JPH0213576B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明はマツサージ機、殊に施療位置や施療量
及び施療順序等をプログラムとして保持して、こ
のプログラムに基づく施療動作を実行するマツサ
ージ機における各施療位置についての施療量の設
定のための操作器に関するものである。

［背景技術］ 特公昭55−24895号公報や実開昭56−101332号
公報には予め登録されているプログラムに従つて
施療手段を動作させることにより、施療手段がた
とえば全身をくまなく順次マツサージしていくよ
うにしたものが開示されている。このようなプロ
グラムに従つて施療手段が作動するものは、使用
者の操作の手間を省くという点できわめて好まし
いものであるが、その反面、施療手段の動作、特
に各部位についての施療量は、あくまで予め設定
されたプログラムに基づくものであるために、使
用者のこりの症状、あるいは好みに応じるもので
はない。このために、施療位置や施療していく部
位の順序はともかくも、各部位に対する施療時間
あるいは施療回数である施療量を、操作器からの
入力により、変更できるようにすることが提案さ
れている。第８図にこの一例を示す。施療子１は
たとえば回転駆動される駆動軸に取り付けられた
偏心且つ傾斜した円盤状で、駆動軸の回転によ
り、マツサージ動作を行なうものであり、またこ
の一対設けられている施療子１は、駆動軸ととも
に上下動を行なつて人体に対する接触位置を首位
置から腰位置まで可変とされ、また駆動軸の軸方
向において一対の施療子１が相反する方向に移動
することで、両施療子１間の間隔が可変とされて
いるものである。そしてこの施療子１の施療動作
あるいは移動動作を行なわせるためのモータやク
ラツチ制御用ソレノイド等の機器を含む施療子駆
動回路２０は、機器の動作タイミングを調整する
ための指示回路２１を介して制御回路２２に接続
されており、また指示回路２１には、施療子の現
在位置をたとえば上下方向において１からＮ、両
施療子１の間隔について１からN′で示す番地で
出力する位置検出回路２３が接続されている。更
に制御回路２２には、施療コース生成回路２４、
施療法や施療位置であるところの一対の施療子１
の間隔（巾位置）と上下位置及び施療回数（施療
量）が施療順序に従つて書き込まれる施療コース
テーブル２７と、この施療コーステーブル２７に
おける実施すべき施療内容の番地１〜Ｍを指示す
るテーブルポインタ２６とを備えた記憶回路２
５、並びに施療量を入力するための操作器２が接
続されている。操作器２は、首位置、肩位置、肩
甲（骨）間位置、背位置、腰位置の夫々につい
て、施療量をセツトすることができるスライドス
イツチで構成された５つの施療量選択スイツチ３
を備えているとともに、施療動作を開始させるた
めの開始スイツチ４を備えているものであり、施
療量選択スイツチ３であるスライドスイツチは、
４段の切り換えを行なえるものとなつている。

しかして、このマツサージ機においては、操作
器２における開始スイツチ４を入れれば、その時
点の各施療量選択スイツチ３の設定位置が制御回
路２２に取り込まれ、この情報を元とする施療量
と、予め定められた施療法、施療位置、施療順序
等からなる施療コースが施療コース生成回路２４
において生成されて、これが記憶回路２５におけ
る施療コーステーブル２７に格納されるものであ
り、この後、制御回路２２は記憶回路２５におけ
るテーブルポインタ２６を施療コーステーブル２
７の先頭番地にセツトして、この先頭番地の施療
内容を取り込み、位置検出回路２３から得られる
位置データと、施療コーステーブル２７から取り
込んだ施療位置である目標位置とを判別回路２８
において比較しつつ、目標位置へと施療子１を移
動させ、そして施療法で示されるところの内容の
施療動作を行なうとともに、カウント回路２９に
おいて施療回数乃至施療時間をカウントして、カ
ウントアツプすれば、テーブルポインタ２６を施
療コーステーブル２７における次の番地に移し
て、次の施療内容を実行していくものである。

このように、操作器２における施療量選択スイ
ツチ３により、各部位についての施療量のセツト
ができるようにされたものにおいては、使用者が
自身の症状や好みに応じた施療量を、各部位につ
いての施療動作について指示することができるた
めに、より効果的なマツサージを得られるわけで
あるが、この場合、各部位毎に施療量選択スイツ
チ３をセツトしなくてはならないということが、
新たな繁雑さを招いている。

［発明の目的］ 本発明はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは、使用者が自身の症
状や好みに応じて各部位についての施療量のセツ
トを行なうにあたつて、セツト操作をきわめて簡
単に行なえるマツサージ機の操作器を提供するに
ある。

［発明の開示］ しかして本発明は、施療位置を可変とした施療
子と、この施療子に異なる施療位置での施療動作
を順次実行させる制御手段とを備えたマツサージ
機の制御手段に対して、各施療位置での施療量の
入力を行なう施療量設定手段を具備している操作
器であるとともに、各施療位置ごとに設けられて
いる施療量設定手段による施療量の設定値を定め
る施療量決定手段を具備するカバーが設けられた
操作器であつて、施療量設定手段がスライドスイ
ツチからなる施療量選択スイツチで形成され、施
療量決定手段が施療量選択スイツチの操作レバー
の位置を規制する切り欠きで形成されていること
を特定発明の特徴とし、上記操作器における施療
量設定手段が複数のフオトセンサーで形成され、
施療量決定手段がフオトセンサーから出た光を遮
光、透過もしくは反射する部材で形成されている
ことを併合発明の特徴としているものであり、カ
バーを装着すれば所要の施療量にセツトされるよ
うにしたものである。マツサージ機としての構造
的な点、殊に施療子については、制御手段により
動作制御を行なえるものであるならばなんら特定
するものではない。たとえば、前記従来例で述べ
た偏心且つ傾斜した円盤状の施療子を備えてもみ
マツサージ及び施療子を回転駆動することなく移
動させることで得られるさすりマツサージを行な
えるようにしたものはもちろん、その他振動マツ
サージを行なうもの、温熱マツサージを行なうも
の等々任意である。

以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述する
と、第１図及び第２図は一実施例を示すものであ
つて、ここにおける操作器１は、前記従来例で示
したものと同様に、施療量設定手段として、４段
切換型のスライドスイツチからなる施療量選択ス
イツチ３と、施療動作を開始させるための開始ス
イツチ４とを備えているものであり、施療量選択
スイツチ３は、首、肩、肩甲間、背、腰の５つの
施療部位について夫々設けられて、平行に並べら
れている。そしてこの操作器２に着脱自在とされ
たカバー５は、操作器２の底辺と右側辺とにより
位置決めされて操作器２に取り付けられるもので
あり、操作器２の底辺に沿つて、右方から操作器
２にはめつけられるものである。

このように操作器２に取り付けられるカバー５
の表面には、平行に並べられている各施療量選択
スイツチ３の操作レバーに対応する位置に、各々
切り欠き６が設けられており、カバー５を操作器
２に取り付けた状態で各施療量選択スイツチ３の
操作レバーを右詰めに操作すれば、これで各施療
量選択スイツチ３の設定位置が決定されるもので
ある。

第３図に示す実施例は、カバー５を左右一対の
カバー５Ａ，５Ｂで形成して、両カバー５Ａ，５
Ｂに設けられている切り欠き６を相補関係とし、
両カバー５Ａ，５Ｂを操作器２に左右から取り付
けることにより、操作レバーの操作なしで各施療
量選択スイツチ３の設定がなされるようにしたも
のである。

尚、上記で示しているカバー５あるいはカバー
５Ａ，５Ｂは、肩を重点的に施療するように、肩
位置についての施療量を最も多く、次いで首位置
と肩甲間位置との施療量が多く、背、腰位置の施
療量が少なくなるように施療量の決定を行なつて
いるものであり、他の部位を重点的に施療を行な
う場合には、切り欠き６がそれらに応じて形成さ
れている他のカバー５もしくはカバー５Ａ，５Ｂ
を操作器２に取り付けるものである。すなわち、
重点的に施療を行なうべき部位の種類に応じた数
のカバー５あるいはカバー５Ａ，５Ｂを用意して
おき、これをその時の症状にあわせて選択使用す
るのである。

第４図に更に他のカバー５を示す。これは、上
記カバー５あるいはカバー５Ａ，５Ｂにおいて
は、施療量の選択範囲が用意されたカバー５，５
Ａ，５Ｂの種類の中でしか選択することができな
いのに対し、各部位に対する施療量を使用者が自
身の症状や好みに応じて、好きなように決定する
ことができるようにしたものであつて、各施療量
選択スイツチ３に応じて片８を設けるとともに、
この片８を使用者が適宜なところで折ることによ
り、施療量決定手段であるところの切り欠き６を
作成することができるようにしたものであり、こ
のために、各片８には折り取りを行ないやすくす
るための折り目９が設けられている。

第５図及び第６図に他の実施例を示す。ここに
おける操作器２の施療量設定手段は、施療位置と
施療量の選択の数に応じたマトリツクス状に配さ
れている多数個のフオトセンサー１０で形成され
ており、操作器２表面のフオトセンサー１０群の
三方を囲むガイド１１で位置決めされて操作器２
に取り付けられるカバー５は、透明板で形成され
たものであるとともに、フオトセンサー１０が透
過型である場合には遮光を行なうマーク１２が、
フオトセンサー１０が反射型である場合にはフオ
トセンサー１０から出る光を反射させるマーク１
２が、決定すべき施療量に応じたところに設けら
れているものである。カバー５は第７図に示すよ
うにマーク１２の付されていない透明板として用
意し、使用者がカバー５に貼り付けられるシール
としてのマーク１２を、適宜位置に取り付けるよ
うにすれば、種々の施療量の決定を自由に制限な
く行なうことができるとともに、施療量の自由な
変更も行なえるものとなる。

［発明の効果］ 以上のように特定発明においてはカバーに設け
られた切り欠きがスライドスイツチの操作レバー
の位置を規制して施療量をセツトするために、そ
して併合発明においてはカバーに設けられた部材
がフオトセンサーから出た光を制御して施療量を
セツトするために、各部位に対する施療量の設定
を個別に一々行なう必要がなく、簡単に各部位に
対する施療量をセツトすることができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の斜視図、第２図は同
上のカバーの斜視図、第３図は同上に用いるカバ
ーの他の例を示す斜視図、第４図は更に他のカバ
ーを示す斜視図、第５図は他の実施例の斜視図、
第６図は同上のカバーの斜視図、第７図は同上に
用いるカバーの他の例を示す斜視図、第８図は従
来の操作器を備えたマツサージ機のブロツク回路
図であつて、１は施療子、２は操作器、３３は施
療量設定手段としての施療量選択スイツチ、５，
５Ａ，５Ｂはカバー、６は施療量決定手段として
の切り欠き、１０は施療量設定手段の他の例とし
てのフオトセンサー、１２は施療量決定手段の他
の例としてのマークを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 施療位置を可変とした施療子と、この施療子
   に異なる施療位置での施療動作を順次実行させる
   制御手段とを備えたマツサージ機の制御手段に対
   して、各施療位置での施療量の入力を行なう施療
   量設定手段を具備している操作器であるととも
   に、各施療位置ごとに設けられている施療量設定
   手段による施療量の設定値を定める施療量決定手
   段を具備するカバーが設けられた操作器であつ
   て、施療量設定手段がスライドスイツチからなる
   施療量選択スイツチで形成され、施療量決定手段
   が施療量選択スイツチの操作レバーの位置を規制
   する切り欠きで形成されていることを特徴とする
   マツサージ機の操作器。 ２ 施療量決定手段である切り欠きは、カバーに
   設けられた片の切除で形成されるものであること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のマツサ
   ージ機の操作器。 ３ 施療位置を可変とした施療子と、この施療子
   に異なる施療位置での施療動作を順次実行させる
   制御手段とを備えたマツサージ機の制御手段に対
   して、各施療位置での施療量の入力を行なう施療
   量設定手段を具備している操作器であるととも
   に、各施療位置ごとに設けられている施療量設定
   手段による施療量の設定値を定める施療量決定手
   段を具備するカバーが設けられた操作器であつ
   て、施療量設定手段が複数のフオトセンサーで形
   成され、施療量決定手段がフオトセンサーから出
   た光を遮光、透過もしくは反射する部材で形成さ
   れていることを特徴とするマツサージ機の操作
   器。 ４ 施療量決定手段は透明なカバーに着脱自在と
   されたシールであることを特徴とする特許請求の
   範囲第３項記載のマツサージ機の操作器。