JPH02222102A - 避雷器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、産業上の利用分野 本発明は、容器内での素子の支持構造を改良した避雷器
に関する。

Ｂ１発明の概要 本発明は、略筒形の容器の内部に素子を段積みして収容
する構成の避雷器において、 段積みした素子の外周面と容器の内周面との間に、液状
の状態で注入し加熱することで硬化するシリコン系絶縁
剤を介在させることにより、素子の放熱効率を向上させ
るとともに、輸送時における隣り合う素子間のずれを防
止したものである。

Ｃ従来の技術 避雷器は、従来第２図に示すように構成される。

図のように、外周面に複数のひた１ａを有する略筒形状
の碍管（容器）１の内部に、素子２を段積みしてなる素
子群３が収納され、碍管１の両端には碍管１に固着した
フランジ４を介して押え板５及び放圧仮押え６が取り付
けられる。押え板５と放圧仮押え６とは放圧孔５ａ、　
　６ａを有し、これらの間には放圧孔５ａ、（３ａを塞
ぐ薄い放圧板７が挟まれて碍管１内か気密に保持される
。碍管１内の素子群３は、下部の押え板５の上に中空の
デイスタンス８を介して支持されており、−に部の押え
板５と素子群３との間に具えたスプリング９によって保
持される。

素子群３は段積みした素子２かズレないようにするため
にユニット化したものである。段積みされた素子２の図
中の上面と下面とに支持板１０ａ。

］Ｏｂが当てられ、支持板１０ａ、１０ｂは円周方向へ
等間隔に配置した状態でその外周面近傍を貫通する３本
の絶縁ロッド１１及びナツト１２を介して連結される。

段積みする素子２の数が多い場合は絶縁ロット１１が撓
むことから、支持板１Ｑａ、１０ｂと同一支持板１０　
Ｃ〜］、　Ｏｅが素子２の数枚分母に素子２間に挟み込
まれる。

Ｄ９発明が解決しようとする課題 ところが、素子を支持するデイスタンスやバネは熱伝達
に対する抵抗が大きく、碍管の内部に封入された気体の
自然対流による熱伝達率が小さいため、素子から碍管の
外部へ熱が放出されに（く、放熱効率が悪い。

素子の寿命はその温度に依存し、また、素子の限界温度
を大きくすることによってより大きなエネルギー吸収能
力を有する避雷器となる。従って課電状態で素子の温度
が上昇しないように、細かい配慮が必要である。

そこで本発明は、斯かる課題を解決した避雷器を提供す
ることを目的とする。

Ｅ１課題を解決するための手段 斯かる１］的を達成するための本発明の構成は、略筒形
の容器の内部に素子を段積みして収容し、段積みされた
素子の外周面と容器の内周面との間であって流路空間を
除外した部分に、液状の状態で注入したのちに加熱して
硬化させるシリコン系絶縁剤を介在させたことを特徴と
する。

Ｆ　イ乍用 段積みされた素子の外周面とソリコン系絶縁剤と容器の
内周面とが密着するので、素子が発生ずる熱はノリコン
系絶縁剤を介して容器へ伝わり、容器の外周面から大気
中へ放出される。

ｌの内部で閃絡が生じた場合、閃絡によって発生した高
圧ガスは、流路空間を通っての外部へ放出される。

Ｇ、実施例 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。なお、本実施例は従来の避雷器の部を改良したも
のなので、従来と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、異なる部分のみを説明する。

（ａ）実施例の構成 本発明による避雷器の構成を、第１図（ａ）〜（ｃ）に
基づいて説明する。

第１図（ａ）に示すように、押え板５の上に複数の素子
２が段積みされる。そして、段積みされた素子２の外周
面と碍管１の内周面との間に、シリコン系絶縁剤１５が
充填される。シリコン系絶縁剤１５は流路空間１６を除
いた部分に充填される。ここて流路空間とは、碍管１の
内部で閃絡が生した場合に生じた高圧カスを碍管１の外
部へ逃がすための流路をいう。本実施例ては碍管１と素
子２との間のうち図中の左半分か流路空間１６となるの
で、右半分にシリコン系絶縁剤１５か充填される。一方
、素子２のうちの最」−のものと最下のものとに金属電
極２ａ、２ｂが形成され、この金属電極２ａ、２ａが押
え板５の中央に形成した嵌合孔５ｂ、５ｂに嵌合される
。そして押え板５と放圧仮押え６とには長孔状の放圧孔
５ｃ、６ｃが夫々２つずつ形成される。これらの放圧孔
５　ｃ　＋６ｃは、碍管１と素子２との間の流路空間１
６又はシリコン系絶縁剤１５の位置と対応する。

次に、碍管１と素子２との間にシリコン系絶縁剤１５を
充填する作業手順を説明する。

碍管ｌの内部に素子２を段積みして収容し、碍管１の両
端に押え板５を取り付けたのち、第１図（ｂ）中の右方
を下にして碍管１を横置きにする。

そして、第１図（ａ）中の右方の放圧孔５ｃがら液状の
シリコン系絶縁剤１５を注入する。注入後は加熱して硬
化させ、素子２の外周面と碍管１の内周面とを接合させ
る。このあと、放圧板７と放圧仮押え６とを押え板５に
ボルトを介して取り付ける。以下に、シリコン系絶縁剤
の代表特性を示す。

（１）硬化前　　■粘度　　　　　　　５０００ｃｐ（
２）硬化後　　■引張強さ　　　　　３ＭＰａ＠体積固
有抵抗率　　１０１５Ω−ｃｘＯ熱伝導率　　　　　７
．９８　Ｗ／ｃＲ′ｃ（ｂ）実施例の作用 次に、避雷器の作用を説明する。

夫々の素子２の外周面のうち、約半分かシリコン系絶縁
剤１５を介して碍管１の内周面と密着する。従って、素
子２で発生した熱はシリコン系絶縁剤１５を介して碍管
１に伝わり、碍管１の外周に形成したひた１ａの外周面
から大気中へ放出される。

一方、碍管１の内部て閃絡が生じた場合、閃絡によって
発生した高圧ガスは碍管１内の一端から他端まで連通ず
る流路１６を通り、薄い放圧板７を破って碍管１外へ放
出される。

シリコン系絶縁剤１５は硬化後に弾性を有するので、素
子２の支持が適正に行なわれ、避雷器の輸送時の振動が
緩和される。

Ｈ８発明の効果 以上の説明かられかるように、本発明による避雷器によ
れば以下の効果かある。

（１）素子の外周面と容器の内周面との間にシリコン系
絶縁剤か介在するので、素子の発生熱はシリコン系絶縁
剤を介して容器に伝わり、容器の外周面から放出される
。従って、素子の放熱効率が大きい。

（２）液状のノリコン系絶縁剤を容器と素子との間へ流
し込んで加熱硬化させるため、従来のように絶縁ロッド
等を用いる必要かなく避雷器の組み立てが容易である。

（３）シリコン系絶縁剤は硬化後に弾性を有するので、
避雷器の輸送時に生じる素子の振動が緩和される。従っ
て、隣り合う素子の間にずれが生じることはなく、素子
表面？こ形成された金属溶射電極の摩耗が生し］゛、避
雷器の信頼性か低下することはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による避雷器の実施例に係り、第１図（
ａ）は平面図、第１図（ｂ）は正面断面図、第１図（Ｃ
）は第１図（ｂ）のＩ−Ｉ矢視図、第２図は従来の避雷
器に係り、第２図＜ａ＞は正面断面図、第２図（ｂ）は
第２図（ａ）のＩＴ−ＩＩ矢視図である。 １・・碍管、２・・素子、１５・　ンリコン系絶縁剤、
１６・・流路空間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）略筒形の容器の内部に素子を段積みして収容し、
   段積みされた素子の外周面と容器の内周面との間であっ
   て流路空間を除外した部分に、液状の状態で注入したの
   ちに加熱して硬化させるシリコン系絶縁剤を介在させた
   ことを特徴とする避雷器。