JPH02163090A - 芳香族化合物シス−ジヒドロキシ誘導体の製造方法 - Google Patents

芳香族化合物シス−ジヒドロキシ誘導体の製造方法

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JPH02163090A
JPH02163090A JP31504288A JP31504288A JPH02163090A JP H02163090 A JPH02163090 A JP H02163090A JP 31504288 A JP31504288 A JP 31504288A JP 31504288 A JP31504288 A JP 31504288A JP H02163090 A JPH02163090 A JP H02163090A
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cis
dihydroxy
benzene
diene
culture
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JP31504288A
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Hajime Nishimura
肇 西村
Yasushi Kawakami
泰 川上
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Sanraku Inc
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Sanraku Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生化学的工程を利用する物質の製造方法に関
し、更に詳細には、シュードモナス・エルギノーサ(P
seudomonas aeruginosa)属に属
する微生物を用いる芳香族化合物のシス−ジヒドロキシ
誘導体の製造方法に関するものである。
芳香族化合物のシス−ジヒドロキシ誘導体は、エンジニ
アリングプラスチックスの内で最近特に注目を集めてい
るポリパラフェニレンの工業的原料として特に有用な化
合物である。また、上記芳香族化合物のシス−ジヒドロ
キシ誘導体の1つであるシス−1,2−ジヒドロキシ−
シクロヘキサ−3,5−ジエンは、カテコールを介して
、オルト−またはメタ−バスウェイを経て、TCAサイ
クルへ入ってくるため、生化学的にも重要な物質である
したがって、本発明は、微生物工業の技術分野のみなら
ず、芳香族化学、高分子化学及び生化学の技術分野にお
いても、非常に重要な役割を果たすものである。
〔従来の技術〕
汎用プラスチックスよりも更に高度な物性を具備したい
わゆるエンジニアリングプラスチックスの内、最近では
特に、窒素中では重量減少の開始点が600°C以上と
いう極めて耐熱性のすぐれたポリバラフェニレン(P 
P P)が、苛酷な条件下で使用される各種工業製品の
材料として期待されている。
そして、P、Kovacis らによりCuC1zとA
lC1,とを触媒としてベンゼンからPPPを合成する
方法が開発されたが(J、Am、Chem、Soc、、
85454(1963))、収率が低く、そこで戸嶋ら
によってその改良法が開発されたが(現代化学8月号、
14 (1987))、PPPは溶媒に不溶であり且つ
熱可塑性でないため、このような直接合成法では成型の
点で問題がある。
これに対してシス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘキ
サン−3,5−ジエンを原料としてPPPを製造する方
法においては、溶媒に可溶の前駆体ポリマーの段階で成
型しておき、これを加熱することによってPPPに転換
すればよく、上記した直接合成法よりも特に工業的な面
ではるかにすぐれている。したがってPPPの工業的製
造原料として、シス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘ
キサン−3,5−ジエンはきわめて重要な化合物である
しかしながら、シス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘ
キサ−3,5−ジエンは立体異性をとる化合物であるの
で、シス体のみを選択的に合成する必要がある。そこで
、シス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘキサン−3,
5−ジエンの選択的製法が中部らによって開発されたも
のの(Ber、、 92,163 (1959))、工
程が煩雑であるため工業的規模の生産にはほど遠いもの
である。
そこで、シス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−
3,5−ジエンのみをi!沢的に製造する全く別種の方
法の開発の必要に迫られ、シュードモナス・プチダをも
ちいてベンゼンをシス−1,2−ジヒドロキシ−シクロ
ヘキサ−3,5−ジエンに転換する生化学的方法が開発
された(ヨーロンパ特許明細書第76606号)。
本発明は、従来知られていないシュードモナス・エルギ
ノーサに属し芳香族化合物をシス−ジヒドロキシ誘導体
に変更する能力を生ずる微生物を利用して芳香族化合物
のシス−ジヒドロキシ誘導体を選択的に生産するもので
あるが、このようなことは従来知られておらず新規であ
る。
〔発明が解決しようとする課題] 上記したように、芳香族化合物のシス−ジヒドロキシ誘
導体の生化学的製造において、従来未知のシュードモナ
ス・エルギノーサ(Pseudomonasaerug
inosa)に属し芳香族化合物をシス−ジヒドロキシ
誘導体に変換しうる微生物を用いて、芳香族化合物から
シス−ジヒドロキシ誘導体を有利に得ようとするもので
ある。
〔課題を解決するための手段] 本発明は、シュードモナス・エルギノーサの菌体を芳香
族化合物に作用させて対応するシス1,2ジヒドロキシ
誘導体を製造する方法にあるが、本発明においては当該
微生物を培養しながら培地に蓄積せしめることも可能で
あり、また、通常に培養して菌体を集めて反応させても
よし、或いはこれらを機械的(例えば超音波)その他の
方法で破壊して得た菌体処理物も使用可能である。
本発明者らは、コークス工場の土壌中よりベンゼンを炭
素源として生育する菌株をスクリーニングしたところ、
特にベンゼン資化性にすぐれた菌株を分離することに成
功した。
この分離菌は、M56、M9といった無機培地にベンゼ
ン蒸気を加えた培地に増殖するが、100%飽和渾気で
はその毒性のために生育できず、約30%飽和濃度以下
であることが必要であった。
この分離菌は、ダラム陰性の桿菌で、極鞭毛を有し、運
動性があり、絶対好気性、糖非発酵性であり、電子顕微
鏡による観察からも、シュードモナス(Pseudom
onas)属に属するものと認められた。
そして更に、H,0yaizu及びに、Komagat
aの菌体脂肪酸分析によるシュードモナスの分類を行っ
た(J、Gen、Appl、旧crobio1.,29
.17−40(1983))。
先ず、凍結乾燥菌体を5%Na0t1150%MeOH
で100°C11時間ケン化した後抽出した脂肪酸を1
5%BC1x ・MeOllで85°C35分間メチル
エステル化し、次いでGLC分析を行った。ヒドロキシ
酸はTLC分析により確認した。
GLC分析:15%EGS(3,0mmm X 2.1
m)、180°CTLC分析: 5ilica gel
 60 TLC(ジエチルエーテル二〇−ヘキサン =l:4) 上記分析の結果、本分離菌の菌体脂肪酸成分は、12:
Ol 14:Ol 16:0.16;1、18:011
8:1、Δ17、Δ19.3−011・10:0.3−
011・12: O(Trace)、2−Off・12
:0から成っていた。このほかに、15;0.17:0
、19:0も微量検出された。
これらの分析結果からして、本分離菌は、3−OH・1
0:Ol 3−011−12:Oを含むことから、It
、0yaizu及びに、Komagata(J、Gen
、Appl、Microbiol、+29.1740(
1983) )のGrouρ1に属することが確認され
た。
このグループには、シュードモナス・エルギノーサ(P
seudomonas aeruginosa)、P、
プチダ(P、putida)、P、オーレオファシェン
ス(P、aureofacicns)、P、クロロラフ
イス(P、chlororaphis)、P、フローレ
ンセンス(P、fluorescens) 、P、ス゛
ン゛ンエリ(P。
5tutzeri) 、及びP、メンドシーナ(P、m
endocina)等が包含されている。
そして、2−011・12−〇を検出すること、2−0
11・16;0が検出されていないこと、Δ19が著量
検出されることなどから、上記Group 1の中で最
も類似した菌体脂肪酸パターンを示した菌種は、P、エ
ルギノーサであった。DNAのG−C含量は、本分離菌
の菌体よりDNAを抽出し、Tm法で測定したところ、
G−C含量は66.3モル%であった。これをP、エル
ギノーザのC−C含量−67,2−68,0モル%と比
べるとやや低く、P、プチダのG−C含量=62.5モ
ル%とは明らかに異なっていた。また、前記したように
シス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−3,5−
ジエン生産菌としてはP、プチダが既知であるので、こ
れら2種の菌と本分離菌との菌学的性質を比較して、第
1表の結果を得た。
(木頁以下余白) 第1表 これらの結果から明らかなように、本分離菌は、P、プ
チダとは明確に区別され、最も類似した菌は、P、エル
ギノーザである。しかしながら、本分離菌は、特に、ゼ
ラチンの加水分解、マンニトール、マロン酸等に対する
挙動がP、エルギノーザと異なっており、G−C含量も
P、エルギノーザと比べて、やや低い値を示し、菌体が
僅かにピンク色を呈するなど微妙な相違点も認められる
ことから、P、エルギノーザの新変種とし、本分離菌は
P、エルギノーザの新変種であると同定するにいたった
そこで本分離菌を、シュードモナス・エルギノーサB−
2034と命名した。この微生物は、微生物工業技術研
究所にFERM−P 10444として寄託されている
本微生物は、芳香族化合物の資化能を有しく第2表)、
該芳香族化合物を対応するシス−ジヒドロキシ誘導体に
転換することができる。この反応は、ベンゼンを例とし
て挙げると次式の通りである。
但し、十:陽1生  −:陰性 d:藺生のものも+W生のものも存在 O1+ XH,X       011 本発明において使用しうる微生物は、前記分離菌はもと
より、公知の菌及びこれらに紫外線照射、x 線[射、
ニトロソグアニジン等による薬剤処理によるもの、遺伝
子工学的方法による等の通常の変異手段により変異させ
た菌株をも含有するものである。
(本頁以下余白) 本発明は上記した反応式を利用するものであり、その詳
細な反応メカニズムは更に今後の研究をまたねばならな
いが、本微生物が、ベンゼンジオキシゲナーゼを産生じ
、この酵素の作用によってベンゼンがシス−1,2−ジ
ヒドロキシ−シクロヘキサ−3,5−ジエンに転換され
るものと認められる。
すなわち、本発明によって、本微生物を用いてベンゼン
からシス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−3,
5−ジエンに製造することが可能となったのである。シ
ス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−3,5−ジ
エンは、両OH基が相互にシス関係にある1、2−ジヒ
ドロキシ−シクロヘキサ−3,5−ジエンである。以下
、本発明による1、2−ジヒドロキシ−シクロヘキサン
−3,5−ジエンの製造方法をベンゼンを原料として説
明する。
なお原料物質としては第2表に記載したようにトルエン
、エチルベンゼン、ビフェニル、安息香酸、o−)ルイ
ル酸、m−)ルイル酸、P−)ルイル酸、フェノール、
0−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、カ
テコール、プロトカテキュ酸、4−メチルカテコール、
m−キシレン、アントラセン、デカヒドロナフタレン、
0−フタル酸、m−フタル酸、1,2.4− )リメチ
ルベンゼン、p−フタル酸、2,3−ジメチルナフタレ
ン等ナフタレン、0−キシレン以外の広範囲の芳香族化
合物を使用することができ、そして、これら芳香族化合
物に対応するシス−ジヒドロキシ誘導体を製造すること
ができる。
本発明に使用する微生物用の培地としては、無機塩類を
含む培地が適宜使用され、栄養ブロス(NB培地) 、
M56ミニマム培地、M9ミニマム培地等が好適に使用
される。これらの内、生育用培地として良く用いられる
M56最小限培地の組成は、第3表に示すとおりであり
、M9最小限培地の組成は第4表に示すとおりである。
(本頁以下余白) 第3表 NaJPO4H128zO K+1□PO4 (NH,)ZSO4 MgS04・7H20 Ca(NO:1)z 11.7g 2.7g 1.0g 00mg 5mg 第4表 NazHPOa H2PO4 H4CI IM門gsO4 aCI IM  CaCIz 6.0g 3.0g 1.0g m1 0.5g 0 、1 all この培地は、液体培養に使用できるほか、例えば寒天を
1.5%程度添加すれば固体培養にも使用することがで
きる。このようにして本微生物を培養しながら、ベンゼ
ンを供給して本発明を実施する。なお、本発明において
は原料の芳香族化合物に微生物入れ自体(すなわち、菌
体)のみならず該微生物の処理物を使用しても目的の生
産物を得ることができる。そして、この処理物としては
該微生物の菌体の摩砕物、該微生物の抽出物、該微生物
から分離された粗酵素、精製酵素環核微生物から誘導さ
れる全てのものが含まれる。
ベンゼンとしては、ベンゼンの蒸気をリアクタ空間内に
供給したり培地中に直接バブリングさせたりして、適宜
供給する。ただし、ベンゼンの供給は通常約30%以下
、好適には20〜30%程度に維持するのが良い。
ベンゼン蒸気を供給するには、例えば活性炭、シリカゲ
ル、アルミナ、粘土鉱物等多孔質体にベンゼン又はその
渾気を充分に吸収せしめておき、これをリアクタ内に収
容せしめればよい。また連続反応の場合にはベンゼン蒸
気の濃度を調節した空気等の気体を連続的に供給してや
ればよい。
ベンゼンを顆粒状活性炭から供給する場合には、冷ベン
ゼン上に空気を循環させながら平衡に達するまでベンゼ
ンを活性炭に吸収せしめる。通常は、活性炭重量の17
4〜173程度加えてやればよい。
例えば、このベンゼン−空気混合物を活性炭ペレット床
に数日間循環供給すれば上記平衡が得られる。
使用するに先立ち、このペレットを密封容器内に入れ、
またプレート培養の場合には、ペトリ皿の蓋にスプーン
1杯分のペレットを付加した。プラスチック製のディス
ポーザブルプレートを使用すれば、過剰のベンゼンをこ
のプレートが吸収してくれるので反応がスムーズに進行
し、便利である。
液体培養の場合には、反応容器に紙、綿等の栓をし、そ
の上に該ペレットを置き、その上をアルミホイル等で包
んでシールする。約25〜35°C1好適には30°C
前後にコントロールしながらインキュベートを続ける。
なお、試薬類は市販品が適宜自由に使用できる。インキ
ュベーション期間は、通常24〜36時間である。
目的物質の蓄積は、スペクトロフォトメトリーまたはH
PLC分析等によって確認し、所定量蓄積を確認した後
は、抽出、濃縮、その他常法によって目的物質を分離採
取し、必要あれば更に精製して、目的とするシス−1,
2−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−3,5−ジエンを高
純度で得る。
〔実験例〕
フラスコ培養による、シス−L 2−ジヒドロキシ−シ
クロヘキサ−3,5−ジエンの製造実験。エタノールを
炭素源として含むM−9液体培地を使い、活性炭に吸着
させたベンゼンを徐々に供給することによってシス−1
,2−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−3,5−ジエンの
生産を行った。前培養細胞を集菌後、200dの0.5
%エタノールを含むM  9培地(500mffi容エ
ーレンマイヤーフラスコ使用)に菌を0D=1.50 
(0,78g/ l )の濃度になるように懸濁し30
″Cで培養した。活性炭に吸着されたベンゼンはグラス
フィルターの付いた濾過器の中に7割程入れ、残りの上
部には綿栓をして、培養フラスコの口に装着し、その上
をアルミホイルでカバーした。
炭素源としてのエタノールは培養6時間後に1.0m!
追加した。活性炭から放出されるベンゼンは空気と混合
されてフラスコの口から徐々に振盪した培地に供給した
。培養24時間後シス−L 2−ジヒドロキシ−シクロ
ヘキサ−3,5−ジエンのH積Mlは3.5 g/ l
であった。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
但し、本発明はこの実施例により限定されるものではな
い。
実施例−1 M56t9地302にエタノールを2%添加して、これ
に菌を600nm 00で1.0になるように接種して
菌体の前培養を実施した。30°Cで18時間培養後、
ベンゼンを200μl/l添加し、エタノールを2%追
加して、さらに10時間培養後600nm 00が3.
5(菌体乾燥量=1.8g/4)になった所で細胞を回
収した。
シス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−315−
ジエンの生産は、32のM56培地に前培養で得た菌体
を1℃当り、乾燥量で18gとなるように投入し、pH
7,2,30゛Cのジャーファーメンタ−による攪拌培
養で実施した。ベンゼンの供給は連続供給装置(空気と
ベンゼン蒸気の混合比を電磁弁で調節)を使って、空気
に含まれるベンゼン濃度が30%になるように設定し、
流量は1.51!/minに保った。培養27時間で培
養液中のシス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−
3,5−ジエンの濃度は18.5g/ lであった。
実施例−2 実施例−1の前培養操作を繰り返し、培養菌体2、Og
 (乾燥量)/!を得た。
シス−1,2−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−3゜5−
ジエンは、エタノールの存在下でベンゼンを供給しなが
ら実施した。M9培地42を使用して、前培養菌体を1
3g/ Eとなるように投入し、30°Cのジャーファ
ーメンタ−で攪拌培養した。エタノールは培養当初2%
添加し、ベンゼンと空気の割合が20 : 80の混合
期待を1. OL/minで供給しながら10時間培養
を続けた後、ベンゼン、空気の供給下でエタノールを2
.0 g/ lの割合で連続添加してさらに48時間培
養を続けた。58時間の培養で、培養液中のシス−1,
2−ジヒドロキシーシクロヘギサ−3,5−ジエンの濃
度は、25.5g/ 42に達していた。
実施例−3 実施例−2の生産方法を繰り返したが、ベンゼンの代わ
りにトルエン及びエチルベンゼンをそれれぞれ別々に用
いた。
これらの基質を使って培養した培養上澄液には、トルエ
ンからはシス−1,2−ジヒドロキシ−3−メチル−シ
クロヘキサ−3,5−ジエンを22.0g/ l、エチ
ルベンゼンからはシス−1,2−ジヒドロキシ−3−エ
チル−シクロヘキサ−3,5−ジエンを20.5g/f
、それぞれを含んでいた。
〔発明の効果〕
本発明によればシュードモナス・エルギノーサの新変種
を用いることにより芳香族化合物をシス−ジヒドロキシ
誘導体を製造する新規なルートが確立され、その結果、
該誘導体の工業的生産ひいては該誘導体を原料とするP
PP等エンジニアリングプラスチックスの工業的生産に
も大いに貢献するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シュードモナス・エルギノーサに属し芳香族化合物をシ
    ス−ジヒドロキシ誘導体に変換する能力を有する微生物
    の菌体又はその処理物を芳香族化合物に作用させて対応
    する化合物のシス−ジヒドロキシ誘導体を製造すること
    を特徴とする芳香族化合物のシス−ジヒドロキシ誘導体
    の製造方法。
JP31504288A 1988-12-15 1988-12-15 芳香族化合物シス−ジヒドロキシ誘導体の製造方法 Pending JPH02163090A (ja)

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