JPH0214276A - シリコーン系粘着シート・テープの背面処理剤及びこれを用いた背面処理型シリコーン系粘着シート・テープ - Google Patents

シリコーン系粘着シート・テープの背面処理剤及びこれを用いた背面処理型シリコーン系粘着シート・テープ

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JPH0214276A
JPH0214276A JP16460288A JP16460288A JPH0214276A JP H0214276 A JPH0214276 A JP H0214276A JP 16460288 A JP16460288 A JP 16460288A JP 16460288 A JP16460288 A JP 16460288A JP H0214276 A JPH0214276 A JP H0214276A
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silicone
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adhesive sheet
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JP16460288A
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Kazunori Hayashi
和徳 林
Fukuji Tsubota
坪田 富久治
Koichi Tsuda
津田 恒一
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Nitto Shinko Corp
Shinko Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shinko Chemical Co Ltd
Shinko Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は、基材にシリコーン系粘着剤を形成したシリコ
ーン系粘着シート・テープの背面処理剤及びこれを用い
た背面処理型シリコーン系粘着シート・テープに関する
(b)従来の技術 感圧粘着シート・テープは基材の片面に粘着剤を形成し
、これをロール状に巻いて作られる。そして、このもの
は使用に際し巻き戻すのであるが、粘着剤が基材の背面
に強く接着してνするため、この巻き戻しの際、粘着力
が高−・と感圧粘着シート・テープが延びて切断したり
、巻き戻しが困難になる。このため、感圧粘着シート・
テープの巻き戻しを容易にするために当該感圧粘着シー
ト・テープの背面を剥離性の背面処理剤で処理すること
が行なわれている。この背面処理剤としては、従来、長
鎖アルキルアクリレート系背面処理剤、長鎖アルキルビ
ニルエステル系背面処理剤、長鎖アルキルビニルエーテ
ル系背面処理剤、長鎖アルキルアクリルアマイド系背面
処理剤又はポリアミド系背面処理剤が挙げられる。
ところで、シリコーン系粘着剤はその優れた特性、例え
ば粘着力が高く、しかも耐熱性、耐薬品性、耐水性、耐
老化性等が優れていることが認められている。
しかしなから、シリコーン系粘着剤を用いjこシリコー
ン系粘着シート・テープの場合にはシリコーン系粘着剤
の粘着力が極めて高(、しかもこの粘着力は経日と共に
強固なものとなり、このため、この種シリコーン系粘着
シート・テープの背面を上述の背面処理剤で処理しても
その効果が乏しく、従って、このシリコーン系粘着シー
ト・テープをロール状に巻き付けてなるものはその91
遺後使用するまでの間にシリコーン系粘着剤がその基材
であるシート・テープの背面に強固に接着して巻戻し性
が非常に困難なものとなる。
つまり、この種シリコーン系粘着シート・テープの背面
処理剤として実用性が有るものは未だ開発されていない
のである。
このため、■ シリコーン系粘着シート・テープの巻戻
し性を改善するために、基材として織布や不繊布を用い
、その表面の凹凸によってシリコーン系粘着剤の接着面
積を少なくして巻戻し性を容易にしたり、或いは、エン
ボス加工の施されたプラスチックフィルム、紙、織布又
は不繊布などの剥離シートを基材の背面に設け、これに
よって9、基材とシリコーン系粘着剤が直接接触するの
を防止している。
また、■シリコーン系粘着シート・テープにおいて、そ
の基材の背面が平滑なものを用いる場合には、当該基材
としてシリコーン系粘着剤と親和性のないもの、例えば
ポリイミドフィルムやポリテトラフルオロエチレンフィ
ルムなどを用い、且つそのシリコーン系粘着剤の形成面
側を物理的方法で粗面にしてシリコーン系粘着剤の投錨
性を良くしている。
(c)発明が解決しようとする課題 しかしなから、上記■のものは基材として不織布又は織
布などの特定のものに限定されたり、或いは別途41離
シートを用いているので不経済であるだけでなく、この
場合、使用に際して剥離シートを剥がし、除去しなから
作業をすることになって非常に作業性が悪いのである。
又、上記■のものは基材の表面を物理的方法により粗面
に形成するものであるが、この物理的方法としてはコロ
ナ処理、プラズマ処理、マット処理等が知られている。
しかしこの方法に用いられる物理的処理装置は極めて高
価であり、しかも基材表面を物理的に粗面処理を行った
後、シリコーン系粘着シート・テープ用の基材として用
いるものであるから生産性が低く、この結果、シリコー
ン系粘着シート・テープの生産コストが者しく高くなる
のである。
本発明は、この種のシリコーン系粘着シート・テープに
おいて、その背面処理剤として特定のポリウレタン系組
成物、或いはポリウレタン系組成物と公知の背面処理剤
との混合物を用いることにより、基材の背面が平滑であ
っても巻き戻し性の極めて優れたシリコーン系粘着シー
ト・テープ用の背面処理剤を提供することを目的とする
又、本発明は、シリコーン系粘着シート・テーブの裏面
に背面処理剤を施してなるシリコーン系粘着シート・テ
ープにおいて、その背面処理剤として特定のポリウレタ
ン系組成物、或いはポリウレタン系組成物と公知の背面
処理剤との混合物を用いることにより、基材の背面が平
滑であっても巻き戻し性の極めて優れた背面処理型シリ
コーン系粘着シート・テープを提供することを目的とす
る。
(d)課題を解決するための手段 本発明者らは上記問題点を一挙に解決すべく鋭意検討を
重ねた結果、この種、シリコーン系粘着シート・テープ
の背面処理剤としてポリウレタン系組成物を用いるのが
好ましく、しかも該ポリウレタン系組成物においてその
ポリオール成分として、分子末端に水酸基を有し且つ数
平均分子量が500〜5000の低分子量ポリオレフィ
ン系ポリオールを用いると、基材背面が平滑であっても
巻き戻し性の優れたシリコーン系粘着シート・テープが
得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったも
のである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明は、上記目的を達成するために、シリコーン系粘
着シート・テープの背面処理剤が、分子末端に水酸基を
有し且つ数平均分子量500〜5000の低分子量ポリ
オレフィン系ポリオールとポリイソシアネート化合物を
必須成分とするポリウレタン系組成物であることを特徴
とするものである。
本発明に用いられる低分子量ポリオレフィン系ポリオー
ルは、分子末端に1個以上の水酸基を有し、且っ主鎖が
実質的に飽和された分子量500〜5000の常温で液
体ないし半固体のものであるが、このうち1分子当たり
の平均水酸基数が1゜5以上、好ましくは1.5〜8.
0のものが好まい 分子量が、500未満では、ポリウレタン系粘着性組成
物の凝集力が低く、ロール状に巻回したシリコーン系粘
着シート・テープを巻き戻して使用する際、当該ポリウ
レタン系組成物が凝集破壊してシリコーン系粘着剤側に
転着し、この結果、この粘着力を低下させたり、シリコ
ーン系粘着剤に悪影響を与えるので好ましくないのであ
り、このため凝集力を向上させるために架111!度を
あげると堅くて脆い層となるので好ましくなく、一方、
5000を超えると基材への粘着力が悪くなるので好ま
しくないのであり、これらの観点より、特に分子量が1
000〜3000の常温で液体のものが好ましい。
上記低分子量ポリオレフィン系ポリオールにおいて、分
子末端にのみ少なくとも1個の水酸基を有する主鎖の実
質的に飽和されたポリオールを用いるのが、以下に述べ
る理由より好ましい、jIIlち、この低分子量ポリオ
レフィン系ポリオールは、その骨格内に極性基を含まず
、従って、その構造から本質的に吸湿性が少なく、一般
のエーテル系、エステル系のポリウレタンと比較して耐
加水分解・防湿性に優れしがも分子中に不飽和結合を含
まないがゆえに安定で硬度が変化せず、しがも耐熱性、
W候性が優れている。
上記低分子量ポリオレフィン系ポリオールの製遺例とし
ては、例えば特公昭59−2452号公報に開示されて
いる方法が挙げられる。
又、本発明で用いられるポリイソシアネート化合物とし
ては、二価のイソシアネート化合物であれば特に限定さ
れるものではない、兵体的には、例えば、テトラメチレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート
、エチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネ
ート、2,4−トリレンノイソシアネート、2,6−ド
リレンジインシアネート、ジフェニールメタン−4,4
゛−ノイソシアネート、1.5−す7タレンジイソシア
ネート、イソプロピルベンゼン−1,4−ジイソシアネ
ート等が挙げられる。この場合、三価のインシアネート
も併用することができるが、その配合割合は、二価のイ
ソシアネー)100重1部に対して15重量部以下に調
整する必要があり、その配合割合が15重量部を超える
と背面処理剤としての物性が悪くなる場合があるから避
けるのが好ましい。
上記のポリイソシアネー)(A)と低分子量ボリオレフ
ィン系ポリオール(B)の配合割合としては当該(B)
100重量部に対して通常(A)が5〜100重量部の
範囲で選択でき、(A)が、5重量部未満では架a密度
が低いために凝集力が弱くなってシリコーン系粘着剤へ
の転着が発現して当該粘着剤に悪影響を与えるので好ま
しくなく、一方、100重量部を超えると架1lIl密
度が高くなり過ぎて粘着力が低くなって基材との粘着力
が低く眉間剥離が生じる恐れがあるので好ましくないの
であり、これらのn魚より、(A)が10〜80重量部
程度とするのが最も望ましい。
本発明に用いられるポリウレタン系組成物は上記成分を
必須成分とするものであるが、所望により、安定剤、染
・顔料、難燃剤、変性剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、
防錆剤、発泡剤等の添加剤を低分子量ポリオレフィン系
ポリオール100重量部に対して50重量部以下の割合
で配合してもよいのである。
本発明のシリコーン系粘着シート・テープの背面処理剤
において、上述の背面処理剤に、更に長鎖アルキルアク
リレート系背面処理剤、長鎖アルキルビニルエステル系
背面処理剤、長鎖アルキルビニルエーテル系背面処理剤
、長鎖アルキルアクリルアマイド系背面処理剤又はポリ
アミド系背面処理剤から選ばれた少なくとも1種を含有
させて形成したものも有効である。
この背面処理剤には、上述の各々の背面処理剤を主剤と
し、これに公知の背面処理剤を含有させたものである。
上記長鎖アルーキルアクリレート系背面処理剤としては
、炭素数が17〜25のアクリル酸アルキルエステルと
アクリル酸との共重合体、炭素数が17〜25のメタア
クリル酸アルキルエステルとアクリルニトリルの共重合
体、炭素数17〜25のアクリル酸アルキルエステルと
アクリル酸メチルの共重合体、炭素数が17〜25のア
クリル酸アルキルエステルとアクリルニトリルとアクリ
ル酸メチル更にアクリル酸の共重合体等が挙げられる。
又、上記長鎖アルキルビニルエステル系背面処理剤とし
ては、炭素数が16〜24のアクリル酸アルキルエステ
ルと無水マレイン酸の共重合体、炭素数16〜24のア
クリル酸アルキルエステルとアクリル酸の共重合体、炭
素数16〜24のアクリル酸アルキルエステルと7クリ
ロニトリルの共重合体等が挙げられる。
上記長鎖アルキルビニルエーテル系背面処理剤としては
、炭素数16〜24のアルキルビニルエーテルと無水マ
レイン酸の共重合体、炭素数16〜24のアルキルビニ
ルエーテルと7クリロニトリルの共重合体、炭素数16
〜24のアルキルビニルエーテルとアクリル酸の共重合
体等が挙げられる。
上記長鎖アルキルアクリルアマイド系背面処理剤として
は、炭素数17〜25のアルキルアクリルアマイドとア
クリル酸の共重合体、炭素数17〜25のアルキルアク
リルアマイドとアクリルニトリルの共重合体、炭素数1
7〜25のアルキルアクリルアマイドと無水マレイン酸
の共重合体等が挙げられる。
上記ポリアミド系背面処理剤としては、炭素数8以上の
長鎖アルキルアクリル酸アミドもしくは長鎖アルキルメ
タアクリル酸アミドの単独重合又は共重合体、または上
記単量体とアクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸エ
ステル、メタアクリル酸エステル、アクリル酸7ミド、
メタアクリル酸7ミド、アクリロニトリル、メタ7クリ
ロニトリル、無水マレイン酸等の単量体との共重合体等
が挙げられる。
そして、これらの公知の背面処理剤は単独、或いは2種
以上を混合して用いることができるが、その配合割合は
低分子量ポリオレフィン系ポリオール100重量部に対
し10重量部以下にする必要があり、10重量部を超え
ると相溶性が悪くなって分離したり、基材への投錨力が
悪くなったり、更に所望の巻き戻し性が得られなくなる
場合があるから好ましくない。
次に、上述の背面処理剤を用いて形成した背面処理型シ
リコーン系粘着シート・テープについて詳細に説明する
即ち、■分子末端に水酸基を有し且つ数平均分子150
0〜5000の低分子量ポリオレフィン系ポリオールと
、ポリイソシアネート化合物を必須成分とするポリウレ
タン系組成物からなる背面処理剤、■上記■の背面処理
剤に、更に長鎖アルキルアクリレート系背面処理剤、長
鎖アルキルビニルエステル系背面処理料、長鎖アルキル
ビニルエーテル系背面処理剤、長鎖フルキルアクリルア
マイド系背面処理剤又はポリアミド系背面処理剤から選
ばれた少なくとも】種が含有させて形成した背面処理剤
、を用いて形成した背面処理型シリコーン系粘着シート
・テープについて説明する。
本発明は、上述の背面処理剤を用いて形成した背面処理
型シリコーン系粘着シート・テープについてのものであ
り、従って、背面処理剤としては、上記と同様なのでそ
の説明を省略する。
この背面処理剤は各種のシリコーン系粘着シート・テー
プに好適に適用されるのであり、そのシリコーン系粘着
剤の種類や基材(シート又はテープ)の種類或いはその
背面の凹凸の有無等は問わない。
この基材としては、シート又はテープのものであれば特
に限定されるものではないが、特に、たとえばプラスチ
ックフィルム、不織布、繊布、紙、金属箔、樹脂フーテ
ィングシート、樹脂含浸シート又はこれらの複合体であ
って、簡単に巻戻すことが出来て尚且つ多様な用途で使
用でき、更に容易に製造でさるものが好ましい。
上記基材の表面に、公知の方法で、シリコーン系粘着剤
を形成し、この基材の裏面に上述の背面処理剤を常法に
より形成するればよいのである。
この場合、背面処理剤の層厚は、10μ論以上のものが
好ましく、10μ論未満の場合には、j!7みが薄すぎ
るため経日によってシリコーン系粘着剤の粘着力が増大
して所望の巻き戻し性が得られない場合があるので好ま
しくない。一方、200μ論を超えると、意味がないだ
けでなく、不経済であり、これらの観点より、20〜1
00μmの範囲とするのが望ましい。
(e)作用 本発明のシリコーン系粘着シート・テープの背面処理剤
は、特定のポリウレタン系組成物で形成されているか、
或いは該ポリウレタン系組成物を主剤とし、これに公知
の背面処理剤を添加して形成したものであり、このポリ
ウレタン系組成物は、ポリウレタン分子中に不飽和結合
を含まず、耐熱性、耐候性が良好であり、しかも低分子
量ポリオレフィン系ポリオールは極性がなく、耐湿性、
耐熱性に極めて安定である。このため、シリコーン系粘
着剤が接着しても経日による剥離力が安定しテープ又は
シートの巻戻し性は長期間に互って極めて良好である作
用を有するのである。
従って、この背面処理剤を用いて形成した背面処理型シ
リコーン系粘着シート・テープはその基材の表面が平滑
であるか否かを問わず長期間に互って巻き戻し性が極め
て良好である作用を有するのである。
(f)実施例 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
実施例1 分子末端に水酸基を有する低分子ポリオールとして(三
菱化成社の商品名ポリテールR8−5040、数平均分
子111000〜2000.1分子当たりの平均水酸基
数2.4)100重量部に、ポリイソシアネート化合物
としてジフェニールメタン−4,4゛−ジイソシアネー
ト20重j11部を添加、混合して、本発明の背面処理
剤を調整した。
厚さ38μ曽のポリエステルシート(東し社製、商品名
ルミラーR#38)の表面にシリコーン系粘着剤(東し
シリコーン社製、商品名5H−4280)を厚さが30
μ鏡になるように塗工し、このシリコーン系粘着シート
の裏面に、上記の背面処理剤を流延、塗工し温度150
±10℃で4分の加熱乾燥を行い背面処理剤層の厚みが
20μ論である、本発明の背面処理型シリコーン系粘着
シートを得た。
この背面処理型シリターン系粘着シートをロール状に巻
回し、これを長さ方向に19mm+l1gに切断し、そ
の巻戻し力をJIS−Z−1524,6・12の巻戻し
力試験の方法により測定したところ、その巻き戻し性が
極めて良好であることが認められた。
又、この背面処理型シリコーン系粘着シートを切断し、
これを2枚1組として30組み用意し、各々以下の剥離
試験を行った。
即ち、1枚の背面処理型シリコーン系粘着シートの背面
に、もう一方の背面処理型シリコーン系粘着シートのシ
リコーン系粘着剤側を張り付け、常温、温度35℃で相
対湿度80%、温度50℃で絶乾(相対湿度40%)の
各雰囲気中に7日問保存した後取り出しその剥離力をJ
IS  Z  15246・12の巻戻力測定方法に沿
って測定した。
その結果を第1表に示す。
尚、第1表中の数値は各条件での試料数10組の平均値
である。
実施例2−1〜2−5 実施例1で用いたのと同様のシリコーン系粘着シートを
使用し、このシリコーン系粘着シートの裏面に、実施例
1で調整した背面処理剤を有機溶剤、この場合、トルエ
ンなどで希釈し、実施例1と同様にして背面処理剤の厚
みが10〜100μ−である、本発明の各々の背面処理
型シリコーン系粘着シートを得た。
この各々の背面処理型シリコーン系粘着シートを用い、
これをロール状に巻回し、実施例1と同様の巻き戻し試
験を行ったところ、いずれも非常に巻き戻し性の優れた
シートとなり、粘着剤の転着、背面処理剤のハ〃し等も
なく良好な結果が得られた。
又、この各背面処理型シリコーン系粘着シートを用い、
実施例1と同様の試験を行った結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1で用いたのと同様のシリコーン系粘着シートを
使用し、このシリコーン系粘着シートの裏面をシリコー
ン系離型剤(信越化学工業社製、商品名KR−722)
で背面処理をしたものを用いた。
この各々の背面処理型シリコーン系粘着シートを用い、
これをロール状に巻回し、実施例1と同様の巻き戻し試
験を行ったところ、シートの巻き戻しの際に、その巻き
戻し力が非常に大きく作業性が悪いばかりでなく、背面
処理剤のハ〃しが起こり、粘着力が低下するのであり、
この結果、巻き戻し性が極めて悪いことが認められた。
又、この各背面処理型シリコーン系粘着シートを用い、
実施例1と同様の試験を行った結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1で用いたのと同様のシリコーン系粘着シートを
使用した。つまり、背面処理を全く施していないものを
用いた。
このシリコーン系粘着シートを用い、これをロール状に
巻回し、実施例1と同様の巻き戻し試験を行ったところ
、テープの巻戻しの際にその巻戻力が非常に大きく、作
業性が悪いばかりでなく、粘着力が大きいがために、基
材が伸びて変形したり、粘着剤が基材から背面に転着す
るのであり、この結果、巻き戻し性が極めて悪いことが
認められた。
又、このシリコーン系粘着シートを用い、実施例1と同
様の試験、つまりシリコーン系粘着剤を基材に直接接触
させて試験を行った結果を第1表に示す。
実施例3−1〜3−5 実施例1で調整した背面処理剤の低分子ポリオール10
0重量部に対して更に公知の長鎖アルキルビニルエーテ
ル系背面処理剤(日東電気工業株式会社製、BP−11
0)3重量部を加えて、本発明の背面処理剤を得た。
この背面処理剤を用い、実施例2と同様にして本発明の
各々の背面処理型シリコーン系粘着シートを得た。
この各々の背面処理型シリコーン系粘着シートを用い、
これをロール状に巻回し、実施例1と同様の巻き戻し試
験を行ったところ、巻き戻し性の非常に優れたシートと
なり粘着剤の転着、背面処理剤のハ〃し等もなく、背面
処理剤が本来もっているタック感もなく非常に作業性も
よいのであり、良好な結果が得られた。
又、この各背面処理型シリコーン系粘着シートを用い、
実施例1と同様の試験を行った結果を第2表に示す。
実施例4−1〜4−5 実施例1で調整した背面処理剤の低分子量ポリオール1
00重ffi部に対して、更に、■長鎖アルキルアクリ
レート系背面処理剤、■長鎖アルキルビニルエステル系
背面処理剤、■長鎖アルキルアクリルアマイド系背面処
理剤、■ポリアミド系背面処理剤、■長鎖アルキルアク
リレート系背面処理剤と長鎖アルキルビニルエステル系
背面処理剤の混合物を、それぞれ3重量部を加えて背面
処理剤を得た。
この背面処理剤を用い、実施例2と同様にして本発明の
各々の背面処理型シリコーン粘着シートを得た。
この各々の背面処理型シリコーン系粘着シートを用い、
これをロール状に巻回し、実施例1と同様の巻き戻し試
験を行ったところ、いずれの場合にもその巻戻し性は優
れたものとなり、背面処理剤表面のタック感が良好であ
り、又、粘着剤の転着などがなく作業性も良いことが認
められた。
又、この各背面処理型シリコーン系粘着シートを用い、
実施例1と同様の試験を行った結果を第3表に示す。
以上の結果より、各実施例のものは、いずれも巻き戻し
性が良好であり、しがもシリコーン系粘着シートに対し
て経日後も剥離力の極端な増大は認められず安定した剥
離効果が得られることが認められる。
これに対して各比較例のものは、いずれの場合にも、シ
ートの巻き戻し力が大きくなって作業性が悪いのであっ
た。また粘着剤の転着、背面処理剤のハ〃し等の悪い現
象が発生し、目的とする製品は得られなかった。
従って、本発明の背面処理を用いる事により、巻き戻し
性の非常に優れたシリコーン系粘着シートを得られるこ
とが認められる。
(g)発明の効果 本発明のシリコーン系粘着シート・テープの背面処理剤
及びこれを用いた背面処理型シリコーン系粘着シート・
テープは、上述のように構成されているので、以下に述
べる効果を奏する。
Rn請求項のシリコーン系粘着シート・テープの背面処
理剤においては、特定のポリウレタン系組成物を用いた
ものであり、該ポリウレタン系組成物はそのポリオール
成分として特定の低分子量ポリオレフィン系ポリオール
を用いたものであり、このポリウレタン分子中に不飽和
結合を持たず長期間に亙って安定であり、従って、シリ
コーン系粘着剤が基材(シートやテープ)に接着しても
経口による剥離力が安定し、この結果、この背面処理剤
を用いて形成したシリコーン系粘着シート・テープの巻
戻し性は長期間に亙って極めて良好である効果を有する
のである。
請求項2のシリコーン系粘着シート・テープの背面処理
剤においては、特定のポリワレタン系組成物を用いた背
面処理剤に、それぞれ公知の背面処理剤を添加してなる
ものであり、この特定のポリウレタン系組成物はそのポ
リオール成分として特定の低分子量ポリオレフィン系ポ
リオールを用いたものであり、このポリウレタン分子中
に不飽和結合を持たず長期間に亙って安定であり、従っ
て、シリコーン系粘着剤が基材(シートやテープ)に接
着しても経口による剥離力が安定し、この結果、この背
面処理剤を用いて形成したシリコーン系粘着シート・テ
ープの巻戻し性は長期間に互って極めて良好である効果
を有するのである。
請求項3の背面処理型シリコーン系粘着シート・テープ
においては、裏面に特定のポリウレタン系組成物からな
る背面処理剤を形成したものであり、該ポリウレタン系
組成物はそのポリオール成分として特定の低分子量ポリ
オレフィン系ポリオールを用いたものであり、このポリ
ウレタン分子中に不飽和結合を持たず長期間に互って安
定であり、従って、シリコーン系粘着剤が基材(シート
やテープ)に接着しても経口による剥離力が安定し、こ
の結果、この背面処理型シリコーン系粘着シート・テー
プの巻戻し性は、基材の背面が平滑であっても、つまり
表面の凹凸がなくても、又、シリコーン系粘着剤との親
和性が乏しい基材を用いなくても、長期間に互って極め
て良好である効果を有するのである。
請求項4の背面処理型シリコーン系粘着シート・テープ
においては、特定のポリウレタン系組成物を用いた背面
処理剤に、それぞれ公知の背面処理剤を添加してなるも
のであり、この特定のポリウレタン系組成物はそのポリ
オール成分として特定の低分子量ポリオレフィン系ポリ
オールを用いたものであり、このポリウレタン分子中に
不飽和結合を持たず長期間に亙って安定であり、従って
、シリコーン系粘着剤が基材(シートやテープ)に接着
しても経日による剥離力が安定し、この結果、この背面
処理型シリコーン系粘着シート・テープの巻戻し性は基
材の背面が平滑であっても、つまり表面の凹凸がなくて
も、又、シリコーン系粘着剤との親和性が乏しい基材を
用いなくても、長期間に亙って極めて良好である効果を
有するのである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材の表面にシリコーン系粘着剤を形成してなる
    シリコーン系粘着シート・テープの背面処理剤であって
    、該背面処理剤が、分子末端に水酸基を有し且つ数平均
    分子量500〜5000の低分子量ポリオレフィン系ポ
    リオールと、ポリイソシアネート化合物を必須成分とす
    るポリウレタン系組成物であることを特徴とするシリコ
    ーン系粘着シート・テープの背面処理剤。
  2. (2)請求項1の背面処理剤には、長鎖アルキルアクリ
    レート系背面処理剤、長鎖アルキルビニルエステル系背
    面処理剤、長鎖アルキルビニルエーテル系背面処理剤、
    長鎖アルキルアクリルアマイド系背面処理剤又はポリア
    ミド系背面処理剤から選ばれた少なくとも1種を含有さ
    せてなるシリコーン系粘着シート・テープの背面処理剤
  3. (3)基材の表面にシリコーン系粘着剤を形成してなる
    シリコーン系粘着シート・テープであって、該シリコー
    ン系粘着シート・テープの裏面は、分子末端に水酸基を
    有し且つ数平均分子量500〜5000の低分子量ポリ
    オレフィン系ポリオールと、ポリイソシアネート化合物
    を必須成分とするポリウレタン系組成物からなる背面処
    理剤で処理されていることを特徴とする背面処理型シリ
    コーン系粘着シート・テープ。
  4. (4)請求項3の背面処理型シリコーン系粘着シート・
    テープにおいて、その背面処理剤には、長鎖アルキルア
    クリレート系背面処理剤、長鎖アルキルビニルエステル
    系背面処理剤、長鎖アルキルビニルエーテル系背面処理
    剤、長鎖アルキルアクリルアマイド系背面処理剤又はポ
    リアミド系背面処理剤から選ばれた少なくとも1種が含
    有されてなる背面処理型シリコーン系粘着シート・テー
    プ。
JP16460288A 1988-06-30 1988-06-30 シリコーン系粘着シート・テープの背面処理剤及びこれを用いた背面処理型シリコーン系粘着シート・テープ Pending JPH0214276A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5121023A (en) * 1989-08-01 1992-06-09 Ferton Holding Ultrasonic generator with a piezoelectric converter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5121023A (en) * 1989-08-01 1992-06-09 Ferton Holding Ultrasonic generator with a piezoelectric converter

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