JPH0251505A - オレフィン重合体の製造法 - Google Patents

オレフィン重合体の製造法

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JPH0251505A
JPH0251505A JP20246688A JP20246688A JPH0251505A JP H0251505 A JPH0251505 A JP H0251505A JP 20246688 A JP20246688 A JP 20246688A JP 20246688 A JP20246688 A JP 20246688A JP H0251505 A JPH0251505 A JP H0251505A
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ether
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俊夫 佐々木
Norihiro Miyoshi
三好 徳弘
Takeshi Ebara
健 江原
Seiji Kawai
清司 河合
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、オレフィン重合体の製造法に関する。更ニ詳
しくは、気相重合プロセスにおいて遷移金属当りの活性
が極めて高い固体触媒成分を用い、フィッシ、ユアイ(
加工製品化された重合体の外観をそこなうゲル)の少な
いオレフィン重合体を製造する方法に関するものである
また固体触媒成分の粒子形状を極めて良好に制御し、嵩
密度が高く、微粉の少ない流動性良好なオレフィン重合
体を製造する方法に関するものである。
オレフィン重合体を製造する場合に使用する触媒の活性
(単位触媒当りの重合量)、特に遷移金属当りの活性が
高いことは9重合後に得られた重合体から触媒残渣を除
去する必要がなく。
重合体の製造工程を簡略化し得るので工業的に極めて利
用価値が高いことは言うまでもない。
一方1重合槽への付着が多いことは、操業上程々の障害
を生じ操業効率を低下させる原因となる為9重合槽への
付着はできる限り少ないことが望ましい。操業の安定性
、操業効率の面から重合体粉末のかさ密度が高く9粒度
分布が狭く、流動性が良好なことが望ましい。又、フィ
ッシュアイは、加工品の外観、物性を支配する因子であ
る。従って、フィッシュアイの少ない加工製品の外観の
優れた重合体を製造することが望ましい。
〈従来の技術〉 近年開発されたマグネシウム化合物などの担体に四塩化
チタンなどの遷移金属化合物を担持した触媒は従来の触
媒に比べて重合活性が高いものの、遷移金属当りの触媒
活性という点て未だ不満足である(ベルギー特許願第7
59601号公報、特公昭47−46269号公報、特
公昭47−26383号公報等)。
また、チタン化合物を有機マグネシウムで還元して固体
生成物を得る触媒系として、グリニヤール試薬と四塩化
チタンまたはアルコキシ含有ハロゲン化チタンから成る
固体触媒成分(特開昭45−4391号公報、特公昭4
7−40959号公報。
特公昭50−30102号公報等)、グリニヤール試薬
とアルコキシ含有ハロゲン化チタン化合物を反応させ、
更に四塩化チタンで処理することから成る固体触媒成分
(特公昭57−24361号公報、特開昭56−115
302号公報等)が報告されているが。
遷移金属当りの触媒活性、固体触媒成分の粒子性状とい
う点で未だ不充分である。
多孔質無機担体に担持された触媒成分がいくつか開示さ
れているが(特開昭54−148093号公報、特開昭
55−24409号公報、特開昭58−179209号
公報等)、触媒活性2重合槽への付着という点で未だ不
充分である。
〈発明が解決しようとする課題〉 かかる現状(こおいて9本発明の解決しようとする課題
、即ち本発明の目的は、触媒残渣の除去が不必要となる
ほど、遷移金属当りの触媒活性が充分高い固体触媒成分
を用い、さらにプロピレンにより予備重合することによ
り、フイッンユアイが少なく、嵩密度が高く、微粉の少
ない流動性良好なオレフィン重合体を製造する方法を提
供することにある。
く課題を解決するための手段〉 本発明は、5i−0結合を有する有機ケイ素化合物およ
び有機多孔質ポリマーの存在下、一般式Ti (○R1
) nX4 n  (R’は炭素数が1〜20の炭化水
素基、Xはハロゲン原子、nはQ<n、=4の数字を表
わす。)で表わされるチタン化合物を有機マグネシウム
化合物で還元して得られる固体生成物を、エステル化合
物で処理した後、エーテル化合物と四塩化チタンとの混
合物で処理して得られる三価のチタン化合物含有固体触
媒成分と、有機アルミニウム化合物とよりなる触媒系を
用いて、気相中でオレフィンを単独重合または共重合す
る方法において、予めチタン化合物含有固体触媒成分1
g当り、0.1ないし100gのプロピレンを予備重合
してから本重合することを特徴とするオレフィン重合体
の製造法である。
本触媒系の使用により、前記目的が達成される。
以下1本発明について具体的に説明する。
(a)  チタン化合物 本発明において使用されるチタン化合物は一般式 TI
 (OR1)nX4−nX4n (R’は炭素数が1〜
20の炭化水素基、Xはハロゲン原子、nはOくn≦4
の数字を表わす。)で表わされる。
R1の具体例としては、メチル、エチル、プロピル、 
1so−プロピル、ブチル、l5O−ブチル、アミル、
 1so−アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、デ
シル、ドデシル等のアルキル基、フェニル、クレジル、
キシリル、ナフチル等のアリール基、シクロヘキシル、
シクロヘンチル等のシクロアルキル基、プロペニル等の
アリル基、ベンジル等のアラルキル基等が例示される。
これらの化合物のうち炭素数2〜18のアルキル基およ
び炭素数6〜18のアリール基が好ましい。特に炭素数
2〜18の直鎖状アルキル基が好ましい。2種以上の異
なるOR1基を有するチタン化合物を用いることも可能
である。
Xで表わされるハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨ
ウ素が例示できる。特に塩素が好ましい結果を与える。
一般式 Ti(OR1)nX4−n  で表わされるチ
タン化合物のnの値としてはQ<m=4.好ましくは2
≦n≦4.特に好ましくは、n=4である。
一般式 Ti(OR1)nX4−n(Q < m=4)
で表わされるチタン化合物の合成方法としては公知の方
法が使用できる。例えば Tr (OR1)4とTtX
4を所定の割合で反応させる方法、あるいはTtX4と
対応するアルコール類を所定量反応させる方法が使用で
きる。
(blsi−0結合を有する有機ケイ素化合物本発明の
A)成分の合成に使用される5i−0結合を有する有機
ケイ素化合物としては。
下記の一般式で表わされるものである。
Sl (OR3)mR’ 4− m R5(R6SiO)psiR7□ または、(R8□810 )q ここに R3は炭素数が1〜20の炭化水素基 R4、
R5、R6、R7およびR8は炭素数が1〜20の炭化
水素基または水素原子であり。
mはQ<m=4の数字であり、pは1〜1000の整数
であり、qは2〜1000の整数である。
有機ケイ素化合物の具体例としては、下記のようなもの
を例示することができる。
テトラメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、テ
トラエトキシシラン、トリエトキシエチルシラン、ジェ
トキシジエチルシラン、エトキシトリエチルシラン、テ
トラ−1so−プロポキシシラン、ジー1so−プロポ
キシ−ジー1so−プロピルシラン、テトラプロポキシ
シラン、ジプロポキシジプロピルシラン。
テトラブトキシシラン、ジブトキシジブチルシラン、ジ
シクロペントキシジエチルシラン。
ジェトキシジフェニルシラン、シクロヘキシロキシトリ
メチルシラン、フェノキシトリッチルシラン、テトラフ
ェノキシシラン、トリエトキシフェニルシラン、ヘキサ
メチルジシクロキサン、ヘキサエチルジシクロキサン。
ヘキサプロピルジシロキサン、オクタエチルトリシロキ
サン、ジメチルポリシロキサン。
ジフェニルポリシロキサン、メチルヒドロポリシロキサ
ン、フェニルヒドロポリシロキサン等を例示することが
できる。
これらの有機ケイ素化合物のうち好ましいものは一般式
 Si(OR3)mR4,mで表わされるアルコキシシ
ラン化合物であり、好ましくは1≦m≦4であり、特に
m=4のテトラアルコキシシラン化合物が好ましい。
(C1有機マグネシウム化合物 次に9本発明で用いる有機マグネシウムは。
マグネシウム−炭素の結合を含有する任意の型の有機マ
グネシウム化合物を使用することができる。特に一般式
 R9MgX (式中 R9は炭素数1〜20の炭化水
素基を、Xはハロゲンを表わす。)で表わされるグリニ
ヤール化合物および一般式 RIORII Mg (式
中 RIQおよびR11は炭素数1〜20の炭化水素基
を表わす。)で表わされるジアルキルマグネシウム化合
物またはジアリールマグネシウム化合物が好適に使用さ
れる。ここでR9、RIGは同一でも異なっていてもよ
く、メチル、エチル。
プロピル、 1so−プロピル、ブチル、 5ee−”
−ブチル、 tert−ブチル、アミル、 1so−ア
ミル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル、フェ
ニル、ベンジル等の炭素数1〜20のアル牛ル基、アリ
ール基、アラルキル基、アルケニル基を示す。
具体的には、グリニヤール化合物として。
メチルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウムクロ
リド、エチルマグネシウムプロミド、エチルマグネシウ
ムアイ木ダイト、プロピルマグネシウムクロリド、プロ
ピルマグネシウムプロミド、ブチルマグネシウムクロリ
ド、ブチルマグネシウムプロミド、 5ec−ブチルマ
グネシウムクロリド、 5ec−ブチルマグネシウムプ
ロミド、 tert−ブチルマグネシウムクロリド、 
tert−ブチルマグネシウムプロミド。
アミルマグネシウムクロリド、 1so−アミルマグネ
シウムクロリド、フェニルマグネシウムクロリド、フェ
ニルマグネシウムプロミド等が、 R” R” Mg 
で表わされる化合物としてジエチルマグネシウム、ジプ
ロピルマグネシウム、ジー1so−プロピルマグネシウ
ム、ジブチルマグネシウム、ジー5ec−ブチルマグネ
シウム、ジーtert−ブチルマグネシウム、ブチル−
5ec−ブチルマグネシウム、シアミルマグネシウム、
ジフェニルマグネシウム等が挙げられる。
上記の有機マグネシウム化合物の合成溶媒としては、ジ
エチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジー1SO−プ
ロピルエーテル、ジブチルエーテル、  シー1so−
ブチルエーテル、シアミルエーテル、ジー1SO−アミ
ルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジオクチルエーテル
、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテル、フエネト
ール、アニソール、テトラヒドロフラン、テトラヒドロ
ピラン等のエーテル溶媒を用いることができる。また、
ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、メチ
ルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
炭化水素溶媒、あるいはエーテル溶媒と炭化水素溶媒と
の混合溶媒を用いてもよい。
有機マグネシウム化合物は、エーテル溶液の状態で使用
することが好ましい。この場合のエーテル化合物として
は9分子内に炭素数6個以上を含有するエーテル化合物
または環状構造を有するエーテル化合物が用いられる。
特にR9MgClで表わされるグリニヤール化金物をエ
ーテル溶液の状態で使用することが触媒性能の点から好
ましい。
又、上記の有機マグネシウム化合物と有機金属化合物と
の炭化水素可溶性錯体も使用することもできる。有機金
属化合物の例としては、 Li、 Be、 B、 Al
またはZnの有機化合物が挙げられる。
(dl  有機多孔質ポリマー 本発明の(Alの成分に使用される有機多孔質ポリマー
担体の例としてはポリスチレン系。
ポリアクリル酸エステル系、ポリメタクリル酸エステル
系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリ
オレフィン系の多孔質ポリマービーズ等が挙げられる。
具体的にはポリスチレン、スチレン−ジビニルベンゼン
共重合体、スチレン−N、N’−アルキレンジメタクリ
ルアミド共重合体、スチレン−エチレングリコールジメ
タクリル酸メチル共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸エチル、アクリル酸メチル−ジビニルベン
ゼン共重合体、アクリル酸ヱチルージビニルベンゼン共
重合体、ポリメタクリル酸メチル。
メタクリル酸メチル−ジビニルベンゼン共重合体、ポリ
エチレングリコールジメタクリル酸メチル、ポリアクリ
ロニトリル、アクリロニトリル−ジビニルベンゼン共重
合体、ポリ塩化ビニル、ポリビニルピロリジン、ポリビ
ニルピリジン、エチルビニルベンゼン−ジビニルベンゼ
ン共重合体、ホリエチレン、エチレンーアクリル酸メチ
ル共重合体、ポリプロピレン等を挙げることができる。
これらの有機多孔質ポリマー担体のうち。
好ましくはポリスチレン系、ポリ塩化ビニル系、ポリオ
レフィン系、ポリアクロニトリル系の多孔質ポリマービ
ーズが用いられ、更に好マしくはポリスチレン、スチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体、ポリ塩化ビニルが用い
られる。
有機多孔質ポリマー担体の平均粒径は5〜1.000μ
m、好ましくは10〜500μm、特に好ましくは15
〜200μmである。モして細孔半径100〜5,00
0人における細孔容量が0.1007g以上、好ましく
は0.2 cc/ g以上、特に好ましくは0.3 c
c/ g以上である。有機多孔質ポリマー担体の細孔容
量が小さいと、触媒成分を有効に含浸することが出来な
い。又、有機多孔質ポリマー担体の細孔容量が0.1 
cc/ g以上であっても、それが100〜5,000
人の細孔半径に存在するものでなければ触媒成分を有効
に含浸することが出来ない。
(e)  エステル化合物 本発明において、成分A)の合成に使用されるエステル
化合物としては、モノおよび多価のカルボン酸エステル
であり脂肪族カルボン酸エステル、オレフィンカルボン
酸エステル、脂環式カルボン酸エステル、芳香族カルボ
ン酸エステルが用いられる。具体例としては、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸フェニル。
プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル。
酪酸エチル、吉草酸エチル、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタクリル酸メチル。
安息香酸エチル、安息香酸ブチル、トルイル酸メチル、
トルイル酸エチル、アニス酸エチル、コハク酸ジエチル
、コハク酸ジブチル。
マロン酸ジエチル、マロン酸ジブチル、マレイン酸ジメ
チル、マレイン酸ジブチル、イタコン酸ジエチル、イタ
コン酸ジブチル、フタル酸モノエチル、フタル酸ジメチ
ル、フタル酸メチルエチル、フタル酸ジエチル、フタル
酸ジn−プロピル、フタル酸ジイソプロピル。
フタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジイソブチル、フタ
ル酸ジn−へブチル、フタル酸ジn−オクチル、フタル
酸ジフェニル等を挙げることができる。
これらエステル化合物のうち、メタクリル酸エステル、
マレイン酸エステル等のオレフィンカルボン酸エステル
およびフタル酸エステルが好ましく、特にフタル酸のジ
エステルが好ましい。
ff)  エーテル化合物 次に本発明で使用するエーテル化合物としては、ジエチ
ルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、ジブチルエーテル、シアミルエーテル、ジー1S
O−アミルエーテル、ジネオペンチルエーテル、ジーn
−ヘキシルエーテル、ジオクチルエーテル、メチルブチ
ルエーテル、メチル−1S9−アミルエーテル、エチル
−1so−7”チルエーテルナトのジアルキルエーテル
が好ましい。
ジブチルエーテルと、ジー1so−アミルエーテルが特
に好ましい。
(gl  固体触媒成分A)の合成 本発明の固体触媒成分A)は、  5i−0結合を有す
る有機ケイ素化合物および有機多孔質ポリマーの共存下
一般式 Ti(OR1)nX4−、X4−nで表わされ
るチタン化合物を有機マグネシウム化合物で還元して得
られる固体生成物を、エステル化合物で処理した後、エ
ーテル化合物と四塩化チタンとの混合物で処理して合成
される。その際、還元反応による固体の析出は有機多孔
質ポリマー粒子上で生じ、固体生成物は有機多孔質ポリ
マーの形状を保持しており。
微粉が生成しないことが好ましい。
有機マグネシウム化合物によるチタン化合物の還元反応
の方法としては、チタン化合物。
有機ケイ素化合物および有機多孔質ポリマーの混合物(
ζ、有機マグネシウム化合物を添加する方法が挙げられ
る。
チタン化合物、有機ケイ素化合物および有機多孔質ポリ
マーは適当な溶媒に溶解もしくは希釈して使用するのが
好ましい。
かかる溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン。
オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン、デカリン等の脂環式炭化水素、ジエチルエ
ーテル、ジブチルエーテル、ジイソアミルエーテル、テ
トラヒドロフラン等のエーテル化合物が挙げられる。
還元反応温度は、−50〜70°C9好ましくは一30
〜50°C9特に好ましくは一25〜356Cの温度範
囲である。
滴下時間は特に制限はないが9通常30分〜6時間程度
である。還元反応終了後、さらに20〜120°Cの温
度で後反応を行なってもよい。
有機ケイ素化合物の使用量は、チタン化合物中のチタン
原子に対するケイ素原子の原子比で、 Si/ Ti 
= O〜50.好ましくは、1〜30゜特に好ましくは
3〜25の範囲である。
また、有機マグネシウム化合物の使用量は。
チタン原子とケイ素原子の和とマグネシウム原子の原子
比で、 Ti+Si/’Mg= 0.1〜10.好まし
くは02〜5.0.特に好ましくは0,5〜2.0の範
囲である。
有機多孔質ポリマーの使用量は固体生成物中におけるそ
の重量が、20〜90重量%、好ましくは30〜75重
量%の範囲である。
還元反応で得られる固体生成物は、固液分離し、ヘキサ
ン、ヘプタン等の不活性炭化水素溶媒で数回洗浄を行な
う。
このようにして得られた固体生成物は三価のチタン、マ
グネシウムおよびハイドロカルビルオキシ基を含有し、
一般に非品性もしくは極めて弱い結晶性を示す。触媒性
能の点から、特に非品性の構造が好ましい。
次に、上記方法で得られた固体生成物はエステル化合物
で処理を行なう。
エステル化合物の使用量は、固体生成物中のチタン原子
1モル当り、0.1〜50モル、さらに好ましくは0.
3〜20モル、特に好ましくは0.5〜10モルである
別のいい方をすれば最終固体触媒成分中のチタン原子1
モル当りのエステル含量が。
0.01〜5モル、さらに好ましくは0.02〜2モル
、特に好ましくは0.05〜1.5モルとなるように、
エステル化合物の使用量を決定してもよい。
また、固体生成物中のマグネシウム原子1モル当りのエ
ステル化合物の使用量は、  0.01〜10モル、好
ましくは0.03〜0.5モルである。
エステル化合物による固体生成物の処理は。
スラリー法やボールミルなどによる機械的粉砕手段など
両者を接触させうる公知のいかなる方法によっても行な
うことができるが1機械的粉砕を行なうと固体触媒成分
に微粉が多量に発生し1粒度分布が広くなり、工業的観
点から好ましくない。希釈剤の存在下で両者を接触させ
るのが好ましい。
希釈剤としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素、  シクロヘキサン、シク
ロペンタンなどの脂環式炭化水素、1,2−ジクロルエ
タン、モノクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素が使
用できる。この中でもハロゲン化炭化水素が特に好まし
い。
希釈剤の使用量は固体生成物1g当り0.1ml 〜1
0100Oである。好ましくは1g当りl ml−10
0m1である。処理温度は一50〜150°Cであるが
好ましくは0〜120°Cである。処理時間は10分以
上であるが、好ましくは30分〜3時間である。処理終
了後静置し、固液分離したのち、不活性炭化水素溶媒で
数回洗浄を行ない、エステル処理固体が得られる。
また、エステル化合物による処理は2次のエーテル化合
物と四塩化チタンとの混合物による処理の際、エステル
化合物を共存させ同時に行なうことも可能である。
次に、上記方法で得られた固体生成物は。
エーテル化合物と四塩化チタンとの混合物で処理を行な
う。エーテル化合物と四塩化チタンとの混合物による固
体生成物の処理は、スラリー状態で行なうのが好ましい
。スラリー化するの1と用いる溶媒としては、ペンタン
ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化
水素、トルエン、キシレン等ノ芳香族炭化水素、デカリ
ン、シクロヘキサン。
メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素。
ジクロルエタン、トリクロルエタン、トリクロルエチレ
ン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、トリクロ
ルベンゼン等のハロゲン化炭化水素が挙げられる。
スラリー濃度は0.05〜0.5g固体/ ml溶媒、
特に0.1〜0.3g固体/ ml溶媒が好ましい。
反応温度は30〜150°C9好ましくは45〜120
6C9特に好ましくは60〜100°Cである。
反応時間は特に制限は無いが1通常30分から6時間が
好適である。
固体生成物、エーテル化合物および四塩化チタンを添加
する方法としては、固体生成物にエーテル化合物および
四塩化チタンを加える方法、逆に、エーテル化合物およ
び四塩化チタンの溶液中に固体生成物を加える方法いず
れの方法でもよい。
固体生成物にエーテル化合物および四塩化チタンを加え
る方法においては、予めエーテルと四塩化チタンを混合
した後加える方法。
あるいはエーテル化合物と四塩化チタンを同時に添加す
る方法が特に好ましい。
固体生成物のエーテル化合物および四塩化チタン(こよ
る反応は2回以上繰返し行なってもよい。
エーテル化合物の使用量は、固体生成物中に含有される
チタン原子1モルに対し、0.1’〜100モル、好ま
しくは0.5〜50モル、特に好ましくは1〜20モル
である。
四塩化チタンの添加量は、固体生成物中に含有されるチ
タン原子1モルに対し、1〜1000モル、好ましくは
3〜500モル、特(こ好ましくは10〜300モルで
ある。 また、エーテル化合物1モルに対する四塩化チ
タンの添加量は、1〜100モル、 好ましくは1.5
〜75モル。
特1ζ好ましくは2〜50モルである。
上記方法で得られた三価のチタン化合物含有固体触媒成
分は、固液分離したのち、ヘキサン、ヘプタン等の不活
性炭化水素溶媒で数回洗浄したのち重合に用いる。
固液分離後、多量のモノクロルベンゼン等のハロゲン化
水素溶媒或いはトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
等を用いて50〜120°Cの温度で1回以上洗浄し、
更にヘキサン等の脂肪族炭化水素溶媒で数回洗浄を繰り
返したのち重合に用いてもよい。
(h)予備重合 本発明のチタン化合物含有固体触媒成分を予備重合する
方法は、有機アルミニウム化合物及び、プロピレンを接
触させて行なう。
ここで用いられる有機アルミニウム化合物としては、オ
レフィン重合に用いることのできる後記する有機アルミ
ニウム化合物の中から適宜選ぶことができる。高結晶性
の予備重合体を得る為に、電子供与体や水素などを共存
させてもよい。かかる電子供与体のうち、好ましくは、
5i−OR結合(Rは炭素数1〜20の炭化水素基を表
す。)を有する有機化合物を用いることができる。
本発明のチタン化合物含有固体触媒成分を予備重合する
方法はスラリー状態で行なうのが好ましい。スラリー化
するのに用いる溶媒としては、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。
スラリー濃度は0.001〜0.5 g固体/ ml溶
媒、特に0.01〜0.3g固体/ ml溶媒が好まし
い。また、有機アルミニウム化合物をAl/Tiモル比
が0.1〜100.特に1〜10となるような割合で用
いるのが好ましい。
予備重合の温度は一30〜80°C9特に−10〜50
°Cが好ましい。
予備重合量は固体触媒成分1g当り0.1〜100 g
 、特に0.5〜50gの範囲で行なうことが好ましい
。また予備重合するプロピレンは。
プロピレン単独が好ましいが、少量のエチレンを含んで
いてもよい。
(i)有機アルミニウム化合物B) 本発明1ζおいて、上述した固体触媒成分A)と組合せ
て使用する有機アルミニウム化合物B)は、少なくとも
分子内に1個のAI−炭素結合を有するものである。代
表的なものを一般式で下記に示す。
RI2.AIY3−r R13R14AI−0−AIRI5RIにこで、R12
,R13,R14,RI5およびRI6は炭素数が1〜
8個の炭化水素基、Yはハロゲン。
水素またはアルコキシ基を表わす。γは2≦γ≦3で表
わされる数字である。
有機アルミニウム化合物の具体例としては。
トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム
、トリヘキシルアルミニウム等のトリアルキルアルミニ
ウム、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチ
ルアルミニウムハイドライド等のジアルキルアルミニウ
ムハイドライド、ジエチルアルミニウムクロライド等の
ジアルキルアルミニウムハライド。
トリアルキルアルミニウムとジアルキルアルミニウムハ
ライドの混合物、テトラエチルジアルモキサーン、テト
ラブチルジアルモキサン等のアルキルアルモキサンが例
示できる。
これら有機アルミニウム化合物のうち、トリアルキルア
ルミニウム、トリアルキルアルミニウムとジアルキルア
ルミニウムハライドの混合物、アルキルアルモキサンが
好ましく。
とりわけトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウムとジエチルアルミニ
ウムクロリドの混合物およびテトラエチルジアルモキサ
ンが好ましい。
有機アルミニウム化合物の使用量は、固体触媒中のチタ
ン原子1モル当り1〜1000モルのごとく広範囲に選
ぶことができるが、特に5〜600モルの範囲が好まし
い。
(Jl  オレフィンの重合方法 本発明は、上記の予備重合した固体触媒成分及び有機ア
ルミニウム化合物とよりなる触媒系を用いて気相中でオ
レフィンを単独重合または共重合を行なうオレフィン重
合体の製造法を提案するものである。
更に具体的な重合の態様を以下に示す。
各触媒成分を重合槽に供給する方法としては、窒素、ア
ルゴン等の不活性ガス、水素。
エチレン、プロピレン等で水分のない状態で供給する以
外は、特に制限すべき条件はない。
予備重合した固体触媒成分、有機アルミニウム化合物は
個別に供給してもよいし、あらかじめ接触させて供給し
てもよい。
重合の条件は重合体が溶融する温度以下。
好ましくは20−100°C9特に好ましくは40〜9
0°Cの温度範囲、常圧〜40kg/cm3の圧力の範
囲で重合槽内でモノマーが液化しない条件で実施するの
が好ましい。更に該共重合では最終製品の溶融流動性を
調節する目的で。
水素を分子量調節剤として添加して重合するのが好まし
い。又重合に際して、混合ガス中に不活性ガスを共存さ
せてもよいが、その割合が多すぎると生産性が低下する
次(ζ本発明に適用できるオレフィンは、炭素数が2以
上のものであり、具体例としては。
エチレン、プロピレン、ブテン−1,ペンテン−1,ヘ
キセン−1,3−メチル−ペンテン−1,4−メチル−
ペンテン−1などがあげられるが1本発明は上記化合物
に限定されるべき性質のものではない。本発明による重
合は、単独重合でも共重合でもいずれも可能である。共
重合に際しては2種類、又はそれ以上の種類のオレフィ
ンの混合した状態で接触させることにより、共重合体を
得ることができる。
また1重合を2段以上にして行なうヘテロブロック共重
合も容易に行なうことかできる。
本発明を実施する気相重合反応器としては特に限定され
ることはなく、公知の撹拌混合槽型反応器、流動床型反
応器、撹拌機付き流動床型反応器等を使用することがで
きる。
〈実施例〉 本発明の方法を以下に実施例をあげて、更に詳細に説明
するが9本発明はこれら実施例によってのみ限定される
ものではない。
実施例における重合体の性質は下記の方法によって測定
した。
密度はJIS K−6760に従って求めた。
メルトインデックスはJIS K−6760に従い19
0@Cで測定した。
かさ密度はJIS K−6721に従って求めた。
また1重合体粉末の粒度分布測定は1次の方法により行
った。即ち、生成した重合体粉末を目開き0.125〜
1.68 mmのJIS標準網を用いて分級した。次に
各節玉に残留するポリマー重量を計り、全ポリマー重量
に対するその比率を求め小粒径側から累積した。
実施例1 (A+  有機マグネシウム化合物の合成撹拌機、還流
冷却器9滴下ロート、温度計を備えた内容積の1/のフ
ラスコをアルゴンで置換した後、グリニヤール用削状マ
グネシウム32、Qgを投入した。
滴下ロートにブチルクロリド120gとジブチルエーテ
ル500m1を仕込み、フラスコ中のマグネシウムに約
30 m1滴下し9反応を開始させた。反応開始後、5
0°Cで4時間かけて滴下を続け2滴下終了後、60°
Cで更に1時間反応を続けた。その後9反応溶液を室温
に冷却し、固形分を濾別した。
ジブチルエーテル中のブチルマグネシウムクロIJドを
1規定硫酸で加水分解し、1規定水酸化ナトリウム水溶
液で逆滴定して濃度を決定したところ(指示薬としてフ
ェノールフタレインを使用)、濃度は2.0モル/lで
あった。
fBl  固体生成物の合成 撹拌機9滴下ロートを備えた内容積1,000m1のフ
ラスコをアルゴンで置換した後、スチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体(平均粒径が50μmであり、ポロシメ
ーター測定の結果細孔半径100〜5,000人間にお
ける細孔容量(cc/g)(以下dVpと略す。)がd
Vp 〜1.05 cc/’ gであった。)を80°
Cで30分間減圧乾燥したもの74.0 gとへブタ7
370 ml 、  テトラブトキシチタン6.69g
 (19゜7ミリモル)、テトラエトキシシラン70.
9g(340ミIJモル)を投入し30’Cで45分間
撹拌した。
次にfAIで合成した有機マグネシウム化合物180m
1をフラスコ内の温度を5°Cに保ちながら滴下ロート
から45分かけて滴下した。滴下終了後5°Cで45分
間、更に30°Cで45分間撹拌した後、ヘキサン30
0 mlで2回洗浄を繰り返し減圧乾燥して茶色の固体
生成物126.3gを得た。
fcl  固体触媒成分の合成 内容積500 mlのフラスコをアルゴンで置換した後
、上記(Blの還元反応により合成した固体生成物57
.3g、トルエン191m1及びフタル酸ジイソブチル
16.0 ml (60ミリモル)を加え、 95@C
で1時間反応を行った。
反応後置液分離し、トルエン200 mlで2回洗浄を
行った。
洗浄終了後、フラスコにトルエン191m1. ブチル
エーテル2.4 ml (14ミ’Jモル)及び四塩化
ブタ734.4 ml (312ミリモル)を加え、9
5°Cで3時間反応を行った。反応終了後、95°Cで
固液分離した後、同温度でトルエン200 mlで2回
洗浄を行った。
更にヘキサン200m1で2回洗浄を繰返した後。
減圧乾燥して茶色の固体触媒成分51.6gを得た。
固体触媒成分にはチタン原子が0.55重量%、マグネ
シウム原子が7.2重量%、フタル酸エステルが15重
量%含まれていた。
この固体触媒成分の平均粒径は50μであった。
[D+  固体触媒成分の予備重合 内容積1/の撹拌機付オートクレーブをアルゴンで置換
した後、上記(C)で得られた固体触媒成分3.8g、
  ブタン500 ml、  トリエチルアルミニウム
2.5ミリモル、フェニルトリメトキシシ570.38
ミ1)nX4−−E:ルヲ加え、さらにプロピレンを6
g/g固体触媒・時間の割合で加え続け7時間反応した
。反応後ブタンをフラッシュし、予備重合触媒151g
を得た。予備重合触媒にはチタン原子が140 ppm
含まれていた。
(E1重合 内容fj15/の撹拌機付オートクレーブをアルボンで
充分置換した後、充分に乾燥した高密度ポリエチレン2
00gを分散剤として投入し、減圧した後、ブテン−1
を22gを加え、 so’cに昇温した。次いで水素を
全圧が3.0 kg/ cm2になるまで加え9次にエ
チレン全圧が9.5 kg/’ cm”になるまで加え
た。上記(D)で得られた触媒成分1、OOg、  1
−IJエチルアルミニウム2.5ミリモル及び15m1
のヘキサンをアルゴンにより圧入して重合を開始した。
その後、エチレン/ブテン−1混合ガス(エチレン92
重量%)を連続して供給しつつ全圧を一定に保ちなから
80°Cで2時間重合を気相で行なった。
重合終了後未反応モノマーをパージし、高密度ポリエチ
レン分散剤を除き、微粉及び粗大粒子のないパウダー性
状の良好なポリマー98.5gを得た。又、オートクレ
ーブの内壁及び撹拌機には重合体が全く付着していなか
った。
チタン原子1g当りの重合体の生成量(g)(触媒活性
)は、 700,000 g重合体/gチタン原子であ
った。この重合体の密度は0.9182M工は1,05
g/10分、かさ密度は0.39 g/ cmであり1
重合体粉末の形状はほぼ球形で粒度分布の狭い流動性良
好なものであった。また125μm以下の微細ポリマー
は全く生成しなかった。
(F)  フィッシュアイの観察 (Diで得られた重合体を小型インフレーション加工機
により、200°Cでフィルム加工し、厚さ30μmの
フィルムにしてフイッシュアイヲ観察した。フィルム5
00cm2当り、直径0. l mm以上のフィッシュ
アイをカウントしたところ、13個であった。この値は
製品規格上問題なく、後述する比較例にくらべ大幅にフ
ィッシュアイ個数が減少していた。
比較例1 込)固体生成物の合成 撹拌機1滴下ロートを備えた内容積300m1のフラス
コにアルゴンで置換した後、ヘプタン200m1.テト
ラブトキシチタン2.5 g (7,4ミリモル)及び
テトラエトキシシラン26.0 g (125ミリモル
)を投入し、均一溶液とし室温で30分間撹拌を行った
。次に実施例1の(A+で合成した有機マグネシウム原
子物66.7mlを、フラスコ内の温度を5°Cに保ち
ながら滴下ロートから1時間かけて徐々に滴下した。滴
下終了後、室温で更に1時間撹拌した後室温で固液分離
し、ヘプタン200 mlで3回洗浄を繰り返した後減
圧乾燥して茶褐色の固体生成物を21.5 g得た。
(B)固体触媒成分の合成 内容積200 mlのフラスコをアルゴンで置換した後
、(A)の還元反応により合成した固体生成物13.8
g、hルエン59m1及びフタル酸ジイソブチル10.
1 ml (37,7ミリモル)を加え、95″′Cで
1時間反応を行った。
反応後置液分離し、トルエン69 mlで2回洗浄を行
った。
洗浄終了後、フラスコにトルニジ59 ml 、 ブチ
ルエーテル1.0ml (6ミ1)nX4−モル)及び
四塩化チタ713.6 ml (124ミリモル)を加
え、95°Cで3時間反応を行った。反応終了後、95
°Cで固液分離した後、同温度でトルエン69m1で2
回洗浄を行った。更にn−へブタン69m1で2回洗浄
を繰り返した後、減圧乾燥して茶色の固体触媒成分10
.4gを得た。
固体触媒成分にはチタン原子が19重量%。
マグネシウム原子が21重量%、フタル酸エステルが6
3重量%含まれていた。
(C)  固体触媒成分の予備重合 上記固体触媒成分3.5g、トリエチルアルミニウム4
.2ミリモル、フェニルトリメトキンシラン0.6 ミ
IJモルを用いた以外は実施例1(D)と同様に行ない
、チタン原子480 ppmを含む予備重合触媒を得た
(D)重合 上記固体触媒を用い、実施例1の(E)と同様な方法で
重合を行った。
重合結果をそれぞれ第1表に示す。
この場合は、固体触媒成分が多孔質ポリマー担体に含浸
されていない為1粒子性状が悪く。
オートクレーブを開放点検した結果9重合体粒子の一部
が撹拌機等に付着していた。また125μm以下の微細
ポリマーが1.5重量%含まれていた。
比較例2 実施例1(C)で得られた固体触媒成分を用い。
実施例1(E)と同様の方法で重合を行なった。
重合結果を第1表に示す。重合活性が300,000 
g重合体/gチタン原子であり実施例1に比べ低かった
。また、この重合体のフィルム500cm2当りのフィ
ッンユアイの個数は150個であり。
実施例1に比べ著しく多い。
比較例3 (Al  固体生成物の合成 撹拌機9滴下ロートを備えた内容積300 mlのフラ
スコをアルゴンで置換した後、スチレンシヒニルヘンセ
ン共重合体(dVp = 0.08 cc/ g(細孔
半径100Å以下及び5,000人以上を含めた細孔容
積は0.93 cc/’ g )であった。)を80°
Cで1時間真空乾燥したものを10.0 gとへブタン
50.0ml、  テトラブトキシチタン0.56 g
 (1,34ミリモル)、テトラエトキシシラン4.8
4 g (23,2ミリモル)を投入し30°Cで45
分間撹拌した。
次に実施例1の(Alで合成した有機マグネシウム化合
物12.2mlをフラスコ内の温度を5°Cに保ちなが
ら滴下ロートから1時間かけて滴下した。滴下終了後5
°Cで45分間、更に30″Cで45分間撹拌した後へ
ブタン100m1で3回洗浄を繰り返し減圧乾燥して茶
色の固体生成物11.4 gを得た。
(B)  固体触媒成分の合成 内容積100m1のフラスコをアルゴンで置換した後、
(A)の還元反応により合成した固体生成物9.0g、
)ルエン30.Oml及びフタル酸ジイソブチル0.8
m1(3,0ミリモル)を加え、95°Cで1時間反応
を行った。
反応後置液分離し、トルエン3Q mlで2回洗浄を行
った。
a 浄終了後、 フラスコにトルエン30.0ml、フ
チルエーテル0.38m1 (1,28ミ!7モル)及
び四塩化チタ75.4ml (50ミリモル)を加え、
95°Cで3時間反応を行った。反応終了後95°Cで
固液分離した後、同濃度でトルエン3Qmlで2回洗浄
を行った。更にヘプタン3Q mlで2回洗浄を繰り返
した後、減圧乾燥して赤かっ色の固体7.7gを得た。
固体触媒成分の分析を行ったところ、チタン原子は、痕
跡程度検出されたかマグネシウム原子及びフタル酸エス
テルは検出されなかった。
(C)  固体触媒成分の予備重合 上記固体触媒成分3.5gを用い、実施例1(D)と同
様に行った。
(D)重合 上記FC+で合成した固体触媒成分を用い、実施例1の
(Elと同様な条件で重合を行ったが9重合体が得られ
なかった。
実施例1に比較して、有機多孔質ポリマー担体であって
も、100〜5,000人の細孔半径範囲における細孔
容量即ちdVpが極めて小さな場合9重合活性を有する
触媒成分を多孔質ポリマー内部に保持できず、有効な重
合触媒とはならない。
実施例2 実施例1(E)と同様に高密度ポリエチレン200gを
分散剤として投入し、減圧した後、80°Cに昇温した
。次いで水素を全圧が0.8 kg/ cm2になるま
で加え9次にエチレンを全圧が9 kg/’cm2にな
るまで加えた。実施例1(D)で得られた触媒成分54
5.2 mg、  )リエチルアルミニウム2、5 ミ
IJモル及び10m1のヘキサンをアルゴンにより圧入
して重合を開始した。その後、エチレンを連続して供給
しつつ全圧を一定に保ちなから80°Cで2時間重合を
気相で行った。
重合終了後未反応モノマーをパージし、高密度ポリエチ
レン分散剤を篩分けして微粉及び粗大粒子のないパウダ
ー性状の良好なポリマーを55g得た。又、オートクレ
ーブの内壁及び撹拌機には重合体が全く付着していなか
った。
触媒活性は720,000g重合体/gチタン原子であ
った。この重合体の密度は0.958. MIは0.9
8g/’10分、かさ密度は0.41 g/’ cm 
3であり9重合体粉末の形状はほぼ球形で粒度分布の狭
い流動性良好なものであった。
実施例3 実施例1 (Elと同様に高密度ポリエチレン200g
を分散剤として投入し、減圧した後、ヘキセン1を15
m1投入した。80℃に昇温した後、水素を全圧力i 
1.2 kg/ cm2になるまで加え1次にエチレン
を全圧が6.2 kg/ cm2になるまで加えた。
実施例1(D)で得られた触媒成分1.10g、  ト
リエチルアルミニウム2.5 ミIJモル及び10m1
のヘキサンをアルゴンにより圧入して重合を開始した。
その後、エチレンを連続して供給しつつ全圧を一定に保
ちながら80°Cで2時間重合を気相で行なった。
重合終了後未反応モノマーをパージし、高密度ポリエチ
レン分散剤を篩分けして微粉及び粗大粒子のないパウダ
ー性状良好なポリマー89.3gを得た。
触媒活性は580,000 g重合体/gチタン原子で
あった。
この重合体の密度は0.929. MIは0.83 、
かさ密度は0.40 g/ cm  であり1重合体粉
末の形状はほぼ球形で粒度分布の狭い流動性良好なもの
であった。
実施例4 実施例1の(D+で調製した固体触媒成分を用い。
容積26/の流動床気相重合装置を使用して、エチレン
とブテン−1のランダム共重合を実施した。
重合槽を85°Cに昇温後、予め減圧乾圧乾燥した高密
度ポリエチレンパウダー300gを分散剤として投入し
9次いで、トリエチルアルミニウム5.34gと実施例
1の+Diで調整した固体触媒成分018gを少量のヘ
キサンで槽内へ圧入した。
そしてエチレン/ブテン−1/水素のモル比が63 /
’ 27 / 10となるように調製した混合ガスを9
〜9.5 kg/ cm2Gの圧力下9重合槽内で03
m/秒の流速となるように循環させた。又、エチレン/
ブテン−17水素のモル比が設定値からずれた場合は、
追撚することによりモル比をあわせ1重合槽に占めるポ
リマーの高さ/重合槽の直径(e、/d)=2〜4とな
るようにエチレン/ノブテン−1の流動床気相共重合を
3時間行った。重合終了後、生成ポリマーに見合った量
のポリマーを重合槽より排出し、槽内に残留したポリマ
ーを次回重合用分散剤として用い、上記の手順で同様な
重合を6回繰り返すことにより。
ポリマー中に含まれる最初に用いた高密度ポリエチレン
パウダーの量が無視できる程度に迄減じた。
重合結果を第1表に示す。得られた重合体の粒子性状は
良好であり9重合壁への付着はほとんどなかった。
実施例5 エチレン/ブテン−1/水素のモル比ヲ55/37/8
に変更して実施例4と同様に重合を行なった。重合結果
を第1表に示す。超低密度の重合体であっても1粒子性
状は良好であり2重合壁への付着もほとんどなかった。
比較例4 (A+  固体生成物の合成 撹拌機1滴下ロートを備えた内容積100 mlのフラ
スコをアルゴンで置換した後、スチレンジビニルベンゼ
ン共重合体(dvp = 0.75 cc/ g。
平均粒子径1,300μ)を80°Cで30分間減圧乾
燥したちの6.OOgとへブタン30.0ml、テトラ
ブトキシチタン0.27 g (0,79ミリモル)、
テトラエトキシシラン2.88g (13,8ミリモル
)を投入し30°Cで45分撹拌した。
次に実施例1の+A+で合成した有機マグネシウム化合
物7.3 mlをフラスコ内の温度を5°Cに保ちなが
ら滴下ロートから45分かけて滴下した。
滴下終了後、5°Cで45分間、更に30°Cで45分
間撹拌した後へブタン30.0mlで2回洗浄を繰り返
し減圧乾燥して茶色の固体生成物7.45gを得た。
(Bl  固体触媒成分の合成 内容積100m1のフラスコをアルゴンで置換した後、
上記(A+の還元反応により合成した固体生成物6.7
1 g 、  トルエン22.4mi及びフタル酸ジイ
ソブチル0.92m1 (3,44ミリモル)を加え、
95℃で1時間反応を行った。
反応後置液分離し、トルエン22.4mlで2回洗浄を
行った。洗浄終了後、フラスコにトルエン22.4ml
、  ブチルエーテル0.28m1 (1,65ミリモ
ル)及び四塩化チタン4.0 ml (36,3ミ1)
nX4−モル)を加え、95°Cで3時間反応を行った
反応終了後95°Cで固液分離した後、同温度でトルエ
ン25m1で2回洗浄を行った。
更にヘプタン25m1で2回洗浄を繰り返した後減圧乾
燥して茶色の固体触媒成分5.15gを得た。
固体触媒成分にはチタン原子が0.21重量%。
マグネシウム原子が2.6重量%、フタル酸エステルが
0.9重量%含まれていた。
(C)固体触媒成分の予備重合 上記固体触媒成分を用いて、実施例1(D)と同様に予
備重合を行った。
(D1重合 上記予備重合触媒を用いて、実施例4と同様に重合を行
ったが、触媒の分散が不充分なため重合が進むにつれて
流動状態が不安定となり。
流動床気相共重合の続行が困難になった。又。
生成ポリマーを見たところ塊状ポリマー、中空ポリマー
が多(含まれていた。
実施例4に比較して、有機多孔質ポリマー担体を用いた
固体触媒成分でもその平均粒子径が極めて大きな場合、
エチレン/ブテン−1の流動気相重合において安定的な
流動状態を得ることが困難であった。
〈発明の効果〉 本発明のオレフィンの重合法では、遷移金属当りの触媒
活性が高いことにより、生成する重合体中の触媒残存量
が少な(、触媒除去工程を省略できる。また9重合時に
重合槽への付着が少なく1粒度分布が狭く、はぼ球形も
しくは長球形のかさ密度が高く流動性良好な重合体粉末
を与えるので、ペレット化工程の省略も可能となり1重
合の効率、操業性が極めて優れている。
さらに加工製品においてはフィッシュアイが少なく製品
の外観のすぐれた重合体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は9本発明の理解を助けるためのフローチャート
図である。本フローチャート図は。 本発明の実施態様の代表例であり9本発明は。 何らこれに限定されるものではない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)A)Si−O結合を有する有機ケイ素化合物およ
    び有機多孔質ポリマーの存在下、一般式 Ti(OR^1)_nX_4_−_n(R^1は炭素数
    が1〜20の炭化水素基、Xはハロゲン原子、nは0<
    n ≦4の数字を表わす。) で表わされるチタン化合物を有機マグネシ ウム化合物で還元して得られる固体生成物 を、エステル化合物で処理した後、エーテ ル化合物と四塩化チタンとの混合物で処理 して得られる三価のチタン化合物含有固体 触媒成分と、 B)有機アルミニウム化合物とよりなる触媒系を用いて
    、気相中でオレフィンを単独重 合または共重合する方法において、予めチ タン化合物含有固体触媒成分1g当り、 0.1ないし100gプロピレンを予備重合してから本
    重合することを特徴とするオレフィ ン重合体の製造法。
  2. (2)有機多孔質ポリマーの平均粒径が5〜1,000
    μm及び細孔半径100〜5,000Åにおける細孔容
    量が0.1cc/g以上であることを特徴とする請求項
    1記載のオレフィン重合体の製造法。
JP20246688A 1988-08-12 1988-08-12 オレフィン重合体の製造法 Expired - Lifetime JPH06102695B2 (ja)

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JP20246688A Expired - Lifetime JPH06102695B2 (ja) 1988-08-12 1988-08-12 オレフィン重合体の製造法

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JP (1) JPH06102695B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0372509A (ja) * 1989-05-08 1991-03-27 Sumitomo Chem Co Ltd オレフィン重合触媒及びエチレン共重合体の製造法
US5512195A (en) * 1993-05-20 1996-04-30 Fuji Electrochemical Co. Ltd. Process for producing single phase magnetite powder
US5538656A (en) * 1993-08-31 1996-07-23 Fuji Electrochemical Co., Ltd. Magnetic oxide and process for producing same

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US5538656A (en) * 1993-08-31 1996-07-23 Fuji Electrochemical Co., Ltd. Magnetic oxide and process for producing same

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Publication number Publication date
JPH06102695B2 (ja) 1994-12-14

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