JPH02193763A - 風圧に因る列車転覆防止並びに車輪軌道の偏磨粍防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は暴風雨等による風速を本図の寸法においては５
ｍ／ｓを減速させると同様な効果を発揮することができ
、その上、列車の各車輪之軌条の偏磨耗を完合に防止す
る効果を有するもので、狭軌道を運命付けられている鉄
道方面での活用を期待する。

〔従来の技術〕

私は鉄道についての専門知識が無い素人である関係上、
従来のこの方面の技術は判らないが現に昭和６１年１２
月２８日に発生した余部鉄橋における惨状を考え、ある
いは関係員３０名より構成された「余部事故技術調査委
員会報告書」を検討し、また特許相談係を介して調べた
限りでは従来のこの方面の技術は不明であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

走る列車が側面からの風圧を受けて、遂に横転するのを
、如何にしたら防止できるか、人類が月面を探査してよ
り２０年に近く、敵の発射したミサイルでさえ、これを
察知して、レーザ光線にて僅か１秒足らずで撃墜するこ
との可能な時代であり、コンピューターの全盛時代にお
ける現代に、輸送機関の最大手の国鉄（ＪＲ）において
、側面からの風圧、それを明治５年敷設と同様な感覚の
下で僅か２０ｍや３０ｍ／ｓ位の風速で風の凪ぐを待っ
て発車しなければならぬというやり方は、如何にも古い
。

それでは風は何時凪ぐのか、それは判らない。で済むも
のだろうか。

〔課題を解決するための手段〕

（イ）相当な量の重量物体を列車個々に加えて良いもの
か。

列車の復原力は第３図に示すとおり、列車個々の重量Ｗ
と軌道間隔の半分ｒとの乗積であって、軌道巾は一定で
あるため、車両重量のみの大小が復原力を左右すること
となり、列車復原力の増加のためには、重量の増加しか
あり得ない。重量の増加はブレーキ装置に影響を及ぼす
が、これらは物理的にいくらも解決のできることである
。必要個所も堅ろうにできる。

（ロ）重量物体を横風の方向に移動する良い方法はある
まいか。

このためには時代のちよう児であり、現代人が最も活用
す可きコンピューター系統の登場を仰がねばならない。

そのためには個々の列車の側面に風圧感知器（１）を設
け、コンピューター制御により、流体圧を配分器を介し
てシリンダー（２）に導きピストン（３）の往復運動を
利用するように工夫したらどうか。

（ハ）運動機構をどのようにするか。

先ず重量物（４）は直径１ｍ３０ｃｍ，厚さ１ｃｍの２
３枚の型抜きされた鉄鈑とし、２ｃｍ厚の重量物受鈑（
５）の上に中心溝を通じて重量物中心支柱（６）に嵌め
込まれ、座金（７）を介して重量中心ねじ（８）にて固
定されている亜鉛鍍金を施したものである。その重量合
計は２，５００ｋｇとなし、重量物受鈑（５）の下部６
ヶ所にはローラーベアリングを介したローラー（９）が
固定され、Ｉ型半円軌道（１０）上をスムースに転動す
るようにしておく。次に（１１）のような叉状横捍で重
量物受鈑（５）にねじ付けし、重量物移動の中心支柱（
１２）に挿入、他端はビストンロッド先端の十字軸（１
３）を挟むようにし、（１４）の加圧配分装置（１５）
の如き、リターンスプリングをして、重量物体を常に車
両中心におくようにする。そして重量物移動中心支柱の
台座（１６）を列車枠に固定させるようにしたらどうか
。

〔作用〕

列車の左（右）いづれかの側に、ある程度の風圧を感じ
とった風圧感知器はコンピューター制御された列車整備
の貯流体器、加圧配分器機構を通じてシリンダーに流入
し、片方のシリンダー内のリターンスプリングを圧縮し
つつ、左側感知の場合には、加圧流体は左側室に流入し
、前後の重量物はそれに相応した程度に左側に移動して
、列車にその分だけの復原力を与える。風圧を右側に感
じた場合はこれと全く正反対の作動を果たすものである
。

〔実施例〕

本発明は余部列車転落事故の衝撃に端緒を得た私の論文
中の一項であり、その性質上実施例はない。設計構想を
もって之に代える。

〔発明の効果〕

本発明は以上説明したように構成されているので、次に
記載するような効果を奏する。

（１）風圧による列車の転覆を防ぐ効果。

第３図に示す列車転倒限度式に見るとおり、風圧による
列車の復原力は列車の総重量のみである。

従って本装置１台約６，０００ｋｇの増加による重量の
増加（余部事故の和風列車は１台に付き、約１０，００
０ｋｇを減量したための事故であった。）と、その風向
への移動操作による列車の復原力の増加により風速５ｍ
／ｓを減ずる効力を発揮することができるのである。こ
れによる効果は狭軌を広軌に変換したと同様な結果を生
ずる。更に、移動重量の増加と横捍の支点の変動により
復原力の増加は相当の増加となり、一般台風に充分対抗
することが可能となる。

（２）列車の車輪および軌道の偏磨耗を完全に防止する
。

第３図より明らかなとおり、幾らかの風圧を列車が受け
るときは、この風圧による転倒モーメントは車輪の下端
（Ｃ点）を基点として作用するため、基点になった方に
風向側の車両が軽くなった分だけ移る訳で、両側輪に列
車重量の分担にアンバランスが生ずる。そのため両者に
偏磨耗が生ずるが、本装置により列車の車輪および軌道
全線に亘たり、一切の偏磨耗を防止することができ、各
種の労力、手間、資料の節約をすることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は列車転倒防止装置の平面図および縦断面であり
、第２図は第１図と同様な構想のもとに考案され、等力
率性を存するように設計された平面図、第３図は本装置
の設置位置予想図並びに風圧に因る車両の解析図である
。なお （１）……列車左（右）側面の風圧感知器　（２）……
流体用シリンダー　（６）…重量物中心支柱座　（３）
…ピストンロッドの組合せ体　（４）復原力用重量　（
５）（１１）重量物受鈑と叉状横捍の組合せ　（７）…
（８）用座金　（８）……重量物中心ねじ　（９）　…
重量物転動用ローラー　（１０）…重量物転動用軌道　
（１１）…叉状横捍であって（５）とねじ締めされた一
体物　（１２）…重量物移動中心支柱　（１３）ピスト
ンロッド先端十字軸　（１４）……加圧配分装置　（１
５）……リターン、スプリング　（１６）……（１２）
用台座

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）車両側面の風圧を感知、コンピューター装置を使
   用して、流体圧を利用し、重量物体の移動により復原力
   を得て、車両の転倒防止を計かるような装置。
2. （２）車両側面の風圧を感知、コンピューター装置等を
   使用して、流体圧を利用し、重量物体の移動により復原
   力を得て、車両並び軌道の偏磨耗防止を計る装置。