JPH0252321B2 - - Google Patents
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- JPH0252321B2 JPH0252321B2 JP56024151A JP2415181A JPH0252321B2 JP H0252321 B2 JPH0252321 B2 JP H0252321B2 JP 56024151 A JP56024151 A JP 56024151A JP 2415181 A JP2415181 A JP 2415181A JP H0252321 B2 JPH0252321 B2 JP H0252321B2
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- JP
- Japan
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- turntable
- vibration
- alloy
- sprayed layer
- metal
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23Q—DETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
- B23Q11/00—Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
- B23Q11/0032—Arrangements for preventing or isolating vibrations in parts of the machine
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はレコードプレーヤに使用されるター
ンテーブルに関し、アルミニウム合金からなるタ
ーンテーブル本体の少くとも一方の面に防振金属
からなる多孔質な溶射層を形成することによりタ
ーンテーブルの共振を抑制したものである。
ンテーブルに関し、アルミニウム合金からなるタ
ーンテーブル本体の少くとも一方の面に防振金属
からなる多孔質な溶射層を形成することによりタ
ーンテーブルの共振を抑制したものである。
一般にレコードプレーヤにおいては、モータに
より駆動されるターンテーブルの上にゴムまたは
プラスチツクからなるシートを載置しておき、そ
のシート上にレコード盤を載せるのが通常であ
り、前記ターンテーブルとしてはアルミニウム合
金の鋳造材またはダイカスト品を機械加工して作
られたものが一般的である。ところでレコードプ
レーヤにおいてはスピーカが近くに位置する場
合、またスピーカの音量が大きい場合等には、ス
ピーカから発する音楽振動によつてターンテーブ
ルがその径方向もしくは厚さ方向に共振して、そ
の共振振動がシートおよびレコード盤を介して再
生針に伝達されてハウリングが生じたり、あるい
は再生針がレコード盤の音みぞに正確にトレース
されなくなつて再生特性が低下したりする問題が
あつた。またターンテーブル上のゴムまたはプラ
スチツク製のシートは単に載置されているだけで
あるから、再生演奏中にスピーカからの音楽の振
動がターンテーブルに強く伝達された場合や前記
同様にターンテーブルが共振した場合には、シー
トとターンテーブルとの間に滑りが発生し、その
結果シート上のレコード盤に回転むらが生じて、
再生音が不良となることもあつた。
より駆動されるターンテーブルの上にゴムまたは
プラスチツクからなるシートを載置しておき、そ
のシート上にレコード盤を載せるのが通常であ
り、前記ターンテーブルとしてはアルミニウム合
金の鋳造材またはダイカスト品を機械加工して作
られたものが一般的である。ところでレコードプ
レーヤにおいてはスピーカが近くに位置する場
合、またスピーカの音量が大きい場合等には、ス
ピーカから発する音楽振動によつてターンテーブ
ルがその径方向もしくは厚さ方向に共振して、そ
の共振振動がシートおよびレコード盤を介して再
生針に伝達されてハウリングが生じたり、あるい
は再生針がレコード盤の音みぞに正確にトレース
されなくなつて再生特性が低下したりする問題が
あつた。またターンテーブル上のゴムまたはプラ
スチツク製のシートは単に載置されているだけで
あるから、再生演奏中にスピーカからの音楽の振
動がターンテーブルに強く伝達された場合や前記
同様にターンテーブルが共振した場合には、シー
トとターンテーブルとの間に滑りが発生し、その
結果シート上のレコード盤に回転むらが生じて、
再生音が不良となることもあつた。
ところで従来から例えば特開昭58−131805号公
報に示されているように、ターンテーブル全体を
MgやMg合金あるいは銅合金等の所謂防振金属
で構成することが知られており、この場合には前
述のようなターンテーブルの共振はある程度抑制
されると考えられる。しかしながらこの種の防振
金属は従来一般にターンテーブルに使用されてい
るアルミニウム合金と比較して高価であり、した
がつて防振金属で構成したターンテーブルは高コ
ストとならざるを得なかつた。また従来の防振合
金を用いたターンテーブルは単にその金属の材質
自体に由来する防振特性のみを利用しているだけ
であるため、実際にはターンテーブルの共振抑制
性能向上にも限界があつたのが実情である。また
このような従来の防振金属を用いたターンテーブ
ルは、前述のような問題のうち、ターンテーブル
とその上に載置されるゴムまたプラスチツクシー
トとの間のすべりの問題に対しては特に有効では
なかつた。
報に示されているように、ターンテーブル全体を
MgやMg合金あるいは銅合金等の所謂防振金属
で構成することが知られており、この場合には前
述のようなターンテーブルの共振はある程度抑制
されると考えられる。しかしながらこの種の防振
金属は従来一般にターンテーブルに使用されてい
るアルミニウム合金と比較して高価であり、した
がつて防振金属で構成したターンテーブルは高コ
ストとならざるを得なかつた。また従来の防振合
金を用いたターンテーブルは単にその金属の材質
自体に由来する防振特性のみを利用しているだけ
であるため、実際にはターンテーブルの共振抑制
性能向上にも限界があつたのが実情である。また
このような従来の防振金属を用いたターンテーブ
ルは、前述のような問題のうち、ターンテーブル
とその上に載置されるゴムまたプラスチツクシー
トとの間のすべりの問題に対しては特に有効では
なかつた。
この発明は以上の事情を背景としてなされたも
ので、特に大幅なコスト上昇を招くことなく、充
分にターンテーブルの共振を抑制することができ
るターンテーブルを提供することを基本的な目的
とするものである。さらにこの発明は、上述のよ
うな共振抑制と併せて、ターンテーブルとその上
に載置されるシートとの間のすべりの発生をも防
止し得るようにしたターンテーブルを提供するこ
とを目的とするものである。
ので、特に大幅なコスト上昇を招くことなく、充
分にターンテーブルの共振を抑制することができ
るターンテーブルを提供することを基本的な目的
とするものである。さらにこの発明は、上述のよ
うな共振抑制と併せて、ターンテーブルとその上
に載置されるシートとの間のすべりの発生をも防
止し得るようにしたターンテーブルを提供するこ
とを目的とするものである。
すなわちこの発明のターンテーブルは、アルミ
ニウム合金からなるターンテーブル本体の表裏両
面のうち、少くとも一方の面に内部摩擦Q-1が３
×10-3以上の防振金属からなる多孔質の溶射層が
形成されてなることを特徴とするものである。
ニウム合金からなるターンテーブル本体の表裏両
面のうち、少くとも一方の面に内部摩擦Q-1が３
×10-3以上の防振金属からなる多孔質の溶射層が
形成されてなることを特徴とするものである。
上述のようにターンテーブル本体の少なくとも
一方の面に形成された防振金属からなる溶射層
は、多孔質な構造となつているため、構造的に内
部損失が大きく、したがつて材質的に防振効果を
有する防振金属を用いてるいのに加えて著しく優
れた共振抑制効果が得られる。しかもターンテー
ブル本体自体は安価なアルミニウム合金を用いて
いて、防振金属は表面部分にのみ用いているた
め、たとえ防振金属が高価であつても全体を防振
金属で構成した場合ほどの大幅なコスト上昇を避
けることができる。また溶射層は表面に微細な凹
凸が存在して摩擦抵抗が高い状態となつているた
め、特にその溶射層をターンテーブルの表側の面
に形成した場合には、その上に載置されるゴムま
たはプラスチツクシートとの間の滑りの発生を有
効に防止できる。
一方の面に形成された防振金属からなる溶射層
は、多孔質な構造となつているため、構造的に内
部損失が大きく、したがつて材質的に防振効果を
有する防振金属を用いてるいのに加えて著しく優
れた共振抑制効果が得られる。しかもターンテー
ブル本体自体は安価なアルミニウム合金を用いて
いて、防振金属は表面部分にのみ用いているた
め、たとえ防振金属が高価であつても全体を防振
金属で構成した場合ほどの大幅なコスト上昇を避
けることができる。また溶射層は表面に微細な凹
凸が存在して摩擦抵抗が高い状態となつているた
め、特にその溶射層をターンテーブルの表側の面
に形成した場合には、その上に載置されるゴムま
たはプラスチツクシートとの間の滑りの発生を有
効に防止できる。
以下この発明のターンテーブルをより具体的に
説明する。
説明する。
第１図はこの発明のターンテーブルの一構造例
を示すものであり、略円盤状をなすターンテーブ
ル本体１の表面（表側の面）および裏面には防振
金属からなる溶射層２が形成されている。前記タ
ーンテーブル本体１は、従来のプレーヤにおける
ターンテーブルと同様にアルミニウム合金からな
る鋳造材もしくはダイカスト品を切削加工して作
られたものである。一方溶射層２は防振金属をプ
ラズマ溶射等によつて溶射することによつて形成
されたものであ。ここで防振金属とは、ターンテ
ーブル本体１に通常使用されるアルミニウム合金
等と比較して内部摩擦Q-1が格段に大きく、固有
減衰能が格段に大きい単体金属もしくは合金、す
なわち内部摩擦Q-1が30×10-3以上のもの、具体
的には、単体金属としてはMgやNi、また合金と
してはMg−Zr合金、Mg−Mg2Ni合金、Mn−
Cu合金、Al−Zn合金、Cu−Al−Ni合金、Ti−
Ni合金等が使用される。なおターンテーブル本
体として通常用いられるアルミニウム合金の鋳造
材の場合には内部摩擦Q-1が0.5×10-3である。
を示すものであり、略円盤状をなすターンテーブ
ル本体１の表面（表側の面）および裏面には防振
金属からなる溶射層２が形成されている。前記タ
ーンテーブル本体１は、従来のプレーヤにおける
ターンテーブルと同様にアルミニウム合金からな
る鋳造材もしくはダイカスト品を切削加工して作
られたものである。一方溶射層２は防振金属をプ
ラズマ溶射等によつて溶射することによつて形成
されたものであ。ここで防振金属とは、ターンテ
ーブル本体１に通常使用されるアルミニウム合金
等と比較して内部摩擦Q-1が格段に大きく、固有
減衰能が格段に大きい単体金属もしくは合金、す
なわち内部摩擦Q-1が30×10-3以上のもの、具体
的には、単体金属としてはMgやNi、また合金と
してはMg−Zr合金、Mg−Mg2Ni合金、Mn−
Cu合金、Al−Zn合金、Cu−Al−Ni合金、Ti−
Ni合金等が使用される。なおターンテーブル本
体として通常用いられるアルミニウム合金の鋳造
材の場合には内部摩擦Q-1が0.5×10-3である。
上述の溶射層２は、内部に微細な空隙を有する
多孔質となつており、したがつて振動時には溶射
層内の微視的粒状体もしくは微視的層状体の相互
間に摩擦力が作用し、振動を減衰する機能を果た
す。このように溶射層は構造的に振動減衰能が高
いに加え、材質的にも防振金属で構成されている
ため、総合的な振動減衰能は著しく高くなる。し
たがつてターンテーブル全体としてのＱが低下
し、その結果スピーカからの楽音振動等によつて
ターンテーブルが共振することが抑制される。な
お上述のような共振抑制効果は溶射層の厚みが
0.1mm未満では殆ど期待できず、また0.6mmを越え
てもそれ以上共振抑制効果は向上せず、溶射層形
成のためコストが嵩むだけである。したがつて溶
射層の厚みは0.1〜0.6mmとすることが望ましく、
その範囲の内でも特に0.2〜0.4mm程度が好まし
い。
多孔質となつており、したがつて振動時には溶射
層内の微視的粒状体もしくは微視的層状体の相互
間に摩擦力が作用し、振動を減衰する機能を果た
す。このように溶射層は構造的に振動減衰能が高
いに加え、材質的にも防振金属で構成されている
ため、総合的な振動減衰能は著しく高くなる。し
たがつてターンテーブル全体としてのＱが低下
し、その結果スピーカからの楽音振動等によつて
ターンテーブルが共振することが抑制される。な
お上述のような共振抑制効果は溶射層の厚みが
0.1mm未満では殆ど期待できず、また0.6mmを越え
てもそれ以上共振抑制効果は向上せず、溶射層形
成のためコストが嵩むだけである。したがつて溶
射層の厚みは0.1〜0.6mmとすることが望ましく、
その範囲の内でも特に0.2〜0.4mm程度が好まし
い。
また前記溶射層２はその表面に微細な凹凸が存
在し、その表面の摩擦抵抗が著しく高い状態とな
つている。したがつて少くともターンテーブル本
体１の表側の面、すなわちゴムまたはプラスチツ
クシートが載置される側の面に溶射層２が形成さ
れている場合には、その溶射層２の摩擦抵抗によ
りシートとターンテーブルとの間で滑りが生じる
ことが防止され、その結果ターンテーブル共振時
や外部から強い振動が伝達された時にシート上の
レコード盤の回転むらが生じることを有効に防止
できる。
在し、その表面の摩擦抵抗が著しく高い状態とな
つている。したがつて少くともターンテーブル本
体１の表側の面、すなわちゴムまたはプラスチツ
クシートが載置される側の面に溶射層２が形成さ
れている場合には、その溶射層２の摩擦抵抗によ
りシートとターンテーブルとの間で滑りが生じる
ことが防止され、その結果ターンテーブル共振時
や外部から強い振動が伝達された時にシート上の
レコード盤の回転むらが生じることを有効に防止
できる。
以下にこの発明の実施例を記す。
実施例
アルミニウム合金ダイカスト品からなる直径30
cm、重量2.1Kgのターンテーブル本体を多数用意
し、その表裏両面に防振金属としてCu−Al−Ni
合金、もしくはNiを下記の条件でプラズマ溶射
して、種々の厚みの溶射層を形成した。
cm、重量2.1Kgのターンテーブル本体を多数用意
し、その表裏両面に防振金属としてCu−Al−Ni
合金、もしくはNiを下記の条件でプラズマ溶射
して、種々の厚みの溶射層を形成した。
プラズマ溶射条件
溶射ガンとターンテーブル本体の距離 90〜100
mm ターンテーブルの回転速度 100〜150rpm プラズマガス Ar＋H2 キヤリアガス Ar プラズマ発生電流 直流500A 溶射粉末 50〜40μmesh 溶射時間 ３〜５分 上述のようにして得られたターンテーブルのＱ
比、すなわち（溶射層ありの場合のＱ）／（溶射
層なしの場合のＱ）×100（％）を調べたところ、
第２図に示す結果が得られた。なおＱの測定は次
の方法によつて行つた。
mm ターンテーブルの回転速度 100〜150rpm プラズマガス Ar＋H2 キヤリアガス Ar プラズマ発生電流 直流500A 溶射粉末 50〜40μmesh 溶射時間 ３〜５分 上述のようにして得られたターンテーブルのＱ
比、すなわち（溶射層ありの場合のＱ）／（溶射
層なしの場合のＱ）×100（％）を調べたところ、
第２図に示す結果が得られた。なおＱの測定は次
の方法によつて行つた。
すなわち、直径300mm、厚さ20mmの円板状のタ
ーンテーブル用試験片のほぼ両端部を軟質発泡合
成樹脂弾性体で支持するとともに試験片中央部に
振動検出器を取付けておき、試験片の一端をイン
パルスハンマで打撃して衝撃を与え、それにより
生じる試験片の固有振動の減衰の仕方を時間対振
幅により測定し、その減衰の経時変化によつてＱ
を求めた。
ーンテーブル用試験片のほぼ両端部を軟質発泡合
成樹脂弾性体で支持するとともに試験片中央部に
振動検出器を取付けておき、試験片の一端をイン
パルスハンマで打撃して衝撃を与え、それにより
生じる試験片の固有振動の減衰の仕方を時間対振
幅により測定し、その減衰の経時変化によつてＱ
を求めた。
第２図から、防振金属であるCu−Al−Ni合
金、Ti−Ni合金、Niの溶射層を形成したターン
テーブルはいずれも溶射層を形成しない場合（溶
射層被覆厚０mm）と比較してＱが低下して、共振
抑制効果が得られていることが明らかである。
金、Ti−Ni合金、Niの溶射層を形成したターン
テーブルはいずれも溶射層を形成しない場合（溶
射層被覆厚０mm）と比較してＱが低下して、共振
抑制効果が得られていることが明らかである。
また上記実施例と同様にしてアルミニウム合金
ダイカスト製ターンテーブル本体表面に防振金属
としてNiを0.2mm厚に溶射し、その溶射層表面に
ゴムシートを載置するとともにそのゴムシート上
に50ｇの荷重を加え、ゴムシートを水平方向へ引
抜き移動させるに要する引張力を測定してゴムシ
ートと防振金属溶射層表面との間の摩擦力を調べ
たところ、5.7ｇの値が得られた。これに対し前
記同様のターンテーブル本体表面（但し研摩面）
に溶射層を形成せずにゴムシートを直接載置し
て、前記同様に摩擦力を調べたところ、1.0ｇの
値が得られた。これらの結果から、溶射層を形成
することによつてゴムシートとターンテーブルと
の間の摩擦抵抗が大きくなり、その間の滑りが有
効に防止され得ることが明らかである。
ダイカスト製ターンテーブル本体表面に防振金属
としてNiを0.2mm厚に溶射し、その溶射層表面に
ゴムシートを載置するとともにそのゴムシート上
に50ｇの荷重を加え、ゴムシートを水平方向へ引
抜き移動させるに要する引張力を測定してゴムシ
ートと防振金属溶射層表面との間の摩擦力を調べ
たところ、5.7ｇの値が得られた。これに対し前
記同様のターンテーブル本体表面（但し研摩面）
に溶射層を形成せずにゴムシートを直接載置し
て、前記同様に摩擦力を調べたところ、1.0ｇの
値が得られた。これらの結果から、溶射層を形成
することによつてゴムシートとターンテーブルと
の間の摩擦抵抗が大きくなり、その間の滑りが有
効に防止され得ることが明らかである。
以上の説明で明らかなようにこの発明によれ
ば、ターンテーブル本体の少なくとも一方の面に
形成された溶射層が防振金属で形成されているこ
とに加えて、その溶射層の固有の構造として多孔
質構造となつているため、共振抑制効果が著しく
優れており、そのためスピーカが近くに位置する
場合やその音量が大きい場合などにおいてターン
テーブルが共振することを確実に防止でき、した
がつてハウリングの発生や再生特性の低下などを
確実に防止でき、しかも防振金属からなる溶射層
はターンテーブル全体から見れば一部だけであつ
て、ターンテーブル本体は安価なアルミニウム合
金で作られているから、特に大幅なコスト上昇を
招くことなく、上述のような優れた共振抑制効果
が発揮させることができる。また溶射層をターン
テーブル本体の特に表側の面に形成した実施態様
にあつては、上述の共振防止効果と併せて、ター
ンテーブルとその上のゴム（またはプラスチツ
ク）シートとの間の滑りを防止して、レコード盤
に回転むらが生じることを有効に防止できる効果
も得られる。
ば、ターンテーブル本体の少なくとも一方の面に
形成された溶射層が防振金属で形成されているこ
とに加えて、その溶射層の固有の構造として多孔
質構造となつているため、共振抑制効果が著しく
優れており、そのためスピーカが近くに位置する
場合やその音量が大きい場合などにおいてターン
テーブルが共振することを確実に防止でき、した
がつてハウリングの発生や再生特性の低下などを
確実に防止でき、しかも防振金属からなる溶射層
はターンテーブル全体から見れば一部だけであつ
て、ターンテーブル本体は安価なアルミニウム合
金で作られているから、特に大幅なコスト上昇を
招くことなく、上述のような優れた共振抑制効果
が発揮させることができる。また溶射層をターン
テーブル本体の特に表側の面に形成した実施態様
にあつては、上述の共振防止効果と併せて、ター
ンテーブルとその上のゴム（またはプラスチツ
ク）シートとの間の滑りを防止して、レコード盤
に回転むらが生じることを有効に防止できる効果
も得られる。
第１図はこの発明のターンテーブルの一構造例
を示す断面図、第２図は各種防振金属溶射層の被
覆厚とＱ比との関係を示すグラフである。 １……ターンテーブル本体、２……溶射層。
を示す断面図、第２図は各種防振金属溶射層の被
覆厚とＱ比との関係を示すグラフである。 １……ターンテーブル本体、２……溶射層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ アルミニウム合金からなるターンテーブル本
体の表裏両面のうち、少くとも一方の面に内部摩
擦Q-1が３×10-3以上の防振金属からなる多孔質
の溶射層が形成されてなるターンテーブル。 ２ 前記溶射層がターンテーブル本体の少くとも
表側の面に形成されてなる特許請求の範囲第１項
記載のターンテーブル。 ３ 前記防振金属がNi、Mg、Mg−Zr合金、Mg
−Mg2Ni合金、Mn−Cu合金、Al−Zn合金、Cu
−Al−Ni合金、Ti−Ni合金のうちから選ばれた
ものである特許請求の範囲第１項記載のターンテ
ーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2415181A JPS57138549A (en) | 1981-02-20 | 1981-02-20 | Turn table |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2415181A JPS57138549A (en) | 1981-02-20 | 1981-02-20 | Turn table |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57138549A JPS57138549A (en) | 1982-08-26 |
| JPH0252321B2 true JPH0252321B2 (ja) | 1990-11-13 |
Family
ID=12130332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2415181A Granted JPS57138549A (en) | 1981-02-20 | 1981-02-20 | Turn table |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57138549A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53131805A (en) * | 1977-04-22 | 1978-11-17 | Pioneer Electronic Corp | Turntable for record player |
| JPS55129901A (en) * | 1979-03-23 | 1980-10-08 | Takaoka Kogyo Kk | Cabinet, turntable, speaker box and speaker frame for record player |
| JPS55132503A (en) * | 1979-03-30 | 1980-10-15 | Takaoka Kogyo Kk | Cabinet for record player and turn table |
-
1981
- 1981-02-20 JP JP2415181A patent/JPS57138549A/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53131805A (en) * | 1977-04-22 | 1978-11-17 | Pioneer Electronic Corp | Turntable for record player |
| JPS55129901A (en) * | 1979-03-23 | 1980-10-08 | Takaoka Kogyo Kk | Cabinet, turntable, speaker box and speaker frame for record player |
| JPS55132503A (en) * | 1979-03-30 | 1980-10-15 | Takaoka Kogyo Kk | Cabinet for record player and turn table |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57138549A (en) | 1982-08-26 |
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