JPH025805B2 - - Google Patents

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JPH025805B2
JPH025805B2 JP56184625A JP18462581A JPH025805B2 JP H025805 B2 JPH025805 B2 JP H025805B2 JP 56184625 A JP56184625 A JP 56184625A JP 18462581 A JP18462581 A JP 18462581A JP H025805 B2 JPH025805 B2 JP H025805B2
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JP
Japan
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matrix
oxide
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oxides
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Prior art date
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JP56184625A
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JPS5884950A (ja
Inventor
Sankichi Shinoda
Yasuhiro Ogawa
Akyoshi Takeshima
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はAg合金マトリクスに金属酸化物を分
散した複合接点材料に関するもので、突入電流が
〜30A、定常電流が〜3A程度までの交流(AC)
負荷を開閉するスライドスイツチに用いて好適な
電気接点材料を提供するものである。 金属酸化物を利用した複合接点材料としては、
Ag−CdO接点材料が広く利用され、近時におい
ては、Ag−SnO2系材料なども利用されるように
なつて来た。 しかるに、近年、電子機器用の各種スイツチに
おいては、安全上の規制に伴なう接触信頼性の改
善、あるいは使い易さの面から、軽操作性、小型
化などが要求され、スライドスイツチ形式により
数A程度までの負荷を開閉する傾向が見られるよ
うになつて来た。その結果、スライドスイツチ用
接点材料として多用されて来たばね材、例えばり
ん青銅(Sn7〜9重量%、P0.03〜0.35重量%、残
部Cu)にAgを2〜10μの厚さで張り合わせた材
料においては、アークによる消耗により十分な寿
命特性が得られない状況を呈している。一方、ア
ーク消耗に対しては、前述のAg−CdO、Ag−
SnO2系の材料が望ましいのであるが、機械的な
摺動特性に問題があり、かつまた、スライドスイ
ツチ用材料として用いる場合、ばね材に張り合わ
せ、これを圧延加工等により所望の厚さに加工す
るが、この点に難点が認められた。 本発明は上記した点に鑑みて成されたものであ
り、基本的には、Ag−In合金よりなるマトリク
スにBi2O3を主要成分とする酸化物を分散した材
料を提供し、スライドスイツチの特性を改良しよ
うとするものである。 すでに本願出願人は、Agマトリクス中にBi2O3
の他にZnO,In2O3などの酸化物を分散した材料
を提案して来た。これらの材料は、Ag−CdOな
どと同様に耐溶着性およびアーク消耗に対しては
優れた特性を示すが、摺動特性には必ずしも満足
の得られる傾向を示すものではない。さらにま
た、ばね材に容易に張り合わせることが可能な材
料でもない。しかし他面においては、CdOに比較
して蒸気圧の低い酸化物から構成されていること
から、張り合わせ時の接合層の欠陥発生が少ない
こと、あるいは酸化物としては硬度が低い
Bi2O3,ZnOを含むものであるところから比較的
良好な加工性が得られ、延展がある程度可能であ
る等の長所がある。 本発明者らは、かかる特質を有する材料につい
て、摺動特性の加良方策、ばね材に対する張り合
わせ方策、およびスライドスイツチ用材料として
必要十分なアーク特性の保持について検討した結
果、AgマトリクスにInを添加してAg−In合金マ
トリクスとし、これにBi2O3およびZnOを分散す
るか、あるいはさらにIn2O3を加えて分散した材
料によつて所期の目的を達成し得ることを見い出
した。 次に、本発明に係る上記材料について詳述す
る。 本発明の電気接点材料は、Ag−In合金マトリ
クス中にBiとZnの酸化物を含有する。これらの
酸化物は複合化しBixZnyO(但しx,yは整数)
の形となつている。そして、BiとZnの組成比率
によつてBiの酸化物Bi2O3あるいはZnの酸化物
ZnOを含有する。そして、特にアークによる消耗
を少なくするためには、上記酸化物の他にInの酸
化物In2O3が添加される。 本発明の電気接点材料は上述の如き構成のもの
であるが、これら構成素材の合含量は、材料の金
属元素全体の重量比で、Ag−In合金マトリクス
のInが3〜20重量%、各酸化物が、金属換算値で
Bi0.5〜3重量%、Zn0.5〜5重量%、そしてAg
が残部である。Inの酸化物を加える場合は、上記
に金属換算値で0.5〜2重量%の量が添加される。 本発明の電気接点材料において、Ag合金マト
リクスを構成するAg−In合金は、先にも記した
ように、スライドスイツチ用として摺動特性を向
上させ、機械的摩耗の減少、凝着の防止、摩擦力
の低減などに効果を示す。加えてばね材に張り合
わせる場合、通常熱圧着法が取られるが、酸化物
含有材料は圧着力が弱く、その後の圧延工程など
において接着層が剥離することが見られるが、In
を添加した場合、ばね材がCu系合金である時に
は、Ag−Cu−Inの共晶溶融による液相接合が見
られ、接合層の接着欠陥が少なくなる。Ag合金
マトリクス中のIn添加量の下限は、上述の効果を
引き出すための最少量によつて決められる。他
方、その上限は機械的加工能によつて、あるいは
接触抵抗特性によつて制限を受ける。 次に、本発明の電気接点材料に含まれる酸化物
について説明する。主たる酸化物として含まれる
のはBiとZnの酸化物である。これらの酸化物は
例えばBi48Zn1O73などのように複合化した酸化物
を一部形成するが、大部分は単独の形において存
在している。複合化した酸化物は、融点が750℃
内外まで低下して来る。そして、後述するごとく
本材料は焼結法によつて一部作製するが、粉体粒
子間の焼結性を高める働きを示す。一方、単独で
存在しているBi2O3の酸化物は微量の他の酸化物
を含むことによつて、γ−Bi2O3となつて融点が
上昇し1000℃内外に昇華点を持つ材料となり、接
点の溶着に対し改善効果を示す。しかしながら、
Bi2O3単独においては、十分なアーク消耗に対す
る耐力が得られないので、ZnOの添加が必要とさ
れる。そして、よりアーク消耗を少なくするとす
れば、ZnOよりさらに温度に対して安定なIn2O3
の酸化物の添加が望まれる。 Ag−In合金マトリクス中に、上記Bi,Zn,In
の酸化物を分散させる手法としては、AgにBi,
ZnさらにはInを添加した合金粉を作り、これを
酸化雰囲気中にて加熱して、Bi,Zn,Inを選択
的に酸化させるいわゆる内部酸化法を取り、内部
酸化合金粉とし、これに別途作製したAg−In粉
を加えて均質に混合し、さらに成形、焼結しマト
リクス中にInを拡散させてAg−In合金マトリク
スを得、これに酸化物を分散した構成とする。 このような手法、構成によつて作製する材料に
おいて、酸化物に転化させる金属元素の組成比
は、上述の如き条件下で求められたもので、Bi,
Zn,Inの各最少量は、本発明にかかる材料の目
的とした用途に対して添加効果の認められる下限
であり、各最多量は、ばね材に対する張り合わせ
の可能性、あるいは、圧延やスライドスイツチ接
点としての曲げ打抜きなどの加工性の面より制限
を受ける量である。 以上説明した本発明の電気接点材料について、
より具体的に実施例にもとづいて説明する。 本発明の組成に従つて、Ag,Bi,Zn,Inを合
量500g秤量する。Inは酸化物として含有させる
場合、マトリクスに含有させる分と別に秤量す
る。Agは、Bi,Znおよび酸化物として含有させ
るためのInのいずれもが固溶し得る量と、残部マ
トリクス用Inとの合金用に分ける。例えば、次表
に示す試料No.6の可動接点用材料の場合、マトリ
クスは10重量%のInを含むAg−In合金でこの中
に金属換算として、2重量%のBi、1重量%の
Zn、1重量%のInを含むものであるから、夫々
の秤量値はBi10g、Zn5g、酸化物用としてIn5
g、マトリクス用としてIn50g、Ag430gの計
500gとする。ここで、Ag430gのうち250gを分
離して、これにBi10g、Zn5g、In5gを加えて
溶解し、内部酸化合金用粉体を作製するために、
加圧窒素ガスによる溶湯噴霧装置にて粉化し、50
〜325メツシユ程度の合金粉体とする。この粉体
は、700℃の温度で50時間大気中にて加熱処理さ
れて、Agマトリクス中にBi,Zn,Inなどが選択
的に酸化された内部酸化合金粉となる。他方、
Agの残部180gとマトリクス用In50gは、同様に
溶解後、溶湯噴霧装置によつてAg−In合金粉と
される。以上はNo.6の試料を例として述べたが他
の試料についても大略同様に行われる。これらの
粉体は均質に混合されたのち、30m/m径の円筒
型に装填され、4トン/cm2の加圧力で成型され
る。成型されたビレツトは、窒素ガス雰囲気にて
650℃〜800℃で焼結される。なお、この場合マト
リクス部分の流出が生ずるので温度上昇勾酸に配
慮し、内部酸化粉マトリクス中にInの拡散が行な
われるようにする。このように焼結されたビレツ
トは、次に、450℃8トン/cm2の条件にて再度成
型されたのち、前回と同様の条件にて焼結熱処理
される。そしてこの焼結体は、550〜600℃の温度
押出しによつて、30m/m径から、巾20m/m、
厚さ3m/mの板状に加工される。さらに、冷間
圧延によつて1m/mの厚さまで圧延したのち、
表面をスコツチブライトにより研磨清浄にする。
他方、ばね材の素材として厚さ9m/m、巾30
m/mの8重量%Snりん青銅板を準備し、その
表面を同じくスコツチブライトで研磨し、電解脱
脂洗浄したのち片面にInめつきを10〜20μの厚さ
で施す。そして、先に加工した1m/m厚の酸化
物−Ag合金板をInめつき面に重ね合わせ、耐熱
治具により密着させたのち、窒素ガス雰囲気中
650℃〜750℃にて1時間熱処理し圧着する。この
時、Inめつきは液相拡散するがAg−Inマトリク
ス中のInと相乗作用を示し、欠陥の少ない接合状
態が得られる。最後に、この接合材を焼鈍と圧延
を繰返すことにより厚さ70μまで加圧する。 上述の如くにして得られた素材は、スライドス
イツチの可動側接点として成形加工され、特性評
価に供された。なお、試験用スライドスイツチの
固定側接点としては、厚さ0.6m/mの黄銅板に
2μ厚さのAgめつきを施した材料を用い、また、
通常スライドスイツチに使用される合成油による
接点潤滑剤をAgめつき面に塗布した。特性の比
較試料として、可動接点に厚さ7μのAgを張り合
わせた総厚70μによるりん青銅接点、固定接点に
上述と同一の材料、潤滑剤を用いたスライドスイ
ツチを準備した。 スイツチの評価はコンデンサ負荷とし、
AC30V、定常3A、インラツシユ30Aの負荷回
路を2万回開閉し、その後の接触抵抗、接点の消
耗状態を観察することにより行つた。その結果を
次表に示す。
【表】
【表】 * 比較例
表の結果から明らかなように、本発明に係る電
気接点材料は、動作試験後においても実用上十分
な特性を示している。また、材料の消耗、摩耗が
少ないことはスイツチ接点間の絶縁性の向上に結
びつき、安全上においても好ましい傾向を示す。
他方、現在広く利用されているAg単独材の場合
は、試料No.8に示すようにアーク消耗により、ば
ね材であるりん青銅面が露出し、一部のものにつ
いてはりん青銅面に孔が発生したものもある。 以上説明したように、本発明の電気接点材料
は、スライドスイツチの開閉負荷をアーク発生領
域まで拡大することを可能とするものであり、そ
の実用的価値は極めて高いものがある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Inを3〜20重量%含み、残部がAgよりなる
    Ag合金マトリクスに、金属酸化物を金属換算値
    にして、Biを0.5〜3重量%、Znを0.5〜5重量%
    含んでなることを特徴とする電気接点材料。 2 Inを3〜20重量%含み、残部がAgよりなる
    Ag合金マトリクスに、金属酸化物を金属換算値
    にして、Biを0.5〜3重量%、Znを0.5〜5重量
    %、Inを0.5〜2重量%含んでなることを特徴と
    する電気接点材料。
JP56184625A 1981-11-17 1981-11-17 電気接点材料 Granted JPS5884950A (ja)

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JP56184625A JPS5884950A (ja) 1981-11-17 1981-11-17 電気接点材料

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JP56184625A JPS5884950A (ja) 1981-11-17 1981-11-17 電気接点材料

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JPS5884950A JPS5884950A (ja) 1983-05-21
JPH025805B2 true JPH025805B2 (ja) 1990-02-06

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5465123A (en) * 1977-11-01 1979-05-25 Sumitomo Electric Ind Ltd Electrical contact point material

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5465123A (en) * 1977-11-01 1979-05-25 Sumitomo Electric Ind Ltd Electrical contact point material

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JPS5884950A (ja) 1983-05-21

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