JPH02193339A - 光デイスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は光ディスクに関し、特に内部の信号記録層に面
して空間が設けられたいわゆるエアーサンドイッチ型光
ディスクに関する。

背景技術 従来から、エアーサンドイッチ型光ディスクとして信号
記録層を例えば有機系色素薄膜とした追記型光ディスク
が知られている。かかる光ディスクは、第３図（ｆ）に
示すように、環状の内外周スペーサ１．２を挟んで接着
剤３を介して信号記録層４を担持し基板５．６から形成
される。円形基板５．６はＰＭＭＡ　（ポリメタクリレ
ート）、ＰＣ（ポリカーボネート）等のプラスチック材
料からなり、環状スペーサもＰＣ等のプラスチック材料
から形成される。

かかる光ディスクを形成する場合において第３図（ａ）
ないしくｆ）に示す如き順の工程で組立が行なわれる。

まず、第３図（ａ）に示すように環状の内外周スペーサ
の一組１及び２を芯合わせをして位置決め治具に固定し
て、それらスペーサの基板担持面上に接着剤３を全周に
亘って塗布する。

次に、第３図（ｂ）に示すように、既に信号記録層４が
その主面に担持された基板５を該信号記録層が下方に向
くようにし更にセンターホールにて芯合わせをしてスペ
ーサ１．２上に載せ、接着剤３がスペーサ、基板間に充
填されるようにスペーサ上部から軽く押圧して接着させ
る。

次に、第３図（Ｃ）に示すようにスペーサの張り付いた
基板５を裏返して治具に固定し第３図（ａ）に示した工
程と同様にスペーサ上に接着剤３を塗布する。

次に、第３図（ｄ）に示すように、別の基板６を第３図
（ｂ）に示した工程と同様にスペーサに載せ室温で所定
時間放置し、更に６０℃で２時間加熱し、その後再び室
温で所定時間放置して接着剤を固化させる。

次に、第３図（ｅ）に示すように接着が完了したディス
クの最外周部分、すなわち、円形基板及び外周スペーサ
の外周縁部近傍部分をディスクの中心から同一半径とな
るように加工する。

最後に、第３図（ｆ）に示すように仕上げを行い光ディ
スク７を得る。

このように基板をＰＭＭＡ等とし、記録膜を例えばシア
ニン系有機色素薄膜あるいはテルル（Ｔｅ）等の金属薄
膜として、エアーサンドイッチ型光ディスクが形成され
るが、基板と内外周スペーサを接着する場合の接着剤と
しては、記録膜を侵さないこと、基板に対する付着強度
、内部空間へ湿気を通さないこと、基板の吸水等による
そりを吸収する粘弾性があること等が要求されるので、
例えば、熱硬化タイプのポリウレタン系接着剤が用いら
れている。

しかしながら、かかる方法では接着剤の調製、接着剤の
硬化に時間がかかるので、製造工程を更に短くする要請
が強くなっている。また、接着剤のスペーサ上への均一
な塗布が難しく、接着剤に気泡が混入してしまうという
問題もある。

発明の概要 本発明の目的は、製造が容易なエアーサンドイッチ型光
ディスクを提供することにある。

本発明の光ディスクは、少なくとも一方が信号記録層を
有する一対の円形基板と、前記信号記録層か内側となる
ように平行に対向すべく前記円形基板の外周及び内周部
を各々担持する環状スペーサと、前記円形基板及び環状
スペーサを互いに固着せしめる感圧性接着剤層とを有す
ることを特徴とする。

実施例 以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。

第１図は本実施例の光ディスクの周縁部分の部分拡大断
面図である。一対の基板５及び６間に環状接着部材１３
を介して外周環状スペーサ２を挾んで光ディスクが形成
されている。信号記録層は内部空間に面して両基板上に
設けられている。

環状接着部材１３は、ポリエステルフィルムからなる基
材１３ａと、基材の対向する両担持面に配置され且つシ
リコン系の感圧性接着剤からなる第１及び第２の接着剤
層１３ａ及びｂとから形成されている。

この環状接着部４４１３は、スペーサの型抜成形の際に
その一方の主面が予め内外周スペーサの基板担持面に貼
着され、他方の面がセパレータ１４ａ、ｂ（剥離紙）に
より保護されるように形成される。

この場合、スペーサの型抜成形の際に、厚い感圧性接着
剤層を担持したセパレータの感圧性接着剤層側を内外周
スペーサの基板担持面に貼着することにより、ポリエス
テルフィルム等からなる基材を省略した接着剤単層のみ
からなる環状接着部材１３を形成することもできる。

かかる光ディスクを形成する場合において第２図（ａ）
ないしくｆ）に示す如き順の工程で組立が行なわれる。

まず、第２図（ａ）に示すように、基板５を該信号記録
層が上方に向゛くように置き、これに、環状接着部材１
３の基板担持面一方上からセパレータ１４ａを剥がした
内外周スペーサの一組１及び２を、芯合わせをして位置
決めしつつ固定する。

次に、第２図（ｂ）に示すように、環状接着部材１３の
基板担持面他方上からセパレータ１４ｂを剥がし、信号
記録層４を担持した基板６を信号記録層が下方に向くよ
うに芯合わせをしつつ押圧して固定する（第２図Ｃ）。

以下、従来の製造工程と同様にして仕上げを行い第１図
の如き光ディスクを得る。尚、第３図（ｅ）に示す外周
のトリミング加工は、予め所定寸法で基板及びスペーサ
を形成すれば省略して行うこともできる。

このように本実施例によれば、基材両面の接着剤層を有
する接着部材なので、吸水等による基板そりを吸収する
粘弾性部分が２層となり好ましい。

接着剤層としては記録膜を侵さないものが選ばれること
は云うまでもない。

本実施例の接着部材の接着性能を以下に示す。

φ１３Ｇｍｍの光ディスクにおいて、そのディスク化に
感圧性接着剤層を使用して行った。実施例として第１表
に示す静置及び環境加速試験の３条件における各１０枚
ずつの光ディスクについて約２．０００時間を経過した
段階で、各ディスクの接着強度つまり基板面対して垂直
方向の引っ張り強度を、１１１定し、それらの平均値に
ついて初期レベルとの比較を行った。

また測定方法は、試験機を島津オートグラフ（ＡＣ−５
００Ｂ、島原製作所製）でテストスピードを５ｍｍ／ｓ
ｉｎとして、引っ張り治具によって、基板の両面を吸引
する方法とした。

第２表に示す引張り強度試験結果が得られた。

いずれも初期値に較べ、同等またはそれ以上の引っ張り
強度を有していることがわかる。

第２表 １．２・・・・・・スペーサ ５．６・・・・・・基板 １３・・・・・・環状接着部材 発明の効果 以上のように、本発明によればエアーサンドイッチ型光
ディスクの環状スペーサ及び基板の接着を環状接着部材
を介して行い、環状接着部材を感圧性接着層から構成し
ている故に、接着剤の硬化を待つ時間が不要となり先デ
ィスク製造に要する時間が短縮できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による先ディスクの部分拡大断面図、第
２図は本発明による光ディスクの組立工程説明用の部分
切欠斜視図、第３図は光ディスクの組立工程を説明する
ための部分切欠斜視図である。 主要部分の符号の説明

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも一方が信号記録層を有する一対の円形
   基板と、前記信号記録層が内側となるように平行に対向
   すべく前記円形基板の外周及び内周部を各々担持する環
   状スペーサと、前記円形基板及び環状スペーサを互いに
   固着せしめる感圧性接着剤層からなること特徴とする光
   ディスク。
2. （２）前記感圧性接着剤層は基材と該基材を挾む第１及
   び第２の感圧性接着剤層とからなること特徴とする請求
   項１記載の光ディスク。
3. （３）前記基材はポリエステルフィルムからなること特
   徴とする請求項２記載の光ディスク。
4. （４）前記環状スペーサはポリカーボネートからなるこ
   と特徴とする請求項１ないし３のいずれか１記載の光デ
   ィスク。