JPH0118164B2 - - Google Patents
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- JPH0118164B2 JPH0118164B2 JP1774183A JP1774183A JPH0118164B2 JP H0118164 B2 JPH0118164 B2 JP H0118164B2 JP 1774183 A JP1774183 A JP 1774183A JP 1774183 A JP1774183 A JP 1774183A JP H0118164 B2 JPH0118164 B2 JP H0118164B2
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Landscapes
- Gloves (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(発明の対象、産業上の利用分野)
本発明は、手袋の分野に使用される。
更に具体的には合成樹脂またはゴム製手袋の分
野に使用される。
野に使用される。
本発明は、合成樹脂またはゴム製手袋の手袋体
の表面に導電性繊維を植設して静電気災害防止対
策を図つた手袋及びその製造方法に関する。
の表面に導電性繊維を植設して静電気災害防止対
策を図つた手袋及びその製造方法に関する。
(従来技術とその問題点)
従来の合成樹脂またはゴム製手袋は、電気絶縁
抵抗が高いが、反面摩擦や接触により帯電しやす
い。
抵抗が高いが、反面摩擦や接触により帯電しやす
い。
又、石油化学工場や有機薬品工場などではパイ
プラインの中を石油等の原料が送られる際にパイ
プラインと石油との間で静電気が発生している。
このため石油化学工場や有機薬品工場などでは合
成樹脂またはゴム手袋と工場設備との間で、帯電
している静電気が火花放電を起こして粉塵爆発や
溶剤引火などの大災害をおこしている。
プラインの中を石油等の原料が送られる際にパイ
プラインと石油との間で静電気が発生している。
このため石油化学工場や有機薬品工場などでは合
成樹脂またはゴム手袋と工場設備との間で、帯電
している静電気が火花放電を起こして粉塵爆発や
溶剤引火などの大災害をおこしている。
この対策として従来は、手袋表面に帯電防止剤
等を塗布して帯電防止を行つていたが、洗浄や摩
擦等で帯電防止剤が剥離して帯電防止機能を失い
やすかつた。
等を塗布して帯電防止を行つていたが、洗浄や摩
擦等で帯電防止剤が剥離して帯電防止機能を失い
やすかつた。
(本発明が解決しようとする問題点)
本発明が解決しようとする問題点は、導電性繊
維を合成樹脂またはゴム製手袋の表面に強固に植
設付着させて静電気災害防止対策を図ろうとする
ものである。
維を合成樹脂またはゴム製手袋の表面に強固に植
設付着させて静電気災害防止対策を図ろうとする
ものである。
(問題点を解決するための手段)
上記問題点を解決するために講じた本発明の技
術的手段は次のとうりである。
術的手段は次のとうりである。
静電気対策手袋については
(イ) 表面が樹脂である手袋基体の表面に、導電性
繊維を植設すること、 (ロ) 該導電性繊維の先端を補強層より露出させて
手袋基体の表面に導電性繊維の植設部を補強す
る補強層を形成すること、 静電気対策手袋の製造方法については、 (イ) 表面が樹脂である手袋基体の表面が、ゲル状
で未だ粘着性を有するとき、この樹脂に導電性
繊維を静電植毛し、 (ロ) 次いで、粘度の低い樹脂液に浸漬して樹脂液
を付着し引上げ、導電性繊維の先端を樹脂被膜
より露出させるようにして手袋基体に樹脂被膜
を形成し、 (ハ) 次いで熱処理すること、 である。
繊維を植設すること、 (ロ) 該導電性繊維の先端を補強層より露出させて
手袋基体の表面に導電性繊維の植設部を補強す
る補強層を形成すること、 静電気対策手袋の製造方法については、 (イ) 表面が樹脂である手袋基体の表面が、ゲル状
で未だ粘着性を有するとき、この樹脂に導電性
繊維を静電植毛し、 (ロ) 次いで、粘度の低い樹脂液に浸漬して樹脂液
を付着し引上げ、導電性繊維の先端を樹脂被膜
より露出させるようにして手袋基体に樹脂被膜
を形成し、 (ハ) 次いで熱処理すること、 である。
本発明を、図面を参照して説明する。
本発明における手袋基体1には、天然ゴム、合
成ゴム、合成樹脂など、いわゆる裏打のない樹脂
単体のもの、或いは樹脂単体のものの裏面に植毛
を施こしたもの、更にスフ、化学繊維、綿等の織
布または編布からなる繊維製手袋2に上記した樹
脂を被覆したものが含まれる。
成ゴム、合成樹脂など、いわゆる裏打のない樹脂
単体のもの、或いは樹脂単体のものの裏面に植毛
を施こしたもの、更にスフ、化学繊維、綿等の織
布または編布からなる繊維製手袋2に上記した樹
脂を被覆したものが含まれる。
即ち、手袋基体1には第3図に示すように繊維
製手袋2に樹脂の基層3を形成し、この基層3の
上に樹脂の植設層4を形成したもの、 第4図に示すように繊維製手袋2に樹脂の基層
3を形成したもの、 第5図に示すように樹脂単体の基層3を形成
し、この基層3の上に植設層4を形成したもの、 第6図に示すように樹脂単体の基層3からなる
ものが上げられるが、これらの種類に限定される
ものではなく、表面が樹脂であればよい。
製手袋2に樹脂の基層3を形成し、この基層3の
上に樹脂の植設層4を形成したもの、 第4図に示すように繊維製手袋2に樹脂の基層
3を形成したもの、 第5図に示すように樹脂単体の基層3を形成
し、この基層3の上に植設層4を形成したもの、 第6図に示すように樹脂単体の基層3からなる
ものが上げられるが、これらの種類に限定される
ものではなく、表面が樹脂であればよい。
なお、繊維製手袋2に後述する導電性繊維6を
織り込んだもの(例えば、綿糸12本に1本の割合
で導電性繊維を織り込んだメリヤス編布)は帯電
防止の効果を上げる点からは好ましいものであ
る。
織り込んだもの(例えば、綿糸12本に1本の割合
で導電性繊維を織り込んだメリヤス編布)は帯電
防止の効果を上げる点からは好ましいものであ
る。
手袋基体1の表面を形成する樹脂には、合成ゴ
ム、塩化ビニル等の合成樹脂または天燃ゴムを用
いる。
ム、塩化ビニル等の合成樹脂または天燃ゴムを用
いる。
導電性繊維6には、アクリル系繊維に金属銅を
吸着させたもの(サンダーロンSS―N 日本蚕
毛染色株式会社 商標名)(特願昭53−124398、
特開昭55−51873)があげられるが、アクリル系
繊維に限定されるものではなく、他の合成繊維、
天然繊維でも導電加工によりコロナ放電性を有す
れば支障ないのは言うまでもない。
吸着させたもの(サンダーロンSS―N 日本蚕
毛染色株式会社 商標名)(特願昭53−124398、
特開昭55−51873)があげられるが、アクリル系
繊維に限定されるものではなく、他の合成繊維、
天然繊維でも導電加工によりコロナ放電性を有す
れば支障ないのは言うまでもない。
サンダーロンSS―Nはアクリル系繊維に染色
手法用いてを金属銅を吸着させ半導体加工したも
ので、比抵抗は5.85×10-2Ω・cmで各種の試験の
結果コロナ放電で電荷を消失させることが認めら
れている。
手法用いてを金属銅を吸着させ半導体加工したも
ので、比抵抗は5.85×10-2Ω・cmで各種の試験の
結果コロナ放電で電荷を消失させることが認めら
れている。
導電性繊維6は、繊維長が0.3mm〜1.0mmの短繊
維に切断する。
維に切断する。
繊維長が長すぎると導電性繊維同士が絡み合い
放電しなくなり、繊維長が短すぎると樹脂の中に
埋没してしまう。
放電しなくなり、繊維長が短すぎると樹脂の中に
埋没してしまう。
なお、導電性繊維6に、繊維長が0.3mm〜1.0mm
の短繊維に切断したスフ等の繊維を配合してもよ
い。
の短繊維に切断したスフ等の繊維を配合してもよ
い。
この導電性繊維6を、手袋基体1を形成してい
る樹脂の表面がゲル状で未だ粘着性を有するとき
公知の静電植毛機で植設した後、熱処理してゲル
化する。
る樹脂の表面がゲル状で未だ粘着性を有するとき
公知の静電植毛機で植設した後、熱処理してゲル
化する。
更に、これを低粘度の樹脂液に浸漬して手袋基
体1の樹脂の表面に樹脂液を付着し、樹脂膜を形
成する。この樹脂液は、導電性繊維6に対して湿
潤しやすく適度の凝集力をもつもので、基層3と
親和性のあることが好ましく、一般的には基層3
を形成する樹脂液を稀釈したものを使用する。
体1の樹脂の表面に樹脂液を付着し、樹脂膜を形
成する。この樹脂液は、導電性繊維6に対して湿
潤しやすく適度の凝集力をもつもので、基層3と
親和性のあることが好ましく、一般的には基層3
を形成する樹脂液を稀釈したものを使用する。
その後、溶融固化して補強層5を形成して、導
電性繊維6が手袋基体1に強固に植設された静電
気対策手袋を得る。
電性繊維6が手袋基体1に強固に植設された静電
気対策手袋を得る。
第3図ないし第6図は、補強層5と導電性繊維
6との補強状態を示しており、補強層5を形成す
る樹脂液は毛管現象によつて導電性繊維6と接触
角を形成して十分な補強を施こしている。
6との補強状態を示しており、補強層5を形成す
る樹脂液は毛管現象によつて導電性繊維6と接触
角を形成して十分な補強を施こしている。
その際、導電性繊維6の先端は補強層5に埋没
することなく又それぞれ絡み合うことなく補強層
5の表面に突出している。
することなく又それぞれ絡み合うことなく補強層
5の表面に突出している。
また、基層3、植設層4、補強層5、の各樹脂
には、例えばカーボンブラツク等の導電性材料を
配合しておくと、より効果的に静電気災害防止対
策をが行なわれる。
には、例えばカーボンブラツク等の導電性材料を
配合しておくと、より効果的に静電気災害防止対
策をが行なわれる。
(発明の効果)
このように本発明に係る手袋は、導電性繊維を
合成樹脂またはゴム製手袋の表面に植設付着させ
て静電気災害防止対策を図つたので、これを着け
て作業をすれば静電気の放電による火花や電激を
生じさせない。
合成樹脂またはゴム製手袋の表面に植設付着させ
て静電気災害防止対策を図つたので、これを着け
て作業をすれば静電気の放電による火花や電激を
生じさせない。
従つて、石油化学工場や有機薬品工場など静電
気の放電による引火爆発を生じやすい場所での作
業に好適である。
気の放電による引火爆発を生じやすい場所での作
業に好適である。
また、補強層を形成してこの植設した導電性繊
維の植設部を補強しているため、作業の際に導電
性繊維が抜け出ることがなく静電気対策効果を維
持できる。
維の植設部を補強しているため、作業の際に導電
性繊維が抜け出ることがなく静電気対策効果を維
持できる。
(実施例)
本発明を、実施例に基き更に詳細に説明する。
陶器製手袋型に綿メリヤス製手袋を装着し、基
層を形成する樹脂液に浸漬した後引上げ、180℃
にて10分間熱処理して基層となる樹脂膜を形成す
る。次いで植設層となる樹脂液に浸漬して引上げ
て風乾させる。この植設層となる樹脂の表面がゲ
ル状で未だ粘着性を有するとき静電植毛機にて
0.3〜1.0mmに切断したサンダーロン(1デニー
ル)を植設する。その後170℃で5分間熱処理し
てゲル化する。
層を形成する樹脂液に浸漬した後引上げ、180℃
にて10分間熱処理して基層となる樹脂膜を形成す
る。次いで植設層となる樹脂液に浸漬して引上げ
て風乾させる。この植設層となる樹脂の表面がゲ
ル状で未だ粘着性を有するとき静電植毛機にて
0.3〜1.0mmに切断したサンダーロン(1デニー
ル)を植設する。その後170℃で5分間熱処理し
てゲル化する。
更に補強層となる樹脂液に浸漬した後180℃で
20分間熱処理して、この手袋を手型から抜取り、
静電気対策手袋を得る。
20分間熱処理して、この手袋を手型から抜取り、
静電気対策手袋を得る。
この手袋を静電高圧発生装置(ヴアンデグラフ
VG―150 島津理化器機製)及び静電気測定機
(スタチロン―M)にて静電気対策確認テストを
した結果、 (イ) 十分な導電性があり、接地効果もある、 (ロ) 除電性があり、電撃や火花放電が発生しな
い、 (ハ) 自己放電性があるため、手袋自体には静電気
が蓄積しにくい、 ことが確認された。
VG―150 島津理化器機製)及び静電気測定機
(スタチロン―M)にて静電気対策確認テストを
した結果、 (イ) 十分な導電性があり、接地効果もある、 (ロ) 除電性があり、電撃や火花放電が発生しな
い、 (ハ) 自己放電性があるため、手袋自体には静電気
が蓄積しにくい、 ことが確認された。
基層を形成する樹脂液(800cps)
HX―M(塩化ビニル樹脂:住友化学工業)
100部 DOP(積水化学) 60部 DBP(協和醗酵) 60部 可塑剤(高分子系:日本ライヒホールド) 10部 安定剤(KR―59A:共同薬品) 3部 顔料(大日精化) 2部 稀釈剤(ソルベツソ#100:エツソ) 70部 植設層となる樹脂液(250cps) ゼオン121 100部 DOP 100部 安定剤 3部 NBR30%溶液 150部 稀釈剤(ソルベツソ#100:エツソ) 150部 補強層となる樹脂液(50cps) 基層を形成する樹脂液と等量のDOPを配合し
たもの。
100部 DOP(積水化学) 60部 DBP(協和醗酵) 60部 可塑剤(高分子系:日本ライヒホールド) 10部 安定剤(KR―59A:共同薬品) 3部 顔料(大日精化) 2部 稀釈剤(ソルベツソ#100:エツソ) 70部 植設層となる樹脂液(250cps) ゼオン121 100部 DOP 100部 安定剤 3部 NBR30%溶液 150部 稀釈剤(ソルベツソ#100:エツソ) 150部 補強層となる樹脂液(50cps) 基層を形成する樹脂液と等量のDOPを配合し
たもの。
第1図は、平面図、第2図は第1図のY―Y断
面図、第3図は第2図のX―Xの一部拡大図、第
4図から第6図までは手袋基体の他の種類の一部
拡大断面図である。 1:手袋基体、2:繊維製手袋、3:基層、
4:植設層、5:補強層、6:導電性繊維。
面図、第3図は第2図のX―Xの一部拡大図、第
4図から第6図までは手袋基体の他の種類の一部
拡大断面図である。 1:手袋基体、2:繊維製手袋、3:基層、
4:植設層、5:補強層、6:導電性繊維。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 表面が樹脂である手袋基体の表面に導電性繊
維を植設すると共に、該導電性繊維の先端を補強
層より露出させて手袋基体の表面に導電性繊維の
植設部を補強する補強層を形成した静電気対策手
袋。 2 表面が樹脂である手袋基体の表面が、ゲル状
で未だ粘着性を有するとき、この樹脂に導電性繊
維を静電植毛し、 次いで、粘度の低い樹脂液に浸漬して樹脂液を
付着し引上げ、導電性繊維の先端を樹脂被膜より
露出させるようにして手袋基体に樹脂被膜を形成
し、 次いで熱処理する静電気対策手袋の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58017741A JPS59144604A (ja) | 1983-02-03 | 1983-02-03 | 静電気対策手袋及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58017741A JPS59144604A (ja) | 1983-02-03 | 1983-02-03 | 静電気対策手袋及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59144604A JPS59144604A (ja) | 1984-08-18 |
JPH0118164B2 true JPH0118164B2 (ja) | 1989-04-04 |
Family
ID=11952168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58017741A Granted JPS59144604A (ja) | 1983-02-03 | 1983-02-03 | 静電気対策手袋及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59144604A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6414120U (ja) * | 1987-07-15 | 1989-01-25 | ||
US9003567B2 (en) | 2007-12-09 | 2015-04-14 | 180S, Inc. | Hand covering with tactility features |
JP5131542B2 (ja) * | 2008-05-29 | 2013-01-30 | 清水建設株式会社 | 導電性塗り床構造およびその施工法 |
-
1983
- 1983-02-03 JP JP58017741A patent/JPS59144604A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59144604A (ja) | 1984-08-18 |
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