JPH02272575A - 感光体 - Google Patents

感光体

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JPH02272575A
JPH02272575A JP9550089A JP9550089A JPH02272575A JP H02272575 A JPH02272575 A JP H02272575A JP 9550089 A JP9550089 A JP 9550089A JP 9550089 A JP9550089 A JP 9550089A JP H02272575 A JPH02272575 A JP H02272575A
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photoreceptor
doped
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JP9550089A
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Tatsuo Nakanishi
達雄 中西
Yuji Marukawa
丸川 雄二
Satoshi Takahashi
智 高橋
Toshiki Yamazaki
山崎 敏規
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は感光体、例えば電子写真感光体に関するもので
ある。
口、従来技術 従来、電子写真感光体として、Se又はSeにAs5T
e、Sb等をドープした感光体、ZnOやCdSを樹脂
バインダーに分散させた感光体等が知られている。しか
しながらこれらの感光体は、環境汚染性、熱的安定性、
機械的強度の点で問題がある。
一方、アモルファスシリコン(以下、a−3iと称する
。)を母体として用いた電子写真感光体が近年になって
提案されている。a−3iは、5i−3iの結合手が切
れたいわゆるダングリングボンドを有しており、この欠
陥に起因してエネルギーギャップ内に多くの局在準位が
存在する。このために、熱励起担体のホッピング伝導が
生じて暗抵抗が小さく、また光励起担体が局在準位にト
ラップされて光導電性が悪くなっている。そこで、上記
欠陥を水素原子(H)で補償してSiにHを結合させる
ことによって、ダングリングボンドを埋めることが行わ
れる。
このようなアモルファス水素化シリコン(以下、a−3
tニーHと称する。)の暗所での抵抗率は101〜10
9Ω−1であって、アモルファスSeと比較すれば約1
万分の1も低い。従って、a−St:Hの単層からなる
感光体は表面電位の暗減衰速度が大きく、初期帯電電位
が低いという問題点を有している。しかし他方では、可
視及び赤外領域の光を照射すると抵抗率が大きく減少す
るため、感光体の感光層として極めて優れた特性を有し
ている。
また、a−3t:Hを表面とする感光体は、長期に亘っ
て大気や湿気に曝されることによる影響、コロナ放電で
生成される化学種の影響等の如き表面の化学的安定性に
関して、これ迄十分な検討がなされていない。例えば1
力月以上放置したものは湿気の影響を受け、受容電位が
著しく低下することが分かっている。一方、アモルファ
ス炭化シリコン(以下、a−3iC:Hと称する。)に
ついて、その製法や存在が“Ph11.Mag、Vol
、35”(1978)等に記載されており、その特性と
して、耐熱性や表面硬度が高いこと、a−3t:Hと比
較して高い暗所抵抗率(10’ ” 〜10”Ω−cm
)を有すること、炭素量により光学的エネルギーギャッ
プが1.6〜2.8eVの範囲に亘って変化すること等
が知られている。
こうしたa−3iC:Hとa−3t:Hとを組合せた電
子写真感光体は例えば特開昭58−219559号、同
5B−219560号、同59−212840号、同5
9−212842号等の各公報に記載されている。
しかしながら、特にa−3iC:Hを使用した従来の感
光体には次の如き欠点がある。即ち、電荷輸送層として
の例えばa−3iCsH層の光学的エネルギーギャップ
は光導電層(例えばa−3t :H層)のそれよりかな
り大きいために、両層間にはかなり大きなバンドギャッ
プが存在し、これがために光照射時に光導電層内で発生
したキャリアが上記バンドギャップを十分に乗り越える
ことができず、光感度が不十分となってしまう。
特に、そのバンドギャップが0.3eV以上である場合
には、光感度が相当低下することが分かった。
そこで、本出願人は、特願昭57−101084号、特
願昭60−123649号、特願昭60−225643
号、特願昭60−225644号、特願昭60−225
645号又は特願昭60−225646号において、a
−3iC:H電荷輸送層とa−3t:H電荷発生層との
間にa−3iC:H遷移層を設けた感光体を提案した。
この感光体によれば、上記遷移層の存在によって、低電
場(帯電後の露光で低下した表面電位が100〜150
■(絶対値)程度のとき)における感度低下を緩らげる
ことができる。
本発明者は、この感光体について種々検討を加えたとこ
ろ、更に感度低下の防止、残留電位の抑制といった点で
なお改善の余地があることを見出した。即ち、a−3i
C:H電荷輸送層とa −3i:H電荷発生層との間の
遷移層によって、両層間のエネルギーギャップを小さく
することができるが、感度や残留電位の面でなお不十分
であることが分かった。
ハ1発明の目的 本発明の目的は特に、繰返し使用時の帯電電位変化を低
減せしめ、暗減衰及び残留電位の減少、光感度の向上環
を実現した感光体、例えば電子写真感光体を提供するこ
とにある。
ニ0発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、アモルファス水素化及び/又はハロゲ
ン化炭化シリコンからなる電荷輸送層と、アモルファス
水素化及び/又はハロゲン化シリコンからなる電荷発生
層とを有する感光体において、前記電荷発生層が周期表
第■族又は第V族元素を含有し、かつ、これらの元素を
含有しない(ノンドープの)アモルファス水素化及び/
又はハロゲン化シリコンからなる中間層が前記電荷輸送
層と前記電荷発生層との間に設けられていることを特徴
とする感光体に係るものである。
本発明の感光体によれば、電荷輸送層と電荷発生層との
間にあるエネルギーギャップがノンドープの上記中間層
によって大幅に緩和される。換言すれば、両層間のギャ
ップが上記中間層により見掛は上火幅に小さくなるため
、光照射時に発生した電子又はホールが光導電層から電
荷輸送層へと容易に移動でき、光電変換率又は光感度を
大きく向上させ、−残留電位も減少させることができる
そして、電荷発生層(更には望ましくは電荷輸送層)に
は上記した周期表第■族又は■族元素を所定量含有させ
ているので、帯電特性を十分にし、暗減衰の小さい実用
的な帯電電位が得られ、また残留電位も少なくなる。
本発明の感光体は、電荷発生層と電荷輸送層とを分離し
た機能分離型のものであるから、安定性が良く、繰り返
し使用時の耐久性が十分となる。
なお、本発明の感光体において、特にアモルファス水素
化及び/又はハロゲン化炭化シリコン層をブロッキング
層として基体側に存在させておけば、基体からのキャリ
アの注入を効果的に防止でき、かつ他の層の暗抵抗が不
純物ドーピングによって高くなっているために帯電電位
の保持、暗減衰の減少を一層図れる。更に、電荷輸送層
も同様の炭化シリコン層で形成されているので、電荷輸
送能等が良好となり、また最表面の無機物質(特にアモ
ルファス炭化又は窒化シリコン)表面改質層を設けると
耐久性、安定性等が一層向上する。
以下、本発明を図面について詳細に例示する。
本発明による感光体は例えば、第1図に示す如く、導電
性支持基板1上に、周期表第mA族又はVA族元素のド
ーピングされた電荷輸送層としてのa−3iCsH層2
と、同様に不純物のドーピングされた遷移層としてのa
−3iC:H層3と、中間層としてのノンドープa−3
i:H層4と、周期表第1[[A族又はVA族元素のド
ーピングされた電荷発生層としてのa−3i:H層5と
が順次積層され、更に、基板1とa−3iC:H層2と
の間に、周期表第VA族又はI[A族元素がドープされ
たブロッキング層としてのN゛型又はP型(更にはP°
型)a−3iC:H層6が設けられている。また、第1
図の例では電荷発生層5上に表面改質層(例えばa−3
iC:H又はa−3iN:H層)7が設けられている。
a−3IC:H層6は基板1からのキャリアの注入を防
止して表面電位を十分に保持するのに大いに寄与し、そ
のためにVA族元素の含有によってN型導電特性を、或
いはIIIA族元素の含有によってP型溝−電特性を示
すことが重要である。また、その厚みは400人〜3μ
mであるのが望ましい。
a−3iCsH層2は主として電位保持、電荷輸送機能
を有し、5〜30μmの厚みに形成されるのがよい。電
荷発生層5は光照射に応じて電荷担体(キャリア)を発
生させるものであって、その厚みは1〜30μmである
のが望ましい。更に、a−3iC:H又はa−3iN:
H層7はこの感光体の表面電位特性の改善、長期に亘る
電位特性の保持、耐環境性の維持(湿度や雰囲気、コロ
ナ放電で生成される化学種の影響防止)、表面硬度が高
いことによる耐剛性の向上、感光体使用時の耐熱性の向
上、熱転写性(特に粘着転写性)の向上等の機能を有し
、表面改質層として働くものである。
この感光体においては、a−3iC/a−3t:H/a
−3iCの積層構造を持つ特長を具備するだけでなく、
a−3iC:Hブロッキング層が周期表第111A又は
VA族元素のドーピングによってP型又はN型化されて
いるので、正又は負帯電時に基板側からのキャリア(電
子又はホール)注入が効果的に阻止される。しかもこれ
に加えて、電荷輸送層2及び遷移層3(電荷発生層5、
更には表面改質層7)に周期表第[IA族元素又は第V
A族元素がドーピングされていることは、後述するよう
に各静電特性を向上させる上で非常に寄与している。但
し、層2.3には必ずしも上記元素をドープしな(でも
よい。
上記a−3iCsH層2と電荷発生層5との光学的バン
ドギャップは例えば0.3eV以上あるが、これら両層
間に望ましくはa−3iC:H層3が遷移層として望ま
しくは厚さ400人〜2μmに設けられ、°かつ遷移層
3と電荷発生N5との間にノンドープa−3t:H層が
中間層4として3μm未満、望ましくは200人〜1μ
mに設けられている。これらの中間層4及び遷移層3の
存在によってa−3iC:H層2と光導電層5との間の
エネルギー障壁が0.3eV以下に抑えられていること
が重要である。ここで、上記の「ノンドープ」とは、不
純物量が0.01容量ppm以下であることを意味する
第2図には、a−3iC:Hの炭素原子含有量により光
学的エネルギーギャップが変化する状況が示されている
が、後述するグロー放電法によって各a−3iC:H層
を成長させるに際し炭素量をコントロールすれば、層2
及び3層のエネルギーギャップを制御性良く形成するこ
とができる。
また、遷移層3の炭素含有率を電荷輸送層2の炭素含有
率よりも最低3atomic%以上少なくする事により
、効果的に光導電層5、遷移層3、中間層4、電荷輸送
層2間のエネルギー障壁を0.3eV以下にすることが
できる。各層の炭素含有量はまた、このバンドギャップ
のコントロールや、高抵抗化により表面帯電電位を保持
する上で重要であり、この観点からも、S i + C
=100 atos+ic%としたとき層2の炭素含有
量は5〜30a tos+ ic%であるのがよい。層
3の炭素含有量は2〜25atotaic%であるのが
よい。
このように遷移層3及び中間層4を設けることの効果を
第3図及び第4図について詳述する。
第3図は、ブロッキング層6をN″−型化し、感光体を
負帯電させて使用する例を示すものであるが、電荷輸送
層2と電荷発生層5との間には0.3eV程度のエネル
ギーギャップ(コンダクションバンドCBの差)Δミが
存在している。そして、これら両層間には、中間レベル
のエネルギーレベルを示す遷移層3及び中間層4が存在
し、この遷移層3及び中間層4と上記両層2.5とのエ
ネルギーギャップを見掛は上上記Δ反よりずっと小さく
(例えば約A又はそれ以下)なっている。このため、表
面を負帯電後に光照射を行った際、電荷発生層5内で発
生したキャリアのうち電子は、電荷輸送層2よりもエネ
ルギーレベルの低い中間層4へ容易に移動し次に遷移層
3へ、更に次の電荷輸送層2へと移動する。このとき、
各層5−4.4−3.3−2間のエネルギーギャップ(
又は、エネルギー障壁)が0.3eVよりずっと小さい
ために、電子は電荷発生層5から電荷輸送層2、更には
基板1側へと順次スムーズに移動し易くなっている。こ
れは特に、低電場(100〜150V程度)下で効果が
ある(即ち、各バンドのポテンシャル間の勾配が、小さ
くなるので)。一方、発生したホールの方は表面へ容易
に移動でき、従ってこの感光体の光感度が十分なものと
なり、残留現象も少なくなる。これに反して、上記中間
層4、更には遷移層3を設けない場合には、エネルギー
レベルのギャップ(又は、エネルギー障壁)Δ戊によっ
て電子が電荷輸送層2へ容易には移動できず、キャリア
の輸送能が低下して光感度が劣化してしまう。なお、基
板1からはホールが注入されようとするが、基板1とブ
ロッキング層5との間のエネルギーギャップ(バレンス
パントVBの差)が、ブロッキング層がN+型化してい
てバレンスパントが下方ヘシフトしているために、大き
くなっていることから、ホールの注入は実質的に阻止さ
れ、表面電位の保持性には影響を与えることはない。
第4図は、ブロッキング層6をP+型化し、正帯電で用
いる例を示すが、この場合にも、バレンスパントVBに
おいて電荷輸送層2と電荷発生層5との間に遷移層3及
び中間層4が存在しているために各層間のエネルギーギ
ャップがかなり小さくなっている。従って、光照射時に
電荷発生層5内で発生したホールは中間層4及び遷移層
3、更には電荷輸送層2へと移動し、基板1側への移動
効率が上昇して光感度がやはり良好となり、残霜も少な
くなる。また、帯電時に基板1から電子が注入されよう
とするが、ブロッキング層5がP+型化していて基板1
との間に十分なエネルギー障壁が形成されているために
、電子の注入は実質的に阻止され、表面電位をやはり高
く保持することができる。
なお、上記遷移層3を設けることの付加的効果として、
炭素含有量の多い電荷輸送層2が電荷発生層5に直接接
している場合にはその間の接合がとりすらく、接合特性
が不十分となるが、炭素含有量の比較的少ない遷移層3
を介在せしめることによってa−3iC:Hとa−3i
 : Hとの接合が良好となる。
次に、本発明による感光体を製造するのに使用可能な装
置(グロー放電CVD装置)を第5図について説明する
この装置−61の真空槽62内では、ド・ラム状の基板
1が垂直に回転可能にセットされ、ヒーター65で基板
1を内側から所定温度に加熱し得るようになっている。
基板1に対向してその周囲に、ガス導出口63付きの円
筒状電極67が配され、基板1との間に高周波電源66
によりグロー放電が生ぜしめられる。なお、図中の72
はSiH4又はガス状シリコン化合物の供給源、73は
0□又はガス状酸素化合物の供給源、74はCHa等の
炭化水素ガス又はNH,、N、等の窒素化合物ガスの供
給源、75はAr等のキャリアガス供給源、76は不純
物ガス(例えばBzHt、又はPH3)供給源、77は
各流量計である。このグロー放電装置において、まず支
持体である例えばA2基板1の表面を清浄化した後に真
空槽62内に配置し、真空槽62内のガス圧が10− 
’Torrとなるように調節して排気し、かつ基板1を
所定温度、特に100〜350°C(望ましくは150
〜300°C)に加熱保持する。次いで、高純度の不活
性ガスをキャリアガスとして、SiH4又はガス状シリ
コン化合物、BzHi(又はPH,)、CH4又はN2
を適宜真空槽62内に導入し、例えば0.01〜10T
orrの反応圧下で高周波電源66により高周波電圧(
例えば13.56 MHz)を印加する。これによって
、上記各反応ガスを電極67と基板1との間でグロー放
電分解し、ボロンヘビードープドa−3iC:H、ボロ
ンドープドa−3iC:H,ボロンドープドa−3iC
:H,ノンドープS i : H,ボロンドープド、a
−3i:H,ボロンドープド或いはノンドープドa−3
iC:H又はa−3iN:Hを上記の層6.2.3.4
.5.7として基板上に連続的に(即ち、第1図の例に
対応して)堆積させる。
上記のa−3iC:H又はa−3iN:H層7について
は、上記した効果を発揮する上でその炭素又は窒素組成
を選択することも重要であることが分かった。組成比を
a−3i、−xCx : H又はa−3i+ −yNy
 : Hと表せば、特に0.1≦X≦0.7 とするこ
と(S i + C=100 atomic%とすれば
炭素原子台を量が10atomic%〜70atomi
c%であること−)、同様に0.05≦y≦0.7  
(Si+N=100 atomic%とすれば窒素原子
含有量が5〜70atomic%)が望ましい。即ち、
0.1≦X又は0.05≦yとすれば、光学的エネルギ
ーギャップがほぼ2、OeV以上となり、可視及び赤外
光に対し光学的に透明な窓効果により殆ど照射光はa−
3tsH層(電荷発生層)5に到達することになる。逆
にx <0.1であると、一部分の光は表面層6に吸収
され、感光体の光感度が低下し易くなる。また、Xが0
.7を越えると層の殆どが炭素又は窒素となり、光学的
特性や膜強度が低下し、またa−3iC:H又はa−3
iN:H膜をグロー放電法で形成するときの堆積速度が
低下するから、X≦0.7とするのがよい。
このa−3iC:8層2は実用レベルの高い表面電位を
保持し、a−3isH層5で発生した電荷担体を効率良
く速やかに輸送し、高感度で残留電位のない感光体とす
る働きがある。このa−3iC:8層2をa−3i+ 
−xCx : Hと表した時、0.05≦X≦0.3(
炭素原子含有量が5atomic%〜30atomic
%:但し、S i + C=100 aton+ic%
)とするのが望ましい。遷移層3の炭素原子含有量は2
〜25atomic%とするのがよい。また、a−3i
C:H電荷ブロッキング層6の炭素含有量も層2と同じ
く5〜30atomic%とするのがよい。
上記のa−3iC:H層及びa−3iN:H層、a−3
i:H層はともに、水素を含有することが必要であるが
、水素を含有しない場合には感光体の電荷保持特性が実
用的なものとはならないからである。このため、水素含
有量は1〜40aton+ic%(更には10〜30a
tomic%)とするのが望ましい。
電荷発生層5中の水素含有量は、ダングリングボンドを
補償して光導電性及び電荷保持性を向上させるために必
須不可欠であって、通常は1〜40atomtc%であ
り、20atomic%以下であるのがより望ましい。
このようにグロー放電分解で各層を形成するのに際し、
ジボラン又はホスフィンガスとシリコン化合物(例えば
モノシラン)の流量比を適切に選ぶことが必要である。
a−3iC:H層6の形成に際しPH,(ホスフィン)
と5iHn(モノシラン)との、流量比を変えた場合、
PH3によるリンドープの結果、N型の導電性が安定化
する領域に於いて、上記した基板からのキャリアの注入
を十分に防止できるブロッキング層とするにはPH。
/ S i Haの流量比は1〜5000容1 p p
 mにするのがよい。また、ボロンドープによるP型化
の場合、B、 H,/S t H,=20〜5000容
量ppmとしてグロー放電分解するのがよい。
一方、上記の層2.3.5.7の形成時に行うボロンド
ーピング量については、所望の暗抵抗値を得るために適
切に選択する必要があり、ジボランの流量で表したとき
に、層2及び3ではBzHb/SiH,≦20容量pp
糟とするのがよく、2〜10容llppmとするのが更
によい。この範囲を越えると、帯電能等の電気的特性が
低下する。層5では周期表第mA族元素、例えばBtH
hをB、H。
/SiH,=0.1〜100容tppm  (更には0
.2〜50容量ppn+ ) 、層7ではa−SiC:
Hのときは例えばBz Hh / S i Ha =0
.1〜20容量pp+m、3−3iN:Hのときは例え
ばBz Ha /S 1H4=1〜1000容量ppm
とするのがよい。
但し、上記した不純物ドーピング量の最適範囲は、層の
N、C,H含有量に依存するので、上記した範囲に必ず
しも限定されるものではない。
以上説明した例においては、ダングリングボンドを補償
するためには、a−3iに対しては上記したHの代わり
に、或いはHと併用してフッ素等のハロゲンを導入し、
a−3t:FSa−3t:H:F、a−3iC:F、a
−3iC:H:Fとすることもできる。この場合のフッ
素量は0.01〜20atomic%がよく、0.5〜
10atomic%がより望ましい。
なお、上記の製造方法はグロー放電分解法によるもので
あるが、蒸着法やスパッタリング法、イオンブレーティ
ング法等によっても上記感光体の製造が可能である。使
用する反応ガスはS i H4以外にもSt、H4、S
iHF3、SiF、又はその誘導体ガス、CH,以外の
Ct Hb 、(、l Ha等の低級飽和或いは不飽和
炭化水素ガスが使用可能である。更にドーピングされる
不純物は上記ボロン、アルミニウム以外にもガリウム、
インジウム、タリウム等の他の周期表第1[[A族元素
、リン以外のヒ素、窒素、アンチモン、ビスマス等の他
の周期表第VA族元素が使用可能である。この周期表第
VA族元素は電荷発生層に含有させるときはやはり0.
1〜100容量ppmとするのがよく、0.2〜50容
量ppmが更に良い。上記した各不純物は例えばBt 
Ha 、AN (CH3):l 、Ga (CHs )
s、In(CH3)5、BFs、AI!、(czHs)
z、Ga (cz Hs )3 、BCl2 、BBr
3 、BI:l、NHi 、PH3、AsH3、SbH
,、PCfi、AsF+ 、5bC1s 、PF、 、
P (CH,)、、P (Cz Hs )z等として供
給されるが、Bz Hb、PHzが好ましい。
次に、上記した感光体の各層を更に詳しく説明する。
l且輸送着 このa−3iC:H層2は電位保持及び電荷輸送の両機
能を担い、暗所抵抗率が10+3Ω−1以上あって、耐
高電界性を存し、単位膜厚当たりに保持される電位が高
く、しかも感光層5から注入される電子又はホールが大
きな移動度と寿命を示すので、電荷担体を効率よく支持
体1側へ輸送する。
また、炭素の組成によってエネルギーギャップの大きさ
を調節できるため、感光層5において光照射に応じて発
生した電荷担体に対し障壁を作ることなく、効率よく注
入させることができる。また、a−3iC:Hは支持体
1、例えばAl基体との接着性や膜付きが良いという性
質も有している。
このa−3iC:H層2は実用レベルの高い表面電位を
保持し、a−3t:H層5で発生した電荷担体を効率良
く速やかに輸送し、高感度で残留電位のない感光体とす
る働きがある。
こうした機能を果たすために、a−3iC:H層2の膜
厚は、例えばカールソン方式による乾式現像法を適用す
るためには5μm〜30μmであることが望ましい。こ
の膜厚が5μm未満であると薄すぎるために現像に必要
な表面電位が得られず、また30μmを越えると製膜時
間が長くなり、残留電位が高くなる。但し、このa−3
iC:H層の膜厚は、S、−e感光体と比較して薄クシ
ても(例えば十数μm)実用レベルの表面電位が得られ
る。
このa−3iCsH層3は上記した如く、キャリアの移
動をスムーズに行うための遷移層として働き、キャリア
が移動する各層間のエネルギーギャップを減少させる効
果を有していると共に、a −3iC:H&a−3t 
:Hとの接合をとり易くしてその接合特性を向上させる
ものである。また、この層3は層2と同様の組成である
から、製膜し易い上に、層2−5の中間のエネルギーレ
ベルを作り易い。
a−3iC:Hji3の厚みは400人〜2μmに選ぶ
のがよいが、400人未満ではa−3iC:H層2とa
−3i:H層5との間を上記した如きプロファイルにて
分離し難くなり、また2μmを越えると却って実用的で
はない。なお、この遷移層は必要に応じて複数のa−3
iCsH層の積層体で形成し、上記したエネルギーレベ
ルを多段階的に変化させてよい。
プ旦ヱ土ヱU この層6は基板1からのキャリア(電子又はホール)の
注入を十分に阻止し得るエネルギー障壁(ギャップ)を
基板との間に形成しているので、キャリア注入による電
荷の中和現象をなくし、表面電位の保持、ひいては帯電
特性を良好に保持する働きがある。このために、a−3
iC:H層6は上述した如く不純物ドープによりN型化
又はP型化していることが重要である。また、その膜厚
も400人〜3μm(更には400人〜1.5μm)に
選択するのがよい。400人未満では効果がな(,3μ
mを越えると残留電位の上昇をひきおこし易い。また、
このブロッキング層の炭素含有量はa−3iC:H層2
と同じであってよい。
止置1 この層4は、層2−5間において中間のエネルギーレベ
ルを示すものであり、特に負帯電使用の場合はコンダク
ションバンドが層3−5の中間のレベルを示しく層2−
4の中間レベルに層3がある。)、また正帯電使用の場
合はバレンスパントが層3−5−の中間レベルを示す(
層2−4の中間レベルに層3がある。)。そして、この
中間層4の厚みは0〜3μmがよいが(3μmを越える
と却って感度低下を生じる) 、200人〜1μmが更
によい。
a−3i:)1 このa−3isH層5は、可視光領域全域にわたって高
い光導電性を有するものであって、波長650n−付近
での赤色光に対しρD/ρL (暗抵抗率/光照射時の
抵抗率)が最高〜104となる。このa−3i:Hを感
光層として用いれば、可視領域全域の光に対して高感度
な感光体を作成できる。
可視光を無駄なく吸収して電荷担体を発生させるために
は、a−3i:H層5の膜厚は1〜30μmとするのが
望ましい。膜厚が1μm未満であると照射された光は全
て吸収されず、一部分は下地のa−3iC:H層2に到
達するために光感度が大幅に低下する。また、a−3i
:H層5は感光層として光吸収に必要な厚さ以上に厚く
する必要はなく、30μmとすれば十分である。また、
この層5中には周期表第1[A族又は第VA族元素を含
有させることにより、感度及び帯電能を劣化させること
なしに残留電位も減らすことができる。そのためには、
同元素をBtHb/5IHa又はPH。
/ S i Ha流量比で0.01〜lO容量ppmと
するのが望ましい。0.01容量ppm未満では感度、
残留電位の点で不十分となり、10容量ppmを越える
と感度低下、帯電能低下を生じ易くなる。
表I改11 この表面改質層7(第1図参照)は、感光体の表面を改
質してa−3i系感光体を実用的に優れたものとするた
めに設けることが望ましい。即ち、表面での電荷保持と
、光照射による表面電位の減衰という電子写真感光体と
しての基本的な動作を可能とするものである。従って、
帯電、光減衰の繰り返し特性が非常に安定となり、長期
間(例えば1力月以上)放置しておいても良好な電位特
性を再現できる。これに反し、a−3t:Hを表面とし
た感光体の場合には、湿気、大気、オゾン雰囲気等の影
響を受は易く、電位特性の経時変化が著しくなる。また
、a−3iC:H等の無機質からなる表面改質層は表面
硬度が高いために、現像、転写、クリーニング等の工程
における耐摩耗性があり、更に耐熱性も良いことから粘
着転写等の如く熱を付与するプロセスを適用することが
できる。
上記の表面改質層として、Sin、5ift、AI!z
 Os 、Tag os 、Cent 、Zr0z、T
ioz 、Mg0SZnO,、PbO,SnO,、Mg
Fz、ZnS及びアモルファス炭化又は窒化シリコン(
但し、これらのアモルファスシリコン化合物には上記の
水素又はフッ素が含有されているのがよいが、必ずしも
含有されていなくてもよい。)からなる群より選ばれた
少なくとも1種からなるものが使用可能である。なお、
この表面改質層7の厚みは200人〜30000人(好
ましくは、1000〜10000人)であればよく、2
00人未満ではトンネル効果によって電荷が表面に帯電
され難くなり、暗減衰や光感度の低下が生じ易く、また
30000人を越えると残留電位が高くなり、光感度も
低下し易くなる。
ホ、実施例 次に、本発明を電子写真感光体に適用した実施例を具体
的に説明する。
グロー放電分解法によりA2支持体上に第1図の構造の
電子写真感光体を作製した。先ず、平滑な表面を持つ清
浄なAf支持体をグロー放電装置の反応(真空)槽内に
設置した。反応槽内を1O−6Torr台の高真空度に
排気し、支持体温度を200°Cに加熱した後高純度A
rガスを導入し、0.5 Torrの背圧のもとて周波
数13.56 MHz、電力密度0.04W/dの高周
波電力を印加し、15分間の予備放電/の(A r +
 S i H4+ CH4)混合ガス及びPH2又はB
zHbガスをグロー放電分解することにより、キャリア
注入を防止するa−3iC:H層、更には電位保持及び
電荷輸送機能を担うa−3iCsH層及び遷移層を10
00人/ll1inの堆積速度で製膜した。更に、CH
4は供給せず、ArをキャリアガスとしてSiH4及び
必要に応じてBtHbを、放電分解し、ノンドープa−
3i:H中間層、ボロンがドープされたa−3S:H感
光層を形成した後、表面改質層を更に設け、電子写真感
光体を完成させた。
こうした感光体について、各層の組成を下記表−1,2
の如くに変化させ、夫々次の測定を行った。
帯電電位Vo (V): ll−Bix 2500改造機(コニカ■製)を用い、
感光体流れ込み電流200μA、R光なしの条件で36
0 SX型電位計(トレック社製)で測定した現像直前
の表面電位。
半減露光量E′/A(J2ux−sec) :上記の装
置を用い、ダイクロイックミラー(光伸光学社製)によ
り像露光波長のうち620nm以上の長波長成分をシャ
ープカットし、表面電位を500■から250 Vに半
減するのに必要な露光量。(露光量は550−1型光量
計(EGand G社製)にて測定) 残留電位Vl  (v): 上記の装置を用い、500■に帯電させた後、400n
傷にピークを持つ除電光を301 ux−sec照射後
の表面電位。
総合評価二〇良好 △やや不良だが問題なし ×不良 (以下余白) 本発明に基づく感光体は、以上の実施例1〜14のよう
に、露光時の半減露光量は少なく、残留電位は少なく、
帯電特性も非常に良好である。即ち、電荷発生層に不純
物ドーピングした状態でノンドープ中間層を設けると(
実施例1〜14)、これを設けない場合(比較例1.3
.5.7.9.11.13)に比べて特に残留電位が少
なくなり、感度も高くできる。この場合、実施例2.4
.6.8.10.12.14のように遷移層を設けると
、感度、帯電電位、残留電位がすべて良好な値となる。
遷移層を設けるが中間層を設けない比較例2.4.6.
8.10.12.14の場合、残留電位が少し悪くなる
なお、電荷輸送層の不純物ドーピング量を増やしてゆく
と、残留電位が小となる傾向があるが、逆に帯電能が小
となる傾向もある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を例示するものであって、第1図は電子写
真感光体の一部分の断面図、第2図−は炭素含有量によ
るa−3iC:Hのエネルギーギャップを示すグラフ、 第3.4図は感光体のエネルギーバンド図、第5図は上
記感光体を製造するグロー放電装置の概略断面図 である。 なお、図面に示されている符号において、1・・・・・
・・・・支持体(基板) 2・・・・・・・・・不純物のドープされたa−3iC
:H電荷輸送層 3・・・・・・・・・不純物のドープされたa−3iC
:H遷移層 4・・・・・・・・・ノンドープa−3i:H中間層5
・・・・・・・・・不純物のドープされたa−3i:H
電荷発生層 6・・・・・・・・・不純物のドープされたa−3iC
:H電荷ブロッキング層 7−−・−・・−a −S i C: H又はa−3i
N:H表面改質層 である。 第 第 図 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、アモルファス水素化及び/又はハロゲン化炭化シリ
    コンからなる電荷輸送層と、アモルファス水素化及び/
    又はハロゲン化シリコンからなる電荷発生層とを有する
    感光体において、前記電荷発生層が周期表第III族又は
    第V族元素を含有し、かつ、これらの元素を含有しない
    アモルファス水素化及び/又はハロゲン化シリコンから
    なる中間層が前記電荷輸送層と前記電荷発生層との間に
    設けられていることを特徴とする感光体。
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