JPH02131099A - ボイスコイルボビン付き溶射形振動板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、振動板部とボイスコイルボビン部とを被溶
射型の表面へのＢ４Ｃ，ＡＬ２ｏ３、あるいは５ＩＯ２
等の放射溶着により形成させるボイスコイルボビン付き
溶射形振動板の製造方法に関するものである。

［従来の技術］ 第３図は従来のボイスコイルボビン付き溶射形振動板の
製造方法を示す装置の垂直断面図であり、図において（
１）はドーム状の被溶射型で、頂部の振動板部成形部（
１ａ）とこれと一連のボイスコイルボビン部成形部（１
ｂ）およびこれから延長された水平鍔部（１ｃ）とを有
している。（２）はこの水平鍔部（１ｃ）を載置させた
環状の型受け治具、（３）は環状のマスキングプレート
で、上記型受け治具（２）をその上部外側から囲むよう
に上記水平鍔部（１ｃ）上に重合されている。また（４
）は上記被溶射型（１）の表面に例えばＢ４Ｃ，ＡＬ２
０３、あルイはＳ工ｏ２等の粉体を所定厚さの溶着皮膜
として被着させるための例えばプラズマ溶射機である。

すなわち従来のボイスコイルボビン付き溶射形振動板は
、型受け治具（２）上に被溶射型（１）をセットし、こ
れをマスキングプレート（３）によって固定し、その回
りを所定の回転数で回転させながらプラズマ溶射機（４
）により上記の粉体を溶射し、被溶射型（１）の表面に
振動板部（５）とボイスコイルボビン部（６）とを一連
に得、これを離型して第４図で示すボイスコイルボビン
付き溶射形振動板を得ていた。

［発明が解決しようとする課題］ 従来のボイスコイルボビン付き溶射形振動板の製造方法
は以上のようにして構成されているので、離型後におい
て第４図で示すよ、うにボイスコイルボビン部（６）の
開口部に、マスキングプレート（３）からのはね返り等
による溶着皮膜の吹きだまり（６ａ）が形成され、この
吹きだまり（６ａ）がボイスコイルの巻装時において邪
魔になる等の問題点があった。

この発明は上記の問題点を解消するためになされた製造
方法で、上記の吹きだまりの生成をなくすことを目的と
する。

［課題を解決するための手段］ この発明のボイスコイルボビン付き溶射形振動板の製造
方法では、吹きだまりができる被溶射型（１）の筒状部
（１ｂ）の外周面とマスキングプレート（３）との間に
所定の厚さの溶着皮膜が得られるように両者間に環状間
隙（７）を形成させると共に、この環状間隙（７）の外
側におけるマスキングプレート（３）上に山形突壁（３
ａ）を、プラズマ溶射機（４）から放射される溶融粉体
を受は止めるように環状に形成させて、上記筒状部（１
ｂ）の表面への溶射粉体のはね返り被着を防止している
。

［作　用コ この発明の方法では以上のように構成されたマスキング
プレート（３）を使用しているので、被溶射型（１）と
マスキングプレーｈ（３）との間の環状間隙（７）には
所定厚さの溶着皮膜が形成され、かつこの部分への溶融
粉体のはね返り被着はない。

［実施例コ 以下この発明の一実施例について説明する。すなりち使
用される全体の装置、方法は従来の場合と同様であるの
で、その重複説明は省略することにするが、この発明の
方法に使用される環状のマスキングプレート（３）の中
央部には、プラズマ溶射機（４）の放射方向とほぼ直角
な傾斜面（イ）を有する山形突壁（３ａ）が環状に突設
され、そしてこの山形突壁（３ａ）と被溶射型（１）の
筒状部（１ｂ）の外周面との間に所定の環状間隙（７）
が形成されている点に特徴を有するものである。要約す
れば上記山形突壁（３ａ）による環状間隙（７）には振
動板部（５）、ボイスコイルボビン部（６）と同一厚さ
の溶着皮膜が延長形成され、かつ上記傾斜面（イ）によ
りその近傍の筒状部表面への溶融粉体のはね返り被着が
防止されるようになっているものである。

その他第２図は被溶射型（１）からの離型によって得ら
れた、この発明のボイスコイルボビン付き溶射形振動板
の一半を示す垂直断面図であり、（８）はボイスコイル
ボビン部（６）に巻装されたボイスコイル、（９）はボ
イスコイルボビン（６）の延長部の巻返しによる核部の
ボイスコイルの抑えである。

４〜 なお上記実施例では振動板部がドーム形である場合につ
いて説明したが、この振動板部はコーン形であってもよ
いこともちろんである。

［発明の効果］ この発明のボイスコイルボビン付き溶射形振動板は以上
の方法で構成されているので、マスキングプレートの形
状の単純な変更で、厚さの均一な高品質の溶射膜による
ボイスコイルボビン付き溶射形振動板が得られ、またボ
イスコイルボビン部の巻返しによるボイスコイルの抑え
も必要に応じ簡単にできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のボイスコイルボビン付き溶射形振動
板の製造方法を示す装置の一半の垂直断面図、第２図は
この発明の方法によって得られたボイスコイルボビン付
き溶射形振動板の一半を示す垂直断面図、第３図は従来
のボイスコイルボビン付き溶射形振動板の製造方法を示
す装置の一半の垂直断面図、第４図は従来の方法による
ボイスコイルボビン付き溶射形振動板の一半を示す垂直
断面図である。 なお図中（１）は被溶射型、（１ｂ）は筒状部、（２）
は型受け治具、（３）はマスキングプレート、（３ａ）
は山形突壁、（７）は環状間隙である。 その他図中同−符号は同一部分を示すものとする。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 型受け治具上に被溶射型を載置する工程、この被溶射型
   の筒状部の外周面との間に所定の環状間隙を形成するよ
   う山形突壁を中央に有する環状のマスキングプレートを
   上記筒状部に嵌挿する工程、この状態で上記被溶射型の
   表面にＢ＿４Ｃ、ＡＬ＿２Ｏ＿３、あるいはＳＩＯ＿２
   等の粉体を放射溶着させ、その表面に所定厚さの溶着皮
   膜を形成させる工程から成り、この放射溶着工程におい
   て上記の環状間隙にも同一厚さの溶着皮膜を一連に形成
   させると共に、上記マスキングプレートの山形突壁によ
   りその近傍の上記被溶射型の筒状部の表面への放射粉体
   のはね返り溶着を防止するようにしたことを特徴とする
   ボイスコイルボビン付き溶射形振動板の製造方法。