JPH01119206A - 厨房設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、キッチン用のカウンターを含めて簡単に据付
けることができる厨房設備に関する。

〔従来の技術〕

厨房設備は、時代及び住宅環境の変遷に伴って様々にそ
の形態を変えてきた。そして、この形態の変化は、加熱
機器を利用した調理１食器や食品の洗い物作業及びこれ
らの収納という概念を基礎として展開されてきた。

たとえば、住宅環境の改善や居住空間の総合的なシステ
ム化等により、近来になって厨房空間を総合的に機能化
したシステムキッチンがその普及時代を迎えた。このシ
ステムキッチンは、従来ノキッチン用キャビネットを単
品でレイアウトするのに代えて、各種の用途に応じた機
器を組み込んだものがその基本である。そして、機器の
システム化及び各種の作業を関連付けることによる人の
作業動線の改良、更には厨房空間全体の有効利用に至る
まで、従来にはない優れた効果を生み出すことに成功し
ている。

システムキッチンは、通常の場合フロアキャビネット及
びその上方に設けるウオールキャビネットを主体とした
ものがその典型である。そして、フロアキャビネットの
カウンターには調理用のレンジ及び洗い物作業用として
シンクを組み込み、また物品の収納のためにフロア及び
ウオールの双方のキャビネットのそれぞれに収納空間を
持たせている。これらのキャビネットは、厨房空間の間
取りに応じた様々なパターンでのレイアウトが行えるよ
うに、各種の間口寸法が異なる製品が用意されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このようなシステムキッチンでは、キャビネット、カウ
ンター及び調理器具等の組み合わせによって、製品シリ
ーズのバリエ−ションを拡大し、需要家の要求に応える
ことも重要な課題である。

このため、キャビネット等の単体ユニットの製品仕様を
多くし、様々な組合せによって販売促進を図ることも一
般に行われている。

ところが、キャビネットや調理器具等を部材タイプとし
てこれらを自在に選択できるが、据付は時に搬入する部
材点数がかなり多くなる。このため、工場出荷から据付
けまでの輸送費用はかなり高価となってしまう。また、
据付けに際しては、レベル調整や各機器の位置の取り合
い等に関して専門的な知識と技量が要求され、据付は専
門の業者に頼らなければならない。そして、据付けに手
間をとることは、消費者にとっての負担が大きくなるほ
か、製造・販売者側にとっても販売実績を達成するまで
の時間及び費用の面からみて大きな問題となる。

このように、部材タイプとしてバリエーションを広くす
ると、製品として客先に納入するときの価格も高くなる
。このため、システムキッチンは高価であるという概念
が生まれ、製品の販路拡大の障害となっていた。

また、部材を組み合わせる部材タイプのシステムキッチ
ンでは、建屋の壁仕上げをする前に据付ける要領が一般
的である。このため、施工仕上がり後のレイアウトの変
更は困難であり、建屋の改築や増築等によって厨房室の
間取りが変わった場合には、設備全体が部屋にマツチし
なくなることもある。そして、キャビネット等は一定の
位置に固定されるので、厨房環境が変わったときには、
システムとしての最適利用に影響を及ぼす結果となり、
〜システ゛ム本来の機能が損なわれてしまう。

更に、キャビネットを交換する場合には、カウンターの
奥側を壁面のタイルに埋め込むタイプであれば、タイル
の剥ぎ取り及び新たなタイルの施工を必要とする。この
ように、固定型のキャビネットでは、その交換や位置の
変更の場合の施工が煩雑であり、工期が長くなるという
難点がある。

そこで、本発明は、システムとしての機能を失わない範
囲で安価に製品を供給でき、しかも据付は及びレイアウ
トの変更が簡単に行えるようにすることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の厨房設備は、以上の目的を達成するために、シ
ンク及び／又は調理器具を備えたカラ・ンターと、該カ
ウンターを載せてこれを支持する枠体とを備え、該枠体
を前面が開放して内部に空間を持つ構造とし、更に該枠
体内に出し入れ自在な物品収納用の収納体を付属したこ
とを特徴とする。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例により本発明の特徴を具体的に
説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す厨房設備の正面図であ
る。

図示のように、左右の側板１．２及び奥側に配置した背
板３を利用したパネルで構成した枠体Ｆによってカウン
ター４が支持されている。

枠体Ｆは、側板１．２及び背板３によって３方のみを閉
じ、前面側を開放して内部に空間を持つように形成され
る。そして、カウンター４を支持するのに十分な強度を
持たせるため、カウンター４の下面を受載する補強桟（
図示せず）等を適切な位置に設ける。なお、パネルを利
用した構造に代えて、パイプ材を用いた枠体としてもよ
い。また、枠体Ｆの下部の適切な位置にレベル調整用の
アジャスタを設け、据付けの際のレベルを調整すること
も無論可能である。

カウンター４は、たとえばステンレス板を素材として一
体成形したもので、その下部に木製の台枠４ａを取り付
けている。この台枠４ａは、高さ寸法を大きくすること
によって、引き出し４ｂ等の収納部を組み込むこともで
きる。

カウンター４の左側部分には、タックトップ５を調理器
具として設け、台枠４ａを利用して前面に操作パネル５
ａが配置されている。また、クックトップ５との間に適
切な距離を置いた位置にはシンり６が設けられ、これに
給水する水栓７を立ち上げている。また、図示の例のほ
か、カウンター４を平面り形の構造とすることも原論可
能である。

なお、シンクロ及び水栓７の給排水配管及びタックトッ
プ５へのガス配管等は、枠体Ｆの奥側に偏るように施工
し、内部の空間が有効に利用できるようにしておく。

枠体Ｆは、カウンター４０間口全長に亘る前面が開放し
た空間を持つので、この空間に第２図に示すような収納
体８をセットすることができる。

この収納体８は、底面にキャスタ８ａを備えたもので、
自在に走行させることができる。そして、複数段の引き
出し９式の収納部を備え、これらの引き出し９の前板に
はバー状の把手９ａを設けている。

また、収納体８を移動させるときに利用するハンドル８
ｂを天板８ｃに取り付けている。

第３図は複数の収納体８を枠体Ｆの空間にセットし、間
口の全体を収納体８で占めたときの正面図である。なお
、枠体Ｆの中には、各収納体８を整列した状態にセット
できるように、側板１，２との間にスｒツバ１ａを設け
ている（第１図参照）。

図示のように、個々の収納体８は、間口寸法や引き出し
の大きさ及び配置が異なるものとなっている。そして、
これらを全て配列したときには、枠体Ｆの中に納めるこ
とができるように各収納体８の間口寸法を決定する。な
お、各収納体８の下部には、キャスタ８ａを覆うための
蹴込板Ｆ−１を設けて外観を向上させることもできる。

ここで、収納体８は、必ずしも第３図のように枠体Ｆの
全体を埋めるような個数とする必要はない。つまり、収
納する品物を収納できるだけの容量を確保すればよいの
で、たとえば３個の収納体８で十分であれば、これらの
みを購入すればよい。

そして、必要が生じたときには、適当数の収納体８を追
加して購入すれば、収納機能の拡充を図ることができる
−なお、従来ではキャビネットの追加取付の場合、専門
の業者が作業をする必要があるが、本発明においては、
枠体Ｆを据付けた後であれば何時でも収納体８を床面で
滑らすだけでセットできる。

このように、収納体８はオプションとしての要素に相当
し、需要家の予算に応じた販売ができると共に製造者側
にとっては販路の拡大が期待できるようになる。

また、収納体８は、キャスタ８ａによって手軽に移動さ
せることができ、天板８ｃ’を備えた構造体とすること
によってこの天板８Ｃを利用して厨房用のワゴンとして
活用できる。そして、枠体Ｆから前に繰り出した位置に
セットすれば、カウンター４の補助としても利用でき、
従来の設備よりも作業面を大幅に拡大できる。このよう
に、移動可能な収納体８を付属することにより、厨房作
業に収納体８の機動性を利用することができ、従来には
ない新たな形態の厨房作業が可能となる。

更に、収納体８を手軽に移動させることができるので、
枠体Ｆ内にセットした各収納体８の位置を自在に変更で
きる。このため、タックトップ５側の調理空間及びシン
クロ側の洗い物空間で使用する食器や用具類を分類して
収納体８に納めたときでも、これらを他の用途に利用す
るような場合ではその位置を適切に変更できる。したが
って、厨房室の間取りの変化や食卓の位置の変更等に対
しても、この変化に対応した厨房空間を新たに設定でき
る。その結果、使用する人に都合がよい収納体８のレイ
アウトが得られ、厨房作業のシステム化を更に一層効果
的に実現することができる。

なお、このような収納体８の組み替えに際しては、収納
体８を算式とするよりも引き出し９式とするほうが使い
勝手がよい。すなわち、算式の場合では、収納体８の右
又は左側部分の把手を利用して開閉するので、この把手
の位置を確認する必要がある。このため、算式のものを
組み替えたときには、把手の位置によって使い勝手も変
わってしまうことになり、開閉操作の度に把手の位置を
確認しなければならない。これに対し、図示のような引
き出し９式としておけば、把手９ａの位置は実質的に変
化しないので、レイアウト変更後でも使い勝手に不便を
感じることなく使用できる。なお、収納体８は図示の箱
型状のものの他、バスケットタイプ等の各種の仕様のも
のを利用できる。

第４図はカウンター４を別の構造とした場合の斜視図で
ある。この例においては、カウンター４の奥行き寸法を
従来品よりも１５０ｆｆｌＩ１１程度長くしたもので、
前記実施例と同様に側板１．２及び背板３による枠体Ｆ
によってカウンター４が支持されている。

カウンター４の左側に設けたタックトップ５を除く右側
の部分には、シンクロ及び水栓７を含めて３０鮒程度の
深さのブールｌＯを形成している。そして、これらのタ
ックトップ５及びブール１０はカウンター４の前側に偏
って位置している。このようなタックトップ５及びブー
ル１０の配置により、カウンター４の奥側には間口の全
長に亘る物品載置面１１が得られる。

シンクロと間隔をおいた位置には第２のシンク１３が設
けられる。この第２のシンク１３は、５０ｗ程度の深さ
の浅いもので、その間口寸法はシンクロの２倍程度とな
っている。そして、この第２のシンク１３には、左右の
２個所に排水口１３ａ、１３ｂが設けられている。

これらのシンクロ及び第２のシンク１３の周囲には、１
段のステップ１４がまな板へのスライド面として形成さ
れている。なお、このステップ１４はブール１０の底面
と同じレベルに位置する。また、シンクロの右側には、
ブール１０の底面レベルに水切り部１５を設けている。

この水切り部１５は表面を波状又は緩やかな凹凸状とし
、洗った後の食器や野菜等からの水滴をシンクロ側へ導
き落とす。

更に、シンクロと第２のシンク１３との間には、ステッ
プ１４と同じレベルか又は若干低いレベルのスペーサト
ップ１６を設け、その間口によってシンクロと第２のシ
ンク１３との間に適切な距離をおいている。そして、ス
ペーサトップ１６の奥側には、生ゴミ等を投入するダス
トボックス１６ａが備えられる。このダストボックス１
６ａは、網カゴ等を利用したものであり１．スペーサト
ップ１６にはこれを収納するためのチャンバを設けてお
く。

また、シンクロの奥側にはデイスペンサ１７を設け、第
２のシンク１３にも水栓１８を備える。なふ、シンクロ
、第２のシンク１３及び水栓７，１８に対する給排水配
管は、枠体Ｆの奥側に配置し、内部の空間が縮小しない
構造とする。

このように、カウンター４の奥行き寸法を大きくし且つ
機能を充実した構成においても、枠体Ｆ内に収納体８を
セットすることにより前記と同様な作用効果が得られる
。特に、カウンター４の奥行きが長いので、セットする
収納体８もその奥行きを長くして大型化できる。このた
め収納容量が増加し、第３図のように５個の収納体８を
備える場合に比較して個数を削減することもできる。

また、第１図及び第４図のいずれにおいても、間口全体
に収納体８を設けず、隙間ができるようなレイアウトも
可能である。この場合、隙間部分には食品を詰めた大き
な袋や箱等を収納するのに利用でき、床上を滑らせて楽
にこの袋の出し入れが行える。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明の厨房設備においては、
シンク等を含むカウンターを前面が開放した枠体によっ
て支持し、この枠体の中に移動可能な収納体を納めるよ
うにしている。収納体は手軽に移動させることができる
ので、枠体内での組み替えが自在に行え、厨房環境の変
化に応じて適切な収納空間の配置が得られる。このため
、従来の固定式のキャビネット列の場合に比較して、建
屋の改築等を一切必要とせず簡単にレイアウトの変更が
でき、使い勝手も格段に向上する。また、収納体の移動
可能な点を利用すれば、カウンターに対する位置を自在
に変えることができ、ワゴンとしての機能を持たせる等
その機動性によって厨房作業の巾広い展開も可能となる
。

また、従来のシステムキッチンに比べて、施工性、搬入
・搬出等の作業性の向上によって、価格の低減が可能で
あると共に、据付は後のレイアウトの変更も容易に行う
ことができる。そして、核家族化が進む現代社会におい
て、枠体とカウンターのみを設置すればキッチンとして
基本的に使用できる点は、特に経済性及び居住空間の面
からみてきわめて有利である。また、必要に応じて収納
体を追加補充するような販売システムとすれば、単身者
から大家族までを含む需要家にも好適な製品として迎え
入れられ、販路の拡大が更に一段と促進される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す厨房設備の正面図、第
２図は収納体の斜視図、第３図は収納体を枠体内に組み
込んだときの正面図、第４図はカウンターの別の構造例
を示す斜視図である。 １．２：側板　　　　３：背板 ４：カウンター　　　５：タックトップ６：シンク　　
　　　８：収納体 ｐ：枠体 特許出願人　　東陶機器株式会社（ほか１名）代　　理
　　人　　　小　　堀　　　益　（ほか２名）第１図 第３図 第２図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、シンク及び／又は調理器具を備えたカウンターと、
   該カウンターを載せてこれを支持する枠体とを備え、該
   枠体を前面が開放して内部に空間を持つ構造とし、更に
   該枠体内に出し入れ自在な物品収納用の収納体を付属し
   たことを特徴とする厨房設備。