JPH0245354A - プラスチック製易開封性蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、食品や油、薬品などを収容する容器の蓋であ
って、缶切り等の器具を用いることなく簡便に開封でき
るプラスチック製易開封性蓋に関するものである。

「従来の技術」 従来のプラスチック製易開封性Ｍ（以下、易開封性蓋と
略称する）としては、第６図、第７図に示すものがある
。

第６図に示す易開封性蓋は、ガスの透過を阻止するガス
バリヤ−層ｌにプラスチック層２が積層されてなるほぼ
円盤状のものである。この易開封性流の外周部分はフラ
ンジ部３とされており、このフランジ部３より若干内方
の位置にはスコア６が全周に亙って設けられている。こ
の易開封性蓋ではスコア６が、断面Ｖ字状に形成されて
いる。

また第７図に示す易開封性蓋にあっては、ガスバリヤ−
層１を露出させることによってスコア６が形成されてい
る。

これら易開封性蓋は、第８図に示すように、フランジ部
３で容器本体４の開口部の周縁５に固定されて用いられ
る。これら易開封性蓋においてはスコア６に囲まれた部
分が開口部７とされており、この開口部７には開封用タ
ブ８が取り付けられている。そしてこれら易開封性蓋は
、開封用タブ８のリング部分９を引き上げてスコア６の
部分を押裂することによって、開口部７が開封されろよ
うになっている。

［発明が解決しようとする課題」 これら従来の易開封性蓋にあっては、いずれもスコア６
の部分が薄肉に形成されているので、このスコア６の部
分が外力により損傷を受けたり、いたづらを受けたりし
易く、気密信頼性に不安があった。

そこでこの気密信頼性を向上するためにスコア６の部分
を厚く形成すると、開封時に要する力が大となり、開封
性が損なわれる問題が生じる。

このように前記従来の易開封性蓋では、気密信頼性と開
封性とを両立できない問題があった。

「発明の目的」 本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、気密信頼性
と開封性とを両立できるプラスチック製易開封性蓋を提
供することを目的とする。

「課題を解決するための手段」 本発明のプラスチック製易開封性蓋においては、プラス
チック層をなすプラスデックと接着の弱い状態でスコア
に介在物を充填することにより、前記課題の解決を図っ
た。

本発明のプラスチック製易開封性証（以下、易開封性蓋
と略記する）のプラスチック層は、成形可能な各種のプ
ラスチックによって形成することができる。具体例とし
ては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂等のポリオレフィン樹脂、
ポリスチレン樹脂、スチレン−ブタジェン共重合体樹脂
、スチレン−ブタジェン−アクリロニトリル樹脂（ＡＢ
ＳＷ脂）等のスチレン系樹脂およびアクリ・ル樹脂など
各種のものを挙げることができる。

この易開封性蓋に形成されるスコアは、その部分を薄肉
化することによって形成される。このスコアの断面形状
は限定されない。またこのスコアの平面形状は、無終端
のリング状であることが望ましいが、終端が離れて位置
する形状、例えばＵ字状等であっても良い。

このスコアに充填される介在物とプラスチック層とは弱
い接着状態とされる。通常この介在物とプラスチック層
との接着強度は、０．１〜１ｋｇ／ｃｍ程度が好ましい
。このような接着状態の弱い介在物を設ける手段として
は、たとえば次のような手段を用いることができる。

■予めスコアと対応する形状の介在物を作成し、この介
在物をスコア内に嵌め合わＵ′て固定する。

■予め作成された介在物を接着強度の弱い接着剤を用い
てスコア内に固定する。

■プラスチック層のスコアをなす面と介在物の外表面と
を溶着しにくい状態として、プラスデック層と介在物と
を射出成形法で一体化する。

ここで”熱溶着しにくい”とは、プラスチック層をなす
プラスチックと介在物をなす物質とがほとんど溶着しな
いか、溶着しても接着部にねじり力が加わった場合に容
易に剥離する程度であることを表す。

この上うな熱溶着しにくい状態とするには、例えば介在
物全体あるいは介在物の外表面をプラスチック層をなす
プラスチックと溶着しにくい物質によって形成する。そ
のような物質としては、プラスチック層をなすプラスチ
ックよりら成形温度が高いプラスチックや金属、セラミ
ックスなどを挙げることができる。また離型剤として用
いられるステアリン酸塩やソリコンなどの油脂を介在物
の外面に塗布することによってら、熱溶着強度を低下さ
せことができる。また前記の場合とは逆に、プラスチッ
ク層の側にシリコンを塗布したり、プラスチック層より
も成形温度の低いプラスチックで介在物を形成すること
によっても、プラスチック層と介在物との熱溶着強度を
低下させることができる。

前記のようにプラスチック層をなすプラスチックよりら
成形温度の高いプラスチックによって介在物が作成され
ている場合は、予め介在物を作成し、これを成形用金型
にセ・ソトしてプラスチック層を射出成形する。このよ
うにすると介在物がプラスチック層に全く埋没する場合
もあり、また一部表面に見える埋没状態になる場合らあ
るが、いずれにしても外観品質の良好な易開封性蓋を製
造できる。

またプラスチック層をなすプラスチックよりも成形温度
の低いプラスチックによって介在物が形成される場合に
は、プラスチック層を先に成形し、ついでこの成形品を
成形用金型にセットして介在物を射出成形することによ
り、外観品質の良好な易開封性蓋を製造できる。

本発明の易開封性蓋のガスバリヤ−層は、ガス透過率の
小さい公知の材料、例えばアルミ箔などの金属箔や金属
箔にプラスチックフィルムがラミネートされてなる積層
ノートなどによって形成することができる。

「作用　」 このような構成のプラスチック製易開封性蓋では、スコ
アに介在物が充填されているので、この介在物によって
薄肉なスコア部分か保護される。

またこのプラスデック製易開封性蓋では、スコアに充填
された介在物とプラスチック層とが弱い接着状態とされ
ているので、スコアを即製するときには介在物がプラス
チック層から容易に剥離する。従って、スコアに充填さ
れた介在物により開封時のスコア埋装に支障が生じるこ
とはない。

「実施例」 以下、図面を参照して本発明のプラスチック製易開封性
蓋を詳しく説明する。なお、前記従来例と同一構成部分
には同一符号を付して、説明を簡略化する。

（実施例１） 第１図は本発明の易開封性流の第１実施例を示す乙ので
ある。この易開封性蓋においては、ガスバリヤ−層ｌが
、厚さ２０μｍのアルミ箔の表裏面に厚さ２０μｍのポ
リプロピレンフィルムがラミネートされた積層シートに
よって形成されている。

またプラスデック層２はポリ、プロピレン樹脂によって
形成されている。

この例の易開封性蓋においては、ガスバリヤ−層１を露
出させることによってスコア６が形成されている。

このスコア６には、介在物１５が充填されている。

介在物１５は、リング状のもので、その断面は直径１ｍ
ｍの円形である。またこの介在物１５はポリアミド樹脂
によって形成されている。そしてこの介在物１５と前記
プラスチック層２とは、弱い溶着状態となっている。

次にこの易開封性蓋の製造方法を説明する。

まずポリアミド樹脂製の直径１　ｍｍのモノフィラメン
トをリング状に加工して、介在物１５を作成した。また
積層ソートをプレス成形して、ガスバリヤ−５ｔを作成
した。ついでこれらのものを成形用金型にセットしたあ
と、この金型にポリプロピレン樹脂を注入してプラスチ
ック層２を成形した。プラスチック層２の成形は、フラ
ンジ部３側の部分とその内周の開口部８を同時に行なっ
た。

ついでこの成形品に開封用タブ８を超音波溶着して、易
開封性蓋を完成した。

製造された易開封性蓋は、介在物１５とプラスチックｒ
ＦＪ２とか一見一体となっていたが、開封用タブ８のリ
ング部分９を引き上げたところ、スコア６の即製に伴っ
て介在物１５がプラスチック層２から剥離した。このス
コア６の即製に要する力は、介在物１５の設けられてい
ない従来の易開封性蓋と同程度であった。

（実施例２） 第２図の易開封性蓋は、実施例１のものと介在物１５が
異なっている。

この易開封性蓋では、介在物１５として、厚さ１ｍｉ＋
のポリプロピレン樹脂製シートをリング状に打ち抜き、
これにンリコンを塗布したものが用いられている。

この易開封性蓋を実施例１と同様の手順で成形して、そ
の開封性を調べたところ実施例１と同様の結果が得られ
た。

（実施例３） 第３図は本発明の第３実施例を示すものである。

この易開封性蓋は、実施例１のものとはスコア６の形状
および介在物１５をなす物質が異なる。

この易開封性蓋では、スコア６がＶ溝状に形成されてい
る。そしてこのスコア６には、ポリプロピレン樹脂より
も成形温度の低い低融点ポリエチレン樹脂からなる介在
物１５が充填されている。

この易開封性蓋は、次のように製造された。

まずプレス成形によって賦形されたガスバリヤ−層１を
金型にセットしてプラスチック層２を成形した。ついで
この成形品を新たな金型にセットしてスコア６の部分に
ポリエチレン樹脂を注入して介在物１５を成形した。

この易開封性蓋にあっても、実施例１と同様に良好な開
封性か得られた。

（実施例４） 第４図は本発明の第４実施例を示すしのである。

この易開封性蓋にあっては、スコア６の上部開口部分に
内方に突出する突起１７．１７が設けられている。そし
てこのスコア６には、予めスコア６と対応する形状に成
形された介在物１５が、後から嵌め合わされている。

この易開封性蓋にあっても実施例１のものと同様に、良
好な開封性が得られた。

（実施例５） 第５図に示す易開封性蓋においては、予め断面Ｖ字状に
作成された介在物１５が、断面Ｖ字状のスコア６内に接
着剤によって固定されている。接着剤には介在物１５に
対する接着強度が弱いものが用いられている。

この易開封性蓋においても、実施例１のものと同様に良
好な開封性が得られた。

「発明の効果」 以上説明したように本発明のプラスチック製易開封性蓋
は、スコアに介在物が充填され、この介在物とプラスチ
ック層をなすプラスチックとの接着状態が弱とされてな
るものなので、薄肉に形成されたスコアの部分が介在物
によって外部から保護される。従って本発明のプラスチ
ック製易開封性蓋は、スコア部分が損傷を受けにくくな
り、気密信頼性に優れたものとなる。

しかも本発明のプラスチック製易開封性流においては、
スコアに充填された介在物とプラスチック層とが弱い接
着状態とされており、開封時にスコアが埋装されるとき
には介在物がプラスチック層から容易に剥離して、開封
に支障を来すことがない。従って、本発明のプラスチッ
ク製易開封性蓋は、気密信頼性と開封性とを両立できる
しのとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図はそれぞれ本発明のプラスチック製
易開封性蓋の第１ないし第５実施例を示ケ断面図、第６
図および第７図はそれぞれ従来のプラスデック製易開封
性蓋を示す断面図、第８図はプラスチック製易開封性蓋
を容器に装着した状態を示す断面図である。 ｌ・・ガスバリヤ−層、２・・プラスチック層、６・・
・スコア、７・開口部、１５・・介在物。 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ガスの透過を阻止するガスバリヤー層にプラスチック層
   が積層され、該プラスチック層にスコアが形成され、該
   スコアによって開口部が区画されてなるプラスチック製
   易開封性蓋において、前記スコアに介在物が充填される
   と共に、該介在物と前記プラスチック層をなすプラスチ
   ックとの接着状態が弱とされたことを特徴とするプラス
   チック製易開封性蓋。