JPH01149791A - 化合物tan−999、その製造法および用途 - Google Patents

化合物tan−999、その製造法および用途

Info

Publication number
JPH01149791A
JPH01149791A JP31025387A JP31025387A JPH01149791A JP H01149791 A JPH01149791 A JP H01149791A JP 31025387 A JP31025387 A JP 31025387A JP 31025387 A JP31025387 A JP 31025387A JP H01149791 A JPH01149791 A JP H01149791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tan
compound
medium
compound tan
culture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31025387A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2593495B2 (ja
Inventor
Seiichi Tanida
谷田 清一
Toshiyuki Takahashi
俊之 高橋
Shigetoshi Tsuboya
重利 坪谷
Setsuo Harada
原田 節夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP31025387A priority Critical patent/JP2593495B2/ja
Publication of JPH01149791A publication Critical patent/JPH01149791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2593495B2 publication Critical patent/JP2593495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 級鼠上Δ秤且分」 本発明は細菌、真菌等の感染症および悪性腫瘍の治療剤
として有用な新規化合物TAN−999(以下rTAN
−999Jと略称することもある)およびその製造法に
関する。
従来の技術 本発明の化合物に最も類似の抗生物質としてスタウロス
ポリン[S taurosporine(AM −22
82)−ジャーナル・オブ・アンティビオティクス(J
ournal of Antibiotics)、30
巻、275頁、1977年およびJ、C,S、ケミカル
・コミュニケーション(J、C,S、Chem、Com
m、 )、800頁、1978年]が挙げられるが、こ
の化合物とTAN−999とはメトキシ基の存否が異な
り、TAN−999は新規化合物である。また生物活性
に関しては、この系統のアルカロイド化合物にプロティ
ンキナーゼの阻害作用[ジャーナル・オブ・アンティビ
オティクス(Journal of Antibiot
ics)、34巻、1059頁、1986年;同35巻
、706頁、1987年]や血小板凝集抑制作用[アグ
リカルチエラル・アンド・バイオロジカル・ケミストリ
ー(Agricultural  and  B io
logicalChemistry)、50巻、272
3頁、1986]が認められることが最近報告されてい
る。
発明が解決しようとする問題 マクロファージなどの食細胞は、通常生体内において外
来の異物や老廃物を食食、消化し、無毒化して排除する
のみならず、腫瘍細胞に対する増殖抑制作用、種々の活
性物質の産生による生体機能の制御、免疫の成立と発現
など極めて多様な能力を有し、生体防御に重要な役割を
果たしている。
近年、細菌、真菌、ウィルス等の感染、悪性腫瘍および
その治療、臓器移植における免疫抑制剤の投与等によっ
て宿主の食細胞やリンパ球等の機能が低下すると、感染
やその他の諸疾患に対する抵抗力が衰え、種々の病気に
罹患しやすくなり、また重篤化することが医療分野で大
きな問題となっている。これらの問題を克服するために
、当分野ではマクロファージ等の食細胞機能の賦活作用
を有する新規な化合物あるいはそれらの化合物を合成す
るための中間原料が求められている。
問題熱を解決するための手段 本発明者らは、かかる現状に鑑みて、新たな観点からマ
クロファージ賦活物質の研究を重ねた。
その結果、土壌から分離された多数の微生物中、ある種
の微生物が適宜の培地に培養することによって、マウス
由来培養系マクロファージを活性化して、形態を著しく
変化させる作用を有する化合物を培地中に蓄積しうろこ
とを知り、この化合物を単離し、その物理化学的および
生物学的性質から、当該化合物が新規化合物であること
を確かめ、これをTAN−999と称することにした。
また、該微生物がノカルディオプシス(Nocardi
opsis)属に属することが判明した。本発明者らは
、これらの知見に基づいてさらに研究を重ね、本発明を
完成するにいたった。
すなわち本発明は、(1)TAN−999またはその塩
、および(2)ノカルディオプシス属に属するTAN−
999生産菌を培地に培養し、培養物中にTAN−99
9を生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴とする
TAN−999の製造法を提供するものである。
本発明方法で使用されるTAN−999を生産する菌と
しては、ノカルディオプシス属に属し、TAN−999
を産生ずる能力を有する微生物であればいずれのもので
もよい。その例としては、土壌より分離されたC−71
425株が挙げられ、本菌株の菌学的性質は下記のとお
りである。なお、各種培地上の性質はとくに指示しない
限り、28℃で14日間培養し、常法に従って観察した
ものであり、色調はカラー・ハーモニー・マニュアル(
Color Harmony Manual)第4版[
コンテイナー・コーポレーション・オブ・アメリカ(C
ontainerCorporation of Am
erica)、1958年発行]によった。
1、形態 気菌糸および胞子の形成は、酵母エキス・麦芽エキス寒
天、澱粉無機塩寒天、グリセロール・アスパラギン寒天
等の培地上で中程度に認められる。
気菌糸の分枝は単純分岐で、車軸分岐は認められず、そ
の先端には、屈曲状に胞子の連鎖が認められる。菌束糸
、菌核、胞子のう等の特殊な構造は認められない。電子
顕微鏡による観察では、胞子の表面は平滑であり、胞子
の形は卵形ないし円筒形であり、それらの大きさは0.
3〜0.6X0゜7〜1.2ミクロンで、通常10個以
上連鎖する。
また、これらの胞子は運動性を示さない。
2、各種分類培地上の性質(28°C,14日間培#) ■)蔗糖硝酸塩寒天培地 生育:良好 気菌糸;中程度、白色 裏面の色ニライト・アイポリ−(2ca)〜ライト・タ
ン(3gc) 可溶性色素:なし 2)酵母エキス・麦芽エキス寒天培地 生育:良好 気菌糸:中程度、白色 裏面の色ニライト・ウィート(2ea)〜ライト・アン
バー(3ic) 可溶性色素:なし 3)オート・ミール寒天培地 生育:良好 気菌糸:中程度、白色 裏面の色ニライト・アイポリ−(2ca)〜ライト・ウ
ィート(2ea) 可溶性色素;なし 4)澱粉無機塩寒天培地 生育 良好 気菌糸:中程度、白色 裏面の色ニライト・アイポリ−(2ca)〜メイズ(2
ga) 可溶性色素:なし 5)グリセロール・アスパラギン寒天培地生育:良好 気菌糸・中程度、白色 裏面の色ニライト・アイポリ−(2ca)〜メイズ(2
ga) 可溶性色素:なし 6)グルコース・アスパラギン寒天培地生育:良好 気菌糸:中程度、白色 裏面の色ニライト・アイポリ−(2ca)〜メイズ(2
ga) 可溶性色素:なし 7)ペプトン・酵母エキス・鉄寒天培地生育:中程度 気菌糸:着生せず 裏面の色;ハニー・ゴールド(2ic)可溶性色素:な
し 8)チロシン寒天培地 生育;良好 気菌糸:中程度、白色 裏面の色ニライト・ライ−) (2ea)〜ライト・ゴ
ールド(2ic) 可溶性色素:なし 9)カルシウム・マレイド寒天培地 生育:中程度 気菌糸:貧弱、白色〜パール(2ba)裏面の色コライ
ト・アイポリ−(2ca)可溶性色素:なし 3、生理的性質 1)生育温度: IO℃〜34℃ 至適温度: 17°C〜30°C 2)ゼラチンの液化:陽性 3)澱粉の加水分解:陽性 4)ミルクのペプトン化;陽性 5)ミルクの凝固:陰性 6)硝酸塩の還元:陽性 7)メラニン様色素の生成:陰性 8)炭素源の利用性: D−ソルビトール+  シュークロース+i−イノシト
ール+ ラクトース  +D−マンノース 士 ラフィ
ノース +D−キノロース  十  トレハロース  
+L−アラヒノース+ マンノース  +D−カラクト
−ス+ 可溶性澱粉  十り−グルコース + グリセ
ロール +D−フラクトース士 メリビオース +ラム
ノース   士 マルトース   +セルロース   
−  リボース   +無添加    − 基礎培地:ブリードハムとゴヅトリーブ寒天培地 4、全菌体の加水分解中のジアミノピメリン酸および糖
の分析 本菌は、全菌体の加水分解物中にメソ−ジアミノピメリ
ン酸を含有し、アラビノースおよびマジュロースを含ま
ない。
以上の分類学的性質を要約すると、C−71425株は
、■気菌糸先端が屈曲状を呈し、胞子表面は平滑である
、■菌束糸を形成せず、運動性胞子を生成しない、■発
育色調は、淡黄色ないし黄褐色を呈し、気菌糸は白色で
ある、■菌体よりメソ−ジアミノピメリン酸が検出され
るが、アラビノースやマジュロースは検出されないこと
に上り本菌は細胞壁タイプ■で糖型はC型に帰属する。
以上の性質をもとに、アール・イー・ブッファナン・ア
ンド・エヌ・イー・ギボンス編、バーシーズ・マニュア
ル・オブ・デタミネーティブ・バクテリオロノー(Be
rgey’s  Manual  orDetermi
native  Bacteriology)第8版、
1974年および同第9版、1986年に従って菌種の
検索を行った結果、上記C−71425株は、ノカルデ
ィオプシス属に属することが判明したので、本菌をノカ
ルディオプシス・ニス・ピー(Nocardiopsi
s sp、)C−71425と命名した。
C−71425株は昭和62年11月11日に財団法人
発酵研究所(■Fo)に受託番号I FO−14673
として、また本菌は昭和62年11月18日に通商産業
省工業技術院微生物工業技術研究所(pRt)に受託番
号FERM  P−9713としてそれぞれ寄託されて
いる。
ノカルディオプシス属に属するTAN−999の生産菌
は、他の放線菌の場合と同様に、たとえば紫外線乏エッ
クス線、放射線等の照射、単胞子分離、種々の変異処理
、その他の手段で変異させることかでき、このような変
異株あるいは自然に得られる突然変異株であっても、上
記した分類学的性状との比較において実質的に別種とす
るに足らず、しかも当該化合物を生産する性質を有する
ものはすべて本発明方法に利用し得る。
当該化合物生産菌の培養に用いられる培地は該菌が利用
し得る栄養源を含むものなら、液状でも固状でもよいが
、大量に処理するときには液体培地を用いるのかより適
当である。培地には、当該化合物生産菌が同化し得る炭
素源、窒素源、無機物質、微m栄養素が適宜配合される
。炭素源としては、たとえばブドウ糖、乳糖、ショ糖、
麦芽糖、デキストリン、鱗粉、グリセリン、マンニトー
ル、ソルビトール、油脂類(例、大豆油、ラード浦、チ
キン油など)、n−パラフィンその他が、窒素源として
は、たとえば肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、大豆粉
、コーン・ステイープ・リカー、ペプトン、綿実粉、廃
糖蜜、尿素、アンモニウム塩類(例、硫酸アンモニウム
、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモニ
ウムなど)その他が用いられる。さらにナトリウム、カ
リウム、カルシウム、マグネシウムなどを含む塩類、鉄
、マンガン、亜鉛、コバルト、ニッケルなどの金属塩類
、リン酸、ホウ酸などの塩類や酢酸、プロピオン酸など
の有機酸の塩類が適宜用いられる。その他、アミノ酸(
例、グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン、リジン
、メチオニン、プロリンなど)、ペプチド(例、ジペプ
チド、トリペプチドなど)、ビタミン類(例、B5、B
2、ニコチン酸、B12、Cなど)、核酸類(例、プリ
ン、ピリミジン、その誘導体など)等を含有させてもよ
い。もちろん、培地のpHを調節する目的で無機または
有機の酸、アルカリ類、緩衝剤等を加え、あるいは消泡
の目的で油脂類、界面活性剤等の適量を添加して差し支
えない。液体培養に際しては、培地のpHは中性付近、
特に1)T(約6〜8が好ましい。培養温度は約24℃
〜30°C1培養時間は約48時間〜120時間が好ま
しい。
培養の経過に伴って生産されるTAN−999の力価は
マウス由来培養系マクロファージMm1を被検細胞とす
る液体希釈法に従って定量される。
通常、約2〜3日間の培養でTAN−999の生産量は
最高に達する。
培養物から目的とする化合物TAN−999を採取する
には、TAN−99,9が塩基性で脂溶性を示す化合物
であるから、この性質を利用する一般的手段で採取する
ことができる。
培養物中TAN−999は菌体および濾液中に含まれる
ので、培養液をp)16ないし11、好ましくはpH8
ないしIOに調整後、水と混和しない有機溶媒、たとえ
ばジクロロメタン、酢酸エチル、メチルイソブチルケト
ンあるいはイソブタノールなどを加え、活性物質を抽出
する方法が用いられる。また、培養液中に水と混和する
有機溶媒、たとえばアセトンあるいはメタノールなどを
加え、撹拌、抽出し、不溶物を濾去後、抽出液中の有機
溶媒を減圧下留去し、得られた水溶液を前記抽出法に付
すかあるいは吸着性樹脂たとえばアンバーライトXAD
−II(ローム・アンド・ハース社製、米国)、ダイア
イオンHP−20(三菱化成社製、日本)またはアンバ
ーライト5P−207(三菱化成社製、日本)などを用
いたクロマトグラフィー法に付す方法が有利に用いられ
る。なお、吸着性樹脂を用いたカラムから目的の活性物
質を溶出するには、水または含水溶媒、たとえば含水メ
タノール、含水アセトンなどが有利に用いられる。かく
して得られた抽出液あるいは溶出液を減圧下濃縮すると
、TAN−999を含有する組物質が得られる。
組物質をさらに精製し、純粋なTAN−999を得るに
は種々のクロマトグラフィー法が有利に用いられる。担
体としてはシリカゲル、セルロース、セファデックスL
 H−20(ファルマシア社製、スウェーデン)などが
用いられ、これらは通常カラムクロマトグラフィー法で
行われる。カラムから活性物質を溶出するには適当な有
機溶媒たとえば酢酸エチル、ンクロロエタン、アセトン
、メタノールなどの単独あるいは混合溶媒が用いられろ
。溶出液を濃縮し、冷所で放置するか、濃縮残渣を適当
な結晶化溶媒たとえばジエチルエーテル、酢酸エチル、
メタノールあるいはこれらの混合液で溶解し、冷所で放
置すると、TAN−999の結晶が得られる。
TAN−999は塩基性物質なので、適当な鉱酸で処理
することによってTAN−999の塩が得られる。これ
らは自体公知の方法によって調製される。塩の種類とし
てはたとえば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩などが挙げられ
る。
かくして、後記の実施例2で得られたTAN−999の
物理化学的性質はつぎのとおりである。
1)外観:無色結晶 2)融点: mp221 ’C(分解点)3)比旋光度
:[α]も1+42°(C0,5、DMF中)4)マス
・スペクトル測定値: m/Z 496(M”、EI−
MS法) 5)元素分析値=(%) 実測値、 C,68,59,H,5,64,N、10.
86計算値、 C,68,90,H,5,78,N、1
1.08゜0.14.24* (*水0.5モルを含むとして計算) 6)分子式: Cte14tsN40+7)紫外部吸収
(UV)スペクトル:メタノール中、 第1図、λmax nm(E jZ)245(630)
、296(12+5)、341(394)、352(肩
)、添付の第1図参照。
8)赤外部吸収(IR)スペクトル: KBr中、第2
図% vmax cm=、主な吸収3430.2950
.1680.1590.1460.1420.1360
.1320.1290.1260、+210.1120
.1040.840.800.760.640.600 添付の第2図参照。
9)1H核磁気共鳴(NMR)スペクトル:300 M
 Hz%CD CQy中、δppm J (Hz)9.
40(d、J−7,8)、7.75(d、J=8.5)
、7.46(t)、7.46(d)、7.35(t)、
7.27(d、J=8.0)、6.96(dd、J=2
.0)、6.53(d、J=5.6)、6.28(s)
、4.96 (2I(、q+J=17)、3.95(3
I−I、s)、3.87(d、J=3゜5)、3.44
(3H,s’)、3 、35 (m)、2.75(dd
J=14.7,4.0)、2.38(m)、2.33(
3H,s)、1.57(3H,s)。
10)”CNMRスペクトル+75MHz。
CDCCj中、δppm 173.81s、  157.49s、  141.0
4sS 136.67s、131.48s、130.6
3s、127.09s、126.50d、  124.
88dS 123゜55s、  120.94d、  
I  19.65d1118.92s、I  1g、5
8s、114.88s、114.24s、107.94
d、106.89d、100.72d。
91.06s、84.26d180.I2d、57.2
4q、  55.78q、  50.36d、  45
.92t、  33.38q、30.29t、29.6
9q、  (ただし、S:シングレット(single
t)、d:ダブレット(doublet)、Lニトリブ
レット(triplet)、q:カルチット(quar
tet)) 11)薄層クロマトグラフィー(TLC):担体−シリ
カゲル60 P 254(メルク社製、西独) 展開溶媒:酢酸エチル:メタノール(96:4)Rf=
0.11 12)高速液体クロマトグラフィー(HPLC):担体
: ODSカラム(YMC−Pack A312、山村
化学研究新製) 移動相: 55%アセトニトリル7o、o 1Mリン酸
バッファー(pH6,3) 流速:2mρ/min 検出:254r+n+ Rt= 6 、0 (minXスタウロスポリン:Rt
=6.3m1n) 13)呈色反応: 陽性:ニンヒドリン、エールリッヒ、ドラーゲンドルフ
、バートンおよびブリ ーフ、リーバツク反応 14)物質の区分: 塩基性脂溶性物質 以上述べた物理化学的性状およびNMRスペクトルの種
々の解析(COSY法、I8 13Cコリレーション(
Correlation)法、C0LOC法およびN0
ESY法)によってTAN−999の化学構造は下記式
と決定された。
■ N+1 ■ C1(3 TAN−999の生物活性はっぎの実験によって示すこ
とができる。
先ず、マウスの培養系マクロファージMml細胞に対す
る作用を第1表に示す。
第1表 TAN−999の培養系マクロファージ活性化作用 能 →−:陽性、±:陽性であるが微弱、−二陰性薬剤を含
むギフト培地(日本製薬製、日本)中、5%C02下で
37°C,3日間培養後、細胞形態を観察した。
また、TAN−9995ng/m0.の存在下で2日間
培養したマウス培養系マクロファージMmlおよびJ7
74A−1のラテックス粒子食合能は、薬剤無添加の場
合に比べて約9倍および12倍にそれぞれ増強していた
。次にC57BL/6(10週退会雌)マウスに10%
プロテオース・ペプトン(デイフコ社製、米国)液を腹
腔内投与し、4日目に腹腔細胞を採取し、この中からプ
ラスティック接着性細胞を集め、これをマクロファージ
として用い、TAN−999のマウス、マクロファージ
に対する作用を調べた。その結果、TAN−9990、
1ng/好存在下で2日間培養[10%(V/V)牛胎
児血清(ライツタカー・エム・ニー・バイオプロダクツ
社製、米国)含有RPMI  1640培地(ライツタ
カー・エム・ニー・バイオプロダクツ社製、米国)コし
たマクロファージのザイモザン(ジクマ社製、米国)に
対する貧食能依存性活性酸素放出能(ルミノール依存性
化学発光法で測定)は薬剤無添加の場合に比べて約2倍
に増強していた。
次に、TAN=999のマウス腫瘍細胞に対する増殖阻
害作用を第2表に示す。
準主表 TAN−999の腫瘍細胞増殖阻害作用以上の物理化学
的性状および生物学的性状から明らかなように、TAN
−999は新規化合物であり、マクロファージを活性化
し、腫瘍細胞に対する強い増殖抑制作用を示すので、医
薬、動物薬として有用な物質である。
化合物(1)を抗腫瘍剤として用いる場合、希釈剤、賦
形剤、担体などと混合して、薬剤学的に許容される製剤
と(2、経口的または非経口的に投与する。
例えば、注射剤として用いる場合は、化合物(■)の塩
を水溶性注射剤と1.て、成人1日当たり0゜I m9
/ kg〜I Om9/ kgを静脈から投与する。 
 、X胤倶 以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明す
るが、これによって本発明が限定されるものではない。
なお、培地におけるパーセント(%)は、とくに断りの
ない限り重量/容量パーセントを表わす。
実施例1 酵母エキス、麦芽エキス斜面寒天培地に培養したノカル
ディオプシス・ニス・ピーC−71425(I r’O
−14673、FERM  P−9713)を200順
容三角フラスコ内のグルコース2%、可溶性澱粉3%、
生大豆粉1%、コーン・ステイープ・リカー1%、ペプ
トン0.5%、NacQo、3%、Ca0030.5%
を含む4071112の種培地(pH7、0)に接種し
、28℃、48時間回転振盪機上で培養し、前培養液を
得た。得られた前培養液の511Qを2000+12容
坂ロフラスコ内の50(JrtrQの種培地に移植し、
28℃、48時間往復振盪機上で培養し、種培養液を得
り。この種培養液500m(を種培地(上記種培地と同
一組成)30Qを含む5012容ステンレス・スチール
・タンクに移植し、通気3012/分、撹拌280回転
/分、内圧Ikg/am”の条件で培養した。得られた
培養液の5Qを200Q容ステンレス・スチール・タン
ク内のグルコース0.5%、デキストリン5%、脱脂大
豆粉3.5%、Ca CO30、7%を含むI20Qの
主培地(pi(7,0)に移植し、28℃、通気+20
C/分、撹拌180回転/分、内圧1に9/Cm2の条
件で96時間培養した。
実施例2 実施例1によって得られた培養液+10ρを希水酸化ナ
トリウム溶液でpH9に調整後、酢酸エチルll0Cを
加え、60分間撹拌し、溶液中にハイフロス−パーセル
4 、5 kgを加えて濾過した。
得られた抽出酢酸エチル層80Qを水2512で洗った
後、濃縮し、油状の濃縮物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル:509)に付した。
酢酸エチル・メタノール(90:10)の溶出液を濃縮
後、冷保するとTAN−999の淡黄色結晶1゜1gが
得られた。また、結晶母液およびシリカゲルクロマトグ
ラフィーにおける回収フラクションを集め、濃縮し、濃
縮液を再シリカゲルクロマトグラフィーに付し、上記と
同様に処理してTAN−999の結晶588r!yを得
た。
実施例3 実施例2で得られたTAN−999の結晶100m9を
クロロフ中ルム30mgに溶解し、塩酸ガスを導入した
溶液中に沈澱が生じ、これを濾取し、TAN−999モ
ノ塩酸塩87mgが得られた。
[α]D−12,8°(CO,5,MeOH中)元素分
析(C2e H28N 4・1.5HC]・2.5H2
0として) 実測値: C,59,11,H,6,00; N、9.
54. CI、9.00計算値: C,58,41,H
,5,83,N、9.40. CI、8.92
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、化合物TAN−999のUVス
ペクトルおよびrRスペクトルをそれぞれ示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式( I )で示される化合物TAN−999
    またはその塩。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ( I )
  2. (2)ノカルディオプシス属(Nocardiopsi
    s)に属する化合物TAN−999生産菌を培地に培養
    し、培養物中にTAN−999を生成蓄積せしめ、これ
    を採取することを特徴とする化合物TAN−999の製
    造法。
  3. (3)化合物TAN−999またはその塩を含有してな
    るマクロファージ賦活化剤。
JP31025387A 1987-12-07 1987-12-07 化合物tan−999、その製造法および用途 Expired - Lifetime JP2593495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31025387A JP2593495B2 (ja) 1987-12-07 1987-12-07 化合物tan−999、その製造法および用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31025387A JP2593495B2 (ja) 1987-12-07 1987-12-07 化合物tan−999、その製造法および用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01149791A true JPH01149791A (ja) 1989-06-12
JP2593495B2 JP2593495B2 (ja) 1997-03-26

Family

ID=18003021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31025387A Expired - Lifetime JP2593495B2 (ja) 1987-12-07 1987-12-07 化合物tan−999、その製造法および用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2593495B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994016706A1 (en) 1993-01-28 1994-08-04 Neorx Corporation Therapeutic inhibitors of vascular smooth muscle cells
JP2007151843A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Tosen Machinery Corp 脱水機用の溝付受板
EP2098230A1 (en) 1997-03-31 2009-09-09 Boston Scientific Scimed Limited Use of cytoskeletal inhibitors in crystalline form for the inhibition or prevention of restenosis
EP2292225A1 (en) 1997-03-31 2011-03-09 Boston Scientific Scimed Limited Dosage form comprising taxol in crystalline form

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994016706A1 (en) 1993-01-28 1994-08-04 Neorx Corporation Therapeutic inhibitors of vascular smooth muscle cells
EP2324829A1 (en) 1993-01-28 2011-05-25 Boston Scientific Limited Therapeutic inhibitors of vascular smooth muscle cells
EP2098230A1 (en) 1997-03-31 2009-09-09 Boston Scientific Scimed Limited Use of cytoskeletal inhibitors in crystalline form for the inhibition or prevention of restenosis
EP2292225A1 (en) 1997-03-31 2011-03-09 Boston Scientific Scimed Limited Dosage form comprising taxol in crystalline form
JP2007151843A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Tosen Machinery Corp 脱水機用の溝付受板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2593495B2 (ja) 1997-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0376300B1 (en) Novel substance dc 113 and production thereof
EP0271581A1 (en) Novel compounds dc-88a and dc-89a1 and process for their preparation
EP0182315B1 (en) Novel antibiotic nk84-0218 pharmaceutical compositions containing it and process for the production of the same
US5106864A (en) Antitumor substance be-13793c
JPH0689017B2 (ja) Bbm−2478b抗生物質
JPH01149791A (ja) 化合物tan−999、その製造法および用途
KR920001448B1 (ko) Bbm-2478 항생제 착화합물
CA1338245C (en) Compound dc-107 and process for its preparation
EP0053025B1 (en) Antibiotic and its preparation from a streptomyces microorganism
JPH01246288A (ja) Tan−1030aおよびその誘導体,これらの製造法ならびに用途
JPH1045738A (ja) 抗生物質エポキシキノマイシンcおよびdとその製造法ならびに抗リウマチ剤
JPH10234396A (ja) 新規抗腫瘍剤およびソヤサポゲノールbの製造法
CA1338184C (en) Bu-3862t antitumor antibiotic
EP0264138B1 (en) Novel compound dc-102 and process for production thereof
KR970002492B1 (ko) 신규 트리펩티드 유도체
JPS6212227B2 (ja)
JPH01121293A (ja) 新規抗生物質ベナノマイシンaおよびbならびにその製造法
JP2002068980A (ja) 生理活性物質nk34896類縁体の用途
JPH06228185A (ja) D329物質とその誘導体,その製造法及び用途
JP2002069075A (ja) 新規生理活性物質nk34896b、及びその製造法
JPH1121263A (ja) 抗腫瘍性物質be−45985類
JPH1045789A (ja) 新規生理活性物質na16887、その製造法およびその用途
JPH07242688A (ja) 新規生理活性物質nk148198a及びnk148198b、その製造法及びその用途
JPH10175993A (ja) 制癌性抗生物質フタロシン及び6−o−メチルフタロシン又はそれらのエステル類
JPH08183794A (ja) ファルネシル・蛋白質転移酵素阻害物質、バリノクチンとそのエステルおよびその製造法