JPH0257975A - 酸素インジケーター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は酸素インジケーターに関する。

更に詳しくは、特定の担体に酸素検知能を有する薬剤を
付与せしめた酸素インジケーターに関する。

従来の技術 近年各種の脱酸素剤が開発され食品の保管、金属の防錆
保管、衣類の防虫保管等無酸素管理に利用されているが
それらにおいては酸素の有無が簡単に確認できるように
酸素の有無を検出するための酸素インジケーターが併用
されている。

従来酸素インジケーターとしては酸素の有無を検出する
能力のある薬剤を賦型剤と共に錠剤に成型したものある
いは前記したような薬剤を不織布等に含浸させシート状
に加工したもの等が見られる。

発明が解決しようとする課題 錠剤型のインジケーターは、酸素の有無を検出する能力
のある薬剤及び賦型剤等からなる混合物を打錠機で打錠
し、製造されるが量的に多く用いられるａｍ、結晶セル
ロース、水酸化カルシウム等の賦型剤のために色相が不
鮮明になり易く、そのような錠剤型のインジケーターは
薬（くすり）を連想させるため、食品関係に用いた場合
、違和感を惹起させる欠点がある。

又酸素検出能のある薬剤を溶媒に溶かし、紙や不織布等
に含浸させたシート型のインジケーターは、腰がないた
め扱い難くこの点は特に包装を行う場合の機械による自
動包装の障害となりやすい。

課題を解決するための手段 本発明者は前記したような課題を解決すべく鋭意研究を
重ねた結果、本発明に到った。即ち本発明は、酸素検知
能を有する薬剤を親水化処理したポリエチレン粉末焼結
体に付与してなる酸素インジケーターを提供する。

本発明の詳細な説明する。

まず本発明の為に好ましい酸素検出能を有する薬剤とし
ては（Ａ）酸化還元色素、（Ｂ）還元剤、（Ｃ）アルカ
リ剤、（Ｄ）水及び／又はアルコール類より構成される
薬剤が挙げられこれらは公知のものであり、例えば水産
細菌学８５〜８６第４版（昭和２１年）、特開昭５４−
４８２９４、特公昭５５−４７８２０等に記載された方
法に従い調製される。

次に本発明においては酸素検出能を有する薬剤を付与す
べき担体としては親水化処理したポリエチレン粉末焼結
体をプレート状に成型したものが用いられる。このもの
はそれ自体公知のポリエチレン粉末焼結体を親水化処理
し更にプレート状に成型したもので親水化処理されたポ
リエチレン粉末焼結体の例としてはサンファインＡＱ（
旭化成工業（株）製）が挙げられる。親水化処理したポ
リエチレン粉末焼結体は工業材料３２巻８８−９１（１
９８４）特開昭５９−１２９４９等に詳しいが （１）白皮が高く着色した場合の色相が鮮明である。

（２）水濡れ性が良く、含浸、塗工等の手段によって薬
品類を付与するのが容易である。

（３）吸水時にも膨油、強度低下がなく、寸法安定性が
優れている。

（４）十分な機械的強度を有しており、小片に切断も可
能で、又扱い易く、自動包装等に対する適応性がたかい
。

等の特長がある。

酸素検出能を有する薬剤を前記した担体に付与せしめる
方法としては含浸による方法（含浸法）塗工による方法
（！１１工法）等が採用出来る。含浸法による場合はま
ず例えば次のような組成比を有する混合液を調製する。

酸化還元色素　　　　　　０．００１〜２　重量％アル
カリ性物質　　　　　　０．１〜２０還元剤　　　　　
　　　　　０．１〜２０　　重量％水及び／又はアルコ
ール類　　残部　　　〃合計　　　１００　　　Ｉ 次いでこの混合液に室温（１０〜３０°Ｃ程度）にて通
常５〜１０秒程度担体を浸漬しマングル等によって８０
〜１００％の絞り率で絞り５０〜１００℃乾燥し、酸素
検出能を有する薬剤が付与された担体（酸素インジケー
ター）を得る。

又塗工法による場合はまず例えば次のような組成比の塗
工液を調製する。

酸化還元色素　　　　　　０．００１〜２　重量％アル
カリ性物質　　　　　　０．１〜２０還元剤　　　　　
　　　　　０．１〜２０　　　ｌバインダー　　　　　
　　　　　５〜１５水及び／又はアルコール類　　残部
　　　〃合計　　　１００ このような塗工液は１万〜１００万ＣＰ程度の粘度にな
るように調製されるのが塗工の作業上好都合である０次
いでコーター、塗工（布）機によって前記塗工液が５０
〜２００ｇ／ｎｆになるように担体に塗工する。所望な
ら常法によって上記塗工液を所望の模様に印捺すること
も出来る。塗工（印捺）が終ったら５０〜１００°Ｃで
乾燥することによって酸素検知能を有する薬剤の付与さ
れた担体（酸素インジケーター）を得る。なお前記にお
いてバインダーとしてはアルギン酸ソーダ；カルボキシ
メチルセルロース；ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン等が用いられる。

担体の厚さは任意であるが通常は０．５〜５１程度のも
ので十分である。又はその形状は任意であるが（正方形
、長方形、円形等）大きさとしては目に見えやすくする
ために０．５　ｃｄ以上の面積を有しているものが好ま
しい。

本発明の酸素インジケーターはそのまま用いてもよいが
好ましい使用形態は透明な袋状フィルム又はシートに封
入して使用する方法である。そして透明な袋状フィルム
又はシートに封入するための自動包装機による運転を行
うためには丸型に切り抜かれた酸素インジケーターが好
ましい、透明な包材としてのフィルム又はシートとして
は高密度又は低密度のポリエチレン、高密度又は低密度
のポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、
ポリアミド系のフィルム又はシート、セロファン等が好
ましい例として挙げられる。これらのフィルム又はシー
トの厚さとしては１０〜６０μｍ程度のものが好ましく
その内側が加熱処理によりシート可能なフィルムが好適
である。このようにして酸素インジケーターを装入した
あと周囲は完全にシールされる。

なお酸素インジケーターを外気と接触させるために該フ
ィルム又はシートに針穴状の小孔を１〜２ケ所以上設け
るのが好ましい。

本発明の酸素インジケーターは、親水化処理したポリエ
チレン粉末焼結体を担体に用いるため（１）酸素の有無
により変色する色相が鮮明で肉眼でみやすく、明瞭な判
断ができる。

（２）水濡れに対する耐性が大きい。

（３）機械的強度にすぐれ、寸法、形状、安定性が高く
扱い易い、従って機械による自動化を図り易い。

等の特長がある。

本発明の酸素インジケーターは脱酸素剤と共にパッケー
ジされた菓子類、生鮮食料、金属等に併置されパッケー
ジ中の残存酸素を肉眼で判定するのに使用される。

実施例 実施例により本発明を更に詳細に説明する。

実施例１．（添付の図参照） ２　、　６−Ｄｉｃｈｌｏｒｏ　−３°−＊ｅｔｈｙｌ
ｉｎｄｏｐｈｅｎｏｌＳｏｄｉｕｍ　５ａｌｔ　１００
　ａｇを１０−の温水に溶解した液■と赤色１０６号１
０■を１０ＩＲ１の温水に溶解した液■と重炭酸ソーダ
２ｇ１フラクトース１ｇ１ポリエチレングリコール３０
０を温水８０ｄに溶解した液■を準備し、これらを混合
した。この混合液にサンファイ：’ＡＱ　　８００　Ｅ
３２ｍ−製品（旭化成工業■）を含浸し、１００％に絞
った。６０°Ｃで１５分間処理、乾燥させ本発明の酸素
インジケーターを得た。このインジケーターを直径８ｍ
讃の円盤状に打ち抜いた。（第１図の１）これをオート
フィーダー装置を備えた充填機で透明な低密度ポリエチ
レン３０μ層のフィルムに包装した。（第１図の２）こ
の際円盤状インジケーターが１個ずつ問題なく供給され
包装できた。（第１図） 得られた包装されたインジケーターの片隅に針穴をあけ
た後（第１図の３）　、ＫＯＮ／ＰＥ　（酸素不透過性
包材）の袋の中に、脱酸素剤（エージレス５−５０三菱
ガス化学製）と共に封入した。

（第２図）２４時間後観察したところ円盤状酸素インジ
ケーターは赤色に変色し酸素が希薄になったことを示し
た。（変色試験） 実施例２ ２　、　６　　Ｄｉｃｈｌｏｒｏ　−３’　−ｃｈｌｏ
ｒｏ−ｉｎｄｏｐｈｅｎｏｌＳｏｄｉｕｍ　５ａｌｔ　
１００　ｍｇ、赤色１０６号３０■、重炭酸ソーダ２ｇ
、フラクトース１ｇを温水２６ｇに溶解した。これにポ
リエチレングリコール１０００をＬｏｇを秤取し、均一
に溶解させた。更にアルギン酸ナトリウム５％の白描６
０ｇを加え、十分撹拌して均一な粘稠液１００ｇを得た
。

ＤＭ式オートスクリーン装置（大同エンジニアリング社
製）を用いて、サンファインＡＱ−８００ＡＨ２ｍｍ厚
品（脂化成製、親水化処理したポリエチレン粉末焼結板
）に前記粘稠液を１００ｇ／ｎｆ塗工（布）シロ０°Ｃ
で１５分間乾燥して本発明の酸素インジケーターを得た
。

この酸素インジケーターから実施例１と同様にして包装
された酸素インジケーターを得た。このものにつき実施
例１と同様にして変色試験を実施したところ青色から赤
色に変色し菓子袋中の酸素が希薄になったこと示した。

実施例３ 実施例２においてえられた酸素インジケータにつき包装
を行うことな〈実施例１と同様の菓子袋中における変色
試験を実施したところ実施例２における結果と同様に青
色から赤色に変色するのが認められた。

発明の結果 鮮明な色相変化を示し、生産性の極めて優れた、又食品
関係に用いても違和感のない酸素インジケーターが得ら
れた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例１に係わる包装された酸素イン
ジケーターの正面図であり第２図はその断面図である。 第３図は実施例１の包装された酸素インジケーターを菓
子袋中に脱酸素剤と共に併置した説明図である。 図面において １は本発明酸素インジケーター ２は低密度ポリエチレン３０μのフィルム３は針穴 ４は脱酸素剤 ５はＫＯＮ／ＰＥ　（酸素不透過性）包材６は菓子 を表す。 特許出願人　　刊本化薬株式会社 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、酸素検知能を有する薬剤を親水化処理したポリエチ
   レン粉末焼結体に付与してなる酸素インジケーター