JPH0230531A - ポリエステル樹脂積層成形体およびその用途 - Google Patents

ポリエステル樹脂積層成形体およびその用途

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JPH0230531A
JPH0230531A JP63181417A JP18141788A JPH0230531A JP H0230531 A JPH0230531 A JP H0230531A JP 63181417 A JP63181417 A JP 63181417A JP 18141788 A JP18141788 A JP 18141788A JP H0230531 A JPH0230531 A JP H0230531A
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JP
Japan
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naphthylene
phenylene
polyhydroxypolyether
structural unit
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JP63181417A
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English (en)
Inventor
Tadao Tanitsu
忠男 谷津
Mikio Hashimoto
幹夫 橋本
Etsuji Ishimaru
石丸 悦二
Hiroshi Wakumoto
涌本 浩
Norio Kaneshige
兼重 則男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 九肌左辣歪次ヱ 本発明は、溶融成形性、延伸性に優れ、機械的強度、透
明性およびカスバリヤー性に優れ、容器用などの素材と
して適した性能を有するポリしドロキシポリエーテルを
含む層を有する積層成形体、延伸積層成形体、多層中空
成形体用プリフォームおよび多層中空成形体に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 従来から、ビールおよび日本酒などの酒類、炭酸飲料な
どの清涼飲料、調味料、油、化粧品並びに洗剤などの容
器を形成する素材としては、カラスが広く使用されてい
る。カラス容器は、優れた透明性、成形性およびカスバ
リヤー性を有するとの利点を有しているが、製造コスト
か高いとの問題かあり、通常、使用後の空容器を回収し
循環再使用することによりコストの低減か図られている
しかし、このような回収の際に、カラス容器は重1] いので運送経費がかさみ、コストの低減を充分に図るこ
とができない。さらに、運搬の際などに破損し易く、取
り扱いにくいとの問題かある。
そこで、前述のような問題を有するカラス容器の代わり
に次第にプラスチック容器が使用されるようになってき
ている。
このようなプラスチック容器の製造に用いられるプラス
チック素材は、基本的に、溶融成形性および延伸性など
、容器の製造時に要求される特性が高いレベルにあるこ
とか必要であると共に、得られた容器の機械的強度およ
び透明性などの特性も高いレベルにあることが必要であ
る。
このような特性を有する素材として、ポリエチレンテレ
フタレートかあり、このポリエチレンテレフタレートル
は、透明性および機械的強度等が優れていると共に、成
形性も良好であり、基本的にプラスチック容器の素材と
して適している。
ところで、調味料、洗剤あるいは化粧品などの容器にお
いては、機械的強度および透明性等が問題になることが
多く、カスバリヤー性については、問題になることか少
ない。従って上記のポリエチレンテレフタレートを用い
て製造された容器は、一般的に良好な特性を有している
ということかできる。
しかしながら、たとえは炭酸飲料およびビールのような
スパークリング飲料の容器は、内部に高圧の炭酸カス等
が充填されているため、この内部充填カスの漏出を防止
するのに非常に高いカスバリヤー性を有していることが
必要になる。そして、このような厳しいカスバリヤー性
の要求される用途においては、プラスチック素材のうち
でも比較的高いカスバリヤー性を有しているポリエチレ
ンテレフタレートであっても充分であるとは言い難い。
従って、上記のような高いカスバリヤー性を必要とする
用途にポリエチレンテレフタレートを使用しようとする
場合には、容器の肉厚を厚くするなどの方法によりカス
バリヤー性を確保しなければならす、コスト的に不利で
ある。
現在、ポリエステル樹脂容器への需要は増々増大しつつ
あるが、上記のような非常に高いガスバリヤー性か必要
な用途にポリエステル樹脂容器を使用するためには、現
在使用されているポリエチレンテレフタレートの優れた
特性を損なうことなく、ポリエチレンテレフタレートに
高いカスバリヤー性を賦与する必要かある。
このような要請下に、ポリエチレンテレフタレートにつ
いて、種々の改良が試みられている。
たとえば、特開昭59−64624号公報には、ポリエ
チレンイソフタレートのようなポリアルキレンイソフタ
レートおよびそのコポリマー並ひにこれらのポリマーあ
るいはコポリマーを用いて得られた成形体か開示されて
いる。また、特開昭59−64049号公報には、上記
のポリアルキレンイソフタレートまたはそのコポリマー
からなる層と、ポリエチレンテレフタレートのようなポ
リアルキレンテレフタレートまたはそのコポリマーから
なる層とから構成される多層包装材料およびそれからな
る成形体が開示されている。さらに、特開昭59−39
547号公報には、最内層かエチレンテレフタレー1−
を主な繰返しを単位とするポリエステルからなり、そし
て外層かエチレンイソフタレ−1〜を主な繰返し単位と
するポリエステルからなる耐カス透過性多層容器であっ
て、この容器の肉薄部分を少なくとも一方向に配向させ
ることにより耐カス透過性を向上させた多層容器か開示
されている。また、特開昭56−64866号公報には
、最外層および最内層かエチレンテレフタレートを主な
構成単位とするポリエステルからなり、そして中間層か
m−キシリレンジアミンまたはm−キシリレンジアミン
とp−キシリレンジアミンとの混合物をジアミン成分と
するポリアミドからなり、かつ肉薄部分か少なくとも一
方向に配向されている多層容器か開示されている。さら
に、特開昭58−183243号公報には、2つの内外
両表面層かポリエチレンテレフタレートからなり、そし
て中間層かポリエチレンテレフタレートとキシリレン基
含有ポリアミドとの混合材料からなる2軸延伸ブロー成
形ビン体か開示されている。
このように従来技術において、ポリエチレンテレフタレ
ートのようなポリアルキレンテレフタレート自体の構造
あるいは配向性等を変えることにより、ポリアルキレン
テレフタレートのカスバリヤー性を改善しようとする試
みか数多くなされているが、このような改質によっては
、ポリアルキレンテレフタレートのカスバリヤー性はス
パークリンク飲料用の容器素材に適する適度までは向上
しない。
従ってスパークリング飲料の容器のように高いカスバリ
ヤー性を必要とする容器の場合には、多層′Wi造にし
なり、肉厚にするなと、従来から樹脂容器に利用されて
いたカスバリヤー性を向上させるための技術を利用せさ
′るを得なかっな。
上記のような方法とは別に、ポリエチレンテレフタレー
トにポリヒドロキシポリエーテルを配合することにより
ポリエチレンテレフタレートのカスバリヤー性か向上す
ることか知られている。
このようなポリヒドロキシポリエーテルについて、Jo
urnal of Applied Po1yner 
5cience、第7巻、 2135〜2144 (1
963)には、下記式(A)で表わされるホモポリヒド
ロAジエーテルのカスバリヤー性についての検討結果が
記載されている。
上記式(A)において、Eは である。
このようなホモヒドロへジェーデルのうちで、酸素透過
性の最も低い重合体は、Eが一〇−の重合体であり、そ
の値は0 、5 cc−mil/ 100n2/ 24
 t+r/ alm テ1+ 7.;l。マタ、水W 
気移i1+ IXの低い重合体は、Eか の値は、1001”、90%R,l+、の条件下で3g
 −+111/ 100 in2/ 2 /l tar
である。
また、Journal  of  八pl+1icd 
 Polymer  5cience第7巻、 214
5N2152(19G3)には、下記式([1)で表わ
されるコボしドロAシボリエーデルのカスバリヤー性に
ついての検λ・1結果が示されている6nl−OCll
、、 CllCl+、、 0−12−OCll、、 C
lIC1120−−9(+3 )上記式(B)において
、R1は で、酸素透過率の低い重合体は、I工1がいずれもその
値は、5g ml/100in” /2/IM/a11
11である。また、水蒸気移動度の低い重合体は、膣が ただし、上記式(A)、(R3)においてR1とT1.
2とは同一ではない。
このようなポリヒドロキシポリニーデルのうち1つ F仁2が R1が R2が R2が 蒸気移動度は、 いずれも 1 00 F、 90%丁え。
の条件下で4r  ml/100in”/24hrであ
る。
このようなポリヒドロキシポリエーテルは、ハイドロキ
ノンとエピクロルヒドリンとの反応により製造すること
かできる(米国特許第2602075号公報(1948
,11,26)参照)。
しかし、この公報に開示されているポリヒドロキシポリ
エーテルは、エポキシ樹脂を製造するだめの中間原料で
あり、この公報に記載されている製造技術に従って得ら
れるポリヒドロキシポリエーテルは、分子内にエポキシ
基を有している。
さらに、特公昭28−4494号公報には、二価フェノ
ール類とエピハロヒドリンとを予め反応させて二価フェ
ノール類のジグリシジルエーテルあるいはその低重合体
を得、次いでこの二価フェノール類のジグリシジルエー
テルあるいはその低重合体と二価フェノール類とをさら
に反応させて樹脂を製造する方法か開示されている。
しかしながら、この発明で使用されている二価フェノー
ル類は主にビスフェノールAすなわち2.2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパンであって、ハイドロキ
ノンのホモポリヒドロキシポリエーテルについての具体
的な開示はない。さらに、この発明における生成重合体
は、一定のエポキシ当量を有する重合体か主体であり、
従ってこの発明によって製造される重合体もエポキシ基
を有している。
また、米国特許第2615008号公報(1951,1
0,11)には、低分子量のエポキシ樹脂と二価フェノ
ールとを反応させて高分子量のエポキシ樹脂を製造する
方法か開示されている。そして、この方法においては、
低分子量のエポキシ樹脂のエポキシ当量か二価フェノー
ルのフェノール当量よりも高くなるように低分子量のエ
ポキシ樹脂を用いることか示されている。しかしなから
、この方法によって得られる重合体も、エポキシ基を有
している。
また、米国特許第3336257号公報(19678,
15)には、第三アミン、第四アンモニウム化合物、N
−アルキル酸アミド、N、N−ジアルキル酸アミド、尿
素化合物およびチオ尿素化合物の触媒の存右下に、ジェ
ポキシ化合物とジフェノールとを反応させることにより
高分子量のポリヒドロキシポリエーテルを製造する方法
か開示されている。
しかし、この方法は、ビスフェノールAがら誘導される
繰返し単位を含むポリヒドロキシポリエーテルの製造法
であり、この方法に従って得られるポリヒドロキシポリ
エーテルもまたエポキシ基を含有する構造を有している
さらに、米国特許第3379684号公報(1968,
4,23)には、ジェポキシ化合物とジフェノール化合
物とをエポキシ基とフェノール性水酸基との比が1.0
〜1.2の範囲になるように反応させることによる付加
重合生成物の製造法が開示されており、さらにその反応
の触媒として第アミンが有効なことも開示されている。
しかしながら、この方法により得られる化合物は、ヒス
フェノール類とジェポキシ化合物との付加重合体であり
、このようにして得られた付加重合体もまたエポキシ基
を有している。
また、米国特許第3560605号公報(19712,
2)には、ポリエチレンテレフタレートとジグリシジル
エーテル化合物とからなる射出成形組成物が開示されて
いる。
しかしながら、この組成物においては、ジグリシジルエ
ーテル化合物として使用されている二価フェノールのジ
またはポリエポキシ化合物は、当然にエポキシ基を有し
ており、このエポキシ基の反応性を利用することによっ
てポリエチレンテレフタレートか変性されるのである。
さらに、米国特許第4087479号公報(1978,
5,2)においては、カルボキシル基を含有するポリエ
ステルとエポキシ基を含むポリエポキシド化合物の混合
物からなる熱硬化性組成物か開示されている。この組成
物において用いられるポリエポキシド化合物中のエポキ
シ基の量は、1分子当り2〜100個と記載されており
、このポリエポキシド化合物をエポキシ基を有しでいる
また、米国特許第4267301号公報(1981゜5
.12) 、および特開昭56−100828号公報に
は、ハイドロキノンとエピハロヒドリンとから界面重合
法によって製造される線状のハイドロキノンフェノキシ
重合体か開示されている。
しかしながら、このハイドロキノンフェノキシ重合体は
、ハイドロキノンに対して0.95〜1.05当量の範
囲内のエピハロヒドリンを用いた界面重合法によって製
造されるため、得られたハイドロキノンフェノキシ重合
体中はエポキシ基を有している。
このように従来の技術において開示されているポリヒド
ロキシポリエーテルあるいはこれに類似する化合物は、
全て、分子内にエポキシ基を有している。従って、この
ようなポリヒドロキシポリエーテルあるいはポリヒドロ
キシポリエーテルを含むポリエステル樹脂をポリアルキ
レンテレフタレートからなる層に積層した成形体を作製
しようとすると、成形時のポリヒト0キシポリエーテル
内のエポキシ基がポリアルキレンテレフタレートと反応
して、架橋、ゲル化などの好ましくない副反応か伴うよ
うになる。このために、成形開始直後には良好な性状の
積層成形体か得られたとしても、長時間の成形を継続す
るうちに、次第にゲルやブツなとの異物の混入が認めら
れるようになるなど、成形安定性すなわち長時間の成形
継続性に問題かあった。
発明の目的 本発明の目的は、ポリアルキレンテレフタレートからな
る層と、ポリヒドロキシポリエーテル層あるいはポリヒ
ドロキシポリエーテルを含むポリエステル樹脂層とが積
層された新規な積層成形体を提供することにある。
本発明の他の目的は、酸素および炭酸カスに対するカス
バリヤー性および透明性に優れた積層成形体を提供する
ことにある。
本発明の他の目的は、カスバリヤー性および透明性に優
れていると共に、溶融成形性、延伸性にも優れた積層成
形体を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、特に透明性およびカスバ
リヤー性に優れた延伸積層成形体、多層中空成形体用プ
リフォームおよび多層中空成形体を提供することにある
発明の概要 本発明に係るポリエステル樹脂積層成形体は、ポリヒド
ロキシポリエーテルからなる層若しくは、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
リアルキレンテレフタレートおよびポリヒドロキシポリ
エーテルを含むポリエステル樹脂組成物からなる層と、 エチレンテレフタシー1〜構成単位を主構成単位とする
ポリアルキレンテレフタレートからなる層とから構成さ
れるポリエステル樹脂積層成形体であって、 該ポリヒドロキシポリエーテルカ釈 次式(a−1)で表わされる構成単位ニ−0−CH−C
H(OH)−CH,、−0−Ara−・・・(a、−1
) [ただし、上記式(a−1)において、Ar  はp−
フェニレン基およびm−フェニレン基を表わし、かつp
−フェニレン基を有する構成単位の存在率か■−フェニ
レン基を有する構成単位の存在率よりも高い]と、 次式(b−1)で表わされる構成単位ニ−0−CH−C
H(0旧−C12−0−Arb−・・・・ (b−1) [ただし、上記式(b−1)において、Arbは、2−
フェニル−1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン
基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、2
7−ナフチレン基、4,4−ジフェニレン基、44−オ
キシジフェニレン基、4,4゛−ケトジフェニレン基お
よび4,4′−スルホジフェニレン基よりなる群から選
ばれる少なくとも一種の基である]とを含み、かつ該構
成単位(a−1)と構成単位(b−1)とのモル比が5
0 : 50〜95:5の範囲内にあり、そして上記構
成単位(a−1)および構成単位(b−1)によって構
成される重合体の両末端Ar’およびAr2が、それぞ
れ独立に、炭素原子数か6〜15の一価の芳香族炭化水
素基、HO−AraおよびHO−Arbよりなる群から
選ばれる基[ただし、上記式において、Ar  はp−
フェニレン基および/またはm−フェニレン基を表わし
、Arbは、2−フェニル−1,4−フェニレン基、1
,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−
ナフチレン基、2,7−ナフチレン基、4,4−ジフェ
ニレン基、4.4−オキシジフェニレン基、4,4−ケ
トジフェニレン基および4,4°−スルホジフェニレン
基よりなる群から選ばれる少なくとも一種の基である]
である実質上線状であって、0−タロロワエノール中2
5℃で測定した極限粘度[η]か0.1〜2dj/gの
範囲内にあるポリヒドロキシポリエーテルであることを
特徴としている。
また、本発明に係るポリエステル樹脂延伸積層成形体は
、 ポリしドロキシポリエーテルからなる層若しくは、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
リアルキレンテレフタレートおよびポリヒドロキシポリ
エーテルを含むポリエステル樹脂組成物からなる層と、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
リアルキレンテレフタレートからなる層とから構成され
るポリエステル樹脂延伸積層成形体であって、 該ポリヒドロキシポリエーテルが、 次式(a−1)で表わされる構成単位;−0−CH−C
H(0旧−CH2−0−Arb−・・・(a−1) [たなし、上記式(a−1)において、Araはp−フ
ェニレン基およびm−フェニレン基を表わし、かつp−
フェニレン基を存する構成単位の存在率か■−フェニレ
ン基を有する構成単位の存在率よりも高い]と、 次式(b−1)で表わされる構成単位;O−CH−CH
(OH)−CH2−0−Ar・・(b−1) [ただし、上記式(b−1)において、Arbは、2−
フェニル−14−フェニレン基、1,4−ナフチレン基
、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、2.
7−ナフチレン基、4,4−ジフェニレン基、4,4−
オキシジフェニレン基、4,4′−ケトジフェニレン基
および44−スルホジフェニレン基よりなる群から選ば
れる少なくとも一種の基である]とを含み、かつ該構成
単位(a−1)と構成単位(b−1)とのモル比が50
 : 50〜95:5の範囲内にあり、そして上記構成
単位(a−1)および構成単位(b−1)によって構成
される重合体の両末端Ar’およびAr2が、それぞれ
独立に、炭素原子数か6〜15の一価の芳香族炭化水素
基、HO−AraおよびHO−Arbよりなる群から選
ばれる基[ただし、上記式において、Ar  はp−フ
ェニレン基および/またはm−フェニレン基を表わし、
Arbは、2−フェニル−1,4−7xニレン基、1.
4−ナフチレン基、1.5−ナフチレン基、2.6−ナ
フチレン基、27−ナフチレン基、4,4−ジフェニレ
ン基、4.4−オキシジフェニレン基、4,4−ケトジ
フェニレン基および4,4−スルホジフェニレン基より
なる群から選ばれる少なくとも一種の基である]である
実質上線状であって、0−り四回フェノール中25℃で
測定した極限粘度[η]が0.1〜2dj/gの範囲内
にあるポリしドロキシポリエーテルであることを特徴と
している。
さらに、本発明に係るポリエステル樹脂多層中空成形体
用プリフォームは、 ポリしドロキシポリエーテルからなる層若しくは、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
リアルキレンテレフタレートおよびポリヒドロキシポリ
エーテルを含むポリエステル樹脂組成物からなる層と、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
リアルキレンテレフタレートからなる層とから構成され
るポリエステル樹脂多層中空成形体用プリフォームであ
って、 該ポリヒドロキシポリエーテルが、 次式(a−1)で表わされる構成単位;一0−C12−
CH(OH)−CH2−0−Arb−・・・(a−1) [たなし、上記式(a−1)において、Araは0−フ
ェニレン基およびt−フェニレン基を表わし、かつp−
フェニレン基を有する構成単位の存在率かm−フェニレ
ン基を有する構成単位の存在率よりも高いコと、 次式(b−1)で表わされる構成単位;−0−CH2−
CH(OH)−CH2−0−Ara−・・・・ (b−
i> [ただし、上記式(b−1)において、Arbは、2−
フェニル−1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン
基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、2
,7−ナフチレン基、4.4°−ジフェニレン基、44
−オキシジフェニレン基、4,4−ケトジフェニレン基
および4,4゛−スルホジフェニレン基よりなる群から
選ばれる少なくとも一種の基である]とを含み、かつ該
構成単位(a−1)と構成単位(b−1)とのモル比が
50 : 50〜95:5の範囲内にあり、そして上記
構成単位(a−1)および構成単位(b−1)によって
構成される重合体の両末端Ar1およびAr2が、それ
ぞれ独立に、炭素原子数が6〜15の一価の芳香族炭化
水素基、HO−AraおよびHO−Arbよりなる群か
ら選ばれる基[ただし、上記式において、Ar  はp
−フェニレン基および/または■−フェニレン基を表わ
し、Arbは、2−7エー1ルー14−フェニレン基、
1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6
−ナフチレン基、27−ナフチレン基、4,4−ジフェ
ニレン基、44゛−オキシジフェニレン基、4,4′−
ケトジフェニレン基および4,4−スルホジフェニレン
基よりなる群から選ばれる少なくとも一種の基である]
である実質上線状であって、0−り四回フェノール中2
5℃で測定した極限粘度[η]か0,1〜2dj/gの
範囲内にあるポリヒト0キシポリエーテルであることを
特徴としている。
さらにまた、本発明のポリエステル樹脂多層中空成形体
は、 ポリしドロキシポリエーテルからなる層若しくは、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
リアルキレンテレフタレートおよびポリヒドロキシポリ
エーテルを含むポリエステル樹脂組成物からなる層と、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
リアルキレンテレフタレートからなる層とから構成され
るポリエステル樹脂多層中空成形体であって、 該ポリヒドロキシポリエーテルが、 次式(a−1)で表わされる構成単位ニ−0−CH−C
Hl)−CH2−0−Ar・・(a−1) [ただし、上記式(a−1)において、Ar  はp−
フェニレン基および■−フェニレン基を表わし、かつp
−フェニレン基を有する構成単位の存在率かトフェニレ
ン基を有する構成単位の存在率よりも高い]と、 次式(b−1)で表わされる構成単位;−0−CHl 
  −CH(0旧−CH2−0−Arb−・・・・(b
−1) [ただし、上記式(b−1)において、Arbは、2−
フェニル−1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン
基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、2
.7−ナフチレン基、4.4−ジフェニレン基、4,4
°−オキシジフェニレン基、4,4゛−ケトジフェニレ
ン基および4,4°−スルホジフェニレン基よりなる群
から選ばれる少なくとも一種の基であるコとを含み、か
つ該構成単位(a−1)と構成単位(b−1)とのモル
比が50 : 50〜95:5の範囲内にあり、そして
上記構成単位(a−1)および構成単位(b−1)によ
って構成される重合体の両末端Ar’およびAr2が、
それぞれ独立に、炭素原子数が6〜15の一価の芳香族
炭化水素基、HO−Ar8およびHO−Arbよりなる
群から選ばれる基[ただし、上記式において、Ar  
はp−フェニレン基および/または■−フェニレン基を
表わし、Arbは、2−フェニルづ、4−フェニレン基
、14−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6
−ナフチレン基、2,7−ナフチレン基、4,4°−ジ
フェニレン基、44−オキシジフェニレン基、44゛−
ケトジフェニレン基および4,4−スルホジフェニレン
基よりなる群から選ばれる少なくとも一種の基である]
である実質上線状であって、0−り四回フェノール中2
5℃で測定した極限粘度[η]が0.1〜2dj/gの
範囲内にあるポリヒドロキシポリエーテルであることを
特徴としている。
発明の詳細な説明 以下、本発明に係るポリエステル樹脂積層成形体、延伸
積層成形体、多層中空成形体用プリフォームおよび多層
中空成形体について具体的に説明する。
ます、本発明のポリエステル樹脂積層成形体について説
明する。
本発明のポリエステル樹脂積層成形体は、基本的には、
特定のポリヒドロキシポリエーテルからなる層、若しく
は、上記特定のポリヒドロキシポリエーテルとポリアル
キレンテレフタレートを含む樹脂組成物からなる層(以
下、両者を「ポリヒドロキシポリエーテル層」と記載す
ることもある)と、このポリヒドロキシポリエーテル層
に積層されたポリアルキレンテレフタレート層とからな
る。
ます、本発明のポリエステル樹脂積層成形体において用
いられるポリヒドロキシポリエーテルについて説明する
本発明において用いられるポリヒドロキシポリエーテル
は、次式(a−1)で表わされる構成単位と、次式(b
−1)で表わされる構成単位とを含み、かつ構成単位(
a−1)と構成単位(b−1)とのモル比が特定の範囲
内にあり、そして上記構成単位(a−1)および構成単
位(b−1)によって構成される重合体の両末端Ar 
 およびAr2が、それぞれ独立に、特定の末端基によ
って封鎖されている。
−0−CH2−Cl(OH)−C112−0−Ara−
・・・ (a−1) ただし、上記式(a−1)において、Araはp−フェ
ニレン基およびm−フェニレン基を表わし、かつp−フ
ェニレン基を有する構成単位の存在率がt−フェニレン
基を有する構成単位の存在率よりも高くされている。
−0−C112−CH(OH)−CH2−0−Ara−
・・・(b−1) ただし、上記式(b−1)において、Arbは、2−フ
ェニル−1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基
、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、27
−ナフチレン基、4,4°−ジフェニレン基、4,4゛
−第キシジフェニレン基、4,4−ケトジフェニレン基
および4,4−スルホジフェニレン基よりなる群から選
ばれる少なくとも一種の基を表わす。
そして、上記構成単位(a−1)および構成単位(b−
1)によって構成される重合体の両末端基Ar  およ
びAr2が、それぞれ独立に、炭素原子数が6〜15の
一価の芳香族炭化水素基、HO−Ar  およびHO−
Arbよりなる群から選ばれる基[ただし、上記式にお
いて、Ar  はp−フェニレン基および/またはm−
フェニレン基を表わし、Arbは、2−フェニル−14
−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1.5−ナフ
チレン基、2,6−ナフチレン基、2,7−ナフチレン
基、4,4°−ジフェニレン基、4,4−オキシジフェ
ニレン基、4.4’−ケトジフェニレン基および44−
スルホシフエレン基よりなる群から選ばれる少なくとも
一種の基である]である。
そして、本発明のポリヒドロキシポリエーテルは、実質
上線状であり、極限粘度[η]が0.1〜2dl/gの
範囲内にあるポリヒドロキシポリエーテルである。
従って、上記のポリヒドロキシポリエーテルは、たとえ
ば次式(a)で表わすことかできる。
−0−CH−CH(OH)−CH−0−Ar     
−(a )2ま ただし、上記式(a)において、Ar1、へr2訂 お
よび八rbは、上述の記載におけるそれと同じ意味であ
り、pとqとの比は50:50〜95:5の範囲内にあ
る。そして(p+q)の値は通常は8〜600の範囲に
ある。
このようなポリヒドロキシポリエーテルは、たとえは次
のようにして製造することができる。
上記のポリヒドロキシポリエーテルは、基本的には、ま
す、次式(a−1)で表わされる構成単位ニ−O−CH
2−CH(OH)−CH2−0−Ara−・・・・(a
−1) [ただし、上記式(a−1)において、Ar  はp−
フェニレン基および/またはm−フェニレン基を表わし
、かつp−フェニレン基を有する構成単位の存在率かm
−フェニレン基を有する構成単位の存在率よりも高い]
と、 次式(b−1)で表わされる構成単位ニ−0−C112
−C1l(0旧−CH2−0−Arb−・・・・(b−
1) [たなし、上記式(b−1)において、Arbは、2−
フェニル−1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン
基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、2
,7−ナフチレン基、4,4°−ジフェニレン基、4,
4−オキシジフェニレン基、4,4−ケトジフェニレン
基および4,4−スルホジフェニレン基よりなる群がら
選ばれる少なくとも一種の基である]とを含み、末端で
あるArOおよびArO2が、それぞれ独立に、グリシ
ジル基、HO−A r  およびHO−Arbよりなる
群から選ばれる基:[ただし、上記式において、Ara
はp−フェニレン基および/またはm−フェニレン基を
表わし、Arbは、2−7 エニールー1.4−フェニ
レン基、14−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、
2.6−ナフチレン基、2.7−ナフチレン基、4,4
゛−ジフェニレン基、4.4−オキシジフェニレン基、
4.4’−ケトジフェニレン基および4,4−スルホジ
フェニレン基よりなる群から選ばれる少なくとも一種の
基である]である実質上線状のヒドロキシエーテル化合
物を調製する。
次いで、このヒドロキシエーテル化合物と、炭素数6〜
15の芳香族モノアルコールとを特定の触媒の存在下に
反応させることにより製造することができる。ただし、
上記ヒドロキシエーテル化合物は、構成単位(ad)と
構成単位(b−1)とが、50 : 50〜95:5の
範囲内のモル比で構成されている。
上記の反応において用いられるヒドロキシエーテル化合
物は、たとえば次式(c−1)で表わすことかできる。
−0−CH−CHl)−CH−0−Aro    −(
c −1)2ま たたし上記式(c−1)において、mおよびnは正の整
数から選ばれる任意の数であり、manのモル比が50
 : 50〜95:5の範囲内にある。
そして、(man)の値は通常は8〜600の範囲にあ
る。
また、Ar8は、p−フェニレン基、m−フェニレン基
から選ばれる基である。しかも、p−フェニレン基を有
する構成単位の存在率がm−フェニレン基を有する構成
単位の存在率よりも高い。
さらに、Arbは、2−フェニル−14−フェニレン基
、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2.
6−ナフチレン基、2,7−ナフチレン基、44−ジフ
ェニレン基、4,4°−オキシジフェニレン基、4.4
−ゲ1−ジフェニレン基、4,4−スルホジフェニレン
基から選ばれる基である。
そして、Aro  およびAro ”は、それぞれ独立
に、グリシジル基、HO−A r  基、若しくはHO
−Arb基のうちのいずれかの基を表わす。
上記の製法において、原料として用いられる上記式(c
−1)で表わされる実質上線状のヒドロキシエーテル化
合物は、たとえば次に示すような方法によって製造する
ことかできる。
すなわち、まず、下記式(I>で表わされる単核芳香族
ジオール: HO−Ar  ”   −OH・   (I  )[上
記式(I)において、Arはp−フェニレン基またはト
フェニレン基である。]および、場合によっては、 下記式(II)で表わされる三核芳香族ジオールHO−
Ar b−0)(=−(II) [上記式(II)において、Arbは2−フェニル−1
,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−
ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、2,7−ナフチ
レン基、4,4゛−ジフェニレン基、44−オキシジフ
ェニレン基、4,4゛−ケトジフェニレン基および4,
4′−スルホジフエニレン基から選ばれる基である。コ
と、 下記式(III)で表わされるエピハロヒドリン:[上
記式(III)において、Xは弗素原子、塩素原子およ
び臭素原子などのハロゲン原子である6]とを水酸化ア
ルカリ金属化合物の存在下に反応させることにより、下
記式(IV)で表わされるジグリシジルエーテル若しく
はジグリシジルエーテルオリゴマーを得る。
→0−CH2−CHl(OH)−CH2−0−へ’−ト
、「−一ただし上記式(1■)において、kおよび層は
それぞれ0まなは正の整数から選ばれる任意の数である
。そして(k+、Q)の値は通常0〜20の範囲内にあ
る。
また、ArはAr  まなはArbのいずれかを示し、
ここでAraは、p−フェニレン基および/またはトフ
ェニレン基を表わし、またArbは、2−フェニル−1
,4−フェニレン基、1.4−ナフチレン基、1,5−
ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、2,7−ナフチ
レン基、4.4−ジフェニレン基、4,4°−オキシジ
フェニレン基、4,4−ケトジフェニレン基、44°−
スルホジフェニレン基から選ばれる基である。
上記の反応において用いられる式(I)で表わされる単
核芳香族ジオールとしては、p−フェニレン基を有する
化合物およびm−フェニレン基を有する化合物であり、
具体的にはハイドロキノンおよびレゾルシンである。こ
れらは単独で使用することもできるし、両者を組合わせ
て使用することもできる。特に本発明においては、ハイ
ドロキノンを単独で、あるいはハイドロキノンとレゾル
シンとを組み合わせて使用することか好ましい。
なお、上記の反応において用いられる式(I)で表わさ
れる単核芳香族ジオールは、芳香族環に低級アルキル基
などの置換基を有していてもよい。
さらに、式(I)で表わされる単核芳香族ジオールとし
て、ハイドロキノンあるいはレゾルシン以外の他の単核
芳香族ジオールを使用する場合に、他の単核芳香族ジオ
ールの使用量をハイドロキノンおよびレゾルシンの合計
量に対して5重量%以下にすることか好ましい。
上記式(II)で表わされる三核芳香族ジオールの例と
しては、フェニルフェノール、1.4−ナフタリンジオ
ール、1,5−ナフタリンジオール、2,6−ナフタリ
ンジオール、2,7−ナフタリンジオール、44′−ジ
しドロキシジフェニル、4.4゛−ジヒドロキシジフェ
ニルエーテル、4.4′−ジヒドロキシジフェニルゲト
ンおよび4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンを
挙げることかできる。これらの三核芳香族ジオールは単
独、あるいは組合わせて使用することができる。
式(I[>で表わされるエビハロヒドリンとしては、た
とえばエビフロルヒドリン、エピクロルヒドリンおよび
エビブロモヒドリンを挙げることができる。特に本発明
においては、エピクロルヒドリン若しくはエビブロモヒ
ドリンを単独で、あるいは組合わせて使用することか好
ましい。
上記の反応の際に使用される水酸化アルカリ金属化合物
の例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよ
び水酸化カリウム等を挙げることかできるが、本発明に
おいては水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウムを単
独で、あるいは組合わせて使用することか好ましい。こ
のような水酸化アルカリ金属化合物は、通常は固体であ
り、反応系に固体の状態で添加することもできるし、ま
た水溶液として反応系に添加することもできる。
さらに、式(III)で表わされるエピハロヒドリンは
、上記式(I)で表わされる単核芳香族ジオールと式(
II)で表わされる三核芳香族ジオールとの合計の使用
量に対して、1〜3倍モル、好ましくは1.1〜2.8
倍モルの範囲で使用される。また、水酸化アルカリ金属
化合物は、式(I>で表わされる単核芳香族ジオールと
式(II)で表わされる三核芳香族ジオールとの合計の
使用量に対して、1〜3倍モル、好ましくは1.1〜2
.8倍モルの範囲内で使用される。
上記の反応における反応条件は、式(I)で表わされる
単核芳香族ジオールと式(II)で表わされる三核芳香
族ジオールと式(I)で表わされるエピハロヒドリンと
が反応し得る条件であれば特に制限はない。たとえば式
(I)で表わされる単4つ 核芳香族ジオールと式(I[)で表わされる三核芳香族
ジオールと式(I[)で表わされるエピハロヒドリンと
を混合し、水酸化アルカリ金属化合物を添加後、反応温
度を60〜140℃1好ましくは70〜130℃、反応
時間を1〜10時間、好ましくは2〜8時間の範囲内に
設定し、撹拌下に反応させることにより製造することが
できる。
なお、この方法においては、反応液を粘度を調整し、反
応を円滑に進行させると共に、反応によって副生ずる塩
化すl〜リウムなどのハロゲン化アルカリ金属と、この
反応における目的生成物であるジグリシジルエーテルま
たはそのオリゴマーとの分離を容易にするなめに、使用
原料および目的生成物に対して不活性な溶媒を反応溶媒
として使用することもできる。
反応溶媒を用いる場合に、使用することができる溶媒の
例としては、n−デカンおよびデカしドロナフタリンな
どの飽和炭化水素類; ベンゼン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、
テトラメチルベンゼン、エチルベンゼン、キュメン、n
−ブチルベンゼン、テトラヒドロナフタリンおよびナフ
タリンなどの芳香族炭化水素類;メチルエチルゲトン、
メチルイソブチルケトン、2−ヘキサノン、シクロヘキ
サノンおよびアセトフェノンなどのケトン類; N、N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−
ピロリドンなとのアミド類;並びに、 ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などを挙げ
ることかできる。上記反応における目的生成物であるジ
グリシジルエーテルまたはそのオリゴマーは、ケトン類
に対する溶解性が高いので、反応溶媒としてケトン類を
用いることにより、目的生成物を高い収率で得ることか
できる。これらの反応溶媒を使用する場合には、これら
の反応溶媒は、式(IV )で表わされるジグリシジル
エーテルまたはそのオリゴマー1重量部に対して、通常
は、3重量部以下、好ましくは2重量部以下、さらに好
ましくは1重量部以下で用いられる。
上記のようにして式(I)で表わされる単核芳香族ジオ
ールおよび/または式(II)で表わされ5す る三核芳香族ジオールと式(III)で表わされるエピ
ハロヒドリンとを反応させた後、反応によって副生じた
塩化ナトリウムなどのハロゲン化アルカリ金属を分離す
る。このハロゲン化アルカリ金属の分離は、分液あるい
は濾過なと公知の方法を利用して行なうことかできる。
また、上記反応においてエピハロヒドリンを過剰に用い
た場合には、未反応のエピハロヒドリンを蒸留などの方
法を利用して除去する。さらに、反応溶媒を用いた場合
にも、この反応溶媒を蒸留などの方法を利用して除去す
る。このようにしてハロゲン化アルカリ金属、未反応の
エピハロヒドリンおよび反応溶媒等を除去することによ
り、ジグリシジルエーテルまたはそのオリゴマーを得る
ことかできる。このジグリシジルエーテルまたはそのオ
リゴマーは、次式(1v)で表わすことかできる。
→0−CH2−C旧叶)−CH2−0−Ar  +、−
たたし上記式NV)において、kおよびjはそれぞれO
または正の整数から選ばれる任意の数である。
また、ArはAr  またはArbのいずれかを示し、
ここでAr  は、p−フェニレン基、■−フェニレン
基から選ばれる基であり、またArbは、2−フェニル
−1,4−フェニレン基、1.4−ナフチレン基、1,
5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、27ナフチ
レン基、4,4゛−ジフェニレン基、4,4゛−オキジ
ジフェニレン基、4,4°−ゲトジフェニレン基、4.
4−スルホジフェニレン基から選ばれる基である。
上記式(IV)における(k−11)の値は、式(I)
で表わされる単核芳香族ジオールおよび式(If)で表
わされる三核芳香族ジオールの合計量と、式(I[[)
で表わされるエピハロヒドリンとの使用割合によって定
まる。すなわち式(I)で表わされる単核芳香族ジオー
ルおよび式(II)で表わされる三核芳香族ジオールの
合計量を1モルとした場合に対する式(II[)で表わ
されるエピハロヒドリンの使用割合が大きくなるほど(
k+Jl )の値は小さくなり、式(]II)で表わさ
れるエピハロヒドリンの使用割合か2倍モルを超えると
実質的に(k+Jl)か0である式(1v)で表わされ
るグリシジルエーテルを得ることかできる。上記式(1
v)における(k−1−j )の値は、本発明における
ポリヒドロキシポリエーテルの製造法における式(c−
1)で表わされる中間体における(m+n)の値よりも
小さいのか一般的である。
なお、上記のようにして分離されな式(IV)で表わさ
れるジグリシジルエーテルまたはそのオリゴマー中には
、製造原料である式(I>で表わされる単核芳香族ジオ
ールおよび式(II)で表わされる三核芳香族ジオール
あるいは式(I[I)で表わされるエピハロヒドリン、
若しくは式(I>で表わされる単核芳香族ジオールまた
は式(II)で表わされる三核芳香族ジオールと、式(
III)で表わされるエピハロヒドリンとの反応生成物
であるモノクリシジルエーテルなどの少量が含有されて
いてもよく、このような化合物の少量の混入によっても
次の段階の反応性か低下することは殆どない。
このようにして得られた式(IV )で表わされるジグ
リシジルエーテルまたはそのオリゴマーを、たとえは塩
基性触媒の存在下に、式(I)で表わされる単核芳香族
ジオールおよび/または式(II)で表わされる三核芳
香族ジオールとさらに反応させることにより、ポリヒド
ロキシポリエーテルの製造原料である式(c−1)で表
わされるヒドロキシエーテル化合物を製造することかで
きる。ここで式(Iv)で表わされるジグリシジルエー
テルまたはそのオリゴマーと反応する式(I)で表わさ
れる単核芳香族ジオールおよび式(n)で表わされる三
核芳香族ジオールとしては、上記式(IV )で表わさ
れるジグリシジルエーテルまたはそのオリゴマーを製造
する際に用いることかできるジオールを単独または組合
せて使用することかできる。これらのジオールは上記式
(IV)で表わされるジグリシジルエーテルまたはその
オリゴマーを製造した際に用いたジオールと同一のもの
であっても良いし、また異ったものであっても良い。
さらにこれらのジオールの使用割合は、上記式(IV>
で表わされるジグリシジルエーテルまたはそのオリゴマ
ーを製造する際に用いたジオールと上記式(IV )で
表わされるジグリシジルエーテルまたはそのオリゴマー
に対して反応さぜなジオールとの総和において、式(I
)で表わされる単核芳香族ジオールと、式(II)で表
わされる三核芳香族ジオールとは、50 : 50〜9
5:5の範囲内で使用され、かつ、式(I>で表わされ
る単核芳香族ジオールにおいては、p−フェニレン基を
有する化合物であるハイドロキノンの使用量か常に」−
フェニレン基を有する化合物であるレゾルシンの使用量
よりも多く使用される。
式(I)で表わされる単核芳香族ジオールと式(II>
で表わされる三核芳香族ジオールとの比が95:5を超
えて単核芳香族ジオールが多くなると、得られる本発明
のポリヒドロキシポリニーデルが、実質的にはハイドロ
キノンポリヒドロキシポリエーテルまたはハイドロキノ
ンーレゾルシンコポリヒドOキシポリエーテルに近似し
た物性を有するようになる。したがって、本発明のポリ
ヒドロキシポリエーテルを、たとえば、ポリエチレンテ
レフタレートのようなポリアルキレンテレフタレートの
カスバリヤー性付与剤として用いた場合、とくに組成物
として用いた場合には、得られた成形体の透明性が低下
するようになる。また単核芳香族ジオール(I)と三核
芳香族ジオール(II)との比が50 : 50を超え
て三核芳香族ジオールの方が多くなると、該ポリしドロ
キシポリエーテルのカラス転移温度が高くなるので、多
くの場合とくにポリエチレンテレフタレートのようなポ
リアルキレンテレフタレートのカスバリヤー性付与剤と
して用いる場合に延伸性が低下するようになる。またA
rbの構成成分単位の原料となる芳香族ジエールはいず
れも廉価ではないので、Arbの総和の割合か増すにし
なかって得られる本発明のポリヒドロキシポリエーテル
かコスト高になり不利である。さらに、本発明において
は、両者を55:4S〜93ニアの範囲内で使用するこ
とか好ましく、60:40〜90:10の範囲内で使用
することが特に好ましい。
また式(I)で表わされる単核芳香族ジオールにおいて
、ハイドロキノンの使用量がレゾルシンの使用量よりも
少なくなると、得られる本発明のポリヒドロキシポリエ
ーテルのカラス転移温度が低下するので、多くの場合、
とくにポリエチレンテレフタレートのようなポリアルキ
レンテレフタレートのカスバリヤー性付与剤として用い
る場合に必要となる乾煉か離しくなる。
なお、上記式(IV )で表わされるジグリシジルエー
テルまたはそのオリゴマーとしては、ジグリシジルエー
テルおよびジグリシジルエーテルのオリゴマーを単離し
てそれぞれを個別に使用することもできるし、ジグリシ
ジルエーテルおよびジグリシジルエーテルのオリゴマー
の混合物として使用することもできる。
上記の反応において使用することかできる塩基性触媒の
例としては、第三アミン化合物、第四アンモニウム化合
物、第三ホスフィン化合物および第四ホスホニウム化合
物を挙げることかできる。
そして、上記の触媒として用いられる第三アミン化合物
としては、たとえば、トリエチルアミン、1〜リーn−
プロピルアミン、トリーイソプロピルアミン、トリーn
−ブチルアミン、トリーセカンタリーブチルアミン、1
〜リーn−ヘキシルアミン、ジメチルベンジルアミン、
ジエチルベンジルアミンおよびトリベンジルアミンなど
を挙げることかできる。また、第四アンモニウム化合物
としては、たとえば、水酸化テトラメチルアンモニウム
、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テ1〜うn
−プロピルアンモニウム、水酸化テトライソプロピルア
ンモニウム、水酸化テトラ−n−ブチルアンモニウム、
水酸化トリメチルベンジルアンモニウムおよび水酸化ト
リエチルベンジルアンモニウムなどを挙げることかでき
る。さらに、第三ホスフィン化合物としては、たとえば
、トリエチルホスフィン、トリーn−ブチルホスフィン
、トリフェニルホスフィンおよびトリノニルフェニルホ
スフィンなどを挙げることかできる。またさらに、第四
ホスホニウム化合物としては、たとえば、水酸化テトラ
メチルホスホニウムなとのような水酸化第四ホスホニウ
ム化合物を挙げることができる。このような触媒は単独
であるいは組合わせて使用することかできる。
上記の反応において、式(I)で表わされる単核芳香族
ジオールおよび/または式(II)で表わされる三核芳
香族ジオールは、式(IV )で表わされるジグリシジ
ルエーテルまたはそのオリゴマー1モルに対して、通常
は0.5〜1,5モル、好ましくは0.6〜1.4モル
、特に好ましくは0.7〜1.3モルの範囲内で使用さ
れる。また、これらの使用割合において単核芳香族ジオ
ール(I)および三核芳香族ジオール(I[)から選ば
れる1種または2種以上の使用量をジグリシジルエーテ
ルまたはそのオリゴマー(IV)に対して等モル以下に
すると、本発明方法によって製造されるポリヒドロギシ
ポリエーテルの末端基において、結果的に一価の芳香族
炭化水素基の割合か多くなるので、一般的には末端の反
応性をより低く保持できるようになるなめ好ましい。
また、上記反応における塩基性触媒の使用割合は、上記
式(TV )で表わされるジグリシジルエーテルまたは
そのオリゴマーに対して、通常は0.001〜10モル
%、好ましくは0.005〜5モル%、特に好ましくは
0.01〜1モル%の範囲内にある。
さらに、上記の式(1v)で表わされるジグリシジルエ
ーテルまたはそのオリゴマーと、式(I)で表わされる
単核芳香族ジオールおよび/まなは式(U)で表わされ
る三核芳香族ジオールとの反応は、反応溶媒を用いずに
行なうこともできるが、反応系の粘度を調整し、反応を
円滑に進行させるなめに反応溶媒を使用することかでき
る。この場合、使用することかできる反応溶媒は、上記
式(1v)で表わされるジグリシジルエーテルを製造し
た際に用いた反応溶媒を挙げることかできる。
さらにこの場合に使用する反応溶媒の量は、生成する式
(c−1)で表わされるヒドロキシエーテル化合物1重
量部に対して、通常は、3重量部以下、好ましくは2重
量部以下、さらに好ましくは1重量部以下である。
また、上記式(c−1)で表わされるヒドロキシエーテ
ル化合物を製造する際の反応温度は、適宜設定すること
かできる。たとえば反応溶媒を使用しない場合において
は、通常は90〜180℃、好ましくは100〜170
℃の範囲内、また、反応溶媒を使用する場合においては
、通常は80〜250℃、好ましくは100〜220℃
の範囲内の温度に設定される。さらに、この反応は、常
圧、加圧、減圧のいずれの圧力条件でも行なうことかで
きる。特に反応溶媒を使用した場合には、反応圧力を一
定に維持すれば、その圧力におけるその反応溶媒の沸点
に反応温度を維持することかできるので、反応温度の変
動を防止することができるとの利点かある。このような
反応条件における反応待間は、通常は0.5〜10時間
の範囲内にある。
このようにして反応を行なった後、たとえば反応溶媒、
未反応原料などを蒸留などの方法を利用して除去するこ
とにより、次式(c−1)で表わされるでヒドロキシエ
ーテル化合物を固体若しくは液体として得ることかでき
る。
→0−CH−C1叶)−C112−0−Ar→1−□−
0−CH  −CH(0旧−CH−0−^ro    
−(c −1)2ま ただし上記式(c−1)において、mおよびnは正の整
数から選ばれる任意の数であり、m:nのモル比が50
 : 50〜95:5の範囲内にある。
そして、(m+n)の値は通常8〜600の範囲にある
また、Araは、p−フェニレン基および■−フェニレ
ン基である。しかも、p−フェニレン基を有する構成単
位の存在率かm−フェニレン基を有する構成単位の存在
率よりも高い。
さらに、Arbは、2−フェニル−14−フェニレン基
、1.4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2.
6−ナフチレン基、2,7−ナフチレン基、4,4−ジ
フェニレン基、4,4°−オキシジフェニレン基、4.
4−ケトジフェニレン基、4,4−スルホジフェニレン
基から選ばれる基である。
そして、Aro  およびAro 2は、それぞれ独立
に、グリシジル基、HO−Ara若しくはHO−Arb
基のうちのいずれかの基を表わす。
このようにして得られた式(c−1)で表わされるしド
ロキシエーテル化合物において、構成単位−0−CH−
CH(01旬−CH−0−Ar −の一部が、原料であ
る式(I)で表わされるエピハロヒドリンから脱離した
ハロゲン原子、上記エピハロヒドリンのグリシジル基か
β−開裂して結合することにより形成される1、2結合
構造、あるいはグリシジル基か分子内水酸基と反応する
ことによって形成される分岐構造などを僅少程度であれ
ば有していてもよい。
上記のようにして反応させることにより得られなヒドロ
キシエーテル化合物の末端基A ro’およびA ro
”は、それぞれ、グリシジル基およびHO−Arのうち
から選ばれる基である。しかし、上記の反応によって得
られる式(c−1)で表わされるヒドロキシエーテル化
合物のA rolおよびA ro”かすべてHO−Ar
になることはなく、このヒドロキシエーテル化合物の中
には、ArclおよびA ro”の少なくとも一部かグ
リシジル基である化合物か含まれている。
すなわち、単核芳香族ジオール(I)と三核芳香族ジオ
ール(n)との和に対して、ジグリシジルエーテルまた
はそのオリゴマー(IV )の使用割合を多くすると、
末端かOH基になり難く、次の工程で反応する芳香族モ
ノアルコールに起因得る芳香族炭化水素基になりやすく
なる。つまり、次工程における末端封止処理において、
グリシジル基は一価の芳香族アルコールと反応して、−
価の芳香族炭化水素基を末端として多く含有するポリヒ
ドロキシポリエーテルか得られる。このようなポリしド
ロキシポリエーテルは、一般的な意味において、末端の
反応性が低いという点では好ましい。いずれにしても上
記製造方法における使用割合の場合には、グリシジル基
が皆無のものは得られない。
このようなしドロキシエーテル化合物を、たとえばポリ
エチレンテレフタレートに配合してポリエチレンテレフ
タレートに配合すると、残存するグリシジル基が反応す
ることによって、成形時の安定性が低下し、さらにその
結果として得られる成形体の透明性あるいはカスバリヤ
ー性が低下する。
したかって、上記のようなポリヒドロキシポリエーテル
を製造する方法においては、上記反応によって得られる
式(c−1)で表わされるヒドロキシエーテル化合物と
、炭素数6〜15の芳香族モノアルコールとをさらに反
応させる。このように反応させることにより、末端にあ
るグリシジル基はずべて一価の芳香族炭化水素基になり
末端か完全に封鎖される。
(以下余白) 上記式(c−1)で表わされるヒl<ロキシエーテル化
合物と反応して式(a)で表わされるポリヒドロキシポ
リエーテルを形成する芳香族モノアルコールは、炭素数
が6〜15、好ましくは6〜12の範囲内にあり、分子
内にOH基を1個有する化合物である。OH基は、芳香
族環に直接結合していてもよいし、アルキレン基等を介
して芳香族環に結合していてもよい。また、このOH基
が上記式(c−1)で表わされるヒト0キシ工−テル化
合物の末端に残存するグリシジル基と反応するのであり
、従って、本発明で用いられる炭素数6〜15の芳香族
モノアルコールは、上記OH基以外にグリシジル基と反
応し得る活性基を有していない。
このような炭素数6〜15の芳香族モノアルコールの具
体的な例としては、フェノール、クレゾール、キシレノ
ール、エチルフェノール、ジブチルフェノール、プロピ
ルフェノール、イソプロピルフェノール、ジプロピルフ
ェノール、ジイソプロピルフェノール、ブチルフェノー
ル、イソプヂルフェノール、ターシャリ−ブチルフェノ
ール、ジブチルフェノール、ジイソブチルフェノール、
ジターシャリ−ブチルフェノール、ペンチルフェノール
、ヘキシルフェノール、ペンチルフェノール、オクチル
フェノール、メチルエチルフェノール、メチルイソブチ
ルフェノール、メチルターシャリ−ブチルフェノール、
フェニルフェノール、トリルフェノール、クミルフェノ
ール、メトキシフェノール、エトキシフェノール、プロ
ピオキシフェノール、4−ヒト0キシアセトフエノン、
3ヒドロキシアセ1ヘフエノン、2−ヒドロキシアセ1
〜フエノン、エチル−4−ヒドロキシフェニルケトン、
プロピル−4−ヒドロキシフェニルケトン、α−ナフト
ールおよびβ−ナフトールなどを挙げることかできる。
未反応の上記芳香族モノアルコールは、通常、反応終了
後に、蒸留操作によって除去されるので、蒸留操作によ
る除去効率を考慮すると、本発明において用いられる芳
香族モノアルコールとしては、比較的沸点の低い化合物
か好ましく、この場合、通常は、沸点か250℃以下の
化合物を用いる。このような沸点を有する芳香族モノア
ルコールのうち、好ましい化合物の例としては、フェノ
ール、クレゾール、エチルフェノール、プロピルフェノ
ール、イソプロピルフェノール、メトキシフェノールお
よびエトキシフェノールを挙げることかできる。ただし
、本発明においては、未反応の芳香族モノアルコールは
、上記のような蒸留操作によらずに、得られる式(a)
で表わされるポリヒドロキシポリエーテルに対して再沈
澱させる等のなどの処理方法を利用して除去することも
できる。この方法を採用する場合には、比較的低沸点の
芳香族モノアルコールとその他の芳香族モノアルコール
とを使用することによる利点の差は少ない。
上記の式(c−1)で表わされるヒドロキシエーテル化
合物と芳香族モノアルコールとの反応は、特定の触媒の
存在下に行なわれる。
本発明において用いられる触媒は、第三アミン化合物、
第四アンモニウム化合物、第三ホスフィン化合物および
第四ホスホニウム化合物のうちから選ばれる少なくとも
1種以上の化合物である。
この反応において用いられる触媒は、前記式(IV)で
表わされるグリシジルエーテルまたはそのオリゴマーと
前記式(I)で表わされる単核芳香族ジオールとの反応
によって前記式(c−1)で表わされるしドロキシエー
テル化合物を製造する際に用いた触媒と同一系統の触媒
である。
従って、式(a)で表わされるポリヒドロキシポリエー
テルを製造する際に使用する触媒の具体的な例としては
、前記式(c−1)で表わされるヒドロキシエーテル化
合物の製造の工程において例示した化合物を挙げること
かできる。このような触媒は、前記式(c−1)で表わ
されるしドロキシエーテル化合物を製造する際に用いた
触媒を分離せずにそのまま使用することもでき、さらに
追加して添加することもでき、また、前記式(cl)で
表わされるヒドロキシエーテル化合物を製造した後、触
媒を分離し、新たに添加することもできる6また、この
工程において用いる触媒と前記式(c−1)で表わされ
るヒドロキシエーテル化合物を製造する際に用いた触媒
とは、同一の化合物であっても、また異なる化合物であ
ってもよい。
本発明において、炭素数が6〜15の芳香族モノアルコ
ールは、式(c−1)で表わされるしドロキシエーテル
化合物1モルに対して、通常は0.1〜10モル、好ま
しくは0.5〜5モル、さらに好ましくは0.6〜4モ
ルの範囲で使用される。
また、触媒は、式(c−1)で表わされるヒドロキシエ
ーテル化合物中に含まれている単核芳香族ジオールから
誘導される単位の総和に対して、通常は、o、oot〜
10モル%、好ましくは0.005〜5モル%、更に好
ましくは0.01〜1モル%の範囲で使用される。
本発明において、この式(c−1)で表わされるヒドロ
キシエーテル化合物と芳香族モノアルコールとの反応は
、反応溶媒を用いずに行なうこともできるが、反応系の
粘度を調節して反応を円滑に進行させるなめに、反応溶
媒を用いて反応を行なうことか好ましい。反応溶媒を用
いる場合には、前記式(c−1)で表わされるしドロキ
シエーテル化合物の製造の際に用いた反応溶媒と同じ系
統の化合物を用いることかできる。すなわち、前記具体
例を挙げて示した飽和炭化水素類、芳香族炭化水素類、
ケトン類、アミド類、スルホキシド類などの溶媒を用い
ることができる。これらの反応溶媒の中では、原料であ
る上記式(c−1)で表わされるしドロキシエーテル化
合物および生成物である式(a)で表わされるポリヒド
ロキシポリエーテルの溶解性を考慮するとケトン類か特
に好ましい。従って、本発明において反応溶媒を使用す
る場合には、式(c−1)で表わされるしドロキシエー
テル化合物を製造する際の用いた反応溶媒をそのまま使
用することもできるし、この反応溶媒の一部若しくは全
部を除去した後、新たに反応溶媒を添加することもでき
る。
本発明において、反応溶媒を使用する場合には、反応溶
媒は、式(c−1)で表わされるヒドロキシエーテル化
合物1重量部に対して、通常は、3重量部以下、好まし
くは2重量部以下、さらに好ましくは1重量部以下の割
合で用いられる。
本発明において、式(c−1)で表わされるしドロキシ
エーテル化合物と炭素原子数か6〜15の芳香族モノア
ルコールとの反応は、反応溶媒を用いない場合には、通
常は、100〜200℃、好ましくは110〜190℃
、さらに好ましくは120〜180℃の範囲内の温度で
、また反応溶媒を用いる場合には、通常は、100〜2
80 ’C5好ましくは110〜260℃1さらに好ま
しくは120〜250℃の範囲内の温度で行なわれる。
また、反応は、常圧、加圧あるいは減圧下のいずれの条
件でも実施することかできる。反応は通常、撹拌下に0
.5時間〜5時間で終了する。
このようにして反応を行なうことにより、本発明のポリ
ヒドロキシポリエーテルが生成する。そして、このポリ
ヒドロキシポリエーテルは、たとえば、次式(a>で表
わすことかできる。
2   ・・・(a) −0−Ct12−CH(OH)−CH2−0−Arただ
し、上記式(a)において、八r1、^r2Araおよ
び^rbは、上述の記載におけるそれと同じ意味であり
、Pとqとは50 : 50〜95:5の範囲内、好ま
しくは60:40〜95:5の範囲内にある。
そして、この(p+q)の値は、通常は前記式(IV)
における(k十j )の値より大きく、また式(c−1
)における(m+n)の値と近似した値を示す。
このようにして生成したポリヒドロキシポリエーテルは
、未反応の芳香族モノアルコールおよび反応溶媒を使用
した場合には反応溶媒を蒸留等の方法を利用して除去す
ることにより得ることかできる。なお、反応溶媒あるい
は未反応の芳香族アルコールは、上記のような蒸留によ
る除去の外、再沈澱法などの他の公知の方法を利用する
ことによっても除去することもできる。
このようにして反応溶媒あるいは未反応の芳香族アルコ
ールを除去した後、本発明のポリヒドロキシポリエーテ
ルを、たとえば、溶融体とし、次いで、ストランド状に
押出して、冷却後、カッティングするなどの公知の方法
を利用することにより、ポリヒドロキシポリエーテルの
ペレッ1〜を得ることができる。
このようにして得られたポリヒドロキシポリエーテルは
、0−クロロフェノール中25℃で測定した極限粘度[
ηコが0.1〜2dj/gの範囲内にあり、さらに製造
条件等を制御することにより、上記極限粘度[η]を0
.3〜18(Ij/fの範囲内に調整することができる
。このような極限粘度[η]を有するポリヒドロキシポ
リエーテルの数平均分子量(Mn )は、通常は、13
00〜100,000の範囲内、好ましくは3000〜
80,000の範囲内にある。極限粘度[η]が0.1
d、Q/fより小さいポリヒドロキシポリエーテルを含
有する成形体あるいは延伸成形体は、機械的強度が低下
する傾向かある。
上記のポリヒドロキシポリエーテルは、通常は、30〜
150℃のカラス転移温度を有しており、好ましくは4
0〜120℃のカラス転移温度を有する6 さらに、上記のポリヒドロキシポリエーテルは、重量平
均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn )との比(M
w /Mn )で定義される分子量分布を示す値は、通
常1.5〜10の範囲内に存在している。
上記のポリヒドロキシポリエーテルは実質上線状1ff
4造を有している。
ここで実質上線状とは、ポリヒドロキシポリエーテルが
実質的に分枝鎖を有しない鎖状構造を有しており、ゲル
状架橋構3a(網状構造)を実質的に含まないことを意
味する。そして、具体的には、25℃の0−クロロフェ
ノール100 mlに0.5gのポリヒドロキシポリエ
ーテルを溶解した際に不溶性成分が実質的に存在しない
ことをいつ。
上記のポリヒドロキシポリエーテルは、末端かヒドロキ
シル基か置換した芳香族炭化水素基若しくは炭素数が6
〜15の一価の芳香族炭化水素基である。ポリヒドロキ
シポリエーテルの末端基を構成する上記ヒドロキシル基
置換芳香族炭化水素基と、炭素数が6〜15の一価の芳
香族炭化水素基との存在比率は、ポリヒドロキシポリエ
ーテルを製造する際に用いた式(c−1)で表わされる
ヒドロキシエーテル化合物中に存在するヒドロキシル基
置換芳香族炭化水素基とグリシジル基との存在比率に等
しい。すなわち、ポリヒドロキシポリエーテルは、式(
c−1)で表わされるヒドロキシエーテル化合物中に含
まれるすべてのグリシジル基か芳香族モノアルコールと
反応して炭化水素基に変換されるので、グリシジル基を
実質的に含んでいない。
このように本発明で用いられるポリヒドロキシポリエー
テルは、末端基として炭素原子数が6〜15の一価の芳
香族炭化水素基および HO−A r  およびHO−Arbで表わされるフェ
ノール性水酸基を置換基として含有する一核または三核
の芳香族炭化水素基を有するものであるが、一般的には
一価の芳香族炭化水素基を末端基として多く含有するポ
リヒドロキシポリエーテ7 フ ルの方か末端の反応性か小さいという点では好ましい。
なお、上記のポリヒドロキシポリエーテルは、製造の際
、反応系内に存在する水分とグリシジル基との反応によ
って生成したβ、γ−ジしドロキシプロピオキシ基ある
いは上記の反応によって誘導される基を末端基としてい
るポリヒドロキシポリエーテルを少量含有することもあ
る。
本発明で使用されるポリヒドロキシポリエーテルは、上
記の如く、その末端基としてグリシジル基をまったく含
有しないものである。グリシジル基はそれ自体変異原性
および染色体異常性の誘因基であることか知られている
。それ由、そのような誘因性のグリシジル基を含有しな
い該ポリヒドロキシポリエーテルを用いて得られた積層
体は、安全性および衛生性に優れており、とくに食品用
途に使用したときの安全性および衛生性に優れている。
またグリシジル基は反応性が高い官能基であり、カルホ
キシル基や水酸基などポリエステルを形成する官能基と
は容易に反応することが知られている。それ由、そのよ
うな反応性か高いクリシジル基を含有しない該ポリヒド
ロキシポリエーテルは、他の樹脂に対するカスバリヤー
性賦与剤として使用した場合には、成形時の安定性に優
れており、かつ均質な複合材料か得られるので好ましい
。とくに、ポリエチレンテレフタレートなどポリアルキ
レンテレフタレートのカスバリヤー性賦与剤として使用
したときには、成形時にゲル化や焼は焦げの発生か大幅
に抑制されて長時間安定成形か確保され、かつ異物を含
まない均質な組成物や積層体が得られるという利点を生
ずる。
本発明で用いられるポリヒドロキシポリエーテルは、上
記の如く、そのグリシジル基末端を一価の芳香族アルコ
ールと反応させることによって製造されるものである。
この際、該ポリヒドロキシポリエーテル中に含まれる低
分子量オリゴマーもよたm個芳香族アルコールと反応す
ることによって総じてその分子量を増す。それ由、該ポ
リヒドロキシポリエーテルは従来方法による場合に比べ
て低分子量オリゴマーの含有割合か少ないという特徴を
有する。このことは、該ポリヒドロキシポリエーテルの
溶融成形時において、揮発成分が減少するなるため、長
時間安定成形性が確保されるとともに、実使用において
オリゴマーの溶出、脱離か抑制されるために安全性およ
び衛生性が向上する。また、該ポリヒドロキシポリエー
テル中に含まれるオリゴマーは、−価芳香族アルコール
によって処理されたものであるために、親水性の水酸基
の含有割合が減少している。それ由、該ポリヒドロキシ
ポリエーテルまたはその組成物や積層体などの複合体が
、食品用途に用いられた場合には、水、アルコールある
いは酢酸などの通常用いられる内容物に対する溶出性が
抑制されるという食品安全衛生性上の利点も生ずる。
本発明で用いられるポリヒドロキシポリエーテルは、上
記の如く、ハイドロキノンポリヒドロキシポリエーテル
あるいはハイドロキノン−レゾルシンコポリヒドロキシ
ポリエーテルに対して、フェニルハイドロキノン、14
−ナフタリンジオ−ル、1,5−ナフタリンジオール、
2,6−ナフタリンジオール、2,7−ナフタリンジオ
ール、44゛−ジヒドロキシジフェニル、4,4−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル、4,4−ジヒドロキシジ
フェニルケトンあるいは4,4−ジヒドロキシジフェニ
ルスルフォンの中から選ばれる1種または2種以上を共
重合によって導入したコポリヒドロキシポリエーテルで
ある。該コポリヒドロキシポリエーテルでは、上記の共
重合成分を導入することによって、ハイドロキノンポリ
ヒドロキシポリエーテルあるいはハイドロキノン−レゾ
ルシンコポリヒドロキシポリポリエーテルに比べて屈折
率か大きいという特徴を有する。すなわち、ハイドロキ
ノンポリヒドロキシポリエーテルあるいはハイドロキノ
ン−レゾルシンコポリヒドロキシポリエーテルのナトリ
ウムD線を用いて、25℃で測定した屈折率が1.59
〜1.60の範囲にあるのに対して、上記の共重合成分
を導入したコポリヒドロキシポリエーテルの屈折率は1
.60〜1.64、好ましくは1.61〜1,63の範
囲に存在する。これらの共重合成分を導入したコポリヒ
ドロキシポリエーテルを他の樹脂のカスバリヤー性付与
剤として用いる場合、その複合材とくにその組成物の透
明性は、両樹脂の屈折率の差が小さいことが好ましい。
該ポリしドロキシポリエーテルに組合せる他の樹脂とし
て、エチレンテレフタレートを主構成成分とするポリア
ルキレンテレフタレートを選ぶ場合(その延伸物の屈折
率はその延伸の程度にもよるが、多くの場合)、上記の
該ポリヒドロキシポリエーテルの屈折率の範囲に合致す
る。それ由、該ポリヒドロキシポリエーテルをエチレン
テレフタレートを主構成成分とするポリアルキレンテレ
フタレートのカスバリヤー性付与剤として選択すると、
透明性か優れた複合材とくに透明性か優れた組成物を得
ることかできる。
このようにして得られたポリヒドロキシポリエーテルを
、そのまま使用して、本発明におけるポリヒドロキシポ
リエーテル層とすることもできるし、また、特定のアル
キレンテレフタレートと混合して、組成物を得、この組
成物を用いて、本発明におけるポリヒトo4シボリエー
テル層とすることかできる。
ポリヒドロキシポリエーテル層か上記のポリヒドロキシ
ポリエーテルとポリアルキレンテレフタレートを含む樹
脂組成物である場合に使用することかできるポリアルキ
レンテレフタレートは、エチレンテレフタシー1−i成
単位を主構成単位とするポリアルキレンテレフタレート
である。
ここで、ポリアルキレンチレフタレ−1−中におけるエ
チレンテレフタシー1〜構成単位の含有率は、通常、5
0モル%以上、好ましくは70モル%以上である。
従って、本発明において用いられるポリアルキレンチレ
フタレ−I−は、通常は、50モル%未満、好ましくは
30モル%未満で、テレフタル酸成分単位以外の芳香族
系ジカルボン酸成分単位を含む構成単位を含有していて
もよい。
ここで、テレフタル酸成分単位以外の他の芳香族系ジカ
ルボン酸成分単位として、具体的には、イソフタル酸、
フタル酸およびナフタリンジカルボン酸などから誘導さ
れる成分単位を挙げることができる。また、ポリアルキ
レンテレフタレートを構成するジオール成分単位として
は、エチレンクリコール成分単位であることか好ましい
が、エチレングリコール成分単位の外に他のジオール成
分単位を少量含有していてもよい。エチレンクリコール
成分単位以外の他のジオール成分単位としては、たとえ
ば、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール
、シクロヘキサンジメタツール、1.4−ビス(β−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼン、1.3−ビス(β−ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼン、2.2−ビス(4−β−ヒ
ドロキシエトキシフェニル)プロパンおよびビス(4−
β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホンなどの炭素
原子数か3〜15のジオールから誘導される成分単位を
挙げることかできる。
また、ポリアルキレンテレフタレートは、前記芳香族系
ジカルホン酸成分単位および前記ジオール成分単位の他
に必要に応じて、他の多官能性化合物から誘導される構
成単位を含んでいてもよい。
ここで多官能性化合物から誘導される成分単位を形成す
る多官能性化合物として、具体的には、トリメリット酸
、トリメシン酸および33’ 55’−テトラカルホキ
シジフェニルなどの芳香族系多塩基酸ニブタンテトラカ
ルボン酸などの脂肪族系多塩基酸:フロログルシンおよ
び1,2,4.5−テトラヒドロキシベンゼンなどの芳
香族系ポリオール;グリセリン、トリメチロールエタン
、1−リメヂロールプロパンおよびペンタエリスリトー
ルなどの脂肪族系ポリオール:酒石酸およびリンゴ酸な
どのオキシポリカルボン酸などを挙けることができる。
このようなポリアルキレンテレフタレートにおける構成
成分の存在率は、テレフタル酸成分単位の含有率が、通
常、50〜100モル%、好ましくは70〜100モル
%の範囲にあり、テレフタル酸成分単位以外の芳香族系
ジカルホン酸成分単位の含有率が、通常、0〜50モル
%、好ましくは0〜30モル%の範囲にあり、エチレン
グリコール成分単位の含有率が、通常、50〜100モ
ル%、好ましくは70〜100モル%の範囲にあり、エ
チレングリコール成分単位以外のジオール成分単位の含
有率が、通常0〜50モル%、好ましくは0〜30モル
%の範囲にあり、そして、多官能性化合物成分単位の含
有率が、通常0〜2モル%、好ましくは0〜1モル%の
範囲にある。
また、このようなポリアルキレンテレフタレートの極限
粘度[η](0−り四日フェノール中で25℃で測定し
た値)は、通常、0.5〜1.5dfJ/g、好ましく
は0.6〜1.2dl/gの範囲であり、融点は、通常
、210〜265℃、好ましくは220〜260℃の範
囲であり、カラス転移温度は、通常、50〜120℃、
好ましくは60〜100℃の範囲にある。
ポリヒドロキシポリエーテルとポリアルキレンテレフタ
レートとを混合した組成物を用いる場合、ポリヒドロキ
シポリエーテルの配合割合は、ポリアルキレンテレフタ
レート100重量部に対して、通常は、1〜100重量
部、好ましくは2〜50重量部、特に好ましくは3〜3
0重量部の範囲内にある。
なお、本発明において、上記のようにポリヒドロキシポ
リエーテルを単独で用いる場合、あるいは樹脂組成物を
用いる場合に、樹脂あるいは組成物の特性を損なわない
範囲内で、他の樹脂を配合することもできる。さらに、
このような樹脂あるいは樹脂組成物には、核剤、無機充
填剤、滑剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、安定
剤、帯電防止剤、防曇剤、顔料など、通常使用されてい
る樹脂添加剤を配合することもできる。
本発明において、上記のようなポリヒドロキシポリエー
テルからなる層若しくはポリヒドロキシポリエーテルと
ポリアルキレンチレフタレ−1へとの樹脂組成物からな
る層、すなわちポリヒドロキシポリエーテル層と積層さ
れる層は、エチレンテレフタレート構成単位を主構成単
位とするポリアルキレンテレフタレートからなる層であ
る。
ここで、用いられるポリアルキレンテレフタレートとし
ては、上記ポリヒドロキシポリエーテルと樹脂組成物を
形成するために使用したボリア8フ ルキレンテレフタレートを挙げることかできる。
本発明における積層成形体としては、具体的には、ポリ
しドロキシポリエーテル層およびポリエチレンテレフタ
レートを主構成単位とするポリアルキレンテレフタレー
ト層(以下「ポリアルキレンテレフタレート層」と記載
することもある)の二層から構成される二層積層成形体
、 ポリヒドロキシポリエーテル層を中間層とし、かつ両外
側層をポリアルキレンテレフタレート層とする三層積層
成形体、 ポリアルキレンテレフタレート層を中間層とし、かつ両
側層をポリヒドロキシポリエーテル層とする三層積層成
形体、 ポリヒドロキシポリエーテル層および上記ポリアルキレ
ンテレフタレート層を交互に積層した四層構造以上の積
層成形体であって、両最外層がポリアルキレンテレフタ
レート層から構成される多層積層成形体、 ポリしドロキシポリエーテル層およびポリアルキレンテ
レフタレート層を交互に積層した四層槽造以上の積層成
形体であって、両最外層がポリヒドロキシポリエーテル
層から構成される多層積層成形体、 ポリヒドロキシポリエーテル層およびポリアルキレンテ
レフタレート層を交互に積層した四層構造以上の積層成
形体であって、最外層かポリヒドロキシポリエーテル層
およびポリアルキレンテレフタレート層から構成される
多層積層成形体などを挙げることができる。
なお、ここでポリヒドロキシポリエーテル層とは、上述
のように、本発明における特定のポリヒドロキシポリエ
ーテル単独で形成されている層、または、このポリヒド
ロキシポリエーテルとポリアルキレンテレフタレートと
の樹脂組成物からなる層を表わす。
上記の積層成形体は、シート状物、板状物、管状物、中
空体、容器等の種々の形状で用いることかできる。この
積層成形体は、従来がら公知の方法によって製造するこ
とができる。
このような積層成形体を構成するポリヒドロキシポリエ
ーテル層およびポリアルキレンテレフタレート層の厚さ
に特に制限はなく、積層成形体の用途に応じて、適宜決
定することができる。たとえは、この積層成形体か前記
二層積層成形体である場合には、ポリヒドロキシポリエ
ーテル層の厚さは、通常4〜350μm、好ましくは6
〜200μmの範囲にあり、ポリアルキレンテレフタレ
ート層の厚さは8〜600μm、好ましくは10〜50
0μmの範囲にある。また、この積層成形体か前記三層
積層成形体のうちの前者である場合には、ポリヒドロキ
シポリエーテル中間層の厚さは、通常4〜350μm、
好ましくは6〜200μmの範囲であり、ポリアルキレ
ンテレフタレート層からなる両外側層のそれぞれの厚さ
は、通常4〜300μm、好ましくは5〜250μmの
範囲である。また、積層成形体か前記三層積層成形体の
うちの後者である場合には、ポリアルキレンテレフタレ
ート層からなる中間層の厚さは、通常8〜600μm、
好ましくは10〜500μmの範囲であり、ポリヒドロ
キシポリエーテル層からなる両件側層の厚さは、通常4
〜100μm、好ましくは6〜50μmの範囲である。
さらに、積層成形体か前記四層構造以上の多層積層成形
体である場合にも、ポリヒドロキシポリエーテル層によ
って構成される中間層および最外側層の厚さならびにポ
リアルキレンテレフタレート層によって構成される中間
層および最外側層の厚さは、前記同様に設定することが
できる。
このような積層成形体は、延伸性、電気的特性特に電気
絶縁性、機械的強度、透明性およびカスバリヤー性など
の性質に優れている。
上記のような積層体は、さらに延伸成形体とすることか
できる。
すなわち、本発明における延伸積層成形体は、前記積層
体を延伸することによって製造することかできる。
本発明の延伸積層成形体を製造する方法としては、従来
から公知のいずれの方法も採用することかできる。一般
には、前記ポリヒドロキシポリエーテルを単独で若しく
はこれに必要に応じて前記添加剤を配合した組成物を用
いて成形したフィルムまたはシートなどの蒸成形体を、
そのまま、あるいはカラス転移点以下の温度に冷却して
固化させた後に、カラス転移点以上、好ましくはガラス
転移点ないしカラス転移点よりも80℃高い温度の範囲
で延伸する。
本発明の延伸積層成形体を製造する方法としては、たと
えば蒸成形体がフィルムまたはシートである場合には、
未延伸のフィルムまたはシートを一軸方向に延伸する方
法(−軸延伸法)、縦軸方向に延伸した後、さらに横軸
方向に延伸する方法(二軸延伸法)、縦軸方向および横
軸方向に同時に延伸する方法(同時二軸延伸法)、二軸
延伸した後に、さらにいずれかの一方向に逐次延伸を繰
返す方法、二軸延伸した後に、さらに両方向に延伸する
方法、フィルムまたはシートと金型とにより形成される
空間を減圧することによって延伸成形するいわゆる真空
成形法などを挙げることかできる。ここで、−軸延伸す
る場合の延伸倍率は、通常は、1.1〜10倍、好まし
くは1.2〜8倍、特に好ましくは1.5〜7倍の範囲
である。
また二軸延伸して成形体を製造する場合の延伸倍率は、
横軸方向に、通常、1.1〜8倍、好ましくは1.2〜
7倍、特に好ましくは1.5〜6倍の範囲であり、横方
向に、通常、1.1〜8倍、好ましくは1.2〜7倍、
特に好ましくは1.5〜6倍の範囲である。
本発明の延伸積層成形体は、機械的強度およびカスバリ
ヤー性か優れている。特に、電気部材、電子部材および
延伸積層成形体は、機械的強度、透明性およびカスバリ
ヤー性などの性質に優れている。特に、延伸積層成形体
かフィルムである場合には、たとえば電気部材、電子部
材あるいは金属部材の被覆用として用いることにより、
長期間電気電子回路の保護し、あるいは金属部材の腐蝕
の有効に防止することができる。また延伸積層フィルム
は、コンデンサー用、モーター用、トランス用あるいは
電線被覆用の素材としての有用性も高い。さらに延伸積
層フィルムは、食品包装材として使用することもできる
。また、上記の延伸積層成形体は、優れたカスバリヤー
性を有しているので、食品および炭酸飲料用の容器とし
て使用することもできる。
本発明のポリエステル樹脂延伸中空成形体用プリフォー
ムは、前記ポリエステル樹脂積層体から形成される。
このような延伸中空成形体用プリフォームは、従来から
利用されている方法により製造することができる。たと
えば、前記ポリエステル樹脂積層体を管状に成形するこ
とにより、本発明のポリエステル中空成形体用プリフォ
ームを得ることができる。
本発明のポリエステル樹脂多層中空積層成形体は、たと
えば前記延伸中空成形体用プリフォームを延伸ブロー成
形することにより製造することができる。
本発明の延伸多層中空成形体は、−軸延伸成形体であっ
ても二軸延伸成形体であってもよい。特に本発明におい
ては、二軸延伸成形体にすることによって延伸多層中空
成形体の機械的強度およびカスバリヤー性か向上する。
本発明において、延伸多層中空成形体の製造方法として
は、前記ポリエステル樹脂からなる中空成形体用プリフ
ォームを延伸ブロー成形することにより製造することか
てできる力釈このときの延伸ブロー成形条件としては、
前記の積層成形体における延伸温度の範囲内で、上記プ
リフォームを縦軸方向に延伸した後、さらに、ブロー成
形することによって横軸方向に延伸する方法(二軸延伸
ブロー成形法)などを挙げることかできる。
本発明のポリエステル樹脂多層中空成形体は、機械的強
度、透明性およびカスバリヤー性に優れているので種々
の用途に利用することかできる。
特に本発明の二軸延伸ブロー成形容器は、カスバリヤー
性に優れているので、調味料、油、酒類、化粧品、洗剤
などの容器として使用することかできるのは勿論、コー
ラ、サイター、ヒールなとのスパークリンク飲料の容器
に適している。すなわち、本発明の延伸中空成形体を用
いることにより、従来の容器のように容器の肉厚を厚く
することなく、賞味期間を延長することができる。
発明の効果 本発明で用いられるポリヒドロキシポリエーテルは、分
子の末端にグリシジル基が存在しておらす、末端か完全
に封止されているので、成形性が非常に良好である。さ
らに、このように末端を封止することによって、ポリヒ
ドロキシポリエーテルの機械的強度などのポリしドロキ
シポリエーテルの優れた特性か低下することかない。
さらに、本発明で用いられるポリヒドロキシポリエーテ
ルは、末端にグリシジル基を有してないために、たとえ
は、溶融状態にして成形する場合あるいは他の樹脂と混
合する場合のように反応か進行しやすい状態にこのポリ
ヒドロキシポリエーテルかおかれた場合にも、反応が進
行することかない。
このような特性を有するポリしドロキシポリエーテルを
含む層を有する本発明の積層成形体、積層延伸成形体、
延伸中空成形体用プリフォームおよび延伸多層中空成形
体は、非常に良好な透明性を有すると共に、カスバリヤ
ー性も優れている。
また、このような成形体等は機械的強度と良好である。
(以下余白) 「実施例」 次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお
、実施例および比較例において用いたポリヒドロキシポ
リエーテルは、それぞれ参考例および比較参考例に示す
通りに製造した。さらに、実施例、参考例、比較例およ
び比較参考例において、特に限定しないかぎり「部」と
の表現は「重量部」を意味する。
また、ポリヒドロキシポリエーテル、ポリエステル積層
体、延伸積層体および延伸中空成形体の性能評価は以下
に記載する方法に従って行なった。
評価方法 ポリヒドロキシポリエーテルの組成は、得られたポリヒ
ドロキシポリエーテルの磁気共鳴スペクトルを測定する
ことによって定めた。
極限粘度[η]は、0−クロロフェノール中25℃で測
定した。
カラス献杯温度は、得られたポリヒドロキシポリエーテ
ルを溶融流動状態になるまで加熱した後、室温にまで急
冷して得られた樹脂試料を示差走査型熱量計を用いて昇
温速度10℃/分で測定して求めた。
機械的性質は、常法に従ってインス1〜ロン式引張試験
機を用いて測定した。
カスバリヤー性は、酸素ガス透過係数を、モコン(HO
CON )社製オキシトラン(OXTRAN)装置を用
い、また炭酸ガス透過係数をモコン(MOCON)社製
パーマトラフ (PERHATRAN) C−IV装置
を用いて、それぞれ25℃で測定し、この値で評価した
色相は、日本重色工業■製ND−1001DP型色差計
を用いて測定した。
曇り度は、日本重色工業■製N D H−20D型へイ
ズメーターを用いて測定した2 参考例1 撹拌機、留出留分を分液した際、下層のみを反応槽に戻
す分液器を装備した蒸留装置および連続液体供給装置を
装備した反応槽中にハイドロキノン2202部およびエ
ピクロルヒドリン5550部を装填し、撹拌下に系の温
度を約65℃に保ちなから約90分間をかけて50%水
酸化ナトリウ9つ ム水溶液663部を連続的に添加し、添加終了後さらに
60分間反応を継続させた。次いで、約70℃に保ち、
そして系を約200Ill+IHgの減圧にしながら5
0%水酸化ナトリウム水溶液2470部を約120分間
をかけて連続的に供給した。このとき未反応のエピクロ
ルヒドリンと水とか共沸して蒸留されるので水を留去し
、エビクロルしトランは系中に返還された。
このような操作を50%水酸化ナトリウム水溶液供給後
、さらに約60分間継続して行なった。
次いで、系の温度を約120℃に上げるとともに、系の
減圧度をさらに約5 mm H(]まで高めて、未反応
のエピクロルヒドリンを完全に系外に留去した。
次いで、この系を常圧にもどすとともに約100℃まで
降温し、さらにその系に混合キシレン5420部および
水7500部を添加してよく撹拌し、静置すると二層に
分離した。
分離した下層の水の層を除去し、さらにこの系に6%水
酸化ナトリウム水溶液422部を添加して、約70℃で
約120分間さらに良く撹拌した。
この系はアルカリ性を示すので、ついで10%リン酸二
水素ナトリウム水溶液を1536部添加して約90℃で
約30分間中和反応を行なった。
系の温度を約140℃まで昇温するとともに系の減圧度
を約30On+mH(lまで上げて、系中に存在する水
をトルエンとともに共沸蒸留によってほぼ完全に留去し
、反応物か約70%である混合キシレン溶液を調製した
。次いでこの溶液を濾過することによって、系中に析出
している塩化ナトリウムおよび少量副成する反応物のゲ
ルを分離除去しな。
ついで、反応物を再び約150℃で約1. mm HQ
の減圧のもと約60分間継続操作を行なうことにより、
混合キシレンをも完全に留去した。
反応終了後、反応物を冷却し、さらに粉砕することによ
り、反応生成物を粉体にして回収した。
このようにして得られた反応物は、4026部であり、
この反応物を分析の結果、エポキシ当量か135.0g
/eQ(エポキシ基含有量7.69eq/ kg )の
主にハイドロキノンジグリシジルニーチルおよびそれに
ハイドロキノンとエピクロルヒドリンとの各1個から誘
導される構造成分単位か付加したオリゴマーから構成さ
れていた。
上記のようにして製造されたハイドロキノンジグリシジ
ルエーテルおよびそのオリゴマー270部、ハイドロキ
ノン5つ、5部、フェニルハイドロキノン74.5部、
シクロヘキサノン173部および水酸化テトラエチルア
ンモニウムの20%水溶液0.7部を撹拌装置および還
流装置を装備した反応槽に仕込み、槽内を充分に窒素置
換したのち、窒素雰囲気下撹拌下に約150℃まで昇温
し、約120分間反応させた。このとき反応系より発生
する蒸発物は還流させて系に戻した。
さらに還流下に約170 ’Cに昇温しで約120分間
反応させた。このようにして得られた反応液から少量の
反応液を採集しな。この反応液を、約120℃″′C−
減圧下に操作し、最終的には約1關Hgの真空下まで圧
力を低下させて溶媒シクロヘキサノンなどの蒸発物を除
去して、反応生成物を単離した。
この単離した反応生成物を分析した結果、この反応生成
物は極限粘度[ηコが0.58 dfJ/gであり、ま
た末端基の約90%はグリシジル基であり、残りの約1
0%はp−しドロキシフェニル基、4−ヒドロキシ−3
−フェニル−フェニル基あるいは4−ヒドロキシ−2−
フェニル−フェニル基を主体とするポリヒドロキシポリ
エーテルであることがわかった。
サンプリングをした残りの反応液に対して4−エチルフ
ェノール36.7部および水酸化テl−ラエチルアンモ
ニウムの20%水溶液0.2部の混合液を添加して、再
び還流下に約170℃で約120分間撹拌下に反応させ
た。ついで、系の還流を止め、留出物は系外に留去され
るように装置を変更したのち、温度を約170℃から2
50℃まで約60分間をかけて昇温するとともに、留出
物の発生か止った時点で、系を減圧に操作して最終的に
は、系を約2 mm HQまで減圧にした。
さらに約250℃で約2II1mHgの減圧下約6゜分
間保持して、溶媒シクロヘキサノンや末端基封止剤とし
て用いた4−エチルフェノールの未反応のものなど蒸発
物を完全に留去させた。
系を窒素によって常圧にもどし、この反応生成物を反応
槽からストランド状に抜き出し、水中に浸漬して冷却し
たのち、裁断してペレット化し、得られたペレッ1〜を
約50℃で減圧下に乾燥した。
このようにして得られたペレットを分析した結果、極限
粘度[η]は0.57 d層/gであり、またカラス転
移温度は57℃であり、またその末端基の約80%は4
−エチルフェニル基であり、また残りの末端基(約20
%)は、主にp−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキ
シ−2−フェニル−フェニル基あるいは4−ヒドロキシ
−3−フェニル−フェニル基であり、またグリシジル基
は完全に消滅されたハイドロキノンとフェニルハイドロ
キノンとの割合か82:18であるポリヒドロキシポリ
エーテルであった。
またそのペレットの色相を調べた結果、明度(L値)は
57.5であり、また蒸着色度(b値)は13.9であ
った。
さらに、そのポリヒドロキシポリエーテルをプレス成形
機によって約200 ’C150kg/cJの条件で圧
縮成形して厚みが約200μのシーl〜を作製した。
このプレスシートの曇り度(HAZE )は2.0%で
あり、透明性が優れていた。またこのシー1〜の屈折率
は1.602であった。まなこのシートの機械的性質を
測定した結果は、引張破断強度4.50kg/cd、引
張破断伸び80%、および引張弾性率26000kg/
−であり、強度が優れたものであった。さらにそのカス
バリヤー性を調べた結果、炭酸カス透過係数は0 、8
4ml−I1m/r+f −day −atm 、また
酸素カス透過係数は0.26mlrnm / rr?−
day  + atmであった。
つぎにこのプレスシートを二軸延伸装置を用いて温度的
70℃〜約85℃、l Q m / 5f3Cの条件で
縦軸方向および横軸方向にそれぞれ3倍に同時延伸した
結果、厚みか約22μmの二軸延伸フィルムが作製でき
た。このフィルムの機械的性質を測定した結果は、引張
破断強度が480kg/cd、伸び42%、および引張
弾性率32000kg/cdであった。
さらにこの二軸延伸フィルムのカスバリヤー性を測定し
た結果、炭酸カス透過係数は0.81m1− mm /
 rr? −day Hatm 、また酸素カス透過係
数は0.24 ml ・run/ rd ・day H
atmであった。
参考例2〜5 参考例1において、フェニルハイドロキノンのかわりに
表1に記載したの三核芳香族ジオールを表1に記載した
量で用い、またシクロヘキサノン表1に記載した量で使
用し、さらに4−エチルフェノールの代わりに表1に記
載したm個芳香族アルコールを末端封止剤として使用し
、その使用量を表1に記載の量で用いる以外は、同様に
してハイドロキノンと表1記載の芳香族ジオールとのコ
ポリヒドロキシポリエーテルをそれぞれ製造した。
それらのコポリヒドロキシポリエーテルの性状は表1記
載の通りであった。
これらのコポリヒドロキシポリエーテルの末端基におい
て、表1記載の末端基以外のものはいすれもハイドロキ
ノンに由来する4−ヒドロキシフェニル基および三核芳
香族ジオールに由来する基か主体であり、いずれのポリ
ヒドロキシポリエーテル中にもクリシジル基は含有され
ていなかった。
さらに、これらのコポリヒドロキシポリエーテルを用い
て、参考例1と同様にして作製したプレスシートおよび
二軸延伸フィルムの物性はそれぞれ表1記載の通りであ
った6 髪1互下 9fJ−例3において、ハイドロキノンジグリシジルエ
ーテルおよびそのオリゴマーに対するハイドロキノンの
使用量を表2記載の通りとし、また溶媒シクロヘキサノ
ンの使用量を表2記載の通りとし、さらにフェノールの
使用量を表2記載の通りとする以外は、同様にしてハイ
ドロキノンと26−ナフタリンシオールとのコポリヒド
ロキシポリエーテルを製造した。
これらのコポリヒドロキシポリエーテルの性状は、表2
記載の通りであった。
これらのコポリヒドロキシポリエーテルは、末端基は主
にフェニル基であり、フェニル基以外の末端基としては
、主に4−ヒドロキシフェニル基および6−ヒドロキシ
−2−ナフトエ基であり、いずれもグリシジル基はまっ
たく含有されていなかった。
さらにこれらのコポリヒドロキシポリエーテルを用いて
、参考例3と同様にして作製したプレスシートおよび二
軸延伸フィルムの物性はそれぞれ表1記載の通りであっ
た。
参考例9〜12 参考例4において、水酸化テトラエチルアンモ−ラムの
20%水溶液のかわりに、表3記載の触媒を表3記載の
1用いるとともに、0−メトキシフェノールとともに表
3記載の触媒を表3記載の量添加する以外は同様にして
、ハイドロキノンと4.4−ジヒドロキシジフェニルと
のコポリヒドロキシポリエーテルを製造した。
これらのコポリヒドロキシポリエーテルの性状は、表3
記載の通りであった。またこれらのコポリヒドロキシポ
リエーテルの末端基は、主に4−メトキシフェニル基で
あり、4−メトキシフェニル基以外の末端基は4−ヒド
ロキシフェニル基および4−(4−ヒドロキシ)ジフェ
ニル基であり、いずれもクリシジル基はまったく含有さ
れていなかった。
さらに、これらのコポリヒドロキシポリエーテルを用い
て、参考例4と同様にして作製したプレスシートおよび
二軸延伸フィルムの物性はそれぞれ表3記載の通りであ
った。
参考例13〜14 参考例4において、ハイドosk(ノンジクリシジルエ
ーテルおよびそのオリゴマーと反応させるために用いる
ハイドロキノンおよび4,4゛−ジヒドロキシジフェニ
ルの量をそれぞれ表4記載の通りとし、またシクロヘキ
サノンの量を表4記載の通りとする以外は同様にして、
ハイドロキノンと4,4−ジヒドロキシジフェニルとの
コポリヒドロキシポリエーテルを製造した。
これらのコポリヒドロキシポリエーテルの性状は、それ
ぞれ表4記載の通りであった。またこれらのコポリヒド
ロキシポリエーテルの末端基は、主に4−メトキシフェ
ニル基であり、4−メトキシフェニル基以外の末端基は
、主に4−ヒドロキシフェニル基および4−(4°−ヒ
ドロキシ)ジフェニル基をであり、いずれもクリシジル
゛基はまったく含まれていなかった。
さらに、これらのコポリヒドロキシポリエーテルを用い
て、参考例4と同様にして作製したプレスシートおよび
二軸延伸フィルムの物性はそれぞれ表4記載の通りであ
った。
比較参考例1 参考例1において、ハイドロキノンジグリシジルエーテ
ルおよびそのオリゴマーと反応させるフェニルハイドロ
キノンを用いずに、ハイドロキノンのみを103.5部
用い、またシクロヘキサノンの量を160部とする以外
は、同様にしてハイドロキノンポリヒドロキシポリエー
テルを製造した。
得られたハイドロキノンポリヒドロキシポリエーテルの
性状は、極限粘度[η]が055dJ/gであり、また
カラス転移温度は62℃であり、またその末端基の約8
0%は主にフェニル基であり、また残り(約20%)は
主に4−ヒドロキシフェニル基であり、またクリシジル
基は完全に消滅された構造を有していた。
このペレットの色相を調べた結果、明度(L値)は62
3であり、蒸着色度(b値)は13.5であった。
また、このハイドロキノンポリヒドロキシポリエーテル
の参考例1と同様にプレス成形して作製したプレスシー
トの曇り度(+1A2E)は2.5%であり、また屈折
率は1.597であった。
またこのシートの機械的性質を測定した結果は、引張破
断強度455kg/cJ、伸び78%および引張弾性率
29000kg/a&であった。さらにその炭酸カスバ
リヤー性を測定した結果、透過係数は0.76ml −
mm/rr? −day  −atr+であった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に一軸延伸
して作製した厚みが約22μの二軸延伸フィルムの機械
的性質を測定した結果は、引張破断強度465kg/a
!、伸び37%および引張弾性率34000kg/−で
あった。
さらにこの二軸延伸フィルムのカスバリヤー性を測定し
た結果、炭酸カス透過係数は0.75nol・關/rr
? −day −atn 、また酸素カスバリヤー性は
0.21rol・nun/rrl’daV−aj、TI
であった。
参考例15 参考例1におけるハイドロキノンジグリシジルエーテル
およびそのオリゴマーの製造において、ハイドロキノン
のかわりにハイドロキノン1541部とレゾルシン66
1部との混合物を用いる以外は、同様に反応させて、ハ
イドロキノンおよびレゾルシンのジグリシジルエーテル
およびそれらのオリゴマーを製造しな。
得られたハイドロキノンとレゾルシンとのジグリシジル
エーテルおよび゛それらのオリゴマーの収量は3988
部であり、またそれらのエポキシ当量は1.39 g/
eQ (エポキシ基含有量ニア、19eQ/kg)であ
った。
ついで上記のハイドロキノンおよびレゾルシンのジグリ
シジルエーテルおよびそれらのオリゴマー278部、ハ
イドロキノン59.5部、14−ジヒドロキシナフタレ
ン64,1部、メチルイソブチルケト2214部および
水酸化テトラエチルアンモニウムの20%水溶io、7
部を撹拌装置および加圧下に還流できる装置を装備した
オートクレーブに仕込み、槽内を充分に窒素置換したの
ち、窒素雰囲気下撹拌下に約150’Cまで昇温し、約
120分間反応させた。
このときの系の圧力は約2.8 kg / aflであ
り、溶媒メチルイソブチルケトンはゆるやかに還流して
いた。ついでこの系を約170℃まで昇温し、約120
分間反応させた。このときの系の圧力は約5.2h、(
/−であり、このときもメチルイソブチルケトンがゆる
やかに還流するように調節した。
この系に叶クレゾール32.4部を圧入し、さらに約1
70℃で約120分間反応させた。
ついで、系を徐々に脱圧するとともに、蒸発する溶媒メ
チルイソブチルケトンなどの蒸発物は、凝縮器を通して
冷却液化さぜ、系外に留去さぜた。
反応系の温度を約170℃から約250℃まで約60分
間をかけて昇温するとともに、系を減圧に操作して最終
的には系を約2 mm HQまで減圧にした。ついでさ
らに約250℃で約2闘HQの減圧下約60分間保持し
て、溶媒メチルイソブチルケトンおよび末端封止剤とし
て用いたp−クレゾールの未反応のものなど蒸発物を完
全に系外に留去した。
ついで系を窒素によって常圧にもどし、その反応生成物
をオートクレーブからストランド状に抜き出し、水中に
浸漬して冷却したのち裁断してペレット化した。
このようにして得られたペレットを分析した結果、極限
粘度[η]は0.56dj/gであり、またカラス転移
温度は55℃であり、またその末端基の約80%はp−
トリル基であり、また残りの約10%はp−ヒドロキシ
フェニル基およびm−ヒドロキシフェニル基を主体とす
るものであり、またグリシジル基は完全に含有されてい
ないハイドロキノンとレゾルシンと1.4−ジヒドロキ
シナフタレンとの割合か64:18:18であるコポリ
ヒドロキシポリエーテルであった。
このペレットの明度(L値)は56.9であり、また黄
着色度(b値)は13.7であった。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを用いて参考
例1と同様にプレス成形して作製した厚みか約200J
J、mのプレスシートの曇り度(HA2E )は1.9
%であり、またその屈折率は1.601であった。また
このプレスシートの引張破断強度は440+qr/−で
あり、伸びは80%であり、引張弾性率は27000k
g/−であった6またこのプレスシー1〜の炭酸カス透
過係数は0.75m1・mm / rrr−day H
ajllであった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に二軸延伸
して作製した厚みが約22μの二軸延伸フィルムの引張
破断強度は490kg/、ffl、仲ひは48%、引張
弾性率は33000kg/cIIlであった。
さらにその二軸延伸フィルムのガスバリヤ−性を測定し
た結果は、炭酸ガス透過係数は0.73m1 ・mm 
/ rrf’ ・day + ajF =また酸素カス
透過係数は0 、23ml −rhm/rK −day
 −atmであった。
11皿11 参考例15のコポリヒドロキシポリエーテルの製造にお
いて、原料とし、用いた1、4−ジヒドロキシナフタレ
ンのかわりに4.4−ジヒドロキシジフェニルエーテル
80.9部を用い、さらに末端封止剤として用いたp−
クレゾールのかわりにp−メトキシフェノール37.2
部を用いる以外は同様にしてハイドロキノン、レゾルシ
ンおよび44°−ジヒドロキシジフェニルエーテルのコ
ポリヒドロキシポリエーテルのペレッ1〜を製造した。
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[η]は
0.60(Ij/gであり、カラス転移温度は62℃で
あり、またその末端基の約80%はp−メトキシフェニ
ル基で封止されており、またグリシジル基はまったく含
有されていないハイドロキノンとレゾルシンと4,4°
−ジヒドロキシジフェニルエーテルとの割合か65:1
8:18であるコポリヒドロキシポリエーテルであった
。そのペレットの明度(L値)は64.5であり、また
黄着色度(b値)は9.6であった。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを参考例1と
同様にプレス成形して作製した厚みが約200μmのプ
レスシートトの曇り度(11八Z[)は2.4%であり
、またその屈折率は1.603であった。またこのプレ
スシートの引張破断強度は460kg/−であり、伸び
は87%であり、引張弾性率は290001qr/−で
あった。またこのプレスシートの炭酸カス透過係数は0
.98m1−mm/ld −day −atmであった
うさらに、そのプレスシートを参考例1と同様に一軸延
伸して作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの
引張破断強度は490kg/cJ、伸びは45%、引張
弾性率は34000kf/cdであった。さらにその二
軸延伸フィルムのカスバリヤー性を測定した結果、炭酸
カス透過係数は0.95m1 ・mm / rrr−d
ay HajlN 、また酸素カス透過係数は0 、2
8ml ・mm/ g−day 、ailllであった
参考例17 参考例1におけるポリヒドキシポリエーテルを製造した
ときに用いたのと同じ装置を用いて、参考例15におけ
るハイドロキノンおよびレゾルシンのジグリシジルエー
テルおよびそのオリゴマー278部、ハイドロキノン5
95部、2,6−ナフタリンシオール64,1部、シク
ロへキサノン172部および水酸化テトラエチルアンモ
ニウムの20%水溶液0.7部を仕込んで、参考例1と
同様に反応し、さらにフェノール28.2部で末端封止
反応を行なって、ハイドロキノン、レゾルシンおよび2
,6−ナフタリンジオールのコポリヒトロキシボリエー
テルのベレッI〜を製造しな。
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[η1は
0.57  dj /gであり、カラス転移温度は67
℃であり、またその末端基の約80%はフェニル基で封
止されており、クリシジル基はまったく含有されていな
いハイドロキノンとレゾルシンと2,6−ナフタリンジ
オールとの割合が64゜18:18であるコポリヒドロ
キシポリエーテルであった。またそのペレットの色相を
測定した結果、明度(L値)は61.9であり、また蒸
着色度(b値)は10.5であった。
また、そのコポリしドロキシポリエーテルを用いて参考
例1と同様にプレス成形して作製した厚みか約200μ
mのプレスシートの曇り度(11^2E)は2.9%で
あり、またその屈折率は1.612であった。またこの
プレスシートの引張破断強度は490に+r/−であり
、仲ひは76%て゛あり、引張弾性率は30000ki
r/aJであった。またこのプレスシー1〜の炭酸カス
透過係数は0−57m1・nm / rrr−day 
Hatrrlであった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に軸延伸し
て作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの引張
破断強度は510kg/afl、伸びは44%、引張弾
性率は36000yt/cJであった。
さらにその二軸延伸フィルムのカスバリヤー性を測定し
た結果は、炭酸カス透過係数は0.55m1− rqm
/r+f −day −atm 、また酸素カス透過係
数は0 、20+t+I □ rnm/rrf−day
 Hatlllであった。
参考例18〜19 参考例17において、2,6−ナフタリンジオールのか
わりに表5記載の三核芳香族ジオールを表5記載の通り
用い、また溶媒シクロヘキサノンの量を表5記載の通り
とし、さらにフェノールのかわりに表5記載の一価の芳
香族アルコールを表5記載の通りに用いる以外は同様に
してコポリヒドロキシポリエーテルを製造した。
これらのコポリヒドロキシポリエーテルの性状はそれぞ
れ表5記載の通りであった。またこれらのコポリヒドロ
キシポリエーテルの末端基においてはいずれもジグリシ
ジルエーテルは含まれていなかった。
さらに、これらのコポリヒドロキシポリエーテルを用い
て、参考例1と同様にして作製したプレスシートおよび
二軸延伸フィルムの物性は、それぞれ表5記載の通りで
あった。
参考例20 参考例1におけるハイドロキノンジグリシジルエーテル
およびそのオリゴマーの製造において、ハイドロキノン
のかわりにハイドロキノン881部およびレゾルシン1
321部の混合物を用いる以外は同様に反応させて、ハ
イドロキノンおよびレゾルシンのシダリシジルエーテル
およびそれらのオリゴマーを製造した。
得られたハイドロキノンおよびレゾルシンのジグリシジ
ルエーテルおよびそれらのオリゴマーの収量は3970
部であり、またそれらのエポキシ当量は144g/eQ
(エポキシ含有率694eQ/kg)であった。
ついで上記のハイドロキノンおよびレゾルシンのジグリ
シジルエーテルおよびそれらのオリゴマー288部、ハ
イドロキノン59.5部、2,6−ナフタリンジオール
641部、シクロヘキサノン176部および水酸化テト
ラエチルアンモニウムの20%水溶液07部を参考例1
におけるポリヒドロキシポリエーテルを製造したときに
用いたと同じ装置に仕込んて、参考例1と同様に反応し
、さらにフェノール28.2部を用いて末端封止反応を
行なって、ハイドロキノン、レゾルシンおよび2,6−
ナフタリンジオールのコポリヒトo−+5シボリエーテ
ルのペレッl−を製造した。
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[η]は
0.63d、Il/fであり、カラス転移温度は64℃
であり、またその末端基の約80%はフェニル基で封止
されており、またグリシジル基はまったく含有されてい
ないハイドロキノンとレゾルシンと26−ナフタリンジ
オールとの割合か4、7 : 36 : 17であるコ
ポリヒドロキシポリエーテルであった。またそのペレッ
1〜の色相を測定した結果、明度(L値)は60.6で
あり、また蒸着色(b値)は10.4であった。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを参考例1と
同様にプレス成形して作製した厚みが約200μmのプ
レスシートの曇り度(HA2E )は2.2%であり、
またその屈折率は1611であった。またこのプレスシ
ートの引張破断強度は470kg/a(であり、伸びは
79%であり、引張弾性率は29000kg/−であっ
た、またこのプレスシートの炭酸カス透過係数は0.5
6m1・mm/ rr? −day  −atmであっ
た。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に軸延伸し
て作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの引張
破断強度は490kg/cJ、伸びは48%、引張弾性
率は35000kg/a&であった。さらにその二軸延
伸フィルムのカスバリヤー性を測定した結果は、炭酸カ
ス透過係数は0.54 ml −mm/rtf −da
y −atn 、また酸素カス透過係数は0 、20m
l ・mm/ rr?−day −atmであった。
参考例21〜24 参考例20において用いたと同じハイドロキノンおよび
レゾルシンのジグリシジルエーテルおよびそれらのオリ
ゴマー288部を用いるとともに、ハイドロキノンの使
用量を表6記載の通りとし、またハイドロキノンの一部
をレゾルシンにかえて表6記載の使用量を用い、また2
、6−ナフタリンジオールのかわりに表6記載の三核芳
香族ジオールを表6記載の通り用い、さらに溶媒シクロ
ヘキサノンの使用量を表6記載の通りとする以外は、参
考例20と同様に反応して、さらに表6記載のm個芳香
族アルコールを表6記載の通り用いて末端封止してコポ
リヒドロキシポリエーテルのペレットを製造した。
そのペレットの分析を行なった結果、コポリヒドロキシ
ポリエーテルの性状は、表6記載の通りであり、いずれ
もグリシジル基はまったく含まれていないことが確認さ
れた。
またそのペレットを参考例1と同様にプレス成形して作
製しな厚みが約200μmのプレスシートの物性は、そ
れぞれ表6記載の通りであった。
また、それらのプレスシー1〜を用いて参考例1と同様
に二軸延伸して作成した二軸延伸フィルムの物性はそれ
ぞれ表6記載の通りであった。
比較参考例2 参考例15のコポリヒドロキシポリエーテルの製造にお
いて、1,4−ナフタリンジオールを用いず、またハイ
ドロキノンの使用量を103.5部とし、また溶媒シク
ロヘキサノンの使用量を164部とする以外は、同様に
反応させ、さらにフェノール28.2部を用いて末端封
止してハイドロキノンとレゾルシンとのコポリヒドロキ
シポリエーテルのペレットを製造した。
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[η]は
0.57dj/fであり、カラス転移温度は60℃であ
り、またその末端基の約80%はフェニル基で封止され
ており、またグリシジル基はまったく含有されておらず
、ハイドロキノンとレゾルシンとの割合か82:18で
あるコポリヒドロキシポリエーテルであった。・ またそのペレットの色相を測定した結果、明度(L値)
は64.0であり、また黄着色度(b値)は9.6であ
った。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを参前例1と
同様にプレス成形して作製した厚みか約200u、mの
プレスシートの曇り度(H^ZE)は2.4%であり、
またその屈折率は1.596であった。またこのプレス
シートの引張破断強度は430kg/aflであり、仲
ひは81%であり、引張弾性率は27000kg/−で
あった6またこのプレスシートの炭酸カス透過係数は0
.74m1・「m/rrf’ −day  −atmで
あった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に二軸延伸
して作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの引
張破断強度は450kg/cJ、伸びは47%、引張弾
性率は33000kg/−であった。さらにその二軸延
伸フィルムのカスバリヤー性を測定した結果は、炭酸ガ
ス透過係数は0、74m1−mm/rrr・day−a
tm−また酸素カス透過係数は0.21m1・mm/r
r?・da11+ −atmであった。
比較参考例3 参考例20のコポリヒドロキシポリエーテルの製造にお
いて、1,4−ナフタリンジオールを用いず、またハイ
ドロキノンの使用量を103.5部とし、また溶媒シク
ロヘキサノンの使用量を168部とする以外は同様に反
応し、さらにフェノール28.2部を用いて末端封止し
てハイドロキノンとレゾルシンとのコポリしドロキシポ
リエーテルのペレットを製造した。
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[η]は
0.58dJ/gであり、カラス転移温度は58℃であ
り、またその末端基の約80%はフェニル基で封止され
ており、またグリシジル基はまったく含有されておらず
、ハイドロキノンとレゾルシンとの割合か64:36で
あるコポリヒドロキシポリエーテルであった。そのペレ
ットの色相を測定した結果、明度(L値)は63.1で
あり、また黄着色度(b値)は104であった。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを参考例1と
同様にプレス成形して作製した厚みが約200μmのプ
レスシートの曇り度(HAZE )は2.2%であり、
またその屈折率は1.596であった。またこのプレス
シートの引張破断強度は410kg/−であり、仲ひは
85%であり、引張弾性率は26000kg/−であっ
た6まなこのプレスシートの炭酸カス透過係数は0.7
4m1・「m/rd −daV −atllであった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に一軸延伸
して作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの引
張破断強度は420kg/a4t、伸びは47%、引張
弾性率は32000kg/c+&であった。さらにその
二軸延伸フィルムのカスバリヤー性を測定した結果は、
炭酸カス透過係数は0 、75ml ・rnm/rrr
 ・day Hatlll 、また酸素カス透過係数は
0 、22ml ・rnm/rrf’−day Hat
IIlであった。
用事Jシ4億」。
参考例20のコポリヒト0キシポリエーテルの製造にお
いて、ハイドロキノンのかわりにレゾルシン37.4部
を用い、また2、6−ナフタリンジオールの使用量を9
6.1部とし、さらに溶媒シクロヘキサノンの使用量を
181部とする以外は同様に反応し、さらにフェノール
28.2部を用いて末1止してハイドロキノン、レゾル
シンおよび2.6−ナフタリンジオールのコポリヒドロ
キシポリエーテルのペレットを製造した。
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[η]は
0.53dj/gであり、カラス転移温度は46℃であ
り、またその末端基の約80%はフェニル基で封止され
ており、またグリシジル基はまったく含有されておらす
、ハイドロキノンとレゾルシンと2,6−ナフタリンジ
オールとの割合か24:51:25であるコポリヒドロ
キシポリエーテルであった。またそのペレッl〜の色相
を測定した結果、明度(L値)は58.7であり、また
黄着色度(b値)は14.6であった。
また、そのコポリヒドキシポリエーテルを参考例1と同
様にプレス成形して作製した厚みが約200μmのプレ
スシートの曇り度(■^2E)は2.7%であり、また
その屈折率は1.613であった。しかしこのプレスシ
ートの引張破断強度は260kf/aJであり、仲ひは
93%であり、引張弾性率は19000kg/clであ
り、シートの強度の面では参考例で示したコポリしドロ
キシポリエーテルに比べて劣っていた。
また、このプレスシートを用いて参考例1と同様の条件
で二軸延伸フィルムの作製を試みたが、均一な延伸かで
きなかった。
比較参考例5 参考例20のコポリヒドロキシポリエーテルの製造にお
いて、ハイドロキノンのかわりにレゾルシン59.5部
を用い、また2、6−ナフタリンジオールのかわりに4
,4−ジヒドロキシジフェニル74.5部を用い、さら
に溶媒シクロヘキサノンの量を181部とする以外は同
様にして反応し、さらにフェノールのかわりにp−メト
キシフェノール37.2部を用いて末端封止して、ハイ
ドロキノンとレゾルシンおよび4,4−ジヒドロキシジ
フェニルとのコポリヒドキシポリエーテルのペレットを
製造した。
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[η]は
0.52dfJ/gであり、カラス転移温度は33℃で
あり、またその末端基の約80%はp−メトキシフェニ
ル基で封止されており、またグリシジル基はまったく含
有されておらず、ハイドロキノンとレゾルシンと4,4
−ジしドロキシジフェニルとの割合が24:59:17
であるコポリヒドロキシポリエーテルであった。またそ
のペレットの色相を測定した結果、明度(L値)は59
、Oであり、黄着色度(b値)は15.5であった。
つぎに、このコポリヒドロキシポリエーテルを用いて、
参考例1と同様にプレス成形を試みな。
その結果、得られたプレスシートは常温では軟らかく、
容易に変形を起こし、また少しの加熱で粘着性を示し、
参考例において示したプレスシートとは性状を異にして
いた。
参考例25 参考例1におけるハイドロキノンジグリシジルエーテル
およびそのオリゴマーの製造において、ハイドロキノン
のかわりにフェニルハイドロキノン3724部を用いる
以外は同様に反応させて、フェニルハイドロキノンのジ
グリシジルエーテルおよびそのオリゴマーを製造した。
得られたフェニルハイドロキノンのジグリシジルエーテ
ル及びそのオリゴマーの収量は5436部であり、また
そのエポキシ当量は173g/eq(エポキシ含有量:
 5 、78eQ/kg)であった。
ついで、参考例1におけるハイドロキノンジグリシジル
エーテルおよびそのオリゴマー222部、上記のフェニ
ルハイドロキノンのジグリシジルエーテルおよびそのオ
リゴマー138.4部、ハイドロキノン103.5部、
溶媒シクロへキサノン202部および水酸化テトラエチ
ルアンモニウムの20%水溶液0.7部を参考例1にお
けるコポリヒドロキシポリエーテルを製造したときに用
いたと同じ装置に装填して、参考例1と同様に反応し、
さらにフェノール28.2部を用いて末端封止反応を行
なって、ハイドロキノンおよびフェニルハイドロキノン
のコポリしドロキシポリエーテルのペレットを製造した
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[η]は
0.63dj/gであり、カラス転移温度は55℃であ
り、またその末端基の約80%はフェニル基で封止され
ており、またグリシジル基はまったく含有されておらず
、ハイドロキノンとフェニルハイドロキノンとの割合が
77 : 23であるコポリヒドロキシポリエーテルで
あった。そのペレッ1への色相を測定した結果、明度(
L値)は58.1であり、蒸着色度(b値)は12.1
であった。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを参考例1と
同様にプレス成形して作製した厚みか約200μmのプ
レスシートの曇り度(HA2E )は1.8%であり、
またその屈折率は1.603であった。またこのプレス
シートの引張破断強度は370kg/a(であり、伸び
は93%であり、引張弾性率は24000府/dであっ
た6またこのプレスシートの炭酸カス透過係数は0.8
6m1・關/rr? −day  −atnであった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に二軸延伸
して作製した厚みが約22μmの二軸延伸フィルムの引
張破断強度は420 kg / cd、仲ひは65%、
引張弾性率は29000kg/adであった。さら、に
その二軸延伸フィルムのカスバリヤー性を測定した結果
は、炭酸カス透過係数は0、86ml ・rhm/rd
 ・day + atTI、また酸素カス透過係数は0
.27m1・mm/rrf−day−atmであった。
参考例26 参考例1におけるハイドロキノンジグリシジルエーテル
およびそのオリゴマーの製造において、ハイドロキノン
のかわりに2,6−ナフタリンジオール3204部を用
いる以外は同様に反応させて、2.6−ナフタリンジオ
ールのジグリシジルエーテルおよびそのオリゴマーを製
造した。
得られた2、6−ナフタリンジオールのジグリシジルエ
ーテルおよびそのオリゴマーの収量は、5540部であ
り、そのエポキシ当量は182g/eQ(エポキシ含有
量: 5 、49eQ/kg)であった。
ついで参考例1におけるハイドロキノンジグリシジルエ
ーテルおよびそのオリゴマー222部、上記の2,6−
ナフタリンジオールのジグリシジルエーテルおよびその
オリゴマー145.2部、ハイドロキノン103.5部
、溶媒シクロへキサノン205部および水酸化テトラエ
チルアンモニウムの20%水溶液0.7部を参考例1に
おけるコポリヒドロキシポリエーテルを製造したときに
用いたと同じ装置に装填して、参考例1と同様に反応し
、さらにフェノール28.2部を用いて末端封止反応を
行なって、ハイドロキノンおよび26ナフタリンジオー
ルのコポリヒドロキシポリエーテルのベレットを製造し
な。
そのベレットの分析を行なった結果、極限粘度[ηコは
0.66dj/gであり、カラス転移温度は74℃であ
り、またその末端基の約80%はフェニル基で封止され
ており、またグリシジル基はまったく含有されておらず
、ハイドロキノンと2.6−ナフタリンジオールとの割
合が74 : 26であるコポリヒドロキシポリエーテ
ルであった。
そのベレットの色相を測定した結果、明度(L値)は6
0.9であり、また蒸着色度(b値)は13.0であっ
た。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを参考例1と
同様にプレス成形して作製した厚みが約200μmのプ
レスシートの曇り度(11^7F)は3.7%であり、
またその屈折率は]、、61.6であった。またこのプ
レスシートの引張破断強度は580m/dであり、伸び
゛は64%であり、引張弾性率は35000kg/−で
あった。まなこのプレスシートの炭酸ガス透過係数は0
.50m1・mm/rf−day  −atr+であっ
た。
さらに、そのプレスシー1〜を参考例1と同様に一軸延
伸して作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの
引張破断強度は670kg/cJ、伸びは32%、引張
弾性率は44000m/cdであった。さらにその二軸
延伸フィルムのカスバリヤー性を測定した結果は、炭酸
カス透過係数は0 、50ml ・nm/rril−d
ay + atm 、また酸素カス透過係数は0 、1
8ml ・++m+/ rr? ・day Haill
lてあった。
参考例27 参考例1におけるハイドロキノンジグリシジルエーテル
およびそのオリゴマーの製造において、ハイドロキノン
のかわりに4,4−ジヒドロキシジフェニル3724部
を用いる以外は同様に反応させて、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルのジグリシジルエーテルおよびそのオリ
ゴマーを製造した。
得られな4,4°−ジヒドロキシジフェニルのジグリシ
ジルエーテルおよびそのオリゴマーの収量は5540部
であり、またそのエポキシ当量は1、62 g/eq 
(エポキシ含有量: 6 、17eQ/kg)であった
ついで参考例15におけるハイドロキノンとレゾルシン
とのジグリシジルエーテルおよびそれらのオリゴマー2
26.8部、上記の44−ジヒドロキシジフェニルのジ
グリシジルエーテルおよびそのオリゴマー130.0部
、ハイドロキノン103.5部、溶媒シクロヘキサノン
200部および水酸化テトラエチルアンモニウムの20
%水溶液0.7部を参考例1におけるコポリヒドロキシ
ポリエーテルを製造したときに用いたと同し装置45 置に装填して、参考例1と同様に反応し、さらにp−メ
トキシフェノール37.2部を用いて末端封止反応を行
なって、ハイドロキノンおよび4,4−ジヒドロキシジ
フェニルのコポリヒドロキシポリエーテルのペレットを
製造した。
そのペレッ1〜の分析を行なった結果、極限粘度[η]
は0.68d、ll/fであり、カラス転移温度は75
℃であり、またその末端基の約80%はp−メ1〜キシ
フェニル基で封止されており、またクリシジル基はまっ
たく含有されておらず、ハイドロキノンとレゾルシンと
4,4°−ジヒドロキシジフェニルとの割合か69:1
1:20であるコポリヒドロキシポリエーテルであった
。そのペレットの色相を測定した結果、明度(L値)は
60.3であり、また蒸着色度(b値)は12.1であ
った。
また、そのコポリしドロキシポリエーテルを参考例1と
同様にプレス成形して作製した厚みか約200μmのブ
レスシー1への曇り度(]1八2E)は3.3%であり
、またその屈折率は1.613であった。またこのプレ
スシートの引張破断強度は530kg/cJであり、仲
ひは70%であり、引張弾性率は31000kg/−で
あった。またこのプレスシートの炭酸カス透過係数は0
.77[111・lIm/rrF −day −atr
+であった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に二軸延伸
して作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの引
張破断強度は600kg/a&、仲ひは37%、引張弾
性率は39000kg/−であった。さらにその二軸延
伸フィルムのカスバリヤー性を測定した結果、炭酸カス
透過係数は0.74m1 ・mrn/ rr?−day
 −ajlll 、また酸素カス透過係数は0 、20
ml ・rnm/ rd−day Hatmであった。
参考例28 撹拌機、留出留分を分液した際、上層のみを反応槽に戻
す分液器を装備した蒸留装置、および連続液体供給装置
を装備した反応槽中にハイドロキノン2202部、エピ
クロルヒドリン2406部およびシクロへキサノン36
80部を装填し、撹拌下に系の温度を約70’Cに保ち
ながら50%水酸化ナトリウム水溶液120部を添加し
、ついで約60分間をかけて系の温度を撹拌下に約10
0℃まで昇温しな。ついで、この系に50%水酸化ナト
リウム水溶液2168部を約90分間かけて供給した。
このとき、水がシクロヘキサノンを伴って留去されるの
で分液ののちシクロヘキサノンのみを反応槽に返還した
。このような操作は50%水酸化ナトリウム水溶液を供
給後約60分間継続された。
ついで、この系に水5000部を供給して撹拌後静置し
て二層に分離させ、水層の方を除去して反応液を洗浄し
な。このような水5000部を用いる洗浄操作はさらに
2回繰返された。
この反応液に10%リン酸二水素ナトリウム水溶液を4
06部添加し、約60℃で約15分間撹拌後さらにこの
系に水5000部を添加して撹拌し、静置して分液洗浄
した。さらにこのような洗浄操作はさらに1回繰返され
た。
ついでこの系を約90℃で減圧下に蒸留し、水および溶
媒シクロヘキサノンを共沸させて留去しな。この蒸留は
系中の水が留去されて留出液が相に分液されなくなるま
で継続された。
このようにして得られた反応液であるシクロヘキサノン
溶液の一部を採集して約110℃で高真空下に溶媒シク
ロヘキサノンを留去した結果、この反応液中の反応物濃
度は66.5%であることかわかった。
また、このシクロヘキサノンか除去された反応物の分析
を行なった結果、それはエポキシ当量が310g/eQ
(エポキシ含有量3 、23eQ/kg)のハイドロキ
ノンジクリシシルエーデルのオリゴマーであることかわ
かった。
ついで、上記のようにして得られたハイドロキノンジク
リシジルエーテルのオリゴマーの溶液466部、4,4
−ジヒドロキシジフェニル87.5部、シクロへキサノ
ン14部および水酸化テトラエチルアンモニウムの20
%水溶液0.4部を参考例1におけるハイドロキノンと
フェニルハイドロキノンとのコポリヒドロキシポリエー
テルを製造したときに用いたと同じ装置に装填して、参
考例1と同様に反応し、さらにp−メ1へキシフェノー
ル24.8部を用いて末端封止を行なって、ハイドロキ
ノンと4,4°−ジヒドロキシジフェニルとのコポリヒ
ドロキシポリエーテルのペレットを製造した。
そのペレッ1〜の分析を行なった結果、極限粘度[η]
は0.68dj/gであり、カラス転移温度は77℃で
あり、またその末端基の約80%はフェニル基で封止さ
れており、またグリシジル基はまったく含有されておら
ず、ハイドロキノンと4.4−ジヒドロキシジフェニル
との割合が78゜22であるコポリヒドロキシポリエー
テルであった。
またそのペレットの色相を測定した結果、明度(L値)
は59.7であり、また黄着色度(b値)は12.4で
あった。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを参考例1と
同様にプレス成形して作製した厚みが約200μmのプ
レスシー1〜の曇り度(IIAZE>は3.1%であり
、またその屈折率は1.615であった。またこのプレ
スシートの引張破断強度は520kg/cJであり、仲
ひは60%であり、引張弾性率は36000kg/cJ
であった。またこのプレスシートの炭酸カス透過係数は
0.78m1・n+m/rrr −day −atrn
であった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に二軸延伸
して作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの引
張破断強度は610kg/afl、伸びは35%、引張
弾性率は41000kg/adであった。さらにその二
軸延伸フィルムのカスバリヤー性を測定した結果は、炭
酸カス透過係数は0、76m1 ・mm/r+fday
−atm 、、また酸素カス透過係数は0.20m1 
・rnm/rr?−(1ay −atmであった。
11叢又ユ 参考例28におけるハイドロキノンと44−ジヒドロキ
シジフェニルとのコポリヒドロキシポリエーテルの製造
において、4□4−ジヒドロキシジフェニルのかわりに
、2,6−ナフタリンジオール75.3部を、またシク
ロヘキサノンの量を9部用いる以外は同様にして反応し
、さらにフェノール18.8部を用いて末端封止反応を
行なって、ハイドロキノンと2,6−ナフタリンジオー
ルとのコポリヒドロキシポリエーテルのペレットを製造
した。
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[η]は
0.71  dj /gであり、カラス転移温度は73
℃であり、またその末端基の約80%はフェニル基で封
止されており、またグリシジル基はまったく含有されて
おらす、ハイドロキノンと2.6−ナフタリンジオール
との割合が78 : 22であるコポリヒドロキシポリ
エーテルであった。またそのペレットの色相を測定した
結果、明度(L値)は63.1であり、また黄着色度(
b値)は12.5であった。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを参考例1と
同様にプレス成形して作製し・た厚みが約200μmの
プレスシートトの曇り度([1八2E)は3□4%であ
り、またその屈折率は1.613であった。またこのプ
レスシートの引張破断強度は560部g/adであり、
仲ひは80%であり、引張弾性率は32000+qr/
−であった。またこのプレスシートの炭酸ガス透過係数
は0.58+nl・關/、、f −day  −atr
nlであった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に二軸延伸
して作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの引
張破断強度は580kg/afl、伸びは37%、引張
弾性率は43000bg/−であった。さらにその二軸
延伸フィルムのカスバリヤー性を測定した結果は、炭酸
カス透過係数は0、57m1・mm/rrF−day−
ajm 、また酸素カス透過係数は0 、 18ml−
rhm/ITf−day HajPであった。
参考例30 参考例28のハイドロキノンジグリシジルエーテルのオ
リゴマーの製造において、エピクロルヒドリンの使用量
を2221部とする以外は同様にしてハイドロキノンジ
グリシジルエーテルのオリゴマーのシクロヘキサノン溶
液を製造しな。
さらに参考例28と同様にそのシクロヘキサノン溶液の
一部を採集して、溶媒シクロヘキサノンを留去して調べ
た結果、その溶液中の反応物濃度は63.3%であり、
さらにその反応物はエポキシ当量か4.96 g/13
q(エポキシ含有量2,02eQ/に+r)であるハイ
ドロキノンジグリシジルエーテルのオリゴマーであるこ
とかわかった。
ついで、上記のようにして得られたハイドロキノンジグ
リシジルエーテルのオリゴマーのシクロヘキサノン溶液
784部を用い、シクロヘキサノンの添加を行なわない
以外は、参考例2つと同様に反応および末端封止処理を
行なってハイドロキノンと2,6−ナフタリンジオール
とのコポリヒドロキシポリエーテルのペレットを製造し
た。
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[η]は
0.73dj/gであり、カラス転移温度は70℃であ
り、またその末端基の約80%はフェニル基で封止され
ており、またクリシジル基はまったく含有されておらず
、ハイドロキノンと2.6−ナフタリンジオールとの割
合が86:1’lであるコポリヒドロキシポリエーテル
であった。またそのペレットの色相を測定した結果、明
度(L値)は62.2であり、また蒸着色度(b値)は
9.9であった。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを参考例1と
同様にプレス成形して作製した厚みか約200μmのプ
レスシートの曇り度(IIAZE )は3.2%であり
、その屈折率は1.607であった。
またこのプレスシートの引張破断強度は530kg/−
であり、伸びは73%であり、引張弾性率は30000
kg/−であった。まなこのプレスシートの炭酸カス透
過係数は0,64m1・mm / rrf・day −
atmであった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に二軸延伸
して作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの引
張破断強度は580kI?/cJ、仲ひは34%、引張
弾性率は39000kg/c+&であった。
さらにその二軸延伸フィルムのカスバリヤー性を測定し
た結果は、炭酸カス透過係数は0,65nol ・mm
/ rrf −day Hatm 、 4な酸素ガス透
過係数は0.21m1・mm/r#・day−atm 
テあった。
参考例31 参考例28のハイドロキノンジグリシジルエーテルのオ
リゴマーの製造において、ハイド0キノンのかわりにハ
イドロキノン1542部と44−ジヒドロキシジフェニ
ルケトン1286部との混合物を用い、またエピクロル
ヒドリンの使用量を2128部とし、さらにシクロヘキ
サノンの使用量を4400部とする以外は同様にしてハ
イドロキノンと4,4°−ジヒドロキシジフェニルケト
ンとのジグリシジルエーテルのオリゴマーのシクロヘキ
サノン溶液を製造した6 さらに参考例28と同様にそのシクロヘキサノン溶液の
一部を採集して調べた結果、その溶液中の反応物の濃度
は60.6%であり、さらにその反応物はエポキシ当量
が798g/eQ(エポキシ含有量1 、25eQ/k
g)であるハイドロキノンと4.4−ジヒドロキシジフ
ェニルケトンとのジグリシジルエーテルのオリゴマーで
あることがわがっな。
ついで、上記のようにして得られたハイドロキノンと4
,4−ジヒドロキシジフェニルケトンとのオリゴマーの
シクロヘキサノン溶液790部を用い、また4、4’−
ジヒドロキシジフェニルのかわりにハイドロキノン31
.0部を用い、さらにシクロヘキサノンの添加を行なわ
ない以外は、参考例28のコポリヒドロキシポリエーテ
ルを製造した場合と同様にして反応し、さらにp−メト
キシフェノールのかわりに4−ヒドロキシアセトフェノ
ン27.2部を用いる以外は同様に末端封止処理を行な
ってハイドロキノンと4,4“−ジヒドロキシジフェニ
ルケトンとのコポリヒドロキシポリエーテルのペレット
を製造した。
そのペレットの分析を行なった結果、極限粘度[ηコは
0185dj/gであり1.カラス転移温度は79℃で
あり、またその末端基の約80%はフェニル基で封止さ
れており、またグリシジル基はまったく含有されておら
ず、ハイ1;ロキノンと44−ジヒドロキシジフェニル
ケトンとの割合が74 : 26であるコポリヒドロキ
シポリエーテルであった。またそのペレットの色相を測
定した結果、明度(L値)は60.6であり、また蒸着
色度(b値)は13.8であった。
また、そのコポリヒドロキシポリエーテルを参考例1と
同様にプレス成形して作製した厚みか約200μmのプ
レスシートの曇り度(11^Z[)は3.6%であり、
またその屈折率は1.616であった。またこのプレス
シートの引張破断強度は590kg/−であり、仲ひは
72%であり、引張弾性率は36000 kg / c
Illであった。またこのプレスシー1への炭酸カス透
過係数は0.74m1・mIII/ ni’ −day
  −atmであった。
さらに、そのプレスシートを参考例1と同様に二軸延伸
して作製した厚みか約22μmの二軸延伸フィルムの引
張破断強度は69(1B、/c+a、伸びは29%、引
張弾性率は48000kg/−であった。
さらにその二軸延伸フィルムのカスバリヤー性を測定し
た結果は、炭酸カス透過係数は0,72nnl ・nu
n / rrf ・day Hajlll 、また酸素
カス透過係数は0 、19ml ・ram/r+f−d
ay Hatllであった。
実施例1 参考例3のコポリヒドロキシポリエーテルのプレスシー
トと乾燥したポリエチレンテレフタレート(三井ペット
樹脂■製、三井PET J 135)を約270℃25
0賄/dの条件で圧縮成形して作製した厚みが、約10
0μmのプレスシートとを重ね合わせて、さらに約27
0℃150kg/cJの条件でプレス成形して、厚みが
約150μmの複層のプレスシートを作製した。
この複層のプレスシートのコポリヒドロキシポリエーテ
ル層とポリエチレンテレフタレート層との密着性は良好
であった。またこの複層のプレスシートの曇り度(HA
ZE )は1.4%であった。
さらにこの複層のプレスシー、1〜を80〜95℃の条
件で縦軸方向および横軸方向にそれぞれ3倍に同時二軸
延伸して平均厚み17μmの二軸延伸フィルムを作製し
な。この二軸延伸フィルムのコポリヒドロキシポリエー
テル層の厚みは約8μm、またポリエチレンテレフタレ
ート層の厚みは約9μmであった。まなこの二軸延伸フ
ィルムのポリヒドロキシポリエーテル層とポリエチレン
テレフタレート層との密着性も良好であった。この積層
軸延伸フィルムの機械的性質を測定した結果、引張破断
強度1.100 hgla81、伸び42%および引張
弾性率29000kg/aJであった。さらにこの二軸
延伸フィルムの炭酸カス透過係数は、1 、8ml ・
+yun/rrf−day  Hatlllであった。
実施例2〜7 実施例1におけるコポリヒドロキシポリエーテルおよび
ポリエチレンテレフタレートのかわりに表7記載のコポ
リヒドロキシポリエーテルおよびポリエチレンテレフタ
レートをそれぞれ表7記載の通りに用いる以外は、同様
にして厚みか約150μmの複層のプレスシートを作製
した。いずれの複層のプレスシー1−もコポリヒドロキ
シポリエーテル層とポリエチレンテレフタレート層との
接着性は良好であり、また透明性も良好であった。
さらにこれらのプレスシートをそれぞれ実施例1と同様
に二軸延伸して平均厚みか17μmの軸延伸フィルムを
作製した。これらの二軸延伸フィルムのコポリヒドロキ
シポリエーテル層とポリエチレンテレフタレート層の厚
みは、いずれも約8μmおよび約9μmであり、いずれ
も均一に延伸されたフィルムであった。さらにこれらの
二軸延伸フィルムの機械的性質および炭酸カス透過係数
を測定した結果はそれぞれ表7記載のとおりであった。
7/−L 比較例1 乾燥させたポリエチレンテレフタレート(実施例1と同
じもの)を用いてプレス成形を行ない、厚みが約100
μmであるプレスシートを作製した。このプレスシート
の機械的性質は引張破断強度480kg/−および伸び
82%であった。またカスバリヤー性は、炭酸カス透過
係数24m1・胴/rrF −day −atll、酸
素ガス透過係数4.6ml・+nm / rrf’−d
ay  Hat■であった。
さらにこのプレスシートを実施例1と同様に縦軸方向お
よび横軸方向にそれぞれ3倍に同時二軸延伸して厚みか
約11μmである二軸延伸フィルムを作製した。この二
軸延伸フィルムの機械的性質は引張破断強度1550 
kf/a&、伸び55%、および引張弾性率4.600
0に+r/allであった。また、この二軸延伸フィル
ムのカスバリヤー性は炭酸ガス透過係数15ml ・r
am/rrr −day −atlN 、酸素カス透過
係数2 、6 ml ・rnm/ rrl’ ・day
 Hatlnであった。
実施例8 乾燥したポリエチレンテレフタレート(実施例1と同じ
もの)を1台の押出機を用いて溶融し、別途参考例3と
同様にして製造したハイドロキノンと2,6−ナフタリ
ンジオールとのコポリヒドロキシポリエーテルを他の1
台の押出機を用いて溶融し、二種三層のT−タイにそれ
ぞれ供給して、ポリエチレンテレフタレート/コポリヒ
ドロキシポリエーテル/ポリエヂレンテレフタレ−1・
(厚さ約40μm/20μm/40μm)から構成され
る共押出しシートを作製した。この共押出しシー1へは
透明であり、ポリエチレンテレフタレート層とコポリヒ
ドロキシポリエーテル層との密着性は良好であった。さ
らにこの共押出シートの曇り度(11^ZE)は0.9
%であった。
さらにこの複層の共押出しシートを実施例1と同様に二
軸延伸装置を用いて、約80℃〜約100’Cの温度で
まず横軸(流れに垂直)方向に2倍、ついで縦軸(流れ
)方向に3倍の逐次延伸を行なって、平均厚みか約17
μmである二種三層からなる二軸延伸フィルムを作製し
た。
この二軸延伸フィルムのコポリヒドロキシポリエーテル
層とポリエチレンテレフタレート層との密着性も良好で
あった。この積層二軸延伸フィルムのコポリヒドロキシ
ポリエーテル層の厚みは約3μmであり、またポリエチ
レンテレフタレート層の厚みは約7μmであった。
またこの積層二軸延伸フィルムの機械的性質は、引張破
断強度1400kg/afl (流れ方向)〜1200
kg/afl (流れに垂直方向)、伸び63%(流れ
方向)〜48%(流れに垂直方向)、および引張弾性率
43000kg/cJ (流れ方向)〜38000m/
ca((流れに垂直方向)であった。
またこの二軸延伸フィルムの炭酸カス透過係数は3 、
2 ml ・nun/ rr+’−day Haill
lであった。
K隻皿冴 乾燥さぜなポリエチレンテレフタレート(実施例1と同
じもの)を約260℃でプレス成形して、厚みか約10
0μmのプレスシートを作製した。
別途、上記のポリエチレンテレフタレート100重量部
に対して、50″Cで12時間真空乾乾燥せた参考例3
のポリヒドロキシポリニーデル40重量部の割合の混合
物を別の押出機を用いて約260℃で溶融押出して、組
成物のペレットを製造し、さらにその組成物のペレット
を約260℃でプレス成形して厚みか約1. O0μm
のプレスシートを作製した。さらに上記ポリエチレンテ
レフタレートのプレスシートと上記ポリエチレンテレフ
タレートとポリヒドロキシポリエーテルとの組成物のプ
レスシートとを重ね合せて、約260℃でプレス成形を
行ない、厚みが約150μmである二種二層の積層シー
トを作製した。得られた積層シートはポリエチレンテレ
フタレート層との組成物層との接着性が良好であり、そ
の機械的性質は引張強度460kg/−および伸び80
%であった。またこの積層プレスシートのカスバリヤー
性を測定した結果、炭酸カス透過係数は17m1 ・m
n+ / rrF −day Hajl’lであった。
さらにこのポリエチレンテレフタレート層と組成物層か
らなる積層シートを実施例1と同様に軸延伸装置を用い
て、縦軸方向および横軸方向にそれぞれ3倍に同時延伸
して、二軸延伸フィルムを作製した。得られた二軸延伸
フィルムは約17μmの厚みをもち、均一に二軸延伸さ
れたものであった。また、この二軸延伸フィルムはポリ
エチレンテレフタレート層と組成物層との層間の接着性
も良好であり、またその曇り度(HAZE)を測定した
結果は0,4%であった。また、この積層二軸延伸フィ
ルムの機械的性質を測定した結果、引張破断強度158
0 ktr/a8、伸び57%および引張弾性率460
00kg/−であった。さらにこの二軸延伸フィルムの
炭酸カス透過係数は5.1rnl・關/イ・day  
−atrnであった。
実施例10〜16 実施例9におけるポリエチレンテレフタレートあるいは
組成物のかわりに表8記載のポリエチレンテレフタレー
トあるいは表8記載のポリエチレンテレフタレートとポ
リヒドロキシポリエーテルとの組成物を用いる以外は、
実施例つと同様にして、厚みが約150μmである二種
二層の積層シートを作製した。得られた積層シートはい
ずれもポリエチレンテレフタレー1〜層と組成物層との
接着か良好であり、またそれらの積層シートの機械的性
質および炭酸カス透過係数はそれぞれ表8記載のとおり
であった。
さらにこれらの積層シートを実施例つと同様に縦軸方向
および横軸方向にそれぞれ3倍に同時軸延伸して二軸延
伸フィルムを作製した。得られな二軸延伸フィルムはい
ずれも平均厚みか17μmであり、均一に延伸されたも
のであった。またこれらの二軸延伸フィルムはいずれも
ポリエチレンテレフタレート層と組成物層との層間の接
着性も良好であった。さらにこれらの二軸延伸フィルム
の曇り度(HA2E)、機械的性質およびカスバリヤー
性を測定した結果はそれぞれ表8記載のとおりであった
X瀦ILLヱ まず最初に実施例1におけるポリエチレンテレフタレー
トの射出成形を行ない、つぎに参考例3と同様に製造し
たポリヒドロキシポリエーテルを再度射出成形して、ポ
リエチレンテレフタレート層とポリヒドロキシポリエー
テル層とからなり、各々の厚みがいずれも約1,6關で
あるプリフォームを作製した。ついでこのプリフォーム
を遠赤外線の加熱装置を用いて85〜95℃に加熱し、
これを延伸ブロー成形機を用い、縦約2.5倍、横約4
,3倍に延伸して、最小肉厚部のポリエチレンテレフタ
レート層か約150JJ、mまたポリヒドロキシポリエ
ーテル層か約150μmであり、内容積が約1層の延伸
ボトルを成形した。つぎにこの延伸ボトルの炭酸カス透
過度を測定したところ0 、45+nl/dal/ H
bottle−atIllであり、また酸素カス透過度
は0 、14 ml / day Hbottle・a
tlNであった。
比較例2 実施例1で用いたと同じポリエチレンテレフタ/z7− レートを射出成形して実施例17のプリフォームと同じ
厚み(約3.2++nn)をもつポリエチレンテレフタ
レート層だけからなるプリフォームを作製した。ついで
このプリフォームを実施例14と同様に延伸ブローして
、最小肉厚部が約300μmであり、内容積的11の延
伸ボトルを作製しな。
さらにこの延伸ボトルの炭酸カス透過度および酸素カス
透過度をそれぞれ測定した結果、4.0ml/day 
−bottle−atlllおよび1 、1 ml/d
aVbottle −atraであった。
実施例18 まず実施例1におけるポリエチレンテレフタレートを1
台の押出機を用いて溶融し、別途参考例3と同様に製造
したポリヒト0キシポリエーテルを他の1台の押出機を
用いて溶融し、二種三層のパイプタイにそれぞれ供給し
、ポリエチレンテレフタレート/ポリヒドロキシポリエ
ーテル/ポリエチレンテレフタレート(厚さ約1.2m
m/1 、2mm/ 1 、2mm)から構成される三
層パイプを押出し、水で冷却し、外径24.8rnmφ
、厚さ3.6順の三層パイプを得た。次いで、このパイ
プを切り取り、一端を加熱溶融させて底部加工し、他端
を同様に加熱溶融させた口栓部加工を行ない全長16.
5■、重量的50gの予備成形体(プリフォーム)を得
た。次いで二軸延伸吹込成形機[コーホブラスト(CO
RPOPLAST)社製LBO1]を用いて、縦2.5
倍および横4倍に二軸延伸し、内容積か1.51の多層
容器(ポリエチレンテレフタレート/ポリヒドロキシポ
リエーテル/ポリエチレンテレフタレート−約120μ
m/約120μm/約120μm)を得た。次にこの多
層容器の炭酸カス透過度を測定したところ0.60m1
/day −bottle−atmであり、また酸素カ
ス透過度を測定した結果は0 、 18 ml / d
ay + bottle Hatnであった。次いで0
℃の水を充填して落下試験を行なった結果1mの高さか
らの落下では多層容器が破壊に至らなかった。また各層
のデラミネーションも認められなかった。
割腹汎↓ユ 三層射出成形機を用いて、1台の射出成形機により実施
例1におけるポリエチレンテレフタレートを成形温度約
270℃で溶融し、別途実施例9におけるポリエチレン
テレフタレー1〜とポリヒドロキシポリエーテルとの混
合物をもう1台の射出成形機により成形温度約270’
Cで溶融し、冷却された単一のプリフォーム金型に二層
射出成形して、内層がポリエチレンテレフタレート(厚
さ約1、f5mm)からなり、また外層かポリエチレン
テレフタレー1−とポリヒドロキシポリエーテルとの組
成物(厚さ約1.6mm)からなる二層プリフォームを
作製した。ついで二軸延伸吹込成形機(コーホプラスト
社製、LBOI )を用いて、縮約2.5倍および横約
4倍に二軸延伸して、内容積か約11の多層容器を作製
しな。この多層容器のポリエチレンテレフタレート層の
平均厚みは約150μm、また組成物層の平均厚みは約
150μmであり、均一に延伸されていることが確かめ
られた。またこの多層容器の炭酸カス透過度は1 、 
1 nnl / day  HboHle−atmであ
った。
代理人  弁理士  鈴 木 俊一部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリヒドロキシポリエーテルからなる層若しくは
    、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
    リアルキレンテレフタレートおよびポリヒドロキシポリ
    エーテルを含むポリエステル樹脂組成物からなる層と、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
    リアルキレンテレフタレートからなる層とから構成され
    るポリエステル樹脂積層成形体であって、 該ポリヒドロキシポリエーテルが、 次式(a−1)で表わされる構成単位; −O−CH_2−CH(OH)−CH_2−O−Ar^
    a−・・・(a−1) [ただし、上記式(a−1)において、Ar^aはp−
    フェニレン基およびm−フェニレン基を表わし、かつp
    −フェニレン基を有する構成単位の存在率がm−フェニ
    レン基を有する構成単位の存在率よりも高い]と、 次式(b−1)で表わされる構成単位; −O−CH_2−CH(OH)−CH_2−O−Ar^
    b−・・・(b−1) [ただし、上記式(b−1)において、Ar^bは、2
    −フェニル−1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレ
    ン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、
    2,7−ナフチレン基、4,4′−ジフェニレン基、4
    ,4′−オキシジフェニレン基、4,4′−ケトジフェ
    ニレン基および4,4′−スルホジフェニレン基よりな
    る群から選ばれる少なくとも一種の基である]とを含み
    、かつ該構成単位(a−1)と構成単位(b−1)との
    モル比が50:50〜95:5の範囲内にあり、そして
    上記構成単位(a−1)および構成単位(b−1)によ
    って構成される重合体の両末端Ar^1およびAr^2
    が、それぞれ独立に、炭素原子数が6〜15の一価の芳
    香族炭化水素基、HO−Ar^aおよびHO−Ar^b
    よりなる群から選ばれる基[ただし、上記式において、
    Ar^aはp−フェニレン基および/またはm−フェニ
    レン基を表わし、Ar^bは、2−フェニル−1,4−
    フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチ
    レン基、2,6−ナフチレン基、2,7−ナフチレン基
    、4,4′−ジフェニレン基、4,4′−オキシジフェ
    ニレン基、4,4′−ケトジフェニレン基および4,4
    ′−スルホジフェニレン基よりなる群から選ばれる少な
    くとも一種の基である]である実質上線状であって、o
    −クロロフェノール中25℃で測定した極限粘度[η]
    が0.1〜2dl/gの範囲内にあるポリヒドロキシポ
    リエーテルであることを特徴とするポリエステル樹脂積
    層成形体。
  2. (2)ポリヒドロキシポリエーテルからなる層若しくは
    、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
    リアルキレンテレフタレートおよびポリヒドロキシポリ
    エーテルを含むポリエステル樹脂組成物からなる層と、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
    リアルキレンテレフタレートからなる層とから構成され
    るポリエステル樹脂延伸積層成形体であって、 該ポリヒドロキシポリエーテルが、 次式(a−1)で表わされる構成単位: −O−CH_2−CH(OH)−CH_2−O−Ar^
    a−・・・(a−1) [ただし、上記式(a−1)において、Ar^aはp−
    フェニレン基およびm−フェニレン基を表わし、かつp
    −フェニレン基を有する構成単位の存在率がm−フェニ
    レン基を有する構成単位の存在率よりも高い]と、 次式(b−1)で表わされる構成単位; −O−CH_2−CH(OH)−CH_2−O−Ar^
    b−・・・(b−1) [ただし、上記式(b−1)において、Ar^bは、2
    −フェニル−1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレ
    ン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、
    2,7−ナフチレン基、4,4′−ジフェニレン基、4
    ,4′−オキシジフェニレン基、4,4′−ケトジフェ
    ニレン基および4,4′−スルホジフェニレン基よりな
    る群から選ばれる少なくとも一種の基である]とを含み
    、かつ該構成単位(a−1)と構成単位(b−1)との
    モル比が50:50〜95:5の範囲内にあり、そして
    上記構成単位(a−1)および構成単位(b−1)によ
    って構成される重合体の両末端Ar^1およびAr^2
    が、それぞれ独立に、炭素原子数が6〜15の一価の芳
    香族炭化水素基、HO−Ar^aおよびHO−Ar^b
    よりなる群から選ばれる基[ただし、上記式において、
    Ar^aはp−フェニレン基および/またはm−フェニ
    レン基を表わし、Ar^bは、2−フェニル−1,4−
    フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチ
    レン基、2,6−ナフチレン基、2,7−ナフチレン基
    、4,4′−ジフェニレン基、4,4′−オキシジフェ
    ニレン基、4,4′−ケトジフェニレン基および4,4
    ′−スルホジフェニレン基よりなる群から選ばれる少な
    くとも一種の基である]である実質上線状であって、o
    −クロロフェノール中25℃で測定した極限粘度[η]
    が0.1〜2dl/gの範囲内にあるポリヒドロキシポ
    リエーテルであることを特徴とするポリエステル樹脂延
    伸積層成形体。
  3. (3)ポリヒドロキシポリエーテルからなる層若しくは
    、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
    リアルキレンテレフタレートおよびポリヒドロキシポリ
    エーテルを含むポリエステル樹脂組成物からなる層と、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
    リアルキレンテレフタレートからなる層とから構成され
    るポリエステル樹脂多層中空成形体用プリフォームであ
    つて、 該ポリヒドロキシポリエーテルが、 次式(a−1)で表わされる構成単位; −O−CH_2−CH(OH)−CH_2−O−Ar^
    a−・・・(a−1) [ただし、上記式(a−1)において、Ar^aはp−
    フェニレン基およびm−フェニレン基を表わし、かつp
    −フェニレン基を有する構成単位の存在率がm−フェニ
    レン基を有する構成単位の存在率よりも高い]と、 次式(b−1)で表わされる構成単位; −O−CH_2−CH(OH)−CH_2−O−Ar^
    b−・・・(b−1) [ただし、上記式(b−1)において、Ar^bは、2
    −フェニル−1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレ
    ン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、
    2,7−ナフチレン基、4,4′−ジフェニレン基、4
    ,4′−オキシジフェニレン基、4,4′−ケトジフェ
    ニレン基および4,4′−スルホジフェニレン基よりな
    る群から選ばれる少なくとも一種の基である]とを含み
    、かつ該構成単位(a−1)と構成単位(b−1)との
    モル比が50:50〜95:5の範囲内にあり、そして
    上記構成単位(a−1)および構成単位(b−1)によ
    って構成される重合体の両末端Ar^1およびAr^2
    が、それぞれ独立に、炭素原子数が6〜15の一価の芳
    香族炭化水素基、HO−Ar^aおよびHO−Ar^b
    よりなる群から選ばれる基[ただし、上記式において、
    Ar^aはp−フェニレン基および/またはm−フェニ
    レン基を表わし、Ar^bは、2−フェニル−1,4−
    フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチ
    レン基、2,6−ナフチレン基、2,7−ナフチレン基
    、4,4′−ジフェニレン基、4,4′−オキシジフェ
    ニレン基、4,4′−ケトジフェニレン基および4,4
    ′−スルホジフェニレン基よりなる群から選ばれる少な
    くとも一種の基である]である実質上線状であって、o
    −クロロフェノール中25℃で測定した極限粘度[η]
    が0.1〜2dl/gの範囲内にあるポリヒドロキシポ
    リエーテルであることを特徴とするポリエステル樹脂多
    層中空成形体プリフォーム。
  4. (4)ポリヒドロキシポリエーテルからなる層若しくは
    、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
    リアルキレンテレフタレートおよびポリヒドロキシポリ
    エーテルを含むポリエステル樹脂組成物からなる層と、 エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポ
    リアルキレンテレフタレートからなる層とから構成され
    るポリエステル樹脂多層中空成形体であって、 該ポリヒドロキシポリエーテルが、 次式(a−1)で表わされる構成単位; −O−CH_2−CH(OH)−CH_2−O−Ar^
    a−・・・(a−1) [ただし、上記式(a−1)において、Ar^aはp−
    フェニレン基およびm−フェニレン基を表わし、かつp
    −フェニレン基を有する構成単位の存在率がm−フェニ
    レン基を有する構成単位の存在率よりも高い]と、 次式(b−1)で表わされる構成単位; −O−CH_2−CH(OH)−CH_2−O−Ar^
    b−・・・(b−1) [ただし、上記式(b−1)において、Ar^bは、2
    −フェニル−1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレ
    ン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、
    2,7−ナフチレン基、4,4′−ジフェニレン基、4
    ,4′−オキシジフェニレン基、4,4′−ケトジフェ
    ニレン基および4,4′−スルホジフェニレン基よりな
    る群から選ばれる少なくとも一種の基である]とを含み
    、かつ該構成単位(a−1)と構成単位(b−1)との
    モル比が50:50〜95:5の範囲内にあり、そして
    上記構成単位(a−1)および構成単位(b−1)によ
    って構成される重合体の両末端Ar^1およびAr^2
    が、それぞれ独立に、炭素原子数が6〜15の一価の芳
    香族炭化水素基、HO−Ar^aおよびHO−Ar^b
    よりなる群から選ばれる基[ただし、上記式において、
    Ar^aはp−フェニレン基および/またはm−フェニ
    レン基を表わし、Ar^bは、2−フェニル−1,4−
    フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチ
    レン基、2,6−ナフチレン基、2,7−ナフチレン基
    、4,4′−ジフェニレン基、4,4′−オキシジフェ
    ニレン基、4,4′−ケトジフェニレン基および4,4
    ′−スルホジフェニレン基よりなる群から選ばれる少な
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    リエーテルであることを特徴とするポリエステル樹脂多
    層中空成形体。
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EP19880908745 EP0349648A4 (en) 1987-10-06 1988-10-06 Polyhydroxy polyethers, process for their production and their uses
KR1019890701014A KR890701661A (ko) 1987-10-06 1988-10-06 폴리하이드록시 폴리에테르, 그 제조법 및 그 용도
CN 89102128 CN1039601A (zh) 1988-07-20 1989-04-06 聚羟基聚醚及其制造方法和用途

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