JP7813080B1 - 食材又は台所用具を洗浄するための洗浄容器 - Google Patents

食材又は台所用具を洗浄するための洗浄容器

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JP7813080B1 JP2025244976A JP2025244976A JP7813080B1 JP 7813080 B1 JP7813080 B1 JP 7813080B1 JP 2025244976 A JP2025244976 A JP 2025244976A JP 2025244976 A JP2025244976 A JP 2025244976A JP 7813080 B1 JP7813080 B1 JP 7813080B1
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Abstract

【課題】使用者に負担や労力を掛けずに迅速かつ効率的に食材や台所用具を洗うことができる洗浄容器を提供する。
【解決手段】洗浄容器1はボウル器体2を備えており、その内底部には複数のザル状スリット32付きの弾性体で構成されたザル部品3が設けられる。ボウル器体2の外底部には、止水板41と、排水口42とを備えた脚部4と、排水口42を開閉可能な止水キャップ5とが設けられる。ザル部品3は上に凸に湾曲した第1姿勢を保つが、押下力が加わると一時的に下に凸に湾曲した第2姿勢を保ち、該押下力を解除すると第1姿勢に戻る。止水キャップ5はザル部品3と連結されており、ザル部品3の弾性変形に応じて上下に連動する。止水キャップ5は、ザル部品3が第1姿勢を維持する間は排水口42を閉止するが、ザル部品3が第2姿勢を維持する間は排水口42を開放する。
【選択図】図2

Description

本発明は、米などの食材や食器などの台所用具を低労力かつ迅速に洗うことができる洗浄容器に関するものである。
米、細断した野菜、海藻、貝類などの食材を洗浄するためには、通常、ボウルやザルが用いられる。特に、米を研ぐ作業は、米を入れたボウルに水を注ぎ、水に浸された米を手で研いだ後、ボウルを傾けて米がこぼれ落ちないように水(研ぎ汁)のみを捨てる工程を、研ぎ汁が透明になるまで数回繰り返す。
この従来の米研ぎ工程では、研ぎ汁の排水時に、研ぎ汁や食材の入った重いボウルを手で傾けながら支える作業(重量物操作)と、ボウルから米がこぼれ落ちないようにボウルの傾きを絶えず微調整する操作(食材落下防止操作)とが同時に求められるため、日々の米研ぎに難しさや不便さを感じる人は多い。
また、米研ぎ工程では毎回、排水時にボウルを傾け、洗米時にボウルを通常座位に戻してから注水する必要があるため、米研ぎの度に余計な時間が掛かり、迅速作業に不向きである。
このような問題に対処し得るものとして、例えば、特許文献1~5に開示の調理器具が知られている。特許文献1の調理用ボウルは、ボウルの底部が前傾斜面部と水平底面部と後傾斜面部との三部で構成されている。前傾斜面部側の側壁には通孔部が形成されているためボウルを前傾方向に傾ければボウル内の研ぎ汁が通孔部を通して排水される。これとは逆に、通孔部のない側壁を有した後傾斜部側に傾ければ、水を貯めながら洗米ができる仕組みである。このため、上述の食材防止落下操作を行う必要はなくなるものの、排水の度に食材と水の入った重いボウルを前後に動かす(傾ける)必要があるため、重量物操作は軽減されるもののこれを完全に排除することはできず、迅速性に欠けるものであった。
また特許文献2や特許文献3のボウルも、ボウル側壁に研ぎ汁排出用の通孔部や開口部が形成されているだけであり、特許文献1のボウルと同様に、排水の都度、ボウルを前後に傾ける必要があるため、重量物操作を排除できないばかりか迅速性にも欠ける(洗米時間の短縮に対応できない)ものである。特に、特許文献2のボウルでは排水の度に開口部に設けられたスライド部材の開閉も要するために作業時間が追加されてしまい、迅速性の要求に対応できないことは間違いない。
また特許文献4や特許文献5は外側のボウルと内側のザルとを組み合わせたものである。外側のボウル底部には排水口が設けられているが、内側のザルがボウルに載置された際は排水口が遮断されるため、この状態で米と水を投入すれば漏水せずに洗米が可能である。一方、ボウルからザルを両手で持ち上げれば排水口が開くために、ザルに米を残したまま研ぎ汁のみを排水口を通して排水できる。
しかしながら、排水の間はザルを両手で持ち上げた姿勢を維持しなければならない点で重量物操作を完全に排除できないし、使用者の肩や腕にも負担を掛けるものであった。また、特許文献4や特許文献5の器具では排水と洗米との間にボウルに対しザルを上げたり下げたりする工程を含み、状態移動の時間を要するため、特許文献1~3で必要となった状態移動(前後方向へのボウル傾斜)と同様に、迅速性の要求に対処できないものである。
特開2006-263293号公報 登録実用新案第3236246号公報 登録実用新案第3020867号公報 特開平10-201648号公報 実開平03-049735号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、使用者に負担や労力を掛けずに迅速かつ効率的に食材や台所用具を洗うことができる洗浄容器を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の末、通常別々に存在するボウルとザルとを互いの必要部分のみ一体化すること、より具体的には、ボウル底部のみを弾性変形可能なザル部品に置換することを着想し、これらの構造であれば、上記課題を見事に解消できることを見出した。
すなわち本発明は、例えば、以下の構成・特徴を備えるものである。
(態様1)
ボウル器体を備えた、食材又は台所用具を洗浄するための洗浄容器であって、
前記ボウル器体の内底部には、複数のザル状スリット付きの弾性体で構成されたザル部品が設けられ、
前記ボウル器体の外底部には、前記ザル部品から下側に離間した止水板と排水口とを備えた脚部と、前記排水口を開閉可能な止水キャップと、が設けられており、
前記ザル部品は、上に凸に湾曲した第1姿勢を保つが、押下力が付与されると一時的に下に凸に湾曲した第2姿勢を保ち、該押下力を解除すると前記ザル部品の有する弾性力により第1姿勢に戻るものであり、
前記止水キャップは前記ザル部品と連結されており、前記ザル部品の弾性変形に応じて前記脚部によって底上げされた底下空間内で上下に連動し、かつ、
前記止水キャップは、前記ザル部品が第1姿勢を維持する間は前記排水口を閉止するが、前記ザル部品が第2姿勢を維持する間は前記排水口を開放する、
ことを特徴とする洗浄容器。
(態様2)
前記脚部は前記ボウル器体に対して着脱可能であり、かつ、
前記止水キャップは前記ザル部品に対して着脱可能である、
ことを特徴とする態様1に記載の洗浄容器。
(態様3)
前記ザル部品は薄板状の樹脂で作られており、前記押下力を解除すると、該樹脂自体が有する弾性力により第1姿勢に戻る、
ことを特徴とする態様1又は態様2に記載の洗浄容器。
(態様4)
前記ザル部品は円形ドームを成し、
前記円形ドームの最も上下に変位可能なドーム中央には指押し部が形成され、
前記指押し部の周囲に前記ザル状スリットが形成され、
前記指押し部の直下に前記止水キャップが連結される、
ことを特徴とする態様1又は態様2に記載の洗浄容器。
(態様5)
前記脚部には、第2姿勢に変形した前記ザル部品の少なくとも一部を係止可能な係止機構と、前記係止機構による前記ザル部品の係止を解除可能な解除機構とが設けられる、
ことを特徴とする態様1又は態様2に記載の洗浄容器。
(態様6)
前記係止機構と前記解除機構とは、前記ザル部品への前記押下力を繰り返し付与することにより交互に動作する、
ことを特徴とする態様5に記載の洗浄容器。
(態様7)
前記食材の洗浄、水晒し若しくは砂抜き、又は、前記台所用具の漂白に使用可能である、
ことを特徴とする態様1又は態様2に記載の洗浄容器。
本発明の洗浄容器によれば、ボウル器体の内底部を構成するザル部品(弾性体)を使用者の指などで第1姿勢から第2姿勢へ押し下げることができ、ザル部品を押し下げている間は、ザル部品に連結された止水キャップが連動して排水口を開放するため、ザル部品に米を残したまま水(研ぎ汁)だけを排水口から速やかに排出することができる。この押し下げ操作を止めれば、ザル部品は弾性力により元の第1姿勢に戻り、このザル部品に連動して止水キャップが開放されていた排水口を遮断し、研ぎ汁を止水する。
つまり、本発明の洗浄容器の使用者は、米研ぎ工程を繰り返す間、ボウル器体に手を入れたままザル部品を指で都度、押し下げるだけで排水と止水を極めて容易に実行できる。言い換えれば、本発明の洗浄容器では、従来技術の使用者に課されていたような、排水の為にボウルを傾けたり、ボウル内のザルを持ち上げたりするような重量物操作を繰り返す必要がないため、使用者の身体に負担を掛けるものではないし、排水と止水との切り替えに研ぎ汁や米を収容する器具やこれを支える腕を移動させる必要もないため、迅速性(作業の大幅な短縮)に優れるといった格別な効果が得られる。
重量物操作が不要なことから、特に、腕の筋力が低下した人、手や腕に障害がある人、又は高齢者にとっても、本発明の洗浄容器は扱いやすく、自炊が容易となり生活の改善に寄与することが期待される。
本発明の好適な態様によれば、脚部や止水キャップがボウル器体やザル部品から着脱可能であるため、これらをボウル器体(本体)から取り外せば、組付状態で脚部や止水キャップに覆われていたボウル器体やザル部品の外底面を洗うことができる。
本発明の好適な態様によれば、主要構成部材であるザル部品が薄板状の樹脂で作られており、上述の押し下げ操作の際に樹脂自体の有する弾性力を発揮することが可能となり、バネ部材を別途載置する必要がない。これにより洗浄容器全体を簡素な構造にすることが可能となり、メンテナンスも容易となる。
本発明の好適な態様によれば、ザル部品が円形ドームを成し、そのドーム中央は、上述の押し下げ操作により上下に最も変位可能となる。そのドーム中央に指押し部が形成され、該指押し部の直下に止水キャップが連結されているため、止水キャップもザル部品に連動して大きく変位し、排水口の開閉を確実に行うことが可能となる。更に、指押し部の周囲にザル状スリットが形成されているため、押し下げ操作の際にスリットを通過する研ぎ汁の流れを指や指押し部が制限することはない。
本発明の好適な態様によれば、脚部には第2姿勢に変形したザル部品の少なくとも一部を係止可能な係止機構と、この係止機構によるザル部品の係止を解除可能な解除機構とが設けられるため、ザル部品が第2姿勢(排水モード)に一旦係止されれば、使用者は排水の間、ザル部品が第2姿勢を維持するためにザル部品を指で絶えず押圧する必要がない。そして、この解除機構により、ザル部品の係止状態を解除する(第2状態から第1状態(止水モード)へ戻す)ことができる。特に、係止機構と解除機構とが、ザル部品への押下力を繰り返し付与することにより交互に動作する仕組み(例えば、プッシュラッチ機構)を採用すれば、使用者は、難なく上記モードの切り替えを行うことが可能となる。
本発明の洗浄容器の用途は広範である。被洗浄物は米に限られず、キャベツ、ひじき、わかめ、もずく、あさりなどの別の食材にも適用可能である。また、牛蒡やじゃがいもなどの水晒しや貝類の砂抜きといった用途にも本発明の洗浄容器は使用可能である。
また、台所用具の漬け置き洗い(漂白)に本発明の洗浄容器を使用してもよい。ボウル器体を漂白液で満たして布巾や食器を漬け込んだ後、ボウル器体の底(脚部に囲まれた排出口)から漂白液が静かに流れ落ちるため、通常の容器で使用した際に問題となる漂白液の飛散がなく安全である。なお、適用対象(被洗浄物)の台所用具は食器に限定されず、調理器具や布巾など、ボウル器体に収容して洗浄できるものであれば何でもよい。
本発明の洗浄容器を上方又は下方から観察した斜視図(組付状態)である。 本発明の洗浄容器を上方から観察した分解斜視図である。 本発明の洗浄容器を下方から観察した分解斜視図である。 ザル部品が(a)第1姿勢、(b)第2姿勢に位置した際の洗浄容器の断面図である。 本発明の洗浄容器の使用状態を順に説明した断面模式図である。 本発明の洗浄容器の使用状態を順に説明した断面模式図である。 本発明の洗浄容器の使用状態を順に説明した写真である。 本発明の洗浄容器の使用状態を順に説明した写真である。
以下、添付の図面を参照しながら下記の具体的な実施形態に基づき本発明の洗浄容器の技術的内容を説明するが、本発明はこれらの実施形態に何等限定されるものではない。
(洗浄容器の構成)
本発明の洗浄容器1は食材又は台所用具の洗浄を目的とするものであるが、本実施例では洗浄容器1は米を研ぐ(洗米する)容器として例示されている。洗浄容器1は食材(本実施例では米)を収容可能なボウル器体2を備える。ボウル器体2の内底部にはザル部品3が設けられている。より詳しくは、ボウル器体2の内底部にはザル部品3の外径に対応した内径を有した開口部21(図2又は図3参照)が形成されており、その開口部21の内壁にザル部品3の外縁31が接続(例えば、超音波溶着)されている。一方、ボウル器体2の外底部には脚部4と止水キャップ5とが設けられている。
なお、本実施例ではボウル器体2とザル部品3とが別部材であることを前提としているが、製造段階で両部品2,3を最初から一体成型してもよい。この場合、別部材の接続に必要な溝などをボウル器体2に設ける必要もないため、製品外観の意匠性に優れ、接続箇所に汚れが入り込まないため洗浄性や衛生面でも望ましいものとなる。
(ザル部品の構成)
ザル部品3は複数のザル状スリット32付きの弾性体で構成されている。ここでザル状スリット32とは、被洗浄物である食材(米)をボウル器体2に残し、研ぎ汁やその他の汚れのみを排出可能な寸法を有したものであればよく、その形状などは特に限定されない。
(ザル部品がとる姿勢)
ザル部品3は、通常(何の外力も与えられない状態では)、上に凸に湾曲した第1姿勢を保つ(図4(a)参照)。一方、上方からの押下力(図4(b)の白抜き矢印参照)が付与されるとザル部品3は一時的に下に凸に湾曲した第2姿勢を保つが、該押下力が解除されるとザル部品3の有する弾性力により第1姿勢(元の通常姿勢)に戻るものである。
この洗浄容器1では、ボウル器体2の内底部に位置するザル部品3が弾性体であるために、使用者の指などで第1姿勢から第2姿勢へ押し下げることができ、ザル部品3を押し下げている間はザル部品3に連結された止水キャップ5が連動して排水口42を開放するため、米をザル部品3に残したまま水(研ぎ汁)だけを排水口42から速やかに排出することができる。この押し下げ操作をやめれば、ザル部品3は弾性力により元の第1姿勢に戻り、このザル部品3に連動して止水キャップ5は開放されていた排水口42を遮断するため、研ぎ汁を止水する。
つまり、洗浄容器1の使用者は、米研ぎ工程を繰り返す間、ボウル器体2に手を入れたままザル部品3を指で都度、押し下げるだけで、排水と止水を極めて容易に実行できる。言い換えれば、洗浄容器1では、従来技術の使用者に課されていたような、排水の為にボウルを傾けたり、ボウル内のザルを持ち上げたりするような重量物操作を繰り返す必要がないため、使用者の身体への負担は殆どない。さらに、この洗浄容器1では、排水と止水との切り替えにボウル全体やこれを支える腕を移動させる必要もないため、迅速性(作業の大幅な短縮)に優れるといった格別な効果が得られる。
なお、ザル部品3は、好ましくは薄板状の樹脂で作られている。樹脂材料としては、ポリエチレン、エラストマー、シリコーン、ポリプロピレンなどが挙げられるが、適度な弾性力を発揮するポリプロピレンが好ましい。ザル部品3は、上述の押下力を解除すると、該樹脂自体が有する弾性力により第1姿勢に戻るようになる。薄板状の弾性体は適度な可撓性があり、僅かな力で上下に変形し易い。これにより、ザル部品3に弾性力を発揮させるためにバネ部材(図示せず)など別部材を追加的に載置する必要がない。これにより洗浄容器1全体を極めて簡素な構造にすることが可能となり、そのメンテナンスも容易となる。
さらに、ザル部品3は円形ドームを成し、以下の構成を備えることが好ましい。具体的には、この円形ドームにおいて最も上下に変位可能なドーム中央には指押し部33が形成される。この指押し部33の周囲にザル状スリット32が形成されており、指押し部33の直下に後述する円柱軸部34が形成されており、止水キャップ5が連結されている。
これにより、止水キャップ5もザル部品3に連動して大きく変位し、排水口42の開閉を確実に行うことが可能となる。さらに指押し部33の周囲にザル状スリット32が形成されているため、押し下げ操作の際に該ザル状スリット32を通過する研ぎ汁の流れを指や指押し部33が制限することはない。
(脚部及び止水キャップの構成)
脚部4は、ザル部品3から下側に離間した止水板41と排水口42と脚本体43とを備える。排水口42は止水キャップ5によって開閉される。具体的には、止水キャップ5はザル部品3と連結されており、ザル部品3の弾性変形に応じて上下に連動する。ここで、排水口42が設けられた止水板41や排水口42を開閉する止水キャップ5は脚本体43によって底上げされ、止水板41の下側に底下空間44が形成されているため、止水キャップ5が下側に移動しても止水キャップ5が洗浄容器1の設置面(例えば、シンク底面)にぶつかることがない。
以上の仕組みにより、止水キャップ5は、ザル部品3が第1姿勢を維持する間は排水口42を閉止し、ザル部品3が第2姿勢を維持する間は排水口42を開放するのである。
なお、脚部4はボウル器体2に対して着脱可能であり、止水キャップ5はザル部品3に対して着脱可能であることが好ましい。脚部4や止水キャップ5が、ボウル器体2やザル部品3に対して着脱可能であれば、これらの部品4,5をボウル器体2(つまり洗浄容器1の本体部分)から取り外すことで、組付状態では脚部4や止水キャップ5で覆われて手の届かないザル部品3の外底面をくまなく洗うことができるようになる。
(ボウル器体への脚部の着脱構造)
図2及び図3に脚部4の着脱構造の一例を示す。ボウル器体2の外底部に環状リブ22が設けられており、これが脚部4の内底部(止水板41の外周)に設けられた環状溝45に嵌まり込むことで、脚部4がボウル器体2から着脱可能となる。この着脱を容易にするために、脚部4の素材に柔軟性を発揮する弾性体を採用してもよい。但し、図示の構造に限定されず、脚部4がボウル器体2から着脱可能であれば、如何なる構造を採用してもよい。
(ザル部品への止水キャップの着脱構造)
図2及び図3に止水キャップ5の着脱構造の一例を示す。ザル部品3の裏面中央には下方に延びた円柱軸部34が設けられ、この円柱軸部34の先端には嵌合用凸部35が(図示の例では2つ)張り出すように設けられている。
一方、止水キャップ5の本体部分を形成する扁平な円錐体51の表面中央から軸部収容体52が上方に延びており、この軸部収容体52には軸部挿通孔53と凸部挿通孔54とが設けられている。図2に示す例では、円筒孔の軸部挿通孔53と、該円筒孔から張り出した二つの凸部挿通孔54とが一体となって開口している。さらに、軸部収容体52の側壁には凸部係止孔55が設けられており、その一部(端部)が凸部挿通孔54と繋がっている。
これにより、止水キャップ5をザル部品3に近づけていくと、ザル部品3の円柱軸部34と嵌合用凸部35とが夫々、軸部収容体52の軸部挿通孔53と凸部挿通孔54とに収容される。この状態で止水キャップ5をザル部品3に対して中心軸Oを基点に約90°回転させると、凸部挿通孔54に収容された嵌合用凸部35が凸部係止孔55に案内されて上下方向の移動が制限されるようになる。つまり、止水キャップ5をザル部品3に近づけて嵌まり込んだら、これを正方向に約90°回転させると、止水キャップ5は上下方向の移動が制限されてザル部品3に係止される。一方、止水キャップ5を逆方向に約90°回転させると上下方向の係止は解除されるため、止水キャップ5をザル部品3から取り外すことができる。
なお、止水キャップ5の回転角度についても90°に限定されず、止水キャップ5がザル部品3に確実に嵌合できれば、別の角度を採用してもよい。
また、止水キャップ5の回転操作を容易にするために止水キャップ5(円錐体51)の裏面に操作摘み56を設けてもよい(図1及び図3参照)。止水キャップ5の裏面には窪み58をさらに設けて、この窪み58内に操作摘み56を設置するようにしてもよい。これにより、操作摘み56が載置されても止水キャップ5は嵩張ることはない。
以上のとおり、ザル部品3に対し止水キャップ5を着脱可能な構成の一例を示したが、別の公知の嵌合・係止機構を採用したり、追加したりしてもよいことは言うまでもない。例えば、脚部4に第2姿勢に変形したザル部品3の少なくとも一部を係止可能な係止機構(図示せず)と、この係止機構によるザル部品3の係止を解除可能な解除機構(図示せず)とが設けられるようにしてもよい。これらの係止機構と解除機構とはザル部品3への押下力を繰り返し付与することにより交互に動作する仕組み(例えば、公知のプッシュラッチ機構)を採用してもよい。
この構成によれば、係止機構により、ザル部品3が第2姿勢(排水モード)に一旦係止されれば、使用者は排水の間、ザル部品3を第2姿勢に維持するために自身の指でこれを絶えず押し続ける必要はない。その後、解除機構により、ザル部品3の係止状態を解除する(第2状態から第1状態(止水モード)へ戻す)ことができる。特に、係止機構と解除機構とが一体となったプッシュラッチ機構(図示せず)を採用すれば、使用者は、当該機構への押圧操作を繰り返すだけで上記モードの切り替えを難なく行うことが可能となる。
(止水キャップの止水性能を高めるパッキン)
加えて、止水キャップ5の円錐体51外周(図示の例では外周溝59)に沿って柔軟な素材のパッキン57(図示の例では環状パッキン)を設けるとともに止水板41の排水口42外周にパッキン57の形状に対応した当接面46を設けるようにしてもよい(図3及び図4参照)。これにより、止水キャップ5が排水口42を止水する性能(水密性能)を格段に高めることが可能となる。
(本発明の洗浄容器の使用方法)
次に、図5~図8を参照しながら、本発明の洗浄容器1の使用方法について説明する。図5及び図6は洗浄容器1の使用状態を順に説明した断面模式図である。一方、図7及び図8は、洗浄容器1を実際に使用した状態を順に説明した写真である。
先ず、(1)通常の姿勢(第1姿勢)をとる洗浄容器1に食材F(米)を投入する(図5(a)及び図7(a)参照)。その後、(2)洗浄容器1に水Wを加えて食材Fを洗浄する(図5(b)及び図7(b)参照)。(3)食材Fの洗浄(米研ぎ)が一旦終了したら、使用者は指で指押し部33を押圧してザル部品3が第2姿勢をとるようにこれを押し下げていくと、研ぎ汁Waの排水が始まる(図6(a)及び図8(a)参照)。(4)研ぎ汁Waがボウル器体2から完全に抜けきったら(図6(b)参照)、指を指押し部33から離せばザル部品3はその弾性力により第1姿勢に復帰する(図8(b)参照)。
食材Fが米など数回の洗浄が必要な食材である場合には、食材Fが綺麗(研ぎ汁が透明)になるまで上記(2)~(4)の工程を何度か繰り返す。以上のように本発明の洗浄容器1を使用すれば、簡単な指の押下げ操作のみで排水可能であり、重量物操作は介在せず、食材F(米)や研ぎ汁Waの飛散の心配もなく、短時間に洗浄が完了するのである。
さらに、本発明者は、実際に試作した図示の洗浄容器1を使用してその排水性能(迅速性)についても検討した。具体的にはボウル器体2に食材Fである米を約3合だけ投入し、その後、約700mlの水Wを満たした。この状態でザル部品3を押し込んで水Wを排水するのに要した時間は僅か2~3秒程度であった。
排水性能は実際には食材Fの大きさや水Wが通過するスリットの寸法や数にも依存すると思われるものの、上述の実証試験は極めて短時間での排水が期待できる結果であった。加えて、本発明の洗浄容器1ではザル部品3をワンプッシュするだけで排水と止水のモード切り替えを即座に行うことができるため、モード切り替えに要する時間も最小限にすることができる。
なお、米研ぎの際に除去すべき汚れには、(1)糠や籾殻といった浮遊物、(2)研ぎ汁といった溶液性汚れ、(3)砕けた米屑や砂などの沈殿物が挙げられる。容器本体を傾けて米と研ぎ汁とを分離する形式の従来技術では、構造上、容器底面に残った細かな沈殿物を排出することが非常に困難であるが、本発明の洗浄容器1ではいずれの汚れにも対応可能である。特に、沈殿物タイプの汚れについては、洗浄容器1の外底部に設けられた排出口42から研ぎ汁Waとともに排出されるため、確実に除去可能である。
以上の実施例では米研ぎ用の洗米容器として本発明の洗浄容器を説明したが、被洗浄物は米に限られず、キャベツ、ひじき、わかめ、もずく、あさりなどの別の食材にも適用可能である。また、牛蒡やじゃがいもなどの水晒しや貝類の砂抜きといった用途にも本発明の洗浄容器は使用可能である。
また、台所用具の漬け置き洗い(漂白)に本発明の洗浄容器を使用してもよい。ボウル器体を漂白液で満たして布巾や食器を漬け込んだ後、ボウル器体の底(脚部に囲まれた排出口)から漂白液が静かに流れ落ちるため、通常の容器で使用した際に問題となる漂白液の飛散がなく安全である。但し、水抜きの際に漂白液中のザル部品を押し下げる必要があるため、耐水性の手袋を使用するか、菜箸のような長い棒状体でザル部品を押し込む必要がある。
このように、本発明の洗浄容器は、従来技術にはない格別な効果を発揮するだけでなく、米研ぎやそれ以外の様々な用途に応用可能な優れた器具であり、産業上の利用可能性及び利用価値が非常に高い。
1 洗浄容器
2 ボウル器体
3 ザル部品
4 脚部
5 止水キャップ
21 開口部
22 環状リブ
31 外縁
32 ザル状スリット
33 指押し部
34 円柱軸部
35 嵌合用凸部
41 止水板
42 排水口
43 脚本体
44 底下空間
45 環状溝
46 当接面
51 円錐体
52 軸部収容体
53 軸部挿通孔
54 凸部挿通孔
55 凸部係止孔
56 操作摘み
57 パッキン
58 窪み
59 外周溝
F,W,Wa 食材(米),水,研ぎ汁
O 中心軸

Claims (7)

  1. ボウル器体を備えた、食材又は台所用具を洗浄するための洗浄容器であって、
    前記ボウル器体の内底部には、複数のザル状スリット付きの弾性体で構成されたザル部品が設けられ、
    前記ボウル器体の外底部には、前記ザル部品から下側に離間した止水板と排水口とを備えた脚部と、前記排水口を開閉可能な止水キャップと、が設けられており、
    前記ザル部品は、上に凸に湾曲した第1姿勢を保つが、押下力が付与されると一時的に下に凸に湾曲した第2姿勢を保ち、該押下力を解除すると前記ザル部品の有する弾性力により第1姿勢に戻るものであり、
    前記止水キャップは前記ザル部品と連結されており、前記ザル部品の弾性変形に応じて前記脚部によって底上げされた底下空間内で上下に連動し、かつ、
    前記止水キャップは、前記ザル部品が第1姿勢を維持する間は前記排水口を閉止するが、前記ザル部品が第2姿勢を維持する間は前記排水口を開放する、
    ことを特徴とする洗浄容器。
  2. 前記脚部は前記ボウル器体に対して着脱可能であり、かつ、
    前記止水キャップは前記ザル部品に対して着脱可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄容器。
  3. 前記ザル部品は薄板状の樹脂で作られており、前記押下力を解除すると、該樹脂自体が有する弾性力により第1姿勢に戻る、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄容器。
  4. 前記ザル部品は円形ドームを成し、
    前記円形ドームの最も上下に変位可能なドーム中央には指押し部が形成され、
    前記指押し部の周囲に前記ザル状スリットが形成され、
    前記指押し部の直下に前記止水キャップが連結される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄容器。
  5. 前記脚部には、第2姿勢に変形した前記ザル部品の少なくとも一部を係止可能な係止機構と、前記係止機構による前記ザル部品の係止を解除可能な解除機構とが設けられる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄容器。
  6. 前記係止機構と前記解除機構とは、前記ザル部品への前記押下力を繰り返し付与することにより交互に動作する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の洗浄容器。
  7. 前記食材の洗浄、水晒し若しくは砂抜き、又は、前記台所用具の漂白に使用可能である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄容器。
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JP3068130U (ja) * 1999-03-23 2000-04-28 進二 鵜生 洗米器

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