JPH01300105A - 路面加熱用ヒータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、例えばアスファルト舗装の路面を加熱するた
めのヒータに関する。

（従来の技術） アスファルト舗装道路等を路上再生する場合には、アス
ファルト舗装路面をヒータによって加熱することが行わ
れている。そしてこのようなヒータとしては、従来から
第２図に示すようなガスヒータや第３図および第４図に
示すような灯油ヒータ等が用いられている。

第２図に示すガスヒータは、長手方向端部に導流板１が
設けられた逆皿状の器体２の下面に、整流板３を介して
、ステンレス製金網を多層に重ねた燃焼網４と輻射網５
とを順に取付けるとともに、器体２の上部開口に燃焼ガ
ス供給管６を連結し、燃焼ガスによって燃焼網４および
輻射網５を赤熱し、その輻射熱でアスファルト舗装表面
を加熱するように構成されている。

また、第３図および第４図に示す灯油ヒータは、熱線反
射板となる金属製の枠体１２の片側に断熱材１３を配置
して浅い箱状の器体１４を構成し、枠体１２の外側に間
隔を置いて防風スカート１５を取着するとともに、断熱
材１３上に６個の反射板１６を並列させ、各反射板１６
上に多数の燃焼ガス放出孔１７を穿設した赤外線放射筒
１８を配置するともに、各赤外線放射筒１８の一端から
灯油バーナ１９の燃焼ガス２０を噴射し、この燃焼ガス
によって赤外線放射筒１８を赤熱し、その輻射熱でアス
ファルト舗装表面を加熱するように構成されている。

（発明が解決しようとする課題） しかし、このような従来からの路面加熱用ヒータにおい
ては、輻射網５または赤外線放射筒１８を構成する金属
の熱輻射率が低く、しかも熱の損失量が大きいため、効
率よく加熱することが難しく、消費燃料や作業時間の低
減が大きな課題となっている。

このような難点を解消するために、輻射網や赤外線放射
筒の表面にセラミック溶射あるいはシリコーン系塗料の
焼付けによって熱輻射被膜を形成し、加熱効率を向上さ
せることが考えられている。

しかしながら、これらの方法のうちセラミック溶射によ
って熱輻射被膜を形成する方法においては、コストが高
くつくばかりでなく輻射網や赤外線放射筒の表面への被
膜の形成加工が難しく、またシリコーン系塗料を焼付け
て被膜を形成する方法においては、被膜の耐熱性が不充
分であるため、路面加熱用ヒータの熱輻射部のような高
温に加熱される部位には使用することができないという
問題があった。

本発明はこれらの問題を解決するためになされたもので
、熱輻射被膜の形成が容易で耐熱性が高く、アスファル
ト舗装を効率的に加熱することができる赤外線放射型の
路面加熱用ヒータを提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の路面加熱用ヒータは、熱輻射部に、ポリボロシ
ロキサン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリシラザン樹
脂、ポリチタノカルボシラン樹脂およびポリカルボシラ
ン樹脂から選ばれた少なくとも　ｌＰＩの有機ケイ素ポ
リマーを主成分とする耐熱塗料を塗布し焼成してなる熱
輻射被膜を設けたことを特徴としている。

本発明の路面加熱用ヒータの熱輻射部を構成する材料と
しては、鉄表面処理鋼、ステンレス鋼等の金属からなる
円筒、板状体、または網状体が使用される。

これらの表面に塗布される耐熱塗料としては、上述した
ポリボロシロキサン、ポリカルボシラン、ポリシラスチ
レン、ポリシラザン、ポリチタノカルボシランのような
ケイ素骨格を有する有機ポリマーの中から選ばれた少な
くとも　１種の有機ケイ素ポリマーを主体とする塗料が
使用される。

これらの耐熱塗料には、ポリボロシロキサン、ポリカル
ボシラン、ポリシラスチレン、ポリシラザン、ポリチタ
ノカルボシランのような非炭素骨格を有する有機ポリマ
ーの中から選ばれた少なくとも１種のポリマー１００Ｍ
量部あたり、酸化チタンとケイ酸ジルコニウムおよび、
Ｍｎ５Ｆｅ）　Ｃｕの複合酸化物をｌＯ〜８００重量部
配合することにより熱輻射特性を向上させることができ
る。

これらの充填剤の添加量が、上記ポリマー　１００重量
部あたり３００重量部を越えると、密着性の良い被膜が
形成されず好ましくない。さらにこれらの耐熱塗料には
、必要に応じて適量のシリコーン樹脂（ポリシロキサン
）を添加混合することもできる。

本発明においては、このような耐熱塗料を、路面再生機
、路面切削機、ジヨイントヒータ、ポータプルヒータ等
のガス燃焼式や灯油式等の加熱用ヒータの金網や金属板
等の熱輻射部の表面に塗布し、常法によって焼成するこ
とによって、熱輻射性の高い被膜が形成される。

（作用） 本発明の路面加熱用ヒータにおいては、金網や金属板等
の表面に耐熱塗料を焼成してなる熱輻射被膜が設けられ
、これらによって熱輻射部が構成されているので、熱輻
射率が高くアスファルト舗装を効率的に加熱することが
できる。

また熱輻射被膜の形成が容易であり、製造コストもあま
りかからない。

（実施例） 以下、本発明の実施例について記載する。

実施例１〜３ 次表に示す有機ポリマーのＮ−メチル−２ピロリドン溶
液と充填剤とを、同表に示す割合（重量％）で配合し、
これらをアトライタでｌＯ時間撹拌混合した。

次いで得られた塗料を、第２図に示したガスヒータの輻
射網５の表面に塗布した後、４５０℃で１０分間焼成し
て、第１図に示すように、２０μｍ厚の熱輻射被膜７を
形成した。

また比較のために、表に示すように熱輻射用充填剤を多
量に配合した耐熱塗料を、実施例と同様にして燃焼網の
表面に塗布、焼成して被膜を形成した（比較例１〜２）
。

次に実施例と比較例１〜２で得られた路面加熱用ガスヒ
ータおよび輻射網に熱輻射被膜を形成する前の路面加熱
用ガスヒータ（比較例３）について、アスファルト舗装
に対する加熱性と、被膜の密着性およびヒートショック
をそれぞれ試験した。

加熱性試験は、アスファルト舗装面上に実施例と比較例
の路面加熱用ガスヒータを固定した後、燃焼網を燃焼ガ
スによって加熱し、アスファルト内の温度を埋設した熱
電対で測定することによって行った。

また被膜の密着性試験においては、被膜表面にセロハン
テープを貼りよく密着させた後、テープを一気に剥がし
て被膜の剥がれの有無を観察し、ヒートショック試験で
は、８００℃ＸＩＯ分室温のヒートサイクルを３０回繰
返した後、被膜の外観を肉眼で観察した。

これらの試験結果をそれぞれ表下欄に示す。

（以下余白） なお、以上の実施例では、従来のガスヒータに本発明を
適用した例について説明したが、灯油ヒータに適用した
場合にも同様の効果が得られた。

［発明の効果］ 以上の実施例からも明らかなように、本発明の路面加熱
用ヒータにおいては、輻射熱を発生する金網や金属板等
の表面に、耐熱塗料の焼成による熱輻射被膜が設けられ
ているので、熱輻射性が高くアスファルト舗装を効率的
に加熱することができる。また被膜の形成が容易であり
、製造コストが安価である。さらに被膜の密着性および
耐熱性に優れ、ヒートサイクルを繰返しても被膜が剥離
することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の路面加熱用ヒータの熱輻射部
を拡大して示す断面図、第２図は従来の路面加熱用ガス
ヒータの縦断面図、第３図は従来の路面加熱用灯油ヒー
タの平面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面
図である。 ２・・・・・・・・・器体 ４・・・・・・・・・燃焼網 ５・・・・・・・・・輻射網 ６・・・・・・・・・燃焼ガス供給管 ７・・・・・・・・・熱輻射被膜 １２・・・・・−・・・枠体 １３・・・・・・・・・断熱材 １４・・・・・・・・・器体 １５・・・・・・・・・防風スカート １６・・・・・・・・・反射板 １７・・・・・・・・・燃焼ガス放出孔１８・・・・・
・・・・赤外線放射筒 １９・・・・・・・・・灯油バーナ 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）熱輻射部に、ポリボロシロキサン樹脂、ポリシラ
   スチレン樹脂、ポリシラザン樹脂、ポリチタノカルボシ
   ラン樹脂およびポリカルボシラン樹脂から選ばれた少な
   くとも１種の有機ケイ素ポリマーを主成分とする耐熱塗
   料を塗布し焼成してなる熱輻射被膜を設けたことを特徴
   とする路面加熱用ヒータ。
2. （２）熱輻射部に、（イ）ポリボロシロキサン樹脂、ポ
   リシラスチレン樹脂、ポリシラザン樹脂、ポリチタノカ
   ルボシラン樹脂およびポリカルボシラン樹脂から選ばれ
   た少なくとも１種の有機ケイ素ポリマー１００重量部に
   、（ロ）酸化チタンとケイ酸ジルコニウムおよびＭｎ、
   Ｆｅ、Ｃｕの複合酸化物を１０〜３００重量部配合して
   なる耐熱塗料を塗布し焼成してなる熱輻射部被膜を設け
   たことを特徴とする路面加熱用ヒータ。