JPH0233576B2 - Butsupinnokumiawaseshensochi - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 産業上の利用分野 本発明は、出荷時の梱包作業などにおいて、所
定の物品を組合せて箱詰めする際に、組合せミス
を防止するのに使用する物品の組合せ支援装置に
関するものである。

従来の技術 工場からの出荷時には、梱包に先立つて、搬送
装置上を搬送されてくる本体に所定の付属品を人
手により付加してゆく物品の付加作業が行われて
いる。

例えば、搬送装置上を流れてくるコンピユータ
ー本体に、電源コード等の各種付属品や、取扱い
説明書、保証書等の書類などかなりの点数の物品
が個別の収納箱から一つずつ取出されて、次々に
付加されてゆく。

発明が解決しようとする問題点 上述のような付加作業においては、付加すべき
物品の点数が増加するにつれて、付加の過不足
（付加ミス）が急激に増加する。

付属品が多すぎる場合にはともかくとして、不
足している場合には顧客に多大な迷惑を及ぼし、
製造販売業者としての信用にもかかわるという問
題がある。

このような付加ミスを防止するには、付加の全
自動化を図るのが一番であろうが、設備費用や既
存の床面積の制限などから全自動化が困難な場合
が多い。

発明の構成 本発明の物品の組合せ支援装置は、所定の順所
で組合せられるべき物品のそれぞれが分離して配
置される空間と、各空間から物品が排出されたこ
とを検出する検出手段と、上記所定の順序に従つ
て次に物品が排出されるべき空間を表示する表示
手段とを備え、作業者の動作を確認しつつ次の動
作を自動的に先導してゆくことにより、組合せミ
スを有効に防止するように構成されている。

以下、本発明の作用を実施例と共に詳細に説明
する。

実施例 第１図は、本発明の一実施例に係わる物品の組
合せ支援装置の外観を示す斜視図である。

この支援装置は、キヤスターによつて移動可能
な架台１０上に組立てられている。

１１，１２……１６は、付加すべき６点の物品
を個別に収納しておく収納箱である。６個の収納
箱１１〜１６から、箱に付された番号の順序で収
納物品が取出され、図示しない傍らの搬送装置上
を搬送されてくるコンピユーター本体に６点の物
品が過不足なく付加されてゆく。

各収納箱の左右の内壁面の上部には、ランプと
光電変換素子の対が配列されており、作業者が各
収納箱から物品を取出す際にその収納箱に手を入
れる動作を行つたことを検出する。

収納箱１１〜１６の近傍には、次に物品を取出
すべき収納箱がどれであるかを点灯によつて先導
する先導ランプ２１，２２……２６が配置されて
いる。作業者が、先導ランプの点灯していない収
納箱に手を入れると、所定の順序の取出しルール
に違反したと見做され、警告ランプ２７の明滅に
より作業者に警告が発せられる。

上述の、先導と取出しルール違反に対する警告
は、架台１０内に保持されているコントローラー
３１の制御のもとに行われる。このコントローラ
ー３１に付随して、各収納箱内の物品の残数を収
納箱の配列順に配列された枠内に表示する表示装
置３２と、コントローラー３１に制御方法に関す
る指令やデータを入力するキーボード３３と、コ
ントローラー３１に動作開始やリセツト指令など
を与える操作盤３４が設置されている。

コントローラー３１とその付随装置は、第２図
に例示するように結合されている。

取出し検出回路３５とコントローラー３１は、
各収納箱の番号順に配列されている６本の信号線
群Ａと、１本の信号線Ｂで接続されている。

取出し検出回路３５は、各収納箱１１〜１６に
設けられているランプとフオトダイオード対から
成るフオトセンサの出力の変化から、いずれかの
収納箱から物品が取出されたことを検出するたび
に、コントローラー３１のDET入力端子に連な
る信号線Ｂをハイに立上げると共に、コントロー
ラーに連なる６本の信号線群Ａのうち最新の取出
しが行われた収納箱に対応する信号線だけをハイ
に立上げる。

点灯回路３６は、６個の先導ランプ２１〜２６
のうち、コントローラー３１から指定された一つ
だけを点灯させる。

インタフエース回路３７は、表示装置３２、キ
ーボード３３及び操作盤３４と、コントローラー
３１の間をインタフエースする。

インタフエース回路３８は、コントローラー３
１の指令に応じて、警告ランプ２７の点滅や後述
するストツパの解除を行う。

次に、第３図のフローチヤートにより、コント
ローラー３１の動作の一例を説明する。

コントローラー３１は、電源の投入などによつ
て動作を開始すると、最初のステツプ４１におい
て各種レジスタのクリア等の初期設定を行う。

コントローラー３１は、次のステツプ４２にお
いて最初に物品の取出しが行われるべき収納箱
（この例では収納箱２１）の番号を、内蔵のネク
スト・レジスタに設定する。ネクスト・レジスタ
の内容を読み取つた点灯回路３６は、収納箱２１
に対応して配列されている先導ランプ２１を点灯
させる。

コントローラー３１は、次のステツプ４３にお
いて、取出し検出回路３５からの取出し検出回路
が入力端子DETに出現するのを待つ。

コントローラー３１は、取出し検出通知が出現
すると、ステツプ４４に進み、ここで取出し検出
回路に連なる６本の信号線群Ａのハイ、ロー状態
の組合せから最新に取出しの行われた収納箱の番
号（「取出し箱番号」）を読み取り、次のステツプ
でその収納箱に対応して設置されている物品の残
数カウンタの内容を１だけ減少させる。

コントローラー３１は、次のステツプ４６にお
いて、取出し箱番号とネクスト・レジスタの内容
である収納箱の番号を照合する。この照合が一致
しなければ、取出し順序に関するルール違反と見
做して、インタフエース回路３８を介して警告ラ
ンプ２７を点滅させる。

コントローラー３１は、ステツプ４６の照合結
果が一致した場合には、取出しルールが遵守され
たと判定して、次のステツプ４７に進み、物品の
取出しが次に行われるべき収納箱の番号（この例
では収納箱２２）でネクスト・レジスタの内容を
更新する。コントローラー３１は、次の判定ステ
ツプ４８において、更新されたネクスト・レジス
タの内容と、最初に取出しが行われるべき収納箱
（この例では収納箱２１）の番号とを照合し、不
一致であれば、ステツプ４３に戻り、取出し検出
回路からの取出し検出信号の出現を待つ。収納箱
からの物品の取出しが次に行われると、前述した
ステツプ４４から４８までの動作が繰り返され
る。

上述の動作が繰り返されて、最後に取出される
べき収納箱１６からの物品の取出しが取出し順序
に関するルールに従つて行われると、ステツプ４
７において、収納箱１１の番号が再度ネクスト・
レジスに設定される。この結果、コントローラー
３１の制御は、ステツプ４８を経て、ステツプ４
９に進む。

コントローラー３１は、ステツプ４９におい
て、搬送路上に存在するコンピユーター本体とそ
の付加物品の搭載台や収納箱が前進することを防
止するために機能させておいたストツパを解除す
る。この結果、作業者は、物品の付加が完了した
搭載台や収納箱を、次の梱包の段階に渡すために
搬送路上を前進させることが可能になる。

以上、収納箱を使用する場合を例示したが、収
納棚、載置台その他の空間を使用することもでき
る。

以上、物品の補充の便宜を図るために各収納箱
内の物品の残数を表示する構成を例示した。しか
しながら、この物品の残数を表示しなくとも組合
ミスの防止という本発明の主たる目的を達成でき
るので、これを省略することができる。また、物
品の残数表示手段を備えることにより、物品の補
充の時期を早めに知ることができ、流れ作業など
による物品の付加を円滑に行えるという効果が奏
される。

本体に対する付属物品の付加の場合を例示した
が、従属関係のない対等物品相互の組合せにも本
発明を適用できることは明らかである。

梱包作業の前段階としての物品の組合せの場合
を例にとつて本発明の支援装置を説明したが、組
立工程において、所定点数の部品をプリント配線
板上に漏れなく搭載したことを確認する用途など
に本発明の装置を使用することもできる。特に、
組立て順序が性能や品質に重大な影響を及ぼすよ
うな場合には、本発明の装置が大きな威力を発揮
する。

発明の効果 本第１の発明に係わる物品の組合せ支援装置
は、作業者の動作を確認しつつ次の動作を自動的
に先導してゆく構成であるから、組合せミスを有
効に防止することができる。

本装置を梱包作業の前段階における付属品付加
工程で実施した結果、付属品の付加ミスは皆無と
いえるほどに減少した。

更に、本第２の発明では物品の残数表示手段を
備えているので、物品補充の時期を早めに知るこ
とができ、流れ作業などによる物品の付加を円滑
に行える効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係わる物品の組合
せ支援装置の外観を示す斜視図、第２図は第１図
のコントローラー３１とその付属装置の結合関係
を示す機能ブロツク図、第３図は第２図のコント
ローラー３１の動作の一例を説明するためのフロ
ーチヤートである。 １１〜１６……物品収納箱、２１〜２６……先
導ランプ、２７……警告ランプ、３１……コント
ローラー、３２……表示装置、３３……キーボー
ド、３４……操作盤。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 所定の順序で組合せられるべき物品のそれぞ
   れが分離して配置される空間と、 各空間から物品が排出されたことを検出する検
   出手段と、 前記所定の順序に従つて次に物品が排出される
   べき空間を表示する表示手段と、 前記各空間からの物品の排出順序を前記物品の
   所定の組合せ順序と照合し、不一致の場合には警
   告を発する警告手段とを備えたことを特徴とする
   物品の組合せ支援装置。 ２ 所定の順序で組合せられるべき物品のそれぞ
   れが分離して配置される空間と、 各空間から物品が排出されたことを検出する検
   出手段と、 前記所定の順序に従つて次に物品が排出される
   べき空間を表示する表示手段と、 前記各空間からの物品の排出順序を前記物品の
   所定の組合せ順序と照合し、不一致の場合には警
   告を発する警告手段と、 前記各空間の物品の残数を表示する表示手段と
   を備えたことを特徴とする物品の組合せ支援装
   置。 ３ 前記各空間は前記物品の所定の組合せ順に配
   列されていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項又は第２項記載の物品の組合せ支援装置。