JPH02121901A

JPH02121901A - 押し花作製方法

Info

Publication number: JPH02121901A
Application number: JP27259888A
Authority: JP
Inventors: Hironao Nozawa; 野沢　弘直
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1988-10-28
Filing date: 1988-10-28
Publication date: 1990-05-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は自然の色彩を保った押し花を短時間で作製する
方法に関する。

（従来の技術）短時間で押し花を作製する方法として、押し花用植物を
乾燥剤、例えばシリカゲル、塩化カルシウム、塩化リチ
ウム、アルミナ等とともにクッション材間に挾み込み、
これを加圧し、強制脱水することが従来おこなわれてい
る。

（発明が解決しようとする課題）しかし、上述の如き従来の押し花作製方法においては乾
燥剤をそのまま用いるため、乾燥作用が強力で植物中の
水分を１００％吸収してしまうおそれがあり、植物の色
素を破壊するという問題があった。さらに、シリカゲル
等の乾燥剤を粉体状のままで使用しているため平面性に
欠け、その適用方法に困難をともない、又、強制脱水加
工のためベニヤ板等の硬板２枚でクッション材の上下か
らサンドイッチし、これを４隅でネジ締めしたり、コの
字形に強制的に挾み込んで加圧するなどの方法が採られ
ているが、圧力が直ぐに緩んで持続的に加圧することが
できないなどの問題もあった。

（課題を解決するための手段）本発明は上記問題点を解決するため、乾燥、脱水剤又は
脱酸素剤を基材シート表面に印刷等の手段によりコーテ
ィングし、平面性を持たせるという手段を採用し、さら
に加圧手段としてスプリング等の復元力の大きい弾性材
を利用するという手段を採用した。

即ち、本発明は乾燥剤を塗布もしくは含浸した水分調整
シート間に押し花用植物を保持し、さらに該水分調整シ
ートの外側全面に非通気性クッション材を配した積層体
を形成し、この積層体の上下面にそれぞれ硬板を配して
、該積層体を上下方向から加圧することを特徴とする押
し在住製方法を提供するものである。

なお、所望により、上記積層体に脱酸素剤を塗布又は含
浸したシートを含ませてもよい。

（作用）本発明においては乾燥剤、脱酸素剤がシート上に塗布ま
たは含浸されているから平面性にすぐれ、取扱いが簡便
であり、水分調整も容易となる。また、非通気性クッシ
ョン材を使うことによりサンドイッチされた花と乾燥剤
とが気密性をつくることができ、花の水分のみを吸収し
て空気中の水分が影響しないことによってより効率が良
くなる。

（実施例）第１図は本発明の方法を実施するための押し花作製装置
を示すものであって、図中１は上部硬板、２は下部硬板
、３はこれら硬板１．２の各４隅を貫通して設けられた
４本のポール、４は各ポール３の下端に取着されたスト
ッパー、５は下部硬板２の下面とストッパー４との間に
嵌挿されたコイルスプリング、６は各ポール３にその長
平方向に沿って配設された圧力調整用透孔７に嵌挿され
たストッパーピンを示している。

上部硬板１と下部硬板との間には押花用植物を挾み込ん
だ積層体８が配設されている。

この積層体８は第２図に分解して示す如く押し花用植物
９が乾燥剤を塗布又は含浸した水分調整シート１０ａ上
に載置され、その上下面に別の水分調整シート１０ｂ、
１０ｃがさらに配置され、これら水分調整シートｌＯｂ
、１０ｃの外側にさらに非通気性クッション材シート（
独立発泡材等）１１が配置された構成からなり、これら
単位構成は適当数同時に重ねることができる。

また、必要に応じ、脱酸素剤を塗布・含浸したシート（
図示しない）を非通気性クッション材シート１１相互間
の適当な位置に介在させてもよい。

この脱酸素剤は水分Ｆｓ’ｉシート１０ａ〜１０ｃ上に
乾燥剤とともに塗布してもよい。これら乾燥剤、脱酸素
剤は任意のパターンで基材シート（例えば合成紙、フィ
ルム、天然紙等）上に印刷等の手段でコーティングする
ことができる。

上記構成の押し花作製装置を用いて押し花を作製する場
合、まず、押し花用植物を第２図の如く水分調整シート
１０ａに載置し、これをさらに水分調整シートｌＯｂ、
１０ｃ　　（なお、水分調整シートの重ねる枚数につい
ては任意に選択することができる）で挾み、その両性側
をクッション材シート１１で挾むようにして順次重ねる
。これらを適当組数重ねて積層体８を形成し、これを上
部硬板１と下部硬板２との間に導入する。次に、上部硬
板１をスプリング５の弾性に抗して下方に押圧しながら
ストッパーピン６を上部硬板２から突出した部分の各ポ
ール３の適当な透孔７内にそれぞれ挿入する。積層体８
はこれにより時間の経過とともに薄くなるが、スプリン
グ５の弾性により常時押圧された状態に保たれることに
なる。しがし、時間の経過によりスプリング５がある程
度伸びきった場合には、上部硬板１をさらに押し下げて
ストッパーピン６による透光差込み位置を下方のものに
移し変えればよい。

このようにして、植物の含水分を９０〜９５９６程度減
少させることにより自然の色彩を保持した押し花を得る
ことができる。

なお、乾燥剤としては特に制限はな〈従来と同様のもの
、シリカゲル、塩化カルシウム、塩化リチウム、アルミ
ナ等のほか、デンプンアクリル酸ナトリウム等の吸水性
樹脂を用いることができる。

脱酸素剤としては鉄系のものが好ましいが、これに限ら
ず任意のものを適宜選択し得る。

又、これら乾燥剤、脱酸素剤を塗布したシート状物は作
製された押し花を額内で保存する場合にも利用すること
ができ、これにより色彩の維持を図ることができる。

（発明の効果）本発明の方法によれば乾燥剤、脱酸素剤として基材シー
トにこれらを塗布したものを用いるようにしたから平面
性にすぐれ、取り扱いが容易であるとともに水分調整等
も容易におこなうことができる。しかも、このようなシ
ート状の乾燥剤を用いるから押し花の破損を招くなどの
おそれもなく、又、押し花が均一的に押圧されるから脱
水速度の効率も向上するなど種々のすぐれた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を実施するための押し在住製装置
の斜視図、第２図は第１図における積層体を分解して示
す斜視図である。１・・・土部硬板、２・・・下部硬板、３・・・ポール
、５・・・コイルスプリング、８・・・積層体、９・・
・押し花用植物、１０ａ〜１０ｃ・・・水分調整シート
、１１・・・クッション材シート。出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦第図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）乾燥剤を塗布もしくは含浸した水分調整シート間
に押し花用植物を保持し、さらに該水分調整シートの外
側全面に非通気性クッション材シートを配した積層体を
形成し、この積層体の上下面にそれぞれ硬板を配して、
該積層体を上下方向から加圧することを特徴とする押し
花作製方法。
（２）上記積層体がさらに脱酸素剤を塗布又は含浸した
シートを該非通気性クッション材シートの内側に含むこ
とを特徴とする請求項１記載の押し花作製方法。