JPH0231022Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主に店頭の床に設置して用いる。段ボ
ール、厚紙等で成形した組立式の販売台に係るも
のであり、特にその周板に、片段、巻段、あるい
は自由に湾曲させることのできる程度の厚紙を用
いたことにより、その組み立て、折りたたみを容
易に行えるようにした。

（従来技術） 本考案が目的とするような床等に設置する比較
的大型な販売台においては、その輸送、保管等の
問題からほとんどのものが組立式としている。こ
の組立式の形態もさまざまなものがあるが、通
常、強度面の問題から台部の周板は、比較的強固
な段ボールを折りたたみ可能な角筒状として形成
していた。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来の販売台では、折りたたみ可能ではあ
るもののやはり、材料の問題から完全な偏平状態
にすることは難しく、またコスト的にも高いもの
となつていました。

そこで本考案は、ごく簡単に偏平状態にするこ
とができ、しかもコストも低くすることのできる
組立式販売台を提示します。

（問題点を解決するための具体的手段） 上部背板が下部背板より左右に突出する背板
の、上、下部背板の両側に、該上、下部背板より
幅広で、かつ縦方向に曲げ可能なシート状上、下
部周板の両側を接合し、さらに該上、下部周板と
上、下部背板間に、該上、下部周板と上、下部背
板に周囲がそれぞれ接する載置板と補強板を設置
し、該載置板を下部周板上端に当接させて組立式
販売台を得る。

ここで載置板と補強板は取り外し可能とするこ
とも、後縁を背板に起伏自在となるよう固着する
こともできる。

（実施例） 以下本考案を図面に示す実施例に従い詳細に説
明していきます。

本実施例は第２図に示すように、幅広の上部背
板１′と幅狭な下部背板１″が連続したＴ字状背板
１の上部背板１′内の下部背板１″両側延長線上に
切込２，２を設ける。さらに下部背板１″の上部
縁、及び下部縁に、前縁が円弧状に湾曲し、かつ
後縁が下部背板１″の幅と等しい幅を有し、さら
に内部に方形状の係止孔４，４を有する補強板
３，３を、該補強板３，３の後部に折線を介して
連続する貼着板５，５を介して、それぞれ外方に
向つて起伏自在となるように固着する。

次にコルゲートが縦方向へ伸びしかも内面に向
く、片面段ボールで形成される幅広で上部背板
１′と高さの等しい上部周板６と、幅狭で、下部
背板１″、及び切込２，２′の高さを合せた長さの
下部周板７とを設ける。そして、上部周板６の両
側縁を上部背板１′の両側端を介して裏面へ、ま
た下部周板７の両側縁を下部背板１″の両側端、
及び切欠２，２の内端を介して裏面へそれぞれ貼
着する。この時、下部周板７上部は上部背板１′、
上部周板６で形成する空間内に入り込んでいる。

そして、他の部材として、補強板３，３の係止
孔４，４に対応する角筒状で、下部周板７と高さ
の等しい補強芯材８を設け、さらに、前縁が円弧
状に湾曲し、後縁が上部背板の幅と等しい幅であ
り、かつ後部に折線を介して、先端に下部周板７
の上端両側部に係合する係止切欠１０，１０を有
する差込板１１が連続する載置板９を設けます。

上記各部材を組み立てるには、まず補強板３，
３を起立させ、前縁を下部周板７の内面に当接さ
せ、下部周板７を半円筒状に形成し、次いで、載
置板９を、差込板１１の係止切欠１０，１０を介
して下部周板７の上部両側に係合させ、同時に前
縁を上部周板６の内面に当接させ、上部周板６を
半円筒状に形成して完成する。この時、載置板９
は補強芯材８及び下部周板７の上端に当接する。
後は必要に応じて第１図に示すように表示板２０
を取り付ければ良い。逆に折りたたむ時は、載置
板、及補強板を各周板から外し、各周板を任意に
偏平状に折しつけるだけで行える。

本考案は上記実施例のみに囚れるものではな
く、上、下部周板は片面段ボールの他に巻段ボー
ルとしても良いし、また、自由に湾曲できる程度
の厚紙とすることもできる。また補強板及び載置
板の形状を変えることによつて上、下周板の形状
を自由に変えることができる。さらに載置板を補
強板と同様に上部背板に差込板を用いて固着する
ことができる。補強板内の係止孔、及び補強芯材
は販売台の大きさ、材質などに応じて設けても設
けなくても良い。

（考案の効果） 以上記載のように本考案は上、下部周板に片面
段ボール等の曲げやすい材料を用いたことによ
り、容易に偏平状態にすることができ、またコス
ト面でも安くなる。さらに、補強板、載置板の形
状を変えるだけで上、下周板の組立完成時の形状
を自由に変えることができる。

【図面の簡単な説明】

図面に示すものは本考案の一実施例であり、第
１図は組立完成斜視図、第２図、及び第３図は各
部材を示す斜視図、第４図は組立完成側部破断図
であります。 １……背板、１′……上部背板、１″……下部背
板、３……補強板、６……上部周板、７……下部
周板、９……載置板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部が左右に突出する背板の、上、下部両側
   に、それぞれ対応する上、下部背板より幅広で、
   かつ縦方向に曲げ可能なシート状上、下部周板の
   両側を接合し、さらに該上、下部周板と上、下部
   背板間に、対応する該上、下部周板と上、下部背
   板に周囲が接する載置板と補強板をそれぞれ設置
   し、該載置板を下部周板上端に当接させて成る組
   立式販売台。