JPH0226583Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はフライス盤、マシニングセンタ等にお
いて、加工物をバイスに固定する際、加工物の下
部に置いて加工物の高さを調節し、また穴明けの
ため加工物下に空間を形成するために使用される
台金に関する。

従来の技術 従来の台金は単なる直方体のブロツクからな
り、使用時には加工物に合わせて適宜積重ねてい
た。

また下面が複雑な形状あるいは穴明け箇所の多
い加工物については、専用の台金を製作すること
も行なわれている。

考案が解決しようとする問題点 直方体のブロツクは、取扱いに不便であり、専
用の台金は製造数量が多くない場合にはコスト高
となる。

そこで本考案はこのような不都合を解消し、直
方体ブロツクと同様に安価で汎用性に富み、専用
台金に匹敵する扱い易さを有する台金を得ようと
するものである。

問題点を解決するための手段 すなわち本考案は間隔可変に結合された少なく
とも２個の、上下両面が平行で、同一高さであ
り、かつ上面の多数箇所にねじ穴を有する本体ブ
ロツクと、複数個の上下両面が平行で、同一高さ
であり、かつ前記ねじ穴に固着可能となつた小型
ブロツクからなり、加工物に合わせて本体ブロツ
クの間隔及び小型ブロツクの取付箇所を設定しう
るようにした台金である。

実施例 以下本考案を図示する実施例について具体的に
説明する。この台金１０は２個の本体ブロツク１
１，１１と４個の小型ブロツク１２，…からな
る。本体ブロツク１１，１１はともに同一形状で
あつて、平面形は略Ｌ字形で、上下両面は平行と
なり同一高さを有している。これらの本体ブロツ
ク１１，１１はアーム１３，１３をねじ止めする
ことにより結合され、ここで使用されるボルト１
４はアーム１３に形成された長孔１５に挿通さ
れ、したがつてこのねじ１４を締め直すことによ
り両本体ブロツク１１，１１の間隔を変更するこ
とができる。またこの本体ブロツク１１，１１上
面には多数のねじ穴１６，…が形成されている。
小型ブロツク１１，……はすべて同一形状であ
り、上下両面が平行となり同一高さを有してい
る。この小型ブロツク１１，…には上面にボルト
頭が突出しないようにボルト１７，……が設けら
れ、このボルト１７，……をねじ穴１６，……に
ねじ込むことにより、この小型ブロツクを本体ブ
ロツク１１，１１上の任意の箇所に固定すること
ができる。

この台金１０は以上の構成であるから次のよう
にして使用する。使用する加工物の大きさ、形状
に合わせて本体ブロツク１１，１１の間隔並びに
小型ブロツク１２，……の取付箇所を選び、小型
ブロツク１２，……の上面が加工物下面の平面状
部分に当接し、また加工物の穴明け位置下面に空
間があるように設定する。こうしてこの台金１０
の上に加工物を載せ、バイスで挾んで固定し、フ
ライス加工、穴明け加工等の工作を施す。

上記実施例では台金を構成する本体ブロツク、
小型ブロツクの数がそれぞれ２個、４個であつた
が、ともに複数であれば任意の個数でよいことは
いうまでもない。また高さ、大きさの異なる本体
ブロツクを複数組、高さ、大きさの異なる小型ブ
ロツクを複数組用意しておき、これらを適宜組合
わせて用いるようにすることも可能であることは
勿論である。

考案の効果 上述のように本考案の台金は本体ブロツクと小
型ブロツクを組合わせて結合し、使用するもので
あるから、加工物に合わせて一旦組上げてしまえ
ば、専用台金と同様に取扱い易いものとなる。ま
た分解・組合せが自在にできるので多様な加工物
に合わせて使用することができ、すぐれた汎用性
が得られて安価なものとなる。

よつて本考案はフライス盤、ボール盤、マシニ
ングセンタ等においての使用に好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図であ
る。 １０……台金、１１……本体ブロツク、１２…
…小型ブロツク、１３……アーム、１４……ボル
ト、１５……長孔、１６……ねじ孔、１７……ボ
ルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 間隔可変に結合された少なくとも２個の上下両
   面が平行で、同一高さであり、かつ上面の多数箇
   所にねじ穴を有する本体ブロツクと、複数個の、
   上下両面が平行で、同一高さであり、かつ前記ね
   じ穴に固着可能となつた小型ブロツクからなり、
   加工物に合わせて本体ブロツクの間隔及び小型ブ
   ロツクの取付箇所を設定しうるようにした台金。