JP7797131B2 - 鉄骨建方工法 - Google Patents
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Description
また、このような鉄骨建方工法を採用して鉄骨建物を建設する場合には、当該鉄骨建方工法により複数の鉄骨柱の基礎への固定が完了した後に、それら鉄骨柱同士を鉄骨梁で連結して柱梁架構を組み立てるのが一般的である。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、基礎に形成された柱脚部挿入穴に柱脚部が挿入された鉄骨柱を支保工により宙吊りされた宙吊り状態で設置する鉄骨柱設置工程の実行後に、前記柱脚部挿入穴にコンクリートを打設するコンクリート打設工程を実行して、前記基礎に前記鉄骨柱を固定する鉄骨建方工法において、作業効率を向上しながら鉄骨柱の建ち精度を簡単に確保することができる技術を提供する点にある。
前記鉄骨柱設置工程において、前記宙吊り状態で設置した複数の鉄骨柱同士を当該複数の鉄骨柱に架設された鉄骨梁を接合することにより連結してなる柱梁架構を組み立てて、前記支保工により前記鉄骨梁を支持することにより前記複数の鉄骨柱を前記宙吊り状態とし、
前記鉄骨柱設置工程の完了後に実行する前記コンクリート打設工程において、前記鉄骨柱を前記宙吊り状態としたままで、前記柱脚部挿入穴にコンクリートを打設して当該コンクリートを硬化させる点にある。
本発明の第2特徴構成は、基礎に形成された柱脚部挿入穴に柱脚部が挿入された鉄骨柱を支保工により宙吊りされた宙吊り状態で設置する鉄骨柱設置工程の実行後に、前記柱脚部挿入穴にコンクリートを打設するコンクリート打設工程を実行して、前記基礎に前記鉄骨柱を固定する鉄骨建方工法であって、
前記鉄骨柱設置工程において、前記宙吊り状態で設置した複数の鉄骨柱同士を当該複数の鉄骨柱に架設された鉄骨梁を接合することにより連結してなる柱梁架構を組み立てると共に、当該柱梁架構を組み立てるにあたり前記複数の鉄骨柱の夫々の上端部側に前記鉄骨梁を接合し、
前記鉄骨柱設置工程の完了後に実行する前記コンクリート打設工程において、前記鉄骨柱を前記宙吊り状態としたままで、前記柱脚部挿入穴にコンクリートを打設して当該コンクリートを硬化させる点にある。
従って、本発明により、基礎に形成された柱脚部挿入穴に柱脚部が挿入された鉄骨柱を支保工により宙吊りされた宙吊り状態で設置する鉄骨柱設置工程の実行後に、前記柱脚部挿入穴にコンクリートを打設するコンクリート打設工程を実行して、前記基礎に前記鉄骨柱を固定する鉄骨建方工法において、作業効率を向上しながら鉄骨柱の建ち精度を簡単に確保することができる技術を提供することができる。
前記鉄骨柱設置工程において、前記鉄骨柱ユニットの複数を前記第1水平方向に直交する第2水平方向に沿って並設すると共に、当該並設された複数の鉄骨柱ユニット同士を鉄骨梁で連結して前記柱梁架構を組み立てる点にある。
更に、上記鉄骨柱ユニット製作工程における鉄骨柱ユニットの製作作業については、一の第1水平方向に沿って並設される複数の鉄骨柱を連結するだけの作業であるため、鉄骨柱の仮支持具のような特殊な治具等を利用することなく簡単な作業で当該鉄骨柱ユニットを地組することができる。一方、上記鉄骨柱設置工程における柱梁架構の組み立て作業については、複数の鉄骨柱ユニットを支保工により宙吊り状態で保持させながら当該第1水平方向に直交する第2水平方向に沿って並設して、これらを鉄骨梁で連結するだけで良いので、効率良く作業を行うことができる。
本実施形態の鉄骨建方工法は、詳細については後述するが、鉄骨柱ユニット製作工程、鉄骨柱設置工程、コンクリート打設工程、屋根トラスユニット設置工程、仕上工程、を順に実行して、図5に示すような鉄骨建物100を構築する工法として構成されている。また、この鉄骨建物100は、切妻屋根部100Aが中央に配置されており、その両軒先側に当該切妻屋根部100Aと略同じ勾配を有する片流れ屋根部100Bが夫々配置された構造を有する。
以下、本実施形態の鉄骨建方工法を構成する各工程の詳細について順に説明する。
尚、本実施形態において、切妻屋根部100A及び片流れ屋根部100Bの妻面(図1,3,4,5における紙面)に平行な水平方向を第1水平方向Xと呼び、その第1水平方向Xに直交する方向である切妻屋根部100A及び片流れ屋根部100Bの桁行き方向(図1,3,4,5における奥行方向)を第2水平方向Yと呼ぶ。
本鉄骨柱ユニット製作工程では、両片流れ屋根部100B(図5参照)に利用される鉄骨柱ユニット10(図1参照)が地組により製作される。この鉄骨柱ユニット10は、図1に示すように、第1水平方向Xに沿って並設される複数の鉄骨柱11を鉄骨梁である登り梁15で連結してなる。具体的には、両片流れ屋根部100Bの軒部側を支持する上記鉄骨柱11である外柱11Aと、両片流れ屋根部100Bの棟部側を支持する上記鉄骨柱11である内柱11Bとが平行に配置されて、これら外柱11Aと内柱11Bとが登り梁15の両端部の夫々に接合される。即ち、本鉄骨柱ユニット製作工程における鉄骨柱ユニット10の製作作業では、一の第1水平方向Xに沿って並設される複数の鉄骨柱11を同じく第1水平方向Xに沿って延びる登り梁15を介して連結するだけの作業である。そのため、鉄骨柱11の仮支持具のような特殊な治具等が不要であり、簡単な作業で当該鉄骨柱ユニット10が地組される。
尚、外柱11Aにおいて登り梁15の接合部17はその上端部に位置するが、内柱11Bにおいて登り梁15の接合部17はその上端部よりも若干下側に位置し、内柱11Bは、登り梁15との接合部17よりも上方に突出した構造を有する。
尚、本実施形態では、鉄骨柱ユニット10を地組により製作したが、工場などの別の場所で製作しても構わない。
上記鉄骨柱ユニット製作工程の後に実行される本鉄骨柱設置工程では、図1及び図2に示すように、基礎1に形成された柱脚部挿入穴2に柱脚部11aが挿入された鉄骨柱11が支保工40により宙吊りされた宙吊り状態で設置される。具体的には、先ずは、第2水平方向Yに延出する足場板41付き支保工40が、第1水平方向Xに沿って一対配置される。次に、上記鉄骨柱ユニット製作工程で製作された鉄骨柱ユニット10の複数が、これら一対の支保工40に亘って架設された状態で、第2水平方向Yに沿って片流れ屋根部100B全体に亘って並設される。そして、第2水平方向Yに沿って並設された複数の鉄骨柱ユニット10同士が、第2水平方向Yに延びる鉄骨梁である連結梁21,22,23を介して連結されて、これら複数の鉄骨柱ユニット10及び連結梁21,22,23からなる片流れ屋根部100Bの鉄骨躯体となる柱梁架構50が組み立てられる。このとき、鉄骨柱ユニット10が上記鉄骨柱ユニット製作工程にて予め製作されているので、本鉄骨柱設置工程での足場板41上での高所作業が簡素化される。更に、複数の鉄骨柱ユニット10を第2水平方向Yに沿って並設して間に連結梁21,22,23を架設するだけで良いので、効率良く作業が行われる。
鉄骨柱11と連結梁21,22,23との接合部25は、詳細な図示は省略するが、ボルト接合部又は溶接接合部として構成されている。
上記鉄骨柱設置工程の後の実行される本コンクリート打設工程では、図3に示すように、宙吊り状態で設置された各鉄骨柱11の柱脚部11aが挿入されている各柱脚部挿入穴2にコンクリート7が打設される。そして、この打設されたコンクリート7が硬化することにより、片流れ屋根部100Bの鉄骨躯体となる柱梁架構50の各鉄骨柱11が基礎1に固定された状態となる。
そして、本コンクリート打設工程に先立って実行される上記鉄骨柱設置工程において、宙吊り状態で柱梁架構50が組み立てられているので、作業効率を向上しながら当該柱梁架構50が有する各鉄骨柱11の建ち精度が簡単に確保される。更に、本コンクリート打設工程では、柱梁架構50における各接合部17,25の本固定が完了されて各鉄骨柱11が強固に固定された状態となっているので、コンクリート7の打設による各鉄骨柱11の建ち精度の悪化が回避される。
また、図1~図3及び上記説明では、図5の鉄骨建物100において、左側に位置する片流れ屋根部100Bの構築方法を説明したが、右側に位置する片流れ屋根部100Bについても同様の方法で構築される。
上記コンクリート打設工程の後に実行される屋根トラスユニット設置工程では、図4に示すように、左右両側に構築された片流れ屋根部100Bの鉄骨躯体となる柱梁架構50間に、切妻屋根部100Aの鉄骨躯体となる屋根トラスユニット30が架設される。具体的には、予め地組された複数の屋根トラスユニット30が、左右の両柱梁架構50間に架設された状態で第2水平方向Yに沿って並設される。そして、第2水平方向Yに沿って並設された複数の屋根トラスユニット30が連結されて、これら複数の屋根トラスユニット30からなる切妻屋根部100Aの架構が組み立てられる。
尚、本屋根トラスユニット設置工程以降の作業については、上記本鉄骨柱設置工程にて鉄骨柱ユニット10及び柱梁架構50を宙吊り状態で支持するための支保工40に設けられた足場板41を利用して行われるため、柱脚部挿入穴2に打設されたコンクリート7が硬化して柱梁架構50の各鉄骨柱11が基礎1に固定された後においても、足場板41付き支保工40は残されている。
上記屋根トラスユニット設置工程の後に実行される仕上工程では、図5に示すように、切妻屋根部100A及びその両軒先側に配置された夫々の片流れ屋根部100Bの夫々の軒部に軒先鉄骨部材32が取り付けられた上で屋根仕上部材34が設置されて、鉄骨建物100が完成される。
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
2 柱脚部挿入穴
7 コンクリート
10 鉄骨柱ユニット
11 鉄骨柱
11A 外柱(鉄骨柱)
11B 内柱(鉄骨柱)
11a 柱脚部
15 登り梁(鉄骨梁)
21 連結梁(鉄骨梁)
22 連結梁(鉄骨梁)
23 連結梁(鉄骨梁)
40 支保工
50 柱梁架構
X 第1水平方向
Y 第2水平方向
Claims (4)
- 基礎に形成された柱脚部挿入穴に柱脚部が挿入された鉄骨柱を支保工により宙吊りされた宙吊り状態で設置する鉄骨柱設置工程の実行後に、前記柱脚部挿入穴にコンクリートを打設するコンクリート打設工程を実行して、前記基礎に前記鉄骨柱を固定する鉄骨建方工法であって、
前記鉄骨柱設置工程において、前記宙吊り状態で設置した複数の鉄骨柱同士を当該複数の鉄骨柱に架設された鉄骨梁を接合することにより連結してなる柱梁架構を組み立てて、前記支保工により前記鉄骨梁を支持することにより前記複数の鉄骨柱を前記宙吊り状態とし、
前記鉄骨柱設置工程の完了後に実行する前記コンクリート打設工程において、前記鉄骨柱を前記宙吊り状態としたままで、前記柱脚部挿入穴にコンクリートを打設して当該コンクリートを硬化させる鉄骨建方工法。 - 基礎に形成された柱脚部挿入穴に柱脚部が挿入された鉄骨柱を支保工により宙吊りされた宙吊り状態で設置する鉄骨柱設置工程の実行後に、前記柱脚部挿入穴にコンクリートを打設するコンクリート打設工程を実行して、前記基礎に前記鉄骨柱を固定する鉄骨建方工法であって、
前記鉄骨柱設置工程において、前記宙吊り状態で設置した複数の鉄骨柱同士を当該複数の鉄骨柱に架設された鉄骨梁を接合することにより連結してなる柱梁架構を組み立てると共に、当該柱梁架構を組み立てるにあたり前記複数の鉄骨柱の夫々の上端部側に前記鉄骨梁を接合し、
前記鉄骨柱設置工程の完了後に実行する前記コンクリート打設工程において、前記鉄骨柱を前記宙吊り状態としたままで、前記柱脚部挿入穴にコンクリートを打設して当該コンクリートを硬化させる鉄骨建方工法。 - 前記鉄骨柱設置工程において前記柱梁架構における接合部の本固定を行う請求項1又は2に記載の鉄骨建方工法。
- 前記鉄骨柱設置工程の実行前に、所定の第1水平方向に沿って並設される複数の鉄骨柱を鉄骨梁で連結してなる鉄骨柱ユニットを製作する鉄骨柱ユニット製作工程を実行し、
前記鉄骨柱設置工程において、前記鉄骨柱ユニットの複数を前記第1水平方向に直交する第2水平方向に沿って並設すると共に、当該並設された複数の鉄骨柱ユニット同士を鉄骨梁で連結して前記柱梁架構を組み立てる請求項1~3の何れか1項に記載の鉄骨建方工法。
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