JPH02170877A - ケイ素アルコキシド系塗料の製造方法 - Google Patents

ケイ素アルコキシド系塗料の製造方法

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JPH02170877A
JPH02170877A JP32708488A JP32708488A JPH02170877A JP H02170877 A JPH02170877 A JP H02170877A JP 32708488 A JP32708488 A JP 32708488A JP 32708488 A JP32708488 A JP 32708488A JP H02170877 A JPH02170877 A JP H02170877A
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silicon alkoxide
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JP32708488A
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Kazuo Seto
和夫 瀬戸
Masahiro Fukiage
吹挙 昌宏
Minoru Inoue
稔 井上
Yukio Shimada
幸雄 嶋田
Masami Yonehara
雅美 米原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、耐候性や硬度等に優れた塗料として利用さ
れているケイ素アルコキシド系塗料の製造方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
ケイ素アルコキシド系コーティング材に顔料を分散して
なるケイ素アルコキシド系の無機塗料は、従来の有機系
塗料等に比べ、耐候性や硬度等に優れているという特長
を備え、各種用途における耐熱塗料等として用いられて
いる。このような、ケイ素アルコキシド系の無機塗料に
ついては、特開昭51−2737号公報に開示されたも
のがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、ケイ素アルコキシド系塗料の場合、ケイ素ア
ルコキシド系コーティング材の粘性が低いので、顔料を
うまく分散させ、かつ、安定な状態に保つのが難しいと
いう問題がある。例えば、前記特開昭51−2737号
公報に開示された製造方法では、顔料の沈降および凝集
がはやいために、上記のような問題が生じていた。また
、同公報に記載された添加剤、すなわちポリメタクリル
酸、アクリル酸のNa塩、カルボキシメチルセルロース
やメチルセルロース等は、少量添加しただけでは、増粘
効果が乏しいため、かなり大量に添加する必要がある。
しかし、上記のような添加剤を大量に添加すると、塗膜
の性能を劣化してしまうという欠点が生じる。
そこで、この発明の課題は、ケイ素アルコキシド系コー
ティング材の有する耐候性や硬度に優れるという特長を
損なうことなく、ケイ素アルコキシド系コーティング材
に顔料を分散させた塗料として、充分な粘性を備え、造
膜性が良好であり、顔料の分散状態を安定に保つことに
よって貯蔵安定性や再分散性を向上させることが出来る
ケイ素アルコキシド系塗料の製造方法を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決する、この発明のうち、請求項1記載の
ケイ素アルコキシド系塗料の製造方法は、ケイ素アルコ
キシド系コーティング材に顔料を分散させてなるケイ素
アルコキシド系塗料の製造方法において、塗料に対して
0.1〜1.0重量%の高級脂肪酸窒素誘導体を添加す
るようにしている請求項2記載の製造方法は、請求項1
記載の発明において、塗料に対して0.1〜1.OM量
%のエチルセルロースを添加するようにしている。
請求項3記載の製造方法は、請求項2記載の発明におい
て、塗料に対して0.1〜0.8重量%の脂肪族ポリカ
ルボン酸系物質を添加するとともに、顔料に対して0.
1〜1.0重量%のチタンカップリング剤を添加するよ
うにしている。
請求項4記載の製造方法は、請求項3記載の発明におい
て、塗料に対して0.2〜2.0重量%の煙霧質シリカ
を添加するとともに、融点が90〜110℃の酸化ポリ
エチレンを塗料に対して0.2〜2.0′重量%添加す
るようにしている。
〔作  用〕
請求項1記載の発明によれば、塗料に対して0゜1〜1
.0重量%の高級脂肪酸窒素誘導体を添加することによ
って、増粘効果が生じる。
請求項2記載の発明によれば、塗料に対して0゜1〜1
.0重量%のエチルセルロースを添加することによって
、塗料を流し塗りあるいは浸漬塗装したときに、塗料が
凝集しない。
請求項3記載の発明によれば、塗料に対して0゜1〜0
.8重量%の脂肪族ポリカルボン酸系物質を添加すると
ともに、顔料に対してo、 i −1,o重量%のチタ
ンカップリング剤を添加することによって、複数の顔料
を塗料に分散させたときに、色分かれが生じない。
請求項4記載の発明によれば、塗料に対して0゜2〜2
.0重量%の煙霧質シリカを添加するとともに、融点が
90〜110℃の酸化ポリエチレンを塗料に対して0.
2〜2.0重量%添加することによって、塗料の貯蔵安
定性が高まるとともに、長期間貯蔵後の再分散性が良好
になる。
〔実 施 例〕
ケイ素アルコキシド系塗料は、ケイ素アルコキシド系コ
ーティング材と顔料および添加剤からなり、これらの成
分を均一に分散させることによって製造される。
上記成分のうち、ケイ素アルコキシド系コーティング材
は、下式で表される物質を主原料としている。
Rm 51  (OR’) 4−1 、n=0”’3R
:炭素数1〜4のアルキル基およびフェニル基、または
、これらにエポキシ基 、アミノ基、アクリル基を含んでいて もよい。
R′:炭素数1〜4のアルキル基 この主原料の他に、コロイド状シリカ、無機物からなる
フィラー、界面活性剤等を加えてもよい上記のような成
分から調整されたケイ素アルコキシド系コーティング材
は、触媒および硬化剤の存在下で、加水分解および縮合
させられる。このときに使用される触媒および硬化剤、
さらには必要に応じて添加される硬化促進剤は、通常の
ケイ素アルコキシド系コーティング材の製造に用いられ
ているものが使用できる。例えば、触媒としては、ギ酸
、酢酸、クロロ酢酸等の有機酸の希薄溶液等からなる酸
性触媒、上記各酸の第4級アンモニウム塩もしくはアミ
ン塩、有機スズ化合物等の有機金属化合物等が挙げられ
、硬化剤としては、水等が挙げられる。これらの触媒や
硬化剤は、単独もしくは複数種を併用することができる
また、ケイ素アルコキシド系コーティング材を希釈する
希釈溶液としては、通常の希釈溶液が使用でき、具体的
には、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル(IPA)、等のアルコール、エチレングリコール、
エチレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられ、
これらの希釈溶液を単独もしくは複数併用して使用され
る。
上記のような成分からなるケイ素アルコキシド系コーテ
ィング材であって、固形分濃度が10〜50重量%に調
整されたものに、高級脂肪酸窒素誘導体を加え、さらに
着色剤となる各種の顔料を加えて、デイスパー等の分散
機において充分に分散させることによって塗料が得られ
る。このとき、最終的に必要なコーティング液(顔料が
含まれないもの)の量の50%以下のコーティング液に
各顔料等を分散させた後、残りのコーティング液を加え
て全体を混合して塗料を製造すれば、顔料等の分散や混
合が良好に行われる。
高級脂肪酸窒素誘導体は、塗料に対してO,1〜1、0
重量%添加することによって、塗料の粘度を、高級脂肪
酸窒素誘導体を添加しないものに比べて、3〜40倍高
くすることができる。添加量が0.1重量%未満では充
分な増粘効果が発揮できず、1.0ffi量%を超える
と耐候性等の低下を招く。
高級脂肪酸窒素誘導体の具体例としては、共栄社油脂社
製ターレン5200−25、ターレン7500−2、タ
ーレンKY−2000,あルイは、楠本化成社製ディス
バロン6900−20等が挙げられる。
顔料としては、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、アルミナ、酸化鉄赤、その他の複合酸化物系顔料
、有機顔料等が使用され、塗料への添加量は、最終塗料
固形分に対して、15〜45M量%を添加するのが好ま
しい。15重量%未満では塗膜としての隠蔽性に劣り、
45重量%を超えると塗膜性能が低下する。
上記のようなケイ素アルコキシド系塗料において、さら
に安定した塗膜を得るために、ケイ素アルコキシド系コ
ーティング材として、下記の(2)〜(Q成分からなる
ものを用いることが好ましい。
(2)−数式R3λ (OR’)、で表されるケイ素化
合物および/またはコロイド状シリカを20〜200重
量部 (6)−数式R3i  (OR’ )*で表されるケイ
素化合物100重量部 (〇一般数式3z  (OR’)オで表されるケイ素化
合物0〜80重量部 上記(4)〜(Q成分の配合比が、上記範囲を外れると
、塗膜が硬くなり過ぎたり、逆に柔らかくなり過ぎたり
する。
上記のような製造方法で製造された塗料の塗装方法は、
通常のスプレー塗装、ロール塗装、刷毛塗り等が好まし
く、塗装後の焼付温度は80〜200℃の範囲で行うの
が好ましい。
つぎに、上記した第1の製造方法において、塗料に対し
て、さらに0.1〜1.0重量%のエチルセルロースを
添加することが有効である。このエチルセルロースの添
加によって、塗料を流し塗りや浸漬塗装したときに、前
記第1の製造方法に比べて、顔料の凝集を起こし難くな
る。エチルセルロースの添加量が0.1重量%未満であ
ると顔料の凝集防止効果が少なく、1.0重量%を超え
ると塗膜性能の低下が起こる。エチルセルロースの具体
例としては、ダウケミカル社製STD型あるいはMED
型のエチルセルロースが挙げられる。
上記第2の製造方法において、塗料に対して、さらに0
.1〜0.8重量%の脂肪族ポリカルボン酸系物質を添
加するとともに、顔料に対して0.1〜1.0重量%の
チタンカップリング剤を添加すると、前記第2の製造方
法に比べて、複数の顔料、特に無機顔料を使用したとき
に色分かれを起こし難くなる。脂肪族ポリカルボン酸系
物質が塗料の0゜2重量%未満で、チタンカップリング
剤も顔料の0.1重量%未満では色分かれ防止効果がな
く、脂肪族ポリカルボン酸系物質が塗料の0.8重量%
を超えても、また、チタンカップリング剤が顔料の1.
0重量%を超えても効果の増大が認められず無駄である
。さらに、何れか一方が上記範囲を外れると色分かれ防
止効果が低下する。
脂肪族ポリカルボン酸系物質の具体例としては、共栄社
油脂社製フローレンG−500、フローレンG−600
等が挙げられ、チタンカップリング剤の具体例としては
、味の素社製のイソプロピルトリイソステアロイルチタ
ネート(TTS)、イソプロピルトリドデシルベンゼン
スルホニルチタネート(9S)、イソプロピルトリス(
ジオクチルパイロホスフェート)チタネート(38S)
等が挙げられる。
上記第3の製造方法において、塗料に対して、さらに0
.2〜2.0重量%の煙霧質シリカを添加するとともに
、融点が90〜110℃の酸化ポリエチレンを0.2〜
2.0重量%添加することによって、塗料の貯蔵安定性
、特に長期間貯蔵した後の顔料の再分散性をより良好に
することができる。
煙霧質シリカが0.2重量%未満、かつ、酸化ポリエチ
レンが0.2重量%未満では、上記効果がほとんど発揮
できず、煙霧質シリカが2.0重量%を超え、酸化ポリ
エチレンが2.0重量%を超えても、効果の増大が認め
られないとともに、塗膜性能に悪影響を与える。また、
煙霧質シリカまたは酸化ポリエチレンの何れか一方が前
記範囲を外れても効果が少ない。さらに、酸化ポリエチ
レンの融点が前記範囲を外れると効果が少ない。
煙霧質シリカの具体例としては、日本エアロジル社製#
200、#300、R−972等が挙げられる。融点が
90〜110℃の酸化ポリエチレンとしては、楠本化成
社製ディスパロン#4200、#4400等が挙げられ
る。
一興体的実施例一 つぎに、上記した、この発明にかかるケイ素アルコキシ
ド系塗料の製造方法を用いて塗料を製造した具体的実施
例について説明する。なお、前記第1〜4の製造方法に
対して、それぞれの製造方法に含まれる実施例と、その
実施例と性能を比較するための比較例の塗料を製造して
各種特性を測定した。
まず、塗料を塗装するための基材を下記のようにして作
製した。高炉セメント、珪砂、バルブ、アスベスト、ビ
ニロン繊維を主体としたスラリー状の組成物を抄造して
プレス成形し、さらにこれを蒸気養生して嵩密度1.8
 g/cm”の無機硬化体を作製した。この無機硬化体
の表面に、東芝シリコーン社製変性シリコーンブライマ
ー(XC7076)を10uの膜厚になるように塗装し
、60℃で30分処理して基材(30cmX 30cm
X 9 fl)を得た。
■ 第1の製造方法 メチルトリメトキシシラン100重量部、テトラエトキ
シシラン5重量部、IPAシリカゾル(触媒化成工業社
製03CAL 1432、SiO□含有量30重量%)
95重量部、ジメチルジメトキシシラン20重量部を混
合した後、この混合溶液に触媒となるIN塩酸0.85
重量部と水5重量部を加えて、コーティング液C−1を
得た。なお、上記配合成分の混合は25℃において50
0rplで30分間攪拌した。
上記コーティング液C−1を100重量部に対して、顔
料となる市販の酸化チタン40重量部と、高級脂肪酸窒
素誘導体である共栄社油脂社製ターレンKY−2000
またはKY−7200(何れも固形分20重量%)を第
1表に示す各添加量で加えた後、デイスパー(分散機)
にガラスピーズとともに投入して、2000rpmで1
5分間攪拌して顔料を分散させた。こうして得られた液
に、さらに前記コーティング液100重量部を加えて、
デイスパーで同様にして5分間攪拌した後、密栓状態に
して25℃で3日間保存したものをB液とする。
上記のようにして得られたコーティング液を使用する前
に、前記B液100重量部に対して、水27重量部、I
PA27重量部および、触媒となるIN塩酸2重量部を
加え、25℃において50Q rpmで10分間攪拌し
て、それぞれの塗料を得た後、各塗料の緒特性を測定し
た結果を第1表に示している。
なお、第1表において、高級脂肪酸窒素誘導体の添加量
は、共栄社油脂社製ターレンKY−2000またはKY
−7200(何れも固形分20重量%)の塗料に対する
添加量から固形分の添加量に換算して示している。測定
項目のうち、「粘度」は、B型粘度計2号ローター6O
rpmで測定した。「塗膜の状態」は、エアスプレーを
使用して、前記基材に塗膜厚20μ通となるように塗装
し、150℃で30分間焼き付は冷却した後、塗膜を観
察した。「耐候性」は、デユーサイクルテストにおいて
、1000時間後の塗膜状況を観察した上記第1表の結
果から、高級脂肪酸窒素誘導体を添加することによって
粘度が増加するとともに、その添加量がこの発明にかが
る範囲内の場合に、塗膜の状態および耐候性が向上する
ことが実証できた。
■ 第2の製造方法 前記0項における実施例2または3において、顔料分散
時に、顔料および高級脂肪酸窒素誘導体とともに、エチ
ルセルロースであるダウケミカル社製5TD−100を
、第2表に示す種々の添加量で添加した以外は、同様の
工程を経て、それぞれのコーティング液を得た。実施例
5〜7は、高級脂肪酸窒素誘導体の添加量(前記KY−
2000の固形分換算添加量)が、前記実施例2と同じ
り0.3重量%であり、実施例8は、前記実施例3と同
じり0.8重量%である。各特性の測定方法も前記各実
施例と同様に行い、その結果を第2表に示している。測
定項目のうち、「浸漬塗り」については、基材を塗料に
浸漬した後、引き上げた状態を観察した。
第2表の結果から、第1の製造方法に加えて、エチルセ
ルロースを適当量添加することによって、浸漬塗りの際
に顔料分散を均一にできることが実証できた。
■ 第3の製造方法 コーティング液として、前記コーティング液C−1を1
00重量部に対して、顔料として、酸化チタンを24重
量部、戸田工業社製ベンガラを4重量部、大日精化社製
#9151を8重量部、同#9510を4重量部添加す
るとともに、高級脂肪酸窒素誘導体である前記ターレン
KY−2000を固形分換算で0.3重量%になるよう
に添加し、エチルセルロースである前記エトセル5TD
100を0.3重量%になるように添加し、さらに、脂
肪族ポリカルボン酸系物質として前記フローレンG−8
20とチタンカップリング剤として前記TTSをそれぞ
れ、第3表に示す添加量で添加した。上記顔料および添
加剤の配合以外は、前記実施例と同様の工程を経て、そ
れぞれの塗料を得た。各塗料について、各種の特性を測
定した結果を、第3表に示している。測定項目のうち「
色分かれ」は、調整された塗料を容器に入れた状態で、
基材を塗料に浸漬し、引き上げた状態を観察した。
第3表の結果から、脂肪族ポリカルボン酸系物質および
チタンカップリング剤を適当量添加することによって、
色分かれを防止できることが実証できた。なお、比較例
8の場合、色分かれは生じなかったが、実施例11や1
2に比べて効果の増大はみられず、脂肪族ポリカルボキ
シ酸系物質およびチタンカップリング剤の添加量が多過
ぎるだけ無駄になっている。
■ 第4の製造方法 実施例10において、顔料分散時に、さらに煙霧質シリ
カ(日本エアロジル社製、#200)および酸化ポリエ
チレン(楠本化成社製、ディスパロン4200−20)
を添加した以外は、同様の工程を経て塗料を得た。各塗
料について特性を測定した結果を第4表に示している。
なお、第4表において、煙霧質シリカおよび酸化ポリエ
チレンの添加量は、塗料に対する固形分の添加量で示し
ている。測定項目のうち、「再分散性」は、塗料を1週
間静止状態に置いた後で塗料を軽く攪拌した時の顔料の
分散性を観察した。「耐候性」は、塗料を膜厚が15〜
20nになるように塗装した後、150℃で30分間焼
き付け、1週問おいてから観察した。
第4表の結果から、煙霧質シリカおよび酸化ポリエチレ
ンを適当量添加することによって、再分散性が向上する
ことが実証できた。なお、比較例10の場合は、再分散
性は良好であったが、煙霧質シリカおよび酸化ポリエチ
レンの添加量が多すぎるために、耐候性が悪くなってし
まっている。
〔発明の効果〕
以上に述べた、この発明にかかるケイ素アルコキシド系
塗料の製造方法のうち、請求項1記載の発明によれば、
塗料に対して0.1〜1.0重量%の高級脂肪酸窒素誘
導体を添加することによって、塗料の粘度を適度に調整
することができ、塗料を使用するときの作業性を高める
とともに、塗膜中の顔料の偏りを防止することができる
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の上
記効果に加え、さらに塗料に対して0.1〜1.0重量
%のエチルセルロースを添加することによって、塗料を
流し塗りあるいは浸漬塗装したときに、塗料が凝集せず
、顔料が均一に分散さてた奇麗な塗膜が得られる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の上
記効果に加え、さらに塗料に対して0.1〜0.8重量
%の脂肪族ポリカルボン酸系物質を添加するとともに、
顔料に対して0.1〜1.0重量%のチタンカップリン
グ剤を添加することによって、複数の顔料を塗料に分散
させたときに、色分かれが生じないとともに、粘性を高
めることもできる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の上
記効果に加え、さらに塗料に対して0.2〜2.0重量
%の煙霧質シリカを添加するとともに、融点が90−1
10℃の酸化ポリエチレンを塗料に対して0.2〜2.
0重量%添加することによって、塗料の貯蔵安定性が高
まるとともに、長期間貯蔵後の再分散性が良好になり、
長期にわたって貯蔵された塗料でも、軽く攪拌するだけ
で、容易に顔料を均一に分散させることができる。
代理人 弁理士  松 本 武 彦 利m市正書(自が9 1.事件の表示 昭和63年特醪師327084号 2、発明の名称 ケイ素アルコキシド系塗料の製造方法 3、補正をする者 羽生との内系   特許出願人 住   所    大阪府門真市大字門真1048番地
名 称(583)松下電工株式会社 代表者  ((IJI1m役 三 好俊 夫4、代理人 6、補正の対象 明細書 7、 補正の内容 ■ 明細書第9頁第12行に「−船人RSλ (OR’
)4Jとあるを、[−船人Sλ (OR’)4」と訂正
する。
■ 明細書第9頁第17行に「−船人R3i (OR’
)xJとあるを、「−船人R,Sλ (OR′)1」と
訂正する。
な   し 6゜補正の対象 平成 1年 8月 2日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ケイ素アルコキシド系コーティング材に顔料を分散
    させてなるケイ素アルコキシド系塗料の製造方法におい
    て、塗料に対して0.1〜1.0重量%の高級脂肪酸窒
    素誘導体を添加することを特徴とするケイ素アルコキシ
    ド系塗料の製造方法。 2 塗料に対して0.1〜1.0重量%のエチルセルロ
    ースを添加する請求項1記載のケイ素アルコキシド系塗
    料の製造方法。 3 塗料に対して0.1〜0.8重量%の脂肪族ポリカ
    ルボン酸系物質を添加するとともに、顔料に対して0.
    1〜1.0重量%のチタンカップリング剤を添加する請
    求項2記載のケイ素アルコキシド系塗料の製造方法。 4 塗料に対して0.2〜2.0重量%の煙霧質シリカ
    を添加するとともに、融点が90〜110℃の酸化ポリ
    エチレンを塗料に対して0.2〜2.0重量%添加する
    請求項3記載のケイ素アルコキシド系塗料の製造方法。
JP32708488A 1988-12-23 1988-12-23 ケイ素アルコキシド系塗料の製造方法 Pending JPH02170877A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017002885A1 (ja) * 2015-07-01 2017-01-05 日本ペイントホールディングス株式会社 表層剥離可能な複合塗膜、複合塗膜を形成するための塗料組成物および方法
JP2017014503A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 日本ペイントホールディングス株式会社 表層剥離可能な複合塗膜、複合塗膜を形成するための塗料組成物および方法

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