JPH0199546A - 超音波治療装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） （従来の技術） 一般に超音波治療装置は、内視鏡の光学視管を挿入した
シース内に後述する処置部の伝達部を上記光学視管とと
もに挿入してあり、更に上記処置部を人的操作により超
音波治療装置本体に対して相対的に進退運動させること
が可能な構造になっている。上記処置部は、超音波振動
子を内蔵する把持部と、上記超音波振動子に接続されて
超音波振動を伝達する振動伝達部材からなる伝達部とで
構成されている。

そして、近年になって上述のような処置部を有する超音
波治療装置を用いて結石を破砕したり生体組織を切除・
乳化するなどの治療を行なう術式が考案されるに至った
。すなわち、前立腺のような生体組織を切除・乳化する
場合を例に上げて説明すると、上記シースを尿道に挿入
してシースの先端部を膀胱内の前立腺に導き、その後上
記操作部を人的操作して振動伝達部材を前進させる。そ
して、患部へ上記振動伝達部材の先端を押し当て上記患
部に超音波振動を加えることにより結石の破砕や生体組
織の乳化を行なう。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、このような構造の超音波治療装置においては
、処置部の伝達部材を実際に患部に押し当てた状態で駆
動させた実駆動時と、患部に押し当てない状態で駆動さ
せた空駆動時とでは上記振動伝達部材の先端に加わる抵
抗が異なる。しだがゥで、第６図に示すように実駆動時
と空駆動時とでは上記振動伝達部材の振幅に大きな差が
生じる。

つまり、実駆動時には振動伝達部材の先端に加わる抵抗
が大きくなり、振動伝達部材の先端の振幅が低下する。

このため、実駆動状態で行なわれる結石の破砕や、生体
組織の切除・乳化などの治療を確実かつ迅速に行なうこ
とができないという問題があった。

この発明は上記事情に基づいてなされたもので。

その目的とするところは、振動伝達部材の先端における
超音波振動の振幅の大幅な減少を防止し。

結石の破砕や、生体組織の切除・乳化などの治療を確実
かつ迅速に行なえる超音波治療装置を提供することにあ
る。

（問題点を解決するための手段及び作用）上記問題点を
解決するためにこの発明は、処置部を周期的に微少進退
させる手段を設け、振動伝達部材を患部に断続的に押し
当てるようにした。

そして、振動伝達部材の先端の振動が大きく減衰しない
うちに上記先端を患部から離し、抵抗を除いて振幅を復
活させた後に再び上記先端を患部に押し当てて治療を行
なうという動作を周期的に行なうようにした。

（実施例） 以下、この発明の第１の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図はこの発明の第１の実施例を示すもので。

図中１は超音波治療装置を示している。この超音波治療
装置１は治療の際に体腔内に挿入されるシース２と、治
療のための諸操作を行なう操作部３とからなり、上記シ
ース２の内部には内視鏡４の光学視管５が挿入されでい
る。そして、上記操作部３は上記シース２と固定的に接
続された基端部６と、この基端部６から突出するスライ
ダ杆７を挿通して上記スライダ杆７上を摺動自在な処置
部装着台８とからなり、更に上記基端部６と上記処置部
装着台８との間には処置部装着台８を後退させる方向に
付勢するスプリング９が介在している。

また、上記処置部装着台８には超音波振動子（図示しな
い）を内蔵する把持部１０と振動伝達部材よりなる伝達
部１１とで構成された処置部１２の上記把持部１０を装
着している。そして、この把持部１０は把持部１０の外
周側に位置するベアリング１３により上記処置部装着台
８に対して前後動が可能である。また２把持部１０の下
部には突起１４が設けられており、この突起１４の前端
壁は上記スプリング９に接して後方への付勢を受ける。

そして上記スプリング９の付勢により上記突起１４の後
端壁は処置部装着台８に当接する。また１図中１５はス
ライダ杆７の先端の立設部７ａに取付けられたピストン
であり、このピストン１５には接続管１７を介して図示
しない圧縮ポンプから断続的に空気が送られるようにな
っている。

そして、このピストン１５に空気が送られたときには、
空気による力がスプリング９の付勢に勝って上記ピスト
ン１５を突出させ、このピストン１５が突出して上記把
持部１０を前進させる。更に、空気が送られないときに
はスプリング９の付勢によって上記把持部１０は上記突
起１４の後端壁が処置部装着台８に当接するまで後退す
る。すなわち、上記ピストン１５の往復運動により把持
部１０および把持部１０に接続された伝達部１１は周期
的に微少進退する。ここで上記ピストン１５は把持部１
０を進退させるものであり、処ｉ部装着台８はピストン
１５によって進退するものではない。上記処置部装着台
８は手指１６・・・による人的操作でスライダ杆７上を
摺動するものである。また、処置部１２の伝達部１１の
振動伝達部材はシース２に挿入されており、上記処置部
装着台８が前方向への摺動させられることによりシース
２の先端から突出する。

しかして、このような構成の超音波治療装置は操作部３
の人的操作により、第２図に示すように。

伝達部１１の振動伝達部材の先端１１ａをシース２から
突出させ、そして上記先端１１ａを結石や生体組織など
の患部１８に押し当てることにより上記患部１８に超音
波振動を加える。更に１図示しない圧縮ポンプの駆動に
より処置部１２は微少進退し、上記先端１１ａが上記患
部１８に押し当てられている状態と上記患部１８から離
れている状態とが生じる。従って、振動伝達部材の先端
１１ａが患部１８に押し当てられたままとなることがな
く、振動伝達部材の先端１１ａの超音波振動の振幅が大
幅に低下するということがない。ここで、上記先端１１
ａにおける超音波振動の周期を示すグラフを第３図にお
いて示す。縦軸には先端振幅、そして横軸には時間をと
っている。また。

グラフでは上記先端１１ａを患部１８に押し当てて接触
させてから上記先端１１ａを上記患部１８から離し、再
び先端１１ａを接触させるまでの間を１周期としている
。このグラフから上記先端１１ａの超音波振動は平均的
にはＡ２の振幅を保つことがわかる。

なお、先端１１ａの振動の波形は第３図のグラフに示し
た波形に限定されるものではない。

また２本実施例においては空気圧を利用したエアピスト
ンを用いたが９本発明はこれには限定されず１例えば油
圧を利用したものでもよい。

また１把持部１０に内蔵された超音波振動子の駆動時期
はシース２を体腔内に挿入する前でもよく、また挿入し
た後でもよい。

次に２本発明の第２の実施例を図面に基づいて説明する
。

第４図は本発明の第２の実施例を示すもので。

処置部１２を微少進退させる手段として異径カム３１を
利用している。この異径カム３１は図示しないモータに
直結されたものであり、異径カム３１の外周側を把持部
１０の後端面に接触させながら回転することにより上記
処置部１２を周期的に進退させる。なお、他の部分につ
いては第１の実施例で説明したものと同じ構造であるの
でそれらの説明は省略する。

また、異径カム３１の形状を変化させることにより処置
部１２の微少進退の容態を種々に設定できる。

第５図は本発明の第３の実施例を示すもので。

処置部１２を微少進退させる手段としてラック・アンド
・ピニオン機構４１を利用している。ビニオン４２は図
示しないモータで図中の矢印Ａ方向に回転するものであ
り、さらに上記ビニオン４２の半周部分４３には歯が形
成されていない構造である。そして、ラック４３の前部
は処置部１２の後端面に当接している。このような構成
にすることによって、ビニオン４２が回転してビニオン
４２の歯がラック４４に噛合すると処置部１２が僅かに
前進し、ビニオン４２の回転が進みビニオン４２の南が
ラック４４の歯から外れると、スプリング９の付勢によ
って処置部１２が僅かに後退する。したがって、ビニオ
ン４２とラック４４の断続的な噛合によって処置部１２
の微少進退は周期的に行なわれる。なお、上記ビニオン
４２の歯数を変えることにより、処置部１２の微少進退
の容態を種々に設定できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、処置部を周期的に
微少進退させることにより振動伝達部材の先端が患部に
押し付けたままとならないようにしたものであるから、
振動伝達部材の先端において超音波振動の振幅が大幅に
減少することを防止する。そして、これによって結石の
破砕や生体組織の切除・乳化などの治療が確実かつ迅速
に行なえるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す一部縦断した側面
図、第２図は本発明の動作状態を示す側面図、第３図は
先端における超音波振動の周期を示すグラフ、第４図は
本発明の第２の実施例を示す一部縦断した側面図、第５
図は本発明の第３の実施例を示す同じく一部縦断した側
面図、第６図は従来技術の振動伝達部材の先端における
超音波振動の周期を示すグラフである。 １・・・超音波処置装置、１０・・・把持部、１１・・
・伝達部、１２・・・処置部、１５・・・ピストン。 出願人代理人・　　弁理士　坪井　淳

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 超音波振動子を内蔵した把持部と超音波振動子に接続し
   た伝達部とで形成された処置部を有する超音波治療装置
   において、上記処置部を周期的に微少進退させる手段を
   設けたことを特徴とする超音波治療装置。