JPH0213407Y2

JPH0213407Y2 -

Info

Publication number: JPH0213407Y2
Application number: JP1982125432U
Authority: JP
Priority date: 1982-08-18
Filing date: 1982-08-18
Publication date: 1990-04-13
Also published as: JPS5930034U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、フアクシミリ等に用いられる自動給
紙装置に関するものである。

従来、この種の装置には後述するような原稿の
有無を検出する手段が設けられていた。第１図は
従来の自動給紙装置の概略構成図であり、１は送
信原稿を載置する給紙台、２は給紙台１上に原稿
３を載置することよつて軸４を中心に矢印ａ方向
に回動する原稿検出アクチエータ、５は原稿検出
アクチエータ２が一点鎖線の位置まで回動するこ
とによつて原稿３の存在を検知する検知器、６は
自動給紙ローラ、７は給紙を円滑に行うための補
助ローラでありベルト８によつて駆動力を伝達さ
れる。原稿３が載置されて検知器５がその存在を
検知した状態で送信ボタン（図示せず）を押すこ
とによつて、自動給紙ローラ６が回転を開始し、
同時に補助ローラ７がソレノイド（図示せず）等
の動作によつて矢印ｂ方向に回動し原稿３を押え
る状態で回転を開始する。自動給紙ローラ６、補
助ローラ７の回転によつて給紙台１上に載置され
た複数枚の原稿は上から順給給紙される。

しかしながら、原稿が薄く、その自重が軽い場
合、あるいは原稿の先端に若干のカールがある場
合には、原稿検出アクチエータ２が回動せず、検
知器５が給紙台１上の原稿の存在を検知できぬた
めに給紙動作が行なわれず、送信不能の状態が生
ずるという欠点があつた。

本考案は、上述の欠点に鑑みてなされたもので
あり、薄い原稿や先端が湾曲した原稿を用いても
確実に原稿検出アクチエータを作動させて原稿の
存在を検知して、送信不能の状態の発生を完全に
防止する自動給紙装置を提供することを目的とす
る。

本考案は、自動給紙ローラと同一軸に、給紙台
上に設定された原稿有無検出領域近傍において給
紙台と近接あるいは接触し、原稿進入方向端部に
原稿の進入を容易にする湾曲・傾斜を有する原稿
ガイド部材を設け、原稿の存在を確実に検知する
ことによつて上述の目的を達成せんとするもので
ある。

以下、本考案についてその実施例とともに図面
を用いて説明する。

第２図及び第３図は本考案の一実施例による自
動給紙装置の概略構成を示すものであり、１１は
送信原稿を載置する給紙台、１２は原稿台１１上
に原稿１３を載置することによつて軸１４を中心
に矢印の方向に回動する原稿検出アクチエータ、
１５は原稿検出アクチエータ１２が回動すること
によつて原稿１２の存在を検知する検知器、１６
は自動給紙ローラ、１７は給紙を円滑に行うため
の補助ローラ、１８は自動給紙ローラ１６の回転
を補助ローラ１７に伝達するベルトであり両ロー
ラの端部に設けられたプーリーに懸架されてい
る。１９は原稿ガイド板であり原稿検出アクチエ
ータ１２近傍において給紙台１１と接触してお
り、原稿進入方向が原稿の進入を容易にするよう
に湾曲しており、他端は楕円状に湾曲しており、
自動給紙ローラ１６と同一軸に回動自在に取り付
けられている。尚、原稿ガイド板１９の中央部に
は原稿検出アクチエータ１２と接触せぬよう切欠
部が設けられている。２０はガイド板変位部材で
あり、装置の蓋部２１の開閉に伴つて原稿ガイド
板１９を変位させる。蓋部２１は軸２２を中心に
開閉される。

次に動作について説明する。極めて薄い原稿、
あるいは、先端のカールした原稿１３を給紙台１
１上に載置し給紙ローラ１６方向に移行させる
と、原稿１３は原稿ガイド板１９の下面に沿つて
進行する状態となり極めて容易に原稿ガイド板１
９と給紙台１１との間を通過する。従つて、原稿
検出アクチエータ１２は確実に矢印ａ方向に回動
するので、検知器１５は原稿の存在を検知し得
る。この状態で送信ボタン（図示せず）を押すこ
とによつて自動給紙ローラ１６が回転し、同時
に、補助ローラ１７がベルト１８によつて回転を
開始するとともにソレノイド（図示せず）等の動
作によつて矢印ｂ方向に回動し原稿に接触する。
従つて原稿１３は給紙台１１上に滞ることなく確
実に給紙される。

さらに、複数枚の原稿を給紙する際の原稿ガイ
ド板１９の動作について第４図及び第５図を用い
て説明する。尚、図面に付した番号は、第２図及
び第３図と同一である。

数十枚の原稿を載置する場合には原稿が厚くな
る為に原稿ガイド板１９のｃ部もそれに対応した
長さが必要となつてくる。第４図及び第５図に示
すように、この状態では原稿ガイド板１９のｃ部
の先端は蓋部２１の突端との間に一定の距離があ
る。ここでで、紙ジヤム等が装置内部に発生し蓋
部２１を開ける場合に、ガイド板変位部材２０の
突起部（ｄ部）が開蓋動作に伴つて原稿ガイド板
１９のｅ部と当接し、徐々に原稿ガイド板１９全
体を矢印Ａ方向に変位させるので、原稿ガイド板
１９は原稿の上面に当接しながらも蓋部２１の突
端から逃げる状態となる。従つて、原稿ガイド板
１９の先端が蓋部２１に接触して変形したり、載
置された原稿を崩したりすることは生じ得ない。
逆に、蓋部２１を閉じる場合には、ガイド板変位
部材２０のｆ部が原稿ガイド板１９に当接し原稿
ガイド板１９を徐々にもとの位置まで戻す。自動
給紙ローラ１６と同一軸に巻回した原稿ガイド板
１９の取付部は楕円形であり、しかも、軸の径よ
りも大きく構成されているので、蓋部２１の開閉
動作に伴い容易に変位し、また、原稿の挿入に伴
う回動も自在である。

尚、上記実施例では原稿の自重によつて回動す
る原稿検出アクチエータを有する自動給紙装置に
ついて説明したが光学センサー等他の原稿検出手
段についても同様であることは勿論である。

以上の説明から明らかなように、本考案は、自
動給紙ローラと同一軸に、給紙台上に設定された
原稿有無検出領域近傍において給紙台と近接ある
いは接触し、原稿進入方向端部に原稿の進入を容
易にする湾曲・傾斜を有する原稿ガイド部材を設
けたものであり、極めて薄く軽い原稿あるいは先
端のカールした原稿であつても、原稿が原稿ガイ
ド板と給紙台との間に進入することによつて確実
に原稿検出アクチエータを作動させ検知器が原稿
の存在を確実に検知するので、原稿を入れても送
信可能の状態にならないという事態を完全に防ぐ
ことができるという効果を有するものである。

さらに、本考案は、蓋部の開動作に連動して原
稿ガイド板を給紙台に近接あるいは接触させたま
ま変位させる変位部材を設けたことにより、原稿
ガイド板がいかなる時でも蓋部に当接しないとい
う効果をも有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動給紙装置の概略構成図、第
２図は本考案の一実施例による自動給紙装置の概
略構成図、第３図は同斜視図、第４図及び第５図
は同概略構成図である。１１……給紙台、１２……原稿検出アクチエー
タ、１５……検知器、１６……自動給紙ローラ、
１９……原稿ガイド板、２０……ガイド板変位部
材、２１……蓋部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】原稿を載置する給紙台１１と、この給紙台１１に設けられた原稿有無検出領域
において原稿の有無を検知する原稿有無検出手段
１２と、この原稿有無検出手段１２よりも原稿搬送下流
側に位置し、装置内部に順次原稿を供給する給紙
ローラ１６と、前記原稿有無検出領域近傍において前記給紙台
１１と近接あるいは接触し、且つ、原稿搬送上流
側の一端に原稿を前記原稿有無検出手段１２を案
内する湾曲部を有し他端に前記給紙ローラ１６の
軸に回動自在に取り付けられる取付部を有する原
稿ガイド板１９と、前記給紙ローラ１６の軸よりも原稿搬送上流側
に開閉支点２２を有する蓋部２１と、この蓋部２１の開動作に連動して前記原稿ガイ
ド板１９を前記給紙台１１に近接あるいは接触さ
せたまま変位させる変位部材２０とを有する自動
給紙装置。