JPH02133591A - フルオロカーボン類の製造法 - Google Patents

フルオロカーボン類の製造法

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JPH02133591A
JPH02133591A JP1248216A JP24821689A JPH02133591A JP H02133591 A JPH02133591 A JP H02133591A JP 1248216 A JP1248216 A JP 1248216A JP 24821689 A JP24821689 A JP 24821689A JP H02133591 A JPH02133591 A JP H02133591A
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JP
Japan
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fluorocarbon
reduced
atom
reduction
fluorocarbons
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JP1248216A
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English (en)
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Steven R Forsyth
ステイーブン・ロバート・フオーシス
Brian T Grady
ブライアン・トーマス・グラデイ
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Imperial Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Imperial Chemical Industries Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/23Preparation of halogenated hydrocarbons by dehalogenation

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフルオロカーボン類の製造法に関し、特に塩素
原子及び/又は臭素原子を含有するフルオロカーボン類
の還元によるフルオロ炭化水素類の製造に関する。
クロロフルオロカーボン類(別の呼び方ではCFC類と
して知られている)は、例えば冷媒や潤滑油としてエア
ゾールスプレー用の噴射剤として、世界中至る所で大規
模に使用されている。しかし特にエアゾール噴射剤とし
ての様々な用途は事実上無限的に多いのである。CFC
@の用途の中の幾つかの用途においては、CFCIQが
大気中に放出される。大気中へのCFC類の放出は、例
えば冷却装置(systems)内の漏出によって、あ
るいは冷却装置を分解する際に発生し、しかもCFCI
のエアゾール用途によっても大量に放出される。近年、
上層大気中のCFC類の存在が、上層大気中のオゾン層
の部分破壊(これは最近発見されている)を引き起こす
と想定されている。このオゾン層の部分破壊は、重大な
破滅的な効果を伴なって地球の表面−面に温度上昇を生
ずる効果、すなわちいわゆる゛°温室効果°“さえも有
し得る。
上記のオゾン層に対する、CFClの認知された悪影響
そしてこのゆえに地球の表面−面の温度に対するCFC
類の認知された悪影響の点からみてCFCIの適当な代
替品であって、CFC類が使用されている多くの用途に
ついて少なくとも適切に機能しくperform) 、
Lかもオゾン層に対して損傷効果を有せず、あるいは現
在使用されているCFC類が行なうと信じられている上
記の損傷効果を少なくとも有しないという、適当なCF
C類の代替品を見出す試みがなされてきている。CFC
lの適当な代替品に関する研究は、−iに、水素原子を
3存するフルオロカーボン類に集中しており、該フルオ
ロカーボン類は、CFC分子内の1個又はそれ以上の塩
素原子を水素で置換する方法で特にCF(Jiを還元す
ることによって主として製造し得る。現在使用されてい
るCFC’Hの可能な代替品の例は、弐CF3−CFl
12を有するフルオロ炭化水素である。
塩素原子及び/又は臭素原子を含有するフルオロカーボ
ン類の還元方法、特に電気化学的方法については既に知
られている。上記方法に関する先行技術文献の例として
は、イタリア国特許第852゜487号明細書が挙げら
れ、それには不飽和クロロフルオロカーボン類もしくは
フルオロカーボン類及び/又は飽和クロロフルオロ炭化
水素類もしくはフルオロ炭化水素類を、同じ個数の炭素
原子を有する飽和クロロフルオロカーボン類の電解還元
によって製造する方法が記載されている。この方法にお
いては、前記クロロフルオロカーボンが溶媒(該溶媒は
電解質も3存する)中に溶解され、2個の電極からなる
電解槽中で電解還元される。
この電解槽はその内部を分けて隔室に区分されていなく
てもよいし、あるいは多孔質セパレータ(隔膜)を有し
て区分されてもよい。この電解槽の陰極は水銀であり、
事実、水銀が陰極としあて使用するのに適当であると具
体的に記載されている唯一の物質である。陰極で還元を
行うために該陰極として水銀を使用することは意外なこ
とではない。なぜならば、水銀は水素の電解還元に関し
て知られている最も高い過電圧を有するからである。ソ
連特許第230.131号明細書には、゛フレオン(フ
ルオロ炭化水素の商品名)類°゛を脱ハロゲン化するこ
とによってフルオロオレフィン類を製造する方法が記載
されており、この方法では、目的化合物の収率を上げ且
つその純度を上げるという目的でと前記の“′フレオン
類パの脱ハロゲン化反応が電解槽中で金属、例えば鉛、
の可溶性化合物を陰極液に加えて置きながら有機溶媒の
存在下に、中性又はアルカリ性媒質中で電気化学的に行
われる。この方法では、電解槽の陰極として使用するの
に好適な物質は鉛である。ソ連特許第702702号明
細書には、金属陰極を使用して、中性又は弱アルカリ性
媒質中に溶解した金属の可溶性塩である電解液の存在下
に、1,1.2− トリフルオロ1−リクロロエタンを
電気化学的に脱塩素化することによって1.1.2−1
−リフルオロクロロエチレンを製造する方法が記載され
ている。この方法では、目的化合物の収率を上げ、該方
法を単純化し、増強し、且つ連続化しようという目的で
、金属陰極として多孔質の疎水性化された金属が使用さ
れ、出発原料1.L2−トリフルオロトリクロロエタン
がその陰極に対してその反対側から供給される。
上記の電気化学的還元方法は塩素原子及び/又は臭素原
子を含有するフルオロカーボン類を還元するのに使用し
得ることもあるけれども、オ発明者らは、上記方法は、
ある種のフルオロカーボン類を還元できないことが往々
にあり、恐らくはその理由は必要なa元電位が高すぎる
からであり、その場合には上記の電気化学的方法は所望
のフルオロカーボンの還元よりもむしろ水素の生成を惹
起するという点で欠点を有することを見出した。
本発明は、多くの場合において前記の欠点を克服するよ
うに実施(operate) シ得ると共に、電気化学
的方法では還元できない場合があるところの塩素原子及
び/又は臭素原子を含有するフルオロカーボン類を還元
するのに使用し得る方法に関する。
本発明の要旨によれば、塩素原子及び/′又は臭素原子
を少なくとも1個含有するフルオロカーボンの還元によ
ってフルオロカーボンを製造する方法において、前記還
元を酸化還元対(redoxcouples)の存在下
で行なうことを特徴とする前記フルオロカーボンの製造
法が提供される。
本発明の方法においては、前記の酸化還元対は、フルオ
ロカーボンを還元させるに当って、それ自体が低原子価
の還元状態からより高い原子価の酸化状態に酸化され、
しかも本発明の方法の好ましい実施態様においては、そ
のように酸化された酸化還元対は、次後に、本発明の方
法で再使用するのに適した還元状態まで電解還元される
。このような次第で、」二記の好ましい実施態様によれ
ば、塩素原子及び/ヌば臭素原子を少なくとも1個含有
するフルオロカーボンの還元によってフルオロカーボン
を製造する多段工程製造法において、前記フルオロカー
ボンの還元を本方法で酸化される酸化還元対の存在下で
j〒ない、還元されたフルオロカーボンを単離し、酸化
された酸化還元対は、これを電解還元し且つ本方法のフ
ルオロカーボン還元工程において再使用することを特徴
とする前記フルオロカーボンの多段工程製造法が提供さ
れる。前記フルオロカーボン還元は酸化還元対の溶液中
で行われ、該溶液はプロトン性溶媒又は非プロトン性溶
媒に溶解した溶液であってもよく、そして還元後のフル
オロカーボンは上記溶媒から分離し得る。
本発明者らは、酸化還元対が脱ハロゲン化反応を行うの
に適した反応剤として既に文献に記載されていることを
知っている。例えばrJournal ofthe A
merican Chemical 5ociety 
J 、Q、4094(1966)には、第一クロム(c
hromous)塩の存在下でハロゲン化アルキルを還
元する方法が記載されており、 rJournal o
f Organic ChemistryJ 、lq+
1027 (1968)には第一クロム錯体の存在下で
のα−ω−シバライド類の還元的環化が記載されており
、また’Canadian Journal of C
hemistry J 、L2240 (1977)に
は第一クロムイオン、第一銅イオン及び第一錫イオンの
存在下でハロアルカン類からのハロゲンの還元的脱離が
記載されている。然しなから本発明者らが知る限りにお
いては、酸化還元対を使用して塩素原子及び/又は臭素
原子を含有するフルオロカーボンを還元することは文献
に未載であり、また塩素原子及び/又は臭素原子を少な
くとも1個含有するフルオロカーボンから塩素原子及び
/又は臭素原子を選択的に除去するのに酸化還元対を使
用することについて示唆する文献もない。本発明の方法
によれば、上記の、塩素原子及び/又は臭素原子の選択
的除去を行うのに特に都合のよい方法が提供される。
本発明の方法において還元されるフルオロカーボンは、
塩素原子及び/又は臭素原子を少なくとも1個含有する
ものであり、しかも一般には、該フルオロカーボンは飽
和フルオロカーボンである。還元される上記フルオロカ
ーボンは式R−X(式中、Rは弗素原子を少なくとも1
個有するアルキル基を表わし、Xは塩素原子及び/又は
臭素原子を表わす)を有し得る。本発明の方法において
還元される上記フルオロカーボンは、塩素原子及び/又
は臭素原子を2個以上含有していてもよいし、また式R
−Xを有する上記フルオロカーボン中の基Rは、塩素原
子及び/又は臭素原子を1個又はそれ以上含有してもよ
い。
前記フルオロカーボンは、本発明の方法において飽和フ
ルオロカーボンに又は不飽和フルオロカーボンに還元さ
れる。このようにして、本発明の方法において、フルオ
ロカーボンR−Xは飽和フルオロ炭化水素R−Hに還元
され、又は不飽和フルオロカーボンに還元される。上記
還元方法において、飽和フルオロ炭化水素が製造される
かあるいは不飽和フルオロカーボンが製造されるかどう
かは、ある程度までは還元されるフルオロカーボンの構
造による。例えば、還元されるフルオロカーボンR−X
自体の中のアルキル基Rが塩素原子及び/又は臭素原子
を1個又はそれ以上含有する場合や上記アルキル基Rが
2個以上の炭素原子を含有し且つ該フルオロカーボンR
−X中に存在する前記の塩素原子及び/又は臭素原子の
複数個が同一の炭素原子上に存在する場合には、以下に
述べるある一定の他の因子に応じて飽和フルオロ炭化水
素R−Hの製造されることが好ましい。他方、上記アル
キル基Rが2個以上の炭素原子と1個以上の塩素原子及
び/又は臭素原子を含有し、上記フルオロカーボンR−
X中の前記塩素原子及び/又は臭素原子の複数個が隣り
合った複数の炭素原子上に存在する場合には、以下に述
べるある一定の他の因子にもう一度応じて、還元的脱ハ
ロゲン化によって不飽和フルオロカーボンが製造される
ことが好ましい。
本発明の方法において実施し得るフルオロカーボンの還
元に関する以下の例は、単に例として挙げるものであっ
て、それに何ら限定されるものではない。すなわち、本
発明の方法において還元し得る、塩素原子及び/又は臭
素原子を含有するフルオロカーボン類としては、置換メ
タン類例えばブロモフルオロメタン、及び置換エタン類
例えば、1.1.2− )リクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタン及び次式 %式% (式中、Y及びZの各々はそれぞれ水素原子、塩素原子
又は弗素原子を表わす)で表わされ各化合物が挙げられ
る。単なる例として、次式CF3−CFC1,を有する
フルオロカーボンを、飽和フルオロ炭化水素CF3−C
FCI HやChChllに還元し得る。
一方、異性体フルオロカーボンCFzCl −CFzC
lは還元的脱ハロゲン化の方法で還元され、不飽和フル
オロカーボンCh=CFzすなわちテトラフルオロエチ
レンを生成し得る。本発明の方法において還元されるべ
きフルオロカーボンは、実質的に純粋な単一化合物であ
ってもよく、あるいは混合物特に異性体混合物の形態で
あってもよい。例えば還元されるべきフルオロカーボン
がCF3−CFCl□である場合には、それは実質的に
純粋な単一化合物であってもよく、あるいは異性体Ch
Cl −CFZCnを有する商業的に入手し得る混合物
の形態であってもよい。上記の異性体混合物を用いて、
上記化合物Ch−CFCP−zを極めて高い収率で化合
物CF3CFCf IIに転化できる。その際、異性体
化合物CF、CNCF2Cff1は実質的に変化せずに
そのまま残るか、あるいはせいぜい少量がCh、、CF
、に転化する。適当な混合物は重量基準で上記化合物C
FsCPCE tをなくとも1%、−船釣に5〜95%
含有する。このようにして本発明の方法によれば異性体
混合物中のCF2Cf−cpzceの含有量を増加させ
るのに都合のよい方法が提供される。
前記の酸化還元対は、複数の酸化状態にある金属の化合
物からなるものであり、本発明の方法における還元は上
記金属又はより低位の酸化状態にある金属の化合物によ
って行われ、しかも該方法において上記金属又はその化
合物は、より高位の酸化状態に酸化される。酸化還元対
中の上記化合物の金属は負の酸化還元電位を有し、該酸
化還元電位は少なくとも−0,15ボルトすなわち少な
くとも0.15ボルト又はそれ以上だけ陰性(nega
tive)であることが好ましい。複数の酸化状態にあ
り、しかも酸化還元対に使用するのに適する金属類及び
該金属類の酸化還元電位(redox potenti
als)は次の通りである。
Ti3″十e −−+Ti”  0.37VV”+e−
→V ”−0,26V Cr’ + e −−*Cr”−0,41VZn” +
2e−−+Zn0−0.76Vしかしながら、上記リス
トはこれに限定されるものではなく、単に例として示し
たものであり、他の酸化還元対も本発明の方法において
使用し得る。前記金属の任意の適当な化合物が本発明の
方法において使用し得るが、該化合物は、もしあるなら
ば例えば溶媒(該溶媒中で本発明の方法が行われる)中
に、可溶性であることが好ましく、また、より低位の酸
化状態及び高位の酸化状態の何れでも前記金属の化合物
が可溶性であることが更に好ましい。溶解性は本発明の
方法の円滑な実施(operation)を助ける。こ
のようにして酸化還元対中の前記金属の化合物の選択は
、少なくともある程度までは、本発明の方法で使用され
る溶媒の性質によって及び該溶媒がプロトン性溶媒であ
るか又は非プロトン性溶媒であるかどうかによって、規
定される。金属塩は強酸又は弱酸の塩であってもよい。
例えば金属塩はハロゲン化物例えば塩化物又は臭化物で
あってもよく、あるいは硝酸塩又は硫酸塩であってもよ
い。該金属塩は有機酸の塩例えば酢酸塩又はプロピオン
酸塩であってもよい。
好ましい酸化還元対は第一クロム−第二クロムの対(c
hromous−chromic couple)であ
る。その理由は、フルオロカーボン類の還元に使用した
場合に特に効果的であるからである。
塩素原子及び/又は臭素原子を少なくとも一個有するフ
ルオロカーボン類の全てが全ての酸化還元対で還元し得
るとは限らず、塩素原子及び/又は臭素原子を少なくと
も一個有するフルオロカーボン類の全てが所望の程度ま
で還元し得ることが理解されるべきである。第一クロム
−第二クロムの対は種々様々な上記フルオロカーボン頻
用の還元剤として特に有効であるので、該酸化還元対が
好ましい。還元の実施における酸化還元対の効力はまた
、該酸化還元対中の金属に対する錯化剤の存在下で本発
明の方法を実施することによっても増大し得る。上記錯
化剤の具体例としては、ポリアミン類例えばアルキルジ
アミン類例えばエチレンジアミン類が挙げられる。他の
錯化剤はエチレンジアミン四酢酸である。
塩素原子及び/又は臭素原子を少なくとも一個有するフ
ルオロカーボンは液状溶媒中で還元するのが適しており
、該溶媒中に該フルオロカーボンは少なくとも分散性で
あるが、可溶性であることが好ましい。溶媒は非プロト
ン性溶媒、すなわち不安定な(Iabile)水素原子
を有しない溶媒であってもよく、上記溶媒の使用は、飽
和フルオロ炭化水素の製造よりもむしろ不飽和フルオロ
カーボンの製造に都合がよい。非プロトン性溶媒の具体
例としては、アセトニトリル、ジクロロメタン、ジメチ
ルホルムアミド、四塩化炭素、炭酸プロピレン、ジメチ
ルスルホキシド、テトラヒド口フラン及びジオキサンが
挙げられる。また一方では、溶媒は不安定な水素原子を
有するプロトン性溶媒であってもよく、該溶媒の使用は
、不飽和不フルオロカーボンの製造よりもむしろ飽和フ
ルオロ炭化水素の製造に都合がよい。プロトン性溶媒の
具体例としては、水、アルコール類、例えばメタノール
及びエタノール、フェノール類並びにカルボン酸類例え
ば酢酸が挙げられる。特に、飽和フルオロ炭化水素の製
造が望まれる場合には、水溶液例えばアルコール類の水
溶液例えばメタノールの水溶液が特に好ましい。
低沸点溶媒の使用は、酸化還元対の再生に先立って、該
溶媒を例えば蒸発させることによって酸化還元対から容
易に分離し得るので都合がよい。
本発明の方法で再使用するために酸化還元対を電解的に
再生するべき場合には、溶媒は該溶媒中に溶解された電
解質を含有していてもよい。適当な電解質の具体例とし
ては、アルカリ金属のハロゲン化物や水酸化物、例えば
水酸化ナトリウムや水酸化カリウムが挙げられる。電解
質の適当な濃度は溶媒の性質に依存し得る。例えば溶媒
が非プロトン性溶媒である場合には、電解質の濃度は0
.1〜0.5Mの範囲にあるのかが適当であり、一方溶
媒がプロトン性溶媒である場合には、電解質の濃度は0
.1〜3Mの範囲にあるのが適当である。しかし前記の
濃度範囲は単に参考のために挙げられるだけであって、
′これに限定されない。しかしながら、酸化還元対それ
自体もまた電解的な再生工程において電解質として働く
本発明の方法において還元される前記フルオロカーボン
の濃度は、広範囲にわたって変化し得、例えば10%(
重量/容量)〜60%(重量/容量)の範囲にわたって
変化し得る。
酸化還元の濃度は、広範囲にわたって変化し得、例えば
該濃度は例えば10−’M〜3Mの範囲内であってもよ
い。
本発明の還元方法が実施される条件もまた広範囲にわた
って変え得る。
本発明の還元方法を実施する温度は、塩素原子及び/又
は臭素原子を含有するフルオロカーボンの性質や、本発
明の方法において製造される飽和又は不飽和フルオロカ
ーボンの性質によって決定される。上記のフルオロカー
ボン類は、−船釣に標準温度でガス状であるので、前記
の還元方法は反応容器の形状に基づいて高められた圧力
で、例えば5パール迄の圧力又は10バール以上の圧力
でさえも、操作し得、また一般に一15°C〜50°C
の温度又は80°Cの温度も使用し得る。本発明の還元
方法が進行する速度もまた、前記の温度によって決定さ
れ得、また増大した還元速度が望まれる場合には、高め
られた温度が好適である。
本発明の還元方法の進行は慣用の分析方法で、特に気−
液クロマトグラフイーで監視し得る。
本発明の方法において塩素原子及び/又は臭素原子を少
なくとも一個含存するフルオロカーボンの還元が行われ
る場合には、還元されたフルオロカーボンを、例えば使
用されていてもよい溶媒から分離し得る。上記フルオロ
カーボン類は標準温度でガス状であり、しかも該還元方
法は一般に加圧下で行われるので、還元されたフルオロ
カーボンは、それを蒸発させることによって分離され得
る。
還元されたフルオロカーボンは、該還元されたフルオロ
カーボンを精製するために、並びに還元されなかったフ
ルオロカーボン及び所望しない還元されたフルオロカー
ボン生成物から、該還元されたフルオロカーボンを分離
するために、蒸留に供し得る。
酸化還元対の再生、すなわちより高い原子価の酸化状態
からより低い原子価の還元状態への酸化還元対の金属の
還元は電解によって行われる。前記の還元を行うのに使
用される条件は、酸化還元対の性質に基づくが、適当な
条件は当業者によって容易に選択される。
還元は電解槽中で行うことができ、該電解槽は隔室に区
分されていない槽であってもよい。別法として、還元は
、例えばイオン交換膜を装備した隔室に区分された電解
槽中で行ってもよく、この場合には還元は電解槽の陰極
室中で行われる。還元が行われる電解槽は金属電極を装
備していてもよい。
本発明を以下の実施例により例証する。
X施朋−1− ジメチルホルムアミドの90重量%水溶液10雁に溶解
した2ミリモルの塩化第一クロムと3ミリモルのエチレ
ンジアミン四酢酸・2ナトリウム塩とを反応容器に装入
し、該容器を密封した。
反応容器を60°Cに加熱し、次いで該容器中にガス状
のCF3 CFHCN 2 dを圧入し、該容器と内容
物とを60’Cの温度で10分間撹拌した。
10分後に、反応容器中の液体の上部空間中の気体試料
を該容器から抜き取り、次いで気−液クロマトグラフイ
ーで分析した。分析結果によれば、CF:+ CFHI
の50%が還元されていること及び還元生成物の94%
がCh CF112の形態であることが示された。
実施)す没 水4dに溶解した5ミリモルの塩化第一クロムと24ミ
リモルのn−ブチルアミンとをあらかじめ装入しておい
た反応容器中に、ガス状のCFICFIICn10m1
を圧入し、次いで反応容器と内容物とを80゛cの温度
で20分間撹拌した以外は実施例1の方法を反復した。
反応容器中の液体の上部空間の気体の分析結果によれば
、CF、CFHCffの実質的に100%が還元されて
いること及びcP、 CF!−1zの収率が77%であ
り且つCF2=CFHの収率が23%であることが示さ
れた。
夫膳汐113 反応容器に塩化第−クロム2.5gと、エチI/ンジア
ミン30ミリモルを含有するジメチルホルムアミド10
mQとを装入し、塩化第一クロムが)容器した際に液状
のCh CFHCE 0.1 mf!、を反応容器中に
圧入した以外は実施例1の方法を反復した。反応容器と
内容物とを20°Cで2時間撹拌した。
反応容器中の液体の上部空間の気体の分析結果によれば
、CF3 CFICEは完全に還元されていること及び
CF:1CFH2の収率が57%であり且つCF2=C
F2の収率が43%であることが示された。
1m朋( 反応容器にジメチルホルムアミドIt’m1.と塩化第
−クロム0.5 gとを装入し、その後該反応容器中に
ガス状のCF2=CF=C1O,2dを圧入した以外は
実施例1の方法を反復した0反応容器と内容物とを20
°Cで20時間攪拌し、次いで分析した結果、CF2=
CF、が収率98%で生成していることが示された。
実差−例−覧 反応容器にジメチルホルムアミドの80重量%水溶液L
Mと塩化第一クロム1gとを装入し、その後該容器中に
液状のCF2Cf CF2Cf O,ldを圧入した以
外は実施例1の方法を反復した。反応容器と内容物とを
20゛Cで20時間撹拌し、次いで分析した結果、CF
2=CFHが生成していることが示された。
実J1例訴 鉗し1元才hλ再生 塩化第二クロムCrCr324gを水30m1に溶解し
、電解槽の陰極液として使用した。電解槽中のセパレー
ター(隔膜)は商品名゛ナフィオン(Nafio口)″
のパーフルオロスルホン酸型の陽イオン交換膜であり、
陽極液として30%lv/w(重量/重量]硫酸水溶液
を使用した。陽極は6cfflの白金板であり、陰極は
1lcff1面の水銀溜りであった。陰極液は電気分解
の前に及び電気分解の間中、窒素で十分に脱気した。1
.13Aの定電流を電解槽中に150分間放電した。陰
極液の色は濶緑からCrCj2zの空色(sky bl
ue)に変化し、酸化還元対として使用するのに適して
いた。
実茄璽工 反応容器に3Mdm−:l塩化第一クロム水溶液1雁と
、CF3CCF30.5 ミリモルを含有するジメチホ
ルムアミド溶液9雌とを装入した以外は実施例1の方法
を反復した。20°Cで11時間撹1牛した後、分析し
た結果、ChCHzC1が60%であり、CF2=CF
2.。
の収率が28%であることが示された。
!!骸 CF2Cf −CFllCf O,5ミリモルを使用し
た以外は実施例7の方法を反復した。分析結果によれば
、CF2=CFHの収率が95%であること及びCF、
CffCFHC1の56%が反応していることが示され
た。
実遁韮度 CH,−CI(Cf□0.5ミリモルを使用した以外は
実施例7の方法を反復した。分析結果によれば、CF3
CH2(: l (7)収率が84%であり、CF t
 = CHt (D収率が15%であることが示された
皇族11 CFzCl  CHCl 20.5ミリモルを使用した
以外は実施例6の方法を反復した。分析結果によれば、
CF2=CH1lの収率が98%であることが示された
1隻孤■ エチレンジアミン四酢酸1.1ミリモルを1.lMdm
−’塩化第一クロム水溶液1 mflに加え、次いで得
られた溶液を、ジメチルホルムアミド9dに溶解したC
hCj!  CFz O,2ミリモルを入れた実施例1
で使用した反応容器に加えた。反応容器を密封し、次い
で80°Cで11時間撹拌した後に分析した結果、CF
zCI  CHt3の56%が還元されていることが示
された。
実五〇江U 反応容器中のCF3CHCf Br O,2ミリモルを
含有するジメチルホルムアミド9In1に1.lMdm
−’塩化第−クロム溶液IIdに加え、次いで実施例1
1の方法を反復した。20°Cで11時間撹拌した後に
、分析した結果、CF 、 a(2CI (y)収率が
56%であり、CF3CH2(7)収率が43%である
ことが示された。
皇隻皿■ ジメチルホルムアミドの代わりにテトラヒドロフランを
使用した以外は実施例6の方法を反復した。分析結果に
よれば、α、CH,CI!、の収率が42%であり、C
F3CHCj2zの収率が23%であり、且っCF z
 = CHzの収率が31%であることが示された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、塩素原子及び/又は臭素原子を少なくとも1個含有
    するフルオロカーボンの還元によってフルオロカーボン
    を製造する方法において、前記還元を酸化還元対の存在
    下で行なうことを特徴とする前記フルオロカーボンの製
    造法。 2、塩素原子及び/又は臭素原子を少なくとも1個含有
    する前記フルオロカーボンの還元を行うのに使用されて
    いる前記酸化還元対を、本方法で再使用するために電解
    還元する請求項1記載の方法。 3、塩素原子及び/又は臭素原子を少なくとも1個含有
    するフルオロカーボンの還元によってフルオロカーボン
    を製造する多段工程製造法において、前記フルオロカー
    ボンの還元を、本方法で酸化される酸化還元対の存在下
    で行ない、還元されたフルオロカーボンを単離し、酸化
    された酸化還元対は、これを電解還元し且つ本方法のフ
    ルオロカーボン還元工程において再使用することを特徴
    とする前記フルオロカーボンの多段工程製造法。 4、前記還元を前記酸化還元対の溶液の存在下で行う請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。 5、塩素原子及び/又は臭素原子を少なくとも1個含有
    し且つ本方法において還元される前記フルオロカーボン
    が飽和フルオロカーボンである請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の方法。 6、塩素原子及び/又は臭素原子を少なくとも1個含有
    し且つ本方法において還元される前記フルオロカーボン
    が次式R−X(式中、Rは弗素原子を少なくとも1個有
    するアルキル基を表わし、Xは塩素原子及び/又は臭素
    原子を表わす)を有するものである請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の方法。 7、塩素原子及び/又は臭素原子を少なくとも1個含有
    する前記フルオロカーボンを本方法において飽和フルオ
    ロカーボンに還元する請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の方法。8、フルオロカーボンR−Xをフルオロ炭化
    水素R−Hに還元する請求項7記載の方法。9、本方法
    において還元される前記フルオロカーボンが次式CF_
    3CClYZ(式中、Y及びZはそれぞれ水素原子、塩
    素原子又は弗素原子を表わす)を有するものである請求
    項1〜8のいずれか1項に記載の方法。 10、CF_3CFCl_3をCF_3CFClH及び
    /又はCF_3CFH_2に還元する請求項9記載の方
    法。 11、前記の酸化還元対が複数の酸化状態にある金属の
    化合物からなるものである請求項1〜10のいずれか1
    項に記載の方法。 12、前記酸化還元電位が少なくとも−0.15ボルト
    である請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。 13、前記酸化還元対が第一クロム−第二クロムの対(
    couple)である請求項1〜12のいずれか1項に
    記載の方法。 14、プロトン性溶媒中で又は非プロトン性溶媒中で実
    施する請求項4〜13のいずれか1項に記載の方法。 15、水溶液で実施する請求項14記載の方法。 16、塩素原子及び/又は臭素原子を少なくとも1個含
    有するフルオロカーボンの濃度が10容量%〜60容量
    の範囲にある請求項1〜15のいずれか1項に記載の方
    法。 17、前記酸化還元対の濃度10^−^3M〜3Mの範
    囲にある請求項1〜16記載の方法。
JP1248216A 1988-09-26 1989-09-26 フルオロカーボン類の製造法 Pending JPH02133591A (ja)

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