JPH02218700A - 双特異性抗体及びそれを用いる養子免疫療法 - Google Patents

双特異性抗体及びそれを用いる養子免疫療法

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JPH02218700A
JPH02218700A JP1038966A JP3896689A JPH02218700A JP H02218700 A JPH02218700 A JP H02218700A JP 1038966 A JP1038966 A JP 1038966A JP 3896689 A JP3896689 A JP 3896689A JP H02218700 A JPH02218700 A JP H02218700A
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bispecific antibody
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cells
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Yasushi Okumura
康 奥村
Taizo Nitta
新田 泰三
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 U産業上の利用分野J 本発明は、抗ヒト腫瘍細胞抗体のFab’部分及び抗ヒ
トリンパ球抗体のFab’ 部分の双方から構成されて
いることを特徴とする特異性抗体及びそれを用いる養子
免疫療法に係わる。
[従来の技術及び本発明が解決しようとするWR題j近
年腫瘍患者、例えば悪性グリオーマ腫瘍患者に対する免
疫療法として、ヒト rIL−2にて誘導したリンホカ
イン活性化キラー(LAK)細胞を患者患部の腫瘍内に
注入する養子免疫療法が注目されている。しかしながら
、患者より大量のリンパ球を採取し且つ長期培養にてR
osenbergらのいう必要量(1010〜1011
個)のLAK細胞を得ることは容易ではない。またKi
taharaらによると大量のリンパ球注入によって水
頭症が誘発される危険があること、又LAK細胞と!!
瘍細胞との親和性が乏しい場合もある等の未解決の問題
も多く残されている。
ところで、一般に二種類の異なる抗原認識能を有する合
成抗体である、いわゆる「双特異性抗体Jはこれまでに
様々な方法で製造、されてきている。
それらの方法のいくつかは以下に示す文献に記載されて
いる。
(1)   N15onoH,et a[、、5cie
nce、Vol、134.p376−379 (196
4)。
(2)   N15onoff、et al、、 Ar
ch、Biochem、Biophys、。
Vol、89. I)230−244 (1960)及
びVol、93  D460−462 (1960)。
(3)    Ra5o  and  GPiffin
、  at  al、、  Fed、  Proc。
Vol、37. p1350 (1978)(4)  
Hilstein、et al、、 Proc、R,S
oc、Lond、 Vol。
8211、p  393−412  (1981)。
(5)  特表昭58−502182号公報。
(6)  Hilstein and Cuello、
et al、、Nature、Vol。
305、p537−540  (1983)。
(7)  米国特許4,474,893号明ill書(
8)  特開昭58−59994号公報(9)  J、
R,F、Corvalan、et al、、 Canc
er Immunol。
Immunother、24: I) 133−137
 (1987)。
(10)  ^、Lanzavecchia、et a
i、、Europ、J、In+1unol。
Vol、17. p 105−111 (1987)。
(11)特表昭61−501418号公報(12)  
H,Brannann、et at、、 5cienc
e Vol、229. p81−83 (1985)。
更に、最近本発明者等は、還元剤としてジチオスレイト
ール(DTT)及びチオール基活性剤として5,5−ジ
チオビス(2−ニトロ安息香酸)(DTNB)を使用す
る双特異性抗体製造法を開発した。この方法は高収率で
純粋なF(ab’)2モノマーが得られる点で以前の製
造方法に較べて優れたものである。
本発明の双特異性抗体もこの方法によって製造すること
が好ましい。
本発明は、双特異性抗体であって、抗ヒト腫瘍細胞抗体
のFab’部分及び抗ヒトリンパ球抗体のl”ab’部
分の双方から構成されるものを末梢血単核細胞に添加す
ることによって、該単核細胞の細胞障害活性が著しく増
強されること、そして、細胞障害活性能が高められたこ
れらのエフェクター細胞が、該双特異性抗体を介して目
的とする腫1slll胞とCross−1inkされる
ことにより該腫fs、1ilI胞との親和性を向上させ
、主要組織適合抗原系(MHC)非拘束的に標的細胞の
溶解をひきおこすことができるという発見に基づいてな
されたものである。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は、抗ヒトリンパ球抗体のFab’部分及
び抗ヒトリンパ球抗体のFab’部分の双方から構成さ
れることを特徴とする特異性抗体及びそれを用いた養子
免疫療法を提供するものである。
ここで「養子免疫療法」とは、一般に、−度患者生体よ
り採取したリンパ球を、何らかの手段で活性化した後に
再度身体内に移入する治療法を指す。
治療対象としては全ての癌が考えられ、例えば脳腫瘍(
グリオーマ)及び白血病等、を挙げることができる。
本発明の双特異性抗体の作製に用いる抗ヒト腫瘍細胞抗
体の好適具体例として、全てのヒト腫瘍細胞に反応する
モノクローナル抗体)(B J 127(マウスIQG
1.1本嘉幸等、Gann、 76、 p386−39
4(1985)参照)、肺小細胞癌及びグリオーマに特
異的なモノクローナル抗体LU−246(マウスIg0
1日本化薬■)及びNE150(マウス■qG1、愛知
ガンセンターの上田龍三博士より供与)がある。
これらのモノクローナル抗体は従来の通常方法に従って
、例えば次のようにして製造することができる。
即ち、これらのモノクローナル抗体が認識する抗原(抗
原を単離して用いてもよいが、該抗原を含む癌細胞又は
そのホモジネート等を用いてもよい。)でマウス又はラ
ット等の動物を免−し、免疫された動物から抗体産生細
胞を得、これと前部腫細胞を融合し、得られた融合細胞
をクローン化し、本発明で用いるモノクローナル抗体を
産生ずる融合細胞を選択し、これを培養しその培養上清
より抗体を回収する。免疫法、融合法、融合細胞の選択
等は通常の方法によって行うことかできる。
抗ヒトリンパ球抗体によって感作すべきリンパ球として
は、CD 3 (C1uster Designati
on 3)表面抗原を担持する成熟T細胞及びCD 1
6表面抗原を担持するナチュラル・キラー(NK)細胞
等がある( RheinhertZ、 E、 L、 、
Haynes、 B、 Fl、 Nadler LH,
and Bernstein、1.D、(ed、):L
eukoc te T  in II 。
spr+nger−ver+ag、 New York
、 (1986)参照)。
従って、本発明の双特異性抗体の作製に用いる抗ヒトリ
ンパ球抗体の好適具体例としては、抗CD3モノクロー
ナル抗体である0KT3 (マウス■gG2a)及び抗
CD 16モノクロ一ナル抗体である308(マウスI
pG1)を挙げることができる。
これらモノクローナル抗体は夫々ATCC及びMoun
t 5inai大学のJ、C,Llnkelessから
入手したものである。
抗CD3モノクローナル抗体はT細胞表面マーカーであ
るCD3抗原と非共有結合することによって、IL−2
受容体の発現とともに細胞増殖、細胞障害活性を惹起す
る。また抗CD16モノクローナル抗体はNK細胞表面
上の免疫グロブリンIaGの受容体(FcγR)と非共
有結合することによって抗体依存性細胞障害機構のトリ
ガーとなるものである。
本発明の双特異性抗体は以下のように作製することが好
ましい。
まず、出発材料である各抗体のF(ab’)2を公知の
方法によって製造する。
たとえば、各抗体を、その免疫グロブリンの種類に応じ
て、ペプシンまたはパパイン等の蛋白分解醇素を使用し
て分解し、HmのFc側断片を除去することによって製
造できるくたとえばパルハム(Parham、 P、 
)ら1.Immunol、Hethods、 Vol、
53゜1)133−173 (1982)参照)。
続いてDTTでF(at+’)2を還元した後、DTN
Bで一方のFab’のチオール基を安定なチオニトロ安
息香?1l(TNB)誘導体とし、DTTで還元したも
う一方のFab’のチオール基と反応させる。
こうして得られたものをHPLC(TSに2000(東
ソー■製)のゲルクロマトフィーで分析した結果、双特
異性抗体が約80%の高効率で作製されたことが判明し
た。一方他の還元剤であるトサクシニミジル3−(2−
ピリミジルチオ)プロピオン酸エステル(SPDP)又
は無水S−アセチルメルカプトコハク酸(SAH3A 
)を用いる従来の方法ではその収率は高々20〜30%
である。また5O8−PAGEで分析したところ、DT
NBでは純粋な100〜110にdのF(ab’)2モ
ノマーが得られるのに対し、5PDP又は5AH8Aを
用いる従来方法では400に6以上のポリマーが主な種
であった。
こうして作製した双特異性抗体はイン・ビトロにおける
細胞障害試験において、W4瘍細胞に対する末梢血単核
細胞の細胞障害活性を著しく増強し得ることが判明した
更に、本発明の双特異性抗体を使用して養子免疫療法を
腫瘍患者に試みたところ、1m−2にて誘導したLAK
IIII胞のみを移入する従来の養子免疫療法°に較べ
より優れた抗腫瘍効果を得ることができたものである。
本発明による養子免疫療法の特徴は双特異性抗体を使用
することにあるが、その概略は以下のとおりである。
患者の末梢血約100ccからリンパ球を分離し、組換
え型IL−2約1000/Idを添加した無血清培地で
約1週間程度培養する。こうして得られたLAK細胞約
1×108個を本発明の双特異性抗体約100〜100
(1#、好ましくは約 100/Jとともに患部に移入
する。この処置は患者の病状、腫瘍の種類及び患者の年
齢等にもよるが、およそ週に数回に分けて行なうのが好
ましい。
さらに、腫瘍組織周囲の湿潤リンパ球が著名な場合には
、末梢血や′rs腫瘍組織よりリンパ球を採取すること
なく、本発明の双特異性抗体を単独に局所投与すること
だ1すでもリンパ球の細胞障害性を体内で直接に増強し
うるちのと考えられる。
抗ヒトリンパ球抗体として抗CD3モノクローナル抗体
である0KT3(マウス■gG2a)又は抗CD 16
モノクロ一ナル抗体である308(マウスIgG、)を
、抗ヒト腫瘍細胞抗体としては全ての腫瘍細胞に反応す
るH B J 127(マウスIgG、 )、肺小細胞
癌及びグリオーマに特異的なL U −246(マウス
IgG、 )又はN E 150(マウスIIJG、 
)を使用した。I aGlは予め0.IHAcetat
e buffer(pH5,5ンで透析した後、1/2
0 w/w)活性化ハハインBorthtngton社
)で消化しF(ab’)2とした。
またIaG2.は0.IHcitrate t+ruH
er t’透析した後1/8 w/wのペプシン(Si
ga+a )で分解してF(ah’)2とした。
次に抗ヒト腫瘍細胞抗体のF(ab’)2を窒素ガスで
飽和させたTBS/EDTA溶液(0,15Mの食塩と
3a+HのEDTAを含有する1011Hトリス塩酸緩
衝液)に溶解させ、DTTを最H濃度が0.5wMにな
るように加え、素早く窒素ガスを反応溶液に吹き付けな
がら銅量ジスルフィド結合を還元して遊離チオール基に
したFab’を11製した。30分間反応後、反応溶液
と等容置の5wM DTNB (和光純薬)含有TBS
/EDTA溶液を加え還元反応を停止すると同時にFa
b’とDTNBとの結合物であるFab’ −NBを形
成させた。反応終了後、TBS/ EDT^DTT充分
に平衡化したセファデックスG25の分子ふるいカラム
に通し、過剰の試薬を除去してFab’ −NBを得た
一方、抗ヒトリンパ球抗体より得られたF(ab’)2
についても、同様に窒素ガスで飽和したTBS/EDT
A溶液中でO,SmHOTTを作用させ、tli間ジス
フィルド結合を還元して遊離チオール基にしたFab’
を調製した。還元後セファデックスG25カラムによっ
て過剰のDTTを除去した。
抗ヒトリンパ球抗体よりFab’を調製した直後に、抗
ヒト腫瘍細胞抗体より′g4製したFab’−NBを、
出発のF(ab’)2の0D28oから計算して等種混
合し、限外濾過で約to#Iy/dになるように濃縮し
、窒素ガス置換を続けながら室温で4時間反応させた。
反応溶液をゲル濾過することにより反応生成物であるF
(ai+’)2と未反応の化合物を分離した。これによ
り、出発物質の約85〜90%がF(ab’)2として
回収された。
ヒトグリオーマ株(U251HG及びA172. AT
CCカラ入手)、並びにNK抵抗性(7) Daudi
 (ATCCカら入手>NK感受性のに562(ATC
Cが’3人−J=)を標的1llI12!とし、正常人
末梢血単核i胞をエフェクターとし、実施例1で作製し
た双特異性抗体を用いることにより細胞障害活性が増強
するが否かを標準遊離試験方法(矢田純−等、[リンパ
M機能検索法」第353頁、1980年、観中外医学社
発行)により検討した。
まず上記の標的廁胞(約1X105個/−)を51Cr
 (1(IOc l  Na  Qr o4、ニューイ
ングランドニューフレア)でラベルした(60分間、3
1℃)。このラベルされた標的細胞をcoasterの
96穴プレートの各人に約104個(100J11)ず
つ入れ、本発明の双特異性抗体約1埒を多穴に添加し、
30分間インキュベートした。次に、正常人末梢血から
Conray−Ficol)比重遠心法(同文献、第1
7頁)で分離した、標的細胞の0.5〜20倍量の単核
細胞(100IiN)を多穴に加え4時間、37℃5%
 Co2下?培養し、各−elfの培養上清100II
iの放射能活性を測定した。
その結果、ヒトグリオーマ細胞及びに562に対する末
梢血単核細胞の細胞障害活性は、本発明の双特異性抗体
を添加することにより著しい増強が認められ、さらにN
K抵抗性のDaud iに対しても細胞障害活性を誘発
し得た。
次いで、末梢血単核細胞をインターロイキン2(rIL
−2,塩野義■)で3日間誘導して得られたLAKII
胞に対する本発明の双特異性抗体の効果について同様な
方法で検討した。
その結果、細胞障害活性が2〜10倍増強することが確
認された。
さらに担癌患者における細胞障害活性の誘導についても
検討を加えた。従来より担癌患者特に末期癌患者の末梢
血より十分なLAK活性が誘導できないことが指摘され
てきた。その原因としては、サプレッサーマクロファー
ジの出現並びに、腫瘍細胞由来の抑制因子等が挙げられ
ている(悪性グリオーマの場合GIiO1a−Cell
 derived 1nhibitorvractor
と呼ばれてきたが、最近、遺伝子クローニングされ、T
GFβ2と同一であることが分った。)。そこで、6例
の組織学的にGl ioblastomamultif
orme、 anaplastic astrocyt
omaと診断された患者より採取したリンパ球のLAK
活性と双特異性抗体依存性の細胞障害活性とを検討して
みた。その結果、約半数で、健常者に比しLAK活性の
低下が見られたが、本発明の双特異性抗体を加えること
によって細胞障害活性は健常者に比しむしろ増強されて
いることが分った。これより担癌患者の末梢血単核球細
胞の抗証瘍活性は、本発明の双特異性抗体を加えること
により十分期待できるものであることが分った。
実施例 3 双特異性抗体を用いた養子免  法 前記のL U −246モノクロ一ナル抗体又はNE1
50と0KT3を用いて作製した本発明の双特異性抗体
を使用して以下のように養子免疫療法を悪性グリオーマ
患者に実施した。
外科的切除を行った際に、術中迅速診断で悪性グリオー
マと診断された症例について頭皮下にオンマヤー管と呼
ばれる腫瘍腔と交通するバルブを設置した。術後約10
日を経て抜糸も終了し術後の全身状態も改善した時点で
、末梢静脈血、約100CCを採取、リンパ球を分離し
、ヒト型rlL−21000/ d加えた無血清培地で
約1週間培養した。
翌週から週2回に分けてLAK細胞約1×108個及び
上記双特異性抗体100埒をオンマヤー管より注入し、
これを3週間計6回行った。
現在までに悪性グリオーマ患者10例に対してこの養子
免疫療法(5pecific targeting療法
)を行ったが、10例中8例で著効を示し、そのうちの
2例については、治療後1年が経つが、再発は全く認め
られていない。また、右側頭葉のglioblasto
laの例では、治療後、周部の組織は全く壊死所見を示
し、治療が有効であったことを示している。
また、治療後右片マヒが改善し、入院時は車椅子生活で
あったのが、退院時は独歩可能となっている例もある。
金側、CT上では、(注入した)局所に広範な壊死をみ
とめ、右前側頭葉の石灰化腫瘍では腫瘍隙影の縮小をみ
とめた。
また、副作用の面では、1例に一過性の発熱をみたのみ
で、他は全く問題なかった。
尚、一般には、切除標本の凍結切片もしくは、手術時に
採取した組織をカバーガラスで培養したものに、数種の
抗グリオーマモノクローナル抗体を用いた蛍光抗体法を
行って、反応性の最も高い抗体を決定し、治療に用いる
双特異性抗体を選択する。
以下、若干の臨床例を説明する。
第1例はLU−246と0KT3から作製した双特異性
抗体を用いた例で、左前頭菓のanaplastica
strOcytolaの患者であるが、治療開始後1週
開目のCTrT端に著名な旧gh densityが判
明した。
第2傍目以降はNE150と0KT3から作製した双特
異性抗体を用いた例である。
第2例は右後頭菓のl;1liOtllastolaの
患者であるが、やはり同様の所見であった。
第3例は右前頭菓のgloblastoma例であるが
、辺縁に沿って厚い旧gh density ria+
が出現した。
第4例は右前頭〜側頭部のanaplastic as
trocytoiaの例であるが、このケースには旧g
h densitVa reaは出現せず、高吸収域の
退縮をみとめた。
第5例は、右側頭葉に脳腫を伴う!1liat cel
l(JIiOblaStOlaの実施例であり、高吸収
域の部は、悪性像を示すmass胞であった。手術後、
本発明の双特異性抗体の投与にて再度高吸収域が出現し
た。この症例は手術後、側脳至下角がトラップされ、W
4塁内圧六進状を呈したためCPシャントを予儀なくさ
れたが、その際、治療的に出現した高吸収域の組織を採
取し、鋭存できるチャンスがlられた。
以上、この本発明の双特異性抗体としAK[l胞とを用
いた養子免疫療法で、殆どのケースで注入後断端に沿っ
て強い高吸収域の出現が認められた。
これは従来我々のJ41でも行っていたLAK治療法の
みでは全く認められない所見であった。
第5例で認められた養子免疫治療後の高吸収域部の組織
標本によれば、上段のオンマヤーチューブの周囲に出現
した高吸収域では完全な腫瘍壊死が認められた。頭頂菓
寄りのオンマヤー・チューブより離れた部位では内腔側
は壊死所見であったが、脳実質側には、活発なグリオー
マ細胞を認めた。
第6例の患者は68オ男性で、頭痛を主訴として来院、
CTスキャンで右側頭葉の占拠性病変が認められ、右前
側頭開頭腫瘍摘出術を行った。病理診断はGliobl
astoma multiformeであった。術後前
述したプロトコールで、養子免疫療法を行った。
冶m終了後行ったCTでは断端残存腫瘍部に高吸収域が
出現した。この患者は側脳室下角がトラップされたため
に脳腫−腹腔短絡術を予儀なくされ病理診断の結果、著
名な腫瘍1111胞壊死の所見であり、治療の有効性が
承認された。
以上より、本発明の養子免疫療法の施用後に出現する高
吸収域は、活性化したLAKial胞が、残存グリオー
マ細胞に対して、はげしいキラー細胞としての反応を示
し、腫瘍壊死に敗らしめた部分であることが示された。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)抗ヒト腫瘍細胞抗体のFab′部分及び抗ヒトリ
    ンパ球抗体のFab′部分の双方から構成されることを
    特徴とする双特異性抗体。
  2. (2)ヒト腫瘍細胞が脳腫瘍細胞であることを特徴とす
    る請求項1記載の双特異性抗体。
  3. (3)脳腫瘍細胞がグリオーマ細胞であることを特徴と
    する請求項2記載の双特異性抗体。
  4. (4)ヒト腫瘍細胞が白血病細胞であることを特徴とす
    る請求項1記載の双特異性抗体。
  5. (5)ヒトリンパ球がT細胞であることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか一項に記載の双特異性抗体。
  6. (6)ヒトリンパ球がナチユラルキラー細胞であること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の
    双特異性抗体。
  7. (7)抗CD3モノクローナル抗体のFab′部分及び
    HBJ127のFab′部分の双方より構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の双特異性抗体。
  8. (8)抗CD3モノクローナル抗体のFab′部分及び
    LU−246のFab′部分の双方より構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の双特異性抗体。
  9. (9)抗CD3モノクローナル抗体のFab′部分及び
    NE150のFab′部分の双方より構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の双特異性抗体。
  10. (10)抗CD3モノクローナル抗体がOKT3である
    ことを特徴とする請求項7、8又は9に記載の双特異性
    抗体。
  11. (11)抗CD16モノクローナル抗体のFab′部分
    及びHBJ127のFab′部分の双方より構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の双特異性抗体。
  12. (12)抗CD16モノクローナル抗体のFab′部分
    及びLU−246のFab′部分の双方より構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の双特異性抗体。
  13. (13)抗CD16モノクローナル抗体のFab′部分
    及びNE150のFab′部分の双方より構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の双特異性抗体。
  14. (14)抗CD16モノクローナル抗体が3G8である
    ことを特徴とする請求項11、12又は13に記載の双
    特異性抗体。
  15. (15)請求項1記載の双特異性抗体を用いる養子免疫
    療法。
  16. (16)請求項7記載の双特異性抗体を用いる養子免疫
    療法。
  17. (17)請求項8記載の双特異性抗体を用いる養子免疫
    療法。
  18. (18)請求項9記載の双特異性抗体を用いる養子免疫
    療法。
  19. (19)請求項10記載の双特異性抗体を用いる養子免
    疫療法。
  20. (20)請求項11記載の双特異性抗体を用いる養子免
    疫療法。
  21. (21)請求項12記載の双特異性抗体を用いる養子免
    疫療法。
  22. (22)請求項13記載の双特異性抗体を用いる養子免
    疫療法。
  23. (23)請求項14記載の双特異性抗体を用いる養子免
    疫療法。
  24. (24)グリオーマ患者に施すことを特徴とする請求項
    15ないし23のいずれか一項に記載の養子免疫療法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017526652A (ja) * 2014-07-24 2017-09-14 ジェネンテック, インコーポレイテッド 薬剤の少なくとも1つのトリスルフィド結合を含むタンパク質中のチオール部分へのコンジュゲーション方法

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US11370838B2 (en) 2014-07-24 2022-06-28 Genentech, Inc. Methods of conjugating an agent to a thiol moiety in a protein that contains at least one sulfide bond

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