JPH02225985A - 冷却装置の消音装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は冷蔵庫などの冷却装置に用いられる消音装置、
特にはコンプレッサ等の騒音源を収納した機械室内から
の騒音を能動的に打消すようにした冷却装置の消音装置
に関する。

（従来の技術） 例えば冷蔵庫にあっては、一般家庭の居室空間内に設置
されることが多く、しかも季節を問わず連続的に運転さ
れるものであるため、その騒音低減が一つの課題となっ
ている。この場合、冷蔵庫の騒き源として最も問題とな
るのは、コンプレッサ及びこれに接続された配管系が収
納された機械室からの騒音である。即ち、上記機械室内
では、コンプレッサ自体が比較的大きな騒音（コンプレ
ッサモータの運転音、被圧縮ガスによる流体音。

圧縮機構部分の可動機械要素における機械音など）を発
生すると共に、コンプレツサに接続された配管系もその
振動によって騒音を発生するものであり、斯様な機械室
騒音が冷蔵Ｉ１１？騒音の大部分を占める。従って、機
械室からの騒音を抑制することが、冷蔵庫全体の騒音低
減に大きく寄与することになる。

そこで、従来においては、機械室からの騒音低減対策と
して、コンプレッサそのものの低騒音化（例えばロータ
リ形コンプレッサの採用）の他に、コンプレッサの防振
支持構造の改良、並びに配管系の形状改善などを行うこ
とによって振動伝搬路での振動減衰を図ったり、或は、
コンプレッサ及び配管系の周囲に吸音部材及び遮音部材
を配置することにより、機械室内での吸音量の増加及び
騒音の透過損失の増大を図ることが行なわれている。

（発明が解決しようとする課題） 一般的に冷蔵庫の機械室には、コンプレッサの駆動に伴
う発熱を外部に逃がす必要上から放熱用・の開口部が複
数箇所に設けられており、これらの開口部から外部に騒
音が漏れ出ることになる。

このため、前述したような従来の騒音低減対策には自ず
と限度があり、騒音レベルの低減効果は精々２ｄＢ（Ａ
）程度しか期待できない。

これに対して、近年においては、エレクトロニクス応用
技術、中でも音響データの処理回路及び音響制御技術な
どの発展に伴い、音波の干渉を利用して騒音低減を行う
という騒音の能動制御技術の応用が注目されている。即
ち、この能動制御は、基本的には、騒音源からの音を特
定位置に設けた受音器にて電気信号に変換すると共に、
この電気信号を演算器により加工した信号に基づいて制
御用発音器を動作させることにより、その発音器から原
音（騒音源からの音）とは制御対象点で逆位相で且つ同
−波長及び同一振幅となる人工音を発生させ、この人工
音と原音とを干渉させることによって原音を減衰させよ
うというものである。

しかしながら、このような騒音の能動制御を冷蔵庫にお
ける機械室騒音の低減に利用する場合、複数の騒音源が
存在するものでは次のような欠点があった。

例えば、第２図に示すように、機械室１内に２つの騒音
源２．３がある場合、機械室１内の一方側に受音器４を
配置し、他方側に放熱用開口部５を設けて、この放熱用
開口部５の側方に制御用発音器６を配置することが考え
られる。この場合、騒音源２から発生した音は、伝達経
路Ａ、Ｂを通って受音器４と放熱用開口部５に到達し、
一方、騒音源３から発生した音は、伝達経路Ｃ，Ｄを通
って受音器４と放熱用開口部５に到達することになる。

一般には、音の伝達経路ＡとＣ，ＢとＤの関係が、Ａ≠
Ｃ，Ｂ≠Ｄであるから、音響的に非対称であり、受音器
４で検出する音（両騎音源２゜３の音をｍ立させた音）
と放熱用開口部５で消音すべききとの関係が複雑になっ
て正確な能動制御は不可能である。この場合、各騒音源
２，３について各々受音器を１個ずつ設け、各騒音源２
，３毎に各々消音用伝達関数を設定して能動制御を行え
ば、騒音の消音が可能になるが、これでは構成が複雑化
してコスト高になってしまうという問題が生ずる。

本発明は上ｋｉ　ｌ情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、複数の騒音源から発生する騒音を人工音との
干渉により打消すという能ｉＩＪ制御を、簡単な構成で
行い得る冷却装置の消音装置を提供するにある。

し発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、上記目的を達成するために、機械室内の複数
の騒ぎ源から発せられる音を受音器にて電気信号に変換
すると共に、この？ａ気気７．号を演′！：ｙ、器によ
り加工した信号に基づいて制御用発汗器を動作させるこ
とにより、前記機械室の放熱Ｊｌｌ開口部から外部に放
射される音を該放熱用開口部の近傍で能動的に打消すよ
うにした冷却装置の消音装置であって、前記受音器及び
前記放熱用開口部を、前記複数の騒音源に対しｖｆＶＪ
的に対称な位置に設けたことを特徴とするものである。

（作用） 受音器及び放熱用開口部が、複数の騒音源に対し音響的
に対称な位置に設けられているので、各騒音源について
の消音用伝達関数が同一となり、複数の騒音源を単一の
騒音源として取扱うことができる。即ち、受音器で検出
する音（複数の騒音源の音を型光させた音）と放熱用開
口部で消音すべき音との関係が、単一騒音源の場合と同
様の状態になるため、受音器から出力される電気信号を
、演算器で＋１１−の消音用伝達関数に基づいて演算処
理して制御用発音器を駆動すれば、放熱用開口部で騒音
が能動的に打消される。

この場合、複数の騒音源に対し、受き器と演算器が１セ
ツトあれば良く、構成が簡単である。

（実施例） 以上、本発明を冷蔵庫に適用した一実施例について第１
図を参照して説明する。

１１は冷蔵庫本体（図示せず）に設けられた機械室で、
その内部には、２つの％１１音源１２．１３（例えばコ
ンプレッサと冷却ファン、或は２つのコンプレツサ）が
配設されている。１４は両騒音［１２，１３から発生す
る音を検出する受音器で、この受音器１４は、両騒ｇ源
１２，１３に対し音響的に対称な位置、この実施例では
幾何学的に対称な位置に配置されている。一方、１５は
機械室１１の側面に前記受音器１４とは反対側に位置し
て設けた放熱用開口部で、この放熱用開口部１５を除き
機械室１１は密閉されている。この放熱用開口部１５も
、両騒音源１２．１３に対し音響的に対称な位置、この
実施例では幾何学的に対称な位置に配置されている。こ
の場合、騒音源１２から発生した音は、伝達経路Ａ、Ｂ
を通って受音器１４と放熱用開口部１５に到達し、一方
、騒音源１３から発生した音は、伝達経路Ｃ，Ｄを通っ
て受音器１４と放熱用開口部１５に到達することになる
。この実施例では、受音器１４と放熱用開口部１５が共
に両騒音源１２．１３に対し対称な位置に配置されてい
るので、音の伝達経路ＡとＣ４ＢとＤの関係が、Ａ、−
Ｃ，Ｂ−Ｄとなる。

一方、受音器１４から出力された電気信号は、演算器〕
６で所定の消音用伝達関数に基づいて演算処理され、そ
のｅｒ算処理後の信号により、放熱用開口部１７の近く
に配置されたスピーカ等の制御用発音器１７が駆動され
て、この制御用発音器５器１７から逆相音が放熱用開口
部１５側に向けて放出されるようになっている。

上記実施例によれば、受音器１４と放熱用開口部１５が
共に両騒音源１２．１３に対し音響的に対称な位置に配
置されているので、各騒音源１２゜１３についての消音
用伝達関数が同一になり、両騒音源１．２．１３を単一
音源として取扱うことができる。即ち、受台器１４で検
出する音（２つの％ｌｉ音源１２．１’うの音を重畳さ
せた音）と放熱用開口部１５で消音すべき音との関係が
、単一騒音源の場合と同様の状態になるため、受音器１
４から出力される電気信号を、演算器１６で単一の消音
用伝達関数に基づいて演算処理して制御用発音器１７を
駆動すれば、放熱用開口部１５で騒音を能動的に打消す
ことができる。

この場合、２つの騒音源１２．１３に対し、受台器１４
と演算器１６が１セツトあれば良く、構成が簡単で、製
造コストを低減できる。

尚、上記実施例では、「音響的に対称な位置」を「幾何
学的に対称な位置」に設定したが、機械室１１内の空気
の流れ具合や、機械室１１内の空気の温度分布く空気密
度の変化）等によって、音の伝播状態が微妙に変化する
ので、実施に際しては、これらの要素を考慮して「音響
的に対称な位置」を実験的に決定するようにしても良い
。

その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定
されるものではなく、例えば本発明に係る消音装置を、
冷蔵庫の他に、エアコンの室外機或は冷蔵ショーケース
等に適用しても良く、また３つ以上の騒音源を有するも
のにも適用できる等、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することができる。

［発明の効果］ 本発明は以上の説明によって明らかなように、受音器及
び放熱用開口部が、複数の騒音源に対しＴＳ　”Ｊ的に
対称な位置に設けられているので、各騒音源についての
消音用伝達関数が同一となり、複数の騒音源を？ドーの
騒音源として取扱うことができる。このため、複数の騒
音源に対し、受き器と演算器が１セツトあれば、能動制
御による騒音の消音が可能となり、構成を簡単化できて
、製造コストを低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示した機械室部分の概略的
な・１シ面図であり、第２図は従来技術を説明するため
の第１図相当図である。 図中、１１は機械室、１２及び１３は騒き源、１４は受
音器、１５は放熱用開口部、１６は演算器、 ７は制御用発音器を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、機械室内の複数の騒音源から発せられる音を受音器
   にて電気信号に変換すると共に、この電気信号を演算器
   により加工した信号に基づいて制御用発音器を動作させ
   ることにより、前記機械室の放熱用開口部から外部に放
   射される音を該放熱用開口部の近傍で能動的に打消すよ
   うにした冷却装置の消音装置であって、前記受音器及び
   前記放熱用開口部を、前記複数の騒音源に対し音響的に
   対称な位置に設けたことを特徴とする冷却装置の消音装
   置。