JPH0255Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は農園芸地に立設される農園芸用支柱に
関するものである。

従来、この種の農園芸用支柱はたとえば第７図
の如く、金属管１１′の外周面に合成樹脂層１
２′が被覆された支柱本体１′の端部に、内底部に
金属平板３′が当接された合成樹脂製キヤツプ
２′が被着され、金属平板３′がキヤツプ２′と支
柱本体１′の端面との間に挟着されるようになさ
れている。

しかしながら、かかる農園芸用支柱は金属平板
３′が単にキヤツプ２′の内底部に当接されている
だけであるので、キヤツプ２′の頭部を木槌等で
たたいて支柱を土中に打ち込み立設する際、打ち
込みによる衝撃によつて金属平板３′が振動して
移動しやすくその縁部が金属管１１′の端面から
はずれ、金属平板３′が補強の役目を十分果さず
キヤツプ２′が破損する欠点がある。又、金属平
板３′が単にキヤツプ２′の内底部に当接されて支
柱本体１′に被着されるので、キヤツプ２′を取付
ける際、キヤツプ２′と金属平板３′とが離れやす
くキヤツプ２′の取付け作業に手間がかかる欠点
がある。

本考案者はかかる従来の欠点に鑑み鋭意工夫の
結果、上述の欠点を解消した農園芸用支柱を提供
するものである。

以下、図面を参照しながら本考案について説明
する。

図面において、１は支柱本体であつて、金属管
１１の外周面に合成樹脂層１２が被覆されて形成
されている。支柱本体１の断面形状は円形、だ円
形、多角形等特に限定しない。又、合成樹脂層１
２を形成する樹脂としてはポリエチレン、ポリ塩
化ビニル、スチレン樹脂等適宜の合成樹脂が使用
される。合成樹脂層１２の外周面は平滑であつて
もよいし、適宜突起等が設けられていてもよい。

２は合成樹脂製キヤツプであつて、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、スチレン樹脂等の合成樹脂
から作製されている。合成樹脂製キヤツプ２は筒
状となされその内底部２１に金属板３が凹凸嵌合
され、金属板３が内底部２１と支柱本体１の端面
との間に挟着される如く支柱本体１の端部に被着
されるものである。キヤツプ２は通常支柱本体１
の合成樹脂層１２と接着、溶着等により一体化さ
れて支柱本体１の端部に被着される。

キヤツプ２の内底部２１と金属板３との凹凸嵌
合としては、たとえば第１〜２図の場合、内底部
２１に突設された環状の凸部２２が金属板３に穿
設された孔３１に嵌合されている。第３〜４図の
場合は内底部２１に突設された凸部２２が金属板
３にプレス成形等により形成された凹部３２に嵌
合されている。第５図の場合は内底部２１に形成
された凹部２３がキヤツプ３にプレス成形等によ
り形成された凸部３３に嵌合されている。又、第
６図の場合は内底部２１に突設された複数個の突
起２４が金属板３に穿設された複数個の孔３４に
嵌合されている。上述のほか金属板３は適宜凹凸
嵌合によりキヤツプ２の内底部２１と嵌合されれ
ばよい。

又、金属板３の外径は金属管１１とほぼ等しい
か大きく、キヤツプ２の内径より小さくなされて
いる。

以上詳述した如く、本考案農園芸用支柱はキヤ
ツプの内底部に金属板が凹凸嵌合されているの
で、支柱を土中に打ち込んで立設する際、キヤツ
プ頭部を木槌等でたたいても従来の如く金属板が
振動して移動することがなく、金属板が常に支柱
本体の端面に圧接された状態に保たれ、キヤツプ
が衝撃により破損することがないと共に支柱本体
の金属管端部を保護して発錆防止に役立つ。

又、キヤツプの内底部に金属板が凹凸嵌合され
ることにより、キヤツプを支柱本体に取付ける
際、キヤツプと金属板を一体として取付けでき取
付作業に手間がかからない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案農園芸用支柱の一実施例を示す
一部切欠断面図、第２図は第１図−線におけ
る断面図、第３〜６図はそれぞれ本考案農園芸用
支柱の他の実施例を示す一部切欠断面図、第７図
は従来の農園芸用支柱の例を示す一部切欠断面図
である。 １……支柱本体、１１……金属管、１２……合
成樹脂層、２……合成樹脂製キヤツプ、２１……
内底部、２２……凸部、２３……凹部、２４……
突起、３……金属板、３１……孔、３２……凹
部、３３……凸部、３４……孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属管１１の外周面に合成樹脂層１２が被覆さ
   れた支柱本体１の端部に、内底部２１に金属板３
   が凹凸嵌合された合成樹脂製キヤツプ２が被着さ
   れ、金属板３がキヤツプ２の内底部２１と支柱本
   体１の端面との間に挟着された農園芸用支柱。