JPH0214232A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH0214232A
JPH0214232A JP16271488A JP16271488A JPH0214232A JP H0214232 A JPH0214232 A JP H0214232A JP 16271488 A JP16271488 A JP 16271488A JP 16271488 A JP16271488 A JP 16271488A JP H0214232 A JPH0214232 A JP H0214232A
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JP
Japan
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component
weight
rubber
resin
acid
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Pending
Application number
JP16271488A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Yamamoto
和彦 山本
Toshihiro Shimamura
島村 俊裕
Yoshinobu Suzuki
義信 鈴木
Tomoji Yamamoto
山元 友治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は新規な熱可塑性樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、持続性のある帯電防止効果を有し且つ
耐衝撃性、成形外観、ウェルド強度、成形加工性の優れ
た熱可塑性樹脂組成物に関する。
b、従来の技術 合成高分子材料(以下、樹脂という)を電気、電子機器
部品用として使用する場合、その帯電防止効果が問題と
なる。すなわち、これら樹脂成形品に電荷が帯電すると
、その電荷によって電気、電子機能の性能が悪影響を受
けるからである。またほこりの付着により商品価値が著
しく低下する場合がある。これらの問題点を改良するた
め、帯電防止剤の練り込み、あるいは塗布がおこなわれ
ている。それによれば、−時的には効果を発運するが、
長時間にわたって効果が持続しないという欠点がある。
特開昭60−23435号公報には、 (AI)  ポリエーテルエステルアミド 5〜80重
量%と (Bl)  カルボキシル基を含有する変性ビニル系重
合体95〜20重量% と混合してなる制電性樹脂組成物が開示されている。同
公開公報の実施例2には、上記(AI)および(Bl)
成分にさらにABS樹脂(重合体C=4)を25重量%
および30重量%で含有する樹脂組成物が開示され、そ
れらの樹脂組成物のアイゾツト衝撃強度(ノツチ付)が
10〜12kgc m / c mであることが記載さ
れている。
特開昭62−241945号公報には、(A2) ポリ
エーテルエステルアミド 1〜40重量部、 (B2)  ABS系グラグラフト共重合体5〜98重
量部 および (C2) カルボキシル基を含有する変性ビニル系重合
体 0.1〜20重量部 からなる熱可塑性樹脂組成物が開示されている。
上記公開公報には、該熱可塑性樹脂組成物は成形加工性
に優れ、層状剥離のなく表面外観が優れていることが開
示されている。
特開昭62−241945号公報には、特開昭60−2
3435号の組成物の欠点としてカルボキシル基含有変
性ビニル系重合体の配合量が多いため、成形加工性が低
く物性の再現性が悪いことが述べられている。本発明者
らの実験においても、アイゾツト衝撃強度、流動性、成
形外観等が悪いことが明らかになった。
これはカルボキシル基含有変性ビニル系重合体の配合量
が多いだけでなく、第3成分のABS樹脂量が少ないこ
とが関係していると教えられる。
これらの欠点は、特開昭62−241945号公報にお
いて、カルボキシル基含有変性ビニル系重合体量の減量
と、第3成分であるABS樹脂の増量によりかなり改良
されている。
しかし、カルボキシル基含有変性ビニル系重合体の減量
のためウェルド強度が低下する欠点が見られる。
C0発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、帯電防止効果を有する新規な熱可塑性
樹脂組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、帯電防止効果を有し、成形加工性
および成形外観に優れているとともに、さらに耐衝撃性
およびウェルド強度がバランスよく優れた熱可塑性樹脂
組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、従来技術で達成されなかっ
た優れた耐衝撃性とウェルド強度を兼備した帯電防止効
果を有する熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかとなろう。
d1問題を解決するための手段および作用本発明によれ
ば、本発明のかかる目的および利点は、 (A)  カルボキシル基含有不飽和化合物を共重合成
分として含有するゴム強化スチレン系共重合体樹脂、 (B)  カルボキシル基含有不飽和化合物を共重合成
分として含有しないゴム強化もしくは非強化スチレン系
共重合体樹脂および (C)  ポリエーテルアミドおよびポリエーテルエス
テルアミドの少くともいずれか一方を含有して成り、そ
して (D)  上記(A)、(B)および(C)成分の合計
量を基準として、(A)成分は22〜45重量%の範囲
にあり、(B)成分は50〜77重量%の範囲にありそ
して(C)成分は1〜26重量%の範囲にあり、 (E)  上記(A)成分樹脂中の該カルボキシル基含
有化合物の含有量は(A)成分に基づき0゜1−10重
量%の範囲にあり且つ(A)、(B)および(C)成分
の合計量に基づき0.02〜4重量%の範囲にあり、 (F)  上記(A)成分樹脂中のゴム成分又は上記(
B)成分樹脂がゴム成分を含有する場合には(A)成分
樹脂と(B)成分樹脂中のゴム成分について、平均グラ
フト率が少くとも20重量%であり且つアセトン可溶分
の極限粘度(30℃、メチルエチルケトン中)が少くと
も0.35dff/gであり、そして (G)  上記(A)、(B)および(C)成分の合計
量を基準としてゴム成分の含有量が5〜40重量%の範
囲にある、 ことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物によって達成され
る。
本発明の熱可塑性樹脂組成物(以下、本発明の組成物と
いうことがある)は、上記のとおり、(A)、(B)お
よび(C)の3成分を必須成分として含有11、しかも
上記(D)〜(G)に記載されているように、重合体組
成が厳格に特定されている点で特徴的である。
(A)成分のカルボキシル基含有不飽和化合物を共重合
成分として含有するゴム強化スチレン系共重合体樹脂(
以下(A)成分樹脂ということがある)は、共重合成分
として含有する該カルボキシル基含有化合物を、例えば
、(1)ゴム強化スチレン系共重合体のゴム質重合体の
構成成分として、(2)ゴム強化スチレン系共重合体の
ゴム質重合体へのグラフト成分として、あるいは(3)
ゴム強化スチレン系共重合体のマトリックス重合体部分
の構成成分として、含有するいずれの樹脂であることも
できる。
これらのうち、共重合成分として含有する該カルボキシ
ル基含有化合物を上記(1)又は(2)の態様で含有す
る樹脂は、本発明の組成物に特に高い耐衝撃強度とウェ
ルド強度を与えしかも良好な成形外観を付与するので、
好ましい。
ゴム質重合体としては、例えばエチレン−プロピレンの
ランダム共重合体およびブロック共重合体、エチレン−
ブテンのランダム共重合体およびブロック共重合体など
のエチレンとa−オレフィンとの共重合体;エチレン−
メタクリレート、エチレン−ブチルアクリレートなどの
エチレンと不飽和カルボン酸エステルとの共重合体:エ
チレンー酢酸ビニルなどのエチレンと脂肪酸ビニルとの
共重合体;エチレンープロピレンーエチリデンノルホル
ネン共重合体、エチレン−プロピレン−ヘキサジエン共
重合体などのエチレン−プロピレン−非共役ジェンター
ポリマー:ポリブタジェン、イソプレン、スチレン−ブ
タジェンのランダム共重合体およびブロック共重合体;
更に該ブロック共重合体の水添物;アクリロニトリル−
ブタジェン共重合体、ブタジェン−イソプレン共重合体
などのジエン系ゴム;ブチレン−イソグレン共重合体な
どを挙げることができる。
これらのゴム質重合体は一種又は二種以上併用すること
ができる。
これらのうち、耐衝撃性などの点で好ましいゴム質重合
体はジエン系ゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレ
ン−プロピレン−非共役ジェンターポリマーであり、さ
らに好ましくはポリブタジェンおよびスチレン含有率が
50重量%以下であるスチレン−ブタジェン共重合体で
ある。
また、カルボキシル基含有不飽和化合物としては、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、イ
タコン酸、マレイン酸などを挙げることができる。これ
らのうち、アクリル酸およびメタクリル酸が好ましい。
カルボキシル基含有不飽和化合物は一種又は二種以上併
用することができる。
本発明における上記ゴム強化スチレン系共重合体は、例
えばゴム質重合体の存在下に、カルボキシル基含有化合
物、スチレン系化合物および必要に応じて共重合可能な
他の単量体を重合せしめることによって製造することが
できる。
スチレン系化合物としては、例えばスチレン、a−メチ
ルスチレン、メチルスチレン、ビニルキシレン、モノク
ロルスチレン、ジクロルスチレン、モノブロムスチレン
、ジブロムスチレン、ptert−7’チルスチレン、
エチルスチレン、ビニルナフタレン、0−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ジメチルスチレンなどを挙げ
ることができる。
これらのスチレン系化合物は一種又は二種以上併用する
ことができる。スチレン系化合物としては、スチレンお
よび50重量%以上のスチレンと他のスチレン系化合物
の併用がとりわけ好ましい。
また、必要に応じ使用することのできる共重合可能な他
の単量体としては、例えばマレイミド系化合物、ビニル
シアン化合物及びこれらと共重合可能な他のビニル単量
体を挙げることができる。
マレイミド系化合物としては例えば、マレイミド、N−
メチルマレイミド、N−エチルマレイミF、N−フェニ
ルマレイミド、N−o−クロルフェニルマレイミド、N
−シクロへキシルマレイミドなどが挙げられる。特に好
ましくはN−7エ二ルマレイミl’、N−o−クロルフ
ェニルマレイミド、N−シクロへキシルマレイミドなど
である。
これらは1種または2種以上を併用してもよい。
ビニルシアン化合物としては、例えばアクリロニトリル
、メタクリロニトリルなどであり、これらのうちでは好
ましくはアクリロニトリルである。
他の共重合可能なビニル化合物としては、例えばメチル
アクリレート、エチルアクリレート、プロピレンアクリ
レートなどのアクリル酸のアルキルエステル;メチルメ
タアクリレート、エチルメタクリレート、プロピレンメ
タクリレート、などのメタクリル酸アルキルエステル;
無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸な
どの不飽和酸無水物が挙げられる。これらの1種でも2
種以上併用してもよい。
本発明の組成物で用いられる上記(A)成分樹脂は、共
重合成分としてのカルボキシル基含有不飽和化合物を、
(A)成分樹脂に基づき0.1〜IO重量%の範囲の量
および(A)、(B)および(C)成分の合計量に基づ
き0.02〜4重量%の範囲の量で含有する。いずれの
範囲の下限を割る量でも得られる組成物の耐衝撃性およ
びウェルド強度保持が低くなり、他方上限を超える量で
は得られる組成物の耐衝撃性、ウェルド強度および成形
外観が悪くなる。
本発明の組成物で、上記(A)成分樹脂は、共重合成分
としてのカルボキシル基含有不飽和化合物を、(A)成
分樹脂に基づき、好ましくは0゜2〜9重量%、より好
ましくは0.2〜8重量%で含有し、また(A)、(B
)および(C)成分の合計量に基づき、好ましくは0.
02〜3.5重量%、より好ましくは0.02〜3重量
%で含有する。
本発明の組成物の(B)成分はカルボキシル基含有化合
物を共重合成分として含有しないゴム強化もしくは非強
化のスチレン系共重合体樹脂(以下CB)成分樹脂とい
うことがある)である。
(B)成分樹脂は、例えばゴム質重合体の存在下又は非
存在下に、スチレン系化合物および必要に応じ共重合可
能な他の単量体を重合せしめることによって製造するこ
とができる。
スチレン系化合物としては、上記(A)成分樹脂につい
て記載したと同じ化合物を使用することができる。
共重合可能な他の単量体は、例えばマレイミド系化合物
、ビニルシアン化合物および共重合可能な他のビニル単
量体であり、これらの例も上記(A)成分樹脂について
記載しt;とおりである。
(B)成分樹脂としては、ゴム質重合体の存在下にスチ
レン系化合物および必要に応じ共重合可能な他の単量体
を重合せしめて得られた重合体、ゴム質重合体の非存在
下に上記七ツマ−を重合せしめて得られた重合体および
これらの重合体の混合物のいずれであることもできる。
(B)成分樹脂としては、例えばアクリロニトリル−ブ
タジェンゴム−スチレン樹m(ABS樹脂)、アクリロ
ニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレン樹脂(A
ES樹脂)、アクリロニトリルースチレン共重合体(A
S樹脂)、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(M
S樹脂)、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、
アクリロニトリル−〇−ブチルアクリレートゴムースチ
レン樹脂(AAS樹脂)等を挙げることができる。
本発明の(A)成分樹脂および(B)成分樹脂中のゴム
成分はいずれも少くとも20重量%のグラフト率と少く
とも0.35dI2/gのアセトン可溶分(メチルエチ
ルケトン溶媒、30°Cで測定)の極限粘度を有する。
グラフト率が20重量%未満の場合、組成物の光沢度が
成形温度の影響を受けて光沢度が低くなり、外観ムラが
発生し、成形外観が悪くなる。
グラフト率は下記の測定法によって定義される。
試料1gを精秤採取し、これにアセトン20ccを加え
、10時間振盪させ、その後、回転数20゜000rp
mの遠心分離機を用いて可溶分と不溶分に分離し、不溶
分を真空乾燥機で乾燥し、不溶分(C)を得る。一方、
重合組成と重合転化率から不溶分(C)中のゴム量(R
)を算出する。
次式によりグラフト率を算出する。
ゴム成分のグラフト率は、好ましくは少くとも25重量
%であり、さらに好ましくは30〜150重量%である
アセトン可溶分の極限粘度が0.35dQ/gに及ばな
い場合には、得られる組成物の耐衝撃性、ウェルド強度
が低くなる。アセトン可溶分の極限粘度は好ましくは0
.37dQ/g−1,OdQ/gである。
また、本発明の組成物の(A)、(B)および(C)成
分の合計量に基づき、ゴム成分は5〜40重量%で含有
される。
5重量%未満の場合は得られる組成物の耐衝撃性、ウェ
ルド強度が低く、又、40重量%を越えて得られる組成
物の成形加工性が悪くなり、成形外観も悪くなる。
ゴム成分は、同じ基準に対し、好ましくは5〜35重量
%、より好ましくは6〜30重量%で含有される。
本発明の組成物の(C)成分はポリエーテルアミドおよ
びポリエーテルエステルアミドの少くともいずれか一方
である。ポリエーテルアミドおよびポリエーテルエステ
ルアミドは、ポリエーテルをソフトセグメントとし、ポ
リエステルアミドあるいはポリアミドをハードセグメン
トとするブロック共重合体であり、公知の方法で製造す
ることができる。
ポリエステルアミド部分およびポリアミド部分であるハ
ードセグメントは、例えば炭素原子数6以上のアミノカ
ルボン酸またはラクタムもしくは炭素原子6以上のジア
ミンとカルボン酸の塩から形成される。
それらの例としては、例えばω−アミノカプロン酸、ω
−アミノエナント酸、ω−アミノカプリン酸、ω−アミ
ノペルゴン酸、1.1−アミノウンデカン酸および12
−アミノドデカン酸などのアミノカルボン酸あるいはカ
プロラクタム、エナントラクタム、カプリルラクタムお
よびラウロラクタムなどのラクタムおよびヘキサメチレ
ンジアミン−アジピン酸塩、ヘキサメチレンジアミン−
セバシン酸塩およびヘキサメチレンジアミン−イソフタ
ル酸塩などのジアミン−ジカルボン酸の塩があげられる
。これらのうちへキサメチレンジアミン−アジピン酸塩
が特に好ましく用いられる。
ポリエーテル部分であるソフトセグメントは、例えばポ
リエチレングリコール、ポリ(1,2−プロピレンオキ
シド)グリコール、ポリ(l、3−プロピレンオキシド
)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコ
ール、ポリ(ヘキサメチレンオキシド)グリコール、エ
チレンオキシドとプロピレンオキシドのブロックまたは
ランダム共重合体およびエチレンオキシドとテトラヒド
ロ7ランのブロックまたはランダム共重合体などが用い
られる。
これらの中でも帯電防止性が優れる点で特にポリエチレ
ングリコールが好ましい。
これらのポリ(アルキレンオキシド)グリコールの数平
均分子量は好ましくは200〜a o o o。
特に好ましくは250〜300oの範囲にある。
この数平均分子量において、帯電防止効果が特に優れま
た機械的性質の優れたポリエーテルアミド又はポリエー
テルエステルアミドを与える。
ポリエーテルエステルアミドを構成するジカルボン酸成
分としては、例えば炭素原子数4〜2゜のジカルボン酸
が好ましい。その例としてはテレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナ
フタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4
’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルポン酸お
よび3スルホイソフタル酸ナトリウムのごとき芳香族ジ
カルボン酸、l、4−シクロヘキサンジカルボン酸、1
.2−シクロヘキサンジカルボン酸のごとき脂肪族ジカ
ルボン酸およびコハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セバ
シン酸、およびドデカンジ酸のごとき脂肪酸ジカルボン
酸などが挙げられる。
特にテレフタル酸、イソフタル酸、l、4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、セバシン酸およびドデカンジ酸が重
合性、色調および物性の点から好ましく用いられる。
本発明の組成物は、上記(A)、(B)および(C)成
分樹脂を含有し、これらの合計量に基づいて、カルボキ
シル基含有不飽和化合物を共重合成分として含有するゴ
ム強化スチレン系共重合体樹脂[(A)成分1は22〜
45重量%であり、(B)成分であるスチレン系共重合
体樹脂は50〜77重量%であり、そして(C)成分は
1〜26重量%である。
(A)成分が下限に至らない場合には得られる組成物の
耐衝撃性、ウェルド強度が低く、また上限を越えると、
得られる組成物の耐衝撃性、ウェルド強度、成形外観が
悪くなる。(A)成分は好ましくは22〜43重量%で
あり、更に好ましくは24〜40重量%である。
(B)成分が下限に至らない場合には、得られる組成物
の耐衝撃性が低く、一方上限を越えると、得られる組成
物のウェルド強度が低くなる。(B)成分は好ましくは
50〜75重量%であり、更に好ましくは55〜70重
量%である。
また、(C)成分が下限に至らない場合は、得られる組
成物の帯電防止効果、成形加工性が悪くなり、一方上限
を越えると得られる組成物の剛性と耐熱性が低下する。
(C)成分は好ましくは3〜25重量%であり、更に好
ましくは5〜25重量%である。
本発明の組成物を製造する際の(A)、(B)、(C)
成分の混合には通常の方法が用いられる。
例えば、ミキサーで各成分を混合した後、押出機にて2
00〜320°Cで溶融混練して造粒する。
さらに簡単には各成分を直接成形機内で溶融混練して成
形することができる。
本発明の組成には酸化防止剤例えば2,6−ジt−ブチ
ル−4−メチルフェノール、2−(l−メチルシクロヘ
キシル)−4,6−シメチルフエノール、2.2−メチ
レン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール
)、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト;紫外線
吸収剤例えIf p −t−プチルフェニルサリシレー
ト、2゜2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2−(2’−ヒドロキシ−4′−n−オクトキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール;滑剤、例えばパラフィ
ンワックス、ステアリン酸、硬化油、ステアロアミド、
メチレンビスステアロアミド、n−ブチルステアレート
ケトンワックス、オクチルアルコール、ヒドロキシステ
アリン酸トリグリセリド;難燃剤例えば酸化アンチモン
、水酸化アルミニウム、はう酸亜鉛、トリクレジルホス
フェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、
塩素化パラフィン、テトラブロモブタン、ヘキサブロモ
ベンゼン、テトラブロモビスフェノールA;帯電防止剤
例えば、ステエロアミドプロビルジメチルーβ−ヒドロ
キシエチルアンモニウムニトレート;着色剤例えば、酸
化チタン、カーボンブラック:充填剤例えば炭酸カルシ
ウム、クレー、シリカ、ガラス繊維、ガラス球、カーボ
ン繊維、顔料などを必要に応じて添加することができる
e 実施例 次に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する
製造例1(カルボキシル基含有不飽和化合物を共重合し
たゴム強化スチレン系共重合体の製造)=(1)  ゴ
ム質重合体の製造方法: 4段パドル翼を備えた内容積100Qのステンレス製重
合反応器を用いて表1に示した処方にて重合反応を実施
した。パドル翼の回転数9Orpmの撹拌下に昇温し、
温度が50℃に達しj;時点で過硫酸カリウムを添加し
、以後、反応温度を50℃で一定に保つように制禦しな
がら重合反応をおこない重合率が90%に達した時点で
ジエチルヒドロキシアミン0.1重量部を添加して反応
を停止させ、水蒸気蒸留により未反応上ツマ−を実質的
に留去し、ゴム状物質のラテックスを得た。
表1 (2) カルボキシル基含有不飽和化合物共重合グラフ
ト共重合体の製造方法: 撹拌翼を備えた7I2ガラス製フラスコに、イオン交換
水100部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0
.5部、水酸化カリウム0.01部、【−ドデンルメル
力ブタン0.1部並びに表2に示す割合で表1のゴム質
重合体ラテックスと各種単量体からなるバッチ重合成分
を加え、撹拌しながら昇温しな。温度が45℃に達した
時点でエチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩0.1部、
硫酸第1鉄0.003部、ホルムアルデヒドナトリウム
スルホキシラート・二水塩0.2部、およびイオン交換
水15部よりなる活性他剤水溶液およびジイソプロピル
ベンゼンヒドロパーオキシド0゜1部を添加し、1時間
反応をつづけた。その後、イオン交換水50部、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム1部、水酸化カリウム
0.02部、t−ドデシルメルカプタン0.1部、ジイ
ソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド0.2部および
表2に示す割合の各種単量体よりなるインクレメント重
1   ・混合物を3時間にわたって連続的に添加し反
応を続けた。添加終了後、さらに撹拌しながら1時間反
応を続けた後、2,2−メチレン−ビス−(4−エチル
−6−t−ブチルフェノール)0.2重量部を添加し、
反応生成物をフラスコより取り出した。塩化カリウム2
重量部を用いて生成物を凝固させ、脱水、水洗、乾燥を
おこなって粉末状のグラフト樹脂を回収した。表2に七
ツマー重合転化率並びに先に述べた方法で測定したグラ
フト率極限粘度[η]を示した。
表2 同様の方法で、 表3に示した処方で表3 (重合 体組成) の重合体を得た。
(3) カルボキシル基含有化合物を含まないスチレン
系共重合体の樹脂の製造: 上記(2)に記載の方法と同様にして、表4に記載の処
方で表4に記載の重合体を得た。
表4 (4) 下記ポリエーテルアミドおよびポリエーテルエ
ステルアミドを準備した。
ポリエーテルアミド:カプロラクタム50部および数平
均分子量1000のポリエチレングリコール50部から
得られたものである。
ポリエーテルエステルアミド:カプロラクタム50部、
数平均分子量1000のポリエチレングリコール40部
およびアジピン酸7部から得られたものである。
実施例1〜7、比較例1〜8 表6に示す各成分を40m/m押出機を用いて温度23
0℃で溶融混練りしてペレットを作成しjこ 。
このペレットを50z射出成形機(東芝(株)製l5−
8OA)を用いて成形温度240°Cで成形し試験片を
作成した。
衝撃強度 アイゾツト衝撃強度(ASTM  D256、ノツチ付
1/4#厚み)、落錘強度(厚み2.4 m/用のテス
トピースに、5kgの打撃体(径11nch)を1mよ
り落下させて、破壊エネルギーを求める)を測定した。
ウェルド強度 ASTMI号ダンベルの中央にウェルドラインの出る金
型を用いて成形した試験片で引張強度(Tw)を測定し
、次にウェルドラインの入らない金型で成形した試験片
を用いて引張強度(T o )を測定する。(Tw/T
o)X 100%でウェルド強度(保持率)を求めた。
成形外観 50z射出成形機で20cmX20cmX2゜4mmの
試験片を成形し、光沢度を測定した。
表面固有抵抗性 表面抵抗計(三菱油化部、H1resta)を用いて測
定した。
帯電減衰率 5Latic Honestometer (S HI
 S I Do  Co。
L td)を用いて試験片に8kvの電圧を1分間印加
し、そののち、電圧を取り除いて電荷量を測定し、初期
値の半分になるまでの時間を測定した。
これを半減期の値(5ec)とした。この値が小さい程
帯電防止性に優れる。
f9発明の効果 以上から明らかなごとく、本発明によれば帯電防止効果
に持続性があり耐衝撃性、ウェルド強度、成形外観の優
れた熱可塑性樹脂組成物を提供することができる。また
得られた熱可塑性樹脂組成物は各種の物性のバランスが
高水準にあり、最近の厳しい品質要求に対応できる優れ
た樹脂材料である。
ほか1名

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)カルボキシル基含有不飽和化合物を共重合成
    分として含有するゴム強化スチレン系共重合体樹脂、 (B)カルボキシル基含有不飽和化合物を共重合成分と
    して含有しないゴム強化もしくは非強化スチレン系共重
    合体樹脂および (C)ポリエーテルアミドおよびポリエーテルエステル
    アミドの少くともいずれか一方 を含有して成り、そして (D)上記(A)、(B)および(C)成分の合計量を
    基準として、(A)成分は22〜45重量%の範囲にあ
    り、(B)成分は50〜77重量%の範囲にありそして
    (C)成分は1〜26重量%の範囲にあり、 (E)上記(A)成分樹脂中の該カルボキシル基含有化
    合物の含有量は(A)成分に基づき0.1〜10重量%
    の範囲にあり且つ(A)、(B)および(C)成分の合
    計量に基づき0.02〜4重量%の範囲にあり、 (F)上記(A)成分樹脂中のゴム成分又は上記(B)
    成分樹脂がゴム成分を含有する場合には(A)成分樹脂
    と(B)成分樹脂中のゴム成分について、平均グラフト
    率が少くとも20重量%であり且つアセトン可溶分の極
    限粘度(30℃、メチルエチルケトン中)が少くとも0
    .35dl/gであり、そして (G)上記(A)、(B)および(C)成分の合計量を
    基準としてゴム成分の含有量が5〜40重量%の範囲に
    ある、 ことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0512386U (ja) * 1991-07-30 1993-02-19 川崎重工業株式会社 フレーム構造
US6962956B2 (en) 2002-01-31 2005-11-08 Atofina Antistatic strenique polymer compositions

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JPH0512386U (ja) * 1991-07-30 1993-02-19 川崎重工業株式会社 フレーム構造
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