JPH025637Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自転車用発電機の支持金具に関し、特
にアース構造の改良に関するものである。

従来、自転車用発電機の支持金具構造は第１図
及び第２図に示すように、自転車用発電機２′は
発電機本体側壁から突設した支杆２a′及び起倒装
置２b′等を介して第１の支持金具１′の一端にボ
ルト１０′で固着され、該第１の支持金具１′の他
端には自転車本体のホーク３′を挾むように第２
の支持金具５′を配設し、ボルト９′で前記第１の
支持金具１′と第２の支持金具５′を締着して自転
車用発電機２′をホーク３′に取付けていた。その
後第１の支持金具１′と自転車本体のホーク３′と
を導通（アース）させるためのアースネジ１１′
を取付けていた。しかし、前記のような支持金具
構造ではアースネジ１１′の取付け忘れ、あるい
は締付け不良による導通不良が発生するという欠
陥を有していた。

本考案は上記のような欠陥を除去するため、支
持金具の嵌合部に前記支持金具とホークとを導通
させるための突起を形成することにより、支持金
具と自転車本体とを確実に導通させ、かつ自転車
用発電機の取付け作業性を向上させることを目的
とするものである。

以下本考案を実施例を示す図面により説明す
る。

１は一端に自転車用発電機２を固着している第
１の支持金具で、該第１の支持金具１の他端には
自転車本体のホーク３に嵌合当接する嵌合部４を
形成する。５は前記第１の支持金具１の嵌合部４
が当接するホーク３を介し、前記嵌合部４に対応
する嵌合部６を形成している第２の支持金具で、
該第２の支持金具５の嵌合部６には第１の支持金
具１と自転車本体のホーク３とを導通させるため
の突起７を形成している。前記第１の支持金具１
と第２の支持金具５にはボルト締着用の貫通孔を
形成し、該貫通孔にスプリングワツシヤ８ａ，８
ｂを介してボルト９ａ，９ｂを締着することによ
り、自転車用発電機２をホーク３に取付けてい
る。

なお、第４図は第１の支持金具１と自転車本体
のホーク３とを導通させるための突起７を第１の
支持金具１の嵌合部４に形成したものであり、第
５図は前記突起７を第１及び第２の支持金具１，
５の嵌合部４，６の両方に形成したものである。

上記のような構成にてなる本考案は、先ず一端
に自転車用発電機２を固着した第１の支持金具１
の嵌合部４をホーク３に嵌合当接させ、次に第２
の支持金具５の嵌合部６がホーク３を介して前記
第１の支持金具１に対応する如く配設し、前記両
支持金具１，５に形成したボルト締着用の貫通孔
にスプリングワツシヤ８ａ，８ｂを介してボルト
９ａ，９ｂを締着することにより自転車用発電機
２を自転車本体へ容易に取付けることができ、し
かも前記第１の支持金具１の嵌合部４あるいは第
２支持金具５の嵌合部６に突起７を形成している
ので、前記自転車用発電機２の取付け作業でボル
ト９ａ，９ｂを締着することにより、前記突起７
がホーク３表面の絶縁塗装を破壊するため、第１
の支持金具１と自転車本体との導通を確実に行な
うことができる。

以上のように本考案は、自転車用発電機を自転
車本体に取付けるための支持金具の嵌合部に突起
を形成し、自転車用発電機の取付け作業で前記突
起がホークの絶縁塗装を破壊する構成としている
ので、従来において発生していたアースネジの取
付け忘れ及び締付け不良等はなくなり前記自転車
用発電機の取付け作業をするだけで支持金具と自
転車本体との導通を確実に行なうことができる。
また、従来において使用していたアースネジが不
要となるため、第１の支持金具におけるアースネ
ジ取付孔の製作工程を削減できるとともに、アー
スネジの取付け作業も省略でき、自転車用発電機
の取付け作業性を向上できる等の実用上優れた効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自転車用発電機の取付け状態を
示す側面図、第２図は従来の自転車用発電機の取
付け状態を示す平面図、第３図は本考案の自転車
用発電機の取付け状態を示す平面図、第４図乃至
第５図は本考案の別の実施例を示す要部拡大平面
図である。 １……第１の支持金具、２……自転車用発電
機、３……ホーク、４，６……嵌合部、５……第
２の支持金具、７……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自転車本体のホークに嵌合当接する嵌合部を形
   成した自転車用発電機の支持金具において、前記
   支持金具の嵌合部に支持金具とホークとを導通さ
   せるための突起を形成したことを特徴とする自転
   車用発電機の支持金具。