JPH0129544Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 この考案は、ロードセルを用いて重量測定を行
なうロードセル秤に関する。

考案の技術的背景およびその問題点 従来この種のロードセル秤においては、計量皿
に横衝撃が加わつてもこの横衝撃に対するストツ
パーがなく、大きな横衝撃が加わると、計量皿が
曲がつたり、ロードセルが壊れたりし、秤として
の機能が損なわれてしまう。

この点、秤においては、計量皿に加わる横衝撃
を受けるストツパーを設けたものがある。したが
つて、このようなストツパーをロードセル秤に適
用すればよいといえる。しかしながら、ストツパ
ーを設ける場合、このストツパーが皿受けフレー
ムの近傍に位置するものであり、この皿受けフレ
ームとの隙間調整が問題となるものであるが、従
来はこのような点が考慮されておらず、調整しに
くいものである。

考案の目的 この考案は、このような点に鑑みなされたもの
で、皿受けフレームとの隙間調整がし易く、適切
に横衝撃を受けることができロードセル秤を得る
ことを目的とする。

考案の概要 この考案は、計量皿に加わる横衝撃を受けるス
トツパーの固定用穴を偏心形成することにより、
ストツパーの取付固定時に皿受けフレームと隙間
を適切調整することができ、よつて、適切な隙間
代の下にストツパー機能を果すことができるよう
に構成したものである。

考案の実施例 この考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、第１図はカウンタ１等に載置されるロ
ードセル秤の外観図であり、計量物が載せられる
計量皿２と、操作部３と、上方に立設された表示
体４とを有する。ここで、前記計量皿２は平面的
に見て略Ｘ字状に形成された皿受けフレーム５に
より保持されるものであり、この皿受けフレーム
５の中央部はロードセル６の自由端側上部に固定
されている。このロードセル６の固定端側は本体
ベース７に固定されている。この本体ベース７上
部にはロードセル６を覆う本体上カバー８が設け
られている。なお、９は調整脚である。

したがつて、計量皿２上に計量物を載せると、
その荷重がロードセル６の自由端に加わり、ロー
ドセル６のストレンゲージ抵抗体の抵抗変化によ
り、その重量が検出されることになる。

しかして、前記本体上カバー８上には皿受けフ
レーム５の近傍に位置させて４個のストツパー１
０がねじ１１により固定して設けられている。こ
こで、このストツパー１０にはねじ１１に対する
固定用穴１２が第４図に示すようにストツパー１
０の中心φに対し偏心した位置に形成されてい
る。

このような構成において、計量皿２に対し第３
図に示すように矢印Ａまたは矢印Ｂのような横衝
撃が加わつた場合の皿受けフレーム５の撓みはス
トツパー１０により受けられることとなり、計量
皿２、ロードセルが保護される。この場合もスト
ツパー１０の作用を確実に行なわせるためには、
皿受けフレーム５とストツパー１０との隙間をた
とえばｄ＝１mmに管理する必要があるが、皿受け
フレーム５の寸法誤差等によりこの隙間間隔がず
れてしまうことがある。しかるに、ストツパーに
は固定用穴１２が偏心形成されているので、スト
ツパー１０の固定に際しての調整代が大きく、第
５図に示すようにねじ１１を中心にストツパー１
０を回動変位させた隙間調整すればよく、調整は
易く、隙間管理も正確となるものである。

考案の効果 この考案は、上述したように計量皿に加わる横
衝撃を受けるストツパーの固定用穴を偏心形成し
たので、ストツパーの取付固定に際して皿受けフ
レームとの隙間の調整代が大きく適切な隙間を容
易に設定することができ、ロードセル等の保護の
ためのストツパー機能を確実に果することができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は斜視図、第２図は縦断正面図、第３図は一部
の平面図、第４図はストツパーの斜視図、第５図
は作用を示す平面図である。 ２……計量皿、５……皿受けフレーム、１０…
…ストツパー、１２……固定用穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 計量皿を保持する皿受けフレームの近傍にその
   固定用穴が偏心形成されつつ前記計量皿に加わる
   横衝撃を受ける複数のストツパーを設けたことを
   特徴とするロードセル秤。