JPH0135178Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は釣り用保冷箱に関し、詳しくは保冷
箱に於ける外蓋に内部と連通する窓孔が開穿され
た釣り用保冷箱に関する。

従来のこの種釣り用保冷箱に於ける外蓋に開設
せる窓孔は回動式による円盤状の丸棒で開閉した
り、或いはバネ部材を備えた蓋体の嵌合によつて
閉鎖しているのがほとんどであり、外蓋を容体に
対して掛止、掛け外しする手段と独立していた。

そのため、容器の上面開口部を外蓋で閉鎖し、
且外蓋の窓孔を別途蓋体で閉鎖するためには別々
の掛止手段を操作しなければならず、手数がかか
ると共に面倒なものであつた。

本考案は上述した如き不便さを解決すべくなし
たもので、外蓋に開設された窓孔を閉鎖する補助
蓋を掛止めることによつて外蓋をも一体化して掛
止できるようにし、それにより操作性及び使用性
に富んだ釣り用保冷箱を提供せんとするものであ
る。

斯る目的を達成する本考案保冷箱は、断熱構造
を有した容体の上面開口部を閉鎖する開閉可能な
外蓋に容体内と連通する窓孔を開設し、その窓孔
を閉鎖する補助蓋を外蓋に蝶番で開閉自在に取付
け、更に外蓋の開放側端縁と補助蓋に形成した掛
止片に容体側の掛止金具を係脱自在とした構成を
要旨とするものである。

本考案に係る釣り用保冷箱は外蓋に開設した窓
孔が直接容体内部と連通するものであるが、その
容体内部との連通は容体の上面開口部に嵌合係止
する中蓋に開設する通孔を介して連通状とするも
勿論可能であり、その場合は窓孔と通孔とを同一
線上に位置させて開設するものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
すると、１は容体、２は外蓋、３は外蓋２に開設
された窓孔４を閉鎖する補助蓋である。

容体１は合成樹脂によつて成型された内箱１−
ａと外箱１−ｂとの間に断熱効果を発揮する発泡
体１−ｃを充填した断熱構造体によつて形成して
あり、外箱１−ｂの底部外面には滑り止め用の凸
部５が一体に突出形成され、内箱１−ａの上端内
周縁には段部６が設けられて中蓋７を嵌合係止す
るようにしてあり、そうした容体１の上端に外蓋
２が蝶番８，８′で開閉可能に取付けてある。

外蓋２は容体１と同様内枠２−ａと外枠２−ｂ
との間に断熱効果を発揮する発泡体２−ｃを充填
した断熱構造体によつて形成してあり、上面中央
には提手９が起伏動自在に取付けられると共に、
該提手９は伏動させた時外蓋２上面より突出しな
いように凹所１０に格納されるようにしてある。

又、外蓋２には提手９の側部に位置して断面漏
斗状の窓孔４が開設され、その窓孔４を閉鎖する
補助蓋３の後端縁が外蓋２に蝶番構造１１によつ
て開閉自在に取付けられており、窓孔４が開設さ
れたと反対側の側部前端には掛止金具１９の掛止
環１９′が掛着する掛止片２０が形成されている。

更に、外蓋２の下端面、即ち容体１の上端面と
当接する面にはパツキン１２が取付けられ、容体
１上端面に突設した突条１３とによつて緊密にシ
ールするようにしてある。

補助蓋３は外蓋２の後側面から上面を通つて前
側面まで被覆するべく平板を断面〓形に形成して
おり、後端は外蓋２に蝶番構造１１によつて連結
され、前端には容体１の前面上部に固着した掛止
金具１５の掛止環１５′を掛着する掛止片１４が
一体に形成されると共に、補助蓋３の前側裏面に
係止凹部１６が設けられて外蓋２の係止凸部１７
と嵌合係止し、外蓋２と補助蓋３とが係着一体化
されるようにしてある。

又、補助蓋３は外蓋２上面と面一の状態で閉鎖
されるように外蓋２上面に補助蓋３の幅に相当す
る段差部１８が設けられている。

容体１の上面に嵌合係止される中蓋７は小物収
納部２１と外蓋２の窓孔４直下に位置して通孔２
２が開設されており、補助蓋３を開動することに
より窓孔４、通孔２２を介して容体１内に釣り上
げた魚を投入することが出来るようになつてい
る。尚、上記窓孔は外蓋２の左右両側部に開設す
るも勿論任意である。

以上の如き構成により、掛止金具１５及び１９
を外せば外蓋２と補助蓋３を一体化して開動し容
体１上面を開口状とすることが出来ると共に、外
蓋２を閉動した状態で掛止金具１５のみを外せば
補助蓋３を開動でき、外蓋２を開動することなく
魚を容体１内に投入できる。

そして、補助蓋３を閉動して該補助蓋３に設け
た掛止片１４に掛止金具１５の掛止環１５′を掛
着して止めると補助蓋３のみならず外蓋２も一体
化して閉止することが出来るものである。

尚、外蓋２に対する補助蓋３の係脱は係止凹部
１６と掛止凸部１７の係合によつて行なわれる
が、両者の係脱は他の手段、例えばマグネツトに
よつても行なうことが出来るものである。

本考案の釣り用保冷箱は以上の如き構成とした
ものであるから、外蓋に開設した窓孔を開閉する
補助蓋を閉動して容体側に取付けられた掛止金具
を掛止することにより、補助蓋のみならず外蓋を
も一体化して閉止することが出来るものである。

従つて、別々の掛止手段を操作して外蓋と補助
蓋の開閉を行なつていた従来品に比較して操作が
簡便となり、使用性及び操作性の向上を計ること
が出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は正面
図。第２図は同平面図、第３図は第１図の３−３
線に沿える断面図、第４図は第２図の４−４線に
沿える断面図、第５図は要部の拡大断面図であ
る。 図中、１：容体、２：外蓋、３：補助蓋、４：
窓孔、１１：蝶番構造、１５，１９：掛止金具、
１４，２０：掛止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断熱構造を有した容体の上面開口部を閉鎖する
   開閉可能な外蓋に容体内と連通する窓孔を開設
   し、その窓孔を閉鎖する補助蓋を外蓋に蝶番で開
   閉自在に取付け、更に外蓋の開放側端縁と補助蓋
   に形成した掛止片に容体側の掛止金具を係脱自在
   とした釣り用保冷箱。