JPH01502818A - 16α―メチル化方法 - Google Patents
16α―メチル化方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
16α−メチル基を有するコルチコイドが、有用な抗炎症薬であることは知られ
ている。これらは、デキサメタシン(9α−フルオロ−11β、17α、21−
トリヒドロキシ−16α−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン
)、フルメタシン6α、9α−ジフルオロ−11β、17α、21−)ジヒドロ
キシ−16α−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン)およびバ
ラメタシン(6α−フルオロ−11β、17α、21−トリヒドロキシ−16α
−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン)を包含する。
16−不飽和コルチコイド(1)出発物質は公知である。米国特許第28648
34号、第3210341号、第3839369号、第4031080号および
第4277409号参照。
グリニヤール試薬を用い、16−不飽和プレグナンを16α−メチルプレグナン
に変形することが知られている。銅塩触媒の存在下、メチルグリニヤール試薬の
手段による16−不飽和−20−ケトステロイドへの16α−メチル基の共役付
加はよく知られている。オーガニック・リアクションズ・イン・ステロイド・ケ
ミストリイ(Organic Reactions in S teroid
Cheaistry)、Vol、II、ジエイ・フリートおよびジェイ・エイ・
ニドワード(J、Fr1edおよびJ 、 A、Edwards)、ジエン・ノ
ストランド・レインホールド社(V an N ostrand Reinho
ld Co、 )、二ニーヨーク、1972.75頁参照。このような反応の生
成物は16α−メチル−ΔI?(!0)−20−エノラートであり、フリートに
よればそれは2〇−酢酸エステルとしてトラップしうる、76頁参照。付加は約
1:1の割合で1,2または1,4となりうるが、塩化第1銅の添加により90
%よりかなり大きな収率で独占的に1.4−付加を得る。
米国特許第3231568号(ジニリアンXJ U L I AN)は、16−
不飽和プロゲステロンの対応する17α−ヒドロキシ−16α−メチルプロゲス
テロンへの変形を開示している。しかし、ジュリアンのプレグナンは、ステロイ
ドA−環が3,5−シクロであるため、Δ4−3−ケトンまたはΔ1,4 3−
ケトン形の別のα/β−不飽和ケトンを有さなかった。加えて、本発明の方法は
、グリニヤール反応に対して鋭敏であり、かつ加水分解できる21−アシレート
を用いるが、ジュリアンはC□反応性を有しないプロゲステロンを開示していた
。ジニリアンのC環は置換基を含有せず、したがって酸化反応条件に対して鋭敏
ではなかった。さらなる違いは、ジュリアンは酢酸エステルでトラップし、ジュ
リアンのエノール酢酸エステルは、本願方法の緩和な過酸条件に対して反応的で
はなく、そのため所望の17.20−エポキシド(I[I)を形成しないことで
ある。
米国特許第4031080号(パラジノ)(PALLADINO)は共役付加反
応用に銅を用いるが、ジニリアンが教授するように、所望の17.20−エポキ
シド(I[[)を生成する本発明の緩和および選択的過酸反応条件に対して非反
応的であるエノール酢酸エステルを生成する。パラジノは17α−ヒドロキシ−
16α−メチルフルチコイドではなく、17α−ブロモ−16α−メチルコルチ
コイドを生成する。
本発明の方法は所望の17シーヒドロキシル基を導入するが、米国特許第427
7409号(ワーナント)(wARNANT)は必須の17α−ヒドロキシル基
を挿入しないで、16−不飽和−21−酢酸エステルを16α−メチル−21−
酢酸エステルに変形する。
英国特許第2001990号は、16−不飽和コルチコイドを銅触媒メチルグリ
ニヤールでメチル化し、16α−メチル−Δ+t(go)−20−(臭化マグネ
シウム)エノラートを得、つづいて酸化により17α−ヒドロ−ペルオキサイド
に変え、それを対応する16α−メチル−17α、21−ジヒドロキシー20−
オン21−酢酸エステルに還元することにより、16−不飽和コルチコイド(1
”)’fi:対応する16α−メチルコルチコイド(V)に変形する方法を開示
している。本発明の方法は17α−ヒドロベルオキサイドを生成するのではなく
、むしろ、17α、20−エポキシド(III)中間体を利用している。
米国特許第3072686号(ウェット7.9イア)(WETTSTEIN)は
、16−不飽和プロゲステロンをグリニヤール試薬および塩化第1銅と反応させ
ることにより、16−不飽和プロゲステロンの17α−ヒドロキシ−16α−メ
チルプロゲステロンへの変形を開示している。ウェットスタインは、本願方法の
緩和および選択的過酸条件に対して反応的ではな(、その為所望の17.20−
エポキシド(■)を形成しないΔ”(”)−20−エノール酢酸エステルを生成
する。
ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J。
A t Chet S oc、 )、80.3160(1958)およびジャー
ナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ、80,4428(1958
)は両方共、グリニヤール試薬を用い、16−不飽和プロゲステロンを16α−
メチルプロゲステロンに変形し、つづいて過酸酸化により17α−ヒドロキシ基
を導入し17α−ヒドロキシ−16α−メチルプロゲステロンを生成することを
報告している。17α−ヒドロキシ−16α−メチルプロゲステロンを臭素化し
、アシル化して21−アセトキシ−17α−ヒドロキシ−16α−メチルステロ
イドを形成させる。。
イー・ジェイ・コリー(E、J、Corey)は、テトラヘドロン・レターズ(
T etrahedron L etters)、26.6019(1985)
、[コリーコにおいて、トラフピング剤(クロロトリメチルシラン)の存在下、
メチル化剤(リチウムジメチル−カベレート)とα、β−エノンとの反応を開示
している。コリーと本特許出願の間の有意な差異は、本発明は系内でカベレート
メチル化剤を生じさせるのに対して、コリーは予め形成したアルキル・カベレー
トを用いたことである。同様に、エイ・アレキサキス(A、 Alexakis
)は、テトラヘドロン・レターズ、27.1047(1986)、[アレキサキ
ス]において、塩化トリメチルシリルの存在下、リチウムアルキル−カベレート
と不飽和エステルとの反応を開示しており、アルキル化生成物の増加した収率を
示している。しかし、本発明は系内でカベレートメチル化剤を生じさせるのに対
して、コリー同様アレキサキスもまた予め成形したカベレートを用いている。
米国特許第3700660号は、強酸使用による20−アシロキシ−17,20
−エポキシステロイドの17α−アシロキシ−20−ケトステロイドへの変換方
法を開示している。本願発明の方法が20−シリルを用いている所で、米国特許
第3700660号(ヘムペ/l;)(HEMPEL)は2〇−酢酸エステルを
用いている。この有意性は、本発明のΔ”(”)−20−エノールシラン(II
)がヘムベルの対応する20−アシレートよりもかなり反応性であり、ヘムペル
の20−アシレートが非・官能性のステロイドに限定されるのに対し、Δ”(!
0)−20−エノールシラン(II)がΔ4−3−ケト、Δ1,4 3−ケト、
Δ1Cつ−等のような他の二重結合を有するステロイドにおけるΔl?(10)
二重結合のエポキシ化を可能にすることにある。
米国特許第3513163号および第4036831号は、各々、C1lおよび
C11トリメチル−シロキシエーテルを開示している。置換基がアシル基または
グリニヤール置換基(−Mg−X)であるΔ】マ(”)−20−0−置換ステロ
イドが知られている。米国特許第3072686号、第3231568号および
第4031080号参照。開示されているが、このMg−X置換化合物は単離で
きない。
米国特許第3876633号において、2O−o−置換基がアシル基である17
α、20−エポキシ−16α−メチル−20−0−置換ステロイドが開示されて
いる。請求の範囲第9項参照。
ΔI(Iり、llm−ジエンにおいて、Δ′@二重結合に優先するΔ”(” )
二重結合の選択的エポキシ化が、米国特許第3876633号に示されている。
米国特許第3876633号は、A環が還元されている9β、11β−エポキシ
−Δ′6−ステロイドを開示している。9β、11β−エポキシ−6α−フルオ
ロ−21−ヒドロキシプレグナ−1,4,16−ドリエンー3,20−ジオン2
1−酢酸エステルが米国特許第3210341号、実施例9(b)に開示されて
いる。
米国特許第4036831号は、連続反応の間、トリメチルシリルでステロイド
の11β−ヒドロキシル基を保護する方法および40〜60%水性フッ化水素を
用いる加水分解によりトリメチルシリル基の連続除去を開示している。
発明の要約
Δ1フ(!0)−ステロイド(I[A−C)、17α、20−エポキシド(■A
−C)および17α−シリルエーテル(IVA−C)が開示されている。さらに
、16−不飽和コルチコイド(IA−C)で出発し、(1)銅触媒の存在下、1
6−不飽和コルチコイド(IA−C)をメチル化剤と接触させ、(2)工程(1
)の生成物をシリル化剤と接触させることを特徴とするΔ17(10)−ステロ
イド(IIA−C)の製造方法が開示されている。
また、ΔI’+(10)−ステロイド(IIA−C)から開始し、それを過酸と
接触させることを特徴とする17α、20−エポキシド(I[1A−C)の製造
方法も開示されている。
別法として、16−不飽和コルチコイド(IA−C)から開始し、銅触媒および
シリル化剤の存在下、16−不飽和コルチコイド(IA−C)をメチル化剤と接
触させることを特徴とするΔ+t(to)−ステロイド(nA−C)の製造方法
も開示されている。
16−不飽和コルチコイド(IA−C)出発物質は当業者によく知られており、
または当業者によく知られた方法により公知のステロイドから容易に製造できる
。例えば、米国特許第2773080号、第2864834号、第321034
1号、第3441559号、第3461144号、第3493563号、第38
39369号、第4031080号および第4277409号参照。
本願発明の方法において、Δ″−3−−3−ケトΔ1,4 3−ケト(B)およ
び3β−ヒドロキシ−Δ’−(C)ステロイドのC2反応基を保護する必要はな
い。3β−ヒドロキシ−Δ’−(C)ステロイドは、シリルエーテル(cb)、
エーテル(Cc)またはエステル(Cd)として保護したそのC1−ヒドロキシ
ル基(Ca)を有しつる。チャートC参照。遊離ヒドロキシル基(Ca)は、当
業者によく知られるようにエーテル(Cc)またはエステル(Cd)として保護
しうる。プロテクテイブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Pr
otectiveGroups in Organic 5ynthesis)
、チオドラ・ダブリュー・グリーン(T heodora W、G reene
)、ウィリー&サンズ(Wiley &S ons)、ニューヨーク、1981
参照。エーテル(Cc)は、当業者によく知られた方法により製造される。ステ
ロイド・リアクションズ(Steroid Reactions)、カール・ジ
ェラッシ−(CarlD jerassi)I!、ホールアンーディ(Hold
en −D ay)、サンフランシス:’、’1967.76〜82頁参照。遊
離3β−ヒドロキシル基(Ca)が、シリル化反応の間、エーテル(Cc)また
はエステル(Cd)として保護されていない場合、該遊離ヒドロキシル基がシリ
ル化され、シリルエーテル(cb)を形成する。シリル化反応の間、3β−ヒド
ロキシル基が遊離し、シリル化される場合、さらに1当量のグリニヤールおよび
シリル化剤が消費される。C8保護基は容易に除去され、C8保護形(CbSC
cおよびCd)を(AおよびC)に変えるため、C3保護形の3β−ヒドロキシ
ステロイド(C)は、各々、非保護または遊離形(C)に等しいと考えられる。
保護基は、17α、20−エポキシドの加水分解(酸または塩基)まで残存させ
る。酸加水分解を行い、かっC8保護基が酸不安定である(cbおよびCc)場
合、C5保護基は除去される。同様に、塩基加水分解を行い、かっC8保護基が
塩基鋭敏である(Cd)場合、C1保護基は除去される。C5保護基が加水分解
剤に対して鋭敏でない場合、C5保護のステロイドを適当な試剤で処理し、cs
(1謹基を除去しなければならない。
16−不飽和コルチコイF(IA−C)it、A’−3−’7)(A)*たはΔ
1,4 3−ケト(B)コルチコイド、さらに好ましくはΔ1,4−3−ケト(
B)コルチコイドであることが好ましい。16−不飽和コルチコイドは、C−環
Δ@Cりまたは9β、11β−エポキシを有することが好ましい。C−環は、9
β、11β−エポキシであることがさらに好ましい。R6は水素またはフッ素原
子であることが好ましく、R1は水素原子であることがさらに好ましい。
C−環はΔ”(”)または9β、11β−エポキシであることが好ましいが、Δ
i6二重結合にメチル基をグリニヤール付加する前に、C−環を所望の9α−フ
ルオロ−11β−ヒドロキシ反応基に変えることができる。この操作を行う場合
、11β−ヒドロキシ基は当業者によく知られるように保護しなければならない
。例えば、保護基がトリメチルシリルである米国特許第4036831号参照。
所望の16α−メチルコルチコイドを形成した後、(トリメチルシリル)保護基
を当業者によく知られる方法により除去する。例えば、米国特許第403683
1号参照。
メチルグリニヤールのようなメチル化剤の16−不飽和ステロイドに対する共役
付加により、対応する16α−メチルコルチコイドが得られることは公知である
。オーガニック・リアクシッンズ・イン・ステロイド・ケミストリイ、vol、
■、ジェイ・フリートおよびジェイ・エイ・エドワーズ(J、Fr1odおよび
J 、A、Estards)、75頁、および米国特許第3072686号参照
。
その後またはトラフピング(シレーティング)(S ilating)剤の存在
下、16−不飽和コルチコイド(I)をメチル化剤と反応させ、エノールシラン
Δl7(3つ一ステロイド(II)を得る。16−不af’0コルチコイド(I
)をメチル化剤と反応させた後、トラッピング剤を添加するよりもむしろ、トラ
フピング剤の存在下、16−不飽和コルチコイド(I)をメチル化剤と反応させ
ることが好ましい。メチル化剤は、CH,Cu、(CH,)、CLIMまたはC
HsMgQおよび触媒量の銅(第2銅)塩からなる群より選択される。好ましい
メチル化剤は、メチルグリニヤール、好ましくは塩化メチルマグネシウムである
。銅塩は、塩化、臭化、ヨウ化またはシアン化第1銅のごとき第1銅塩、または
塩化第2銅、酢酸第2銅、プロピオン酸第2銅のごとき第2銅塩またはその錯体
であってもよい。銅錯体の例として、ジメチルスルフィド臭化第1銅、トリス−
n−ブチルホスフィン塩化第1銅およびアセチルアセトン第1銅が挙げられる。
銅錯体の性質は限定されていない。何百(または何千)の銅錯体が知られており
、それらは前記の錯体と均等であると考えられる。酢酸またはプロピオン酸第2
銅が好ましく、プロピオン酸第2銅がさらに好ましい。加えて、前記触媒と均等
であると考えられる触媒が当業者によく知られている。例えば、フル7フーカタ
ログ(A 14a Catalog)、1983〜1984、モルトン・チオフ
ール社(Morton T hiokol、I nc、 )、アルファー・プロ
ダクツ(A 1pha P roducts)、マサチニーセッツ州01923
、ダンバース、アンドバー・ストリート・152番、ピー・オー・ボックス29
9(P、0.Box 299.152 AndoverS treet、 Da
nvers、 Mass O1923)参照。物理的容易性に基づき、プロピオ
ン酸第2銅を前もって溶解させることが好ましい。メチル化反応に適した溶媒は
、THF、t−ブチルメチルエーテルまたはジメトキシエタンからなる群より選
択された溶媒を包含する。
反応は、約−50℃から約20℃の範囲、好ましくは約−20℃で行なわれる。
TLCが、出発物質が残っていないことを示す場合(エノラート中間体の形成の
可能性を示す)、シリル化剤を加え、得られた生成物はΔl?(10)ステロイ
ド(It)である。シリル化剤を加えた後、反応温度を約−25℃ないし約25
℃の範囲、好ましくは約0℃に保持する。グリニヤール反応混合物を濾過し、残
りの銅が過酸反応に参入することを防止することが好ましい。
本発明において、エノラート中間体は、トラッピング(シリル化)剤でトラップ
され、Δ”(”)−20−(置換シリル)生成物を得る。
使用可能なシリル化剤は、(R2゜)* Si E、ビストリメチルシリルアセ
トアミドを包含する。シリル化剤は式(Rt。)a−3i E、さらに好ましく
は塩化トリメチルシリルであることが好ましい。前記シリル化剤と均等であると
考えられるシリル化剤もまた当業者によく知られている。例えば、シリコーン・
フンパウンド(S 1liconCompounds)、ペトラーチ・システム
社(P etrarch S ystem+ I nc。
)、ベンジルウ°エニア州19007、バードラム・アールディ・ブリストール
(BartrarARd、 Br1stolSPA 19007)参照。
シリル化剤は、エノラートを形成する間に存在させるかまたはエノラートを形成
した後に加えてもよいが、シリル化剤はエノラートを形成する際に存在すること
が好ましい。エノラート中間体をトララフ比、Δ”(”)−20−(アセテート
)を得ることが知られている。
米国特許第4031080号およびオーガニック・リアクションズ・イン・ステ
ロイド・ケミストリイ、Vol、■、前記、76頁参照。
これらのエノールアシレートは、非常に非反応性であり、Δ’(”)のごときA
、B、C−埋戻応性を制して選択的に反応することができない。しかし、驚くべ
きことに、かつ意外にも、ΔI7(”)−20=(置換シリル)銹導体(n)は
十分に反応性を有し、A、B、C−環における他の反応性に影響を及ぼすことな
く親電子試薬と反応する。
Δ14(1+)−ステロイド(II)は、所望により当業者に良く知られた手段
により単離できる。例えば、実施例1および8参照。しかし、所望の生成物は1
6α−メチルコルチコイド(V)であるから、単離する必要はなく、ΔI7(!
O)−ステロイド(II)を単離しないでむしろ反応を継続することが好ましい
。実施例3〜5.11および12参照。
Δ17(0)−ステロイド(n)を過酸と反応させ、17α、20−エポキシド
(I[l)を得る。たいていの過酸は使用可能であるが、好ましい過酸はm−ク
ロロ過安息香酸、過安息香酸、過酢酸を包含する。
過酸反応条件は当業者によく知られている。過酸反応は、分子の残部におけるΔ
1、Δ−またはΔ’(”)反応性に有意に影響を及ぼさない。実施例2参照。Δ
″(0)−ステロイド(It)を生成するメチル化反応の間に用いた溶媒を除去
し、トルエン、塩化メチレン、酢酸エチルまたはt−ブチルメチルエーテルのよ
うな非極性溶媒により置き換える。メチル化反応後の残っている無機塩を抽出に
より除去する。過酸酸化を約−30°Cないし25°Cの温度範囲、好ましくは
約−20℃にて行なう。反応が完了した場合、粉末チオ硫酸ナトリウムまたは重
亜硫酸ナトリウムのような試薬を添加し、過剰の過酸を消失させる。17α、2
0−エポキシド(III)が、所望により当業者によく知られた手段で単離でき
る。しかし、所望の生成物は16α−メチルコルチコイド(V)であるから、単
離する必要はなく、17α、20−エポキシド(I[[)を単離しないで、むし
ろ系内で反応を継続することが好ましい。
酸または塩基加水分解により、17α、20−エポキシド(I[[)を対応する
16α−メチルコルチコイド(V)に変える。塩基を用いる場合、16α−メチ
ルコルチコイドを21−ヒドロキシ化合物(R91は水素原子)として得る。酸
を用いる場合、16α−メチルコルチコイドは21−エステル(R2lは−CO
−R,,’)である。適当な塩基加水分解剤は、低温、アルコール中の水酸化物
、炭酸塩、重炭酸塩、アルコキシド等を包含する。加水分解剤は酸であることが
好ましい。適当な酸は、p−TSA、硫酸、塩酸、クエン酸または酢酸のごとき
鉱酸および他の十分に強い酸を包含する。酸加水分解は十分に速く、反応は20
〜25°Cにて約1/2時間で完了する。
16α−メチルコルチコイド(V)は、当業者によく知られるように、グルココ
ルチコイド活性を有するアドレノコルチコイド剤であり、抗炎症作用薬として主
に有用である。これらは、デキサメタシン、フルメタシンおよびパラメタシンを
包含する。最もよ(知られた16α−メチルコルチコイドの1つがデキサメタシ
ンである。米国特許第3375261号および再発行第28369号並びにフィ
ジシャンス・デスク・リファレンス(Physicians Desk Ref
er−ence) 1983.37編、1270〜1283頁参照。
16α−メチルコルチコイド(V)のC−環が、Δ”(1つまたは9β、11β
−エポキシである場合、当業者に公知な手段によりそれを薬理学的に活性な9α
−フルオロ−11β−ヒドロキシC−環に容易に変えることができる。
定義
以下の定義および説明は、明細書および請求の範囲の両方を含む特許出願全体を
通して用いられる用語についてである。
全ての温度は摂氏度である。
TLCは薄層クロマトグラフィーをいう。
THFはテトラヒドロフランをいう。
TMSはトリメチルシリルをいう。
THPはテトラヒドロピラニルをいう。
EEEは(l−エトキシ)エチルエーテル[−0−CH(CHI)QCH,CH
,]をいう。
p−TSAはp−)ルエンスルホン酸モノ水和物をいう。
溶媒対を用いる場合、用いられた溶媒の割合は、容量/容量(v/V)である。
DMSOはジメチルスルホキシドをいう。
UVは紫外線分光学をいう。
NMRは核(プロトン)磁気共鳴分光学をいい、化学シフトはテトラメチルシラ
ンからの低磁場よりのPPM(f)において報告される。
[α]D″6は25℃にてナトリウムD線(5893A)を用いた偏光面の回転
の角度(特定の旋光度)をいう。
デキサメタシンは9α−フルオロ−11β、17α、21−)ジヒドロキシ−1
6α−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオンをいう。
バラメタシンは6α−フルオロ−11β、17α、21−)ジヒドロキシ−16
α−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオンをいう。
フルメタシンは6α19α−ジフルオロ−11β、17α、21−トリヒドロキ
シ−16α−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオンをいう。
R3は炭素原子数1〜3のアルキル、TMS%THPまたはEEE基である。
R,lは炭素原子数1〜5のアルキルまたはフェニルである。
R・は水素またはフッ素原子またはメチル基である。
R1はなしか、水素、フッ素または酸素原子であり、それは、C−環を
a)R,がなしの場合、Δ−(” )、およびb)R,およびRoが一緒になっ
て酸素原子である場合、9β、11β−エポキシド
にする。
RlIは水素または酸素原子、2個の水素原子、またはα−またはβ−ヒドロキ
シル基またはそのトリメチルシリルエーテルであり、それはC−環を、
a)R+sが水素原子の場合、Δ@Cつ、b)R,およびRoが一緒になって酸
素原子、およびcIIおよびR,□の間のユニが単結合である場合、9β、11
β−エボキである場合、ケトン
にする。
Rオ。は炭素原子数1〜4のアルキルまたはフェニルで、R1゜は同一または興
なりうる。
R□は水素原子、−Co−R□°または−3i(R+*+)sである。
R□°は炭素原子数1〜4のアルキルまたはフェニルである。
R11,は炭素原子数1〜4のアルキルまたはフェニルで、RItlは同一また
は異なりうる。
〜は、結合基がαまたはβ配列のいずれかでありうることを示す。
が存在するならそのようなものも意味し、包含する。
Xは水素原子または無であり;Xが無の場合、C8のユニは二重結合であり、X
が水素原子の場合、C3のニーは単結合である。
Mはリチウムまたはマグネシウムイオンである。
Qは塩素、臭素またはヨウ素原子である。
Eは塩素、臭素またはヨウ素原子または−NR,R,である。
R5は炭素原子数1〜5のアルキルまたはフェニルであり、酸素またはさらに窒
素原子と共にまたはなしで環におけるRJと共に結合または環化してもよい。
R6は炭素原子数1〜5のアルキルまたはフェニルであり、酸素またはさらに窒
素原子と共にまたはなしで環におけるR1と共に結合または環化してもよい。
寒塵豊
当業者は、前の記載を利用し、さらに苦心することなく本発明を最大限に実施し
うることが期待できる。以下の詳細な実施例は、種々の化合物の製造および/ま
たは本発明の種々の方法の実施の仕方−を記載しており、単なる例示として、い
かにどのような場合においても、前の開示に制限されるものではないと解釈すべ
きである。当業者は、反応体についておよび反応条件および技術について両方の
操作から適当な変形を即座に認識するであろう。
実施例1 20.21−ジヒドロキシ−16α−メチルプレグナ−1,4,9(
11)、17(20)−テトラエン−3−オン20−1リメチルシリルエーテル
21−酢酸エステル(II B)
2M THF4.5112中の塩化メチルマグネシウムを予め一52℃に冷却し
た21−ヒドロキシプレグナ−1,4,9(11)、16−テトラエン−3,2
0−ジオン21−酢酸エステル2.0y(IB、米国特許第4031080号)
、THF271(および酢酸第2銅モノ水和物60zyの混合物に、2.5時間
にわたり加える。反応温度をグリニヤール付加の間、−40℃以下に保持する。
グリニヤール付加後、TLCは出発物質が残っていないことを示し、反応混合物
を塩化トリメチルシリル1.11Qでクエンチする。ついで反応温度を3時間に
わたつて4℃までゆっくりと上昇させ、その時点でTLCは反応が完了したこと
を示す。トルエン15ffffを加え、反応媒体を10〜15℃に保持しながら
減圧下にてTHFを除去する。反応混合物を最初にpH7の緩衝液、ついで緩衝
液Ll(および水9x(lで4回、最後に水で抽出する。層を分離し、有機層を
0℃以下にて48時間、硫酸ナトリウムで乾燥する。トルエン溶液を35にgに
2分し、その1つを減圧下で濃縮し、表記化合物を得る。
実施例2 17α、21−ジヒドロキシ−16α−メチルプレグナ−1,4,9
(11)−トリエン−3,20−ジオン21−酢酸エステル(VB)
■−クロロ過安息香酸0.556yを、約−9℃ないし約0℃の範囲の浴温を保
持しながら、約3時間にわたり20.21−ジヒドロキシ−16α−メチルプレ
グナ−1,4,9(11)、17(20)−テトラエン−3−オン2o−トリメ
チルシリルエーテル21−酢酸エステル(ffB、実施例1,1つの35m(1
部)に滴下する。反応物を1M重亜硫酸ナトリウム2.8xQでクエンチする。
水を加え、相を分離する。有機相を水、緩衝液および水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、固体に濃縮する。固体を酢酸エチル/ヘキサン5x(lに溶がし、
結晶を一夜で形成させる。濾液を固体に濃縮し、それをメタノールに溶かし、0
℃に冷却する。混合物を濾過し、結晶を冷メタノールで洗浄する。
TLCはいくらかの21−ヒドロキシ化合物(V)が存在することを示す。無水
酢酸0.1xffおよびピリジン0.4x(lを加え、混合物ヲー夜撹拌する。
混合物を当業者によく知られているように後処理し、固体を得、それを40%水
性メタノールがら結晶化させ、表記化合物を得る。
実施例3 9β、11β−エポキシ−17α、21−ジヒドロキシ−16α−メ
チルプレグナ−1,4−ジエン−3,2〇−ジオン21−酢酸エステル(VB)
9β、11β−エポ牛シー21−ヒドロキシプレグナ−1,4,16−ドリエン
ー3,20−ジオン21−酢酸エステル3.824y(IB、実施例7)および
酢酸第2銅モノ水和物200yおよび無水THF70xQの混合物を、−15°
Cにて1時間にわたり滴下した2゜2M塩化メチルマグネシウム8.2MQで処
理する。−15℃にて撹拌10分後、トリメチルクロロシラン1.64ffi1
2を加える。混合物を即座に20℃に加温し、1時間撹拌し、その時点でTLC
はエノールエーテル(If)形成が完了したことを示す。混合物をトルエン10
0*(lに加え、これをモノ塩基性リン酸塩緩衝液50zff(pH4,25)
で洗浄する。有機層を分離し、水で洗浄しく2X50112)、各水層をトルエ
ン15ieで逆抽出する。有機相を合し、55℃にて減圧下、残渣に濃縮する。
0℃にてトルエン301Qを加え、混合物を酢酸ナトリウム164329含有の
ペルオキシ酢酸2.91112(34,5%)で処理する。撹拌混合物を20℃
に加温し、10分後TLCは過酸化が完了したことを示す。過剰の過酸を、メタ
ノール101(2中でスラリー状にした粉末チオ硫酸ナトリウム2.59を加え
ることにより消滅させる。6N塩酸3.0M(lを加え、約10分で加水分解は
完了する。混合物をトルエン751I2に加え、有機相を水(2X 50112
)、5%炭酸ナトリウム“溶液40x(lおよび最後に水soxgで洗浄する。
各水相をトルエン20MQで連続的に逆抽出する。有機相を合し、減圧下で結晶
残渣に濃縮し、それを熱酢酸エチルに溶かし、濾過し、無機物の痕跡を除去する
。酢酸エチル(約5xN)をすすぎ用に用いる。濾液およびすすぎ液の合した容
量を約10x12に減少、させる。固体を形成させ、約1時間後、ヘキサン41
I2を加える。30〜40℃にて2時間放置した後、スラリーを20℃に冷却し
、固体を真空濾過により集める。固体を冷酢酸エチル:へキサン、1:1(3i
ff)で洗浄し、減圧下50〜60℃にて3時間乾燥し、約135℃で軟化する
融点180〜186°Cの表記化合物を得る。NMR(CDCff、)0.89
.0.92.1.43.3.18および4.83δ。
実施例4 9β、11β−エポキシ−6α−フルオロ−17α、21−ジヒドロ
キシ−16α−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン(VB)
無水THF12Or、(2中、9β、11β−エポキシ−6α−フルオロ−21
−ヒドロキシ−1,4,16−)ジエン−3,20−ジオン21−酢酸エステル
8.0099(IB、米国特許第3210341号)、酢酸第2銅モノ水和物4
00j19およびトリーn−ブチルホスフィン131(の混合物を、−11°C
にて1時間にわたって滴下した1、95M塩化メチルマグネシウム26.5MI
2で処理する。ついで−8℃にてトリメチルクロロシラン4吋を加える。混合物
を即座に14°Cに加温し、20分後TLCは反応が完了したことを示す。混合
物を酢酸エチル300好に加え、水酸化アンモニウム:飽和塩化アンモニウム、
1:1(2X75+12)で洗浄する。各水性抽出物を同一部の酢酸二チル21
01ffで連続的に洗浄する。ついで合した有機相を45℃にて減圧下で油に濃
縮する。油を一10℃にて塩化メチレン1201ffに溶かし、85%m−クロ
ロペルオキシ安息香酸6.092gで処理し、1.5時間後、TLCはエポキシ
化が完了したことを示す。混合物を真空蒸留し、溶媒をメタノール100112
で取替え、ついで混合物を飽和炭酸ナトリウム20zQで処理する。20〜25
°Cにて16時間および55℃にて5.25時間撹拌した後、TLCは加水分解
が完了したことを示した。20〜25℃に冷却した後、水100s+ffを加え
、pHを酢酸0.2x(lを用いて7.5に調整する。ついで5℃にて水160
m12を少しづつ加える。形成した固体を濾過により集め、0℃の水中メタノー
ル50112(75:25)で洗浄し、減圧下、約84℃にて16時間にわたり
乾燥し、表記化合物を得る。
融点241〜241.5℃;[αコ。tS=+45.7°(DMSO)。
UVλaax=245nm(!=15300): NMR(CDCffs/DM
SO−d、)0.82.0.82.1.40.3.30.4.30および5゜5
2δ。
実施例517α、21−ジヒドロキシ−16α−メチルプレグナ−4,9(11
)−ジエン−3,20−ジオン21−酢−酸エステル(VA)
THF中、2M塩化メチルマグネシウム6.211Qを、乾燥THF10011
2中、21−ヒドロキシプレグナ−4,9(11)、16−)ジエン−3,20
−ジオン21−酢酸エステル3.689(IA、米国特許第4216159号)
および酢酸第2銅モノ水和物200m9の混合物に、−50°Cにて17分間に
わたって加える。混合物を−45ないし一50℃にて20分間撹拌し、ついでト
リメチルりロロシラン1 、9 xQで処理し、20〜25℃に加温する。20
〜25°Cにて1.5時fJl後、TLCはエノールシリルエーテル形成が完了
したことを示す。反応混合物を酢酸二チル150MQに加え、該混合物を5%冷
硫酸2001(!で洗浄し、層を分離し、水層を酢酸エチル25x(1で逆抽出
する。最初の有機層を冷水で洗浄しく2 X 150z12)、順次さらに酢酸
エチルで逆抽出した。有機層の相を合し、減圧下、約100蛙に濃縮する。
85%−一クロロペルオキシ安息香酸1.72gを加え、混合物を一15℃にて
1時間撹拌し、その後さらに過酸300zyを加え、混合物を20℃にて一夜撹
拌する。過剰の過酸を、10%重亜硫酸ナトリウム溶液20MQで処理すること
で消滅させる。混合物を20分間撹拌し、ついでトルエン200Jt12で希釈
する。ついで、混合物を5%硫酸100jlCおよび水(2X 1001112
)で洗浄する。減圧下で濃縮乾固した後、残渣をメタノール100zQに溶かし
、3N塩酸0゜5MQで処理する。混合物を高沸点残渣に再度濃縮し、それをト
ルエン200if2に溶かす。該混合物を飽和炭酸ナトリウム100MQで洗浄
し、l−クロロ安息香酸を除去する。最後に有機層を水で洗浄しく2 X 10
0x(1”)、前記のように濃縮する。残渣を結晶化のため熱メタノール20x
Qに溶かす。0℃に数時間冷却した後、固体を得、それを真空濾過で集める。生
成物を冷メタノールで洗浄し、20℃にて乾燥し、表記化合物を得る。NMRo
、73.0.93.1.33および4.98δ。
1JIJ16 9β、11β−エポキシ−21−ヒドロキシプレグナ−4,16
−レニン−3,20−ジオン21−酢酸エステル(IA)
21−ヒドロキシプレグナ−4,9(11)、16−)リエンー3゜20−ジオ
ン21−酢酸エステル(米国特許第2773080号)で出発する以外、臨界的
変形を行なうことなく、米国特許第3876633号の一般的操作に従い、表記
化合物を得る。融点129〜130.5℃。
実m例7 9β、11β−エポキシ−21−ヒドロキシプレグナ−1,4,16
−ドリエンー3,20−ジオン21−酢酸エステル(IB)
21−ヒドロキシプレグナ−1,4,9(11)、16−テトラエン−3,20
−ジオン21−酢酸エステル(米国特許第2864834号)で出発する以外、
臨界的変形を行なうことなく、米国特許第3876633号の一般的操作に従い
、表記化合物を得る。融点163.5〜165℃。
実施例89β、11β−エポ牛シー17α、21−ジヒドロキシ−16α−メチ
ルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン(VB)
乾燥THF130xQ中、9β、11β−エポキシ−21−ヒドロキシプレグナ
−1,4,16−)ツエン−3,20−ジオン21−酢酸エステル7.6509
(IB、実施例7)および酢酸第2銅モノ水和物4001gの混合物を、窒素下
で撹拌する。温度を一20℃に調整し、1.1,3.3−テトラメチル尿素5.
0z(!を加える。2M塩化メチルマグネシウム16.61ffを−17ないし
一19℃にて50分間にわたり滴下する。TLCはグリニヤール反応が完了した
ことを示す。混合物を一19℃にて40分間撹拌し、その後、マグネシウムエノ
ラートをトリメチルクロロシラン3.28ttt(lでクエンチする。
温度が1時間の撹拌の間に25℃に上昇する。TLCは反応が完了したことを示
す。混合物を、トルエン150村およびモノ塩基性リン酸カリウム緩衝液50z
ff(pH4,3,10%)に加える。水層をトルエン25112で抽出し、つ
いで捨てる。2つの有機層を水で連続的に洗浄しく2X50j112)、ついで
合し、高沸点残渣に濃縮する。
Δ1?C0)−20−エノールシラン含有の残渣をトルエン603+12に溶か
す。−5℃に冷却後、酢酸ナトリウム91xg含有の4.4Mペルオキシ酢酸5
.Mを加え、混合物を80分間撹拌する。TLCはエポキシ化が完了したことを
示す。過剰の過酸を、約O℃にて1゜5M水性重亜硫酸す) IJウム1O11
Qで消滅させる。撹拌5分後、混合物をトルエン401ffおよび水55jlf
fに加える。層を分離し、水相をトルエン20xQで抽出し、ついで捨てる。2
つの有機層を飽和重炭酸ナトリウム20Jlffおよび水35jlCで連続的に
洗浄する。合した有機層を綿布を通して濾過し、17α、20−エポキシドの高
沸点残渣に濃縮する。
該エポキシドをメタノール60x12に溶かし、21℃にてp−”rsA511
2で処理する。6分後、TLCはエポキシドが開化し、16α−メチルフルチコ
イド(21−酢酸エステルとして)を形成したことを示す。飽和炭酸ナトリウム
溶液1.9村を加え、スラリーを55°Cにて45分間撹拌する。TLCは加水
分解が完了したことを示す。
水3011Qを加え、スラリーを0℃にて一夜貯蔵した。固体を濾過により集め
、メタノール/水(1/1)で洗浄し、減圧下70℃にて4゜5時間乾燥し、表
記化合物を得る。融点238〜239.5℃。
実m例9 9β、11β−エポ牛シー20.21−ジヒドロキシ−16α−メチ
ルプレグナ−1,4,17(20)−)ジエン−3−オン−20−)ツメチルシ
リルエーテル21−酢酸エステル(II B)
9β、11β−エポキシ−21−ヒドロキシ−1,4,16−)ツエン−3,2
0−ジオン21−酢酸エステル(IB、実施例7)で出発する以外、臨界的変形
を行なうことなく、実施例1の一般的操作に従い、表記化合物を得る。
実施例10 9α−フルオロ−自β、2x−ジヒドロキシプレグナ−1,4,1
6−ドリエンー3.20−ジオン21−酢酸エステル(IB)
9β、11β−エポキシ−21−ヒドロキシプレグナ−1,4,16−ドリエン
ー3,20−ジオン21−酢酸エステル15.39(IB。
実施例7 )を、−25℃にて機械撹拌器を備えた200i+2のモネル・リア
クター(aonel reactor)中の72%水性フッ化水素55mQおよ
び塩化メチレン15JIffの撹拌した混合物に加える。すすぎ液とじて約30
mgの塩化メチレンを用いる。混合物を一22℃にて2.5時間、ついで−4℃
ないし一11℃にて4.0時間撹拌する。混合物を一10℃にてTHF35MQ
で処理し、ついでTHF60ffi(2,47%水性炭酸カリウム202112
および水100112の混合物をゆっ(りと添加することにより注意してクエン
チする。20分間撹拌した後、混合物をトルエン400mQおよび水4001(
lに加える。相を分離し、有機層を水で洗浄しく3 X 150xQ’)、綿布
を通す濾過により乾燥し、約15031ffに濃縮する。塩化メチレン(約15
0 g6)およびマグネソール(magnesol) 0.909を混合物に加
える。15分後、マグネソールを濾過により除去する。濾液を再度150111
2に濃縮し、ついで0℃に冷却する。0℃にて3時間撹拌した後、固体が形成し
、生成物を濾過により集める。固体をトルエンで洗浄しく2 X 25iの、6
0℃にて3時間真空下で乾燥し、表記化合物を得る。融点223〜225℃;
NMR(CDCI2.)1.27.1.59.4.29.4.93および6.7
7δ。
実施例11 9α−フルオロ−11β、20.21−)ジヒドロキシ−16α−
メチルプレグナ−1,4,17(20)−トリエン−3−オン11.20−ビス
(トリメチルシリル)エーテル214酸エステル(If B)乾燥THF601
12中、プロピオン酸銅(II)151z9の溶液を一30℃に冷却し、ついで
該銅を銅(I)に還元するために2M塩化メチルマグネシウム(約1112)で
処理する。9α−フルオロ−11β、21−ジヒドロキシプレグナ−1,4,1
6−)ツエン−3,20−ジオン21−酢酸エステル2.0259(IB、実施
例10)を、銅混合物に加える。温度を一33℃に調整し、前記グリニヤール試
薬3゜0x(lを加える。スラリーが形成し、それを塩化トリメチルシリル1゜
50mNで処理して溶かす。−40℃にて1時間撹拌した後、さらに7.4zQ
のグリニヤール試薬を50分間にわたり少しづつ加える。
混合物をさらに2時間撹拌し、温度を一26℃に上昇させる。ついで塩化トリメ
チルシリル2.OMQを一15℃にて1.25時間にわたり加える。−15℃に
てさらに0.5時間後、TLCはΔ17(3つ一エノールエーテルの形成が完了
していないことを示す。グリニヤール試薬3.0ffi12を一35℃にて加え
る。20分後、混合物をトルエン15c)I(2に加える。該混合物を5%リン
酸塩緩衝液(pH6,5)201!Qを含有する水150吋で洗浄する。相を分
離し、有機層を水で洗浄しく2X751112)、ついで綿布を通す濾過により
乾燥し、溶液における表記化合物を得る。
実施例1217α、20−エポキシ−9α−フルオロ−11β。
20.2−トリヒドロキシ−16α−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3−オ
ン11.20−ビス(トリメチルシリル)エーテル21−酢1エステル(I[[
B)前記濾液(実施例11)を約501に濃縮し、該混合物を一17℃に冷却し
た後、酢酸ナトリウム67J11gを含有する4、44Mペルオキシ酢酸3.3
71を加える。温度を7℃に上昇させながら、混合物を4時間撹拌する。混合物
をトルエンで希釈し、ついで水7EM!、希亜硫酸ナトリウムおよび最後に水7
5酎で洗浄する。各水洗液をトルエン5011Qで逆抽出する。有機相を合し、
真空蒸留下で濃縮し、粗製17 (20)−エポキシド−20−トリメチルシリ
ルエーテル(III)の高沸点残渣を得る。
実施例139α−フルオロ−11β、17α、21−)ジヒドロキシ−16α−
メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン21−酢酸エステル(VB
)残渣(実施例12)をメタノール30z(lに溶かし、室温にて放置させる。
0.75時間後、混合物を15KQに濃縮し、水10iffを加える。混合物を
濾過し、不溶性物質の痕跡を除去する。濾液をさらに水で希釈し、ワックス状固
体をデカンチーシランにより集める。固体を乾燥し、ついでアセトン/ヘキサン
(1/2.35z+2)から再結晶する。固体を濾過により集め、アセトン/ヘ
キサン(1/2.5MQ)で洗浄し、室温にて乾燥し、表記化合物を得る。表記
化合物の純粋な試料をカラムクロマトグラフィー、つづいてアセトン/ヘキサン
(1/1)から結晶化させることにより得る。融点227〜229℃; NMR
(CDC12s)0.89.1.03.1.57.4.29および4.93δ。
実施例1417α、20−エポキシ−20,21−ジヒドロキシ−16α−メチ
ルプレグナ−1,4,9(11)−)ツエン−3−オン20−)ヅメチルシリル
エーテル21−酢酸エステル(II[B)
20.21−ジヒドロキシ−16α−メチルプレグナ−1,4,9(11)、1
7(20)−テトラトエンー3−オン20−トリメチルシリルエーテル21−酢
酸エステル(nB、実施例1)で出発する以外、臨界的な変形を行なうことなく
、実施例12の一般的操作に従い、表記化合物を得る。
実施例159β、11β、17α、20−ジエポ牛シー20.21−ジヒドロキ
シ−16α−メチルプレグナ−1,4=ジエン−3−オン20−)ヅメチルシリ
ルエーテル21−酢酸エステル(II[B)
9β、11β−エポキシ−20,21−ジヒドロキシ−16α−メチルプレグナ
−1,4,17(20)−トリエン−3−オン20−トリメチルシリルエーテル
21−酢酸エステル(II B、実施例9)で出発する以外、臨界的な変形を行
なうことなく、実施例12の一般的操作に従い、表記化合物を得る。
実施例169β、11β−エポキシ−17α、21−ジヒドロキシ−16α−メ
チルプレグナ−1,4−ジエン−3゜20−ジオン21−酢酸エステル(VB)
THF90112およびテトラメチル尿素5zQ中、プロピオン酸銅(n)80
2nの混合物を、窒素下−25℃に冷却し、青銅(It)を黄緑1(1)種に変
えるために約3zQの2M塩化メチルマグネシウムで処理する。ついで塩化メチ
レン90x(1,塩化トリメチルシリル6゜56村および9β、11β−エポキ
シ−21−ヒドロキシプレグナ−1,4,16−ドリエンー3.20−ジオン2
1−酢酸エステル15.309(IB、実施例7)を加え、温度を一33°Cに
下げる。合計28II2の前記グリニヤール試薬を2.0時間にわたってスラリ
ーに加える。温度をこの時間中、−33℃ないし一38℃の範囲に保持する。T
LCが、Δ19(!(+)−コルチコイドシリルエーテル(Il)への反応が完
了したことを示す場合、混合物を一10℃にて0.5M塩化アンモニウム200
xjで処理する。層を分離し、有機層を水2001Qで洗浄する。分離した水層
を塩化メチレンで抽出する(2X50 m12)。有機抽出物を合し、濃縮して
対応するΔ′7(!リーコルチコイドシリルエーテルを得る。
該物質をトルエン100z12に溶かす。酢酸ナトリウム1.09、つづいて3
4%ペルオキシ酢酸11.8iffを16℃にて加える。混合物を−16ないし
10℃にて19時間にわたり撹拌し、その後の過剰の過酸を1M重亜硫酸ナトリ
ウムでクエンチする。水100zQを加え、層を分離する。水層をトルエン75
z(lで抽出する。有機層を水(2X75iので連続的に洗浄し、ついで合し、
綿布を通して濾過し、濃縮する。濃縮液をメタノールに溶かし、再濃縮して全て
のトルエンを除去し、対応する17α、20−エポキシドを得る。
該17α、20−エポキシドを、窒素下、塩化メチレン40MQおよびメタノー
ル70RQに溶かす。温度を40℃に調整し、水5x(l中、重炭酸カリウム2
00mgおよび炭酸カリウム200119の溶液を加える。該混合物を還流温度
(約42℃)にて撹拌する。75分後、TLCはC2゜トリメチルシリルおよび
C□酢酸エステル基の両方が除去されたことを示す。反応を酢酸0.6jl12
添加することにより停止させ、混合物を常圧にて約50j112に濃縮する。得
られたスラリーを約0℃に冷却し、固体を集め、冷メタノールで洗浄し、減圧下
60℃にて乾燥し、表記化合物を得る。融点260℃、分解。
チャートA
チャートB
チャートC
国際調査報告
入NNEX To TKE INTERNATIONAL 5EARCHREP
ORT ON
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式 ▲数式、化学式、表等があります▼(I)で示される16−不飽和コルチコイド から開始し、(1)16−不飽和コルチコイド(I)を銅触媒およびシリル化剤 の存在下、メチル化剤と接触させることを特徴とする式: ▲数式、化学式、表等があります▼(II)[式中、R20は炭素原子数1〜4 のアルキルまたはフェニルで、R20は同一または異なりうる; R21は水素原子、−CO−R21′または−Si(R121)3;R21′は 炭素原子数1〜4のアルキルまたはフェニル;R121は炭素原子数1〜4のア ルキルまたはフェニルで、R121は同一または異なりうる] で示されるΔ17(20)−ステロイドの製造方法。 2.16−不飽和コルチコイド(I)が、Δ4−3−ケトステロイド ▲数式、化学式、表等があります▼(A)Δ1,4−3−ケトステロイド ▲数式、化学式、表等があります▼(B)および3β−ヒドロキシ−Δ5−ステ ロイド▲数式、化学式、表等があります▼(C)およびC3保護形の3β−ヒド ロキシ−Δ5−(C)−ステロイド▲数式、化学式、表等があります▼(Cb) ▲数式、化学式、表等があります▼(Cc)▲数式、化学式、表等があります▼ (Cd)[式中、R3は炭素原子数1〜3のアルキル、TMS、THPまたはE EE基である。 R3′は炭素原子数1〜5のアルキルまたはフェニルである。 R4は水素またはフッ素原子またはメチル基である。 R3はなしか、水素、フッ素または酸素原子であり、それは、C一環を a)R9がなしの場合、Δ9(11)、およびb)R3およびR11が一緒にな って酸素原子である場合、9β,11β−エポキシド にする。 R11は水素または酸素原子、2個の水素原子、またはα−またはβ−ヒドロキ シル基またはそのトリメチルシリルエーテルであり、それはC−環を、 a)R11が水素原子の場合、Δ8(11)、b)R8およびR11が一緒にな って酸素原子であり、C11およびR11の間の■が単結合である場合、9β, 11β−エポキシド、および c)R11が酸素原子であり、C11およびR11の間■が二重結合である場合 、ケトン にする。 R20は炭素原子数1〜4のアルキルまたはフェニルで、R20は同一または異 なりうる。 R21は水素原子、−CO−R21′または−Si(R121)3である。 R21′は炭素原子数1〜4のアルキルまたはフェニルである。 R121は炭素原子数1〜4のアルキルまたはフェニルで、R121は同一また は異なりうる。 〜は、結合基がαまたはβ配列のいずれかでありうることを示す。 ■は単または二重結合である; TMSはトリメチルシリル; THPはテトラヒドロピラニル; EEEは(1−エトキシ)エチルエーテル、[−O−CH(CH3)OCH2C H3]を意味する] からなる群より選択される前記第1項の方法。 3.メチル化剤が式: CH3Cu、(CH3)2CuMまたはCH3MgQ[式中、Mはリチウムまた はマグネシウムイオンおよびQは塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する] で示される化合物からなる群より選択される前記第1項の方法。 4.メチル化剤がCH3MgQである前記第3項の方法。 5.銅触媒が酢酸第2銅、塩化第2銅、硫酸第2銅からなる群より選択される第 2銅塩、または塩化第1銅、臭化第1銅、ヨウ化第1銅およびシアン化第1銅か らなる群より選択される第1銅塩およびその錯体である前記第1項の方法。 6.銅触媒が酢酸第2銅である前記第1項の方法。 7.シリル化剤が(R20)3−Si−E、ピストリメチルシリルアセトアミド [Eは塩素、臭素またはヨウ素原子または−NRαRβ、RαおよびRβは同一 または異なって、炭素原子数1〜5のアルキルまたはフェニル、およびRαおよ びRβは酸素またはさらに窒素原子と共にまたはなしで結合または環化しうる。 R20は前記第1項と同じ]からなる群より選択される前記第1項の方法。 8.シリル化剤が塩化トリメチルシリルである前記第1項の方法。 9.16−不飽和コルチコイド(I)が21−ヒドロキシプレグナ−1,4,9 (11),16−テトラエン−3,20−ジオン21−酢酸エステルまたは9β ,11β−エポキシ−21−ヒドロキシプレグナ−1,4,16−トリエン−3 ,20−ジオン21−酢酸エステルからなる群より選択される前記第1項の方法 。
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