JPH01170607A - 改質剤および改質方法 - Google Patents

改質剤および改質方法

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JPH01170607A
JPH01170607A JP33042987A JP33042987A JPH01170607A JP H01170607 A JPH01170607 A JP H01170607A JP 33042987 A JP33042987 A JP 33042987A JP 33042987 A JP33042987 A JP 33042987A JP H01170607 A JPH01170607 A JP H01170607A
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伸夫 久田
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信幸 沖永
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は改質剤および改質方法に関する。
[従来の技術] 従来、重合体たとえば(メタ)アクリロニトリル(アク
リロニトリルおよび/またはメタクリロニトリルを略記
。以下、同様の表現を用いる)a(メタ)アクリル酸ま
たはその塩もしくはエステル、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、スチレンなどのエチレン性不飽和単量体の重合体
の改質剤に使用されるノニオン性親水基含有不飽和化合
物として芳香族環含有アルコールのアルキレンオキシド
付加物と(メタ)アクリル酸とのエステルなどが公知で
ある。
[発明が解決しようとする問題点コ しかしながらこれらによって得られる重合体はその表面
の親水性が必ずしも十分ではなく、また乳化重合に使用
されて得られるエマルションより作製されるフィルムの
耐水性および接着性が必ずしも十分ではないという問題
点がある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは重合体の表面に優れた親水性を付与し、ま
た乳化重合に使用されて得られるエマルションより作製
されるフィルムにすぐれた耐水性および接着性を付与す
る改質剤および改質方法について鋭意検討を重ねた結果
本発明に到達した。
すなわち本発明は一般式 %式%(2(1) (式中、Zはアルキル基、アルカリール基またはアラル
キル基で置換されていてもよいアリール基、またはアリ
ール基で置換されていてもよい炭素数1〜24の直鎖ま
たは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基である。R
は水素原子またはメチル基である。Aはアリール基で置
換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基である
。a、 bおよびCは0または1〜50の整数である。
)で示されるノニオン性親水基含有不飽和化合物からな
ることを特徴とする改質剤(第1発明)および塊状重合
、溶液重合、懸濁重合または乳化重合により過硫酸塩、
パーオキシド化合物、アゾ系化合物およびレドックス開
始剤からなる群より選ばれる開始剤および必要により乳
化剤を用いてエチレン性不飽和単量体の重合体を製造す
る際にノニオン性親水基含有単量体を用いて改質を行う
方法において、ノニオン性親水基含有単量体として一般
式 %式%) (式中、Zはアルキル基、アルカリール基またはアラル
キル基で置換されていてもよいアリール基、またはアリ
ール基で置換されていてもよい炭素数1〜24の直鎖ま
たは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基である。R
は水素原子またはメチル基である。Aはアリール基で置
換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基である
。a、s bおよびCは0または1〜50の整数である
。)で示されるノニオン性親水基含有不飽和化合物を用
いることを特徴とする改質方法(第2発明)である。
本発明において改質剤には重合体の改質を目的として使
用されるもののみならず、他の目的で(たとえば乳化重
合用乳化剤として)使用され結果的に重合体の改質が行
われるものも包含される。
一般式(1)において、Zのアルキル基、アルカリール
基またはアラルキル基で置換されていてもよいアリール
基としてはフェニル基、o−1m−1p−または混合フ
レジイル基、キシレノイル基、プロピルフェニル基、イ
ソプロピルフェニル基、ブチルフェニル基〜5ee−ブ
チルフェニル基、t−ブチルフェニル基、ジ−t−ブチ
ルフェニル基、t−アミルフェニル基、オクチルフェニ
ル基、2−エチルへキシルフェニル基、ジオクチルフェ
ニル基、ノニルフェニル基、ジノニルフェニル基、ドデ
シルフェニル基、メチルジフェニル基、トリメチルジフ
ェニル基、スチレン化フェニル基、スチレン化りレゾイ
ル基、スチレン化キシレノイル基、ベンジル化フェニル
基などが挙げられる。
アリール基で置換されていてもよい炭素数1〜24の直
鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基として
はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、5eC−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル
基、t−アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ドデ
シル基、トリデシル基、ミリスチル基、ステアリル基、
オレイル基、セチル基、ベンジル基、フェネチル基など
が挙げられる。
Aのアリール基で置換されていてもよい炭素数2〜4の
アルキレン基において、アルキレン基としてはエチレン
基、プロピレン基、ブチレン基などが、アリール基置換
アルキレン基としてはスチレンからのフェニル置換エチ
レン基、α−メチルスチレンからのフェニル置換メチル
エチレン基などが挙げられる。これらのうち好ましいも
のは炭素数2〜4のアルキレン基であり、とくに好まし
いものは炭素数2または3のアルキレン基である。
これらのアルキレン基は酸素原子と共にオキシアルキレ
ン鎖−(AO)a−1−(AO)b−および、−(AO
)c−を形成するが、このような重合鎖中のオキシアル
キレン鎖は同種のものでもよくまた異種のもの(この場
合の結合形式としてはブロック、ランダムなと)でもよ
い。オキシアルキレン基のうちで好ましいものはオキシ
エチレン基およびオキシエチレン基とオキシプロピレン
基との併用基(ブロック、ランダム)である。
オキシアルキレン基−(AO)a−1−(AO)b−お
よび、−(AO)a−がいずれかのオキシアルキレン鎖
中にオキシエチレン鎖を含む場合、上記オキシアルキレ
ン鎖中のオキシエチレン鎖の含量は通常10〜100重
量%、好ましくは30〜80重量%である。
一般式(1)で示される化合物の具体例としては表−1
のものが挙げられる。
以下において、Eはエチレンオキシド、Pはプロピレン
オキシド、plaEsは1010モル、EO5モルをこ
の順に付加したブロック付加物、P/E1o15はP0
10モルとE05モルの混合物を付加したランダム形の
付加物を示し、以下同様の記載を用いる。
表−1 注1)Meはメチル基、Phはフェニル基、Bzはベン
ジル基、BPはビフェニル基、Stはスチリル基を示す
一般式(1)で示される化合物は低級または高級アルコ
ールおよび/またはアルキルフェノール、アルキルアリ
ールフェノールまたはフェニルアルキルフェノールある
いはこれらのアルキレンオキシド付加物と(メタ)アク
リル酸グリシジルとを三フッ化ホウ素エーテル錯塩、四
塩化スズなどの触媒の存在下反応させ、必要により、さ
らに常法にてアルキレンオキシドを付加(この際に、ア
ルキレンオキシドの付加モル数により一部エステル交換
反応を伴う場合がある。)する方法等ことよって製造す
ることができる。
とくに、bが1〜50の整数である場合には、上記(メ
タ)アクリル酸グリシジルに代えて(メタ)アクリル酸
のアルキレンオキシド付加物のグ刀シジルエーテルを用
いて以下同様の方法などによって製造することができる
本発明の改質剤を用いて改質を行う重合体としては、た
とえば次のようなエチレン性不飽和単量体の重合体が挙
げられる。
(a)ニトリル基含有単量体: (メタ)アクリロニトリルなど。
(b)不飽和カルボン酸[(メタ)アクリル酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸などコのエステル:炭素数
1〜20のアルキル基(メチル、エチル、ブチル、2−
エチルヘキシル基など)を有するアルキル(メタ)アク
リレート;グリコール(エチレング刀コール、■、4−
ブタンジオール、ポリプロピレングリコールなど)のモ
ノまたはジ(メタ)アクリレート;マレイン酸、フマル
酸、またはイタコン酸のジエステルまたは半エステルな
ど。
(C)不飽和カルボン酸のアミド: (メタ)アクリルアミドなど。
(d)ハロゲン含有単量体: 塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレンなど。
(e)芳香族ビニル炭化水素単量体: スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニ
ルトルエンなど。・ (f)脂肪族炭化水素単量体: エチレン、プロピレン、ブタジェン、イソプレンなど。
(g)ビニルエステルまたは(メタ)アリルエステル:
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジビニルフタレート
、アリルアセテート、ジアリルフタレートなど。
(h)不飽和カルボン酸またはその塩:(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸およびそれら
の塩など。
これらのエチレン性不飽和単量体の重合体は合成繊維、
合成樹脂、合成ゴム、合成樹脂エマルションおよび合成
ゴムラテックスとして用いられている。たとえば合成繊
維としては、アクリロニトリル系(共)重合体[アクリ
ロニトリル75%以上とこれと共重合しろる単量体、た
とえば酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル、スチ
レン、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどとの共重合体;
アクリロニトリル35〜75%とこれと共重合しろる上
記の単量体との共重合体などコなどが挙げられ、合成樹
脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、ABS樹脂、(メタ)アクリル樹脂などが
挙げられる。
本発明の改質剤の使用量は重合体の種類、単量体の組成
、目的、要求される性能等により種々変えることができ
る。染色性、帯電防止性などを目的として疎水性の重合
体を製造する場合には、本発明の改質剤が重合体中に重
量基準で通常、0.1〜20%、好ましくは0.2〜1
0%含まれるようにするのがよい。20%より多くなる
と水に対する親和性が大きくなりすぎて不都合なことが
多い。一方、親水性の重合体(たとえば水溶性樹脂など
)を製造する場合には、本発明の改質剤が重合体中に重
量基準で通常2〜80%、好ましくは10〜60%とな
るようにするのがよい。
本発明の改質剤による重合体の改質は、種々の方法で行
うことができる。重合方法としては、塊状重合、溶液重
合、懸濁重合および乳化重合のいずれてもよく、公知の
各種(共)重合体と同様の重合方法、重合条件を用いる
ことができる。
重合を開始させる方法としては、電子線、γ−線あるい
は紫外線の照射による方法、加熱による開始方法および
開始剤を使用する方法などをとることができる。
開始剤を使用する方法において開始剤としては、たとえ
ば、過硫酸塩(過硫酸アンモニウムなど)aパーオキシ
化合物(ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキ
シド、過酸化水素など)aアゾ系開始剤(アゾビスイソ
ブチロニトリルなど)aレドックス系開始剤(亜硫酸塩
とパーオキシ化合物、過酸化水素とFe2”塩など)な
どが挙げられる。
重合温度は重合体により異なるが一般に30〜150℃
である。
また11重合の際に、媒体[溶液重合に普通用いられて
いる溶剤;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、塩化亜鉛濃厚水溶液など;
乳化重合および懸濁重合に普通用いられる水系媒体;水
、水と水溶性有機溶剤(メタノール、イソプロパツール
、アセトンなど)との混合溶剤など]、重合調節剤[各
種メルカプタン類(例えばドデシルメルカプタン)のよ
うな連鎖移動剤など]、分散剤(部分けん化ポリビニル
アルコールなど)を必要により使用することができる。
本発明の改質剤を用いて重合を行う場合、単量体く混合
物)中に混合して重合を行ってもよくまた部分重合物、
単量体−重合体混合物または重合物に混合してグラフト
またはブロック重合させてもよい。また重合体成形品(
繊維、繊維製品など)aフィルムまたは注型品などの表
面上で重合させることもできる。
本発明の改質剤は単量体の乳化重合の際に使用する反応
性乳化剤(重合性乳化剤)としてとくに有用である。こ
のような乳化剤としての使用は、種々の方法で行うこと
ができる。例えば通常の乳化剤を用いる乳化重合法にお
いて、通常の乳化剤のかわりに本発明の改質剤を用いる
ことにより行うことができる。また、本発明の改質剤ま
たはこれと重合しようとする単量体を予め重合させた後
、さらに重合しようとする単量体または重合しようとす
る単量体と本発明の改質剤とを重合系に追加していく方
法などで重合を行うこともできる。
単量体としては通常、乳化重合が行われる単量体であれ
ばとくに限定されず、たとえば前記(a)〜(h)の単
量体が挙げられる。
乳化剤としての使用量は単量体の組成、生成エマルショ
ンの使用目的、要求性能により異なるが一般式(1)で
示されるノニオン性親水基含有不飽和化合物を単量体混
合物に対し、通常0.05〜10重量%、好ましくは0
.1〜5重量%使用するのがよい。
乳化重合の場合には、共重合性を有さない通常の乳化剤
[アニオン活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ラウリル硫酸エステルナトリウム、アルキルジフ
ェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸エステルアンモニウムなど
)および/または非イオン活性剤(ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールエチレンオキシ
ド付加物など)]を併用することもできるが、多量に使
用することは本発明の目的に反するので好ましくない。
上記の各種の重合法において、本発明の改質剤の他に他
のアニオン性単量体[スルホプロピル(メタ)アクリレ
ート、スチレンスルホン酸塩、芳香族核を有するアルコ
ールまたはそのアルキレンオキシ付加物と(メタ)アク
リル酸とのエステルのスルホン化物などコを併用するこ
ともできる。併用する場合本発明の改質剤の量は本発明
の改質剤と他のアニオン性単量体の合計重量に基づいて
通常30%以上、好ましくは50%以上である。
[実施例] 以下実施例により本発明をさらに説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。
実施例1 表−1の化合物N001を本発明の改質剤とし、これを
用いて重合体の改質を行った。
攪拌機、滴下ロート、窒素導入口、温度計および還流冷
却器を備えた反応容器に水1508、過硫酸アンモニウ
ム0.2gおよび炭酸水素ナトリウム0.3gを仕込み
、系内を窒素ガスで置換し、70℃に昇温した。
次いで滴下ロートよりブチルアクリレート70g。
スチレン30gおよび表−1の化合物No、1を1.3
gの均一混合物を攪升下に3時間にわたり滴下した。滴
下中1時間ごとに過硫酸アンモニウム0.05gを追加
した。滴下終了後70℃にてさらに1時間反応してエマ
ルションを得た。生成エマルションおよびエマルション
より作製されたフィルムの性能試験結果を表−2に示す
比較例1 実施例1において表−1の化合物No、 1のかわりに
同重量のノニルフェノール(EO/POXIO/10)
(7)メタクリレートを使用し実施例1の方法に従い重
合を行いエマルションを得た。
生成エマルションおよびエマルションより作製されたフ
ィルムの性能試験結果を表−2に示す。
表−2 注)各試験項目の試験方法 (1)モノマー重合転化率 重合体エマルション1.5gをとり、130℃で1.5
時間乾燥後の蒸発残!ffiを測定し、100%重合時
の固形分重量に対する%で表した。
(2)凝塊物量 150メツシユの金網で濾過し、濾過残漬を水で洗浄後
、130°Cで5時間乾燥し凝塊物を得た。この乾燥物
重量を使用モノマーに対する重量%で表した。
(3)エマルションの機械的安定性 重合体エマルション200gをビーカーにとりホモミキ
サーにて10,000rpmで30分攪拝し、生成した
凝固物を150メツシユの金網で濾別し冷水で洗浄、1
30℃で5時間乾燥した。この乾燥物重量を採取エマル
ション中の固形分重量に対する%にて表した。
(4)エマルションの化学的安定性 固形分0.5%に水にて希釈した重合体エマルション5
0m1を凝固・分離させるのに必要なN/10CaC1
2の容量(ml)で表した。
(5)エマルションの起泡性 固形分3%に水にて希釈した重合体エマルション30m
1を100m1の央栓付きシリンダーにとり、10回強
振し、5分後の泡量(ml)で表した。
(6)フィルムの耐水性 重合体エマルションをスライドガラス上に拡げ、60℃
にて8時間、さらに20℃にて24時間乾燥して0.2
rrIrrI厚さのフィルムを作製した。このフィルム
の耐水性をJIS  K−6828の水滴試験法により
試、験した。
(7)フィルムの接着注 上記(6)の方法により作製したフィルムのガラス/フ
ィルム間(綿布で補強)の40℃における180°剥離
強度を引っ張り速度100mm/分にて測定した。
実施例2 表−1の化合物N007を本発明の改質剤とし、これを
用いて重合体の改質を行った。
攪拌機、滴下ロート、窒素導入口、温度計および還流冷
却器を備えた反応容器に表−1の化合物No、7をl、
(5g、酢酸ビニル22gおよびブチルアクリレ−) 
18gを仕込み、均一に溶解した。次いでイオン交換水
117.5gおよび過硫酸アンモニウム0.16gを加
え攪伊、乳化し、窒素置換後、攪 下75℃にて30分
間重合した。引き続きイオン交換水134.5g、表−
1の化合物No、7を5.6g、過硫酸アンモニウム0
゜56g、酢酸ビニル77gおよびブチルアクリレート
63gからなる乳化液を滴下ロートより2時間にわたり
滴下し、攪叶下80℃で重合を行い、さらに過硫酸アン
モニウム1%水溶液18gを追加後85°Cに昇温し2
時間重合を行い、均一なエマルションを得た。
生成エマルションおよびエマルションより作製されたフ
ィルムの性能試験結果を表−3に示す。
実施例3 表−1の化合物No、8を本発明の改質剤とし、これを
用いて重合体の改質を行った。
攪拌機、滴下ロート、窒素導入口、温度計および還流冷
却器を備えた反応容器に表−1の化合物No、8を1.
6g、スチレン22gおよびブチルアクリレート18g
を仕込み、均一に溶解した。次いでイオン交換水117
.5gおよび過硫酸アンモニウム0.16gを加え攪 
、乳化し、窒素置換後、攪乎下75°Cにて30分間重
合した。引き続きイオン交換水134.5g、表−1の
化合物N008を5.6g、過硫酸アンモニウム0.5
681スチレン77gおよびブチルアクリレート63g
からなる乳化液を滴下ロートより2時間にわたり滴下し
、攪拝下80℃で重合を行い、さらに過硫酸アンモニウ
ム1%水溶液188を追加後85℃に昇温し2時間重合
を行い、均一なエマルションを得た。
生成エマルションおよびエマルションより作製されたフ
ィルムの性能試験結果を表−3に示す。
表−3 注)各試験項目の試験方法は表−2に同じ。
実施例4 表−1の化合物No、3を本発明の改質剤とし、これを
用いて重合体の改質を行った。
攪拌機、滴下ロート、窒素導入口、温度計および還流冷
却器を備えた反応容器に表−1の化合物No、3を5g
およびスチレン100gを仕込み、均一に溶解した。次
いてイオン交換水250gおよび過酸化ベンゾイル0.
8gを加え充分に窒素置換後、強攪井下25〜30℃に
て亜硫酸ナトリウム1%水溶液20gを1時間で滴下、
さらに25〜30℃で1時間反応を行い粒状の均一な重
合体を得た。水にて洗浄し乾燥した粒状重合体を金型に
入れ、240℃で溶融しポリスチレン樹脂板を得た。
この樹脂板の水との接触角(親水性の尺度)および表面
固有抵抗の測定結果を結果を表−4に示す。
比較例2 実施例4において表−1の化合物N003の代わりに同
重量のオクチルフェノールE1zhsのアクリレートを
使用し実施例4の方法に従ってポリスチレン樹脂板を得
た。この樹脂板の水との接触角および表面固有抵抗の測
定結果を表−4に示す。
表−4 表−4より実施例4において接触角の度数が低いことよ
りすぐれた親水性を具備していることおよび表面固有抵
抗値が低いことによりすぐれた帯電防止性を具備してい
ることがわかる。
注)各試験項目の試験方法 (1)接触角 樹脂板を冷水にて洗浄し、130°Cにて2時間乾燥後
接触角計[CA−D型;協和界面科学■製]にて測定し
た。
(2)表面固有抵抗 樹脂板を湿度60%、温度20°Cの雰囲気中に24時
間放置後、武田理研■製TR−300Cを電源、TR−
42を電極およびTR−8651を検出器に接続した装
置にて測定した。
実施例5 表−1の化合物No、4を本発明の改質剤とし、これを
用いて重合体の改質を行った。
メチルメタクリレート50g、表−1の化合物No。
4を5gおよびラウロイルパーオキシド0.1gをガラ
スモールドに均一に溶解して仕込み、65℃にて5時間
重合した。冷却後モールドから取り出した重合体は、重
合率99.3%で透明性良好なガラス状樹脂であった。
この樹脂を湿度60%、温度20℃の雰囲気中に24時
間放置後、表−4記載の方法により表面固有抵抗を測定
したところ1.3×1012Ωであり、良好な帯電防止
性が認められた。
[発明の効果] 本発明の改質剤は、重合体の表面にすぐれた親水性を付
与し、また乳化重合に使用されて得られるエマルション
より作製されるフィルムにすぐれた耐水性および接着性
を付与するものである。また、得られるエマルションは
、すぐれた機械的安定性および化学的安定性を有する;
起泡性が少ない;重合中の凝塊物量が少ない;エマルシ
ョンより重合体を取り出す場合には、廃水中に乳化剤が
ほとんど流出しないなどの効果も奏する。
また、公知のノニオン性単量体からなる改質剤と同等あ
るいは同等以上に単量体の重合率が上がる;性能(重合
度、親水性、帯電防止性など)の向上した重合体が得ら
れる;失透がなく帯電防止性を付与する;はこり、油、
垢などの汚れが付着しにくい;また付着した場合でも容
易に除去できるなどの性能を有する重合体を与えるとい
う効果も奏する。
本発明の方法により改質された重合体は、合成繊維、繊
維処理剤、合成樹脂、紙加工剤、ヘヤースプレー用樹脂
などとして有用である。
またこれらの重合体エマルションは接着、被覆、含浸お
よび分散用組成物の製造等に使用することができ、水性
塗料接着剤、紙加工用、繊維加工用(糊剤、不織布のバ
インダーなど)a繊維改質用、フロアポリッシュ用、土
壌侵食防止用およびコンクリート、モルタル混和用など
の用途に有利に用いることができる。さらにポリ塩化ビ
ニル、ABS樹脂などの合成樹脂、合成ゴム、合成繊維
等の製造に使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、Zはアルキル基、アルカリール基またはアラル
    キル基で置換されていてもよいアリール基、またはアリ
    ール基で置換されていてもよい炭素数1〜24の直鎖ま
    たは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基である。R
    は水素原子またはメチル基である。Aはアリール基で置
    換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基である
    。a、bおよびcは0または1〜50の整数である。)
    で示されるノニオン性親水基含有不飽和化合物からなる
    ことを特徴とする改質剤。 2、一般式(1)におけるa、bおよびcがa+b+c
    が1以上である特許請求の範囲第1項記載の改質剤。 3、一般式(1)におけるa、bおよびcがa=0かつ
    bおよびcが1〜50の整数である特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の改質剤。 4、一般式(1)におけるa、bおよびcがb=0かつ
    aおよびcが1〜50の整数である特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の改質剤。 5、一般式(1)におけるa、bおよびcがaおよびb
    が1〜50の整数かつc=0である特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の改質剤。 6、一般式(1)におけるa、bおよびcがa=b=0
    かつcが1〜50の整数である特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の改質剤。 7、一般式(1)におけるa、bおよびcがaが1〜5
    0の整数かつb=c=0である特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の改質剤。 8、一般式(1)におけるa、bおよびcがa=c=0
    かつbが1〜50の整数である特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の改質剤。 9、一般式(1)におけるa、bおよびcが1〜50の
    整数である特許請求の範囲第1項または第2項記載の改
    質剤。 10、一般式(1)における−(AO)_a−、−(A
    O)_b−および、−(AO)_c−で示されるオキシ
    アルキレン鎖がオキシアルキレン鎖中にオキシエチレン
    鎖を含む特許請求の範囲第2項〜第9項のいずれか一項
    に記載の改質剤。 11、オキシアルキレン鎖中のオキシエチレン鎖の含量
    が10〜100重量%である特許請求の範囲第10項記
    載の改質剤。 12、塊状重合、溶液重合、懸濁重合または乳化重合に
    より過硫酸塩、パーオキシド化合物、アゾ系化合物およ
    びレドックス開始剤からなる群より選ばれる開始剤およ
    び必要により乳化剤を用いてエチレン性不飽和単量体の
    重合体を製造する際にノニオン性親水基含有単量体を用
    いて改質を行う方法において、ノニオン性親水基含有単
    量体として一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、Zはアルキル基、アルカリール基またはアラル
    キル基で置換されていてもよいアリール基、またはアリ
    ール基で置換されていてもよい炭素数1〜24の直鎖ま
    たは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基である。R
    は水素原子またはメチル基である。Aはアリール基で置
    換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基である
    。a、bおよびcは0または1〜50の整数である。)
    で示されるノニオン性親水基含有不飽和化合物を用いる
    ことを特徴とする改質方法。 13、該不飽和化合物を単量体合計重量に基づき0.1
    〜80%の量で使用する特許請求の範囲第12項記載の
    方法。 14、エチレン性不飽和単量体を該不飽和化合物の存在
    下に乳化重合させる特許請求の範囲第12項または第1
    3項記載の方法。
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