JPH0257972A - 超音波顕微鏡 - Google Patents

超音波顕微鏡

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JPH0257972A
JPH0257972A JP63208611A JP20861188A JPH0257972A JP H0257972 A JPH0257972 A JP H0257972A JP 63208611 A JP63208611 A JP 63208611A JP 20861188 A JP20861188 A JP 20861188A JP H0257972 A JPH0257972 A JP H0257972A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、音響レンズを用いて超音波の集束球面波を発
生させ、測定対象である物質の表面および内部からの反
射波を再び音響レンズでとらえて音響−電気変換を行な
い、その反射信号を取出して表示するようにした超音波
顕微鏡に関し、特にその反射信号を時間分離して取出し
、測定対象物の音響的構造を3次元的に画像表示する手
段に関する。
〔従来の技術〕
音響レンズを用いて超音波の集束球面波を発生、させ、
測定対象である物質の表面および内部からの反射波を再
び音響レンズでとらえて音響−電気変換を行ない、その
反射信号を取出して表示するようにした超音波顕微鏡は
公知である。かかる超音波顕微鏡の中で、30MHz〜
100MHzといった比較的低い周波数帯の超音波を用
いる超音波顕微鏡は、超音波が測定対象物に対し数關の
深さまで到達し得るので、測定対象物の比較的深部にお
ける音響的構造を知る手段として極めて有用である。ま
たこの種の超音波顕微鏡は、一般にパルス状の超音波を
用いているが、パルス状超音波の反射波における時間軸
上での遅れ量には、測定対象物の深さ方向の位置情報が
含まれている。したがって上記位置情報を検出し、これ
を従来の平面走査情報とを組み合わせれば、測定対象物
の音響的構造を3次元的に画像化できる可能性をもって
いる。
その試みの一つとして、音響レンズと測定対象物との間
隔を変化させながら、平面走査を複数回くり返すことに
より、異なる深さからの反射信号による複数枚の水平面
断層像(Cモード画像)を得、この複数枚の水平面断層
像(Cモード画像)から3次元表示を行なおうとする試
みがなされている。
また別の試みとして、1回の平面走査を行なった際に得
られる反射信号を、複数のタイムゲート信号を用いて切
り出し、反射信号の時間分離を行なうことによって複数
枚のCモード画像を得ようとする試みがなされている。
〔発明が解決しようとする6課題〕 上記した測定対象物における音響的構造を3次元的に画
像表示する従来の技術的手段には次のような問題があっ
た。
まず、音響レンズと測定対象物との間隔を変化させなが
ら、平面走査を複数回くり返すことにより、異なる深さ
からの反射信号による複数枚の水平面断層像(Cモード
画像)を得、この複数枚の水平面断層像(Cモード画像
)から3次元表示を行なおうとする試みでは、各Cモー
ド画像が、それぞれ焦点の合った画像になるという長所
がある反面、平面走査を多数回繰り返さなければならな
いので、測定に長い時間を要する上、各Cモードの位置
的再現性に乏しいといった欠点がある。
また1回の平面走査を行なった際に得られる反射信号を
、複数のタイムゲート信号を用いて切り出し、反射信号
の時間分離を行なうことによって複数枚のCモード画像
を得ようとする試みでは、平面走査を1回だけ行なえば
よいので、測定を短時間で行なえる利点はあるが、その
反面、焦点のあったCモード画像は一枚のみであり、他
は焦点の合わない画像となってしまうという重大な欠点
をもっている。
そこで本発明は、得られる各Cモード画像がすべて焦点
の合った画像になり、鮮明な3次元的画像を得ることが
でき、しかも平面走査は1回だけ行なえばよく、短時間
で測定可能である上、各Cモード画像の位置的再現性に
優れた3次元的画像表示手段を備えた超音波顕微鏡を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明は上記
課題を解決し目的を達するために次のような手段を講じ
た。
すなわち、送信パルスに同期して複数のタイムゲート信
号を発生する手段と、この手段により発生した前記タイ
ムゲート信号の前記送信パルスに対する時間遅れを調整
する手段と、この手段により時間遅れを調整された前記
タイムゲート信号を用いて前記送信パルスに対応する反
射信号を時間分離して抽出する手段と、この抽出された
反射信号から複素信号を生成する手段とを設けると共に
、前記音響レンズの焦点が測定対象物の表面に合った状
態を基準として音響レンズと測定対象物との間の距離の
変動量を検出する手段を設ける。そして前記音響レンズ
又は測定対象物載置用ステージの平面走査を行なうこと
によって前記複数のタイムゲート信号に対応する複数の
複素Cモード画像を得る手段と、この手段により得られ
た複数の複素Cモード画像の各々に対応する点広がり関
数を前記検出された距離の変動量を含む情報に基づいた
計算によって求めて逆フィルタを作成する手段と、この
手段により作成した逆フィルタを用いて画像劣化を復元
したのち立体透視画像として表示する手段とを備えるよ
うにした。
つまり、本発明はまず送信パルスに同期して生成された
複数のタイムゲート信号によりとらえた反射波を、直交
検波して複数枚の複素Cモード画像を得る手段を有して
いる。
また、音響レンズが、DI定対象物の表面に焦点が合っ
た状態から上下にどれほど移動したかを知る手段を有し
ている。
なお本発明は、試料の音速及び密度が既知であるか、又
は測定することが可能であることを前提とする。
かくして、以上の手段および条件に基づいて2、各複素
Cモード画像に特有な点広がり関数(P S F)を計
算により求め、逆フィルタを作成し、焦点はずれ画像か
ら合焦画像を復元再生して3次元的表示を行なうように
したことを特徴としている。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。第1図において11は中央演算装置(以下CPUと
略称する)であり、各部の動作制御および必要な演算を
行なうものとなっている。
このCPUI 1からの制御信号によって制御される送
信回路12からは、例えば周波数が30 M Hz〜1
00MHz程度の比較的低い周波数帯の送信パルスが出
力される。この送信パルスは、サーキュレータ13を通
って圧電トランスジューサ14に印加される。圧電トラ
ンスジューサ14にて電気音響変換された超音波は、音
響レンズ15によって集束球面波となり、カプラ液体(
水)16を伝搬して7111j定対象物17に照射され
る。照射された超音波の一部は測定対象物17を構成す
る物質の表面で反射されるが、他の一部は物質内部に到
達する。物質の表面、底面、又は物質内部の音響的不均
一部分から反射した反射波は、再び音響レンズ15を通
って圧電トランスジューサ14に戻り、音響−電気変換
される。このようにして得られた反射波に対応する反射
信号は、サーキュレータ13を通って受信回路18に入
力し増幅される。
増幅された反射信号は、一方においてオシロスコープ1
9に供給され、他方において時間分離用ゲート回路20
へ入力信号として供給される。
一方、CPUIIからの制御信号によりタイムゲート信
号発生回路30が前記送信回路12と同時に動作を開始
する。タイムゲート信号発生回路30は高速パルスジェ
ネレータ21からのパルスを基本クロックとして、CP
 U 1. ]−からの制御信号あるいは外部操作によ
って設定された時間を経過した後、一定数のタイムゲー
ト信号を発生する。
このタイムゲート信号も、一方においてオシロスコープ
19に供給され、他方において時間分離用ゲート回路2
0のゲート制御信号として供給される。
第2図はオシロスコープ19に表示される受信信号SA
と、タイムゲート信号SBとを模擬的に示す波形図であ
る。SAIは表面反射信号を示し、SA2.SA3・・
・は内部反射信号を示している。
第1図に説明を戻す。観察者は、まずオシロスコープ1
つに表示された第2図示の表面反射信号SAIを識別し
、その振幅が最大となる位置(表面に焦点が合った位置
)に音響レンズ15を移動させた後、上下位置検出回路
22をリセット(ΔZ=0)する。その位置から音響レ
ンズ15を測定対象物17へ近づける方向に移動して、
測定対象物17を構成している物質内部からの反射信号
が十分大きな振幅を有する状態にする。次に、CPUI
Iあるいは外部からの調節操作を含むゲート位置調節手
段を用いて、タイムゲート信号発生回路30の調整を行
なうことにより、第2図に示すように、複数のタイムゲ
ート信号のうち先頭のタイムゲート信号SBIが表面反
射信号SAI波をとらえる状態にセットする。つまり送
信パルスに対するタイムゲート信号の時間的遅れを調整
する。
次に、CPUIIからの制御信号によりX−Y駆動機構
23を始動させ、測定対象物17を載置しているX−Y
ステージ24をX−Y方向に振動させると共に、メモリ
28を書込み可能な状態にし、一連の走査を実行する。
受信信号SAは時間分離用ゲート回路20により、複数
のタイムゲート信号SB1.SB2.SB3・・・の部
分のみが時間分離されて抽出され、直交検波回路25に
導かれる。直交検波回路25に導かれた各反射信号SA
I、SA2.SA3・・・は、この直交検波回路25に
よってsin検波、COS検波されて複素信号となり、
それぞれピークホールド回路26a。
26bにより、各タイムゲート信号SBI。
SB2.SB3・・・のタイミングに合わせてピークホ
ールドされ、さらにA/D変換回路27a。
27bによりデジタル信号に変換されて、メモリ28に
複素画像として格納される。なお後述する3次元的画像
やCPUIIの動作内容等はデイスプレィ装置29によ
って表示される。
ここで測定対象物17の内部構造が第3図のようなもの
であった場合についての本装置の作用を説明する。第3
図に示すように、測定対象物17の表面31からの距離
が異なった深さ位置に反射体32.33.34が存在し
ているものとする。
表面反射信号SAIはタイムゲート信号SB1でとらえ
られ、反射体32からの反射信号SA2はタイムゲート
信号SB2により、反射体33からの反射信号SA3は
タイムゲート信号SB3により、反射体34からの反射
信号SA4はタイムゲート信号SB4により、それぞれ
とらえれられていると仮定する。第3図の例では反射体
33からの像は焦点のあったものとなるが、反射体33
以外の像は明らかに焦点はずれの像となる。したがって
このままの状態・では鮮明な3次元的画像表示は得られ
ない。しかるに本実施例では、上記焦点ずれの画像を焦
点のあった状態に復元する手段を有している。以下、タ
イムゲート信号SB4によってとらえられる反射体34
からの反射信号SA4による像、すなわち反射体34が
存在している深さの水平面断層像を復元する手段につい
て説明する。
第4図は一般的なパルス式音響レンズ40の形状を示す
図である。電気音響トランデューサ41を駆動する電極
の直径a、  トランデューサ41から音響レンズ42
の後焦点面FBまでの距離d。
音響レンズ42の水中側焦点距離f等は、それぞれの音
響レンズに固有な設計値として既知である。
まずはじめに水中側焦平面FFに於ける音場を求める必
要があるが、水中側焦平面FFの音場と後焦点面FBの
音場とは、フーリエ変換の関係にあることはよく知られ
ている。瞳関数P(χ、y>は開口内では1と仮定する
。そこで後焦点面FBの音場を求めれば良いことになる
が、直径aの円形音源から距離dだけ離れた、音源に平
行な平面の音場分布を求める方法は、次に■、■とじて
例示するように、既にいくつも提案がなされているとこ
ろである。
■ 「超音波音場とLommel関数」鳥飼 安生 東京大学生産技術研究所報告 175(受理年度) UDC53,231−14,1 ■ [高速フーリエ変換による音場の計算法」有藤 清
、 青水 出直 電子通信学会論文誌 8115  Vol、J64−A  No、5これ等の
方法を用いて後焦点面FBの音場を求めることは、水中
側焦点面FFの音場のスペクトルを求めることになるわ
けであるが、これは各音響レンズにとって固有なもので
ある。したがって設計値に基づいて一度計算しておけば
良い。なお後焦点面FBの音場ul’  (χ、y)と
、水中側焦点面FFでのスペクトルUf’  (kx、
ky)の変数の間には、 kx = (kov/ f) x       ・= 
(1)ky −(kOw/ f ) Y      −
(2)kOw−2π!//CM         −(
3)なる関係がある。ここでνは音波の周波数、 Cv
は水中での音速、fは水中での音響レンズの焦点距離で
ある。
次に、音響レンズに対し測定対象物17が、第3図のよ
うな位置関係にあるとき、測定対象物17の表面31に
於ける音場を求めることを考える。
第3図の状態は、前述したように測定対象物17の表面
31に焦点を合わせて、上下位置検出回路22をリセッ
トした後、音響レンズ15を測定対象物17に接近させ
る如く移動させた状態であるから、上下位置検出回路2
2には第3図に図示しである距離ΔZが保持されている
ことになる。
測定対象物17の表面31の音場を求めるには、先に求
めた水中側焦点面FFのスペクトルUf’(kx、ky
)を、水中で△Zだけ逆もどりした平面のスペクトルを
計算してやれば良い。それをUsとすると U S= U re−1kzwΔz      −(4
)(但しkzw−(kOv2− kx 2−Ry 2)
なる式の計算を、各kx、kyについて行なうことによ
って求まる。
固体中では縦波と横波が存在するのが一般的であるが、
以下説明を簡単化するために縦波についてのみ考える。
Usは反射体34が存在する面まで進んでUOとなるが
、これは(3)式と同じ考え方からUO−US e  
−1kz”        −(5)(但しkZL= 
 (koI、2−kX”−Ry2)(kOLは測定対象
物中の縦波の伝搬定数)と表される。M1定対象物の音
速がわかっているという前提から kOL−2πν/CL 。
Z−(n−1)CL、/fg    ・= (6)但し CL:/!III定対象物中の縦波の音速シ:音波の周
波数 fg:タイムゲート信号のクロック周波数n:タイムゲ
ート信号の番号 (ここでは5B4) によって求まる。このUo  (kx、ky)を逆フー
リエ変換したUO(χ、y)が、測定対象物17の表面
下2の距離にある面に、音響レンズが形成する音場すな
わち点広がり関数である。
走査型の結像システムに於ける伝達関数h(χ。
y)は、対物レンズの点広がり関数の2乗になることが
知られている。そこで h (χ、y)=  (uo  (χ、5/)+2・・
・(7) が音響レンズによる結像系の伝達関数になるわけである
ここまでは測定対象物17と水の界面に於ける透過率2
反射体34での反射率が1として説明してきたが、これ
等はすべて周波数特性を持っている。その内容は、既に
詳細に解析されている。参考文献としては、rWAVE
s IN LAYERED MEDIAJ(Secon
d Edition by L、M BREKHOVS
KIKI(、Academtcpress、 1980
)がある。
縦波についての場合のみ、その結果を記すと、水から測
定対象物17の内部への透過率TL(kx、ky)は に「−メロ111〒7 θ−s L n−’ (kr / kOW)θ1− s
 i n’ (kr /kOL)7−s i n’ (
kr /kos)kos= 2  π v/ Cs (但しCs:測定対象物中の横波の音速)Z−/icy
/cosθ Z、C−ρIcL/cosθ1 21厘ρIcs/cosγ (但しρ、ρ1 :各々水と試料の密度)とすると、 TI、=(2ρ/ρl)Zノcos2γ(Z、i?co
s22γ +zt s i n227+Z)’  −(8)IIP
I定対象物から水への透過率(即ち測定対象物中の縦波
がその表面から水中へ放射される比率)TL’  (k
x、ky)は、φを φ= (Z+Zt s i n227 −Z、ffcos227) / (Z+Zt s i n227 +Z)CO6227) と定義すると、 TL’  =  (Cw  cos  θl/CLco
s  θ cos2  γ)(1−φ)      ・
・・ (9)によって計算される。
反射体34による反射率R(kx、ky)は、反射体3
4の密度及び音速が知られていないと計算できないが、
本発明者らは、別途V (Z)曲線の逆フーリエ変換か
ら反射関数を求める手法を物質内部にまで拡張した方法
を提案している。この方法によれば、測定対象物本体の
音速、密度が既知の場合はもちろん、未知であっても、
測定対象物表面31からの反射波についてのV (Z)
と、内部反射体34からの反射波についてのV (Z)
とを同時に測定、演算することが可能であり、これによ
り反射率R(1(Z 、  kr )が求められる。
以上述べた3種類の周波数特性T、T’ 、Rは反射体
34におけるスペクトルUzにかかることになる。走査
型結像システムの2乗特性を考慮して H+  −Uo  T               
  ・・・ (10)H−−UORT’       
       ・・・ (11)H−H+  @H−・
・・ (12)。
(@:コンボリューション) なるHすなわち逆フィルタを作成する。
劣化画像からの復元は、この逆フィルタを直接用いるよ
うにしても良いが、適当なノイズパワースペクトルを導
入してウィナ−フィルタを構成し、これを用いて復元し
ても良い。
以上の説明は、物質内部に、縦波だけが存在している場
合に限定しての説明であったが、実際には横波も存在す
る。そして反射体34では縦波から変換された縦波と横
波、また横波から変換された縦波と横波の4種類の波動
が考えられる。これらに関して、それぞれ前述と同様の
考え方を適用すれば、各々のHが求められる。それぞれ
の逆変換をhl、h2.h3.h4とすると、劣化画像
iは一般に、 i−g@ (hl +h2 +h3 +h4 )・・・
(13) と考えて良い。したがって必要に応じて、つまり横波の
影響が無視できるかできないかを考慮して、hl−h4
を組み合わせて用いれば良いであろう。
また、測定対象物によっては、その内部構造が剥離やク
ラックを有していることがわかっている場合もあるが、
この様な場合にはRは約1であると考えてさしつかえな
い。さらに音響レンズの開口角が十分少さい場合には、
T、T’がほぼ一様の振幅と位相になる場合もあり、測
定対象物の内部に発生する横波が比較的小さくて無視で
きる場合もある。これらのことから計算が簡略化される
ことも多い。
以上の復元操作をCPUIIにより行ない、各Cモード
画像に対してその処理を施した後、各Cモード画像を観
測し易い視点から見た状態に座標変換(アフィン変換)
し、適当な濃度の重みづけ等を行なってデイスプレィ装
置29に重畳させて表示する。かくして様々な視点から
見た鮮明な立体透視画像が容易に得られる。
このように本実施例によれば、測定対象物17の内部に
存在する音響的不均一部分の3次元的分布が、ただ1回
の平面走査によって得られる上、すべての深さに於ける
画像をボケのないものとなし得る。
なお本発明は、上記した一実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可
能であるのは勿論である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、得られる各Cモード画像がすべて焦点
の合った画像になり、鮮明な3次元的画像を得ることが
でき、しかも平面走査は1回だけ行なえばよく、短時間
で測定可能である上、各Cモード画像の位置的再現性に
優れた3次元的画像表示手段を備えた超音波顕微鏡を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の一実施例を示す図で、第1図
は全体的な構成を示すブロック図、第2図は反射信号お
よびタイムゲート信号を模擬的に示す波形図、第3図は
超音波の物質表面および物質内部での反射の模様を示す
図、第4図は作用説明に用いた一般的なパルス式音響レ
ンズの形状を示す図である。 11・・・CPU、14・・・圧電トランスジューサ、
15・・・音響レンズ、17・・・i01定対象物、2
0・・・時間分離用ゲート回路、30・・・タイムゲル
ト信号発生回路。 出願人代理人 弁理士 坪井  淳

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 音響レンズを用いて超音波の集束球面波を発生させ、測
    定対象である物質の表面および内部からの反射波を再び
    音響レンズでとらえて音響−電気変換を行ない、その反
    射信号を取出して表示するようにした超音波顕微鏡にお
    いて、 送信パルスに同期して複数のタイムゲート信号を発生す
    る手段と、この手段により発生した前記タイムゲート信
    号の前記送信パルスに対する時間遅れを調整する手段と
    、この手段により時間遅れを調整された前記タイムゲー
    ト信号を用いて前記送信パルスに対応する反射信号を時
    間分離して抽出する手段と、この抽出された反射信号か
    ら複素信号を生成する手段と、前記音響レンズの焦点が
    測定対象物の表面に合った状態を基準として音響レンズ
    と測定対象物との間の距離の変動量を検出する手段と、
    前記音響レンズ又は測定対象物載置用ステージの平面走
    査を行なうことによって前記複数のタイムゲート信号に
    対応する複数の複素Cモード画像を得る手段と、この手
    段により得られた複数の複素Cモード画像の各々に対応
    する点広がり関数を前記検出された距離の変動量を含む
    情報に基づいた計算によって求めて逆フィルタを作成す
    る手段と、この手段により作成した逆フィルタを用いて
    画像劣化を復元したのち立体透視画像として表示する手
    段とを備えたことを特徴とする超音波顕微鏡。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5381693A (en) * 1991-04-26 1995-01-17 Canon Kabushiki Kaisha Ultrasonic imaging apparatus with synthesized focus and setting range markings
CN109374738A (zh) * 2018-09-05 2019-02-22 广州联声电子科技有限公司 一种基于环形阵列的超声显微镜及方法
CN109374739A (zh) * 2018-09-05 2019-02-22 广州联声电子科技有限公司 一种基于环形面阵的超声显微镜及方法

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