JPH0211761B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 導管およびホースの周辺クランプは、一般に導
管又はホース上にて均一に半径方向に収縮するよ
う周辺方向に収縮自在な可撓性引張バンドを使用
する。このようなクランプには種々の型式があ
り、クランプは、クランプされるホースの軸に対
して垂直に配置された軸のまわりにて回転自在な
ボルト、ねじ又は同等のねじ切りされたアクチユ
エータにより作動されることが多い。このアクチ
ユエータを回転するのに使用されるドライバ又は
レンチがアクチユエータと通常位置合わされると
き、このタイプのクランプが使用できるようにク
ランプされる導管又はホースに隣接して半径方向
にかなりの間隙が必要である。

ホースクランプは、作動ねじの軸がクランプさ
れているホースの軸と実質的に平行に配置された
収縮自在なバンド−ねじ作動タイプのものとして
設計されている。これはクランプはホースに隣接
した限られた半径方向の間隙が利用できる装置内
で操作を可能とする。このタイプのクランプはア
クチユエータねじを回転すると変位でき、これに
よりバンドに張力を与えバンドを収縮させるよう
周辺方向の力を発生するカム面を利用できる。こ
のタイプのクランプは、通常比較的高価でなく、
更に型打ちしたシートメタルの部品を利用してい
る。米国特許第2627635号、第2778085号、第
2803866号および第2922212号には上記構造の公知
の従来技術のクランプの一般例が示されている。

シートメタル部品を利用する上記タイプのクラ
ンプは、バンドを収縮するのに限られた周辺方向
力を必要とする軽更な用途には受け入れられる。
しかしながらクランプにて周辺方向への大きな力
を必要とする高圧流体システムおよび大径ホース
に使用すると、ねじアクチユエータの過度のトル
ク印加によりこのタイプの公知のホースクランプ
は破壊されてしまうことが多い。

本発明の目的は、クランプ部品はねじアクチユ
エータの過度のトルク印加による破壊を防止でき
るような高強度で頑丈な性質を有する、周辺バン
ドを引張できるねじアクチユエータを利用する導
管又はホースクランプを提供することにある。

本発明の別の目的は、クランプされるホースの
軸に実質的に平行に配置されたねじアクチユエー
タを利用しかつ係合力発生部品が鍵造又は鋳造さ
れ、クランプ操作中変形に耐えるような構造とな
つている高強度のホースクランプを提供すること
にある。

本発明の実施例では、可撓性引張バンドは各端
部に画定されたループを有し、鋳造又はプリフオ
ームされた一体的バンドアンカーはバンド端に画
定されたループ内に係合された円筒ヘツドにより
バンドの各端部に固定される。ループと円筒ヘツ
ドの関係は、バンドアンカーによりバンドに局所
化応力が加えられることを防止する。

バンドアンカーはねじアクチユエータが回転自
在に支持されたＵ字形ブラケツト内に収容され、
バンドアンカーはねじアクチユエータの長さ方向
に対して斜めに配置されたカム面を含み、ブラケ
ツト内に収容できるスライドは、アクチユエータ
を回転すると、バンドアンカーがブラケツト内に
引き寄せられバンドを収縮するようバンドアンカ
ーのカム面と係合するカム面を含む。バンドアン
カーの外端およびスライドがすべてブラケツト内
に収容されると基本部品が比較的保護された魅力
あるクランプが得られる。

高強度耐久技術、例えば鋳造、鍛造等によりバ
ンドアンカー、ブラケツトおよびスライドを形成
することにより、クランプ部品はクランプ締付中
にクランプに加わる力に耐えることができ、不注
意によるゆるみを防止し再使用を可能としたクラ
ンプ部品は破壊されない。

次の説明および添附図面から本発明の上記目的
および利点が明らかとなろう。

好ましい実施例の説明 本発明に係るクランプの基本部品は、第１，２
図より明らかとなろう。このクランプは、ループ
１２により画定された両端を有する可撓性金属バ
ンド１０から成り、ループの両端には、後述する
ようにバンドアンカーのヘツドを収容する細長い
スロツト１４が形成されている。第１図には、３
つの円形セグメント１６がクランプおよびバンド
に囲まれるよう示されている。これらセグメント
１６はバンドの内側に固定してもよいし、バンド
を受ける外方溝を含んでもよいし、クランプすべ
き導管又はホース構造体であつてもよい。従つ
て、これらセグメントは、クランプ締付時に半径
方向に収縮する構造体を示していることが判る。

バンドアンカー１８は、バンドの両端に画定さ
れた各ループと関連し、これらアンカーは互いに
鏡像関係にあり、各アンカーは円筒ヘツド２０に
より画定されたバンド取付端を含み、ヘツド２０
は関連するループのスロツト１４に挿入されてル
ープの内側に係合し、アンカーとループとの間で
応力点が局所化することを防止する。

バンドアンカーの外端は一般的に長方形のヘツ
ド２２を含み、このヘツドは外方側面２４および
内方側面２６を有する。これら側面の各々はカム
面２８を構成するよう傾斜して配置されたシヨル
ダを含み、外方側面のシヨルダ及び内方側面のシ
ヨルダは、同一平面内にあるように互いに整合し
ている。第２図から明らかなように、カム面２８
はアンカーの円筒ヘツド２０の軸に対して斜めに
なつているので、バンド１０の軸にも斜めに配置
される。

バンドを収縮するための装置は、Ｕ字ブラケツ
ト３０とバンドアンカーに関連するスライド３２
から成る。ブラケツト３０は、第６，７図から明
らかなようにベース領域３６により接続された平
行な離間した脚部３４を有するＵ字形をしてお
り、ベース領域は、後述するようにねじアクチユ
エータが貫通する孔３８を含む。脚部３４の間の
間隙は、両者の間にアンカーヘツド２２を収容す
るのに充分広くなつている。

スライド３２は、ベース領域４２により相互に
接続された外方および内方の離間した平行な側面
４０を含む切頭Ｖ字状である。第１０図から判る
ように側面４０は内側に延長するフランジ４４を
含み、これらフランジ４４はベース領域方向に収
束するよう互いに斜めに配置され、内側にカム面
４６を構成する直線状シヨルダが設けられてい
る。対向フランジのカム面４６は、同一平面に載
るよう位置合わせており、カム面の角度はバンド
アンカーのカム面２８と相補状になつている。対
向フランジ４４の間の間隔４８は、両者の間にバ
ンドアンカー１８のヘツド２２を受けるのに充分
であり、スライド側面４０の間隔は、ブラケツト
３０の脚部３４の間に収容できるような大きさに
なつている。

ベース領域４２には、ブラケツトの開口３８を
回転自在に貫通するねじすなわちボルト５２と協
働するようねじ切りした開口５０が設けられてお
り、従つてレンチ又はドライバを六角ボルトヘツ
ド５４に係合させてボルト５２を回転すると、第
２図および第３図から明らかなようにブラケツト
３０とスライド３２の相対的関係が調節できる。

第２〜５図からバンドアンカー、ブラケツトお
よびスライドの組立状態が理解されよう。バンド
アンカーのヘツドは、カム面２８がカム面４６と
係合するようにスライド３２内に収容される。こ
のサブアセンブリはブラケツト３０の脚部の間に
配置され、孔３８にボルト５２を挿入し、開口５
０にねじ込み部品を組立て状態に維持する。

使用時には、ボルト５２を第４図にて反時計回
わり方向に回転し、第２図に示すようにスライド
３２を離間させる。このようなスライドとバンド
アンカーとの関係により、バンドアンカー１８は
最大限離間し、バンド１０を広げるので、バンド
はクランプする導管又はホース上に所望のように
位置決めされる。この状態にて、レンチ又はドラ
イバ（図示せず）をヘツド５４に合し、ボルトを
時計回わり方向に回転すると、スライド３２はブ
ラケツトのベース３６へ向けて引かれる。この作
用によりカム面４６はバンドアンカーのカム面２
８上を摺動し、バンドアンカーを接近するように
引き寄せ、バンドを収縮して所望のクランプ作用
をする。

バンド１０およびこれによりクランプされる導
管より画定される軸に実質的に平行な軸のまわり
にボルト５２を回転する際、ボルトを回転するの
に使用されるドライバ又はレンチが導管に隣接す
る限られたすきまを有する位置にて本発明に係る
クランプを作動できる。ボルト５２は、所望のク
ランプ力が得られるまで回転し続ける。

バンド１０により画定される軸に実質的に平行
な軸のまわりでボルト５２を回転し、これにより
導管をクランプする際、本発明に係るクランプは
ボルトを回転するのに使用されるドライバ又はレ
ンチを導管に隣接する限られた間隙を有する位置
にて作動できる。

バンドアンカー、ブラケツトおよびスライド
は、これらの部品の強度が高く、損傷を生じるこ
となくボルト５２の操作により課される高クラン
プ力にこれら部品が耐えられることができるよう
に鋳造法又は鍛造法にて形成することが好まし
い。このような部品の開示された構造は高強度の
製造に役立ち、このタイプのクランプは、シート
メタルの部品から形成されたクランプの場合と同
じように繰返し使用しても故障しない。

当業者であれば、本発明の精神および範囲から
逸脱することなく本発明の概念を種々に改良する
ことは明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るクランプの組立端面
図、第２図は締付前のクランプの平面図、第３図
は締付けられた状態にあるクランプ部品を示す第
２図と同様な平面図、第４図は第２図の−部
分に沿つて取つた詳細な側面図、第５図は、第３
図のＶ−Ｖ部品に沿つて取つた組立てられたブラ
ケツトおよびスライドの側断面図、第６図はブラ
ケツト自体の平面図、第７図は第６図の−部
分に沿つて取つたブラケツトの側面図、第８図は
クランプスライドの平面図、第９図は第８図の
−部分に沿つて取つたスライドの側断面図、第
１０図は第８図の−部分に沿つて取つた詳細
断面図、第１１図はバンドアンカー自体の側面
図、第１２図は第１１図のバンドアンカーの平面
図である。 １０……金属バンド、１２……ループ、１８…
…バンドアンカー、２０……円筒形ヘツド、２２
……アンカーヘツド、２８……カム面、３０……
ブラケツト、３２……スライド、４６……カム
面、５２……ボルト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ クランプすべき導管の長さ方向軸線に対して
   ほぼ平行な軸線を中心として回転自在のアクチユ
   エータによつて作動できる円周方向導管クランプ
   において、 長さ方向中央軸線を構成し且つ端部を有する全
   体に円形の可撓性引張バンドと、 該バンドの各端に取付けた剛性バンドアンカー
   と、を有し、 前記バンドアンカーは互いに向かつて移動自在
   に互いに隣接して配置され、各アンカーは前記バ
   ンドの端部に取付けられるバンド取付け端及び外
   端を有し、前記アンカーの前記外端は、半径方向
   内方に面する側面及び半径方向外方に面する側面
   を有する拡大ヘツドを各々有し、半径方向に延び
   る第１カム面がヘツドの各側面上に構成され、こ
   れらのカム面は前記バンドの前記軸線の長さに対
   して半径方向に整合し且つ傾斜して配置され、 ベース及びこのベースから延びる平行に間隔を
   隔てられた脚部を有するＵ字ブラケツトを有し、
   前記アンカーヘツドは前記ブラケツトの脚部間に
   移動自在に配置され、 前記ブラケツトの脚部間に受け入れることので
   きる剛性のスライドを有し、前記第１カム面と隣
   接し且つこれと係合する第２カム面が前記スライ
   ド上に構成され、 更に、前記スライドを前記ブラケツト内で選択
   的に並進させて前記第２カム面を前記第１カム面
   に対して移動させ、前記バンドアンカーを互いに
   向かつて引張り且つ前記バンドを引き締める、前
   記ブラケツト上に取付けられたスライドアクチユ
   エータを有する、強度が大きく且つ丈夫な構造を
   特徴とする導管クランプ。 ２ 前記スライドアクチユエータが、トルク伝達
   頭部を持つねじから成ることを特徴とする、特許
   請求の範囲第１項に記載の導管クランプ。 ３ 前記バンドアンカー及び前記スライドが鋳造
   金属製であることを特徴とする、特許請求の範囲
   第１項に記載の導管クランプ。 ４ 前記バンドアンカーの前記バンド取付け端が
   前記バンドの前記端部に構成されたループを受け
   入れる円筒形部分を有することを特徴とする、特
   許請求の範囲第３項に記載の導管クランプ。 ５ 前記スライドは、平らな側部を有するＶ字状
   部材から成り、各側部は、第２カム面を構成する
   内方に延びるフランジを有し、前記スライドのベ
   ースが前記側部を連結し、前記アクチユエータが
   前記ベースと係合することを特徴とする、特許請
   求の範囲第３項に記載の導管クランプ。