JPH0119414B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は透明性及び耐老化性の優れたゴム乳首
の製造法に関するもので、従来製造されていたゴ
ム乳首の耐老化性を老化防止剤を用いずに改良す
ることを目的としたものである。 老化防止剤を用いずにゴム乳首の耐老化性を向
上させることは本発明者らによりすでに特公昭53
−113384号「老化防止剤を用いない耐老化性の優
れた透明性乳首の製造法」が提案され、特許とし
て認められている。この特徴はシス含有量90％以
上の溶液重合型ポリイソプレンゴム98〜80重量部
に対してシス含有量30〜40％の溶液重合型ポリブ
タジエンを３〜10重量部及び天然ゴムを３〜５重
量部の混合物に炭素数10〜16の脂肪酸亜鉛を添加
して金型加硫を行うことにあり、特に老化防止剤
を用いなくても優れた耐老化性と透明性が得られ
るものである。 本発明ではこれらの混合物に通常老化防止剤と
して使用されていないレシチンを上記混合物に添
加して、加硫することにより耐老化性が更に改善
できることを発見した。 近年保健衛生に関する関心が高まり、特に乳幼
児に使用される器具及び食品等には厳しい目が向
けられ、製造者に対しては衛生性の改善が要求さ
れてきた。本発明者らはこれらの要求を満すべく
努力し、衛生性の優れた乳首を製造する方法を見
出した。即ち、乳首の衛生性は成形上必要な配合
剤の中で特に加硫促進剤及び硫黄の量によつて影
響されることがわかつた。つまり衛生性を高める
には、これら加硫促進剤及び硫黄の添加量を少な
くすれば良い。しかしあまり少なくすると加硫が
困難になつてくる。そのため加硫促進剤量及び硫
黄量を減量する代りに活性剤として食品添加物と
して認められているレシチンを0.5重量部を限度
として加えたところ耐老化性が向上することを発
見した。添加量を0.5重量部としたのは、レシチ
ンを0.5重量部以上では衛生性が低下し、しかも
透明性が低下してくる。又前述の特許には、シス
含有量30〜40％を限定しているが、本特許の基本
特許である特公昭47−22095号「透明性ゴム乳首
の製造法」においてはシス含有量90〜98％の高シ
スポリブタジエンは透明性が劣るので透明性乳首
には適さないとしているが、その後合成ゴム製造
メーカーの技術進歩により透明性の優れた高シス
ポリブタジエンが市販され、低シスポリブタジエ
ンと全く変らない透明性を有するため、同じ配合
によつても透明性に全く影響のないことが確認さ
れている。 又、１、２結合を90％以上含むポリブタジエン
前記のシス含有量30〜40％及び90〜98％含むポリ
プタジエンよりさらに透明性が優れ、結晶性を有
するため少量においては物性及び耐老化性が良い
ため２〜20重量部とした。 以下実施例について述べる。 実施例 次頁の表に示す乳首原料配合物を加硫条件温度
155℃、時間10分で加硫し、得られた加硫物の物
性を測定し、その結果を上記の表に示した。 なお比較のために本発明によらない配合の加硫
物に就いても同様な条件で加硫を行い、その物性
を測定してこれを本発明品と対比した。 なお表示中の配合は重量部で示した。 【表】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 透明性ゴム乳首配合において溶液重合型ポリ
   ブタジエン３〜10重量部又は１、２結合を90％以
   上含むポリブタジエン２〜20重量部をシス含有量
   90％以上の溶液重合ポリイソプレン98〜80重量部
   に加え、この混合物100重量部に炭素数10〜16の
   脂肪酸亜鉛１〜1.5重量部及びレシチン0.1〜0.5重
   量部を添加して金型加流することを特徴とする乳
   首の製造法。