JPH0113511Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、イヤホンケースの部分に改良を加え
た、イヤホンに関するものである。

（従来の技術） イヤホンは、音声信号を振動板の振動に変える
振動ユニツトを、ケース（イヤホンケース）とカ
バーで包囲して形成される。そしてその外側に、
耳穴への挿入を確実にすると共に、装着感を良好
にするためのイヤパツドが設けられる。第２図は
従来の一般的なイヤホンを示すものである。１は
変換器ユニツトで、振動板２と磁気回路３とから
成るものである。磁気回路３は、環状のマグネツ
トが、振動板２に取付けられたコイルに臨むよう
にして形成される。変換器ユニツト１は、前部に
音を透過させる孔４を設けたケース５に嵌着さ
れ、ケース５の背部に取付けられるカバー６で後
部を覆われる。７はカバー６に設けられた音透過
用の孔である。カバー６には孔８が設けられ、こ
の孔８にブツシユ９が嵌着されている。ブツシユ
９はコード１０を保護するものである。ケース５
は、スポンジ材からなるイヤパツド１１で覆われ
る。

（考案が解決しようとする問題点） 上記構成の従来のイヤホンは、部品点数が多い
ためコスト高となり、また組付工数も多くなる問
題があつた。本考案はこの点を改良するものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記問題点を解決するための手段とし
て、少なくとも変換器ユニツトを収容するイヤホ
ンケースを、軟質部材で形成したものである。

（作用） このような構成とすれば、少なくともイヤパツ
ドは省略でき、これに関連した接着等の作業は不
要となり、また、耳穴に装着したときの使用感を
向上することができる。

（実施例） 次に、本考案の一実施例を、第１図について、
第２図と同一の部材には同一の符号を付して説明
すると、本考案では、ケース５をゴムまたは樹脂
等の軟質部材で形成し、第２図のもののケース５
とイヤパツド１１を一体にしたような形状にして
ある。そして前部に設けた溝１２に、保護網１３
が嵌着によつて取付けられている。さらにカバー
６も改良され、ブツシユ９を一体にしたものとな
つている。カバー６のケース５への取付けは嵌着
による。

（考案の効果） 本考案は上記構成により、次のような効果を有
する。

耳穴に当接する部分が軟質部材であるので、
感触が良い。

従来のものより嵌合せ部分を密着させること
ができるので、嵌合部分からの音の漏洩が少な
い。

保護網の取付け、およびケースへのカバーの
取付けが密接に嵌合せできるので、接着剤その
他の接合材料が不要となる。

カバーも軟質部材とすれば、コード保護用の
ブツシユも一体に形成できる。

イヤパツドが不要となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の縦断面図、第２図
は従来のイヤホンの縦断面図である。 １……変換器ユニツト、５……ケース、６……
カバー、１０……コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも変換器ユニツトを収容するイヤホン
   ケースを、軟質部材で形成したことを特徴とする
   イヤホン。