JPH02166614A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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Publication number
JPH02166614A
JPH02166614A JP32112688A JP32112688A JPH02166614A JP H02166614 A JPH02166614 A JP H02166614A JP 32112688 A JP32112688 A JP 32112688A JP 32112688 A JP32112688 A JP 32112688A JP H02166614 A JPH02166614 A JP H02166614A
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JP
Japan
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glass
magnetic head
fusion
magnetic
gap
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Pending
Application number
JP32112688A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Shimada
哲夫 島田
Mineo Yorisumi
頼住 美根生
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばハードディスクに対して記録再生を行
う固定磁気ディスク駆動装置等に搭載さものである。
〔発明の概要〕
本発明は、フェライト等よりなる磁気ヘッドチップをチ
タン酸カルシウム等よりなるスライダ部材と接合するよ
うな、いわゆるコンポジット型の磁気ヘッド装置におい
て、接合に使用する融着ガラスを選択することで、信頬
性(耐水性、耐アルカリ性等の化学的耐久性)を大幅に
改善しようとするものである。
〔従来の技術〕
例えば、いわゆるコンポジット型の磁気ヘッド装置のよ
うに、磁気コア同士を接合一体化するギャップ融着(1
次融着)と磁気ヘッドチップとスライダ部材とを接合一
体化するガラス融@(2次融着)の2回の融着を行う磁
気ヘッド装置では、2次融着ガラスには1次融着ガラス
の軟化点以下の温度で融着できる低融点ガラスを使用し
ている。
これは、2次融着の際にギャップ融着したガラスが溶は
出してギャツプ長やトラック幅が変化するのを防ぐ必要
があるからである。
ところで、一般に低融点ガラスはS2、、が少なくpb
oやB z Oa 、アルカリ等が主成分となるため、
環境に対する信頬強度(耐水性等の化学的耐久性)が低
く、ガラス表面の変色、風化5失透や段差等が発生し易
いという問題を抱えている。
前述のコンポジット型の磁気ヘッド装置の場合、ハード
ディスク等の磁気記録媒体との摺接面における2次融着
ガラスの表面積は、1次融着ガラスや磁気ヘッドチップ
の表面積に比べてかなり大きく、ガラスの信顛強度の低
さは大きな問題となる。
したがって、コンポジット型の磁気ヘノド装置を加工す
る際には、例えば研削時以外はガラス表面を薬品でレジ
ストする等して、できるだけ水分やアルカリ(主に研削
液)のようなガラスを侵す物質を避けながら行い、磁気
へノド装置を固定ディスク駆動装置に組み込む工程まで
はガラス表面が変質しないように環境や取り扱いに十分
注意を払わなければならないが、それでも多くの場合2
次融着ガラスの表面は変質してしまうのが実情である。
このような状況から、例えば特開昭62−189617
号公報に見られるように、2次融着の際に磁気ヘッドチ
ップとスライダ部材の隙間に高融点ガラスを配設し、こ
れを低融点ガラスで固定するという技術が検討されてい
る。
この場合、磁気記録媒体摺接面には隙間に配設された高
融点ガラスが露出することになり、ガラスの変質や段差
の発生等が抑制されるものと期待される。
しかしながら、磁気記録媒体摺接面に露出する高融点ガ
ラスは低融点ガラスで固定されているだけであるので強
度の点で不安が残ること、僅かではあるが磁気記録媒体
摺接面には信頼性の低い低融点ガラスも露出しており段
差や変質の原因となる虞れがあること等の問題を残して
おり、信頼性の点で十分なものとは言い雛い。さらには
、装造上の観点から見た場合にも、磁気へノドチップと
スライダ部材の隙間に高融点ガラスを入れこの上から低
融点ガラスを流し込もうとすると、高融点ガラスの下側
にガラスが入り込み難く、2次融着に長時間を要したり
、気泡が残って強度が大幅に低下する等の問題が発生ず
る。また、高融点ガラスの配設位置にも高い精度が要求
され、例えば研削位置と当該高融点ガラスの中心線位置
とがずれると、磁気記録媒体摺接面に露出する低融点ガ
ラスの面積が大きくなってしまうことになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来の技術ではコンポジット型の磁気ヘッ
ド装置の信頼性を十分に確保することは難しく、その解
決が大きな課題となっている。
そこで本発明は、このような従来の実情に濫みて提案さ
れたものであって、磁気記録媒体摺接面の大部分が化学
的耐久性に優れた高融点ガラスで占められるとともに接
合強度も確保され、信頼性の点で大幅に改善された磁気
ヘノド装置を提供することを目的とする。さらに本発明
は、製造上の観点(例えば生産性や作業性等)からも存
利な&f気ヘッド装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段] 上述の目的を達成するために、本発明の磁気ヘッド装置
は、第1の融着ガラスが埋め込まれトランク幅が規制さ
れた一対の磁気コアが第2の融着ガラスで接合一体化さ
れてなる磁気ヘントチツブが、非磁性体からなるスライ
ダ部材に嵌挿され第3の融着ガラスにより固定されてな
り、前記第1の融着ガラスのガラス転移点をT g +
 、第2の融着ガラスのガラス転移点をT g z 、
第3の融着ガラスの融着温度をTm3としたときにTg
l < Tml< Tgzであることを特徴とするもの
である。
〔作用] これまでのコンポジット型の磁気ヘッド装置では、磁気
へノドチソプとスライダ部材との接合を行う融着ガラス
をトラック幅の規制を行う溝の埋め込み材として兼用し
ていたので、低融点ガラスが磁気記録媒体摺接面で大き
な表面積を占めていた。
これに対して、本発明の(il気ヘッド装置では、磁気
ヘッドチップとスライダ部材の接合を行う融着ガラスを
磁気記録媒体摺接面のガラス(磁気ヘッドチップのトラ
ック幅規制溝のガラス)と兼用しておらず、磁気記録媒
体2Hy接面で大きな表面積を占めるガラスは、高融点
の化学的耐久性の高いものとされ、摺接面の信頼性が大
幅に改善される。
また、前記高融点のガラス(第1の融着ガラス)のガラ
ス転移点T g +が磁気ヘッドチップとスライダ部材
の接合を行う融着ガラス(第3の融着ガラス)の融着温
度T−よりも低いので、3次融着時に第1の融着ガラス
が若干溶は出し、この影♂で磁気記録媒体摺接面近傍の
第3の融着ガラスの物性が改善され、段差や変質の虞れ
が解消される。
さらに、前記第1の融着ガラスは、磁気ヘッドチップに
対して直接融着されているので、a械的強度も十分に確
保される。
一方、磁気へ・ラドチップを接合一体化するための融着
ガラス(第2の融着ガラス)のガラス転移点Tgzは第
3の融着ガラスの融着温度T1よりも高いので、3次融
着時にこの第2の融着ガラスが溶は出してギャップ長や
トラック幅が変化することはない。
〔実施例〕
以下、本発明を適用した具体的な実施例を図面を参照し
ながら説明する。
本実施例の磁気ヘッド装置は、第1図及び第2図に示す
ように、一対の磁気コア(l l) 、 (12)を接
合一体化したル11気ヘッドチップ(1)が、チタン酸
カルシウム等のセラミクス材料等よりなり所定の溝加工
等が施されたスライダ部材(2)に埋め込まれ、第3の
融着ガラス(3次融着ガラス)(3)で固定されてなる
ものである。
磁気ヘッドチップ(1)は、第3図に示すように、一対
の磁気コア(11) 、 (12)を第2の融着ガラス
(2次融着ガラス) (13)によりギャップ接合する
ことによって構成されるものであって、当該2次融着ガ
ラス(13)あるいはギャップスペーサにより所定の間
隙の磁気ギヤノブ(作動ギャップ)gが形成されている
。勿論、前記磁気ヘッドチップ(1〕は、フェライト単
体よりなるものであってもよいし、磁気コア(11) 
、 (12)の接合界面に高飽和磁束密度を有する金属
磁性薄膜が被着形成された1いわゆるメタルインギャッ
プタイプのものであってもよい。
また、前記磁気ヘッドチップ(1)の磁気記録媒体摺接
面近傍は、トランク幅規制溝(14) 、 (15)に
よってトラック幅相当分の幅Twを残して削除されてお
り、当該トラック幅規制溝(14) 、 (15)内に
は、高融点を有する第1の融着ガラス(1灰量着ガラス
) (16)が充填されている。
ここで、前記1灰量着ガラス(I6)は、磁気ヘッドチ
ップ(1)をスライダ部材(2)に嵌挿された時に、こ
れら磁気ヘッドチップ(1)のトラック部とスライダ部
材(2)の間を埋める形となり、この1灰量着ガラス(
16)が磁気記録媒体摺接面に露呈することになる。
したがって、前記1灰量着ガラス(16)には、段差や
変質が発生することがないように化学的耐久性(特に耐
水性)に優れること、このガラスを通してデプス長を測
定する必要があることから透明であること、ヒビ等の防
止を目的として熱膨張係数がフェライト等の磁気ヘッド
材に近いこと、フェライトや金属磁性薄膜との侵食拡散
反応が少ないこと等が要求され、信頼性の高い高融点ガ
ラスが使用される。
また、この1灰量着ガラス(16)のガラス転移点Tg
+(熱膨張係数が変化する温度)は、3次融着ガラス(
3)による融着時に若干溶は出してスライダ部材(2)
との隙間ができるだけ1灰量着ガラス(16)で埋まる
ようにするために、3次融着ガラス(3)の融着温度T
m3よりも50°C前後低いことが好ましい。すなわち
、3次融着ガラス(3)の融着温度T−が500〜55
0°Cであれば、1灰量着ガラス(16)のガラス転移
点T g +は450〜500°C程度とすることが好
ましい。
1灰量着ガラスのガラス転移点Tg+を3次融着ガラス
(3)の融着温度Tm3よりも低くすることで、第2図
に示すように、3次融着時に磁気記録媒体摺接面近傍の
3次融着ガラス(3a)中に1次融着ガラス(16)が
溶は出し、3次融着ガラス(3)の表面が前記1次融着
ガラス(16)あるいは1次融着ガラス(16)の影響
で強化されたガラスで覆われた形になる。
1次融着ガラス(16)には、前述の要件を満足するガ
ラスであればいかなる組成を有するものであっても使用
できるが、例えば5i(hとBaOを合わせた割合が4
0〜50重量%(ただしBaOは0〜5重量%)、Bz
(hまたはGe0z(両者混在でも可)の割合が0〜5
重量%、pboとBiア0.を合わせた割合が34〜4
0重量%(ただしBtxOsは0〜5重世%)、Nan
oまたはに、O(両者混在でも可)の割合が5〜10重
■%、FezesとZnOを合わせた割合が0〜15重
量%(ただしFetO*:Zn0=40:60〜70:
30)なる組成を有するガラス等が好適である。
本実施例では、Si0□40.4重量%、pb。
34.4重量%、Naz08.6重量%、Bzo、2.
6重量%、Fe20i7.8重量%、Zn06.2重量
%なる組成を有するガラスを使用した。かかるガラスの
熱膨張係数α(100−400’C) = 100 X
 10−’°c −1,ガラス転移点Tg+=460°
C8融着温度T+m+ = 730°Cであり、このガ
ラスを使った磁気ヘッドを純水中で30分間煮沸しても
ガラス段差は未発生であった。
なお、融着温度は融着方式や被着物形状、融着雲囲気等
によって異なるが、ここでは通常の磁気ヘッドの流し込
み方式による温度とした。すなわち、幅約150μm、
深さ約120μmのトラック幅規制溝を20μm間隔で
設け、さらにガラス溝ならびに巻線溝を設けた幅40m
+nのフェライトブロックを用意し、これをトランク幅
規制溝のみ設けたフェライトブロックとギヤツブ長約0
.5μmで突き合わせ、前記ガラス溝にのみガラス棒を
入れ、約20°傾けて加熱した時に前記各溝を全てガラ
スが満たすための温度を融着温度と決めた。
なお、融着に際しての雰囲気は窒素100%とし、ガラ
ス溝からフェライトブロック先端までの距離(ガラスを
流す距離)は約3鴫とした。
一方、磁気コア(11) 、 (12)同士をギャップ
接合するのに使用される2灰量着ガラス(13)は、3
次融着時に溶は出してしまうとギャップ長やトラック幅
がずれてしまうことになるので、そのガラス転移点Tg
xが3次融着ガラスの融着温度Tl113よりも高いこ
とが必要である。したがってTgg−Tm3〉0°C9
好ましくはTgt−Tms> 20°Cなる条件を満た
すガラスを使用する。
また、この2灰量着ガラス(13)にもフェライト等の
磁気ヘッド材と同等の熱膨張係数を有すること、治具の
劣化を防止する意味で融着温度Tn+1が800″C以
下であること等が要求され、さらにはフロントギャップ
(作動ギャップ)側では磁気ヘッド材であるフェライト
との反応が少ないこと、バックギャップ側ではなるべく
耐熱接合強度を確保すること等も要求されることから、
フロントギャップ側とバックギャップ側とで異なる2灰
量着ガラスを使用することが好ましい。この場合、フロ
ントギャップ側のガラスもバックギャップ側のガラスも
先の温度条件(TI、z  TIn3>O″C)を満足
することが好ましいが、必ずしもこれに限らず、いずれ
か一方のガラスが前記条件を満足すればよい0通常は、
バンクギャップ側のガラスにガラス転移点のなるべく高
いものを使用し、したがってこのバックギャップ側の2
灰量着ガラスが本発明で言うところの2灰量着ガラスと
いうことになる。
このようにフロントギャップ側とバックギャップ側とで
異なるガラスを使用する場合、例えばフロントギャップ
側の2灰量着ガラス〔以下、2火遊着ガラスAと称する
。) (13A)に使用可能なガ−)ス材としては、S
iO,a重量%、B、O,b重量%、Na、O及び/又
はに、Oc重量%、pbO4重量%、Babe重量%、
  Fe、O,及びZnOf重量%よりなり、その組成
範囲が39≦a≦60.10≦b≦25.12≦C≦2
00≦d≦8.0≦e≦15.14≦r≦25なるガラ
スが挙げられる。
上述の組成を有する2火照着ガラスAは、ガラス転移点
Tg^500〜560“C9屈服点(それ以上温度を上
げると冷却してもガラス形状が復帰しない温度)540
〜610°C1融着温度TmA(作業温度)650〜8
00°C1溶融温度(作製温度)1200〜1300°
Cであり、Na、O及びK z Oの含有量を増減する
ことにより、熱膨張係数(100〜450 ’Cの値で
ある。)は90X10−’〜110 X 10−’ (
’C”’)に設定される。上記2次像着ガラスAは、F
e、01及びZnOを含むことから、ガラス中へのフェ
ライト、金属の拡散あるいはフェライト中へのガラスの
侵食、すなわち磁気ギャップgにおける侵食拡散反応が
有効に抑制される。なお、この2火照着ガラスAも3次
融着の際に溶は始めないことが好ましいが、磁気コア同
士はバック側の2次融着ガラスBで耐熱接合強度を確保
し固着しているので、若干溶は始めても問題はない。
また、バックギャップ側の2次像着ガラス〔以下、2灰
量若ガラスBと称する) (13B)は、このガラスの
ガラス転移点をTgsとしたときに、少なくともTgm
  Tm3>Q℃、好ましくは’rg、−Tts2> 
20 ’Cなる条件を満足する必要があり、したがって
使用可能なガラス材としては、Sigta重量%、Bi
a3b重量%、Na、O及び/又はK t 00重量%
、Bald重量%、Fe20s及びZnoe重■%より
なり、その組成範囲が44≦a≦60.10≦b≦25
.12≦C≦20.10≦d≦15.0≦e < 14
なるガラスが挙げられる。
上述の組成を有する2次融着ガラスBは、ガラス転移点
Tl5z560〜600°C2屈服点600〜650°
C1融着温度Tm1700〜800”C,溶融温度12
50〜1300°Cであり、Na、O及びにオ0の含有
量を増減することにより熱膨張係数は90xlO−’ 
〜110xl O−’ (’C−’) に設定される。
この2次融着ガラスBは、2火照着ガラスAよりも高い
ガラス転移点を有するにもかかわらず、2火照着ガラス
Aと同等の低い融着温度を示す。
本実施例では、2火照着ガラスAとしてSiO□42.
8重量%、BzOz 14.9重量%、Na、013.
0重量%、Ba09.3重量%、Fezes11.1重
量%、ZnO3,9重量%よりなるガラスを、2次融着
ガラスBとして5iOz53.5重量%、BaO31B
、6mft%、NatO16,3重量%、BaO11,
6重量%よりなるガラスを使用した。この2火照着ガラ
スAの熱膨張係数α(100−450’C) = 10
0 X 10−”C−’、ガラス転移点Tga= 53
0℃、融着温度TmA= 740°Cであり、また2次
融着ガラスBの熱膨張係数α(100−500°C)=
lOOxlO°り℃−1.ガラス転移点Tg。
=586°C1融着温度Tmm= 740°Cである。
なお、磁気ギャップgのギャップ材として2次像着ガラ
スを利用せず、例えばS2、、やZrO□等のギャップ
スペーサを予め磁気ギャツプ面に形成する場合には、必
ずしも2次像着ガラスに前述の2種類の融着ガラスを使
用する必要はなく、ガラス転移点の高いガラス(例えば
前述の2次融着ガラスB)によってフロントギャップ側
、バックギャップ側を接合すれば良いことになる。
最後に、磁気ヘッドチップ(1)とスライダ部材(2)
とを固定するための3次数着ガラス(3)であるが、当
該3次融着ガラス(3)には2次像着ガラス(13)を
溶かさない温度で磁気ヘッドチップ(1)とスライダ部
材(2)の隙間に入り込むこ□と、熱膨張係数がフェラ
イト等の磁気ヘッド材やスライダ材と適合していること
等が要求される。
したがって、3次数着ガラスには特にその融着温度Tl
113が2次像着ガラスのガラス転移点よりも低い、い
わゆる低融点ガラスが使用されるが、かかる条件を満た
すガラスであればその組成は問わない。ここではPbO
67,8重世%、SiO□14.1重量%、B、03 
9.0重量%、Bit’s7.2重量%、 NatO1
,9ffifFt%よりなり、熱膨張係数α(100−
350″C)−100XIO−’″c−1ガラス転移点
T gx −405°C1融着温度T 113−530
℃なるガラスを使用した。このガラスは、通常の低融点
ガラスに比べて耐アルカリ性に格段に優れたものである
この3次数着ガラス(3)は、3火遊着時に溶出する1
火遊着ガラス(16)の影響で磁気記録媒体摺接面近傍
で物性的に補強され、磁気記録媒体摺接面に直接露出す
ることはほとんどないものと考えられる。
そこで次に、本実施例の磁気ヘッド装置の構成をより明
確なものとするため、その製造方法について説明する。
先の第1図、第2図に示す磁気ヘッド装置を製造するに
は、先ず第4図(A)に示すように、フェライトブロッ
ク(21)を準備し、その上面にフェライト材が所定の
トラック幅相当の幅Twを有して残存するように、複数
のトラック幅規制溝(22)を切削加工する。
同時に、ガラス埋め込み溝(23)や後述のガラスロッ
ドを載置するための断面略三角形状のガラス載置溝(2
4)を、前記トラック幅規制溝(22)とは直交する方
向に切削する。
次いで、第4図(B)に示すように、耐水性に優れた高
融点ガラスを1火遊着ガラス(25)とし、そのロッド
(円柱状のガラス棒)を前記ガラス載置溝(24)上に
載置するか、あるいはペースト状の1灰量若ガラス(2
5)を前記トランク幅規制溝(22) 。
ガラス埋め込み溝(23)に埋め込み、この1火遊着ガ
ラス(25)の融着温度まで加熱して、これら溝(22
) 、 (23)が全て埋まるように1火遊着ガラス(
25)を流し込む。
ガラスの盛り上がった部分やフェライトブロックの不要
部分を削り落とした後、第4図(C)に示すように、ギ
ャップ部となる位置〔例えば前記ガラス載置溝(24)
の中央部〕でトラック幅規制溝(22)と直交する方向
で切断し、フェライトブロック(21)を2分する。
以下、便宜上この2分されたフェライトブロックのうち
一方をW側ブロック(26)、他方を■]側ブロック(
27)と呼ぶ。
次に、これらW側ブロック(26)及びH側ブロック(
27)の切断面(26a) 、 (27a)をトラック
部のフェライト(21a)が現れるまで研磨する。この
研磨された切断面がギャップ接合面(26b) 、 (
27b)となる。
さらに、第4図(D)に示すように、一方のブロック、
ここではW側ブロック(26)のギャップ接合面(26
b)に、巻線溝(28)ならびにガラス溝(29)を形
成し、これらギャップ接合面(26b) 、 (27b
)を鏡面仕上げする。
続いて、ギャップ長を規制するスペーサ(例えばS2、
膜等)をいずれか一方のブロックのギャップ接合面上下
部分の長手方向に所定幅で蒸着し、ギャップ接合を行う
ギャップ接合は、第4図(E)に示すように、前述のW
側ブロック(26)のギャップ接合面(26b)とH側
ブロック(27)のギャップ接合面(27b)とを突き
合わせ、2灰量着ガラスのロッド(30) 、 (31
)をそれぞれ巻線溝(28)、ガラス溝(29)に挿入
し、この2灰量着ガラスの融着温度まで加熱することで
行う。
ここで、フロントギャップに相当する部分に予めS2、
、膜等をギャップスペーサとして成膜しておく場合には
、巻線溝(28)に挿入するガラスロッド(30)にも
、またガラス溝(29)に挿入するガラスロッド(31
)にも、ガラス転移点が後述の3次融着ガラスの融着温
度よりも高い同じ種類のガラス(例えば前述の2火遊着
ガラスB)を用いる。
これに対して、ギャップ材として融着ガラスを兼用する
場合には、フロントギャップ側とバックギャップ側とを
異なる2種類のガラスで融着する。
すなわち、フロントギャップ側〔巻線溝(28))に挿
入されるガラスロッド(30)には、フェライトとの侵
食拡散反応の少ない2灰量着ガラス(前述の2次数着ガ
ラスA)を、バックギャップ側〔ガラス溝(29))に
挿入されるガラスロッド(31)には、耐熱接合強度を
確保するためガラス転移点が高い2灰量着ガラス(前述
の2火遊着ガラスB)を使用することが好ましい。
なお、1火遊着ガラス(25)のガラス転移点が2灰量
着ガラスの融着温度よりも低いことから、2灰量着時に
1火遊着ガラス(25)が先に熔は出しW側、H側で混
ざり合うが、粘性が裔いためにギャップ接合面(26b
) 、 (27b)にまで流れ込むことはなく、ギャッ
プ接合は前記2灰量着ガラスにより行われる。また、2
灰量着時に溶は出して変形した1人助着ガラス(25)
は、後述の磁気ヘンドチンプ加工で形状を修正されるの
で、何ら問題はない。
次に、第4図(E)においてx−X線で示す位置で切断
し、第4図(F)に示すように形状を整え、第4図(G
)に示すように各磁気ヘントチツブ(32)に分割する
。ただし、この時点では磁気ヘッドチップ(32)のデ
プスは長めに残しておき、また取り扱い性等を考慮して
脚部(32a>も残しておく。
一方、チタン酸カルシウム(CaTi03)等よりなる
スライダ材(33)を用意し、第4図(11)に示すよ
うに、磁気ヘッドチップ(32)のヘッド部(32b)
が嵌合される嵌挿溝(34)や、当該ヘッド部(32b
)への巻線を可能とする巻線補助溝(35)、  3火
遊着〔磁気ヘッドチップ(32)とスライダ材(33)
のガラス融着〕の際にガラス載置溝を載置するガラスI
v2置溝(36)等の溝加工を施す。
そして、第4図(T)に示すように、この溝加工を施し
たスライダ材(33)の嵌挿溝にEil気ヘッドチップ
(32)を嵌め込み、円柱状の3吹射着ガラス(37)
をガラス載置溝(36)に載置して、上からこの3吹射
着ガラス(37)を流し込む。融着に際しては、cn気
ヘッドチップ(32)とスライダ材(33)との隙間に
3吹射着ガラス(37)が流れ込むような温度で融着す
る。
この3火遊着の際、磁気ヘッドチップ(32)のトラッ
ク幅規制溝(22)に充填される1人助着ガラス(25
)のガラス転移点が3吹射着ガラス(37)の融着温度
よりも低いことから、当該1次融着ガラス(25)も若
干溶は始めるが、磁気ヘントチツブ(32)とスライダ
材(33)との隙間を低融点ガラス〔3吹射着ガラス(
37) )が埋めた後に溶は出すので、却って耐水性の
優れた高融点ガラス〔1人助着ガラス(25))が低融
点ガラス〔3吹射着ガラス(37))を上からカバーし
て保護することになり、磁気記録媒体摺接面に露出する
ガラスの特性を考えた場合には良い傾向である。
その後は通常の加工を行い、磁気ヘッドチップ(32)
の脚部(32a)や、磁気ヘッドチップ(32)上部の
3吹射着ガラス(37)は削り取ってしまう。
したがって、得られる磁気ヘッド装置の磁気記録媒体摺
接面には、スライダ材(33)と磁気ヘッドチップ(3
2)の極微小な隙間以外は高融点ガラス〔1人助着ガラ
ス(25))、フェライト スライダ材が露呈するのみ
で、また前記隙間の低、融点ガラスも1人助着ガラス(
25)の影響で補強されていることから、耐水性、耐ア
ルカリ性等の化学的耐久性が大きく、信頼性の高いコン
ポジット型の磁気ヘッド装置となる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明がこ
の実施例に限定されるものではなく、例えばヘッド形状
やへノド材、スライダ材の材質等は適宜変更可能である
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明の磁気ヘッド
装置では、予め磁気ヘッドチップのトラック周辺に化学
的耐久性に優れた高融点ガラスが埋め込まれるとともに
、接合に使用する融着ガラスの選択に工夫が凝らされて
いるので、磁気記録媒体摺接面の信頼性を大幅に改善す
ることができ、段差の発生やガラスの変質を解消し機械
的強度を十分に確保することができる。
また、特に2火遊着ガラスのガラス転移点が3吹射着ガ
ラスの融着温度よりも高いことから、ギャップ長やトラ
ック幅が変化することもなく、これらのバラツキが少な
い高品質の磁気ヘッド装置を提供することが可能である
さらに、製造上の観点から見たときにも、ガラスの流し
込みが容易で、また特にガラス融着や研磨の際に高精度
を要求されることもなく、作業性。
生産性の点で優れたものである。
このように、本発明の磁気ヘッド装置は、信頼性の点か
ら見ても製造上の点から見ても極めて有用であり、その
工業的利用価値は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した磁気ヘッド装置の一例を示す
外観斜視図であり、第2図はその磁気ヘッドチップ嵌合
部を拡大して示す要部断面図、第3図は磁気ヘッドチッ
プの概略斜視図である。 第4図(A)ないし第4図(I)は磁気ヘッド装置の製
造工程の一例を工程順に従って示す概略斜視図であり、
第4図(A)はフェライトブロック溝加工工程、第4図
(B)は1次融着工程、第4図(C)はフェライトブロ
ック切断工程、第4図(D)は巻線溝加工工程、第4図
(E)は2次融着工程、第4図(F)は磁気ヘッド部形
状加工工程、第4図(G)は磁気ヘッドチップへの切断
工程、第4図(H)はスライダ材溝加工工程、第4図(
1)は3次融着工程をそれぞれ示す。 l ・ 2 ・ 3 ・ 11゜ l 3 ・ l 6 ・ ・磁気ヘッドチップ ・スライダ部材 ・3火遊着ガラス 2・・・磁気コア ・2次融着ガラス ・1次融着ガラス 第2 図 第3図 第4図A 第4図B 第4図C 第4図D 2角 第4 図E

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 第1の融着ガラスが埋め込まれトラック幅が規制された
    一対の磁気コアが第2の融着ガラスで接合一体化されて
    なる磁気ヘッドチップが、非磁性体からなるスライダ部
    材に嵌挿され第3の融着ガラスにより固定されてなり、 前記第1の融着ガラスのガラス転移点をTg_1、第2
    の融着ガラスのガラス転移点をTg_2、第3の融着ガ
    ラスの融着温度をTm_3としたときに、Tg_1<T
    m_3<Tg_2 であることを特徴とする磁気ヘッド装置。
JP32112688A 1988-12-20 1988-12-20 磁気ヘッド装置 Pending JPH02166614A (ja)

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