JPH02277633A

JPH02277633A - ホース

Info

Publication number: JPH02277633A
Application number: JP10069189A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Nishiki; 錦　博之; Naoto Hibino; 直人日比野
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1989-04-20
Filing date: 1989-04-20
Publication date: 1990-11-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この発明は、塩素含有高分子材料層と、繊維補強層とを
備えてなるホースの改良に関する。塩素含有高分子材料
層を含むホースは、例えばフルオロ炭化水素用のホース
、特に車両用冷媒ホースとして好適である。

〈従来の技術〉従来より、フルオロ炭化水素用のホースとして、第３図
に示すホース１が使用されてきた。このホース１は、ニ
トリルゴム（以下、ｒＮＢＲＪという、）で形成した内
管層２と、合成繊維または天然繊維を編み組み（ブレー
ドまたはスパイラル）してなる繊維補強層３と、エチレ
ンプロピレンターポリマー（以下、ｒＥＰＤＭＪという
、）で形成した外管層４とで構成される。

ところが、昨今の環境問題に対応して、■フルオロ炭化
水素の耐透過性能を向上させること、■耐熱性を向上さ
せること、の見地から、内管層２を結晶性能を有する塩
素含有合成ゴムで置換したホースが提案されている（特
開昭６３−２４２５３９号公報参照）。

〈発明が解決しようとする課題〉上記構成のホースを試作し、その性能を検証したところ
、確かに、ホースに招ける■フルオロ炭化水素の耐透過
性能、及び■耐熱性は向上されたしかし、ホースの耐圧
性能辱には不安が残ったこれは、ホースが高温な環境（
加硫時も含む。

）にさらされたとき、塩素含有合成ゴムで形成された内
管層２から脱塩素が起こり、この塩素の影響で繊維補強
層３が劣化するおそれがあるからである。

本願出願人の検討によれば、ポリアミド（６６ナイロン
）の繊維（太さ、　ｔｚａｏｄ／／２）をクロロブレン
ゴム（以下、ｒＣＲＪという、）で被覆しこれへ１６０
℃、５０時間の加熱処理を施すと、繊維の引張り強さが
約３１５に低下した。

く課題を解決するための手段〉この発明は、上記課題にかんがみてなされたホースであ
り、その構成は、塩素含有高分子材料層と、ｍＭ補強層
とを備えてなるホースにおいて、塩素含有高分子材料層
と繊維補強層との間に、塩素シールド層が介在されてい
ることを特徴とする〈実施例〉以下、この発明の実施例について説明する。

第１実施例（第１図）この実施例のホース１１は内管層！２、塩素シールド層
１３、繊維補強層１４及び外管層１５から構成される。

内管層１２は、塩素含有高分子材料で形成されている。

塩素含有高分子材料には、ＣＲ、クロロスルフォン化ポ
リエチレン（Ｃ５Ｍ）、塩素化ポリエチレン（ＣＭ）、
塩素化ＥＰＤＭ、アクリルゴム（ＡＣＭ）、エピクロル
ヒドリンゴム（ｃ。

、ＥＣ０）等の塩素含有合成ゴム、及びポリ塩化ビニル
、ポリ塩化ビニリデン等の塩素含有樹脂を挙げることが
できる。このホース１１を冷媒用に使用するときには、
フルオロ炭化水素の耐透過性能及び耐熱性の見地から結
晶化領域を有する塩素含有合成ゴムを内管層１２の成形
材料とすることが好ましい。

塩素シールド層１３は、ホース１１が加熱されて上記内
管層１２から脱離した塩素が繊維補強層１４へ侵入する
ことを遮蔽するとともに、それ自身も塩素を含有しない
材料で形成されている。例えば、ポリイソプレン（ＮＲ
，ＩＲ）、ブタジェンゴム（ＢＲ）、スチレン・ブタジ
ェンゴム（ＳＢＲ）、ＮＢＩ　ＥＰＤＭ、フッ素ゴム（
ＦにＭ）、ブチルゴム（ＩＩＲ）、アクリルゴム（ＡＮ
Ｍ）、シリコン変性ＥＰＤＭ等のゴムを挙げることがで
きる。

ｉｔ表に、塩素シールド層１３を形成する合成ゴムの数
種、及び塩素含有合成ゴム数種の物性を示した。

′ｓ１表の結果から、内管層１２の形成材料（塩素含有
高分子材料）として、ＣＭ、Ｃ３Ｍ、ＥＣＯを選択した
ときには、塩素シールド層１３の成形材料として、ＥＰ
ＤＭ％ＮＢＲ，ｆＲｌｆｆＲのいずれかを選択すれば、
２つの層を合せたときその特性が、全て「Δ」以上とな
る。

また、内管層１２の形成材料としてＣＭ又はＣ３Ｍを選
択し、かつ塩素シールド層１３の成形材料としてＥＰＤ
Ｍを選択すれば、２つの層を合せたときその特性が、全
て’ＯＪ以上となる。内管層１２の成形材料としてＥＣ
０１塩素シ一ルド層１３の形成材料＆してＩＩＲを選択
したときも同様である。

更には、内管層１２をＥＣＯとＣＭ、又はＥＣＯとＣ５
Ｍを組合せた２層構造とし、塩素シールド層１３の形成
材料としてＥＰＤＭ、ＮＢＲ％　ＩＲ％　ＩＩＲのいず
れかを選択したとき、両層１２１３を合せた特性は全て
「Ｏ」以上となる。

同様に、塩素シールド層１３をＥＰＤＭとＩＩＲの２層
構造とし、内管層１２との形成材料としてＣＭ、Ｃ３Ｍ
％ＥＣＯのいずれかを選択したとき、両層１２．１３を
合せた特性は全て’　ＯＪ以上となる。

塩素シールド層１３の形成材料として、ポリエチレン（
ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリアミド（ＰＡ）
、ポリエチレンテレフタレ−ト（ＰＥＴＰ）、４メチル
ペンテンｌの重合体（ＴＰＸ）、ポリブチレンプレフタ
レート（ＰＢＴＰ）、ポリカーボネート（ｐｃ）、ポリ
アセタール（ＰＯＭ）等の合成樹脂を挙げることができ
る。

更には、銅、亜鉛、アルミニウム等の金属箔を挙げるこ
ともできる。

繊維補強層１４はポリエステル、ポリアミド（脂肪族ナ
イロン、芳香族ナイロン）、レーヨン等の合成繊維、ま
たは綿等の天然繊維を編み組み（ブレード、スパイラル
、ニッティング）して形成される。

外管層１５は、ホースの使用環境に応じて、ＥＰＤＭ、
ＮＢＲ，Ｉ　ＩＲ等の内から適宜選択される。なお、こ
の外管層１５は省略することができる。

第２実施例（第２図）この実施例のホース２１は、外管層２５を塩素含有高分
子材料で形成して、この外管層２５と繊維補強層２４と
の間に塩素シールド層２３を介在させたことを特徴とす
る。

塩素シールド層２３、繊維補強層２４の成形材料及び構
成は第１実施例と同様である。

また、内管層２２の形成材料は、ホース２１内の流体に
応じて適宜選択される。勿論、繊維補強層２４の劣化を
防止するためにこの内管層２２の形成材料は塩素を含有
しないものとする。

内管層２２が塩素含有高分子材料で形成された場合には
、第１実施例に準じて、内管層２２と繊維補強層２４と
の間に、塩素シールド層を介在させることとなる。

かかるホース２１は、雰囲気にフルオロ炭化水素が充満
した場所（ＩＣ部品の洗浄槽等）で使用されるホースと
して好適である。

以上の実施例のホースでは、内・外管層、及び繊維補強
層を１層構造としたが、これらを多層構造とすることも
できる。

〈発明の作用・効果〉以上説明したようにこの発明は、ホースにおいて、塩素
含有高分子材料層と繊維補強層との間へ塩素シールド層
を介在させた。これにより、ホースが加熱されて、塩素
含有高分子材料より塩素が脱離しても、塩素シールド層
の存在により、その塩素は繊維補強層まで達しない。

従って、繊維補強層が塩素で劣化しなくなり、ホースの
耐圧性は確実に維持される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例のホースの断面図、第２図は同第２実施例のホースの断面図、第３図は従来
例のホースの断面図。１．１ｍ　　２１・・・ホース、１２．２５・・・塩素含有高分子材料層、１３．２３・
・・塩素シールド層、１４．２４・・・繊維補強層。特　　許　　出　　願　　人豊田合成株式会社

Claims

【特許請求の範囲】塩素含有高分子材料層と、繊維補強層とを備えてなるホ
ースにおいて、前記塩素含有高分子材料層と前記繊維補強層との間に、
塩素シールド層が介在されていることを特徴とするホース。