JPH0136748Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案はたとえば電子複写機の付属品であるカ
セツト、トレイ、紙などを収納し電子複写機と同
一の箱に入れて出荷する際に使用する包装容器あ
るいはこれらの付属品を単品で出荷する場合の包
装箱として使用される包装装置に関する。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

従来、電子複写機の付属品は簡易的な包装容器
に収納し、電子複写機と同一の箱に収納して出荷
したり、あるいはこれら付属品を単品で出荷する
場合には簡易的な包装容器では輸送中の衝撃を緩
和することが困難なため、別仕様の包装箱に収納
し出荷している。

しかしながら、従来においては、包装資材が多
種類となり、発注在庫管理が困難であるとともに
発注ロツトがまとまらずコスト高となり、また在
庫スペースが多く必要とされ、さらに、作業性が
悪いといつた不都合があつた。

〔考案の目的〕

本考案は上記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、比較的簡単な構成であ
りながら、カセツト、トレイ、紙など付属品を電
子複写機など本体と同一の箱に収納して出荷する
場合には包装容器、単品出荷する場合には包装箱
として選択的に使用できるようにした包装装置を
提供しようとするものである。

〔考案の概要〕

本考案は包装容器としての使用時には側壁部に
連設した天内フラツプを断面コ字状に折曲すると
ともに天外フラツプを断面Ｌ字状に折曲し、これ
を天内フラツプに形成した差込口に差込み、包装
箱としての使用時には天内および天外フラツプを
平板状のままで使用するものである。

〔考案の実施例〕

以下、本考案を図面の一実施例を参照して説明
する。第１図は包装装置の展開図で、のり代１、
側壁２，３，４，５がそれぞれ折り目線１ａ，２
ａ，３ａ，４ａを介してそれぞれ連設されてい
る。また、上記側壁２，４の一側部にはそれぞれ
折り目線１ｂ，１ｂを介して天外フラツプ６，６
が連設されている。前記天外フラツプ６には折り
目線１ｂと平行に折り目線１ｃが形成され、この
折り目線１ｃによりフラツプ６ａ，６ｂとに区分
されている。また、上記側壁２，４の他側部には
折り目線１ｄ，１ｄを介してそれぞれ底外フラツ
プ７，７が連設されている。さらに、上記側壁３
および５の一側部には折り目線１ｅ，１ｅを介し
てそれぞれ天内フラツプ８，８が連設されてい
る。これら天内フラツプ８，８には上記折り目線
１ｅと平行に折り目線１ｆ，１ｇが設けられ、こ
れら折り目線１ｆ，１ｇを介してフラツプ８ｂ，
８ｃ，８ｄが連設されている。また、上記天内フ
ラツプ８，８にはその折り目線１ｆ，１ｇと垂直
に差込口８ａ，８ａが穿設されている。さらに、
上記側壁３，５の他側部には折り目線１ｈ，１ｈ
を介して底内フラツプ９がそれぞれ連設されてい
る。

つぎに、組立方法について説明する。なお、底
外フラツプ７，７および底内フラツプ９，９の組
立は従来の箱形式と同様であるため組立手順方法
は省く。まず、包装容器Ａとして使用する場合に
は天内フラツプ８，８のフラツプ８ｂ，８ｃ，８
ｄを順次折り目線１ｆ，１ｇを介して同一方向に
折り曲げ、つぎに、天外フラツプ６，６のフラツ
プ６ａ，６ｂを折り目線１ｃ，１ｃを介して天内
フラツプ８，８と同一方向にそれぞれ折り曲げ、
天内フラツプ８，８の溝部８ａ，８ａに天外フラ
ツプ６，６のフラツプ６ａを差し込むことによ
り、第３図に示す如く組立てられる。

一方、包装箱Ｂとして使用する場合には第６図
に示すように各フラツプ６，６、８，８に設けた
折り目線１ｃ，１ｆ，１ｇには折り曲げないで被
包装物を収納し、第７図に示すようなテープ１０
などで封緘することにより組立てが完了する。

〔考案の効果〕

本考案は以上説明したように、包装容器あるい
は包装箱として選択的に使用できるようにしたか
ら、従来のように別仕様の包装箱を特別に必要と
することがなく、安価であるとともに発注、在庫
管理も非常に緩和され、また、在庫スペースが少
なくて済み作業性も優れるという効果を奏するも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は包装装置を示す展開図、第２図は包装容器とし
て使用する場合の組立途中を示す斜視図、第３図
はその組立完了時を示す斜視図、第４図は第３図
中Ｘ−Ｘ線に沿つて示す断面図、第５図は第３図
中Ｙ−Ｙ線に沿つて示す断面図、第６図は包装箱
として使用する場合の組立途中を示す斜視図、第
７図はその組立完了を示す斜視図である。 ２，３，４，５……側壁部、８，８……天内フ
ラツプ、６，６……天外フラツプ、１ｃ……折り
目、１ｆ，１ｇ……折り目、８ａ，８ａ……差込
口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連設された側壁部の一側部に交互に連設された
   天内および天外フラツプを備え、前記天内フラツ
   プの長辺が前記天外フラツプの短辺の２倍の長さ
   を有するものにおいて、前記天外フラツプに前記
   側壁部に沿つて折り目を形成し、前記天内フラツ
   プに前記側壁部に沿つて折り目を形成するととも
   にこれと交差する方向に差込口を穿設し、包装容
   器としての使用時には前記天内フラツプをその折
   り目から断面字状に折曲するとともに前記天外
   フラツプをその折り目から断面Ｌ字状に折曲して
   これを上記天内フラツプの差込口に差込み、包装
   箱としての使用時には前記天内フラツプおよび天
   外フラツプを平板状態のままで使用可能にしたこ
   とを特徴とする包装装置。