JP7806947B1 - 建築物 - Google Patents

建築物

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Abstract

【課題】補強横架材を備える床部の高さ寸法が大きくなることを抑制できる、建築物を提供する。
【解決手段】建築物は、躯体と、躯体によって支持される床パネル40と、を備える。躯体は、床パネル40を支持する複数の補強横架材20を備える。補強横架材20は、第1部材25と、第1部材25よりも短くかつ第1部材25の上面25Sに接合される第2部材26とを有する。床パネル40としての第1床パネル41は、2つの補強横架材20の第2部材26の間に配置される。
【選択図】図8

Description

本開示は、建築物に関する。
建築物において、補強された横架材によって躯体を構成することが知られている。特許文献1に記載の技術によれば、横架材は、H形鋼で構成された第1部材と、H形鋼で構成された第2部材とを備える。第1部材は、第2部材よりも長い。第2部材は、第1部材のフランジに取り付けられる。横架材は、建築物の床部分に配置される。
特開2021-123942号公報
補強された横架材は、スパンを大きくとることができる一方で、補強されていない横架材に比べて、横架材の高さ寸法が大きくなる。このため、厚みを有する床材を横架材の上に載せると、室内空間の天井高が低くなる虞がある。
(1)上記課題を解決する建築物は、躯体と、前記躯体によって支持される床パネルと、を備え、前記躯体は、前記床パネルを支持する複数の補強横架材を備え、前記補強横架材は、第1部材と、前記第1部材よりも短くかつ前記第1部材の上面に接合される第2部材とを有し、前記床パネルとしての第1床パネルは、2つの前記補強横架材の前記第2部材の間に配置される。この構成によれば、建築物において、補強横架材と第1床パネルとを備える床部の高さ寸法が大きくなることを抑制できる。
(2)上記(1)に記載の建築物において、前記躯体は、2つの前記補強横架材を連結する連結横架材を備え、複数の前記補強横架材は互いに平行に配置され、前記連結横架材は、2つの前記補強横架材の前記第1部材の間に配置され、かつ、2つの前記第1部材を連結し、前記第1床パネルは、前記連結横架材の上に載せられる。
この構成によれば、複数の補強横架材が連結横架材によって連結されるため、床部を支持する支持構造体を補強できる。また、床パネルを連結横架材によって支持できる。
(3)上記(2)に記載の建築物において、前記床パネルとしての第2床パネルをさらに備え、前記補強横架材において、前記第1部材と前記第2部材とが重なる部分は本体部と定義され、前記第1部材において前記本体部から突出する部分は突出部と定義され、前記第2床パネルは、前記突出部に載せられる。
この構成によれば、第1部材の突出部は、第2部材が重ねられていない。そして、第1部材の突出部に第2床パネルが載せられる。このため、突出部と第2床パネルとを備える床部の高さ寸法が大きくなることを抑制できる。
(4)上記(3)に記載の建築物において、前記第1床パネルの上面は、前記第2部材の上面と同じ高さ、または、前記第2部材の上面よりも上に位置し、前記第2床パネルの上面の高さ位置は、前記第1床パネルの上面の高さ位置と等しい。この構成によれば、第1床パネルの上面と、第2床パネルの上面とを面一にできる。
(5)上記(3)または(4)に記載の建築物において、複数の前記補強横架材それぞれの前記突出部は、前記補強横架材の長手方向に沿う第1方向において、同じ位置に配置され、複数の前記補強横架材の前記突出部は、1階よりも上に設けられる屋上床部を支持する。
この構成によれば、屋上床部は、補強横架材の一部である突出部によって支持できる。このため、屋上床部を支持する支持部材を、補強横架材と異なる部材で構成する場合に比べて、躯体の施工を効率化できる。
(6)上記(5)に記載の建築物において、前記躯体は、3つ以上の前記補強横架材を備え、前記第1方向と交差する第2方向において両端にある2つの前記補強横架材の間の前記補強横架材は、前記第1方向における両端部でのみ支持される。この構成によれば、3つ以上の前記補強横架材によって構成される床部の下において、柱がない大空間を構成できる。
(7)上記(3)または(4)に記載の建築物において、複数の前記補強横架材それぞれの前記突出部は、前記補強横架材の長手方向に沿う第1方向において、同じ位置に配置され、複数の前記補強横架材の前記突出部は、外壁から張り出すように設けられる張出部を支持する。
この構成によれば、張出部は、補強横架材の一部である突出部によって支持できる。このため、張出部を支持する支持部材を、補強横架材と異なる部材で構成する場合に比べて、躯体の施工を効率化できる。
本開示の建築物によれば、補強横架材を備える床部の高さ寸法が大きくなることを抑制できる。
実施形態に係る建築物の斜視図である。 実施形態に係る建築物について、1階および2階途中までの躯体の側面図である。 躯体において、拡大床部に対応する床躯体部の平面図である。 図3に示される躯体の床躯体部について、床パネルが配置された状態の平面図である。 補強横架材の側面図である。 図5のD6-D6の線に沿う、補強横架材の断面図である。 図3のD7-D7の線に沿う、躯体の断面図である。 図4のD8-D8の線に沿う、床部の断面図である。 建築物の変形例について、1階および2階途中までの躯体の側面図である。
図1~図8を参照して、本実施形態の建築物1について説明する。本実施形態において、後述の補強横架材20の長手方向DLXに沿う方向は「第1方向DX」と定義される。第1方向DXに直交し、かつ、上下方向DZに直交する方向は「第2方向DY」と定義される。本実施形態において、横架材4が水平に配置された状態において、横架材4の上下方向DZの幅は、「横架材4の高さ寸法」と呼ぶ。横架材4の高さ寸法は、「梁せい」とも呼ばれる寸法である。
図1に示されるように、本実施形態の建築物1は住宅である。本実施形態では、建築物1は2階建てである。1階1Aは、地面に最も近い階を示す。2階1Bは、1階1Aの上の階を示す。建築物1は、1階1Aの上に設けられる屋上バルコニー7を備える。屋上バルコニー7は、2階1Bの部屋に繋がる。屋上バルコニー7の屋上床部13Aは、実質的に段差が生じないように、2階1Bの室内床部12Aに繋がっている。
[建築物]
図2に示されるように、建築物1は、躯体2を備える。躯体2は、複数の横架材4を備える。横架材4は、上下方向DZに交差するように配置される。本実施形態では、横架材4は水平に配置される。横架材4は、2つ以上の柱3によって直接または間接的に支持される。柱3は、基礎9に固定される。横架材4は、外壁内または内壁内に配置される。横架材4は、屋根、床、および壁を支持する。
躯体2は、さらに、複数の補強横架材20を備える。本実施形態では、躯体2は、3つ以上の補強横架材20を備える。また、躯体2は、2つの補強横架材20を連結する連結横架材31を備える。
補強横架材20は、床部10を支持する。補強横架材20は、上下方向DZに交差するように配置される。本実施形態では、補強横架材20は水平に配置される。補強横架材20は、2つ以上の柱3によって直接または間接的に支持される。柱3は、基礎9に固定される。本実施形態において床部10は、建築物1において、上下に配置される2つの空間を仕切る部分を示す。具体的には、床部10の一例は、1階1Aの室内空間と2階1Bの室内空間との間に設けられる、1階1Aの天井から2階1Bの床までの部分である。また、床部10の他の例は、1階1Aの屋上空間と、1階1Aの室内空間との間に設けられる、屋上バルコニー7の屋上床部13Aである。床部10の他の例は、2階1Bから張り出す張出部8の床部10である。張出部8の例として、ベランダ、および、バルコニーが挙げられる。
本実施形態では、屋上バルコニー7の屋上床部13Aと2階1Bの室内床部12Aとを含む部分を「拡大床部11」と呼ぶ。拡大床部11は床部10の1つの形態である。躯体2において、拡大床部11を支持する部分を「床躯体部5」と呼ぶ。
拡大床部11は、第1床部12と、第2床部13とを備える(図1参照)。第1床部12は、2階1Bの室内床部12Aを構成する。第2床部13は、屋上バルコニー7の屋上床部13Aを構成する。拡大床部11は、床躯体部5と、床パネル40とを備える。床躯体部5は、補強横架材20と、連結横架材31とを備える。
補強横架材20は、床パネル40を支持する。床パネル40は、耐火材によって構成される。床パネル40は、コンクリートによって構成されてもよい。床パネル40は、ALCによって構成されてもよい。ALCは、軽量気泡コンクリート(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)を示す。床パネル40は、平面視で矩形である。
[拡大床部および床躯体部]
図3および図4を参照して、拡大床部11および床躯体部5を説明する。拡大床部11は、床躯体部5と、床パネル40とを備える。床躯体部5は、複数の補強横架材20と、連結横架材31とを備える。
複数の補強横架材20は互いに平行に配置される。複数の補強横架材20それぞれの本体部21(後述参照)は、第1方向DXにおいて、同じ位置に配置される。複数の補強横架材20それぞれの突出部22(後述参照)は、第1方向DXにおいて、同じ位置に配置される。
具体的には、図3に示されるように、突出部22において、本体部21側の第1端22Aは、第1方向DXにおいて同じところに位置する。突出部22において、第1端22Aと反対側の第2端22Bは、第1方向DXにおいて同じところに位置する。
図3および図7に示されるように、連結横架材31は、2つの補強横架材20の第1部材25の間に配置され、かつ、2つの第1部材25を連結する。
複数の補強横架材20の本体部21は、拡大床部11の第1床部12を支持する。複数の補強横架材20の突出部22は、拡大床部11の第2床部13を支持する。すなわち、複数の補強横架材20の突出部22は、1階1Aよりも上に設けられる屋上床部13Aを支持する。
複数の補強横架材20は、第1方向DXにおける両端部において横架材4によって連結される。複数の補強横架材20のうちで、第2方向DYにおいて両端にある2つの補強横架材20は、複数の柱3によって支持される。第2方向DYにおいて両端にある2つの補強横架材20の間の補強横架材20は、第1方向DXにおける両端部でのみ柱3で支持される。補強横架材20によって構成される拡大床部11の下の空間は、柱3がない大空間として構成される。
[補強横架材の構造]
図5および図6に示されるように、補強横架材20は、第1部材25と、第2部材26とを有する。第1部材25は、第1ウェブ25Aと、第1ウェブ25Aの上端に設けられる第1フランジ25Bと、第1ウェブ25Aの下端に設けられる第2フランジ25Cとを備える。第1部材25の一例は、H形鋼である。第1部材25は、第2部材26よりも長い。第1部材25の長さは、第2部材26の長さの1.2倍以上であり、かつ、1.5倍以下である。
第2部材26は、第1部材25を補強する。第2部材26は、第1部材25よりも短い。第2部材26の長さは、4m以上である。第2部材26は、第1部材25の上に配置される。第2部材26は、第1部材25の上面25Sに接合される。
第2部材26は、第2ウェブ26Aと、第2ウェブ26Aの上端に設けられる第3フランジ26Bとを備える。第2部材26の第2ウェブ26Aの下端は、第1フランジ25Bに溶接される。平面視において、第2部材26の第2ウェブ26Aは、第1部材25の第1ウェブ25Aに重なる。平面視において、第2部材26の第3フランジ26Bは、第1部材25の第1フランジ25Bに重なる。第2ウェブ26Aの高さ寸法は、第1ウェブ25Aの高さ寸法よりも小さい。第2部材26は、例えば、T形鋼によって構成される。
本実施形態では、補強横架材20において、第1部材25と第2部材26とが重なる部分は、「本体部21」と定義される。第1部材25において本体部21から突出する部分は、「突出部22」と定義される。
[連結横架材の構造]
図7に示されるように、連結横架材31は、第3ウェブ31Aと、第3ウェブ31Aの上端に設けられる第4フランジ31Bと、第3ウェブ31Aの下端に設けられる第5フランジ31Cとを備える。連結横架材31は、第3ウェブ31Aと第1ウェブ25Aとに接合されるL字状のアングルまたはT字状のプレートによって、補強横架材20における第1部材25の第1ウェブ25Aに接続される。第3ウェブ31Aの高さ寸法は、第1ウェブ25Aの高さ寸法と等しい。連結横架材31の第4フランジ31Bは、補強横架材20における第1部材25の第1フランジ25Bと同じ高さに位置する。連結横架材31の第5フランジ31Cは、補強横架材20における第1部材25の第2フランジ25Cと同じ高さに位置する。
[床パネル]
図4に示されるように、建築物1は、床パネル40を備える。床パネル40は、躯体2によって支持される。本実施形態では、床パネル40は、床躯体部5によって支持される。拡大床部11は、床パネル40として、第1床パネル41と、第2床パネル42とを備える。第2床パネル42は、第1床パネル41と同じ部材によって構成される。
第1床部12において、第1床パネル41は、第1床パネル41の長手方向DL1が補強横架材20に沿うように配置される。第2床部13において、第2床パネル42は、第2床パネル42の長手方向DL2が補強横架材20の長手方向DLXに交差するように配置される。
図4および図8に示されるように、第1床パネル41は、2つの補強横架材20の第2部材26の間に配置される。具体的には、平面視において、第1床パネル41は、2つの補強横架材20の第2部材26の間に配置され、かつ、上下方向DZにおいて第2部材26と同じ高さ位置に配置される。第1床パネル41は、連結横架材31の上に載せられる。具体的には、第1床パネル41は、第1床パネル41の長手方向DL1が第1方向DXに沿うように配置される。第1床パネル41において第1方向DXにおける一方の端部は、2つの連結横架材31のうちの一方の上に載せられる。第1床パネル41において第1方向DXにおける他方の端部は、2つの連結横架材31のうちの他方の上に載せられる。2つの連結横架材31の上に載せられる複数の第1床パネル41は、第2方向DYに並べられる。
第1床パネル41の厚さは、第2ウェブ26Aの高さ寸法と等しい、または、第2ウェブ26Aの高さ寸法よりも大きい。
第1床パネル41の上面41Sは、第2部材26の上面26Sと同じ高さに位置する。または、第1床パネル41の上面41Sは、第2部材26の上面26Sよりも上に位置してもよい。
図4および図8に示されるように、第2床パネル42は、2つの補強横架材20に架かるように配置される。具体的には、第2床パネル42は、突出部22に載せられる。第2床パネル42は、第2床パネル42の長手方向DL2が第2方向DYに沿うように配置される。そして、第2床パネル42において第2方向DYにおける一方の端部は、2つの補強横架材20のうちの一方の突出部22の上に載せられる。第2床パネル42において第2方向DYにおける他方の端部は、2つの補強横架材20のうちの他方の突出部22の上に載せられる。2つの補強横架材20の上に載せられる複数の第2床パネル42は、第1方向DXに並べられる。
図8に示されるように、第2床パネル42の厚さは、第1床パネル41の厚さと等しい。第2床パネル42の上面42Sの高さ位置は、第1床パネル41の上面41Sの高さ位置と等しい。すなわち、第2床パネル42の上面42Sは、第1床パネル41の上面41Sと面一の位置にある。
[本実施形態の作用]
本実施形態では、床躯体部5は、連結横架材31によって連結される補強横架材20によって構成される。床躯体部5に補強横架材20が用いられることによって、床躯体部5で支持される拡大床部11の下の部屋の空間を、柱3が無い若しくは柱3が少ない、広い空間とすることが出来る。
また、本実施形態のように、部分的に補強された補強横架材20を用いることによって、建築物1の躯体2において必要な部分のみを補強できる。例えば、拡大床部11の周縁以外に柱3が無い場合、人の動きに伴う拡大床部11の振動するとき、その振動の振幅が大きくなる場合がある。第1部材25を部分的に補強することにより、拡大床部11の振動の振幅の大きさを抑制できる。本実施形態では、補強横架材20において、第1床部12に対応する部分のみ第2部材26によって補強されている。このような躯体2の構造によって、資源を節約できる。
一方、補強横架材20の高さ寸法は、補強されていない横架材4の高さ寸法に比べて大きい。このため、補強横架材20を使って床部10を構成すると、床部10の高さ寸法が大きくなる。例えば、床パネル40を補強横架材20の第2部材26の上に載せる場合、床パネル40の分だけ、床部10の高さ寸法が大きくなる虞がある。この結果、床部10の下の階の部屋の天井高が低くなる。
この点、本実施形態では、床パネル40は、2つの補強横架材20の第2部材26の間に配置される。これによって、床部10の高さが大きくなることを抑制できる。
[本実施形態の効果]
本実施形態の効果を説明する。
(1)建築物1の躯体2は、第1床パネル41を支持する複数の補強横架材20を備える。補強横架材20は、第1部材25と、第2部材26とを有する。第2部材26は、第1部材25よりも短くかつ第1部材25の上面25Sに接合される。第1床パネル41は、2つの補強横架材20の第2部材26の間に配置される。この構成によれば、建築物1において、補強横架材20と第1床パネル41とを備える第1床部12の高さ寸法が大きくなることを抑制できる。
(2)躯体2において、複数の補強横架材20は互いに平行に配置される。連結横架材31は、2つの補強横架材20の第1部材25の間に配置され、かつ、2つの第1部材25を連結する。第1床パネル41は、連結横架材31の上に載せられる。この構成によれば、複数の補強横架材20が連結横架材31によって連結されるため、床部10を支持する支持構造体を補強できる。また、床パネル40を連結横架材31によって支持できる。
(3)第2床パネル42は、突出部22に載せられる。この構成によれば、第1部材25の突出部22は、第2部材26が重ねられていない。そして、第1部材25の突出部22に第2床パネル42が載せられる。このため、突出部22と第2床パネル42とを備える第2床部13の高さ寸法が大きくなることを抑制できる。
(4)第1床パネル41の上面41Sは、第2部材26の上面26Sと同じ高さ、または、第2部材26の上面26Sよりも上に位置する。第2床パネル42の上面42Sの高さ位置は、第1床パネル41の上面41Sの高さ位置と等しい。この構成によれば、第1床パネル41の上面41Sと、第2床パネル42の上面42Sとを面一にできる。これによって、2階1Bの室内空間と屋上バルコニー7の室外空間との間において段差をなくし、2階1Bの室内空間と屋上バルコニー7の室外空間とを、実質的に連続する面一の床面で繋げることができる。
(5)建築物1は屋上床部13Aを有する。複数の補強横架材20それぞれの突出部22は、補強横架材20の長手方向DLXに沿う第1方向DXにおいて、同じ位置に配置される。複数の補強横架材20の突出部22は、1階1Aよりも上に設けられる屋上床部13Aを支持する。
この構成によれば、屋上床部13Aは、補強横架材20の一部である突出部22によって支持できる。このため、屋上床部13Aを支持する支持部材を、補強横架材20と異なる部材で構成する場合に比べて、躯体2の施工を効率化できる。
(6)建築物1において、躯体2は、3つ以上の補強横架材20を備える。第2方向DYにおいて両端にある2つの補強横架材20の間の補強横架材20は、第1方向DXにおける両端部でのみ支持される。この構成によれば、3つ以上の補強横架材20によって構成される床部10の下において、柱3がない大空間を構成できる。
<変形例>
上記実施形態は、建築物1が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。建築物1は、上記実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その例は、実施形態の構成の一部を置換、変更、省略した形態、または、実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に実施形態の変形例を示す。
・本実施形態では、第2方向DYにおいて両端にある2つの補強横架材20の間の補強横架材20は、第1方向DXにおける両端でのみ支持される。これに対して、第2方向DYにおいて両端にある2つの補強横架材20の間の補強横架材20は、第1方向DXにおける両端部と、本体部21と突出部22との境界付近とで支持されてもよい。本体部21と突出部22との境界付近は、柱3で支持される。
・本実施形態では、補強横架材20の突出部22は、1階1Aの屋上に設けられる屋上バルコニー7の屋上床部13Aを支持する。補強横架材20の突出部22の支持対象は、屋上バルコニー7の屋上床部13Aであることに限定されない。
例えば、図9に示されるように、補強横架材20の突出部22は、建築物1において2階1B以上の部分に設けられる張出部8を支持してもよい。一例では、複数の補強横架材20それぞれの突出部22は、補強横架材20の長手方向DLXに沿う第1方向DXにおいて、同じ位置に配置される。複数の補強横架材20の突出部22は、外壁から張り出すように設けられる張出部8を支持する。
この構成によれば、張出部8は、補強横架材20の一部である突出部22によって支持できる。このため、張出部8を支持する支持部材を、補強横架材20と異なる部材で構成する場合に比べて、躯体2の施工を効率化できる。
・本実施形態では、第2部材26は、第2ウェブ26Aと第3フランジ26Bとを備えた断面T字の部材として構成されているが、第2部材26の構成はこれに限定されない。第2部材26は、H形鋼などの、断面H字の部材であってもよい。第2部材26は、角形鋼管などの、断面矩形のパイプ状の部材であってもよい。第2部材26は、山形鋼などの、断面L字状の部材であってもよい。
本明細書は、次の技術を開示する。
[付記1]
付記1は建築物である。建築物は、躯体と、前記躯体によって支持される床パネルと、を備える。前記躯体は、前記床パネルを支持する複数の補強横架材を備える。前記補強横架材は、第1部材と、前記第1部材よりも短くかつ前記第1部材の上面に接合される第2部材とを有する。前記床パネルとしての第1床パネルは、2つの前記補強横架材の前記第2部材の間に配置される。
[付記2]
付記1に記載の建築物において、前記躯体は、2つの前記補強横架材を連結する連結横架材を備える。複数の前記補強横架材は互いに平行に配置される。前記連結横架材は、2つの前記補強横架材の前記第1部材の間に配置され、かつ、2つの前記第1部材を連結する。前記第1床パネルは、前記連結横架材の上に載せられる。
[付記3]
付記2に記載の建築物において、前記床パネルとしての第2床パネルをさらに備える。前記補強横架材において、前記第1部材と前記第2部材とが重なる部分は本体部と定義される。前記第1部材において前記本体部から突出する部分は突出部と定義される。前記第2床パネルは、前記突出部に載せられる。
[付記4]
付記3に記載の建築物において、前記第1床パネルの上面は、前記第2部材の上面と同じ高さ、または、前記第2部材の上面よりも上に位置する。前記第2床パネルの上面の高さ位置は、前記第1床パネルの上面の高さ位置と等しい。
[付記5]
付記3に記載の建築物において、複数の前記補強横架材それぞれの前記突出部は、前記補強横架材の長手方向に沿う第1方向において、同じ位置に配置される。複数の前記補強横架材の前記突出部は、1階よりも上に設けられる屋上床部を支持する。
[付記6]
付記5に記載の建築物において、前記躯体は、3つ以上の前記補強横架材を備える。前記第1方向と交差する第2方向において両端にある2つの前記補強横架材の間の前記補強横架材は、前記第1方向における両端部でのみ支持される。
[付記7]
付記3または4に記載の建築物において、複数の前記補強横架材それぞれの前記突出部は、前記補強横架材の長手方向に沿う第1方向において、同じ位置に配置される。複数の前記補強横架材の前記突出部は、外壁から張り出すように設けられる張出部を支持する。
DL1…長手方向、DL2…長手方向、DLX…長手方向、DX…第1方向、DY…第2方向、1…建築物、1A…1階、1B…2階、2…躯体、8…張出部、13A…屋上床部、20…補強横架材、21…本体部、22…突出部、25…第1部材、25S…上面、26…第2部材、26S…上面、31…連結横架材、40…床パネル、41…第1床パネル、41S…上面、42…第2床パネル、42S…上面。

Claims (5)

  1. 躯体と、前記躯体によって支持される床パネルと、を備え、
    前記躯体は、前記床パネルを支持する複数の補強横架材と、2つの前記補強横架材を連結する連結横架材と、を備え、
    前記補強横架材の長手方向に沿う方向が第1方向と定義され、前記第1方向と交差する方向が第2方向と定義され、
    前記補強横架材は、第1部材と、前記第1部材よりも短くかつ前記第1部材の上面に接合される第2部材とを有し、
    前記補強横架材において、前記第1部材と前記第2部材とが重なる部分は本体部と定義され、前記第1部材において前記本体部から突出する部分は突出部と定義され、
    複数の前記補強横架材それぞれの前記突出部が、前記第1方向において、同じ位置に配置されるように、複数の前記補強横架材は互いに平行に配置され、
    前記連結横架材は、2つの前記補強横架材の前記第1部材の間に配置され、かつ、2つの前記第1部材を連結し、
    前記床パネルとしての第1床パネルは、2つの前記補強横架材の前記第2部材の間において、前記連結横架材の上に載せられ、かつ、前記第1床パネルの長手方向が前記第1方向に沿うように前記第2方向に向かって並べられ、
    前記床パネルとしての第2床パネルは、前記突出部に載せられ、かつ、前記第2床パネルの長手方向が前記第2方向に沿うように前記第1方向に向かって並べられ、
    前記第2床パネルの厚さは、前記第1床パネルの厚さと等しく、
    前記連結横架材の上端に設けられるフランジは、前記補強横架材における前記第1部材のウェブの上端に設けられるフランジと同じ高さに位置し、
    前記第2床パネルの上面の高さ位置は、前記第1床パネルの上面の高さ位置と等しい、
    建築物。
  2. 前記第1床パネルの上面は、前記第2部材の上面と同じ高さ、または、前記第2部材の上面よりも上に位置する、
    請求項1に記載の建築物。
  3. 数の前記補強横架材の前記突出部は、1階よりも上に設けられる屋上床部を支持する、
    請求項1に記載の建築物。
  4. 前記躯体は、3つ以上の前記補強横架材を備え、
    前記第2方向において両端にある2つの前記補強横架材の間の前記補強横架材は、前記第1方向における両端部でのみ支持される、
    請求項3に記載の建築物。
  5. 数の前記補強横架材の前記突出部は、外壁から張り出すように設けられる張出部を支持する、
    請求項1または2に記載の建築物。
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