JPH02239112A - 金属基材上へのシリカ被膜の形成法 - Google Patents

金属基材上へのシリカ被膜の形成法

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JPH02239112A
JPH02239112A JP5733389A JP5733389A JPH02239112A JP H02239112 A JPH02239112 A JP H02239112A JP 5733389 A JP5733389 A JP 5733389A JP 5733389 A JP5733389 A JP 5733389A JP H02239112 A JPH02239112 A JP H02239112A
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正彰 室谷
Kazuhiko Yaguchi
和彦 矢口
Kozo Yamamoto
山本 耕造
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FUJI DEBUISON KAGAKU KK
Fuji-Davison Chemical Ltd
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FUJI DEBUISON KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は金属基材上へのシリカ被膜の形成法に関するも
のであり、詳しくは、ステンレス板などの金属基材の表
面に均一なシリカ被膜をローテイングするための方法に
関するものである。
[従来技術とその欠点] 各種の金属基材の耐アルカリ性の向上、耐熱性や耐蝕性
の改善、更に、電気的特性の制御などを目的として、金
属基材の表面にシリカ被膜を作る研究が行なわれている
。く例えば、日本セラミックス協会学術論文誌97、[
1]91〜94、1989)これらの方法はアルコキシ
シランを原料とし、所謂、ゾル・ゲル法によって金属基
材ヘガラス薄膜をコーティングする技術に関するもので
あり、工業的に見て実用性の高い方法である。
ところが、シリカ被膜の形成に際しては、ビンホールが
なく全面に回り均一な厚さを有し、しかも金属基材への
密着強度の高いものが要求されるが、このような要求を
満足し得るシリカ膜を形成させることは非常に難しい。
そこで、上記文献によれば、モノメチルートリエ1〜キ
シシランなどの特殊なタイプの原料を用い、且つ、加水
分解触媒としてリン酸を用いる方法が開示されているが
、それでも、膜強度(耐剥離性)に優れたシリカ被膜を
得ることは難しかった。
[発明の課題と解決手段] 本発明者は上記実情に鑑み、テトラ低級アルコキシシラ
ンを加水分解することにより得たシリカゾルを利用して
、これを金属基材の表面に良好に密着させ、ピンホール
のない均一なシリカ薄膜を形成させる方法について鋭意
検討を重ねたところ、シリカゾルを生成させる際の混合
物中の水の使用量及びこの際の系内のpHffi簿膜の
形成に重要な影響を与え、しかも、シリカゾル中への浸
漬処理後の金属基材の混合物からの引き上げ速度も重要
であることを見い出した。そして、この知見に基づき引
き続き検討した結果、これらの条件を特定範囲に調節す
ることにより、本発明の目的が達成されることを確認し
本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、テトラ低級アルコキシシラ
ンを前記アルコキシシランに対して5〜40容量%の低
級脂肪族アルコール及び1〜30容量%の水との混合物
とし、しかも、系内のl)Hを塩酸により1〜3に調整
するとともに温度を20〜70℃に調節することにより
シリカゾルを生成させ、次いで、この混合物中に、予め
洗浄された金属基材を浸漬した後、デイツビング法によ
り混合物中より金属基材を液面に対して垂直に0.05
〜10m/secの速度で引き上げ金属基材の表面にシ
リカの被膜を形成させ、これを乾燥することを特徴とす
る金属基材上へのシリカ被膜の形成法に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で対象となるテトラ低級アルコキシシランは下記
一般式 (式中、R1へ−R4は同一又は異なる低級アルキル基
を表わす)で示される化合物であるが、通常,R1〜R
4が同一のアルキル基であるテトラメトキシシラン、テ
トラエトキシシラン、テI〜ラブ口ボキシシランなどが
挙げられ、なかでも、デトラエトキシシランが好ましい
本発明では前記アルコキシシランを特定量の低級脂肪族
アルコール及び水と混合するが、低級脂肪族アルコール
としては、通常、メタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、iso−プロバノール、n−プタノール及びこ
れらの混合物が挙げられる。しかし、通常、前記アルコ
キシシランのアルコキシ基と同一の炭素数を有するアル
コールを用いるのが好ましい。例えば、テトラエトキシ
シランを用いる場合には、エタノールが好ましい。
このアルコールの使用量は前記アルコキシシランに対し
て5〜40容量%、好ましくは10〜30容量%である
。一方、水の使用量は前記アルコキシシランに対して1
〜30容量%、好ましくは5〜20容量%である。また
、前記アルコールに対する水の使用割合は、通常、30
〜70容量%、好ましくは40〜60容置%である。本
発明においては、このアルコール及び水の使用割合は重
要であり、いずれの場合も前記範囲より多くても、逆に
少なくても良好なシリカ被膜を得ることができない。
低級脂肪族アルコール及び水と混合ざれたテ[〜ラ低級
アルコキシシランは加水分解ざれシリカゾルを生ずるが
、本発明では、この際のpHを塩酸により1〜3に調整
することが肝要である。もし、塩酸以外の酸く例えば、
硫酸、リン酸など〉でpH調整を行なった場合、又は、
pH範囲が前記範囲外の場合には金属基材との密着性に
優れたシリカを得ることができない。なお、塩酸に同伴
されて添加された水分量も含めて上記の水の使用範囲に
入ることが要求される。また、ゾル化の温度は20〜7
0℃、好ましくは30〜50゜Cであり、この温度があ
まり低いと加水分解が良好に進行せず、一方、あまり高
いと反応速度が速くシリカゾルが不安定になるので好ま
しくない。このゾル化が終了するまでの時間は条件によ
り異なるが、通常、0.5〜3時間程度である。本発明
では上記混合物中のシリカゾルの濃度を通常、10〜2
0重量%の範囲にするのが望ましい。
本発明においては、上述のようにして調製ざれたシリカ
ゾルを含む混合液中に、金属基材を浸漬しデイッピング
法によりその表面にシリカ被膜を形成ざせるが、そのタ
イミングは、通常、ゾル生成後、10〜20日復位が特
に好ましい。本発明で対象となる金属基材としては、通
常、ステンレス、鉄板(冷間圧延鋼板)、アルミニウム
、銅などの金属製のものが挙げられ、なかでもステンレ
スが最も好適である。金属基材の形状は特に限定ざれな
いが、通常、板状物が好ましい。
金属基材は予め、その表面を洗浄し脱脂しておく必要が
ある。この洗浄方法としては、通常、■ベンゼンなどの
有機溶媒による洗浄、■苛性アルカリ水溶液による洗浄
、■硫酸などによる酸洗浄及びこれらの組合せ、並びに
水洗浄が挙げられる。
これら洗浄後の金属基材は最終工程で十分に水洗浄し、
次いで、乾燥する必要がある。
金属基材をシリカゾルを含有する混合液中に浸漬する場
合、通常、金属基材はほぼ垂直に浸漬し、また、ほぼ垂
直に引き上げるのが好ましい。浸漬処理時の温度は、通
常、5〜40℃であり、この浸漬時間は、通常、042
5〜2時間、好ましくは0.5〜1時間である。浸漬時
間があまり短い場合、金属基材の表面に均一なシリカ被
膜を形成させることができず、また、あまり長い場合、
金属基材表面の変質や、場合によっては、シリカゲルの
状態が変わるので好ましくない。この処理により、金属
基材の表面にシリカゾルが密着し、そして、全面に均一
なシリカ被膜が形成されるのである。
浸漬処理を終えた金属基材は該混合液中より引き上げる
が、この際の引き上げ速度は重要であり、本発明では液
面に対して垂直に0.05〜10馴/sec,好ましく
は0.1〜5m/secの速度に調節ずる必要がある。
要するに、金属基材の表面に均一に密着したシリカ成分
をそのままの状態を保ちながら引ぎ上げる必要があり、
そのためには制御された引き上げ速度が要求されるので
ある。
引き上げられた金属基材は、次いで、例えば110〜3
00℃の温度で乾燥することにより、シリカ成分を金属
基材の表面上に完全に定着させる。
この乾燥時間は、通常、10〜60分程度である。
このようにして表面にシリカ被膜が形成ざれた金属基材
を得ることができるが、このシリカ被膜の厚さは通常、
0.8〜2ミクロンの範囲で調節可能である。
[発明の効果コ 本発明の方法では、金属基材の表面上に、ピンホールの
ない均一厚さを有するシリカ被膜を簡単に形成させるこ
とができる。また、このシリカ被膜の金属基材への密着
強度は優れたものである。
更に、本発明では水の使用量が少ないためか,,シラノ
ールIs (OH基》の少ないシリカ膜となる。
従って、本発明で得られるシリカ被膜を有する金属基材
は耐薬品性及び耐剥離性などに優れ、各種分野に利用価
値の高いものである。
[実施例] 次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記述
に限定されるものではない。
実施例1 塩酸により混合物のDHを2に調整した下記組成の混合
物を作り テトラエトキシシラン 5容量部 エタノール      1ll 水            0.5  〃この混合物を
均一混合した後、50〜60℃の温度で放置することに
よりシリカゾルを生成させ(シリカゾル濃度15%)、
そして、15日後、次いで、予め洗浄処理したsus3
04ステンレス板( 3 0mX 2 0#llX○。
5 mtn )を垂直に全部、浸漬し、25℃の温度で
30分間、保持した後、0. 5ay/secの速度で
ステンレス板を引き上げ、これを170℃の温度で30
分間、乾燥することにより、シリカ被膜が形成されたス
テンレス板を得た。
このシリカ被膜を有するステンレス板を走査電子顕微鏡
、電子線マイクロアナライザー及びF’T−JRスペク
トルなどにより分析した結果、ビンホールの全くない、
均一なシリカ被膜がステンレス板の全面にコーティング
されていることが確認され、また、シリカ被膜の厚さを
測定したところ0.5ミクロンであった。
なお、ステンレス板の洗浄は下記の順序で行なった。
■ベンゼン含浸布でのふきとり ■ベンゼンによる洗浄 ■2%苛性ソーダ水溶液による洗浄 ■蒸溜水による洗浄 ■10%硫酸による洗浄 ■蒸溜水による洗浄 ■乾燥(110℃X30min) 実施例2 塩酸により混合物のpHを2に調整した下記組成の混合
物を作り テトラエトキシシラン  5容量部 エタノール       1 〃 水              0.5〃この混合物を
均一混合した後、50〜60’Cの温度で放置すること
によりシリカゾルを生成させ(シリカゾル濃度15%)
、そして、15日後、次いで、予め洗浄処理した鉄板(
冷間圧延鋼板)( 1 5 0snX 7 0mX 1
 m>を垂直に全部、浸漬し、25゜Cの温度で30分
間、保持した後、0.5Irur&/secの速度で鉄
板を引き上げ、これを170℃の温度で30分間、乾燥
することにより、シワ力被膜が形成された鉄板を得た。
このシリカ被膜を有する鉄板を走査電子顕微鏡,電子線
マイクロアナライザー及びFT−IRスペクトルなどに
より分析した結果、ビンホールの全くない、均一なシリ
カ被膜が鉄板の全面にコーティングされていることが確
認され、また、シリカ被膜の厚さを測定したところ0.
5ミクロンであった。
なお、鉄板の洗浄は下記の順序で行なった。
■ベンゼン含浸布でのふきとり ■ベンゼンによる洗浄 ■2%苛性ソーダ水溶液による洗浄 ■蒸溜水による洗浄 ■2%硫酸による洗浄 ■蒸溜水による洗浄

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 テトラ低級アルコキシシランを、前記アルコキシシ
    ランに対して5〜40容量%の低級脂肪族アルコール及
    び1〜30容量%の水との混合物とし、しかも、系内の
    pHを塩酸により1〜3に調整するとともに温度を20
    〜70℃に調節することによりシリカゾルを生成させ、
    次いで、この混合物中に、予め洗浄された金属基材を浸
    漬した後、ディッピング法により混合物中より金属基材
    を液面に対して垂直に0.05〜10mm/secの速
    度で引き上げ金属基材の表面にシリカの被膜を形成させ
    、これを乾燥することを特徴とする金属基材上へのシリ
    カ被膜の形成法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020250610A1 (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 ポリプラスチックス株式会社 複合部材およびその製造方法
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