JPH0220898B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はストーブおよびヒーター（加熱器）、
特に特別な道具なしに組立ておよび分解できる、
天然燃料による携帯用ストーブおよびヒーターに
関する。

部分的に分解可能であるか折畳み可能であるか
又は携帯性を高めるために小型化可能であるいろ
いろの形式の携帯用ストーブおよびヒーターにつ
いては豊富な先行技術がある。しかしこれらの装
置の使用に際しては諸問題かつまたは不利な点が
沢山あるのが通例である。この一般的形式のスト
ーブまたはヒーターのいくつかは、不満足にも嵩
が大きく、かつまたは重く、あるものはそれらの
成分部品を組立ておよび分解するのに道具を、時
には特別設計の道具を必要とし、あるものは使用
するに当たり必要な強度および剛性に欠けるもの
がある。

携帯用の先行技術によるストーブまたはヒータ
ーについてのさらに別の欠点は、これらの装置を
戸外で使用する場合に遭遇するものである。天然
資源および自然環境の保護保存のため、必要とさ
れる多数の規制が近年強化されたが、それらは携
帯用ストーブまたはヒーターを合法的にかつ安全
に使用し得る時間および場所が厳しく制限されて
おり、そのうちのいくつかの規制は特に厳しい。
また益々、天然燃料の供給が厳しく制限されるか
または存在しない地域が増大しているため、使用
場所まで輸送しなければならないブタンその他の
液体燃料または人工燃料の使用が必要となり、ま
たそれらの空容器を再充填のため、返却したり適
当に廃棄することが必要となつた。

先行技術の調理用かつまたは加熱用の装置に関
連した前述の問題および欠点は調理、燻蒸、その
他のいろいろの加熱の目的に合わせて最大限に熱
が利用される場所に向けられる新規なピラミツド
形の火室を有した携帯用ストーブ／ヒーター組立
体を一般に含む本発明のストーブにより克服され
る。本発明は必要熱量を与えるのに非常に少量の
天然のまたは他の燃料を要し、かつ火気が危険と
なるすべての場所で使用しても安全である。

特に基本形式をとつた場合、本発明のストーブ
は、蝶番によつてまたは相互フランジと溝孔との
構造によつて相互に固定される複数の側板から形
成された切頭角錐形状の火室と、調理グリルその
他の適当な調理器具支持具にして前記側板の頂部
縁上にあり、かつこれらの頂部縁により形成され
る火室の頂部の方形開口の上方に延びる、支持具
とを含む。側板の一つは火の粉捕捉スクリーンに
よつて部分的に閉じられた開口と、燃料添加等の
ため火室内部に通ずるように配置し得る滑動式ド
ア、または火炎の制御ダンパとしてスクリーン遮
蔽された領域を利用すべく配置し得る滑動式ド
ア、とを含む。

この基本的ユニツトに、一つ以上の素子または
素子の組合せを加えて特定の用途に仕立てること
ができる。たとえば基本的ユニツトは正方形また
は長方形の一般的には平坦な火鍋上に配置でき、
この組合せは火炎から下方に放射される熱が洗浄
その他の目的のための水を加熱するに使用できる
ように抽出し状の水容器または盆の上方に支持し
得る。さらにこの基本的ユニツトに第二の切頭角
錐形ユニツトを付加し得る。このユニツトは、基
本ユニツトの頂部開口に見合つた中央開口を備え
た概ね平坦かつ長方形の基底と、この基底の縁に
支持された四つの切頭角錐形側板にしてこれらの
縁に沿う軸線に関して軸動し得るようにされた側
板と、基底の四隅から上方にかつ内側に向けて伸
び、側板に対する上方支持体としてかつ煙突組立
体に対する支持体として機能する正方形もしくは
長方形のブラケツトまたは第二グリルに至る、切
頭角錐形を支持する四脚の支持構造体と、を含
む。この第二ユニツトは調理用オーブンかつまた
はレンジあるいは食品その他の物の加温容器とし
て機能し、その四つの側板は盛付け用テーブルま
たは食事用テーブルとして使用し得る。

本発明はさらに煙突組立体を含有し、この組立
体は前記上方支持体上に静止し、かつこれにより
支持される下方部分と、前記下方部分により支持
されかつこれに脱着可能に装着された上方部分
と、前記上方部分の上端に軸着されたトラツプド
ア状の煙突ダンパとを含む。本発明はまた、側板
から脱着可能でかつ煙突の中に垂下し、または煙
突外部に支持されて、肉、魚、その他のものを燻
蒸するか乾燥させるための棚の役割を果す上方ユ
ニツト側板支持脚を含む。

本発明に基づく組立体のすべての素子は相互に
分離可能であるかさらに小型に折畳みし得るよう
に接続されているかのいずれかであるため、組立
体は手で分解可能であり、また保管かつまたは輸
送に特に望ましいように小型に折畳んだり、その
後、特に特別の道具なしに機能を果たす状態に再
組立てすることができる。

本発明はさらに折畳み式脚と、レクサン
（Lexan）その他の適当な材料の透明な頂部と、
調理器具等の収納部と、を有した食物準備用のま
たは他の一般的用途の可搬テーブルであつて、ス
トーブの水皿以外のものが畳込みできる水皿に対
して脱着可能に固定され得る大きさまたは構造に
されているテーブルを具えることができる。この
畳込みの結果、ストーブはすべての素子を揺がな
い小型軽量の形にして輸送上非常に好ましいスー
ツケース状の組立体となる。

本発明の詳細と利点は添図の図面および以下の
説明から明らかとなろう。

第１図、第２図および第３図に示すように、本
発明の包括的な一実施例をストーブ２０として示
す。ストーブは下側に長方形の水貯蔵室装置、す
なわち水貯蔵室２４のくる切頭角錐形火室装置、
すなわち火室２２と、火室２２の上方部分を囲む
環状の加温室２６と、加温室２６の上方にして火
室上に位置するオーブン様の調理室装置、すなわ
ち調理室２８と、下方および上方煙突部分３０
ａ，３０ｂを有した煙突組立体３０とを含んでい
る。

おそらく第３図において最もよくわかるように
火室２２は、台形の四つの側板３２，３４，３
６，３８と、正方形またはその他の長方形の火鍋
４０と、側板３８の開口４４を覆うべく前後滑動
運動をなすように側板３８上に支持された取出
し／ダンパ用ドア４２とを含む。各側板の二つの
非平行な縁のうちの一つはフランジ３２ａ，３４
ａ，３６ａ，３８ａで終端し、各フランジの後方
にあつてかつこれに平行に、もう一つのフランジ
３４ｂ（一つのみ図示）がある。このフランジ３
４ｂはその隣接のフランジ、すなわちこの例では
フランジ３４ａと協同して火室が組立られる際に
は隣接の板の対向縁を受承する溝孔を形成する。
即ち、これらのフランジは前記４個の側板を相互
に固定する固定装置を構成する。開口４４は火の
粉捕捉スクリーン４５によつて一端が部分的に覆
われているので、ドア４２が所定位置にあつてか
つスクリーンが露出しているときには開口４４が
空気の流入を可能にするように機能し、ドア４２
がスクリーンを覆うように移動されている時には
燃料補給を可能にすべく開口４４の他端が露出さ
れる。

板３２，３４，３６，３８は、外側周縁上に立
つ直立フランジ４０ａに隣接した火鍋４０上に静
止し、板の上方縁によつて確定された中央開口に
向けて上方に熱を指向させる切頭角錐形の囲いを
形成する。火鍋４０の隅から外方に突出するよう
に火鍋４０に溶接または他の方法で固定されたね
じ付き鋲４６がある。組立てられた状態では鋲４
６は蝶ナツト４８と協同して交差ブレース５６に
より下方の前方および後方の隅にて接続された二
つの直立板５２，５４の付いた支持体に対して火
鍋４０を脱着可能に固定する。各板５２，５４の
底縁は内方にかつ上方に傾斜したフランジ５２
ａ，５４ａにて終端し、これらのフランジは跳返
り防止片５８ａを有した抽出し様の長方形水皿５
８に対する案内装置および支持体の役割を果た
す。したがつて火鍋４０の底から放射する熱は地
球または大気に失なわれる代わりに調理かつまた
は洗浄に使用する皿５８内の水を温めるのに利用
される。

調理室２８は長方形の皿状基底６０と、支持脚
６４付きの四つの台形側板６２と、基底６０の中
央開口６８上方に静止する板状熱拡散器６６と、
熱拡散器６６の上方に調理グリルを支持するため
の下方に伸びた脚７０ａを備えた調理グリル７０
と、四つの平坦な支柱７２および支持装置すなわ
ち長方形の頂部支持枠７４を含んだ側板兼煙突支
持構造体とを含む。調理室基底６０の各四隅か
ら、四つの支柱７８それぞれの上端にある鉛直溝
孔７８ａ中に嵌合するねじ付き鋲７６が、外方に
伸びており、蝶ナツト８０がこれらの突起を脱着
可能に基底６０に固定する。支柱７８の他端もま
た鋲４６を受承する溝孔７８ｂを有することによ
り、支柱７８が調理室を火鍋４０上に脱着可能に
支持する。

第３図で最もよくわかるように基底６０の周縁
は下方に延びるフランジ６０ａを含んでおり、こ
のフランジには複数の離隔された溝孔６０ｂが貫
通している。四つの長方形側板８２は、相手側溝
孔６０ｂ中に嵌合する二つの鈎状素子８４をそれ
ぞれ具備しており、板８２の下縁が外方に揺動し
得るようにフランジ６０ａから垂下される。火鍋
４０および基底６０の間には第２図および第３図
に最もよく示されているように中間皿８６があ
り、この皿は、板３２，３４，３６，３８に当接
して静止するまで皿８６を火室２２上方にもたら
すことを可能にする長方形の中央開口８６ａを備
えている。したがつて皿８６、基底６０、火室板
３２，３４，３６，３８、および側板８２は食物
かつまたは食事用具を温めるか保温するかし得る
環状の室２６を形成する。

基底６０の頂部面からは中央開口６８の上方の
適当な位置に拡散器６６を支持し、かつ基底を強
化する機能を果たす四つの対角状のフランジ８８
（第３図）が直立している。拡散器の周縁はフラ
ンジ８８の高さよりもやや狭い幅の下方に延びた
フランジ６６ａで終端する。その結果、拡散器が
所定位置にあるときはフランジ６６ａは基底６０
の頂部面に接触せず、したがつて熱および気体の
通過する空間を与える。

四つの支柱７２（第３図）の下端は鋲７６の上
方から嵌合する溝孔をあけられており、また支柱
の上端には支持枠７４の隅から突出するねじ付き
鋲９０が貫通する穴が設けられている。したがつ
て鋲７６およびそれらの蝶ナツト８０は協同して
支柱７２を基底６０に固定し、鋲９０は蝶ナツト
９２と協同してこれらの支柱を枠７４に固定す
る。これらの固定はすべて堅固かつ確実でしかも
脱着可能である。

側板６２はそれぞれそれらの下方縁において、
たとえば支柱７２の下端に固定される開放頂部レ
セプタクル６２ｃ（第３図）に受承される横方向
に伸びるピン６２ａにより、軸着支持される。各
板６２の頂部外側の縁付近には、対向された足９
６を脚６４の端に受承する。軸線方向に整合され
た一対のレセプタクル９４（第３図および第７
図）がある。したがつて脚のばね状の端部を内側
に圧縮することによつて、足を設置し、またはレ
セプタクル９４から除去することができる。

各煙突部分３０ａ，３０ｂ（第３図）は、たと
えばピアノ型蝶番９５（第１図）によるなどして
相互に軸着される四つの台形板からなる結果、各
部分は小型の詰合せを得るために畳込むことがで
きる。組立てられた状態では底部分３０ａの二つ
の対向した板の下端は枠７４の内側にて下に延
び、他の二つの板の下端は四つの横方向に延びる
フランジ７４ａ上に静止する。この構造により特
定のフランジ７４ａに対して、与えられた板の方
向の如何に拘らず下方煙突部分３０ａを枠７４に
固定することが可能となる。部分３０ａの下端上
の挾み９７（一つのみ図示）はフランジ７４ａに
脱着可能に係合して、この部分を枠７４に確実に
固定する。上方煙突部分３０ｂは下方部分３０ａ
の頂部に静止しかつ下方部分３０ａの上端から外
方に延びるフランジ９９に係合するリツプ９８
（一つのみ図示）によつて部分３０ａに同様に固
定される。上方部分３０ｂの対向頂部縁に対し一
対のダンパ板１００が軸着されている。

上述のストーブ／ヒーターに対する非常に簡便
な補助素子は下方煙突部分３０ａの周りに嵌まる
枠状の支持体１０２（第１図ないし第３図、第８
図）があつて、この枠に道具その他の物体が懸け
られる。

第４図に示す本発明のストーブ／ヒーターの実
施例は火室２２および火室２２頂部にて開口１０
８に適合する調理グリル１０６を含む。

第５図に示す本発明の実施例は第４図の実施例
に水皿５８、支持構造体５０、および蝶ナツト４
８を付加したものである。

第６図に示すように、加温室２６および調理室
２８を第５図の実施例に付加することにより、さ
らに本発明の汎用実施例が生ずる。

第７図に示す本発明の実施例は第６図の実施例
に下方煙突部分３０ａを含めたものである。この
例では煙突部分３０ａ頂部にグリル１０６が配置
されている。

第８図に示すように側板６２を支持するための
脚６４はまた、それらの板から取りはずされて上
方煙突部分３０ｂ上に設置された場合、道具衣類
その他の物体を支持する棚としての役割も果す。
また第９図に示すように、これらの脚は魚または
肉を燻蒸するために煙突内に支持するための非常
に適当な棚ともなる。

組立て解除されたストーブ／ヒーター２０の畳
込においては火鍋４０および調理室基底６０を除
くすべての成分は、水皿５８内に置かれ、水皿は
さらに火鍋４０および基底６０に挾まれる。四つ
の短かい継手１１０が蝶ナツト４８，８０によつ
てそれぞれ突起４６，７６に固定されることによ
り、第１４図に示すように小型にしてしかも堅牢
で可搬性のあるパツケージとすることができる。

所望とあらばストーブ／ヒーター２０に補強的
な作業用兼保管用テーブル１１２（第１０図）を
含めることができる。このテーブルは折畳み式脚
１１６上に支持される抽出し状の基底１１４と、
基底１１４の頂部に滑動可能に固定されるレクサ
ン（Lexan）その他の透明頂部１１８とを含む。
適当な挾み状固定具（図示してなし）を与えるこ
とにより、このテーブルとストーブ／ヒーターは
把手１２０により容易に輸送され得るスーツケー
ス状の構造体（第１１図）になるよう、脱着可能
に相互に固定できる。

もしも環状加温室２６が必要でなければ中間皿
８６および側板８２は含まれない。その結果、第
１２図に示すような素子の組合せを得る。

ストーブ／ヒーターの大きさに応じて、たとえ
ばそれが背負い歩き用に非常に小さいか、多数の
人により同時に使用するように比較的に大きい
か、あるいはまた中間の適当な大きさであるかに
応じて、本発明の本旨および特許請求の範囲内で
いろいろ設計変更をなし得る。第１３図に示すよ
うに下方煙突部分３０ａの上端が適当の大きさに
されていれば、煙突部分３０ａの上端の上方に在
来の直径４インチ（10.16cm）の金属ストーブ管
１３０を設置できる。また第１３図に一般的に示
されているように側板６２のうちの三つは、これ
らの板が自己支持可能なように相互係合すべくフ
ランジ６２ａに改修を施すことができるので、支
柱７２を省くことができ、枠７４は三つの板の上
方から係合する枠１４０で置換され、かつつまみ
ねじ１４２により板に固定される。これらの設計
変更は特に意欲的なハイカーにとつては１オンス
（約28グラム）の重量にも考慮を払わねばならな
い背負い歩き用寸法のストーブ／ヒーターに特に
適している。

本発明の基本ユニツト１５０が第１５図に示さ
れている。このユニツト１５０はキヤンプフアイ
アを安全に囲みかつ利用する上に簡単にして軽量
かつ可搬性のある装置としてハイカーおよびキヤ
ンパーにとつて特に適切であつて、このユニツト
は切頭角錐形の火室１５２と、機能位置に置かれ
たときは火室１５２（第１９図）の頂点に静止
し、かつ火室１５２中にまで少し下方に延びるカ
バーグリル１５４と、を含む。

火室１５２は台形状の四つの側板１５６，１５
８，１６０．１６２と、ラツチハンドル１６４ａ
を備えた接近兼ダンパ用ドア１６４とを含み、こ
のドアはたとえば木その他の燃料を挿入するた
め、および開口１６６を部分的に覆う火の粉捕捉
スクリーン１６８を通過する空気流を調節するた
め、開口１６６から火室内部への接近を制御すべ
く板１５８上に滑動可能に支持されている。四つ
の板１５６，１５８，１６０，１６２はそれらの
隣接の縁に沿つて四つのピアノ蝶番１７０（ただ
三つのみ図示）によつて相互接続されている。二
つの対向する板１５６，１６０はそれぞれ、その
中心線に沿つて鉛直に二つの部分１５６ａ，１５
６ｂに分割されており、各対のこれら部分は、１
５６ｃ，１６０ｃに示されているようにピアノ蝶
番により相互に軸着されている。したがつて第１
７図に示すように蝶番１５６ｃ，１６０ｃ，１７
０は輸送および保管を容易にするため、平坦かつ
小型の状態に火室１５２を畳込むことを可能にす
る。

カバーグリル１５４は平坦な正方形または長方
形の板１５４ａと、板１５４ａの底面から下方に
延びる四つの周縁側部フランジ１５４ｂ（ただ二
つのみ図示）とを含む。板１５４ａの周縁はその
側部フランジ１５４ｂを越えて延びる結果、グリ
ル１５４が火室１５２上に設置される際には側板
１５６，１５８，１６０，１６１の上縁に静止す
るリツプ領域１５４ｃを形成することにより、板
上にグリル１５４を支持する。第１９図に見られ
るように側部フランジ１５４ｂは、火室１５２の
最上端領域中に延びることにより、火室が組立て
られて機能状態をとるように火室１５２を確実に
しかも脱着可能に保持する。カバーグリル板１５
４ａにある複数の開口１７２が煙および加熱され
た空気が火室から出るのを制御する。これらの開
口は火の粉捕捉スクリーン１７４によつて覆われ
ている。グリル板１５４ａの中央開口１７６はグ
リル１５４が本発明の他の実施例に使用される場
合には回転式調理グリル１８０（第１６図、第１
８図、第１９図）の中央から下方に延びる回転素
子１７８に対するレセプタクルとして機能する。

第１６図、第１８図、第１９図に示す本発明の
好ましい実施例２００は多くの点で第１図ないし
第３図に示した実施例に非常に類似している。し
たがつて好ましい実施例に存する相異点のみ説明
する。

好ましい実施例２００では第１図ないし第３図
の支持体５０に対応する支持体２０２は側板２０
２ａと二つの直立側板２０２ｂとを含み、これら
が共同で水皿２４のレセプタクルを形成する。一
つの側板２０２ｂ上にはストーブ／ヒーターが畳
まれた状態にあるときは、フランジ状の保持具
（図示してなし）と協同してテーブル１１２（第
１０図）等の他の素子に対し支持体２０２を固定
する挾み２０４がある。

第１図ないし第３図の側板６２に相当する側板
２０８は、調理室内にあつて第１図ないし第３図
の基底６０に対応する皿状基底２１０に対して、
ピアノ蝶番２１２で板部に軸着されているフラン
ジ２０８ａにより、脱着可能に固定される。フラ
ンジ２０８ａは第１８図で最もよくわかるように
基底２１０の周縁から下方に延びた四つのフラン
ジ２１４外側面と基底２１０の隅に固定される挾
み２１６との間にはまる。各フランジ２１４の底
縁が側部フランジ２１８ａを適正位置に支持する
ためのリツプ２１８として外方に延びることによ
り、板２０８は図示した位置から外方位置に軸動
されて、第１図ないし第３図の実施例に示したテ
ーブルとして機能する水平状態にすることができ
る。

この好ましい実施例では基底２１０の中央開口
がグリル１５４で覆われており、熱拡散器６６は
使用されていない。すでに説明したように、回転
式調理グリル１８０はグリル１５４の中央に軸着
されており、したがつて本実施例ではグリル７０
が必要でない。

第１図ないし第３図の実施例の頂部支持枠７４
の代りに、好ましい本実施例では長方形または正
方形の支持グリル２２０（第１６図および第１９
図）が使用される。グリル２２０は支柱７２と非
常に類似した支柱２２２により所定位置に支持さ
れるが、支持グリル２２０は複数の穴２２６付き
頂部板２２４とグリル底面を覆う火の粉捕捉ワイ
ヤ２２８とを含む。下方煙突部分３０ａは第１９
図に見られるように蝶番２４０および挾み一フラ
ンジシステム２４２によつて支持グリル２２０に
脱着可能に固定される。

本発明の遂行に対して考えられた最善の態様を
図示し、説明したが、本発明の主旨と見なされる
点を逸脱することなく設計変更および改修をなし
得ることは明白であろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるストーブ／ヒーターの一
実施例の、一部を分解除去したものの、透視図で
その諸素子のいくつかがいろいろの機能位置にあ
ることを示す図である。第２図は第１図のストー
ブ／ヒーターを通る略線鉛直中央断面図である。
第３図は第１図のストーブ／ヒーターの縮小され
た分解透視図である。第４図は本発明によるスト
ーブ／ヒーターの別の実施例の縮小された透視図
である。第５図は本発明の別の実施例について
の、第４図と同様の図である。第６図は本発明の
更に別の実施例の部分斜視図である。第７図は第
６図の実施例の上方ブラケツト成分に装架された
下方煙突部分の部分透視図である。第８図は完全
な煙突ユニツトと、道具類や衣類等用の棚として
機能すべく煙突外側に配置される二つの上方側部
板脚と、煙突上に同様に配置される下方の実用ブ
ラケツトとの部分透視図である。第９図は燻蒸ま
たは乾燥に用いられる一つの上方側部板脚が機能
位置に垂下される下方煙突部分の拡大部分図であ
る。第１０図は本発明の任意の実施例にも使用し
得る実用テーブルの形態の透視図である。第１１
図は第１０図のテーブルと分解されて畳まれた第
１図のストーブ／ヒーターとが一緒にされて可搬
式のスーツケース状の構造体に固定されたときの
縮小透視図である。第１２図は多くの点で第１図
のものに類似した本発明の他の実施例の部分透視
図である。第１３図は主として背負い歩き用の本
発明のさらにもう一つの実施例の分解透視図であ
り、必要があればいかにして在来の金属ストーブ
管が煙突の上端上方に適合し得るかを示す図であ
る。第１４図は本発明のストーブ／ヒーターが畳
まれた状態にあるときの透視図である。第１５図
は本発明の基本ユニツトの透視図であり、素子を
より良く図解するために側部板上方に鉛直に離隔
されたカバーグリルを示す図である。第１６図は
本発明の好ましい実施例の部分透視図である。第
１７図は第１５図の側部板が部分的に畳まれた状
態にあるときの透視図である。第１８図は第１６
図の上方ピラミツド形ユニツトの下方隅部分につ
いて詳細にその側部板が脱着可能に鍋に固定され
る様子と、下方ピラミツド形ユニツトのカバーグ
リル上方に離隔された回転式調理グリルとを示す
拡大部分透視図である。第１９図は第１６図に示
す実施例を通る部分的な中央鉛直断面図である。 ２２，１５２……火室、２４……水貯蔵室、２
８……調理室。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 火室２２を形成する火室装置と、該火室装置
   の下方に水貯蔵室２４を形成する水貯蔵室装置
   と、該火室装置内の火により発生した加熱気体の
   通路内において該火室装置の上方に調理室２８を
   形成する調理室装置とを含む組立式携帯ストーブ
   であつて、該火室装置が該火室装置内の火から該
   水貯蔵室装置に熱を伝達するように設けられた火
   鍋４０を有している前記ストーブ。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載のストーブにお
   いて、前記火室は切頭角錐形を呈し、４個の台形
   の実質的に平坦な側板３２，３４，３６，３８か
   らなる組立体を含有し、該側板はこれらを相互に
   取外し可能に固定する固定装置３２ａ，３４ａ，
   ３６ａ，３８ａを有し、該火室の頂部で組立てら
   れた前記側板によつて形成される方形開口の上方
   に調理器具を支持する支持具を含む前記ストー
   ブ。 ３ 特許請求の範囲第２項に記載のストーブにお
   いて、少なくとも一つの前記側板が該火室内部に
   連通するための開口４４を有している前記ストー
   ブ。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載のストーブにお
   いて、該開口が火の粉捕捉装置４５により部分的
   に覆われている前記ストーブ。 ５ 特許請求の範囲第３項に記載のストーブにお
   いて、該開口上を滑動し得るように該火室上に装
   架されたドア４２を含む前記ストーブ。 ６ 特許請求の範囲第２項に記載のストーブにお
   いて、前記調理器具を支持するための前記支持具
   が前記方形の開口に対する板状のカバーにして煙
   および加熱空気を通過させるための複数の開口１
   ７２の付いたカバー１５４ａと、該開口上を跨つ
   て延びる火の粉捕捉装置１７４と、を含んでいる
   前記ストーブ。 ７ 特許請求の範囲第６項に記載のストーブにお
   いて、前記カバーは火室を支持して下方に延びる
   複数のフランジ１５４ｂを含有し、前記カバーが
   前記火室上に装架されるときには前記フランジの
   少なくとも一部分が前記火室内にある前記ストー
   ブ。 ８ 特許請求の範囲第２項に記載のストーブにお
   いて、該側板はこれらが小型に折畳みできるよう
   に蝶番装置１７０により相互に接続されている前
   記ストーブ。 ９ 特許請求の範囲第８項に記載のストーブにお
   いて、該側板の二つがそれぞれに、二つの板部分
   にてこれら板部分を相互に屈曲し得るようにする
   ための蝶番装置１５６ｃ，１６０ｃにより連結さ
   れた二つの板部分を含んでいることにより、該火
   室がアコーデイオンのように実質的に平坦な状態
   に畳み込むことが出来る前記ストーブ。 １０ 特許請求の範囲第２項に記載のストーブに
   おいて、該火室の下に概ね平坦な火鍋４０を含ん
   でいる前記ストーブ。 １１ 特許請求の範囲第１０項に記載のストーブ
   において、該火室から下方に放射される熱を利用
   するため該火室の下の支持体上に滑動可能に配置
   される水皿５８を含んでいる前記ストーブ。 １２ 特許請求の範囲第１０項に記載のストーブ
   において、該火室上に支持された調理室２８を含
   んでいる前記ストーブ。 １３ 特許請求の範囲第１２項に記載のストーブ
   において、該調理室が、該火室の頂部の方形開口
   に全体的に対応した中央開口を備えている方形
   の、かつ概ね平坦の基底６０と、概ね鉛直位置お
   よび水平位置の間で該基底に対し相対的に軸動し
   得るように該基底上に支持できる台形の、かつほ
   ぼ平坦の、四つの側板６２と、該基底の隅から上
   方にかつ内側に伸びる複数の支柱７２により該基
   底上方に離隔され、かつ該基底上に支持される、
   概ね方形の上方支持装置７４とを含んでいる前記
   ストーブ。 １４ 特許請求の範囲第１３項に記載のストーブ
   において、該調理室の側板に軸着されて該側板を
   概ね水平状態に支持する脚６４を形成する装置を
   含んでいる前記ストーブ。 １５ 特許請求の範囲第１３項に記載のストーブ
   において、該火鍋と該調理室の基底との間に伸び
   て、該調理室を該火室の上方に支持する複数の支
   柱７８を含んでいる前記ストーブ。 １６ 特許請求の範囲第１３項に記載のストーブ
   において、該調理室の基底の中央開口上方に位置
   し得る板状熱拡散器６６を含んでいる前記ストー
   ブ。 １７ 特許請求の範囲第１３項に記載のストーブ
   において、該調理室の基底上方に調理器具を支持
   するためのグリル１８０を含んでいる前記ストー
   ブ。 １８ 特許請求の範囲第１７項に記載のストーブ
   において、該グリル１８０が、概ね鉛直な軸線の
   まわりで該火室のカバーに相対的に回転しうるよ
   うに該火室のカバー上に支持されている前記スト
   ーブ。 １９ 特許請求の範囲第１３項に記載のストーブ
   において、該上方支持装置７４が調理器具を支持
   するための板状支持体１５４ａを含み、該板状支
   持体が火の粉捕捉装置１７４の横断している複数
   の開口１７２を含んでいる前記ストーブ。 ２０ 特許請求の範囲第１２項に記載のストーブ
   において、該調理室の上方に支持された煙突装置
   ３０を含む前記ストーブ。 ２１ 特許請求の範囲第２０項に記載のストーブ
   において、該煙突装置が該上方支持装置７４に脱
   着可能に固定される下方煙突部分３０ａと該下方
   煙突部分に脱着可能に固定される上方煙突部分３
   ０ｂとを含んでいる前記ストーブ。 ２２ 特許請求の範囲第２１項に記載のストーブ
   において、該煙突部分３０ａ，３０ｂがそれぞれ
   に、該部分を全体として平坦な状態に畳むのを可
   能にすべく軸動可能に連結された複数の板を含ん
   でいる前記ストーブ。 ２３ 特許請求の範囲第２１項に記載のストーブ
   において、該煙突装置３０に機能的に装着された
   火炎ダンパ装置１００を含んでいる前記ストー
   ブ。 ２４ 特許請求の範囲第２１項に記載のストーブ
   において、該下方煙突部分３０ａにある挟み装置
   ９７と、該挟み装置と協同して該下方煙突部分を
   該上方支持装置７４に脱着可能に固定するため
   の、該上方支持装置上にある装置７４ａとを含ん
   でいる前記ストーブ。 ２５ 特許請求の範囲第２１項に記載のストーブ
   において、該上方煙突部分３０ｂ上にある挟み装
   置９８と、該挟み装置９８と協同して該上方煙突
   部分を該下方煙突部分３０ａに脱着可能に固定す
   るための、該下方煙突部分にある装置９９とを含
   んでいる前記ストーブ。 ２６ 特許請求の範囲第１３項に記載のストーブ
   において、該調理室の基底の下方にあつて該火室
   を囲んでいる環状加温室２６を含んでいる前記ス
   トーブ。 ２７ 特許請求の範囲第２６項に記載のストーブ
   において、該加温室２６が該火鍋および該調理室
   の基底の中間に位置しうる概ね平坦かつ方形の皿
   ８６と、該調理室の基底から概ね鉛直状に回転可
   能に垂下しかつ該基底および該皿の間に延びる複
   数の側板８２とを含んでいる前記ストーブ。 ２８ 特許請求の範囲第２７項に記載のストーブ
   において、該調理室が該水皿５８を覆うカバーと
   なる寸法にされており、該組立体の他のすべての
   成分が該水皿中に適合する結果、したがつてまた
   その中に詰め込み得る結果、小型で可搬性のある
   ユニツトになり得る前記ストーブ。 ２９ 特許請求の範囲第２７項に記載のストーブ
   において、該畳込まれた組立体ユニツトに装着し
   得る補助的な作業／貯蔵テーブル１１２を含んで
   いる前記ストーブ。 ３０ 特許請求の範囲第２９項に記載のストーブ
   において、該作業／貯蔵テーブルが引き出し様の
   基底１１４と、該基底頂部に滑動可能に装着され
   た透明の頂部１１８と、該基底に装着された小型
   に畳込み可能の脚装置１１６とを含んでいる前記
   ストーブ。 ３１ 切頭角錐形の火室であつて、台形で実質的
   に平坦な複数の側板３２，３４，３６，３８の組
   立体を有する火室２２と、前記側板を相互に固定
   する固定装置３２ａ，３４ａ，３６ａ，３８ａ
   と、前記火室の頂部で前記側板によつて形成され
   る方形の開口の上方に調理器具を支持する支持具
   とを含有する組立式携帯ストーブ。 ３２ 特許請求の範囲第３１項に記載のストーブ
   において、前記側板は前記固定装置によつて相互
   に回動可能に固定されている前記ストーブ。