JPH01173716A - X線マスクの製造方法 - Google Patents

X線マスクの製造方法

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JPH01173716A
JPH01173716A JP62334725A JP33472587A JPH01173716A JP H01173716 A JPH01173716 A JP H01173716A JP 62334725 A JP62334725 A JP 62334725A JP 33472587 A JP33472587 A JP 33472587A JP H01173716 A JPH01173716 A JP H01173716A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、微細なパターンを形成するためのX線リソグ
ラフィ技術に係わり、特にX線リソグラフィ技術に用い
られるX線マスクの製造方法に関する。
(従来の技術) 近年、光露光によるパターン微細化の限界を打破るもの
として、光に比べて波長の短いX線を利用したX線リソ
グラフィが注目されている。このX線リソグラフィでは
、光を用いた露光法とは異なり、所定のパターンを縮小
させて転写するような技術は現在のところない。そこで
、X線を選択的に透過するX線マスクをX線源と露光対
象物との間に配置し、このマスクをX線束で一括照射す
ることにより露光対象物表面上に転写パターンを得ると
云う、所謂1:1:の等倍転写方式が採られている。
従って、等倍マスクパターンの精度(位置1寸法)がそ
のままデバイス精度になるため、X線マスクのパターン
は最小線幅の10分の1程度の位置精度が要求される。
また、X線源としてはSOR先(シンクロトロン放射光
)が本命とされているため、強力なX線に対してダメー
ジを受けない構造でなければならない。さらに、線幅が
0.5μmから始まって将来は0.1μmへ向かうため
には、X線マスク上のパターンにおける縦横比が大きく
なり、種々の製作上困難が増大してくる。即ち、X線露
光法においては、実用的なX線マスクの構造並びにX線
マスク製造方法の開発が実用化への最も工要な鍵となっ
ている。
X線マスクの構成は、一般には、軟X線に対する吸収率
の大きな材料で形成したマスクパターン(X線吸収体パ
ターン)と、これを支えるための軟X線に対する吸収率
の特に小さな材料でできた薄膜(メンブレン)の他、こ
のメンブレンが極めて薄くて機械的に弱い故にこれを支
える支持枠を必要として構成される。
第3図は従来のX線マスク製造プロセスの一例を示す断
面図である( J、Vac、Sci、Technol、
 21.4(1982)、P、1017)  。
まず、第3図(a)に示す如く、St基11i230上
にLPCVD法により内部応力5〜15X 108dy
n/cm2の5iNllI31を形成し、さらにSi基
板30の裏面側にも薄いSiN膜32を形成する。
ここで、SiN膜31がX線を透過する薄膜(メンブレ
ン)となる。メンブレンとしては、X線を透過し且つア
ライメント光(可視赤外光)に対する透過性に優れ、引
張り応力を有する自立支持膜でなければならない。現在
、BN、St、SiC。
Ti等が報告されている。
次いて、第3図(b)に示す如く、裏面側のSiN膜3
2の中央部を開口したのち、表面側のSiN膜3膜上1
上線吸収体としてTa膜33を形成する。X線吸収体薄
膜としては、露光波長におけるX線吸収係数が大きいこ
と、内部応力か低いこと、微細加工が容易であることが
要求される。
現在、Au、Ta、W、WN等が報告されており、内部
応力として1 x to8dyn/cm2の低応力が不
可欠なため、一般にスパッタリング法により応力コント
ロールして堆積される。
次いで、第3図(c)に示す如く、Ta膜33上に応力
コントロールした5i02膜34をスパッタリング法に
より形成する。続いて、5i02膜34上に電子ビーム
描画用レジスト35を塗布したのち、レジスト35に電
子ビーム描画法によりパターンの描画を行い、レジスト
35に所望のパターンを開口する。ここで、X線吸収体
パターンは縦横比が大きく且つ断面が垂直であることが
要求されるために、レジスト/中間層/ T aと云う
2層或いは3項構造が用いられている。また、電子ビー
ム描画法の問題点は電子ビームの散乱と照射電子の電荷
によって描画パターンが変形する近接効果が生じること
である。X線マスクでは、レジストの下に重金属の厚い
吸収体層があるために、この効果は顕著である。従って
、パターン線幅精度を保証するために、多層レジストの
使用や近接効果補正の実施、更に近接効果が小さく0.
18m線幅の微細パターン描画か可能な集束イオンビー
ム描画法が開発されている。
次いで、第3図(d)に示す如く、レジスト35をマス
クとして5i02膜34を選択エツチングする。その後
、第3図(e)に示す如く、5i02膜34をマスクと
してTa膜33を選択エツチングする。つまり、Taパ
ターンは5i02膜34を中間マスクとしてドライエツ
チング法で形成される。この際、エツチング法としては
、マスク材との適当なエツチング選択比がとれること、
パターン変換差(被エツチング材とマスク材の線幅の差
)が小さく断面形状が垂直にエツチングされること、堆
積物や残渣が生じないこと、エツチングの安定性・再現
性がよいこと等が条件である。
最後に、第3図(f’)に示す如く、裏面よりKOH等
のウェットエツチング法により、SiN膜32をマスク
としてSi基板30をエツチングすることにより、X線
マスクが完成することになる。
上述の如く複雑な工程を用いて形成されるX線マスクの
製造工程の中で最も困難となるべきものは、Ta膜33
等のX線吸収体の微細加工である。
現在、X線マスク用重金属の微細パターンのエツチング
の例として、スパッタリングにて形成したWに 0.2
μmパターンのエツチングした例が報告されている(例
えば、J、Vac、Sc1.Technol。
21.4(1982)、P4O10又はJ、Vac、S
ci、Technol、 B(5)(1987)、P2
S5 )。しかしながら現在、重金属の微細パターン形
成には、低圧力における垂直イオン入射が大きくなる反
応性イオンエツチング(RIE)技術を用いなければな
らない。低圧力では、重金属のエツチング速度は非常に
小さく、上記重金属のエツチングマスクとなり得るマス
クとのエツチング選択比を大きくとることが困難である
。実際、上記報告例でのWのエツチング形状は垂直では
なく、パターンの中央壁がサイドエツチングされている
。このような形状は、X線露光により転写されたときの
転写パターンに大きく影響し、高精度のパターン転写は
不可能である。
一方、重金属のドライエツチングを行わないで、予めメ
ンブレン上に形成しておいた微細パターン中に金属をメ
ツキ法により埋込む方法が提案されている。しかし、こ
のメツキ法では多量のゴミ。
欠陥が発生し、更にパターン形成の工程数が多くなり、
実用的ではない。
(発明が解決しようとする問題点) このように従来、X線マスク製造工程におけるX線吸収
体パターンの微細加工工程には、以下の如く厳しい要求
と問題点があった。
■ エツチングマスク材料と重金属膜とのエツチング選
択比が小さく、微細パターン加工は極めて困難である。
■ レジスト/中間層/重金属構造等、多層膜構造が必
要であり、プロセス工程が複雑な上、各層でのパターン
変換差と0.02μm以下にするべく極めて高精度なエ
ツチング技術が必要である。
■ 中間層として、絶縁膜或いは金属膜を用いなれけば
ならず、これらの膜応力もX線吸収体膜並みに小さくす
る必要がある。
■ レジスト/重金属構造で生じる電子ビーム描画での
近接効果のため、近接効果補正或いは近接効果補正軽減
のための多層レジスト構造が必要である。
■ ■〜■に示したドライエツチングの代りにメツキ法
による重金属の埋込みの場合には、ゴミ。
欠陥等の発生が非常に多い。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的
とするところは、X線マスクにおけるX線吸収体パター
ンの形成に重金属膜のドライエツチング法及び電界メツ
キ法を用いないで、微細な重金属パターンを精度良く形
成することができ、X線リソグラフィを用いた次世代超
LSIデバイスの微細加工実現等に寄与し得るX線マス
クの製造方法を提供することにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の骨子は、重金属膜の形成として、重金属を含有
するハロゲンガスを用いた液相CVD法により、X線透
過薄膜に形成した溝部に重金属膜を埋込みX線吸収体パ
ターンを形成することにある。
即ち本発明は、X線に対して透過なX線透過薄膜をX線
吸収体を形成すべきパターンに従って選択エツチングし
て該薄膜に溝部を形成し、次いで反応生成物又は原料ガ
スを液化することにより薄膜を堆積する液相CVD法に
より、X線透過薄膜の溝部内にX線吸収体となる重金属
膜を選択的に埋込み形成するようにした方法である。
より具体的には、X線透過薄膜に反応性イオンエツチン
グ法により該薄膜の表面から0.4μm以上の深さの溝
を掘ったのち、溝を掘ったX線透過薄膜を冷却しながら
、液相CVD法により重金属ハロゲンガスを分解させ、
溝部に選択的に重金属膜を埋込み形成するようにした方
法である。
(作 用) X線透過薄膜としては通常、半導体薄膜或いは絶縁膜が
使用されるが、該薄膜への溝部形成には反応性イオンエ
ツチング法を用いることにより簡易に、高精度・超微細
パターン溝部が形成可能であることが知られている。こ
れは、パターン形成のためのレジストへの電子線描画に
おいて、下地が半導体薄膜或いは絶縁膜である故に近接
効果による影響が小さいことも要因の1つである。
本発明では、上記溝を掘ったパターン形状部を含むX線
透過薄膜を冷却し、重金属ハロゲンガスを分解させる液
相CVD法(5olid 5tateDevices 
and Materials、 Tokyo、 198
7. p451)により重金属膜を埋込んで重金属パタ
ーンを形成するために、従来至極困難とされていた重金
属の微細パターン加工のためのエツチングを行わずに、
X線マスク用の微細なX線吸収体パターンを形成するこ
とが可能となる。
即ち、レジストを含む多層構造を用いないため、プロセ
ス工程が極めて単純となることや、下地重金属より発生
する電子線描画時の近接効果の影響か格段に小さくなる
ため、高精度の微細パターン形成が可能となっている。
また、メツキ法と異なりゴミや欠陥の発生のない良好な
X線吸収体パターンを実現することが可能となる。
(実施例) 以下、本発明の詳細を図示の実施例よって説明する。
第1図は本発明の一実施例に係わるX線マスク製造工程
を示す断面図である。まず、第1図(a)に示す如く、
面方位(100)、3インチSiウェハ10上にLPC
VD法を用いてSiC膜(X線透過薄膜)11をエピタ
キシャル成長させた。
実験方法は下記の如くである。
高周波加熱方式を用いたLPGVD装置にてグラファイ
トにSiCをコートしたサセプタ上にSi基板10を設
置した。減圧下でSi基板10を1160℃まで昇温し
、H2で希釈した1、596 HC、f’ガスにて5分
間Si基板10を気相エツチングした。これにより、基
板表面に存在する自然酸化膜及び炭化水素系の汚染物を
除去し、Si表面を清浄化した。その後、堆積用ガスと
してSiCノ4/C3HB、希釈ガスとしてH2を用い
、S i C,e4 /C3Hs ノ混合比、流m及び
基板温度を変化させてSiCの堆積を行った。基板温度
は1060℃から1390℃まで変化させた。その結果
、基板温度1360℃、H2流量1ノ/mim。
SiCノ4流ff13i+、i’ / min 、  
C3HB流R1m、i’/min 、  (S t C
、i’ 4/ H2)流量比3 X 1O−3)1.:
てSiC膜11はSi基板10上にエピタキシャル成長
した。この薄膜の応力を測定したところ、15X 10
8dyn/α2の引張り応力であった。
次いで、第1図(b)に示す如く、SiC膜1膜上1上
I膜12及びPMMAレジスト13の2層構造を形成し
、上層のレジスト13を通常の電子線描画によりパター
ニング開口させ、開口したレジスト13をエツチングマ
スクとして下層のA、f膜12をC,f72にてプラズ
マエツチングしパターニング開口させた。このとき、A
、e膜12の膜厚は数100人であり、CI!2を用い
たプラズマエツチングにより容易にエツチングすること
が可能であった。さらに、更に電子線描画時での近接効
果の影響は薄いA、Il’層での電子線反射率が低いた
め、通常の近接効果補正(ゴースト露光法)にて十分で
あった。
次いで、残ったレジスト13を除去したのち第1図(C
)に示す如く、AI膜12をエッチングマスフとして、
SiC膜11を5F6102ガスにて反応性イオンエツ
チングし、SiC膜11に溝部14を形成した。この溝
部14は後述するX線吸収体パターンを埋込むためのも
のであり、その深さは0.6μmとした。
次いで、Aノ膜12を除去したのち第1図(d)に示す
如く、Wの液相CVD法による選択堆積を行い、溝部1
4内にW膜15を埋込み形成した。
これにより、X線吸収体となるW膜15の微細パターン
が形成された。このときのW膜15の最小線幅は0.2
μmであり、レジスト描画からの寸法変換差は0.02
μm以下であった。
ここで、上記液相CVD法は次のようにして行った。即
ち、前記Aノ膜12を除去した基板(Si基板10上に
溝部14を有するSiC膜11が形成されたもの)を反
応炉内に配置し、基板を一10℃に冷却保持した。マイ
クロ波によりH2ガスを励起させHラジカルを生成し、
これと共にWF6ガスを反応炉内に供給した。WF、ガ
スは基板表面で冷却されて液化するため、基板表面でW
膜15が堆積し、さらに液化は、・1底部で生じ易くま
た液化したものは溝部内に溜ることになる。従って、W
膜15の堆積は溝部14の底部から始まり、溝部14を
徐々に埋めることになる。
本実施例では、W膜15の堆積厚さを0.5μmとした
その後、堆積したW膜15に含有した不純物の除去及び
Wの応力制御のために300℃の熱処理を行った。この
ときのW膜15の応力は、15X108dyn/cm2
の引張り応力を示し、下地SiC膜11の応力と一致さ
せた。従って、第1図(C)で示した如(SiC膜11
に溝部14を形成したときに発生した応力は、同図(d
)で示した如く同程度の応力を示すW膜15を埋込むこ
とにより補正することが可能であった。
最後に、第1図(e)に示す如く、通常通りSi基板1
0の中央部を裏面からエッチバックした。
また、保護膜としてSiC膜16を堆積し、X線マスク
を完成した。
かくして作成したX線マスクでは、SiCとWの物性係
数が略等しく(例えば熱膨張係数SiC:4.7X 1
O−6に’ 、 W :  4JX 10るに−t1ヤ
ング率S i C: 4.57XIO”N/32. W
 : 4.0X10”N70m2)、微小な温度変化等
によって所定の応力の発生及びパターン寸法のずれは生
じない。また、プロセス工程が簡略化され、従来困難と
されているWの微細パターン加工を行わないで、Wの微
細パターンを精度良く形成することが可能となる。さら
に、メツキ法と異なりゴミや欠陥等の発生する虞れもな
く、良質のWのX線吸収体パターンを形成することがで
きた。
本発明者等の実験によれば、上記マスクを通して1μm
のPMMAレジストをSOR光により露光・現像し、0
.2μmのライン&スペースが形成されたのを確認した
。また、SOR光の長時間照射に対してもSiC単結晶
を透過膜として用いるため、SOR光による劣化、ダメ
ージは観察されなかった。
このように本実施例方法によれば、X線透過薄膜として
のSiC膜11に溝部14を形成し、液相CVD法によ
りX線吸収体としてのW膜15を溝部14内に選択埋込
み形成することができる。
このため、電子線描画時に生じる反射電子による近接効
果が軽減され、単純な近接効果補正により高精度に描画
されたレジストパターンをSiC膜11に転写すること
ができ、パターン寸法変換差の極めて小さなWの微細パ
ターンを容易に形成することができる。
また、溝部14内に埋込まれたW膜15の物性定数がS
iCに極めて近いため、温度変化等の環境要因の影唇を
受は難い。さらに、W膜15は溝部14内に埋込まれて
いるため、後工程でW膜の側部に保護膜を形成する必要
はない。W膜パターン上部での保護膜は必要に応じてス
パッタリング法等により薄く形成すれば十分であり、保
護膜形成プロセスが大幅に簡略化される。また、W膜を
メツキ法で形成する方法とは異なり、ゴミや欠陥等の発
生を極めて少なくすることができ、信頼性の高いX線マ
スクを実現することができる。
第2図は本発明の他の実施例方法を説明するための工程
断面図である。なお、第1図と同一部分には同一符号を
付して、その詳しい説明は省略する。
この実施例が先に説明した実施例と異なる点は、溝部へ
のW膜の選択埋込み工程にある。即ち本実施例では、第
2図(a)に示す如(SiN膜11に溝部14を形成し
たのちに、同図(b)に示す如く液相CVD法によりS
iN膜1膜上1上膜15を堆積した。このW膜15の堆
積は、W膜15表面が平坦となる厚さまで行った。次い
で、第2図(C)に示す如く、SiN膜11の表面が露
出するまでW膜15をエッチバックすることにより、溝
部14内のみにW膜15を埋込み形成した。これ以降は
先の実施例と同様に、Si基板10のエッチバック及び
保護膜の形成を行うことによりX線マスクが完成するこ
とになる。
このような工程であっても、溝部14内にW膜15を埋
込み、X線吸収体となるW膜15の微細パターンを精度
良く形成することができる。従って、先の実施例と同様
の効果が得られる。
ここで通常のCVD法では、溝部14においては底部及
び側面から堆積が始まるので、堆積が進むと溝部14内
に所謂“す”が発生してしまい、溝部14内にX線吸収
体となるW膜15を完全に埋込むことはできない。本実
施例では、溝部14の底部から堆積が始まる液相CVD
法を用いることにより、溝部14内にW膜15を完全に
埋込みむことが可能となったのである。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。例えば、前記W膜を選択成長させる際に用いるガス
はWF6に限るものではなく、Wを含有するガスであれ
ばよい。また、液相CVD法の活性種の発生源としては
、マイクロ波の代りに高周波或いはレーザを用いること
が可能である。
さらに、活性種としてHラジカルを用いたが、Ar、そ
の他のWF6と反応してWを堆積させるラジカル種を用
いることができる。また、X線吸収体は純粋なWに限ら
ず、例えばWN)<、Ti添加WNx、Ti添加W等、
Wに不純物を添加した膜であってもよい。Wに不純物を
添加することによりWの応力を制御することが可能であ
る。さらにまた、X線吸収体はWに限らず、他の重金属
(Au、Ta、WN等)を用いることが可能である。こ
の場合、液相CVD法に用いるガスも該重金属を含有す
るガスであればよい。
また、X線透過薄膜はSiCに限るものではなく、X線
透過率が高く且つ引張り応力を有する自立支持膜であれ
ばよく、BN、Si、Ti等を用いることができる。実
施例ではX線透過薄膜のエツチングマスクとしてPMM
A/A、ffを用いたが、耐エツチング性に富むCMS
或いはNPR等のレジスト単層を用いることも可能であ
る。また、実施例ではWの埋込み後、Siウェハをバッ
クエツチングする例を述べたが、始めにバックエツチン
グしたS1リング上のSiC膜中にWを形成するように
してもよい。さらに、各部の膜厚等の条件は、仕様に応
じて適宜変更可能である。その他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で、種々変形して実施することかできる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、X線透過薄膜に溝
部を形成したのちに、液相CVD法にて溝部内にX線吸
収体となる重金属膜を選択的に埋込み形成することによ
り、重金属膜のドライエツチング法や電界メツキ法等を
用いることなく、X線吸収体パターンを高精度に形成す
ることができる。従って、X線リソグラフィを用いた次
世代超LSIデバイスの微細加工の実現に寄与すること
ができ、その有用性は絶大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例方法に係わるX線マスクの製
造工程を示す断面図、第2図は本発明の他の実施例方法
を説明するための工程断面図、第3図は従来方法を説明
するための工程断面図である。 10・・・Si基板、11・・・SiC膜(X線透過薄
膜)、12・・・Aノ膜、13・・・PMMAレジスト
、14・・・溝部、15・・・W膜(X線吸収体)16
・・SiN膜(保護膜)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)X線に対して透過なX線透過薄膜をX線吸収体を
    形成すべきパターンに従って選択エッチングし、該薄膜
    に溝部を形成する工程と、次いで反応生成物又は原料ガ
    スを液化することにより薄膜を堆積する液相CVD法に
    より、前記X線透過薄膜の溝部内にX線吸収体となる重
    金属膜を選択的に埋込み形成する工程とを含むことを特
    徴とするX線マスクの製造方法。
  2. (2)前記液相CVD法による重金属膜の形成時に、前
    記X線透過薄膜を冷却することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のX線マスクの製造方法。
  3. (3)前記X線透過薄膜の溝部に埋込み形成する重金属
    膜として、前記X線透過薄膜と同等の張力を有する材料
    を用いたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    X線マスクの製造方法。
  4. (4)前記X線透過薄膜の溝部に埋込み形成する重金属
    膜として、前記X線透過薄膜と略同値の熱膨脹係数及び
    ヤング率を有する材料を用いたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のX線マスクの製造方法。
  5. (5)前記液相CVD法として、重金属を含有したハロ
    ゲン化合物ガスを分解・堆積させることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のX線マスクの製造方法。
  6. (6)前記X線透過薄膜に溝部を形成する工程として、
    反応性イオンエッチングを用いたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のX線マスクの製造方法。
  7. (7)前記X線透過薄膜として炭化硅素膜、前記重金属
    膜としてタングステンを用いたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のX線マスクの製造方法。
  8. (8)前記X線透過薄膜として、シリコン基板上にエピ
    タキシャル成長した炭化硅素膜を用いたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のX線マスクの製造方法。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007109971A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Hoya Corp 多層反射膜付き基板、その製造方法、反射型マスクブランクおよび反射型マスク
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