JPH01112949A - 嗜好飲料香味成分の抽出方法 - Google Patents

嗜好飲料香味成分の抽出方法

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JPH01112949A
JPH01112949A JP27204987A JP27204987A JPH01112949A JP H01112949 A JPH01112949 A JP H01112949A JP 27204987 A JP27204987 A JP 27204987A JP 27204987 A JP27204987 A JP 27204987A JP H01112949 A JPH01112949 A JP H01112949A
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JP
Japan
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carbon dioxide
dioxide gas
ethyl alcohol
components
flavor
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JP27204987A
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Kenkichi Sugiyama
謙吉 杉山
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Morinaga and Co Ltd
Original Assignee
Morinaga and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 −の1 コーヒー、紅茶なとの嗜好飲料は熱水により抽出した抽
出液が用いられている。このような嗜好飲料やその池の
飲食物に嗜好飲料の香味を付与する場合、熱水で抽出し
た抽出液を濃縮や乾燥した濃縮液や可溶性粉末などを加
えることがある。
この発明は、熱水を用いずに嗜好飲料原料から香味成分
を抽出する方法に関するものであり、それにより飲食品
に嗜好飲料の望ましい香味を付り。
するとき利用されろ。
1叉立且迩 嗜好飲料の原料から香味成分を得るには、熱水により抽
出を行ない、更にこの抽出液の濃縮や乾燥をしている。
ロ  メ<            −7。 n嗜好飲
料の香味成分は、原料の乾燥や発酵なとの処理中に糖類
、タンパク質、脂肪、ポリフェノール類又はこれらの分
解生成物などが反応し合って生じ、特に焙煎処理をした
嗜好飲料原料に更に複雑な反応が起こり、形成されると
考えられ、非常に多くの成分が関与している。
しかし、熱水により抽出したのでは、熱に弱い成分や揮
発性の強い成分が変質や揮散なし、望ましい香味とする
ことが難しかった。このような欠点を改良するため熱水
により抽出するとき生ずる香味成分を含んだ蒸気を冷却
トラップにより回収することが試みられている。
また、抽出液を噴霧乾燥、起泡(濃縮)乾燥、凍結(濃
縮)乾燥などにより濃縮、乾燥する際、揮散する香味成
分を同様に冷却トラップや有機溶媒の入ったトラップな
どで回収して用いることも試みられている。
一方、最近超i界状態の炭酸ガスを用いて植物原料など
から香味成分を抽出することが行われるようになったが
、単に超臨界状態の炭酸ガスで嗜好飲料の原料を抽出し
たのでは油脂成分などの不溶成分も同時に抽出され、飲
料としたとき濁りの原因となるなどの問題があった。
この発明の発明者は、嗜好飲料の原料からその望ましい
香味成分を抽出し、天然の香味をそのまま飲食品に付与
する方法を研究し、エチルアルコールまたはエチルアル
コール水溶液を添加した超臨界状態の炭酸ガスで抽出す
ると好ましい香味の成分が抽出されることを見いだし、
この発明を完成させた。
2       ゛     た   のこの発明では
、嗜好飲料の原料から香味成分を抽出するに際し、26
℃、1気圧における容量に換算したとき1lに相当する
量の炭酸ガスに対しエチルアルコール又は30%以上の
エチルアルコール水溶液が 0.1−1m1の割合で加
えられている超臨界状態の炭酸ガスを用いて香味成分を
抽出し、抽出成分を更にシリカゲルを充填したカラムで
分画し、所望の香味を有する画分を分取している。
この発明における嗜好飲料の原料とは、通常熱水で抽出
して嗜好飲料とするための原料を指し、例えば焙煎し粉
砕したコーヒー豆、紅茶の葉、ウーロン茶の葉などが利
用される。
この発明は、ま、ず、嗜好飲料の原料を超臨界状態の炭
酸ガスと接触させ、香味成分を抽出する。
すなわち、嗜好飲料の原料をカラムなどの抽出容器に詰
め、その一端から超臨界状態の炭酸ガスを注入し、多端
から流出するようにする。
これにより、抽出容器の中で嗜好飲料の原料と超臨界状
態の炭酸ガスが接触し、香味成分が超臨界状態の炭酸ガ
スにより抽出される。
なお、抽出に用いる超臨界状態の炭酸ガスには、あらか
じめエチルアルコール又はエチルアルコール水溶液を添
加しておく。
超臨界状態の炭酸ガスにエチルアルコール又はエチルア
ルコール水溶液を添加するには、一定の流速で流れる超
臨界状態の炭酸ガスの流れに所定量のエチルアルコール
又はエチルアルコール水溶)αを注入し、超臨界状態の
炭酸ガスに溶解するようにする。
なお、エチルアルコール又はエチルアルコール水溶液を
加えろ量が少ない場合、脂肪や高級脂肪酸などの不溶性
成分が多く抽出され、香味に影響するだけでなく飲料な
どに用いたとき濁りや沈澱の生じる原因ともなる。また
、エチルアルコールやエチルアルコール水溶液の量が多
い場合、エステルなどの香りに関係する成分などの抽出
量が少なくなり、好ましい香味のものが得られないこと
がある。更に、炭酸ガス中のエチルアルコールの量が多
すぎると、抽出した後炭酸ガスを除いた抽出成分に多量
のエチルアルコールが混入し、香味成分が希釈されるお
それもある。
したがって、望ましい香味成分を抽出するには、25℃
、1気圧における容量に換算して1lに相当する量の炭
酸ガスに対しエチルアルコール又は30%以上のアルコ
ール水溶液を 0.1〜1mlの割合で加えた超臨界状
態の炭酸ガスを用いて抽出するようにする。
なお、香味成分を抽出した超臨界状態の炭酸ガスは、ト
ラップなどに導き、そこで圧力を下げ、炭酸ガスと抽出
成分とに分離する。このとき、数回にわたって段階的に
圧力を下げ、それぞれの圧力のとき分離する抽出成分を
分取することにより、香味の異なる複数の抽出成分を得
ることもできる。
このようにして分離した香味成分をシリカゲルなどに吸
着させ、更にエチルアルコール又は30%以上のエチル
アルコール水溶液を加えた超臨界状態の炭酸ガスを溶出
溶剤として溶出し、香味成分を多く含む部分を分取する
ことにより香味成分を分離・濃縮する。なお、この際溶
出してくる香味成分を適宜分画することにより香味の異
なる香味成分を分取することができる。
え腫夏激1 本発明では、超臨界状態の炭酸ガスで抽出するので、圧
力を下げるだけで抽出媒体である炭酸ガスが揮散して抽
出成分が得られ、操作中熱やその他の溶媒を用いる必要
がない。したがって、抽出成分が熱で変質する心配がな
く、しかも酸素に比べ活性の小さい炭酸ガスを用いるた
め操作中空気中の酸素により酸化される心配もない。そ
の上、エチルアルコール又はエチルアルコール水溶液を
添加することにより、超臨界状態の炭酸ガスの極性を嗜
好飲料の香味成分を抽出するのによい状態として抽出を
行うため、天然の香味を変質することなくそのまま抽出
することができる。
しかも、シリカゲルを用いて香味成分の多い分画を分取
しているので、濃縮された香味成分が得られ、その上不
溶性成分なども除去することができる。
すなわち、本発明により抽出した香味成分は、嗜好飲料
の香味を損なうことなく得られ、しかも濃縮された香味
の優れたものが得られる。
1上1 次に、本発明を実施例により説明する。
実施例1 ローストしたコーヒー豆を粉砕し、24メツシユの篩を
通し、粒度を24メツシュ以上とした荒びきコーヒーの
74gを30mmX25cmの抽出塔に充填し、38℃
として180にg/ cm2の超臨界状態の炭酸ガスを
常温常圧に換算して 3.51/1n、の流速で流し、
香味成分を抽出した。なお、この超臨界状態の炭酸ガス
にはあらかじめエチルアルコールの90%水溶液を0.
 9 ml/ win、の割合て加えておいた。抽出塔
から流出した香味成分を含んだ超臨界状態の炭酸ガスを
トラップに導き、そこで圧力を下げ、気体となった炭酸
ガスと液状の抽出成分を分離した。
3時間36分の抽出操作で 148.3gのコーヒー抽
出成分を得た。
粒度が25〜40μmのシリカゲル(メルク社製、S 
i 60)を充填し、90%エチルアルコール水溶液を
0.4 ml/akin、の割合で加えておいた常温常
圧に換算して 3.51 /winの超臨界状態の炭酸
ガスを150  Kg/ cm2としてあらかじめ流し
ておいた30mmX25cmの分画塔の一端に、コーヒ
ー豆から抽出したコーヒー抽出成分の10gを供給し、
引続きエチルアルコール水溶液を含んだtfl臨界状態
の炭酸ガスを流した。このとき分画塔の曲端から流出す
る抽出成分を含んだ超臨界状態の炭酸ガスの200 n
mから350 nmの吸光度を経時的に測定した結果第
1図のようになった。
この2分から10分の間に流出する成分を分取し、常温
常圧として炭酸ガスを除き、コーヒーの香味成分を得た
実施例2 福建省産のウーロン茶の葉36gを実施例1に記載の抽
出塔に充填し、38℃、160にg/ cm2とした超
臨界状態の炭酸ガスで抽出した。なお、超臨界炭酸ガス
は、常温、常圧に換算した炭酸ガスとして 3−51/
min、の速度で抽出塔を通し、同時に90%エチルア
ルコール水fa液を 0.81/win、の割合で加え
た。
抽出塔から流出する抽出成分を含んだ超臨界状態の炭酸
ガスは、トラップに受け、常温常圧として抽出成分を得
た。2時間の抽出で 39.7gの抽出成分を得た。
この抽出成分10gを実施例1に記載の分画塔に供給し
、同様に処理してウーロン茶の香味成分を得た。なお、
このときの流出する香味成分を含んだ超臨界状態の炭酸
ガスの吸光度は、第2図のようになった。この2分から
7分までの間に流出する香味成分を分画してウーロン茶
の香味成分を得た。
このウーロン茶の香味成分は、湯に加えると風味の良い
ウーロン茶となった。
実施例3 セイロン産の紅茶の葉63.7gを実施例1に記載の抽
出塔に充填し、室温で160 Kg/ cn+2とした
超臨界状態の炭酸ガスで抽出した。なお、超臨界炭酸ガ
スは、常温、常圧に1p!算した炭酸ガスとして 3.
01 /win、の速度で抽出塔を通し、同時に90%
エチルアルコール水溶液を 0.9ml/■in、の割
合で加え3時間抽出を行った。
抽出塔から流出する抽出成分を含んだ超臨界状態の炭酸
ガスは、トラップに受け、常温常圧として 59.7g
の抽出成分を得た。
この抽出成分10gを実施例1に記載の分画基に供給し
、同様に処理して紅茶の香味成分を得た。
なお、このときの流出する香味成分を含んだ超臨界状態
の炭酸ガスの吸光度は、第2図のようになった。この3
分から14分までの間に流出する香味成分を分画して紅
茶の香味成分を得た。
この紅茶の香味成分を常法により紅茶の葉から熱水で抽
出した紅茶を用いた缶飲料に加えると大変香味が強く、
風味の良い紅茶となった。
【図面の簡単な説明】
第1図、実施例1の抽出カラムから流出するコーヒー抽
出超臨界炭酸ガスの200から250 nmの吸光度を
経時的に測定したときのチャート、横軸は時間、縦軸は
波長、高さは吸光度を示す。第2図、実施例2のウーロ
ン茶の吸光度のチャート、横軸、縦軸、高さは第1図と
同じ。第3図、実施例3の紅茶の吸光度のチャート、横
軸、縦軸、高さは第1図と同じ。 特許出願人   森永製菓株式会社 手続補正書(方式) 昭和63年 2月10日 1、事件の表示 昭和62年特許願第272049号 2、発明の名称 事件との関係   特許出願人 (発進口 昭和63年 1 月26日)5、補正の対象 図面 6、補正の内容

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 嗜好飲料原料を25℃、1気圧における容量に換算した
    とき1lに相当する量の炭酸ガスに対し80%以上のエ
    チルアルコール水溶液が0.1〜1mlの割合で加えら
    れている超臨界状態の炭酸ガスを用いて抽出し、得られ
    た抽出物を更にエチルアルコールが加えられている超臨
    界状態の炭酸ガスを流出溶剤としてシリカゲルを充填し
    たカラムで分別し、所望の香味を有する画分を分取する
    ことを特徴とする嗜好飲料香味成分の抽出方法。
JP27204987A 1987-10-28 1987-10-28 嗜好飲料香味成分の抽出方法 Pending JPH01112949A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004159583A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Ucc Ueshima Coffee Co Ltd 粉砕時のアロマ成分を含有するコーヒー飲料の製造方法
US8318228B2 (en) * 2006-12-27 2012-11-27 Kao Corporation Method for production of processed and roasted coffee bean

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004159583A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Ucc Ueshima Coffee Co Ltd 粉砕時のアロマ成分を含有するコーヒー飲料の製造方法
US8318228B2 (en) * 2006-12-27 2012-11-27 Kao Corporation Method for production of processed and roasted coffee bean
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