JPH02118082A - 緑青模様形成剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）　産業上の利用分野 本発明は屋根材、エキステリア及びインテリアの分野に
おいて近年多用されている緑青色を有する建造物又はそ
の付属物用素材を製造する場合に使用される緑青模様形
成剤に関する。

（ロ）　従来の技術 銅又は銅合金において自然に緑青を発生せしめるにはき
わめて長期間を要するものであるので、伝統的建造物の
補修には短時間で緑青色を呈する素材が求められていた
。

比較的短時間内に緑青色を発生せしめるには銅又は銅合
金の素材の表面に直接化学的又は物理的作用を及ぼして
緑青を発生せしめる方法又は緑青形成剤を含有する処理
剤を塗布する方法が用いられていた。

後者については昭和６１年特許出願公開第６２８２号に
示されるように工場内において銅又は銅合金板上に水性
エマルジョン系樹脂に銅化合物を混入させたものを塗布
することによって緑青を形成せしめる処理液があげられ
るが、耐久性に乏しいうらみがあった。

（ハ）　発明が解決しようとする問題点従来の処理剤で
は素材が銅又は銅合金の場合以外は適用し難く、かつ平
面的でほぼ−様な淡緑色の色彩の単純模様のものしか製
造できず、耐候性が悪く、機械的強度も弱く加工作業が
困難であった。

本発明は上記の欠点を除去することを目的とする。

（ニ）　問題点を解決するための手段 素材に前処理を施した後下地処理剤を適用するとき、そ
の組成を変えることにより金属のみならず非金属素材に
も適用を可能ならしめ、ついで平面的又は立体的模様を
形成するために塩基性炭酸銅粉末をこれに適合する塗膜
形成用剤に配合することによって初めて得ることができ
た緑青形成剤を用いることにより多種多様の模様の形成
を可能ならしめ、その緑青模様に適応した保護膜形成剤
を用いることによりきわめて短時間に堅牢な緑青皮膜を
形成しうる処理剤のａ成及びその組合せを経験的に確立
するに至った。

（ホ）　作用 本発明の処理剤による緑青模様皮膜形成は工場内のみな
らず建築現場においての施工も可能であり、厳寒、酷暑
又は多雨の季節を除いては日本国内いずれの地において
も戸外において比較的短時間に素材に密着した緑青模様
を形成することができ、機械的加工作業によって剥離又
は罎割れを生ずることなく長期間の使用に耐えうる。

（へ）　実施例 緑青模様を形成する場合において模様を立体化する必要
のあるときは複層模様形成剤を併用し、また緑青模様の
長期耐久化を必要とするときは弗素樹脂系保護膜形成剤
を併用する。

なお本発明の緑青模様形成剤には緑青弁として５〜５０
％を含有する。

次に実施例を示す。

実施例１ 前処理剤で表面処理をし、さらにシーラー処理を施した
非金属系素材に適用する構成は次の通りである。

緑青模様形成剤　塩基性炭酸銅　　　　３０．０％顔料
　　　　　　　　１２．６％ 硝化綿　　　　　　　７．０％ アルコール系溶剤　　２０．４％ シンナー　　　　　　３０．０％ 塩基性炭酸銅は銅含有Ｍ　　５６．１％　平均粒径１．
６　ミクロンの微粒子である。

この場合使用される下地処理剤、保護膜形成剤の構成は
次のようである。

下地処理剤　　　顔料　　　　　　　　３７．０％保護
膜形成剤 アルキッド樹脂　　　２２．０％ 芳香族炭化水素　　　４１，０％ アクリル共重合樹脂　６１．０％ 有機溶剤　　　　　　２５．０％ 艶消し剤　　　　　　１３．０％ 添加剤　　　　　　　１．０％ 実施例２ 前処理を施したアルミニュウム素材に通用される構成は
次の通りである。

緑青模様形成剤　塩基性炭酸銅　　　　３０．０％顔料
　　　　　　　　１３．６％ 硝化綿　　　　　　　７．０％ アルコール系溶剤　　１９．４％ シンナー　　　　　　３０．０％ この場合下地処理剤の組成は次の通りである。

下地処理剤　　　顔料　　　　　　　　３１．０％エポ
キシ樹脂　　　　５０．０％ 溶剤　　　　　　　　１８．０％ 添加剤　　　　　　　１．０％ 保護膜形成剤の構成は実施例１と同じであるが保護膜形
成剤は艶消しとして使用する。

実施例３ 前処理を施した銅又は銅合金素材に通用する構成は次の
通りである。

緑青模様形成剤　塩基性炭酸銅　　　　３５．０％アク
リル共重合樹脂　１９．８％ 有機溶剤　　　　　　８．２％ 艶消し剤　　　　　　４，２％ 添加剤　　　　　　　０．３％ シンナー　　　　　　３２．５％ この場合ド地処理剤の組成は次のようである。

下地処理剤　　　硫黄剤　　　　　　　２０．２％生石
灰　　　　　　　６．８％ 水　　　　　　　　　　　　７３．０％保護膜形成剤の
構成は実施例１と同じである。

実施例４ 前処理を施した鉄素材に適用する構成は次の”通りであ
る。

緑青模様形成剤　塩基性炭酸銅　　　　１８，０％銅粉
　　　　　　　　７．０％ 顔料　　　　　　　　１１．３％ 硝化綿　　　　　　　８．５％ アルコール系溶剤　　２５．２％ シンナー　　　　　　３０．０％ 銅粉の粒径は３２５メツシユである。

この場合下地処理剤の組成は次のようである。

下地処理剤　（Ａ）エポキシ樹脂フェス　２７．５％顔
料　　　　　　　　５２．５％ 添加剤　　　　　　　５．６％ 溶剤　　　　　　　　１４．４％ （Ｂ）変性ポリアミドアミン４２．５％溶剤　　　　　
　　　５７．５％ 保護膜形成剤の構成は実施例１と同じである。

（ト）　発明の効果 本発明の処理剤によって形成された平面的又は立体的緑
青模様は優雅であり、かつ堅牢であってわが国古来の伝
統的建造物及びその付属物の補修に好適であり、銅又は
銅合金以外の素材にも同じように緑青模様を形成せしめ
ることにより建築素材のコストを低減することもでき、
いかなる現場においても施工しうる便宜さを持つという
特徴を有する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 素材の表面に緑青模様を形成せしめる場合において下地
   処理剤、保護膜形成剤を用いることを特徴とする緑青模
   様形成剤。